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移転豪龍久保乃木坂、表参道、六本木/日本料理、そば
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夜の点数:4.7
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料理・味 4.6
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|サービス 4.8
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|雰囲気 4.2
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|CP 3.7
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|酒・ドリンク 4.2
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[ 料理・味4.6
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| サービス4.8
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| 雰囲気4.2
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| CP3.7
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| 酒・ドリンク4.2 ]
豪大な素材に求める針先のこだわり
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食べ比べの1つ、四万十の鮎1時間炭火焼き
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2016/08/18 更新
お椀に浮く鱧、普通の顔でごく平然と吸い地に浮かぶ。
骨切りしてあるが口にはあたらない。
葛打ちの過剰な葛のつややかさもそこにはない。
主張しない引き算の主張がそこにはあった。
尋ねれば骨切りしたあとに切った身の間一つ一つに刷毛で丁寧に丁寧に屑をまぶすのだという。ミリ単位の骨切りだ、手間は感動に比例しているのかとたずねたらわからない。だが間違いなく違いはそこに生まれている。
今年に入りコースの値段も上がった。食材の値上げもある。だが、料理も進んでいる。まず、顕著なのは吸い地。昨年までは昆布よりの吸い地であったがそこに仄かな鰹の薫が加わった。節もかえ、削り器もいれた。
人は直線的に進歩はしない。あるレベルを超えたとき突然飛躍する。その跳躍への準備は着々と進んでいる。
数年前の価格をしっていたり、値段に対してのあつらえでいえば不足はある。
だがそれを上回る人柄による心地よさ。
1度目は2万5000円でもいい、彼の求める味、考えに触れることに価値がある、間違いなくワクワクする。
夏の四万十の鮎、鱧、秋の骨抜き秋刀魚、鰻はまさしく刮目すべきひとつのつきつめた味。もちろんのどぐろやかに、白子なども極上。
大将を前店から支える裏方も常に料理が進化していると言うとおり、突き詰めた先にさらに先が見えている。
終わりない完璧を求める探求者。
無知の知を恐れず昇る龍の料理ここにあり。