10回
2022/10 訪問
雨降るお店 9
近所に食事系で行きたいお店が多く梯子を考えて後回しにし続けて、再訪ペースが危険な感じ。
ケーキは相変わらず月替わりで10種類程だが、定番のシャンプノワーズ以外は季節で変わる。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇かぼちゃのお菓子(864円) ☆×4.4
構成:かぼちゃクリーム・ペースト・バタークリーム・ビスキュイ
かぼちゃクリームは甘さがありつつかぼちゃ味はふんわり+かぼちゃペーストは意外と優し
い=上部は単体だと強くはないが、調和するときちんとかぼちゃ味が立っており、大好き。
かぼちゃバタークリームはかバター>かぼちゃで豊かさが出つつ、しつこくはない。
◇かぼちゃのプレジダン(864円) ☆×4.2
構成:かぼちゃバタークリーム・メレンゲ
かぼちゃバタークリームは軽やかな口溶けで甘さは強い、かぼちゃ味は単体で強い。
メレンゲはサクサク食感でかぼちゃ味らしいが、ホワイトチョココーティングされており
サクサク食感は良いのだが、ホワイトチョコの甘さが後味に出てかぼちゃを殺し気味。
◇カシスとフランボワーズ(864円) ☆×4.1
構成:フランボワーズムース+カシスババロア+シャルロット生地
フランボワーズムースは軽い甘酸っぱさでふんわりとした口当たり、カシスババロアはぷ
るぷる食感で濃い味わい。後味はカシスの濃さなので、こちらが味の芯の印象。
甘さはシャルロット生地が担当、表面のサクサク食感と甘さの調和が良くバランスが◎。
◇洋梨とアールグレイのお菓子(864円) ☆×3.8
構成:紅茶ババロア+洋梨ババロア・ジュレ+シャルロット生地
下部の紅茶ババロアはこのお店の紅茶系の強みである香りがしっかりだが、洋梨を殺さない
程度。洋梨ババロアはバニラビーンズが入っているのか、さっぱりさと甘さが両立している。
洋梨ジュレの水分とさっぱりさで他構成を軽減する、シャルロット生地は流石美味しい。
◇ガトー・グルノブルワ(972円) ☆×3.7
構成:くるみバタークリーム・ビスキュイ・クリーム+フランボワーズジャム
くるみバタークリームは口溶けは滑らかだがくるみの粒々で香ばしさが強く出る、構成比率
が高い。くるみクリームはほんのりの甘さ、このケーキ意外と甘さは抑えられている。
くるみビスキュイはふんわり食感で香りもふんわり、ここが軽減役なのかも。
フランボワーズジャムは強くはないのであまり調和上出てこない、優しくて食べやすい。
◇軽く温かい栗のムース(864円) ☆×3.7
構成:栗バタークリーム・コンフィ+ヘーゼルナッツビスキュイ
栗のバタークリームは滑らかに溶けていき後味にはふんわりと香りと甘さが残る、洋栗系。
栗のコンフィで栗味を上乗せするが、栗のバターの豊かさは同じぐらいで栗一強ではない。
ヘーゼルナッツビスキュイはヘーゼルナッツの量が多くビスキュイが崩壊するギリギリ。
◇ル・カプリス(864円) ☆×3.6
構成:プラリネクレームムースリーヌ+キャラメルオザマンド+ビスキュイ
キャラメルオザマンドがフロランタンのような感じで、ナッツの香ばしさとキャラメルの
コクが出る。プラリネクレームムースリーヌはコクが強すぎないバランスで良い香り。
ミルクチョコのグラサージュは厚いが意外と前には出てこない、やや味の芯が不明かも。
◇ロアズィス(990円) ☆×3.7
構成:ピスタチオアイス・ビスキュイ+紅茶アイス
ピスタチオアイスはがっつり強い香りと味、ピスタチオの癖を生かしておりパンチが強い。
ピスタチオビスキュイは流石に密度が高くはなっているが、香りは割と自然。
紅茶のアイスは薫り高い、全構成の香りが強いが喧嘩せずに調和する=殴り合わない調和。
◇グラスマロン(715円) ☆×3.7
ラム酒ががっつり効いた薫り高いもの、滑らかな口溶けだが味は強くがっつり洋栗味。
マロングラッセはあまり強くは無いが、アイス単体でかなり強いのでこれで良いのかも。
◇紅茶(330円) ☆×3.7
◇その他
トゥランシュ・シャンプノワーズ(864円) ☆×4.8
スュリー (864円) ☆×4.8
モンブラン (918円)
