2回
2023/07 訪問
店主のひやむぎ愛が凝縮された「きわだち」
百名店レベルの高評価なひやむぎ専門店。
前々から気になっており、ランチコースを12時予約して初訪。
店内はカウンター6席のコンパクトな作り。
厨房内には年季の入った製麺機が鎮座。
この製麺機、ラーメン等の切刃タイプではなく、サイズ可変の蕎麦用らしい。いずれにしても多加水な自家製生麺を提供。
ランチセットは
・スジもつ煮
・おつまみ3種盛り
(おつまみきつね,鴨生ハム?,ひやむぎ刺)
・スジハラミ天+天ぷら3種盛合せ
・2種(かけ/せいろのひやむぎ食べ比べ)
これらを赤星からの日替り日本酒で飲る。
特に生姜の効いた味噌ベースの煮込みとビール、素材の旨みを引き出しながらカラリと揚がった天ぷらと日本酒のマリアージュが絶妙!
スジハラミ天はおかわりしたくなる美味さ。
さてメインのひやむぎへ。
茹で、冷やし、水切り、盛りといった一連の工程を背後から眺めてましたが一切無駄がなく、繊細、かつ、丁寧な動き。
美しい。これで不味い訳がない。そう思わせる動き。
最早、職人域を超え、エンターテイメントの世界かと。
褒め過ぎか?
「かけ」はひら打ち麺。
温かいおつゆで提供されたが、食感やコシがひやむぎと感じないというか、これもひやむぎなのか?と驚き。
更に「せいろ」は小麦以外に全粒粉の香り、プリパツのつけ麺をいただいているようなツルツル食感とモッチリした弾力、そして喉ごしから最後の余韻まで、蕎麦やうどん、つけ麺の旨いと言われる要素を包括しているのでは。
一般的なひやむぎも美味しいですし、否定するつもりはありませんが、ひやむぎファンも蕎麦・うどん・つけ麺ファンも一度食べてみる価値はありますね。
とにかくワタクシ、新たなひやむぎに出会えたことに感動しました。
ごちそうさまでした。
2023/07/04 更新
昨今、ますますメディアからも注目され、食べログさんにひやむぎジャンルがあれば間違いなく百名店選出の「特撰ひやむぎ きわだち」さんに再訪。
初回伺った際はランチコースをいただき、ひやむぎの概念を完全に覆されました。
ひやむぎに魅了されただけでなく、他店ではなかなか味わうことが無い店主セレクト日本酒や、天ぷらやつまみとのマリアージュも素晴らしかったので、今回はディナーコースをソロ予約。
こじんまりした店内はディナーコース予約の皆さんで満席。
先ずは瓶ビール(赤星)で、スジ煮込みからのおつまみ三点盛りで飲る。
この三点盛りは他の初訪のお客さんとは内容が異なる三点を提供してくれる店主の配慮がニクイ。
次に天ぷら。
前回も絶賛しましたが、明らかに修行時代に腕を磨いたと思われる素材の旨味を引き出す火入れ加減。
スジハラミ天は既にワタシの大好物ですが、シンプルな野菜も各々の食感を残したまま、油のしつこさを微塵も感じないエアリーなサクサク感が味わえるのもひやむぎ屋にしておくのは勿体無いテクニック。
…と思ったのはメインのひやむぎが提供されるまで。
今回はディナーコースなので、かけ・せいろ以外にカルボナーラや釜玉を意識した限定の創作ひやむぎもいただけ、更なるひやむぎの可能性や伸びしろを感じました。
また、かけ・せいろは前回提供したので別メニューにしましょうか?との店主ご配慮でしたが、かけ・せいろを再び食べるために再訪したこともあり、丁重にお断り。
味はもう多くは語りません。
初訪レビュー通りの感動を再現しつつ、麺のみならずツユの美味さに鳥肌が立ち、そば・うどん両横綱と肩を並べるポテンシャルを秘めていることを改めて実感いたしました。
オンリーワンのひやむぎ専門店は日本一のひやむぎ店と言えるでしょう。
ということは世界一か。すげえな。
いやー、まいりました。
ごちそうさまでした。