14回
2024/03 訪問
春のスペシャリテ!まるで魔法のような美食世界
三ヶ月ぶりの蓬左茶寮。
少し期間が空いちゃったけど
ランチにて訪問です。
✅剣先イカ 菜の花 胡麻和え
剣先イカ、味わい深くて美味しい。
菜の花が演出する春の香りと
ナッティーな胡麻の風味と凄く合う。
✅天然ヒラメ 春山菜の醤油漬け
春山菜はウルイと花ワサビ。
辛味のアクセントに柚子胡椒を
チョンとつけていただくと…
ヒラメの透明感ヤバくない?
めちゃくちゃ美味しいんだが。
✅赤身握り 生しらす軍艦
赤身は鉄分、酸味しっかり目で
サッパリといただけます。
篠島 生シラスは生姜の清涼感で
新鮮な味わいを楽しめます。
✅八寸
・うすい豆のムース
・カラスミ大根の磯部巻
・ホワイトアスパラ マヨネーズ
・蕗の薹の天ぷら 焙じ茶の塩
春の食材勢揃いな八寸。
甘系、珍味系、あっさり系、苦旨系と
味わいもバラエティーも豊かで賑やかです。
✅きわめトマトの最中
この時期絶対食べたいスペシャリテ。
トマト、海老、マスカルポーネと
最中種が織り成すマリアージュは
まるで魔法のような美食世界。
✅若竹煮
知多の若芽と三重のタケノコ。
どちらも新鮮なシャキシャキ食感と
甘味、旨味が特徴で出汁も美味しい。
✅太刀魚の塩焼き
香りだけでご飯が食べれそう。
ふっくらホクホクに焼かれています。
付け合わせは出汁でサッと炊いた
春キャベツと平松椎茸。
甘味や深味、食感が活きていて絶品。
✅炊き合わせ
・タコの柔らか煮
・大根
・蓬麩
・芽キャベツ
・赤コンニャク
・椎茸
・牛蒡
・蓮根
・松露
食材の良さが際立って
一つひとつが美味しすぎるのよ、マジで。
✅御飯
・煮え花
・名古屋巻き
・新玉葱の味噌汁
・ちりめん山椒
・青さ海苔の佃煮
・浅漬け
日本人に産まれて良かったと
思える瞬間です。
ある意味これが一番の御馳走。
✅カレー
サラサラ、フルーティーかつスパイシー。
複雑な香りの奥でお米の甘さが際立つ。
正に日本のお米と食べるためのカレー。
✅苺のパンナコッタ
自家製生クリームと餡子で。
この組み合わせは間違いないよね。
生クリームは酸化が天敵なので
もちろん立てたてで。
最高です。
✅抹茶
食後の余韻を楽しむ
至福の一杯。
・
・
・
やっぱり凄いよ、ここは。
食材は素晴らしいし
だからこそ余計な事はせず
真髄を最大限に引き出して。
絶妙なる味わいの掛け算をする。
何だか食べ歩きを始めた頃の
原点を思い出しました。
こういう料理に僕は感動するのです。
ご馳走様でした。
2024/03/08 更新
2023/12 訪問
サンタからの素敵な贈り物!幻のビーフカレーN°1
Merry x'mas。
サンタから素敵なプレゼントが届きました。
✅幻のビーフカレーN°1(ニュメロアン)
これはもともと今夏テレビ塔下で開催予定だった
「名古屋カレーフェス」に向けて開発された逸品。
※諸事情により中止になっちゃったけど
いつかは開催して欲しいなぁ。
その幻のビーフカレーを移転一周年を記念して
LINE会員にプレゼントという太っ腹企画なのです。
早速、中を開けてみると一枚の用紙に
開発に至るストーリーが記されています。
日本人が求めるカレーとは何ぞや?
出汁、隠し味、スパイスへの拘り等々。
そんな思いをじっくりと読みながら頂きました。
和風出汁をベースに色んな旨味が溶けこんで。
食べれば食べる程に広がるスパイスの曼荼羅。
何かが突出しているわけではなく
全てが調和して円環をなす。
とまぁ、そんな小難しい事は抜きにして
ご飯と一緒に食べれば美味しくてペロリ。
松本さん、スタッフの皆さん。
年末の忙しい中、ありがとうございました。
ご馳走様でした。
2023/12/24 更新
2023/12 訪問
贅沢の極み!御馳走に次ぐ御馳走の巻
いつもは18500円のコースなんだけど
スタンプカードがたまり半額クーポン使えるので
ちょっと贅沢に24000円のコースを楽しみました。
✅食べる薬膳茶
いつもの薬膳茶でKP。
✅帆立貝の白和え
おから、帆立、赤こんにゃく等の
優しい味わいで胃を落ち着かせます。
中には目を引くツルムラサキの色彩。
パリッと香ばしい帆立の煎餅と共に。
✅てっさ
天然の虎河豚のフグ刺しです。
程よい弾力とクリアな旨味に
とおとうみ(皮膜)のゼラチン質。
フルーティーな飲めるポン酢で。
✅ヤイトカツオ
カツオと名が付くものの
その味わいは鉄分豊富な
カツオとは全くの別物です。
「全身トロ」と言われるくらい
脂がノリノリで醤油にチョンと
付けただけで脂が浮きます。
この贅沢な脂の旨味を
塩、生姜、柚子胡椒の
薬味三段活用で楽しみます。
✅車海老の太巻き
ひと口でパクリといただけば
ちらし寿司のような楽しい
食感、味わいが広がります。
✅冬野菜の炊き合わせ
源助大根、百合根、蓬麩
平松椎茸の炊き合わせ。
とろみの付いた出汁が沁みる。
味わい深くしみじみと美味しく
この日の裏MVPなる逸品。
✅焼きガニ
新潟松葉ガニ。
目の前で七輪で焼かれれば
期待せずにはいられません。
ふっくらと焼きあがった脚は
殻の芳ばしい香りをまとい
上品な甘さがじんわりと広がり
ため息のでる美味しさ。
✅焼き白子
タラの雲子も美味しいけれど
やっぱり白子と言えばフグでしょう。
芳ばしく焼かれた膜も御馳走。
中から溢れる熱々の
天然ホワイトソースは
とろける程の美味しさ。
✅答志島トロさわら
シンプルに塩焼きで。
身のふっくらホクホク感と
脂の旨味に皮の塩気が絶妙。
下には縮法蓮草バターソテー。
黄金の器の彩りだけでなく
料理にコクも添えています。
✅甲羅焼き
七輪で味噌をじっくり焼き焼き。
その中に茹で解した紅ズワイガニの
お腹や爪の身を入れ混ぜ混ぜ。
こ、これはけしからん。
ひと口食べれば…はい昇天!
