1回
2019/02 訪問
2回目の訪問。季節は冬。
ランチはディナーよりリーズナブルなので、コースは一番上のMenu Terroirを、ワインはペアリングでお願いしました。
ここのお料理はどれも本当に素晴らしいです。
一つ一つに、斬新さや遊び心、それでいて丁寧さや気品も感じます。
食材の質や料理の技量もさることながら、サーブや心遣いも完璧。
欠点と言えば、家の近くに無いことくらいでしょうか。
ここの料理を食べるためだけに北海道に来る価値があります。それほど素晴らしいお店です。
一品目は牛蒡のスープ。真っ白なエスプーマの下には滑らかなスープが隠れています。口に含むと優しい優しい甘さが広がります。
二品目は百合根の天ぷら。上には山ワサビを薄くスライスしたものがかけられています。どちらも冬の北海道のような白さです。百合根はほくっと甘く、それを山ワサビが爽やかな辛味を添えて引き立てたます。ここの天ぷらは手掴みでいただくのが特徴ですが、この背徳感もまたいいものです。
三品目はサラダ。こちらは前回と同じ。数十種類の野菜と数種のドレッシングを軽く混ぜ合わせていただけます。1種類ずつその野菜にあった調理法で個別に調理されており、仕事の丁寧さが伺えます。
四品目は白子のソテー。たっぷりのバターと絡められた、とろけるような濃厚な白子。ソースにはレモンが効いているので意外にもあっさりといただけます。
五品目は毛蟹のリゾット。甲羅が器になっています。リゾットには毛蟹の旨味と甘味が逃すことなくギュッと閉じ込められており、幸せなひと時を感じられます。
メインの前にお口直しのグラニテ。(写真は撮り忘れてしまいました。)リキュールをかけた大人の味わいです。
六品目はメインの十勝牛。火入れの加減が最高です。付け合わせのカブは一見真っ黒なので驚きますが、中ではトロトロで甘みの引き出されたカブが待ち構えています。後から熱々のポテトグラタンが追加でサーブされます。
デザートはクレームダンジュ。ふわふわでスッと消えていく食感がなんとも優雅。ベリーソースも甘酸っぱく相性抜群。おかわりを勧められるままに食べてしました。お腹いっぱいです。
コースのお料理ではないですが、ここはパンとバターも絶品です。ついつい手が伸びてしまいます。
そんなお腹が限界に近いタイミングで、さらに今日はガレット・デ・ロワの用意があるというではないですか!
ケーキは残り1/4くらいで、しかもまだフェーヴは見つかっていないとのこと。
これはもう食べるしかないということで、一切れいただきました。
フェーヴは残念ながら入っていませんでしたが、こちらも美味しくいただきました。(こちらも写真は撮り忘れました)
ここは給仕の方が皆さんお茶目で、高級レストランにも関わらずリラックスして食事ができるのも大好きなところです。
最初の一口から最後の一口まで、全身が喜びに包まれる素敵なお料理がいただけるのが、ここモリエールです。
また近々お伺いいたします。
2019/05/19 更新
モリエールのためだけに北海道へ行く価値有り
2019/05/19 更新