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
今回一部は食べられたとは言え、開催日の関係上イベントに行けなかったのが悔やまれる。
来年もやるようなので、次回は都合をつけて参加してみたい+高いのが困るもののまた再訪する。
総合点:4.4→4.4(増減なし) / 以下は2021/12レビュー
2022/11/14 更新
2021/12 訪問
雨降るお店 8
2021年クリスマスケーキその1、確か去年はパッションフルーツで南国系が出るのが特徴。
4種類の内唯一このお店の定番では無いクリスマスケーキ、ただし過去にも出た事はあったはず。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇ビッシュ・ドゥ・ノエル・ オ・ノワ・ドゥ・ココ(5,616円) ☆×4.3
構成:ココナッツビスキュイ・ダックワーズ・ムース+パイナップルジャム
+バナナバタームース
ココナッツのビスキュイとダックワーズ生地によりほんのりココナッツの味と香り、これに
ムースで甘さと香りを重ねていく調和。全体として見ればココナッツとパイナップルが主軸。
外側はバナナバタームースで軽やかな口溶けとバナナとバニラの香りが抜群、華やかで好き。
パイナップルジャムは甘さ担当で水分を足す調和、全部の構成で味がしっかり立っており◎。
◇その他
トゥランシュ・シャンプノワーズ(864円) ☆×4.8
苺のショートケーキ (940円) ☆×4.2
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
有名店だろうとクリスマスケーキは劣化するのが当たり前の中、吉祥寺以外で数少ない信用出来
る安定感のあるお店。最近単価が高すぎるせいか、良いのか悪いのか買いやすいのも便利。
今年のクリスマスケーキも吉祥寺以外の第一候補になると思う、また再訪する。
総合点:4.4→4.4(増減なし) / 以下は2021/12レビュー
2022/01/11 更新
2021/12 訪問
雨降るお店 7
イル・プルー系譜の始祖のお店。お店に出ている種類自体は10種類程だが、全体の商品種類は
非常に多く月替わりとなった現在でも、月毎にほぼ異なる別のケーキが楽しめるのは強み。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇紅茶のお菓子(864円) ☆×4.5
構成:紅茶ムース・ジュレ・ビスキュイ・メレンゲ
紅茶のムースの口溶けの良さとジュレの滑らかな口当たりと薫り高さが秀逸。ケーキ自体は
やや大きいが非常に滑らかで、イル・プルーの強みだと思っているとろける食感が抜群。
ビスキュイと上部のメレンゲも紅茶味で全てが紅茶の統一感がありながら差別化されている。
ビスキュイの水分の少なさやメレンゲの表面のサクサク食感まで上手く調和しており、最高。
◇ル・スィスィリアン(864円) ☆×4.0
構成:白ワインムース+フランボワーズ+ダックワーズ生地
組合せは他でも見るのだがやはりここの白ワインムースが最強、豊かな香りと滑らかな口溶け
が大好き。これにピスタチオの香ばしさと食感のあるダックワーズ生地を合わせて調和する。
フランボワーズの甘酸っぱさはアクセント程度だが、ここで全体が纏まっているので必要。
◇ごまのお菓子(810円) ☆×3.9
構成:ごま&アーモンドマカロン生地+ごまクレームムースリーヌ+ごまクリーム
最初から最後までごま、後味の引きはマカロン生地のアーモンドと全体のごまで香りが強い。
ごまの生クリームは口溶けが良く味や香りは軽い、これにごまのクレームムースリーヌによ
ってコクと香りを足す。統一感がありながら、明確に役割を持っているのでわかりやすい。
意外と上部のホワイトチョコ+ごまが強くする役割=味変になっており、面白い。
◇ヘーゼルナッツとみかんのムース(864円) ☆×3.9
構成:ヘーゼルナッツ&シナモン生地+キャラメルバタークリーム+オレンジババロア
ヘーゼルナッツとシナモンの生地は単体だと強すぎはしないものの、しっかり薫り高く◎。
生地の間には豊かな味のキャラメルバタークリームで、ここが全体のコクを担当している。