旨すぎてぶっ飛んだ。
カニ味噌をそのまま楽しんでも良し。
柚子味噌でまろやかに味変しても良し。
許されるならば甲羅の中を舐め尽くしたかった。
✅真鴨の炭火焼き
こちらはポワレした後に七輪で。
この日いただいたのはオス。
噛めば噛むほど味わいが広がる
良い意味でドライな質感の表皮。
そしてしっとり滋味深い身の味わい。
軽くふった塩とソースも絶妙で
めちゃくちゃ美味しかった。
✅寄せ鍋
冬の貝尽くしな寄せ鍋。
調理している所を眺めながら
どんな料理が出てくるんだろうと
貝大好き人間な僕はソワソワ。
寄せ鍋ってもう最高ですやん。
牡蠣、蛤、ムール貝にキンキ!(^^)!
スープには貝から染み出たコハク酸の旨味に
長ネギの甘味が溶け合ってもう最高に美味しい。
✅白トリュフそば
麺は全粒粉の吉野の本葛そば。
白トリュフいっぱい削ってくれました♪
芳醇な香り広がる至福の一皿。
とろみが付いた出汁ソースを絡めて。
✅聖子丼
紅ズワイガニが出てきたから
セイコガニは出て来ないな…
と思ってたらまさかの聖子丼。
内子も外子もたっぷりで
お米の甘さ引き立つ銀シャリとの
相性も相まって旨い、旨すぎるっ!
香の物、出汁巻き、お味噌汁をお供に。
✅松本スペシャル
お替りは恒例のフライパンで
ちゃちゃっと炒めた炒飯?焼き飯?
名付けて松本スペシャル!
これがまた旨いのなんの。
✅苺パフェ
デザートも凝ってます。
構成はこんな感じの和パフェ。
・抹茶のシュー
・ほうじ茶のアイス
・ミルク寒
・抹茶寒
・小豆
・スポンジ
・熊本産苺
✅煎茶
パフェで抹茶使ってるので
この日は煎茶でFinish。
今日、なに?
ヤバすぎんか?
毎回凄くて大満足なんだけど
そんな中でも今回は特に神回だった。
リミッターの外れた
松本ワールド最狂也。
また来年もよろしくお願いします。
ご馳走様でした。
2023/12/11 更新
2023/11 訪問
UNSTOPPABLE!とめどなく美味しいが溢れる
今月も大好きな蓬左茶寮に行ってきました。
行ったことないお店を攻めるのも良いですが
行きつけのお店があるのも良いもんです。
■食べる薬膳茶
まずはいつものでKP~。
■汲み上げ湯葉の加減豆腐
蜜柑の皮 唐辛子 百合根
お得意のしみじみ染みる出汁が秀逸な一品。
食べる位置によって味わいの表情が変わり
底の方にあるホクホクとした百合根が嬉しい。
■紅葉鯛の湯霜造り 雲子ポン酢
こちらもお得意の湯霜造り。
旬を迎えて紅葉色に染まる鯛は
脂が乗った上品な甘みと旨味が特徴。
新鮮でクリーミーな雲子をアクセントに。
めちゃ美味しいです。
■松茸の土瓶蒸し 名残の鱧 活車海老
銀杏の飯蒸しと共に
松茸はやはり汁物が一番好き。
香りと出汁の旨味がハンパないです。
鱧はもう今年は食べ収めかな。
銀杏も飯蒸しもセットで秋の味覚を堪能。
■焼き松茸
アルミホイルで蒸し焼きにしているので
松茸のジュがしっかり中に閉じ込められてます。
子供の頃、夢だった松茸の一本喰い。
贅沢だわぁ~。
■南蛮八寸
・ホウボウのフリット マーマレード
・ゆで卵 ソースペリグー
・グジエール
竹炭シュー ハモンセラーノ マスカルポーネ 柑橘
・縮法蓮草の胡麻和え
・ベイビーパーシモン(柿)
・ロマネスコ 練乳入りマヨネーズ
・才巻海老 赤ピーマンのムース
・サザエのエスカルゴバター
・蓬パン
今回の八寸は洋風仕立て。
これも経験豊富な松本大将ならでは。
たくさんのちいさい秋に舌鼓。
■答志島トロさわら 炭火焼き
蛤の酒蒸しに小松菜で色付けた翡翠餡
平松椎茸のソテー
色鮮やかな翡翠餡は蛤の旨味成分が
ギュンギュンに染み出てて本当美味しい。
それに負けないトロさわらと平松椎茸の
抜群の主役級存在感も流石の一皿。
■カニコロ ラビコットソース
カニ120%…いや150%のカニコロ。
説明不要問答無用の旨いやつ。
■松茸混ぜご飯
松茸は生のまま裂いてご飯の熱で
蒸らす事で香りが開きます。
パラリと散らした塩のアクセントで。
もちろんお替り!
■松茸卵とじご飯
卵でとじても当然美味しい。
海苔の風味がまた良いのよ。
■炒めご飯
ズッキーニに玉ねぎ、あと何だったかな?
