「中華料理」で検索しました。
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上海蟹も終わりの季節。 駆け込みセーフという微妙なタイミングで訪問しました。 初めは雄と雌の蒸し上海蟹のみを一杯ずつ電話で予約しました。あまりたくさん食べられる方ではないので、アラカルトで注文しようとの考えからです。しかし、上海蟹自体がボリュームのある料理ではないので、コースのボリュームでも完食できるはずと考え直し、数日後店に再度電話をして上海蟹が含まれるコース「珊瑚」に注文を切り替えました。 「珊瑚」は上海蟹が含まれるコースの中で最も安価な11000円のコースでしたが、結果的にはこれで十分満足のいく内容でした。ただし、雄の上海蟹は+1600円のエクストラチャージが必要です。 ビールを飲んでしまうとお腹が膨らんで最後まで食べきれないと心配して、はじめから花彫紹興酒のボトルを室温でいただきます。そして、チェイサー代わりに中国茶も発注。ここは、普段あまり見ることのない「龍井添花茶(ロンジンジンファチャ)」にしました。このお茶は中国茶でありながら緑茶という珍しいお茶でしたが、胃の腑の脂を濯ぐ力は烏龍茶よりも強く感じました。香りも高く量もたっぷりで頼んで大正解。 前菜4種盛り合わせからスタートします。 クラゲ、インゲン、チャーシューの蜂蜜漬け、大根とにんじんの生酢の4種です。 はじめにインゲンを一口。 こりゃ美味い。はじめての味。 干し貝柱の旨味を感じる醤油ベースのソースがインゲンに絡んでいます。この一品だけで期待が高まります。 クラゲは2色で緑色と普通の茶色。 細くて繊細でこれまた美味い。 このコリコリ感はやっぱりはじめてのコリコリ感。 細いクラゲは、太いクラゲにありがちなややもするとモサモサする感覚が無く、非常に楽しい独特な食感。美味しい。 生酢、チャーシューはまずまず。 続いて才巻海老の湯葉巻き揚げ。 想像していた大きさとかなりのギャップがありびっくり。小さい・・・。 だけど、単に想像との差に驚いただけであって落胆とは違う。むしろ、ボリュームの多さを心配していたので、小さくて良かったと感じた驚き。 味は、しっかりと味がついている天ぷら風。 わけのわからない小さな海老の集合体ではなく、一本が一匹の海老からできているところが素晴らしい。 そして、北京ダック。 これから巻かれるアヒルの皮目を係の女性がテーブルまで運んで見せてくれます。飴色に焼かれた皮目はカリカリとした食感と香ばしさを予感させる出来栄え。 一度調理場に戻されてから、まもなく供された北京ダックは、歯で噛むと、しっとりとした食感からカリカリとした食感に変化して楽しめます。食感と同時にタレの旨味と皮目の脂が口中に広がり食べて良かったと思います。満足。 スープは海鮮が主体の塩味。 中華料理の最大の楽しみはスープのバリエーションの多さだと思っている私ですが、このスープも美味しかった。柚子の香りが際立ってスッキリとキレのある風味。 とろみがついたスープはほんとに大好物です。 メインの上海蟹は、甲羅の内側に脚肉以外がほぐされて盛られて供されます。 雌は、やや淡白な内子が主体。 大変美味しいものですが、内子だけはセイコガニの方が濃厚で美味しいと思います。 しかし、雄の白子は唯一無二。類似するものは私は知りません。まったりや濃厚と表現されることがありますが、次元が違うレベル。お年寄りや乳児ならば、食道を塞ぎ窒息しかねないほどの粘りを持っています。 白子自体に味はほとんど無く、このネバネバとした食感を楽しむものなんでしょう。 間髪を入れずに、脚肉と味噌を和えた小ぶりな茶碗蒸しと、紹興酒による甲羅酒へと続きます。上海蟹を食べ尽くした感が残ります。 その後の揚げ物とチャーハンも美味しかったですが、秀逸だったのはデザート。 デザートのマンゴーミルクタピオカグレープフルーツ添えは、コースならではのオリジナル。 複雑かつ爽やかな美味しさが口内を駆け抜けます。 