Suekkssさんが投稿したウシマル(千葉/松尾)の口コミ詳細

朝食は摂らない、絶対に

メッセージを送る

Suekkss (30代前半・東京都) 認証済

この口コミは、Suekkssさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

ウシマル松尾/イタリアン

1

  • 昼の点数:4.5

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2023/10 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

九十九里、最強。千葉、最強。

食べログ2019年~2023年BRONZE AWARD
食べログ2021年&2023年イタリアンEAST百名店

千葉県でもTOP3の評価を誇るイタリアンの名店です。

千葉県とは言っても立地としては相当不便な場所にあり、都心から2時間程度電車に揺られ、更にそこからタクシーで移動する必要があります。
九十九里浜から少し内陸に入った山武市というエリアの郊外の一角に、大自然に囲まれた一軒家レストラン『ウシマル』はあるのです。

オーナーの両親が地元で酪農を営んでいたこともあり、千葉の豊かな食材を活かした地産地消のイタリアンとして2000年にオープン。
シェフを任されている打矢 健氏は、東京都内のレストランで経験を積み、西麻布『ビンゴ』の小林秀徳シェフに師事した実力派。

九十九里で獲れる鮮魚や、地元の契約農家から仕入れる野菜、ジビエ、山で採取するキノコ類まで、千葉の地の恵みを打矢シェフ自ら選び、その素材の良さを最大限活かすシンプルな調理で料理を生み出します。
ガチで9.9割千葉県産です。

コースは昼夜共通で税サ込15,000円のみ。

今回我々は都内→鴨川→ウシマル→木更津という旅ルートを組んでいた為に車以外の移動手段が無く、死ぬほどアルコールペアリングしたかったのですが泣く泣く我慢。
青心ウーロンで乾杯です。

スタッフがその日主役になる食材を毎度プレゼンしてくれます。
ベテランの方から若手っぽく見える方まで様々ですが、全員客あしらい含めてレベルが高い。
どんな場所だろうと良いレストランには良いスタッフが集まるんですね。

メニューは一応セッティングしてあるのですが、順番通りに来ないし、なんならメニュー以外のものもかなり出てきます。
メニューに辿り着くまでの流れはさながらスガラボです。

カサゴ&ホシザメのフカヒレ&チチタケのスープからスタート。
チチタケは初めて聞きましたが、傷を付けると白い乳液を滴らせるからチチタケらしいです。まんまやん。
なんだか複雑ですが全体の味覚としてはかなり美味しい。
少し肌寒い日だったので初手に温かいスープを出してくれると食欲が爆発します。

おおまさりは一般的な落花生の約2倍の大きさがある千葉の名産。
身が柔らかく、甘味が強い。
ついでにおおまさりの殻からエキスを抽出したお茶も出てきます。
綺麗な土壌で育てられたからこそできること。

「朝漁れたらしいんで使っちゃいます。」との事でメニュー外から渡り蟹のパスタ。
このスピード感は辺鄙な立地ならでは。
細めのパスタの上に潔くどっさり盛られており、なんとも口福である。

ワニゴチというこれまた聞き慣れない名前。
ぼうずコンニャクの魚介類図鑑では味☆3つですが、4つくらいはいけそうな力強い弾力に程良い旨味。
分かりづらいですかそうですか。
上に乗るのは鹿肉。
コリンキーのコリコリした食感が鹿のワイルドさや炭のほろ苦さを中和し全体として丁度良い感じ。

自家製のフォカッチャがどどーんと登場。
アッッッッアツ、パリッふわっ。
これひらまつのホイップバターで食いたいなあ。

鹿肉のサルシッチャは超美味しい。
良い意味で鹿肉ならではの風味を感じつつ、少量にも関わらず大量の肉を口に放り込んだような(?)力強い肉感。
人参も甘い!