松本さんがチャチャッと作るシリーズ
本当、美味しくて大好き。
結局ご飯4杯も食べちゃった。
■こしあんと抹茶の羊羹 ミルクアイス
上品な甘さと苦味と口当たり。
絶品ミルクアイスのコクと共に。
カニが溢れるカニコロ。
香りが溢れる松茸料理。
脂が溢れるトロさわら。
センスが溢れる南蛮八寸。
とめどなく美味しいが溢れ出て
今回も最高でした。
御馳走様でした。
2023/11/05 更新
2023/09 訪問
ここでしか味わえない雑味なき複雑味
祝!移転一周年。
という事で初秋の蓬左茶寮を
味わい尽くしに来ました。
■食べるお茶
いつものです。
これ好き。
■洋梨、ケルシーと帆立貝の白和え
豆腐ではなくマスカルポーネの白和え。
洋梨やケルシー(すもも)との相性抜群で
力強い余韻が続く帆立の甘味も秀逸。
■鯛湯霜造り
もっちりとした旨味を蓄えた鯛に
ひとつまみの藻塩菜の花オイル。
松本さん得意の独創性溢れるお造り。
シャキッとしたテクスチャの後に
とろっとした舌触りが特徴的な
秋の山菜"みずの実"をあしらって。
■カツオ 土佐酢ジュレ 泡カボス 生節
生姜の清涼感の後に来る旨味の洪水。
カツオの凝縮された赤い旨味に
マイルドな酸味の土佐酢ジュレ。
カボスの柑橘香にトビコのプチプチ感。
色んな要素が複雑に絡み合いながらも
バシッとキマる様は圧巻。
■さわら磯部巻き
口に含めば広がる鮮烈な
海苔の風味と醤油の香り。
じっくり炭火で焼かれたサワラの
ホクホクした旨味に表面のカリッと感。
全てが混然一体となる最高の御馳走。
■土瓶蒸し
蓋を開けると広がる松茸の香り。
その出汁と花の様にふっくらと開く鱧。
海老も入っていてしみじみと
そして猛烈に美味しい。
■鮎の燻製、蓬パン
またまた独創性溢れる一品。
焼かない鮎って初めて食べました。
そのクリアな旨味にはコク深い
焦がし玉ねぎムースを合わせて。
そして苔玉に見立てたのは鮎のリゾット。
マカダミア、松の実、ドライトマトの入った
蓬パンと一緒に頂きます。
素晴らしき鮎の再構築。
■八寸
・月見のムース
南瓜のコンソメムース。
・バイ貝旨煮
肝が取れんかったのが悔やまれる。
・細もずく酢
ツルッとさっぱり。
・玉津島
蓮根の揚げ物です。
・カニクリームアカヤマドリダケコロッケ
ラビコットソースで。超美味しい。
・長芋羊羹
滋味深さが良き。
・ローストビーフのガリ巻き
大分牛を58℃で。ガリとめちゃ合う。
・新いくら酢橘釜
まるでデラウェア。めちゃくちゃフルーティ。
■鮑のグラタン
これはもう説明不要でしょう。
最高に美味しいベシャメルソースと
最高に美味しい鮑そして肝。
隠し味にみりんの甘味を。
もう、最高に旨かったとしか言えん。
■金目鯛翡翠餡
あさりの酒蒸しに小松菜をすり潰した
翡翠色の美しいスープ。
そして緑には赤が映える。
コハク酸が染み出た旨味溢れる
スープでいただく金目鯛はそりゃぁもう
旨いのなんの。
■新仔うなぎ丼
希少な新仔うなぎ。
表面はカリッとクリスピーで程よい脂を蓄え
ふっくらと味わい深い鰻の力強い素材力に
香ばしいタレとツヤツヤの炊き立てご飯。
正に鰻屋より美味しい鰻。
■水羊羹
ツルリと喉越良い水羊羹に
牛乳を煮詰めて作るミルクアイス。
少し塩味が効いていて、これがまた
素晴らしきアクセントなのです。
■御抹茶
余韻に浸りながらホッと一息。
複雑な構成を得意とする松本さんですが
この日は更に素晴らしき世界を見せてくれました。
主役を軸に全てのパーツがバシッとキマる。
正に雑味のない複雑味。
御馳走様でした。
畏畏
2023/09/17 更新
2023/07 訪問
夏の食材目白押し!
この時期、蓬左茶寮では
雲丹尽くしのコースが有名ですが
いやはや夏の食材目白押しな
通常コースも素晴らしいのです。
という事でランチにて訪問。
■夏野菜のコンソメジュレ寄せ
玉蜀黍、茶豆風味の枝豆に赤パプリカ。
上からは野菜のコンソメジュレ、振り柚子。
甘味と苦味と優しい出汁の風味。
梅雨のジメジメを吹き飛ばす
爽やかな夏色の一皿。
■師崎 釣りアジのお造り
今朝釣ったばかりの新鮮なアジ。
脂が乗っていて美味しいです。
葱生姜のタタキと土佐醤油で
スッキリとした仕立てで味わいます。
あしらいは万願寺唐辛子の御浸し。
■魚介と時計草のサラダ
エビ、イカ、タコに食用鬼灯。
モッツァレラ、セルバチコを合わせて
濾したてのパッションフルーツと
オリーブオイルを和えたドレッシングで。
大好き食材のオンパレード。
最高です。
■桃のスープ
クリーミーかつヨーグルト的なスッキリとした
酸味の中に繊細な桃の風味。
桃の果肉も入っていてめちゃ美味しい。
■小鮎の唐揚げ
ホクホクジューシーな身に
ワタの苦味とカラッと衣。
炭と藁で即席燻製にして。
旨いわぁ、何匹でも食べれそう。
■お椀
やっぱり日本料理と言えば椀物。
ばっちりキマッた吸い地が沁みる。
見た目も味わいもカラフルな3種の椀種
蟹豆腐、南瓜の白玉、梅素麺も大変美味。
作っている工程をカウンター越しに見ていると
滅茶苦茶手が込んでいるのが分かります。
一瞬で食べてしまうのは忍びないので
しっかりと味わわせていただきます。
■焼き鱧
皮目をカリッカリに揚げ焼きした鱧。
浸した葱と煎り玄米、そこに香ばしい
生姜醤油を回しかけ。
焼き鱧2023ver.も絶好調に美味しいです。
■穴子ご飯
フワッフワの穴子に
ツヤッツヤのご飯。
なにこれ?旨すぎでしょ。
いぶりがっこ、なめこ汁をお供に。
■スパイスカレー
〆はサラッとスパイシーなカレーで。
■自家製プリン
程よい苦味と程よい甘さ。
大人の上質なクラシックプリンです。
「今日予約取って良かった~!」って
思えるくらい大好きな食材ばかりで
どれもめちゃくちゃ美味しくて大満足です。
御馳走様でした。
2023/07/13 更新
2023/05 訪問
活け鳥貝のしゃぶしゃぶコース!