こんな複雑なデザート、この店以外ではなかなか味わえません。 心配していたコース全体のボリュームも適量であり、前菜からデザートまで驚きの連続という素晴らしい中華料理でした。何より上海蟹を楽しむことができました。 サービスも行き届いていて良かったのですが、ただ唯一改善を希望する点が口臭のきつい黒服さんが1人だけいたこと。これには正直参りました。 次回を楽しみにしていますので、改善のほどよろしくお願いいたします。 中国飯店でランチ。 1200円のサービスランチから鶏肉とピーナッツの辛味炒めとピーナッツの辛味炒めをチョイス。 ランチは値段ごとに様々な選択肢がありますが、1200円のコースは2種類のおかずから選べます。 それに単品でほうれん草の水餃子麻辣ソース500円を加えました。 着席するとポットに入った中国茶が供されます。 たっぷり入った美味しいお茶。 落ち着いた調度と美味しいお茶に気分が高揚します。 しばらくすると、ザーサイときゅうりの漬け物、スープ、ライスが供され、後はメインを待つだけです。 さっそくスープをいただくと、とろみが付いた酸っぱいスープ。いやー、この味好みです。いきなりスープからストライクど真ん中。椎茸や竹の子が細かく刻まれてスープの具材になっています。スープが盛られている碗が小さいのであっという間になくなります。 ザーサイときゅうりの漬け物は主張が少なめ。いわゆる箸休めの役をこなしています。 メインの鶏肉とピーナッツの辛味炒めが登場。 エリンギと緑と赤のピーマンが、ピーナツより少しだけ大きな賽の目に刻まれています。鶏肉は賽の目よりやや大きいものの基本的にはこちらも賽の目に切りつけられています。そして、ピーナツ。 食材な切りつけ方で味が変わる良い例ですね。 味付けは豆豉。 味噌の甘味とコクが本当に美味しい。 深い深い味わいです。 辛味炒めとメニューには書かれていますが辛味はほぼ無いに等しいレベル。 いくらでも食べられてしまう美味しさですが、一人前とは思えないほどたくさん盛られていて結局完食できず。 またいつか必ず食べたいと思う、唯一無二の美味しさです。 ほうれん草の水餃子麻辣ソースは、皮にほうれん草がたっぷり練り込まれていて、餡にはほうれん草は登場せず。餡は、ゴリゴリっとした筍の感触が楽しい味。 ほうれん草はヨモギを思わせる香りを放ち、好き嫌いが分かれるところかも。 こちらも大振りの餃子が一人前5個盛られており、食べきれず残してしまいました。 メインの炒め物と水餃子を残してしまってますが、ライスとスープはお代わりをいただいています。ライスもスープも抜群に美味しかったものですから。 デザートは何だろう。 杏仁豆腐? ココナツプリン? とても滑らかできめ細かい食感で比較的甘味は強いタイプ。具の類は全く無く、上から底まで同じ味ですが飽きない美味しさ。ココナツの主張が強いのですが、どこかに葛の味も隠れているように感じました。 水餃子は蛇足の感がありましたが、1200円のランチコースは3000円以上の価値があるように感じ、大満足のランチタイムでした。
2019/12訪問
2回
私の研究テーマのひとつのもやしそばを、何故か未だいただいていなかった宝楽さん。 今日は念願叶ってもやしそば650円税込を発注します。 厨房で調理を担当する2名の男性は、勝手に親子と決めていましたが、どうやら兄弟であられる模様。 なんてことを考えているうちにもやしそばが供されました。 熱々のもやしそば。 やっぱり、汁麺は熱々でなければ美味しくないですよね。 本場の中国では、そもそも汁麺が主流ではなく、熱々の汁麺にはほぼ出会えませんが、ジャパニーズ中華料理の汁麺は熱々に限ると思っています。 たまに、油の層が表面を覆うため熱々になっている汁麺にも出会いますが、宝楽さんはまさに作りたて15秒以内に供されるから熱々なんだと思います。 スープはかなり薄い醤油というか、醤油と塩の中間みたいな透明感。 私の好みのお味。 