上部のオレンジババロアで爽やかさと水分を足すが、完全に滑らかにはならない程度。
◇ベル・レーヌ(886円) ☆×3.5
構成:ビスキュイ+洋梨コンポート・ババロア+チョコクリーム
ビスキュイは柔らかいがスパイスの香りが強い、ここと洋梨コンポートもスパイスの香り。
洋梨ババロアは香りが良く滑らかな口当たりで好きなのだが、他構成に負けておりうーん…
チョコクリームの香りの良さやシュクセ生地の食感が良いので、スパイスはいらない感。
この金額で悪くない程度だと正直うーん…だが、このお店割と当たり外れあるので怖い所。
◇その他
スュリー (864円) ☆×4.8
トゥランシュ・シャンプノワーズ(864円) ☆×4.8
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
温度管理の表示を止めていて超うーん…たまたまかもだが、質の管理に妥協はして欲しくない。
大きさが普通で850円位という京橋を超える国内店舗で最高価格帯ではあるが、美味しい+唯一
無二なので特殊セーフ枠で個人的には大好きなお店、意外と再訪出来ないがまた再訪する。
総合点:4.4→4.4(増減なし) / 以下は2021/06レビュー
2021/12/23 更新
2021/06 訪問
雨降るお店 6
近く(と言うか隣の建物)に行ったので、やはり素通り出来なかった。
生菓子は10種類程で少ないが、このお店は食べたい商品が多いので意外と少ないと思わない。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇スュリー(864円) ☆×4.8
構成:貴腐ワインムース+フルーツ+ダックワーズ生地
超久しぶりに食べたトゥランシュ・シャンプノワーズと双璧である洋酒系最高峰のケーキ。
水分の多いソーテルヌ=貴腐ワインムースは滑らかさと薫り高さが最高、洋酒系は本当に強い。
内部は桃とフランボワーズとパイナップルでいつものイル・プルーのお得意果物で美味しい。
ダックワーズ生地のサクサク軽やかな食感と、内部のとろりとした食感の対比が見事。
◇その他
トゥランシュ・シャンプノワーズ(864円) ☆×4.8
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
やはり独自性と当たりケーキの爆発力のある美味しさは都内最上位帯、良い意味で独自性のみ。
比較的商品種類が多いので、月毎でも大きく商品が変わるのでまた再訪する。
総合点:4.1→4.4(+0.3) / 以下は2019/12レビュー
2021/06/23 更新
2020/09 訪問
雨降るお店 5
生菓子は月替わりで10種類程だが再訪目的=スペシャリテのトゥランシュ・シャンプノワーズは
比較的出ているので、毎月商品が変わると考えれば行く楽しみが増えているのかもしれない。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇パッションのショートケーキ(702円) ☆×4.7
構成:パッションフルーツクリーム・ジュレ+ホワイトチョコババロア+ビスキュイ
パッションフルーツ味のクレームアングレーズは滑らかさと仄かな酸味がある、これに上部の
パッションフルーツジュレのビビットな酸味との調和が抜群=超絶当たりショートケーキ。
味や酸味だけでなく香りを広げて調和させていくのが、この商品に留まらず抜群に上手いお店。
下部はホワイトチョコ味のババロアで甘さと丸さを出している、全体調和でふんわり広がる洋
酒と非常に組合せが良い。ビスキュイは甘さ担当、食感がきちんと出ているので全構成が必要。
◇バナナのショートケーキ(810円) ☆×4.5
構成:バナナ・生クリーム+ビスキュイ
バナナ味の生クリームは水分が多く非常に口溶けが滑らかで良い、エアリーさもあるため軽い。
バナナ自体の濃密さと上部のホワイトチョココポーで重さを足していく、そのため口当たりは
軽くても味や香りはしっかりと出ている=旨みが非常に立っており、非常に好みのバランス。
ビスキュイに入っているくるみとアーモンドによって、薫り高く食感にアクセントが出ている。
ここのショートケーキはクリームに水分が多いため劣化しやすい+好みが分かれるが、超好き。