蓬左茶寮には何回も通ってますが
ここ数年、タイミングが合わずで
絶品中の絶品「鳥貝のしゃぶしゃぶ」を
食べ逃していたので今年こそはと
行って参りました。
■食べるお茶
ナツメ、龍眼、黒豆などが入った
その名の通り食べるお茶。
黒豆の芳ばしい風味が広がります。
■加減豆腐と蓴菜
ネバネバなオクラのタタキに
チュルンと蓴菜。
キラキラと琥珀羹(一番出汁のジュレ)を
あしらって振り柚子をパラリ。
優しい味わいの中に色んな食感や
風味が広がる、まるでパフェのような
洗練された始まりの一品。
■初鰹のたたき
カツオと土佐酢ジュレ。
生姜の爽快感も加わり蓬左茶寮では
鉄板とも言える一品ですが今回は
ラッキョウの薬味やフライチップで
更に爽快感が増し凄く美味しかった。
林檎のようなシャキシャキ感と瑞々しさ溢れる
まるでフルーツのような水茄子と共に。
■稚鮎唐揚げ
炭のスモークで演出されて提供。
米粉と小麦粉で揚げられた衣は
子気味いいザクカリ感。
ほっくりした身と内臓の苦味に
藁の燻製香を纏わせて。
■桃の最中
走りの桃。
スペイン産生ハムと
マスカルポーネチーズを
最中でサンドして。
甘味、塩味、乳味感の
混然一体なる味わいを楽しめます。
■桜海老の飯蒸し
本来、飯蒸しは冬の料理で
夏にはやらないらしいのですが
桜海老の炒った香ばしさには
もちもちの餅米の方が合うので。
シンプル、いやシンプルだからこそ
美味しい一品。
■玉蜀黍のすり流し
まるで洋風コーンスープのような椀ですが
鰹と昆布出汁であくまで和の仕立てに。
砂糖や塩は不使用で玉蜀黍そのものの
自然な甘味が広がります。
椀種は蛤、蓬麩、モッツァレラチーズに
サマートリュフの昆布〆。
和洋折衷の美味&楽しい椀物でした。
■雲丹じゃが
新たな夏のスペシャリテ。
なめらかマッシュポテトに
発酵バターで風味付された雲丹と
すじ青のりの磯の香りがマリアージュ。
■焼きハモ
蓬左茶寮、夏の風物詩。
ハモは梅と合わせるより
この食べ方が一番好き。
■フォアグラ照り焼き
焼きは弟子のこーちゃんが担当。
パリッとテリッと焼かれてて良い塩梅。
タレもこってりコクがあり白飯が欲しくなる。
そして今、この時代にあえての
フォアグラ大根ってのがエモいよね。
■鳥貝しゃぶしゃぶ
いよいよ本日のメイン。
捌きたての鳥貝をしっかり茹でて
土佐酢につけていただきます。
特徴はなんと言っても黒いワタ。
これを取り除くお店が多いけど
ここが一番美味しい箇所。
驚く程の甘味が広がり
その食材力に驚かされます。
茹で汁も美味しいので最後は
土佐酢をチョンと溶かして完飲!
■ご飯物
・煮えばな
・あおさ海苔の佃煮
・キャベツの浅漬け
・なめ茸
・出汁巻き
・とろろのお味噌汁
■ビーフカレー
「死以外の全ての病を治す薬」と
言われるニゲラというスパイスを使ったり
ピーナッツやらニンニクチップやらの
食感、風味の豊かなふりかけと共に
味わう超本格的なスパイスカレー。
そして福神漬け代わりにアチャールを。
インド風漬物で胡瓜、大根、エシャロット
キウイ、ワイルドブルーベリーが使われてます。
お腹パンパンだったけどスパイスの香りと
複雑味が食欲を促進しペロリと頂きました。
■キャラメルプリン
苦味を効かせた大人のプリン。
マジェスティックなフォルムも素敵です。
■青梅煮
梅の味は好きだけど
梅干しは苦手。
そんな僕ですが今までずっと
梅干しではないフルーツとしての梅を
食べたいと思っていました。
このデザートが正にそれ。
シンプルな見た目ですが
この鮮やかな翡翠色を出すために
めちゃくちゃ手間がかかってます。
トロンとした果肉は甘酸っぱくて
爽やかな果汁がしたたります。
かき氷仕立てとなっており半溶けの氷
シロップと共にいただくと極上の味わい。
今回もめちゃくちゃ美味しくて
大満足の一夜となりました。
これで心置きなく5月を終えれます。
御馳走様でした。
2023/05/31 更新
2023/02 訪問
ラトリエ蓬
蓬左茶寮(松本大将)
×ラトリエK(宮里シェフ)。
奇跡のコラボイベントに参加!
■八重山郷里牛のタルタル(宮里)
但馬牛の血統を継いだ八重山郷里牛。
確か34ヶ月のロースだったかな。
脂がサラサラとの説明でしたが
まぁ~美味しい美味しい。
あっさりとした味わいの中に
得も言われぬ牛の旨味。
生肉最高!
■トマトパフェ(松本)
トマトパフェの構成は
加藤農園きわめトマト
トマトのシャーベット、車海老
ストラッチャテッラ(蓬とプレーンの2種)
ブラッドオレンジ、甘夏みかん、せとか。
スプーンを入れる場所で色んな
味を楽しめて最高に美味しい。
もう一品はトマト最中。
きわめトマト、車海老
マスカルポーネチーズ。
口の中で完成するマリアージュ。
圧巻の完成度を誇る春のスペシャリテ。
お酒が飲めない人にはペアリングで
100%梅ジュースをサービス。
■スープドポワソン(宮里)
宮里シェフのロワール時代のスペシャリテ。
めっちゃ魚介!
