7回
2022/05 訪問
早速、雲水へ!
愛知に戻ったからには大好きな雲水へ行きたい!
早速、前日に10割2枚、二八1枚の予約を入れ、ドライブを兼ねて訪問した。
ここは予約必須。折角遠出をしても売り切れとなってはどうにもならない。事実、毎回売り切れで帰っていく方がいる。
雲水に行く前に今回も持ち込みOKとなるSuntecに寄る。
今回は恵那山の純米大吟醸をチョイス。
広い駐車場に停めて店の入口に向かうと変わらず良い雰囲気の構え。片隅にローズマリーがあったので帰りに遠慮なく持ち帰らせてもらった。
店に上がると今回は奥のテーブル席に通してもらった。ここを利用するのは初めてである。2人で利用するのは勿体ないほどのスペース。周囲に並ぶ植物や本、レトロな音響、そして扉越しに見える蕎麦打ち場が心を落ち着かせてくれる。
メニューに大きな変更はなかったが、どうやらビールを追加したようだ。ハイネケン500円?をお願いした。蕎麦はいつも通りに10割でお昼のセット 1,200円+100円(10割)を二人前、二八ですだちそば1,000円を注文。
加えて本日もだし巻きを提供可能とのことでいただくことに。このだしたっぷりで瑞々しいけれども型崩れせず食感も残るだし巻きが400円。恵那山とも見事にマッチ。最初に出してくれるそば豆腐とも相性がいい。これだけで幸せな昼の一時だ。
時間をおいて提供されたざる蕎麦。変わらず風味と柔らかいえぐみがいい。本当に塩でいけてしまう。辛めのつゆも好きなので双方でいただきますが。
更に時間をおいてすだちそばを提供してくれる。忙しい中でもこの時間の配慮が嬉しい。
外も暑くなってきたので、すっきりと酸味の効いた「すだちそば」もざるに負けず旨い!つゆ割の加減、たっぷりのすだちが良いのだと思う。
最後に珈琲を飲みながら一服。
あらためて部屋を眺めて落ち着いた気分になれる。
帰りに焼きいも情報も発見。秋からは焼いもも提供されるらしい。
色々楽しんでいるなあ。
蕎麦も美味しいころだし是非伺おう。
ご馳走様でした!!
2022/09/24 更新
2021/04 訪問
雨でも暖かく蕎麦を愉しむ
せっかく愛知に帰った機会に隣の岐阜県にある大好きな雲水へ足を運ぶ。行ったはいいが、蕎麦や席がないと困るので前日に電話を入れた。この時期、営業しているか不安だったが懐かしい店主の声が元気に応えてくれてホッとする。大好きなのに前回から1年半以上が過ぎている。距離の壁は厚い。席は空いていたので十割2枚に二八1枚をお願いしておいた。
さて翌日は生憎の雨でドライブテンションはやや低め。途中、持ち込みOKとなるSuntecに寄って山田錦の米鶴4合瓶を買い込んだ。
店に着くと、広いが土の駐車場にはいっぱいの水溜りがある。お客さんは多いようで停めるエリアが限られており止む無く足元が緩い場所に停めた。雨の日は色々と憂鬱である。
店の入口に行くと衛生管理の案内が、店内にもアルコールが置かれている。前回は2019年に伺ったのでこんなことはなかった。雲水にもかぁ、とそりゃそうなんだが、何だか悲しい。
この日は4月だが雨のせいで気温は低い。前回はレトロな扇風機が出迎えてくれたが、今回は以前に落札したと伺った洒落たストーブが室内を暖めてくれていた。畳の席に案内されて漸く落ち着く。元々5-6組のお客さんで一杯になるせいもあるが、結果満席であった。予約を入れておいて良かった。
注文はいつものお昼のセット1,200円を予約した十割で+100円を二人分。二八はさっぱりできるバジルのおそば1,000円にした。店主と女性1名で忙しそうに切り回していたが、大丈夫とのことだったので最初のあて用にだし巻き400円もお願いした。
待つかなと思ったけど、直ぐに蕎麦せんべい、蕎麦豆腐と提供してくれてミニ宴会が始まる。
好きな空間で好きな蕎麦を待ちながら日本酒を飲む。嫌な雨を忘れ、寒さもストーブが守ってくれる。良い時間である。
丁度良いペースでだし巻き、ざる蕎麦もやって来る。だし巻き相変わらず出汁が染みまくりなのに形も崩れず程よい固さだ。ほしがいい具合に入った蕎麦はまずそのままで啜る。瑞々しくて鼻に抜ける風味が良い。で、ちょいと塩を付けると風味もえぐみも一層増す。美味しい蕎麦を味わうには塩だけが一番だ。ただこれに合うダシが効いて辛めのつゆを付けてズルズルっといくのもたまらない。今回は塩に黒七味も付けて試してみたがピリッとイイ感じになる。塩と黒七味、つゆに山葵といったところか。そう言えば「作法無用」と書かれた店主からのメッセージが増えていた。作法無し、されど生粉打ち蕎麦は早さ命。承知しました。
バジルのおそばは既に経験済み。このスープには変わらず脱帽。蕎麦を活かしつつバジルとトマトも丁度良く味わえる。暑い日の時がより合いそうな爽やかな味わいだ。
最後に自分で珈琲を入れる。店内は先ほどのストーブや新たな薬箪笥で素敵な空間を作り出している。自分もそうだけど、店主こそが好きな店なんだろうな。
帰り際、お酒持ち込みのお礼も兼ねて店主と会話をするとビールや焼酎の方が好きだそうだ。確かにメニューにビールが増えていた。今度は先にビールから飲もうかな。
愈々、秋に伺いたい名店。
今回も幸せな時間を過ごせました。
ご馳走様でした!!