◇ココナッツとミント(756円) ☆×4.0
構成:ココナッツムース+ミントババロア+ダックワーズ生地
ココナッツのムースはエアリーな口溶けでふわふわ、甘さはムースには意外と無くダックワー
ズ生地に入ったココナッツファインもそこまで目立たない。ダックワーズ生地自体の甘さが芯。
ミント味のババロアは爽やかな香り、カスタードクリームの丸さを感じつつもミント味は強す
ぎず弱すぎず。個人的にミントがあまりにも強いケーキは苦手なので、この程度の調和が好き。
◇ドーヴィル(810円) ☆×3.9
構成:りんごムース・コンポート+カシスババロア+ビスキュイ
りんごのムースは非常にきめ細かい、香りや味は軽いため強くはない。それに対して内部のり
んごコンポートで味わいと甘さを出している。構成で役割を分けつつもしっかり味が立つ。
下部のビスキュイに打たれているカシスシロップから洋酒の芳香さが広がっており多層的。
カシス味のババロアは酸味が強いもので水分が多く口溶けが滑らか、ここのババロアは鉄板。
◇モナコ(702円) ☆×3.7
構成:チョコクリーム・ビスキュイ
チョコクリームはヘーゼルナッツの香りが強い、香ばしさが先行しているので以外にも見た目
程深さは無い。アマレット(洋酒)は香る程度で前面には出ずに、比較的食べやすい範囲かと。
チョコビスキュイは水分が少なくベーシックな味わい。この手のチョコケーキはクリーム分が
多い方が好きなのだが、こちらはビスキュイの方が多いので食べ応えが好みとは少し異なる。
◇ウージェニ・ドゥ・ペーシュ・ア・ラ・カネル(734円) ☆×3.6
構成:ビスキュイ+シナモンババロア+黄桃・ジュレ+ブルーベリー
ビスキュイは強いヘーゼルナッツの香り、これにシナモン味のババロアで香りを足していく。
シナモンはケーキに使われると支配的になりすぎてあまり好きではないが、構成要素の単体の
味だと意外と違和感が無い=他の構成要素ときちんと調和できさえすれば、きちんと美味しい。
ブルーベリーと黄桃と黄桃ジュレは味は強くは無いが、水分と果汁で他構成の強さを流す。
◇その他
トゥランシュ・シャンプノワーズ(810円) ☆×4.8
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
今回は洋酒系が多めに出ており好みのラインナップだった、ここは洋酒等香りの使い方が上手い。
こんなご時世なので自分の好きなお店に再訪する中、ケーキ屋で一番最後に残ってしまった。
再訪ペースが現状微妙に悪いが、独自性があり美味しいお店はきちんと再訪していきたい。
総合点:4.0→4.1(+0.1) / 以下は2019/12レビュー
2020/09/26 更新
2019/12 訪問
雨降るお店 4
休日の夜に伺いました。
2019年クリスマスケーキ枠その3、今年はパティスリーが縮小移転したため台数減+予約が店頭
のみになったり予約の難易度は上がった。ただ予約自体は比較的しやすい印象で一安心。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇ビュッシュ・シャンプノワーズ(4,800円) ☆×4.8
構成:シャンパンムース+フランボワーズ+白桃+ダックワーズ+ビスキュイ
+マール酒クリーム+グラサージュ
構成自体はトゥランシュ・シャンプノワーズと全く同じで、切らずに長いままの状態のもの。
味は全く同じではあるが、通常(トゥランシュ)では洋酒はアクセントとしてそこまで全面の
印象は無いものの、ビュッシュは含有量?(構成比率ではない)が多く洋酒の印象が強まる。
特別なクリスマスケーキと考えると、芳醇さよりも洋酒が強いこの印象もありではある。
リニューアル後は定番が存在しなくなり、トゥランシュ・シャンプノワーズを滅多に食べら
れなくなったので予約した。その後すぐにイレギュラーで出て微妙な気持ちになったけど。
まあアントルメとプチガトーでは受ける印象が結構異なるので、結果的には食べて良かった。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
イートインが外のみになったため、その場で食べるのは季節を選ぶ+定番消滅は痛いがトゥラン