香りからして最高です。
10時間煮込んだそのスープは
色んな魚介の旨味、香りが溶け込んで
強烈な重奏感と複雑味を味わえます。
めっちゃ美味いわぁ~。
チーズを乗せたクルトンと共に。
■カニ春巻き(松本)
兵庫の松葉蟹とコンテチーズの春巻き。
めっちゃ旨!です。
もうめっちゃずっしり蟹の身が
パンッパンに詰まってます。
これをスープドポワソンに浸して…
最高に決まってます。
正に両シェフのコラボな一品。
ちなみに春巻きを入れていた器には
唐辛子ガーリックマヨネーズで和えた
蟹身のオマケ付き。
ピリピリとした唐辛子の刺激が
蟹の甘味を引き立てて美味しい。
■タコの柔らか煮(松本)
タコ史上最高に柔らかい。
蕪のムニエルを添えて。
次の料理へのプロローグとなる
ソースペリグーで。
コースの流れもしっかりと
計算され尽くしています。
■和牛頬肉とトリュフの
パイ包み焼き(宮里)
ある意味この日のハイライト。
8時間手間暇かけて作った
渾身のパイ生地で牛頬肉と
黒トリュフを包み焼き。
赤ワインのソースで。
これ説明要る??
言葉はいらねぇ、Yeaoh!
ちなみにあしらいは
益荒男ほうれん草。
軸の甘さがハンパ無い。
■雲丹のフラン
柚子胡椒ヴァンブラン(宮里)
宮里シェフのスペシャリテである
雲丹のオムレツをこの日は
フラン(洋風茶碗蒸し)で。
これも美味しすぎる。
優しくクリーミーな卵液。
キャビアの円やかな塩味に
穂紫蘇の爽快感。
雲丹と新海苔の甘く広がる磯の風味。
めっちゃ美味しかった。
■稲取金目鯛 キャロットピュレ
柑橘ビネグレット(宮里)
宮里シェフが一番美味しいと言う
稲取金目鯛。
香ばしくサックサクの鱗はまるで桜海老。
ふっくらレア仕立てで新鮮な
旨味を蓄えた身も美味しい。
碧南人参のピュレも甘くて良き良き。
■焼きフグと原木椎茸
ホワイトアスパラ(松本)
またまたとんでも無いのが出てきた。
アスパラはシャルロット仕立て。
フレンチのお洒落な盛り付けです。
そんでホワイトアスパラの冷製ムースが
あっさりクリーミーでまぁ美味しいこと。
そして焼きフグ。
フグの身と椎茸のデュクセルを
平松椎茸で巻いて。
そこにフグの骨と葱のソースをかけて。
モーーーーーーーレツに美味しい!
こりゃ反則だわ。
てか今日なに?
すごない?凄すぎんか?
■竹の子ご飯(松本)
もち米を焼おにぎりみたいに焼いて
唐辛子味噌で。
この食べ方めっちゃ好き。
新若芽のお澄ましと共に。
■根セロリのブリュレ
オリーブオイルのアイスクリーム(宮里)
料理としてのデセール。
ブリュレの奥から根セロリの
甘い香りがフワッと広がります。
オリーブオイルのアイスと
ブリュレを合わせて食べると
その上品な味わいに感嘆します。
■いちごぜんざい(松本)
紅つつみ苺。
品種は紅ほっぺだそうで
麗しく凛としたルックスと
甘くて濃厚な味わいは正に一級品。
自家製餡子と出来立て蕨餅と共に。
甘さと酸味とほんのり塩気がたまりません。
もう本当に全編クライマックスで
最高すぎました。
次は夏のカレーイベント!
今から楽しみ~。
御馳走様でした。
2023/02/21 更新
2023/01 訪問
スペシャルウマーベラス!
蓬左茶寮でグルメ会を開催!
ご参加いただいた皆様
ありがとうございました。
ちなみにタイトルは
オマージュを込めて
あの言葉を使わせて頂きました。
■白茶
白牡丹の優雅な旨味に
蜂蜜の甘さとコクを加えて。
■蒲郡 涙豆 バチコの炙り
涙豆…
「畑のキャビア」とも呼ばれている
いわゆるエンドウ豆ですが
プチッと弾ける食感が特徴。
優しく滋味深い味わいのだし汁と
磯の香り豊かなバチコを合わせて。
■知多豊浜 虎河豚の火取り造り
てっさも松本大将の手にかかれば
この通りプレミアムな一皿に。
薄塩のキャビアや紅葉おろし等
味わいを幾重にも重ねて自家製のポン酢で。
酢橘と柚子の美味しい部分だけを抽出した
ポン酢はそのまま飲める程フルーティ。
■しめ鯖の磯部巻
おぼろ昆布と青とび海苔で。
酢加減が絶妙で甘くて柔らかな口当たり。
広がる鯖の旨味と磯の香り。
そして時間差で生姜の爽快感。
これめちゃくちゃ美味しかったな。
■穴子の蒸し鮨
蓋を開けると広がるトリュフ香。
穴子の凝縮された旨味と
意外な組み合わせの妙を楽しめます。
■加藤農園きわめの最中とパフェ
今年もこの季節がやってきました。
スペシャリテだけあって
スペシャルウマーベラス!
マジで超絶美味しいです。
構成はこんな感じ。
【最中】
トマト、天然車海老
マスカルポーネ、紅まどんな
【パフェ】
チェリーモッツァレラ
ストラッチャテッラ
トマト、ルッコラ
八朔、せとか、蕨
■八寸
・フォアグラ八丁味噌漬け
半熟うずら
伽羅胡桃
舞茸胡椒
・ちぢみほうれんそうの胡麻和え
・タコの柔らか煮
・コーヒー黒豆
・菜の花の白和え
こちらもスペシャリテ。
初めて食べた人はみんな目を丸くします。
■若竹椀
徳島の新タケノコと
知多の新ワカメ。
タケノコはスッと歯が通り
トウキビの様な甘さ。
ワカメもシャキシャキ美味しい。
春の足音が聞こえてくるかのよう。
■鹿児島 カイノミと平松椎茸のソテー
カイノミは赤身と脂のバランスが良く
濃厚でコクある旨味を堪能できます。
日本一美味しい平松椎茸と
日本一お肉に合う
シンガポールペッパーソースで。
バチクソウマーベラス!
■ご飯物
・宮城 だて正夢の煮えばな
・あおさ海苔の佃煮
・新キャベツの浅漬け
・なめ茸
・スルメイカの梅おかか
・ちりめん山椒
・出汁巻き
・新玉ねぎのお味噌汁
これが蓬左茶寮のクライマックス!
