-
鴨鍋(3人前・Eric special)
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910172 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910172","content_type":"ReviewImage","content_id":11910172,"voted_flag":false,"count":7,"user_status":"","blocked":false}
-
鴨鍋(2人前)
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910171 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910171","content_type":"ReviewImage","content_id":11910171,"voted_flag":false,"count":6,"user_status":"","blocked":false}
-
ロース ミディアムレア
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910174 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910174","content_type":"ReviewImage","content_id":11910174,"voted_flag":false,"count":5,"user_status":"","blocked":false}
-
つくね チャンキーな味わい
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910176 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910176","content_type":"ReviewImage","content_id":11910176,"voted_flag":false,"count":6,"user_status":"","blocked":false}
-
ああぁー、ロースをもう一枚。Eric様、神。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910230 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910230","content_type":"ReviewImage","content_id":11910230,"voted_flag":false,"count":4,"user_status":"","blocked":false}
-
下仁田葱のとろけ感が餅のようでした。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910179 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910179","content_type":"ReviewImage","content_id":11910179,"voted_flag":false,"count":5,"user_status":"","blocked":false}
-
蕪。火の入り方が天才的なEric様。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910233 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910233","content_type":"ReviewImage","content_id":11910233,"voted_flag":false,"count":5,"user_status":"","blocked":false}
-
これまた人参が美味い。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910294 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910294","content_type":"ReviewImage","content_id":11910294,"voted_flag":false,"count":6,"user_status":"","blocked":false}
-
〆の雑炊
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910232 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910232","content_type":"ReviewImage","content_id":11910232,"voted_flag":false,"count":4,"user_status":"","blocked":false}
-
丸ハツ
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910118 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910118","content_type":"ReviewImage","content_id":11910118,"voted_flag":false,"count":4,"user_status":"","blocked":false}
-
肝
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910117 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910117","content_type":"ReviewImage","content_id":11910117,"voted_flag":false,"count":3,"user_status":"","blocked":false}
-
さび焼き
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910116 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910116","content_type":"ReviewImage","content_id":11910116,"voted_flag":false,"count":4,"user_status":"","blocked":false}
-
手羽の素晴しさと言ったら。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910231 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910231","content_type":"ReviewImage","content_id":11910231,"voted_flag":false,"count":3,"user_status":"","blocked":false}
-
お店の外観です。
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910114 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910114","content_type":"ReviewImage","content_id":11910114,"voted_flag":false,"count":2,"user_status":"","blocked":false}
-
提灯
{"count_target":".js-result-ReviewImage-11910112 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-11910112","content_type":"ReviewImage","content_id":11910112,"voted_flag":false,"count":2,"user_status":"","blocked":false}
わたしはあなたがたに精神の三段の変化を教えた。
どのようにして精神が駱駝となったか、駱駝が獅子となり、そして最後に獅子が幼な子になるかということだ。
―――フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ 『ツァラトゥストラはこう言った』より
私は知りたいです。
ここより「美」を求めた焼鳥の存在があるのかということを。
もはや芸術の域に達していると思われるこの店の焼鳥は、「道」の境地へ入りつつあると思われます。
溜池山王「鮨さいとう」の齋藤さんや猿楽町「松翁」の小野寺さん、「四川飯店」の陳建民さんたちと並ぶ革命児は、その偉業をまざまざと見せつけてくれます。
こんな焼鳥、見たことない。
それがすべて。
ミシュランが★の評価だって?
「蘭奢待」や「バードランド」と同じレベルだって?