シュ・シャンプノワーズの美味しさはやはり変わらないので、出る月にまた再訪したい。
総合点:3.8→4.0(+0.2) / 以下は2019/12レビュー
2020/09/26 更新
2019/11 訪問
雨降るお店 3
休日のお昼に伺いました。
お菓子教室内に移転後始めて再訪。ここ最近生菓子の数が絞られていたので、生菓子数は移転
前と変わらない印象だが、タルト系の焼き菓子やヴェノワズリーは消滅したのか無かった。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇暖炉の火のようなかぼちゃとキャラメルのムース(778円) ☆×4.3
構成:かぼちゃクレームムースリーヌ+キャラメルムース+ダックワーズ生地
クレームムースリーヌのコクと甘さに、かぼちゃのほっくり感が足されたもの。名前が意味
不明だなーと思って買ったが、暖炉の火と言う比喩は食べるとわかるのが面白い。
滑らかなキャラメルムースは、キャラメルのほろ苦さとバターの旨みのバランスが絶妙。
アーモンドとかぼちゃ味のダックワーズ生地は香りと食感が良い、全構成に必然感があり◎。
◇紅茶のビュッシュ・ドゥ・ノエル(778円) ☆×4.2
構成:紅茶&ウィスキーババロア+紅茶ビスキュイ・チョコクリーム
紅茶とウィスキーのババロアは香りが強く、洋酒が後味に抜ける=このバランスが結構好き。
紅茶味のビスキュイも香りが強く、食べている最中の香りは個々が一番強い=担当分けが◎。
紅茶味のチョコクリームも香りが良い、滑らかで口溶けが良く味や香りがしっかり立つ。
このお店香りをきちんと立たせるのが上手いが、同系統で使い分けつつ調和させるのが凄い。
◇ガトー・グルノブルワ(734円) ☆×3.8
構成:ビスキュイ+クレームムースリーヌ+フランボワーズジャム
ビスキュイにたっぷり使われたくるみの香ばしさが穏やかに広がる。ビスキュイの反発感は
しっかりとしているが、生地が解け方が優しいので食べやすい=バランスが上手い。
クレームムースリーヌはキャラメル&コーヒー味なのかな、味わいはしっかりで後味軽め。
フランボワーズジャムは濃い味、このお店構成がそれぞれ立った濃い×濃いから後味は軽い。
◇シュー・ア・ラ・クレーム(486円) ☆×3.7
シュー生地は昔ながらのタイプ、焼きがしっかりなので反発感はあるが柔らかさもある。
クレームディプロマットはカスタードクリームと生クリームのバランスが良く、コクが強す
ぎず軽すぎず=昔ながらの基本に忠実。軽やかな口溶けながらバニラの香りがしっかり。
◇かぼちゃとチョコレートのムース(756円) ☆×3.7
構成:かぼちゃクレームムースリーヌ・ガナッシュ+ビスキュイ
口溶けの滑らかなクレームムースリーヌは(文章化が難しいが)かぼちゃの少しの青さがあ
る野菜の引き+さらっとした甘さ。かぼちゃガナッシュは変わった味、言われればかぼちゃ
だと認識できる不思議さ。ビスキュイはガナッシュ入りで、ほんのり味付けされている。
全部を合わせるとチョコの香りや味が先に出て、後味にかぼちゃの旨みと引きが軽く出る。
◇プラリネのビスキュイとふくよかなコーヒー(756円) ☆×3.5
構成:クレームムースリーヌ+ガナッシュ+ビスキュイ
名前通りプラリネが入ったビスキュイは柔らか+香りがしっかりある、香りの多層感は流石。
クレームムースリーヌはコーヒー豆が入っているが、味は強すぎずコーヒーに苦手な方でも
美味しく食べられるような気がする。
ガナッシュは甘いホワイトチョコ、この部分で他構成は軽めの甘さを補う形になる。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
移転した事によりイートイン専用のデセールが消滅したのも残念だが、一番の問題はお菓子が月
替わりになりトゥランシュ・シャンプノワーズ(と言うか全てのケーキ)が定番で無くなった事。
再訪の主目的を失ったが、他のケーキも独自方面で質は高いので機会を見つけて再訪したい。
総合点:3.8→3.8(増減なし) / 以下は2019/01レビュー
2020/01/08 更新
2019/01 訪問
雨降るお店 2
休日のお昼に伺いました。