野菜の出汁をわずかに感じる優しい味わいです。 餡掛けのとろみは強くなく、餡掛けとスープの境界線ははっきりとしていません。 具材は明らかにもやしが中心で、豚肉、白菜、人参などはほんとに脇役に徹しています。 タンメンとも違う醤油ベースの深い旨味。 ここ宝楽さんの麺類は何をいただいても大変美味しくいただけます。 これまで、タンメン、うまにそばをいただいてきましたが、それぞれがちゃんと特徴を持っていて、これぞタンメン、これぞうまにそば、これぞもやしそばというように料理の特徴を明確に主張します。 たまに、何をいただいても同じようなごちゃごちゃな麺類を出す店もある中、宝楽さんは立派です。 13時をとっくに回っているというのに、ひっきりなしにお客さんは訪れますので、相変わらず店内は活気に満ちてむんむんです。 前回訪問時にいただいたタンメンがあまりに美味しかったので、ランチタイムに再訪。 今回はうま煮そばを注文しました。 私の直後に入店したお客さんが中華丼を発注。 私は「うま煮そばと中華丼の頭を同時に作ることになるんだろうな」と勝手に思い込んでしまいましたが、どうも様子が違います。 大将の調理の様子が目のあたりに出来るカウンター席に座っていたからじっと見つめていたのでわかったのですが、具材を作っている中華鍋にスープと麺を投じてしまいました。 1分弱ほど麺が煮込まれて、その後に麺とスープの一部が丼に盛られ、最後に中華鍋に残された具材とわずかなスープが片栗粉の水溶きでとろみが加えられ丼のてっぺんに載って完成です。 うわ、すごく手が込んでる。 大将はその後素早く中華丼の調理に一から取り掛かりました。 今まで経験した町中華の店であれば、頭は作り回しするものですが、作り回しせずに別々に作る店に初めて出会いました。 もちろん、煮込まれた麺はスープの旨味が移ってとても味わい深い美味さに変化しています。 具材に海老、イカは入ってはいませんが、豚肉、木耳、うずらと大振りに切られた野菜たちで大満足です。 やっぱり、この店は美味いなあ。 次は五目そばに挑戦かな。 11:00、船橋で早めのランチ。 東魁楼本館は11:30からの営業だし、ここは食べログで検索。というわけで、宝楽さんを発見して入店。 Lの字型のカウンターのみで15人くらいのキャパでしょうか。すでに先客が1名おりますが、5分もしないうちにほぼ満席になりました。大変な繁盛店のようです。 迷わずタンメンを注文。 5分ほどで供されました。 見た目は地味ですが期待が持てそうな予感。 野菜は白菜がメイン。 切り方も考えられていて、長手の方向へ7〜8センチ程度に切られている。この切り方が白菜を一番美味しく食べられる切り方だとご主人は知っておられるのですね。 それに合わせた切り方のタケノコやピーマンが入っています。人参は針に切ってありほんの彩り程度の量。 キクラゲと豚肉がアクセントになります。 スープは深みのある優しい塩味。 滋味あふれる一番好きな味です。 麺はほぼストレート。好みの麺です。 全体的に野菜も麺も多めでボリュームはじゅうぶんです。 一心不乱にタンメンに取り組み、わずか5分でたいらげました。 心から美味しいと思えるタンメンに出会って幸せなランチでした。必ず、再訪します。
2021/02訪問
3回
今回は、にらそばを注文。 にらそばには思い出があって、20年くらい前のことだけど、内幸町の品香軒のニラそばが大好物で内幸町に行くチャンスがあると必ずいただいていた。 その品香軒のニラそばと似たような料理が供されたらいいなと思い注文した。普段はそんなこと思いもしないのになぜ今日は思ったんだろう。 供されたにらそばは、炒めたもやしとニラがそばに載っているもの。 うーん、違う。 品香軒のにらは、炒めていないか、ほんの軽く油通し程度。もやしは入らない。 でも、違っていて当然だからいただいてみる。 シャキシャキのもやしの食感が軽快で気分がいい。 準備体操のようなリズム。 出汁代わりなのか、たまにある小さな肉片が美味しい。