とにかくご飯が美味しい。
そしてご飯のお供も最高なのです。
スルメイカの梅おかかとか超最高。
■伊勢海老のカレー茶漬け
伊勢海老はしゃぶしゃぶして
カレー茶漬けの上にON!
和の中にタイの要素も感じる
スパイシーで贅沢な一品。
今度カレーイベントを行うみたいで
めちゃくちゃ楽しみです。
■よつぼし苺とこし餡のパルフェグラッセ
黒蜜のソース
苺と餡子。
鉄板の組み合わせを
この日はハイソにアレンジ。
華やかな苺の香りに
雅な甘さがマリアージュ。
■抹茶
次はラトリエKとのコラボイベント。
楽しみにしています。
御馳走様でした。
2023/01/30 更新
2022/12 訪問
Hurry Xmas 2022。
一足早いXmas Dinnerに伺いました。
フレンチのエッセンスを取り入れた
遊び心満載のコースの始まりです。
■フルーツティー
ドリンクは女将さん特製の
フルーツティーで。
ストロベリー、柚子に乾燥させた
オレンジ、みかん、ローズ。
高貴で可憐な香り。
■かぶら豆腐
一番出汁のジュレとキャビアで。
優しい風味にキャビアの円やかな塩味が
丁度良い塩梅で心地よい口当たり。
■ひらめの薄造り
昆布〆で旨味が増したひらめに
藻塩、カラスミのアクセント。
山葵、醤油の代わりに柚子胡椒
有明海苔の賽をチョンと乗せて。
ひらめのモチモチ感と
桃蕪のシャキシャキ感の
対比も面白くフレンチの様な
構築美と複雑味を感じる極上のお造り。
■メジマグロのお寿司
お寿司は二貫。
まずは赤身と身の2枚重ね。
モグモグ…ん??
食感と味が…??
こりゃビーツだ!
だまされた~!
赤身と思っていたのはビーツでした。
でもねビーツの酸味と食感の妙が
めちゃくちゃマグロに合うの。
これにはびっくり。
そしてお次は本物の(笑)中トロ。
脂もノリノリで文句無しの王者の旨味。
ちなみにマグロは函館・戸井産の95Kg。
■天然虎ふぐ 白子のフラン
おぉ~、ロワイヤルだ!
香り爆発の原木椎茸のピュレに
焼きふぐを乗せて。
ふぐと椎茸ピュレを一緒に食べると
食感が近しいのか椎茸を食べている
ように感じる不思議。
■フルーツティー
お次はサンザシをベースとした
キリッとしたフルーツティー。
■かぶらの薄氷仕立て
紅ズワイ蟹の玉子豆腐に蓬麩。
かぶらを被せて薄氷に見立て
それをめくると薄氷に反射した
お星様がキラリ☆
なんともロマンティックで味わい深いお椀。
■カニのカプチーノ
ワタリガニの後ろ足だけを使った
贅沢な春巻き。
その持ち手部分にはたっぷりの内子。
濃厚なカニの香り立ち上るスープに
浸していただきます。
これヤバかった!
今世紀最大級の衝撃。
いや、旨すぎでしょ?
なんコレ?
マジ衝撃的に美味しすぎてぶっ飛んだ。
■八寸~サンタからのプレゼント~
・縮み法蓮草と水引海老の胡麻和え
・梨もずく
・タコの柔か煮とコーヒー豆
(黒豆をコーヒーで炊いた物)
・天然うなぎの印籠煮
・あん肝おろしポン酢
・月日貝 長芋羊羹
色んなものをちょっとづつ。
好きなのばっかり~。
■八丁味噌のオニオングラタン
またまたとんでも無いのが出てきた。
三元豚の角煮にマッシュルーム。
玉ねぎを大量に使ったという
八丁味噌のデミグラスソース。
チーズはパルメザンに
モッツァレラ、ゴーダの3種。
これもマジでヤバかった!
今世紀最大級の衝撃パート2です。
■答志島トロ鰆の炊き合わせ
これトロ鰆には申し訳ないけど
縮緬キャベツとスープが主役だわ。
シャキシャキ食感と力強い甘味の
キャベツに水引海老の頭から取った
一番出汁のスープが絡んでトリュフの香りも
相まってめちゃくちゃ美味しかった。
■尾長鴨
シンプルに鴨と葱なんだけど
これも衝撃!
鴨は超~しっとりで旨味凄い。
鴨って血のコクを味わうものと
思ってたけど、これは血ではなく
鴨の肉の旨味を味わう料理。
野趣溢れるジビエ的な味わいではなく
綺麗でじ~んと来る旨味。
そこに葱の甘味でトーンが一気に
明るくなる感じ。
爽やかな辛味が特徴の生姜・米酢
グリーンペッパー・オニオンの
薬味を合わせて。
■尾長鴨の焼き鳥
オマケで砂肝、心臓、モモの焼き鳥。
うっめぇ~。
■御食事
宮城 伊達正夢の新米の炊き立てごはん
数物いろいろ
・縮緬山椒
・赤し子持ち昆布
・なめたけ
・彩浅漬け
・名古屋巻き
・青さ海苔の佃煮
おぉ~色んなものがちょっとづつ。
こりゃ嬉しいな。
この中のいくつかは蓬やで
テイクアウト出来ます。
人気なので作ってもすぐに
売り切れると嘆いてましたが(笑)
■いちご羊羹と名物ミルクのアイスクリーム
水菓子は鉄板の組み合わせ。
う~ん、美味しかった。
大満足!
最後は抹茶で〆です。
今回の蓬左茶寮も凄まじかったです。
調理工程を見ていても何が出てくるか
分からないワクワク感と想像の遥か上を行く
圧倒的美味礼讃の衝撃にぶち抜かれました。
Hurry Xmas!