毎年トゥランシュ・シャンプノワーズのクリスマスケーキを迷うのだが、3個買って繋げれば
近いもの?が出来るのではと思って行った…のだが、人手的に休止期間らしく出ていなかった。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇ビュッシュ マングー(616円) ☆×3.9
構成:マンゴークリーム・ジュレ+ダックワーズ生地
マンゴークリームは滑らかな口溶け、味は少し野性味を感じる強い味だが引きは強すぎない。
マンゴージュレでクリームだけでも濃いのに、濃さや酸味を軽く足しつつ水分量から滑らか。
ダックワーズ生地にココナッツの香りがほんのりついているが、圧倒的にマンゴーが味の芯。
内部の滑らかさと外側の食感が纏まると、ちゃんとある程度の重さになっているのが好印象。
◇ブッション(464円) ☆×3.8
ブリオッシュ生地はシロップでひたひただが、生地の焼きが強めで荒っぽいのでべしゃらな
い。シロップは甘さが強めだがラム酒もしっかり感じる、大きいのがやりすぎない強さ。
杏ジャムも甘く味がしっかり立っており、シンプルながら全構成にちゃんと必然性があるの
が好き。このお店にしては、大きさを考えるとやや荒っぽいが割と好き。
◇シュー・ア・ラ・クレーム(410円) ☆×3.7
構成:シュー生地+クレームディプロマット
昔ながらのやや固めのシュー生地、水分が少なく反発感が大きい。
ディプロマットクリームは卵の味が立っているカスタードクリームとコクのある生クリーム。
ベーシックではあるが基本に忠実で、求めているものと同内容の物が出てくる安心感がある。
◇フレーズィエ(670円) ☆×3.7
構成:ビスキュイ+クレームムースリーヌ+いちご
クレームムースリーヌの強いバニラの芳香から、カスタードとバターのコク両方が広がる。
味は強いが口溶けが重く無いためスッと消えてゆく+粗めのビスキュイにクレームムースリ
ーヌが染みわたるバランスが上手い=味は強いがあまり引かない系はこのお店上手い。
いちごは甘酸っぱくジューシー、フレジエは甘いだけだと合わないので良い調和。
◇百花蜜のクレーム・キャラメル(410円) ☆×3.7
ベーシックなきちんと固まったプリン、固いわけではないが掬った時に崩れない。
カラメルソース部分が百花蜜、ほろ苦さと甘さもきちんとありこの部分が物凄い好み。
プリンよりもソース部分が秀逸に感じるが、プリンも別に悪いわけではない。
◇ブラン・マンジェ(648円) ☆×4.0
トロトロで食べた瞬間にふわっと消えゆく軽さ、アーモンドミルクの香りがしっかり引く
が、しつこさは皆無になっている。ちゃんと正しくアーモンドミルクを使っているのが◎。
クレーム・アングレーズのさらっとした舌触りからの、軽やかなコクとキルシュ+バニラ
の香りが流石の上手さ。味は強いのに、軽やかな印象に纏めるのがやはり上手い。
◇ギャレット・デ・ロワ(アマンド)(702円) ☆×3.9
薄めのパイ生地は1枚1枚ちゃんと膨らんでいるため、サクサク食感がきちんとする。
アーモンドクリームは噛んだ瞬間から香りが溢れ出る、リッチさは軽めながら豊かな味・
香りで満足感は高い。因みにフェーヴではなくアーモンドが入っている。
◇アールグレイ・ティー(Ice)(410円) ☆×3.7
◇その他
いちごのショートケーキ(670円) ☆×4.2
ガトー・デ・ロワ
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
個人的にこのお店に行く理由は6割トゥランシュ・シャンプノワーズが食べたいので、これが
無いのは行く意味を左右するレベル=今後は必ず確認と予約をしてから行こうと思う。
ただ別に他の商品も美味しい+伝統菓子を重視する姿勢は好印象なので、また再訪する。
総合点:3.8→3.8(増減なし) / 以下は2018/02レビュー
2019/01/20 更新
2018/02 訪問
雨降るお店
平日のお昼に伺いました。
商業施設内にある、日本のフランス菓子を考えると外せないイル・プルー派総本山のお店。
お店は明るくそこそこ広め+商品幅は広い、生菓子は伝統菓子ベースで20種程だが数は少ない。
―――――――――――――――――購入した商品等(税抜)―――――――――――――――――