にらもたっぷり。 相変わらず麺は太麺。 うーん、これも違う。 でも、ツルツルとした表面のモチモチの麺は相変わらず良い味。 スープは、醤油味で透明度が高い。 このスープはやや近い。 だが、もうちょっと甘味というか旨みを持たせて深い味ならばもっと美味いはず。 さすが、芳葉さんだけあってこれはこれで完成度が高いにらそば。 また、いただきたくなる味。 前回の緊急事態宣言時はテイクアウトだけの営業になったが、今回はどうなるのだろう。 前回訪問から日を開けずに芳葉さんを再訪。 今日は5の付く日。 オリジナルの芳葉麺が300円でいただける日なのです。 あんかけ好きの私にとって、具材自体があんかけ状になっているだけで嬉しいのに、この芳葉麺はスープ全体があんかけになっているという優れもの。嬉しい。 いわゆる大滷麺(ダールーメン)のアレンジバージョンだと思われますが、ワカメを具材に使った中華麺はなかなか珍しいのではないでしょうか。 具材は、ワカメ、溶き卵、青菜と至ってシンプル。 そこに例のチャンポン麺の様な太麺と、ピリ辛味が加わって完成。 熱々のうちに、ハフハフ言いながらひとり黙々とたいらげるこの時間が幸せです。 いやはや、これで300円だなんて、お店の方に申し訳なく思ってしまいます。感謝、感謝です。 コロナの影響でしばらくテイクアウトのみの営業になっておられましたが、非常事態宣言が解除されてから店内での飲食による営業を再開されました。 活き活きとした若夫婦が切り盛りする店内は活気があります。 ご主人の趣味である野球やアウトドア系のグッズが店内にディスプレイされており、一見すると中華店では無い様な印象の店内です。 ご主人はメニューの開発に意欲的で意表を突く料理がいただけます。 ミルクたんめんやペペロンらーめん、砂肝ガーリック炒飯などなど一度は試してみたい料理が並びます。 麺類のメニュー表示も味付けごとに分けて書かれていてわかりやすく工夫されています。特に、あんかけ物が独立したカテゴリーで書かれているのは、あんかけ好きの私にとっては嬉しい表示です。 もやしそば650円税込を注文。 5分ほどで供されたもやしそばは、広口で浅めの丼にバランス良く盛られています。 上に掛かったあんかけは、しっかりと野菜たちをまとめられる力を持つ固めのあんかけ。好みです、この感じ。 具材は豊富。 ひょっとしたら、タンメンのあんかけ、醤油味バージョンではないかと思えるくらい野菜が豊富。その分、もやしは主張出来ないのでもやしそば感はやや薄れます。 特にキャベツが使われているかいないかで全く味わいや印象が変わることを知りました。つまり、キャベツが使われていると、圧倒的にタンメンの印象が強くなることを知りました。 キャベツの有無は重要な分水嶺となっていたのです。 スープは澄んだ醤油味。少しだけ生姜の香りを感じます。 そして驚いたのは麺。 これはチャンポン麺といっても良い太さのほぼストレート麺。 もやしそばに合わせるには中太麺が相性抜群ですが、ここはまさかのチャンポン麺。 しかし、野菜の甘味と薄い上品な醤油味にチャンポン麺のしっかりさが不思議に良く合います。 無我夢中であっという間に完食のもやしそば。 スタンダードから外れた結構イレギュラーなもやしそばですが、とても美味しくいただきました。また食べたくなる味です。
2021/01訪問
3回
良いお店を偶発見したときのよろこびは、もしかしたら欲しいものを手に入れた時のよろこびよりも上かもしれない。 しかも、C/Pも良しとなればなおさらだ。 春満楼さんとの出会いはそんな感じでした。 麺類のメニューのトップに書かれた、当店特製五目あんかけそば650円税別を迷わず発注。 メニューのトップに五目あんかけそばが書かれるなんて、高級中華飯店くらいなもの。しかも、当店特製なんて期待できそうじゃないですか。 店内は空いているのですぐに配膳されました。 見た目はオーソドックス。 王道の五目あんかけそばのお姿です。 スープをひと口。 