2021/05/30 更新
2019/09 訪問
日本酒も満喫
ついにこの日が来た。大好きな雲水に好みの日本酒を持ち込んで昼を楽しむのだ。12時に予約を入れてまず向かうのは少し離れた平和堂にあるというサンテック。どんな酒屋かとのぞいてみるとかなりの種類の日本酒が置いてある。この店のどの日本酒を持ち込んでもチャージもなしとは何という幸せとサービスか。これにて雲水にはほぼ満点をつけたい。日本酒には9月も半ばを過ぎたということで富山のひやおろしを選ぶ。岐阜産にしたかったところだが売り切れあり、全国の各種日本酒ありで今回は断念。
さて雲水に着くと変わらず落ち着いた店内。日差しはまだ眩しい。席は前回と同じ畳敷の共同和室。レトロな扇風機が出迎えてくれる。すっと落ち着く空間がある。
メニューを見ると今回は通常品だけのようである。お願いしておいた二八と十割のランチにこれまたお願いしていた二八の蕎麦ですだちをお願いする。と、十割でもいけますよ、とのこと。二八はランチのざる蕎麦で味わえるので喜んで十割に変更。加えてこれまた完璧と思っているだし巻き400円をお願いする。400円である。
まずやって来たせんべいから持ち込みの日本酒を楽しむ。この環境、この皿でいただく自分で選んだ日本酒。もう言うことはあるまい。続いてくる蕎麦豆腐も勿論ながらやはりだし巻きが抜群である。どうするとだしのジューシーさと卵の固めフワフワを同居させることが出来るのか?真面目に作り方を教えてほしいものである。
ざる蕎麦は何度も感想を書かせていただいているので旨い!の一言で。久しぶりに食べたすだち。汁と蕎麦の相性がたまらないと思っていたが、バジル同様にすだちの酸味と出汁の相性が抜群であることに気が付く。蕎麦がなくとも感心する味わいである。もうこれはセンスなんだろうなあ。
車で1時間。されど楽しいドライブも兼ねられる。今度はもっと短い間隔でお邪魔しようと思う。
近くの温泉に寄って帰りの運転を引き受けてくれた嫁さんに大感謝して、今回もご馳走さまでした!!
2019/12/26 更新
2019/02 訪問
念願の日本酒と共にそばとだし巻きを楽しむ
前回訪問してから早くも1年以上が過ぎてしまった。まさに烏兎怱怱。時間は大切に使いたいものである。今回はそれを叶えるべく嫁さんに帰りの運転をお願いした。日本酒と雲水の皿を漸くあわせる時がきたのだ。家からは高速を使っても1時間はかかるので、営業しているかを確認するために出発前に電話をする。変わらない優し気な店主の声が聞こえ一応予約を入れていただいた。道中は天気も気持ちもすこぶる良かった。
予定通り約1時間で到着し駐車場に入ってあれ?と思う。車が多い。以前訪問した時は貸し切り状態で恐らくお店の方と思われる車のみであった。車を降りて店の入り口に行くと、12時前だというのに「売り切れました」の看板が。まさか?とドキドキしながら扉をくぐると店の方がやってきた。予約の名前を告げると名前が通ったのでホッとする。席は座敷部屋一つ、ダイニング部屋一つ、畳の間に3卓あるのだが何と満席である。場所柄ゆえ隠れ家を見つけたものだと喜んだものだが、すっかり有名になったようだ。嬉しくもあり、ちょっと残念でもあるが、愛してくれる皆さんに長く蕎麦を打ってくれるならば有難い。ただ次回来る時も必ず予約を入れよう。食事中にやってきたお客さんは店先の看板の通り「売り切れ」のため、蕎麦にありつけられなかったのであった。
さて満席なので居間的な部屋でストーブにあたりながら淹れてもらったそば茶を飲みつつ中庭の陽射しを眺めて暫し待つ。奥からだしの香りも漂ってくる。そんな状態でストーブや箪笥、小物といった調度品と完全に調和した部屋で寛いでいると待ち時間も苦にならない。あっという間に10分以上は過ぎて今回は畳の間の1卓に通された。
卓にあるメニューを見るとレギュラーメニューは前とほとんど変わらないようだ。ここに来たならば蕎麦豆腐、ざる蕎麦、そばの実ごはん、珈琲がつく「お昼のセット」は外せない。蕎麦には嫁さんが十割、自分は二八を選ぶ。欲張りな自分はせっかく来たからにはと他の蕎麦も探す。紙の束になった恐らくは期間限定のメニューに「バジルのおそば」とある。TV番組で見たことはあるが訪問した店で見かけるのは初めてだ。物は試しとバジルに決める。それと今回は日本酒である!選択肢はないのだが「揖斐の蔵」300mlをついに頼む。ただ先ほどの紙束のメニューに近くの酒屋で買った日本酒は持込自由とある。何てことだ!次回は間違いなく寄ってから来るだろう。実際に日本酒を飲んだ今回はこのサービスも考慮してCP、酒の評価も見直した。更にこれまた日本酒と一緒に頼みたかった「だし巻き」も注文。メニューに「忙しい時は無理かも」とあったので満席ゆえ確認したがOKであった。食べてみてこれが幸運だったと実感する。