うーん。
ミシュランは未だ酒乱だということです(笑)
この店の本質が見抜けないようじゃ、日本人の心や緻密なマニアック文化について永久に理解できないとわたしゃ思いますね。
日本一の焼鳥だとは言いません。
しかし、その姿勢は焼鳥の味となって現れており、一口頬張れば口を噤ませます。
ここまで丹念に焼鳥と向き合う人を私は知らない。
それは、焼鳥好きの方や鳥に詳しい人であれば尚更わかるはずです。
私はかつて上小丸の備長炭を使って筑波茜鳥を焼いた経験がありますが、ご主人は本当に鳥のことをよく知っている。
ご主人の坂井さんはよくあるB級的な焼鳥屋を、寿司や天ぷらなどのご馳走レベルにまで引き上げた功労者であると私は思います。
「とり喜」との出会いは2007年秋の移転前にまで遡れますが、最初から衝撃的でした。
重鎮レビュアー様たちに誘われて末席に座った忘れられない記憶です。
従来の炭火焼鳥は、炭を味わう料理(笑)と言っても過言ではなく、焼けた脂の燻香や遠赤外線による肉のふっくら感で納得するお客様がほとんどだったと思います。
低料金のお店にいたってはガスや電気で鳥を焼き、たとえ肉が硬くなっても砂糖の入った焦がし醤油タレがご馳走でした。
一般的な焼鳥が子供の頃から好きだった私は「とり喜」に軽くぶっ飛ばされたのです。
いや、むしろ往復ビンタの連続が正しいか。
「とり喜」は私にとってフランス革命、ロシア革命、少女革命に次ぐ革命でした。
部位の特質を熟知した上で、火の入れ加減によりご主人が美味最上だと思う状態で客に提供する。
つまり、この店はご主人の美の感性を味わう究極的な焼鳥屋だったのです。
ここまで美しい味のする炭火焼きを知らなかった私は、本当にちびりました。
美しさの比較では、溜池山王「鮨さいとう」に並ぶ美の極致だと思います。
しかしご主人から移転の挨拶状が届いたにも拘わらず、訳あって再訪の機会を失い、それから凡そ4年後の2011年12月、Eric様から嬉しいお誘いがかかるまでずっとご無沙汰でした。
しかも、四年間忸怩たる思いで指をくわえていた「鴨鍋」のお誘いだったから、さぁ大変!
そんな機会を逃すわけもなく、念願の鴨鍋にありつくことができたのでした(嬉)
Eric様、神wwww!
もちろん「鍋を取り仕切るのはオレ様だあ!」というEric様の問答無用の押しもあって、私ともう一人の重鎮レビュアー様は食べ専門。
写真でもわかりますように御奉行様は次から次へと名裁きを連発し、私は明日死んでも構わない至福感へあっさり到達。
ヒャッハー、超すんばらしかったw!
Eric様、気迫こもる鍋奉行本当にありがとうございました!
ご主人の坂井さんは地元錦糸町の焼鳥屋(主人は他界し閉店)で従業員としてコツコツと腕を磨き、ここまで登りつめました。
常識で考えて、一介の焼鳥屋が世界に通用するレベルにまで到達することは、まずありえない話ではないかと思います。
それほどご主人はスゴイ方なのです。
坂井さんは、焼鳥の歴史を作りました。
新しい価値を築くことができる人は、駱駝→獅子→幼子の道を進んだ所謂ニーチェの言うところの「超人」だけです。
金や見栄に走る輩には、到底辿り着くことはできないでしょう。
人生の至福をごちそうさまでした。
【焼鳥について】
さて、焼鳥に関しては多くの方がレビューで述べられている通りであり、表現をし尽くした感があります。
この店の三強は「わさび(ささ身)」「丸ハツ(心臓)」「血肝(レバー)」だと思いますが、「手羽」「かしわ(正肉)」も捨てがたい。
ざっくり言えば、味が澄んでいて優しい味わいの焼鳥です。
繊細で高貴な透明感を鼻腔で味わうような感覚と言えば伝わるでしょうか?
しかし、個別の串でみると、上記の表現は正しくないことがわかります。
心臓を丸ごと焼いた丸ハツは、噛み締めるとジューシーな美味さが溢れ出す絶品モンですが、驚くことに血生臭さが皆無!
ハツの中には血の塊があってそれが臭さを誘発するため、普通、中を開いてその塊を取り除きます。
しかし、ここはそのまんま(写真参照)
肉の旨味成分が存分に感じられる絶品な一串です。
山葵を載せたささ身焼きである「わさび」もひたすら驚くばかり。
ほとんど生で出す店や、炭の香りだけつけて出す店が多い中、ここはレアとミディアムレアの間を出します。
その火加減の絶妙なことwww!