澄んでいるスープは、コクがあり深い味。 あんと混じると、甘味が増してさらに美味しくなる。 麺は中太でキツめ縮れ麺。 ゆで加減はちょうど良い具合。 あんかけの具材は、豚肉、海老、イカ、それぞれがたっぷり投入してあり、野菜類も筍を中心に具沢山。 あんかけも含めると、やや塩が強いかなって感じますが許容範囲です。 いや、この五目あんかけそばは出来ばえが素晴らしい。 もし、五目あんかけそば選手権があれば、600円代 の部の3位以内には必ず入る実力。 恐れ入りました。 あらためてメニューを見ると、小皿料理350円税別があります。 豆苗の炒め、鶏肉の紹興酒つけ、モンゴゲソの唐揚げの3品を注文して、ドラゴンサワーをやりたいものです。 目標がひとつ増えました。
2020/12訪問
1回
漬菜と肉そば(塩)780円税別をいただきました。 そして、漬菜はツケナではなく、ユキナと読むことを店の方から教えていただきました。 メニューには料理の写真が掲載されていないので、料理のイメージを自分なりに想像して注文するか否かを考えますが、見たこともないユキナを私の脳味噌は勝手にタカナに置き換えてしまいます。 つまり、それなりの塩分と僅かな酸味を伴ったタカナ漬けのようなユキナがスープのベースになっていると勝手に想像していました。 だが、供された料理は想像と違っていました。 ユキナは細かく千切られていて、スープに混ぜ溶かれているような使い方であり、スープのベースの味を支配していました。 かといってユキナの味自体が強くもないので、料理がユキナのスープの味だけに染まってしまうこともなく、全体が単調になることがありませんでした。 むしろ、白菜や肉の甘味とスープの塩味が良い対比で飽きずに食べ終えることができました。 白菜の切りつけは、白菜をいちばん美味しくいただける切りつけ。垂直方向に5㎝くらい長さを取り、幅は4㎜程度。 小ぶりの玉ねぎを垂直方向に切りつけたような形をした白菜と、脂身がほぼ無い豚ロース肉を白菜と同じ形に細長く切ったその2種類の具材がわずかなとろみとともに麺に絡んでいる状態。 白菜と肉がもともと持っている甘味が抜群の存在感を示しとても美味しかった。 ただ、写真からもわかるように、炒め油がやや多めなのかうっすらと油の層が表面にあり、料理がテカテカと輝いて見えます。 つまり、油断していただくと下手したらやけどする熱さであり要注意です。 私は、麺類と味噌汁は熱ければ熱いほど嬉しいタイプなんで、ハフハフ言いながら夢中でいただきましたが、これくらいの熱さはむしろ大歓迎なんです。 後ほど調べたら、ユキナはタイサイの項目としてアブラナ科とあり、別名、タイナ・シャクシナとありました。 佐原の地でこのような中華料理をいただけるのはありがたいことと感謝しつつ、次回はやっぱり汁そばから、小海老そばかあさりそばのどちらにしようかとさっそく悩む私でありました。 佐原という街は正直田舎街です。 昔は大変栄えていた様ですが、その片鱗を見せるかの様に稀に優れた店に出会うことがあります。 ここもその一軒。 外観、内観とも街中華とは全く異なった造り。 大きくとられた窓越しに光がたっぷり入る店内。 ピンク色のテーブルクロス。 ランチタイムには洒脱なマダムが集まりそうですが、そこは佐原。三色の器に入れられた調味料も全てのテーブルにセットされているわけでもなく、テーブル間で使い回しです。 それでもランチタイムにさりげなくおごげ料理を注文するマダムもおられました。 田舎の中で精一杯オシャレを楽しむ人が集まる店でしょうか。 さて、もやしそばはメニューにはありません。 無い時は広東麺、または、五目あんかけそばと決めているので五目汁そば750円を発注。 餡掛けの麺類が食べたいのです。 4分くらいで供された料理は五目焼きそば。 私が頼んだのは五目汁そばであることを店員に伝えると、店員は詫びることもなく調味場に再オーダー。 確かにホールの店員さんのミスでは無いけど、失礼しましたの一言も無いのはいかがなものでしょう。 