◇トゥランシュ・シャンプノワーズ(620円) ☆×4.8
構成:シャンパンムース+フランボワーズ+白桃+ダックワーズ+ビスキュイ+マール酒クリーム
+グラサージュ
シャンパンムースはふわっとした香りととろける滑らかさ、ここにフランボワーズの甘酸っぱさ
とマール酒に漬けこまれた白桃が足されることにより、香りと食感のバランスが秀逸。
マール酒ムースで円やかさ・ガナッシュでほんのり重さを加え、完全に軽くしないバランスが◎。
香りが果実・お酒・生地と要素多目に移り変わるのに、香りの移行が物凄いスムーズで違和感0。
ドゥニ氏の代表作で多くの系譜のお店に受け継がれるケーキ、やはり白眉の出来で圧倒的美味。
◇いちごのショートケーキ(620円) ☆×3.9
構成:いちご+生クリーム+ビスキュイ
メレンゲが加えられているため超トロトロの生クリームの儚さと、シロップたっぷり(と言うか
ほぼひたひたレベル)のスポンジは両方とも水分が凄い=全体が滑らかな統一感を持っている。
地味にこの水分量でビスキュイがべしゃらずに、生地の粗さを保てる絶妙な焼きが凄い。
シロップとナパージュで大幅に甘さが足されているため、かなり激甘になっているが好き。
◇ポロネーズ(570円) ☆×3.9
構成:メレンゲ+アーモンド+ブリオッシュ生地+カスタードクリーム+ドライフルーツ
ふんわりメレンゲの儚さと香ばしいアーモンドが食べた瞬間に広がる、ドライフルーツは少な目。
内部のブリオッシュ生地が上手く、柔らかなのにお酒でべちゃつかない=何故このケーキにこの
状態(=焼き)の構成なのかある程度わかりやすいのが嬉しい=やはり丁寧さは武器だと思う。
カスタードクリームの甘さと洋酒を感じつつも、適度で留めて味の引きをしつこくしない統一感。
◇シブーストゥ・ポンム(620円) ☆×3.7
構成:キャラメリゼ+シブーストクリーム+チーズクリーム+りんごソテー+パイ生地
シブーストクリームは卵もバニラもしっかり香る、かなりエアリーで口溶けは軽め。
シブーストクリームからキャラメリゼの香ばしさへと、香りの移り変わりがスムーズ。
サクサクのパイ生地の中には、りんごのソテーがたっぷり+チーズクリーム?がほんのり酸味。
ここの部分でもったりな重さが瞬間的に感じるが、口溶けは軽く全体的に見れば軽いケーキ。
◇ミルフイユ(600円) ☆×3.6
構成:パイ生地+クレームムースリーヌ
イートイン限定、注文後に組み立てるためパイ生地が香ばしい+一切水分を吸わずに1枚1枚が
独立している=食べた際に空気が含まれるため生地のサクサク以上の軽い食感になる。
クレームムースリーヌは甘さ・バニラ強めだが、溶ける際に引かない=しっかりした主張がある
が重くは感じない当落線上を上手く綱渡りしている。味は普通だが、構成の丁寧さがよくわかる。
◇ルリ・ジューズ・ショコラ(570円) ☆×3.5
構成:チョコクリーム+シュー生地
厚みのあるシュー生地は噛んだ際に反発感を返す、最近ルリジューズ自体見ないので貴重。
チョコクリームは内部に惜しみなくたっぷり、口溶け・味は軽いため比較的あっさり。
飾り部分はクレームオブールなのか?甘さと油分を足す形、きちんと必然性が有る。
後味さっぱりで非常に食べやすい+香りは中々良いのだが、少し優しすぎ感もある。
◇ル・ペシュ・ミニョン(620円) ☆×3.4
構成:オレンジ+レモンジュレ+マーマレード?+ホワイトチョコババロア+ライス+サブレ
マーマレード?の甘さを最初に感じ、その後味の芯であるホワイトチョコババロアに移行する。
ババロアはバニラたっぷりなので濃密な香り、食感は軽いが単体ではやや後味は引く。
上記の引きに対してレモンジュレの強めの酸味で相殺する形だが、強すぎて後味が酸味一強。
下部にやや固めのリオレ(お米)が入っており面白い食感、ザクザクのサブレとも高相性。
◇アッサム(430円) ☆×3.7
ここのお店は食べた瞬間的な甘さや主張はきちんとしているので、アッサムがよく合う。
価格も良心的なので、イートインは割と狙い目だと今更再発見。
―――――――――――――――――購入した商品等(税抜)―――――――――――――――――
