4回
2015/07 訪問
至高のとんかつ
〜大好きすぎて殿堂入りシリーズ〜
私のとんきとの出会いは、南松本にあるとんかつ めぐろというお店からでした。
松本に旅行した時に行ったお店で、当時インターネットで調べて評判のお店でした。
お店に入ると、店主の方がリズミカルにとんかつを作り上げるのがとても印象的で、出来上がったとんかつを見て、またビックリ。今まで知っていたトンカツとは違い、衣とお肉が分離するような変わったトンカツでした。
しかしその味は本当に美味しく、松本に行く度に寄っており、「名古屋から来るお客さん」として店主の方に覚えていただいた時もあるほどでした(またこのお店ではとんきにはないエビフライがありこちらも絶品です)。
そんな中、めぐろの店主さんは目黒にあるとんきというトンカツ屋さんで修行したということが分かり、東京旅行の時に足を運んでみました。それからは何度となく訪れています。
お店の中に入ると、トンカツ屋さんとは思えない清潔な店内。調理場にはびっくりするほど多くの店員さん。何から何まで圧倒されました。老舗というものは本当にすごいものだなあ、と。
まずは1人の店員さんに声をかけられます。注文はもちろんロースカツ定食@1900。とんきはヒレカツも美味しいですし、ネギが挟まった串かつも最高に美味しいです。他のお店であればロースカツは脂っぽいからヒレカツが良いと思うのですが、このお店だけは違います。ロースカツです。あの脂の甘さは感動的です。もしお腹に余裕がある方は、串かつを1本単品で追加することもできます(1人前は2本なので注意)。
話を先の店員さんに戻しますと、この方がまたすごい。お客さんの特徴を紙にメモしているのでしょうか。どういう順番で待っていても必ず来店した順番に呼んでもらえます。
他の店員さんもすごいです。完全に分業制になっており、衣を付ける人、揚げる人、切る人、ホールを仕切る人、そして注文を受ける人。一切のムダのない動き。見ていて惚れ惚れします。
ここは本当にトンカツ屋なのだろうか?何かのショーをみているのではないかとすら錯覚します。
2階席もあるのですが、こうしたショーがみれないため、混んでいても1階に座ることをオススメします。
さて、ロースカツが出てきました。漬物、ご飯、豚汁も一緒に出てきます。この豚汁に入っている脂身のお肉がまたいい味を出しています。ちょっと七味をふりかけて食べると絶品です(しかも1回までお代わりできる)。
カツにかける少し甘めのソース。これが合うんです。一緒についているカラシは辛いので付けすぎずに。
付け合せのキャベツは瑞々しく、とても細く切られています。なくなったらすぐに補充するか聞いていただけるのですが、またその箸の持ち方・所作が美しいです。あっという間に全部完食。大満足、満腹です。
これは一種のエンターテイメントショーだと思っています。もちろん所謂イメージするトンカツとは少し種を異にしたものですので、好き嫌いはわかれるかもしれません。しかし一度嵌ってしまうと抜け出せませんね。ごちそうさまでした!
2017/01/17 更新
五年の時を経て
ひさしぶりに伺ったとんきは
時が止まったかのように
以前のままの素晴らしさでした
蒸し揚げにされた豚肉と
周りをかためる名脇役
いつ行っても素晴らしいことにかわりはありません