あはは、ここらへんが田舎ですね、やっぱり。 それにしても五目焼きそばはデカかったな。 直径30㎝以上はありそうな巨大な皿に、キラウエア火山の様に盛られた焼きそばはボリューム満点。 どっかのゴルフ場のランチにありそうだ。 さて、さらに5分以上かかって私の五目汁そばが供されました。 具材である餡掛けの照りが凄い。窓からの外光を反射してテカテカ。 丼が受け皿に乗っているのは良いですね。 さてと、やっとこさありつけますがスープを一口。 ありゃりゃ、こりゃ美味い。 理想に近い美味さ。 スープのコクと具材の甘味と脂の加減が丁度良く混じり合ってる。ああ、美味しい。 オーダーミスや、それに対して謝りもしないことなど、ぜーんぶ吹っ飛んでしまうくらい五目汁そばを食べることに夢中になる味。 スープはこれでもかというくらいに熱々だけど、そこも私の好みとぴったんこ。 麺は中太のストレート系。 供された状態で丁度良い茹で加減。つまり、後半には柔らかくなっちゃう心配あり。ま、急いで食べましょう。 具材は多種。 面白いのは鶏肉。豚肉ではなく鶏肉で拵えた餡掛けは初めていただきました。これはこれで美味いから良し。 イカ、ハム、キクラゲなど、脇役も満足なキャスティング。しかも、大量に入っています。 餡掛けもスープも熱々なので、後半にもトロミがほどけず最後まで餡掛けとして楽しめました。 いやー、美味しい一杯でした。 と、食べ終えたところへ冷たい麦茶とソフトクリームを載せた杏仁豆腐が、新型コロナに負けないためにと一言添えられて供されました。 ランチセットを頼んでいないので私にもデザートが付くわけないんだけどな、なんて考えながらも、まいっかといただきました。こちらのお味は至って普通ですが、一息つけたことは確か。 結局、レジで750円を支払って店を出ました。 あのデザートは、全員に付くものなのか、オーダーミスに対する穴埋めなのかはわからないまま。 ま、五目汁そばがバツグンに美味しかったから、あとはどうでもいいんですけど。 次回はおこげ料理をいただきたいがメニューにあったかなあ?
2021/01訪問
2回
こりゃ美味い店に出会いました。 大好きなもやしそばを注文。 麺の美味しいこと、大変素晴らしい。 ストレートでしっかりした歯応えの中太麺。 この麺は好みだなあ。 大好きな北朝霞駅のはましょうらーめんの自家製麺よりも、ほんの少しだけこちらの店の麺の方が美味しいかもしれない。いや、こんな美味しい麺に出会えるなんて幸せです。 スープは醤油がやや立った鋭い感じだが、いわゆる中華そばの醤油とは違う味。でも、ちょっとだけ塩味が強いかな。 具材はシンプル。もやし9割、後は白菜と豚肉で残りの1割を占めていて潔い。 餡のとろみもしっかりしていて良い感じ。 麺は上の上、スープは中の上、具材は上の下といった感じ。 いや、美味しいもやしそばでした。 今度来た時は酢豚を食べてみたいな。
2020/04訪問
1回
11:00、横浜馬車道で早めのランチ。 中華街まで行く時間はなく、それでも中華が食べたいと少しだけウロウロしていたら、ピンと来る予感の店の前にたどり着きました。 予感を信じ入店。 おお、しっかりとしたお店です。 入り口の広さから想像されるより、店内は横に広く明るく清潔です。 黒いベストを着た若い定員さんが3名もおり、キビキビと仕事をしています。 本場ならではの料理をいただこうと考えていましたが、なかなか見つかりません。 あ、五目ワンタン(什景雲呑)ってありますね。でも、腹持ちが心配です。すると、黒服のおねえさんが、麺を追加できますよ、とのこと。では、五目ワンタン(什景雲呑)+麺で決定です。 遅ればせながら、ここは周富輝さんの店だと気づいたのは注文を終えた後のことでした。 昭和のスターと周富輝さんの写真が店内にいくつも飾られています。 供された五目ワンタン麺は、極々スタンダードですがさすがに美味い。醤油系五目麺の複雑な旨味のスープに細麺が相性バッチリです。 ワンタンは歯ごたえがあるタイプ。肉をぎゅっと固めて、消しゴムより少し小さいくらい、キャラメルを細長くしたくらいの大きさの四角い固まりのワンタンです。 これも美味い。 とりどりの具材も際立っていて、イカ、エビ、豚肉、野菜類がどれも名脇役です。 そして、ボリュームたっぷりです。 これならば、麺を追加しなくてもお腹が一杯になったかもしれません。 いつかまた、ゆっくり夕飯でも食べに来たいですね。