御馳走様でした。
2022/12/24 更新
2022/10 訪問
秋の味覚を味わい尽くすの巻
この日はグルメ友達をお誘いして訪問。
秋の味覚を味わい尽くすのだ。
■渡り蟹 玉締め
いわゆる茶碗蒸し。
上からはトロリと銀餡。
優しいダシの風味が心地良く
爽やかな振り柚子と共に
渡り蟹の素材感を引き立てます。
人参さんも紅葉に形を変えて秋を演出。
■鯛 湯霜造り
この時期の鯛は皮と身の間に
脂を蓄えているそうです。
季節によって変わる食材の個性を
活かした仕立てとなっており
酢橘の絞り汁と藻塩で頂く事で
ムッチリとした旨味が際立ちますね。
あしらいは珍しい秋田県産みずの実。
シャキッとした食感とネバリの
コントラストが面白い。
他、葱・紫蘇等の薬味を自家製ポン酢で。
■新イカの炙り
身は細かく隠し包丁を入れ
表面を軽く炙った刺身で。
下足は塩茹でしオリーブオイルと
出汁で和えて。
エンペラは塩焼きに。
芳ばしい香りと部位ごとの
異なる食感・甘味が素晴らしい。
アクセントにはオセトラキャビアを。
甘塩で漬けてあるので円やかな塩味で
キャビアそのものの味わいを楽しめます。
■茶豆の飯蒸し
蓋を開けると良い香り~。
一振りの塩がモッチリもち米と
茶豆の素朴な味わいを引き立てます。
■松茸のお椀
大好きな松茸の椀。
良い出汁が出てますね。
この日は南瓜の白玉と
その甘味から素材の良さが分かる
ホタテたっぷりの真丈で。
■フォアグラの八丁味噌漬け
定番のスペシャリテ。
口休めは伽羅胡桃、半熟うずらに
大好きな黒無花果(ビオレソリエス)。
■秋の八寸
蓬左茶寮では珍しい八寸。
数合わせに中途半端な料理を
出したくないという矜持から
食べてもらいたい料理がいっぱい
ある時だけしか出てきません。
・モロヘイヤの御浸し
・柿 水引海老 ささげの胡麻ダレ和え
・長いも羊羹 生姜醤油
・玉津島(蓮根の擦りおろし揚げ)
・熊本黒樺牛と栗
・新イクラ 酢橘釜
どれも美味しかったけど特にお気に入りが
なめらか食感の長いも羊羹。
そしてレアハンバーグの様な熊本黒樺牛と栗。
これメインとして食べたかったくらい。
こういう事もあろうかと舞茸胡椒
残しておいて良かった。
めちゃくちゃ合うやん!
■太刀魚の塩焼き 色々茸
太刀魚ホワッホワで美味し!
そして旬真っただ中のキノコは
天然舞茸、香茸、タマゴダケ。
彩りにカリフラワー。
キノコはそれぞれに味わいや
食感が異なり食べていて楽しい。
ガーリックパウダーによる味付けも
食欲をそそります。
■桜海老ご飯
希少な桜海老を炊き立てご飯で。
うんうん、美味しい×2。
シンプルに頂くに限りますね。
ご飯のお供は
・名古屋巻き
・苔玉(海苔の佃煮)
・なめ茸山椒
・豆腐と三つ葉のお味噌汁
■麝香葡萄のパフェ
上から
・ピオーネのシャーベット
・マスカット
・ダージリンジュレ
・トンカ豆のブランマンジェ
・自家製粒あん
さっぱり、高貴な味わいでありながら
ホッコリ甘くてめちゃ美味しかった。
■抹茶
最後は抹茶でほっと一息。
いやぁ~、食った食った。
筆舌に尽くせぬほど
秋が全部詰まっておりました。
夜も素晴らしいけどランチ8000円で
この品数、クオリティは
めちゃくちゃお得だと思います。
御馳走様でした。
2022/10/04 更新
2022/09 訪問
新章開幕!
待ちに待った新生・蓬左茶寮。
移転後初の夜席です。
■食べる薬膳茶
お酒が飲めない僕は
最近はもっぱらこれです。
時間と共に段々と濃く甘く。
■渡り蟹 新イクラ
MCTオイルを用いた自家製マヨネーズに
振り柚子のアクセント、金箔のおめかしで。
イクラは蟹を美味しく食べる為の調味料。
サラッとした嫌味の無い塩味が
渡り蟹の甘味を引き立てます。
■雲丹のリゾット
雲丹の殻に見立てた海苔の天ぷら。
そこにリゾットを忍ばせ
赤利尻雲丹をたっぷりと。
雲丹を使った料理とトリッキーな
仕立ては松本大将の十八番。
ひと口でパクリと頬張れば
雲丹自体の素材力も相まって
正に悶絶必至の一品。
■鮑と椎茸の炊き合わせ
伊勢湾の鮑と椎茸界日本一
と言われる平松椎茸。
どちらも素材力抜群なだけに
味付けは優しく。
椎茸の良い香りが鼻を抜け
鮑の滋味深い味わいが広がります。
■鰹の藁燻 土佐酢ジュレ
和歌山産の鰹に燻製香を纏わせ
生姜の清涼感、土佐酢のキレある旨味
トビコのプチプチとしたテクスチャ等
見た目も味わいもキラキラした一品。
スペシャリテと言っても良いほどの完成度。
■フォアグラ八丁味噌漬け
一時期フォアグラの輸入が
ストップしてたみたいだけど
ようやく再開されたみたいで
待望の復活です。
この日は玉蜀黍やオクラの
夏野菜と合わせて。
嵩増し用のポップコーンは
食べなくても良いんだけど
これに舞茸胡椒が合う合う。
でもあくまでも嵩増し用なので
湿気ってるとか文句は言うなかれ。
■赤鯛 鱗揚げ
鱗は油をかける事でサックリと。
身は蒸す事でふっくらと。
夏のスペシャリテ
鱧の一品からの派生ですね。
味わいを引き締めるトマトの
爽やかな酸味がよく合います。
■茶豆の飯蒸し
蓋を開けると茶豆の
すっごい良い匂い。
モチモチの餅米に茶豆の甘味と
ほんのり塩気が良く合います。
■太刀魚 炭火焼
まず盛り付けが今風でお洒落。
太刀魚はシンプルに炭火焼で。
ふっくらした白身で旨味も抜群。
そしてお馴染み舞茸の唐揚げも良き。
合わせるのは大好きな
シンガポールペッパーソース。
あっ、今ふと思ったんだけど
舞茸の唐揚げには舞茸胡椒が
絶対合うよね??