まずは煎餅と蕎麦豆腐、ちょいと佃煮が付いた日本酒がやってきた。漆黒の盆に載っているのでちょっとした正月のようで気分がいい。念願の日本酒から早速始めると爽酒の部類になろうか。それほど味が濃くない皿たちとの相性は良い。ちびちび飲みながら蕎麦豆腐たちをつまむのがたまらない。今度は持込みの酒で吟醸辺りを買ってこようか。蕎麦豆腐も変わらぬ味と風味で日本酒にあうが、何といっても「だし巻き」について書いておきたい。当然だしそのものは味も香りも旨いのだが、たっぷりだしを吸った卵がフワフワなのである。これだけのだしの量とフワフワが同居できるとは。毎日でも食べたい。
続いて蕎麦とそばの実ごはんがやってくる。蕎麦も変わらず細くて瑞々しく、蕎麦の実感を残している。今回強く思ったのは美味しい蕎麦の風味を楽しむのは塩が一番だなあと。卓にあった粗塩を挽いて蕎麦を啜った時が一番香りが鼻をぬける。日本酒ともあう食べ方。勿論蕎麦の相棒である旨いだしつゆにちょいとつけて、つるっとのど越し良く食べるのも好きだ。
続いて店主が頃合いを尋ねてくれた上でバジルのそばがやってきた。見た目にもバジルの緑とトマトの赤が鮮やかで、だしの香りもたっている。ここはスープといわせてもらうが、そのスープはバジルの量やつゆの濃さ・温度の調節が難しいのではなかろうか。それなのにお互いが溶け込んで舌を越え胃にすいっと入っていく。トマトとも相性がいい。蕎麦はざるのだしつゆ以上にツルツルとのど越しもいい。ただ塩の良さを実感した後だったかせいもあろうが、スープの方が若干勝ってしまっているだろうか。バジルも十分に美味しいが、ここで蕎麦を食べるならまずざる蕎麦、できれば粗塩から攻めてほしい。
色々食してお腹も落ち着き蕎麦湯をいただく。柚子皮が添えられていて、やや単調になりがちな蕎麦湯の良いアクセントになる。
食後には自分たちでプレスを使って珈琲を入れる。待っている間にいい匂いが漂ってくる。2分待って珈琲と共に黒豆をつまむとその相性の良さを覚えてしまった。
今回はお客さんが多くて店主とあまり会話が出来なかったけれど、来るたびに調度品がはまっていく落ち着いた店内で食べる蕎麦とだし巻き、そして日本酒は最高の時間を与えてくれた。毎度思う。もう少し近くにあったらいいのになと。
必ずまた訪問させていただきます。
ご馳走様でした!!
2019/02/21 更新
既に7回目のレビューとなる雲水。
多くは書くまい。
鈴鹿で一泊の後、予定通りに帰路の途中で利用した。
当然予約は必須。
今回も到着と同時に売り切れの看板が出ている。
これまたいつも通りに雲水に行く前にSuntecに寄って百春 純米吟醸 無濾過生原酒 直汲 STRAIGHT6を仕入れる。
軽めの甘味とスッキリとした入りからフレッシュな酸味と旨みも感じる一本。
おススメです。
「こんにちは!」と言って名前を告げると今回は奥の個室に通してもらった。
初めて利用して以来だが、ここが雲水の特等席だと思っている。
こちらも中央奥のテーブル席同様に2人で利用するのは勿体ないほどのスペース。
簾越しに中庭も見ることが出来る。
調度のセンスも相まって何とも落ち着く和室である。
一泊したい。
注文は前回追加されていたハイネケン500円といつもの10割でお昼のセット 1,200円+100円(10割)を二人前、二八でおろしちそば900円を注文。
だし巻きを400円もOKをもらい何も言わなくとも先行で提供される。
瑞々しくも型崩れしないだし巻きとSTRAIGHT6は相性がいい。
既に幸せ。
10割は言わずもがな。
二八のおろしはすりおろした汁を別刺しに、鰹節も粗く削りだしたままが添えられる。
シンプルながら一手間加えた贅沢な一杯。
バジルやすだちもいいがおろしも気に入ってしまった。
次は大いに迷いそう。
珈琲を飲みながら思い出す。そう言えば秋は焼いもだったな。
新そばと一緒に楽しみたいなあ。
必ず伺う一店。
結局そこそこ書いてしまった。
ご馳走様でした!!