カサゴ再び。
先ほどはスープに溶け込んでいたのでよく分からなかったのですが、ぶりんぶりんの身質と上品な旨味が堪らない。

イシダイは味付けを変えて2点盛りで。
なんとカルパッチョの方には白センマイが和えてあります。恐らくこの共演が見られるのはここだけではあるまいか。

伊勢海老を大量に乗せたリゾットは問答無用の美味しさ。
私は三重県出身ですが、思わずアメリカの血が騒ぎ「oh...」と声が漏れました。
恐らく伊勢海老から取れる出汁をたっぷり含ませた米の上に伊勢海老を乗せてるだけなのですが、これで良いんですよね。これが一番美味しいんですよ。

でっぷりとした下り鰻がやってきます。
下り鰻とは産卵の為秋に海へ向かって川を下る大きく成長した鰻のことで、要は栄養をたっぷり身に蓄えた超美味しい鰻です。
オルゾットは大麦です。
シンプルに白焼のようですが、素朴な見た目とは裏腹に口に入れた瞬間の旨味の広がり方が凄い。
鰻自体のポテンシャルの高さにただただ脱帽。

地物のサステナブルビーフ。
ロースがとにかく美味しい。
サシがたっぷりなのに、なんて軽やかなこと。
スネも本来主役にはなりきれなさそうな部位なのですが、ギュチッとした身質から赤身らしい力強い旨味がジワリと出てきて美味でした。
でもこれに関してはロースが美味しすぎ。

〆はアマトリチャーナ。
有難いことに量を選べるので迷わず大盛りをチョイス。
既にお腹は一杯でしたが、隙を見せたら終わりです。
弱肉強食、強者はひたすら食い続けるのみ。
甘ったるい感じのアマトリチャーナも好きなのですが、当店のものはあくまでも地粉のパスタやダイヤモンドポークと言ったそれぞれの食材に焦点を当てた大人のアマトリチャーナというイメージ。
ワシッと感のあるオリジナルなパスタが面白い。

デザート第一弾は搾りたての牛乳を使ったアイスとヨーグルト。
美味いなあ〜、両方同時に食べてもまた美味。

デザート第二弾はこちらも地物の栗を使用したモンブランを珈琲と共に。
アマトリチャーナと同じく、あくまでも"栗"に焦点を当てた大人の味わい。

いや〜、圧巻でした。
ピッタリ3時間に及ぶコースでしたが、待たされていると感じる瞬間は全く無く、味わいも多種多様なので、これだけのラインナップにも関わらず普通に食べ切れました。

徹底して地物の食材に拘った地方の一軒家レストランはやっぱりめちゃくちゃ強いですね。
ここでしか味わえない食材も沢山あるし、伊勢海老などのハイエンドな食材もひょこんと出てくる。
それでいて値段は都心の半分かそれ以下。
圧倒的なスピード感と地域コミュニティの強さ。

そうそう伺う事の出来る場所ではないですが、
こういうレストランこそ四季折々堪能してみたいものですね。

とりあえず一回どうぞ!
オススメ!

お会計 約35,000円/2人
コース 税サ込15,000円
◆カサゴ&ホシザメのフカヒレ&チチタケのスープ
◆自家菜園おおまさり
◆九十九里産 渡り蟹のパスタ
◆九十九里産 ワニゴチの炭火焼き
 房州産 鹿肉
 生コリンキー コリンキーのペースト 天然山椒
◆自家製フォカッチャ
◆房州産 鹿肉のサルシッチャ 人参ソース
◆九十九里産 カサゴ 梨瓜
◆九十九里産 イシダイ 山わさび&カルパッチョ 2点盛
◆九十九里産 伊勢海老のリゾット
◆九十九里産 下り鰻とオニイグチのオルゾット
◆九十九里産 オーシャンプレミアム
 スネ ロース(メス飼育21ヶ月 ト畜12日)
◆シークワーサーのシャーベット
◆地粉のPASTA 富里産ダイヤモンドポーク
 自家製パンチェッタのアマトリチャーナ
◆山武牛乳Dolce
◆モンブラン
◆食後の飲み物
 自家菜園朝摘みミックスハーブティ or
 大多喜ハンド焙煎"抱"珈琲 or
 無農薬国産和紅茶
◇茨城県産 青心ウーロン×2
◇アメジストのしずく グラス
◇サンペレグリノ

2023/10/15 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