たまにトゥランシュ・シャンプノワーズだけ買いに来ていたが、きちんと量を買ったのは数年ぶり。
このお店の特徴としては構成が堅実、インパクトではなく伝統を遵守する姿勢が○。
HP等のアクが強いので色々思われるのも致し方ないが、味ベースで言えばブレはあるが美味しい。
フランス菓子と言うと強いイメージが一般的だが、ここは後味が軽めなので食べやすい。
ケーキは大き目だが、価格は税込600円台後半と立地を考えても高め=コスパは微妙~普通。
トゥランシュシャンプノワーズだけは定期的に買いたくなり、投稿しないだろうが再訪すると思う。
2018/03/11 更新
少なくとも3月末迄生菓子販売を休止するので慌てて再訪。香りを重視するお店が少なく、組み
立て方が特徴的で(最近は価格が高すぎて)良さがわかり辛いのはわかるが絶対に過小評価枠。
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
◇レサンスィエル(918円) ☆×4.4
構成:フランボワーズババロア+フロマージュブラン+ビスキュイ
フランボワーズババロアは甘酸っぱく軽やか、ドゥニ氏の軽い系のケーキは本当に美味しい。
甘さのあるフロマージュブランは粘度はあるが、構成比率から重くはないので最高の調和。
松の実の食感とビスキュイにより滑らか統一ではないが、存在感がちゃんとあるのが良い。
滅茶苦茶久しぶりに食べたがやはり超美味しい、似た商品はあってもこのバランスが最高。
◇栗とキャラメルのビッシュ(864円) ☆×4.1
構成:マロン・ババロア+キャラメルビスキュイ・チョコクリーム
マロンババロア内部に大量の栗が入っているので、この部分で薫り高さが出て大好き。
キャラメルビスキュイのほっこりとした食感とキャラメルの味わいが良い調和。
キャラメルクリームは繋がりは強いが口溶けが軽く、味が強すぎないので後味は適度で好き。
◇タルトゥ・オ・フレーズ(972円) ☆×3.9
構成:いちご+タルト台
サクサクのタルト生地は焼きはあまり強くは無い、ダマンドはあまくしっとりでここ好き。
いちごはいつものいちご+いちごジャム+いちごシロップの超加糖コースで非常に甘い。
ただし、瑞々しさがありつつ甘さをここまで出すのはある意味凄い、いちご系の甘さが好き。
これも滅茶苦茶久しぶりに食べたがやはり美味しい、タルト系はあまり出ないがかなり好き。
◇ビッシュ・ピスターシュ(940円) ☆×3.9
構成:ピスタチオクリーム・ダックワース生地+ピスタチオ&ホワイトチョコババロア
ピスタチオのバタークリームはがっつり癖を使い香りが強いが、口溶けの良さは流石。
これにダックワース生地でピスタチオ味を足すので、ピスタチオ好き向けの強いケーキ。
ピスタチオとホワイトチョコのババロアは味が強く重いが、後味は重すぎず良いバランス。
◇サン・ミッシェル(918円) ☆×3.9
構成:チョコムース・ビスキュイ
スイートチョコ・ミルクチョコ・ホワイトチョコの3種のチョコムースのケーキ。一番外側
のミルクチョコ(だと思う)部分が濃く甘いので一番強い。グラサージュもチョコで引き
と甘さはかなり強いが、チョコ統一なので味自体はわかりやすい。
◇シャルロットゥ・オ・ポンム・エ・キャラメル(864円) ☆×3.4
構成:シャルロット生地+キャラメルババロア+ラムレーズン+りんご+くるみ
ラムレーズンの洋酒が強く、調和後も香りと味はラムレーズンが支配している。しかし、
りんご煮とくるみが目立たないわけではないので、全構成が立つ調和のはず。
キャラメルババロアが意外と隠れてしまっているのがうーん…
◇その他
トゥランシュ・シャンプノワーズ(864円) ☆×4.8
スュリー (864円) ☆×4.8
いちごのショートケーキ (940円) ☆×4.3
――――――――――――――――購入した商品等(税込)――――――――――――――――
再度の休業→値上げのパターンが怖いが、流石にこれ以上値上がりすると再訪するけど厳しい。
正直一時期本家より出身店の方が美味しい状態になっていたのを復活したので、今後も大好き
な生菓子は頑張ってほしいのだが、如何せん不安定で心配。生菓子が再開したらまた再訪する。
総合点:4.4→4.4(増減なし) / 以下は2022/10レビュー