今度出てきたら言ってみよ。
■シャトーブリアン なめ茸山椒
鹿児島のブランド牛
薩摩黒牛のシャトーブリアン。
きめ細やかな柔らかい肉質と旨味。
そして上品でサラッと溶ける牛脂。
シャトブリ最高!超美味しかった。
■新仔鰻のうな丼
鰻本来の味わい、ご飯の旨味に
特化しているのでタレはあえての薄口で。
これも絶品!
てかシャトブリからの鰻って最高かよ。
■水羊羹 ミルクアイス
最後は水菓子と抹茶で〆です。
やはり最高の食材、最高の料理人には
最高のステージが良く似合いますな。
まだ新章は開幕したばかり。
これからの展開に目が離せません。
御馳走様でした。
2022/09/04 更新
2022/08 訪問
「蓬や」爆誕!
8月22日にいよいよ移転オープン!
という事で内覧会にお招きいただきました。
池下駅を出てすぐの交差点に
ドーンとド派手に「蓬や」爆誕!
ここでは蓬左茶寮お馴染みの
自家製薬味、ソース等の調味料に
玉子焼きやフォアグラ八丁味噌漬等
一品料理からお弁当がテイクアウト出来ます。
将来的にはスイーツの展開も
あるとないとか…
続報が楽しみです!
そして迫力満点で目を奪われる
甲村有未菜氏、森茂雄氏の
大きな壁画やアート作品が
そこかしこに。
そしてそして奥の扉の先に進めば
大きな厨房とL字型14席の
カウンターをたずさえた
新生・蓬左茶寮が御目見えです。
スッ、スッゲェ~!
超カッコイイ!超凄い事になってます。
そして男子なら目がキラキラなる事
間違いなしの色んな仕掛けが…
これは是非、実際にお店で体感して欲しい。
さて、この日は軽いおつまみが
いただけるとの事で…
■蛸の柔らか煮
スッと歯が入る柔らかさ。
スーパーの塩茹でとは一線を画す
蛸本来の旨味を味わえます。
■鰆 土佐酢ジュレ
スッキリ、サッパリとキレのある
酸味が美味しい土佐酢のジュレ。
これ初めて食べた時、衝撃だったなぁ。
今やこれを使った料理は蓬左茶寮の顔ですね。
■鰻の印籠煮 玉子焼き
鰻はしっかり甘辛で
酒飲みにはたまらない味。
お酒が飲めない僕は白米が
欲しくなる味でこれも
蓬左茶寮で大好きな一品。
玉子焼きも最高です。
■ローストポークサラダ
「蓬や」で販売される
色んな調味料をお試ししながら。
軽いどころか結構ガッツリと
いただいちゃいました~。
御馳走様でした。
これからの展開が益々楽しみですね。
改めて
祝!「蓬や」新店オープン。
祝!「蓬左茶寮」移転オープン。
おめでとうございます。
2022/09/04 更新
春の旬を楽しみに約一か月ぶりの再訪。
玄関では立派な春の木々がお出迎え。
✅献上加賀棒茶(800円)
下戸なもんですいません。
日本料理には温かいお茶が一番です。
✅アスパラガスと鬼あさりのお浸し
わっ、ラッキー。
超レアな鬼あさり。
通常のあさりより旨味が強く
ピリリとした刺激が好きなんです。
翡翠色が美しいアスパラと共に。
✅うなぎと胡瓜の生春巻き
新感覚のうなきゅう。
うなぎはパリッと白焼きで
味わい強くとても美味しい。
✅桜鯛の煎酒和え
もっちりとした鯛の旨味に
桜の香りや昆布の旨味が
相乗する見目麗しい一皿。
✅穴子と赤貝の握り寿司
穴子ヤバっ!
フワフワで少し甘めに炊かれてて
めちゃくちゃ美味しい。
赤貝も新鮮な甘味が最高です。
✅あわびの桜粥
桜の香りが春を存分に演出する一皿。
醤油の芳ばしさを纏ったあわびと共に。
✅ハマグリ潮汁 桜麩 水菜
めっちゃ良い出汁出てます。
白く色付いた吸い地がその証拠。
椀物でお馴染み蓬麩も
この時期ばかりは桜使用。
春の桜祭り最高だな。
✅トマトのモナカ
シーズン終盤に向けて
「きわめ」も益々フルーティーに。
きわめ、海老、マスカルポーネ、最中種。
この組み合わせはエルメのイスパハンに次ぐ
料理界の大発明だと思う。
✅太刀魚の炭焼きと春キャベツ、平松椎茸
白身魚は太刀魚が一番旨いな。
ふっくらホクホクで最高です。
春キャベツはとっても甘く
平松椎茸は言わずもがな。
シンプルに食材の美味しさを
楽しめる一皿。
✅カニしゅうまい
カニ100%のカニしゅうまい。
贅沢やぁ~。
✅葡萄ジュース(1500円)
どっしり重厚な葡萄ジュース。
日本酒の酒造・鳳凰美田作。
品種はコンコードのリッチな一杯。
✅花山椒とサーロインのしゃぶしゃぶ
今年は縁がなかったと思ったら
まさかの今シーズンラストに遭遇!
超ラッキー♪
北海道産短角牛のサーロインを
サッとしゃぶしゃぶして
花山椒どっさり、土佐酢にドボン。
ヤベェ、めちゃくちゃ美味しい。
サーロインだけあって肉質最高!
しかも脂が全然重たくなくて
上質過ぎる甘さにニンマリ。
花山椒の優しい刺激と共に味わえば
Next Moment 四月の色に変わる。
✅桜海老ご飯
この香りだけでご飯3杯はイケるな。
岩塩のアクセントがまた丁度良い感じ。
✅玉子中巻き
海苔の風味が炸裂したと思ったら
玉子の焼き加減が絶妙すぎて
2度ビックリ!
これめっちゃ美味しかった。
✅桜のパンナコッタ
桜の香りは日本人のDNAに響き
とても華やかな気持ちにさせてくれる。
最後の水菓子まで大満足。
✅御抹茶
そしてここから面白過ぎる
松本公爵による講釈タイム。
マジで食文化を学ぶ会をやって欲しい。
ご馳走様でした。