上品な味わいが他店と全然違います。
レバーはほとんどレアであり、他店でも同様に出すお店は多いのですが、ここの店はちょっと違う。
薄皮一枚表面を乾かすように、旨味を閉じこめるように焼き上げるのです。
これもまたレバーの旨味が他店とエライ差です。
同じ週に湯島「鳥恵」で表面だけをなぞったささ身や表面がカラカラに乾いたハツを食べた私は改めて「とり喜」の凄さを思い知ることとなりました。
とにかく丁寧。
大塚や湯島、新橋などで食べる有名店の焼鳥が雑な扱い方をしているように見えてしまうほど、その差は歴然としています。
粗が見えるというか、大雑把に見えるというか。
「とり喜」は鳥の火入れマスターがいる店、他店は炭味の鳥を出すお店と言う具合に区別している私は、本当に性格の悪いやつです。
なお、もうひとつこの店の特筆すべきことを付け加えます。
それは塩加減です。
部位毎に匙加減を変えているのですが、それがなんと素晴らしい塩梅か!
案外見落としがちですが、卓越しています。
そういうところでも、他店が大雑把に見えてしまうから、本当にスゴイ店だと思います。
【鴨鍋について】
冬季限定で、鴨は茨城産の合鴨だそうです。
朝締めだと聞きました。
一人前4000円弱だとEric様から聞いておりますが、値段は自分で確かめておりません。
また他のレビューを拝見しますと常連のみが注文できる鍋のようですね。
私がこの鍋を食して感じたことを三つ書きます。
●鴨は火加減によって大きく味が変わる。
火を入れれば入れるほど、鴨独特の臭いが強くなることを発見。
つまり、あの所謂鴨くさい味や臭いは、肉の火の通り方で発生するものだったのです。
熟成させていない鴨肉で且つレアに近い状態のモノを食べたのは人生初の経験であり、その味わいに大変驚きました。
合鴨ミンチのミディアムレアは、米国にある牛のタルタルステーキに似ており、粗引きハンバーグのようなチャンク感が楽しめます。
一方で火をしっかり通すと、いつもの鴨つくねに変身するから面白い。
火の入れ方次第で鴨肉の味が全く変わってしまうため、鍋奉行の腕はとても大事です。
●鴨鍋の食べ方があるということ。
ぐらぐらと沸騰したお湯(昆布出汁)に肉を入れないと花びらのように肉が広がらず、しかも臭みが残って美味くありません。
また肉と野菜の同時入れは×であり、肉は一枚ずつ丁寧に泳がせなくてはいけません。
これはきっとお湯の温度を下げさせないためだと思われます。
この理屈はしゃぶしゃぶでも同じかもしれません。
ちなみに雑炊の前に、塩を借りてスープを飲んだら美味すぎて身体がゾクゾクしました(笑)
●鍋の野菜も妥協をしない。
葱はたぶん下仁田ネギだと思いますが、芯のとろけ感が絶品でして、まるで溶けかかった雑煮のお餅でした。
京人参や蕪、セリ、トマトなどの彩りが美しく、食欲をかきたてます。
特に鴨のスープをしっかりと吸い込んだ人参と蕪に興奮しない野菜好きはいないでしょう。
【サービスについて】
ご主人は、笑わない人です(笑)
正確には、愛想笑いをしない性格と言うべきかな。
お店全体ですが、とりわけ素晴らしいサービスはありません。
対応は早いと思いますが、それ以外は普通のお店です。
ただし、フロアスタッフには笑顔があり、気持ちよく帰ることが出来ます。
【店内・その他について】
お酒は一般的であり、日本酒は二種類。
焼酎のボトルキープがあるので、常連には嬉しいサービスですね。
お店の雰囲気ですが、左右シンメトリーになっただけで以前のお店とあまり変わらない気がします。
カウンターがずらーっとある前の店も、今のようにキレイでした。
照明が少し暗くなったぐらいですかね。
前よりは手元が良く見えます。
奥の部屋は詰めて8名っていうところでしょうか?
相席になる可能性があるといわれました。
やはり少人数でカウンター席に座るのがベストだと思います。
そういえば、千代の富士(九重親方)が来店されていますね。
追記1:これまでオフ会参加者のレビュアー名を表記してきませんでしたが、今回はEric様から名前を出すよう半強制されました(笑)ので特別掲載いたします。ちなみにその日は3名のミニオフ会でした。
追記2:今年の2月、ツレと再度鴨鍋を食しました。その中で思ったことですがEric様は相当な手練だということです。火加減がむずかった。
追記3:この店に大勢で行く事をオススメしません。同時だしですから、人数が多ければ当然串もダレます。せいぜい3人まで。
追記4:お店の子、相武紗季に似てない?クリソツだよね?妹かな?