2019/09訪問
1回
かれこれ30年以上前から通っている随園別館さん。昔は今よりも新宿三丁目駅に近いところにありました。 ランチタイムでは、決まってあんかけご飯をいただきます。長いこと700円でしたが、値上がりして870円になっていました。それでもc/pは抜群に高いですね。 大振りの野菜とイカ下足、エビなどがいくつも入っていますが、なんといっても他店に無いのはガツ、マメ(腎臓)などの豚のモツが入っていること。醤油味のあんに豚のモツは相性抜群です。しかも、ボリューム満点。町の気軽な中華飯店のノリですね。 上海蟹の季節に伺いましたよ。 カニ以外は体を温める品々を注文。 いつ来ても安定の美味しさで期待どおりの随園別館さんでした。
2019/02訪問
2回
新木場と豊洲の中間のような場所でランチタイムを迎えます。 龍永さんの店内に入ると、すぐにきちんとした人が経営されているお店だとわかります。 厨房の金属製の垂直な壁は油がちゃんと掃除されてきてピカピカです。 食材の注文用なのか、食材の名前が書かれたホワイトボードは手書きの楷書文字で丁寧に書かれています。 そして、いちばん強くきちんとさを感じる点はコロナ対策で、入り口にはアルコールが置かれ、カウンターは隣の席とアクリル板で仕切られています。 こんな店は絶対美味しいに違いないと自ずと思ってしまいます。 サラッとメニューを眺めると、もやしそば750円税込があるので迷わず注文します。 先客があるため10分ほどで供されたもやしそばは、想像とはやや異なり焦げ茶色の不透明なスープ。 上に載った餡掛けの具材は、もやしを中心に、にら、にんじん、きくらげ、豚肉と至って一般的なのですが、いかんせんスープが違います。 麺も、中太のやや縮れ麺で想定どおり。ゆで加減も文句無し。やはり、関心はスープに集まります。 そして、そのスープを一口啜ると、味噌の風味が感じられます。味噌は、どちらかというと八丁味噌系の風味ですが、甘さは一切ありません。 純粋な味噌ラーメンのスープではなくて、醤油スープをベースに味噌を足し込んだような、境界線が曖昧な味。 全体的に熱々のもやしそばを、スープに気を取られながらも夢中でいただいた、全集中できる美味しいもやしそば。 私、もやしそばは結構数多くいただいていますが、デフォルトで味噌が加わったもやしそばを東京でいただくのは初めての経験となりました。
2021/02訪問
1回
中国飯店系列の店。 何故こんな立地にあるんだろう。 普通の街中華ならば疑問に思わないが、こんなにも贅を尽くした空間を持つ中華料理屋が、田町の外れにあるにはなんらかの理由があるはず。 私は単に、店に無料の駐車場があるという理由で今日のランチにこの店を選びました。 しかし店内に通されてまたまた疑問に思うのは、何故こんなにも派手派手な内装にしたのか。 市ヶ谷の中国飯店は派手さは控えめでシックな内装。 それに対して、こちらは光の反射が多すぎる落ち着かない内装。ちょっとセンスを疑います。 Cランチから白身魚のオイスターソース炒め1500円を発注。 ティーポットは小さなキャンドルで温められており、美味しい中国茶がいただけます。 湯飲みが小さいので、何回もお茶を注ぎに来てくれるホールの女性は、良く気がついてくれる立ち居振る舞いの大変美しい方でした。 すぐさまスープが供されます。 やはりこちらも小さな器に盛られています。 豆腐、挽肉、卵白、海苔のシンプルなスープで、塩味の滋味と薄くつけられたトロミが夏の暑さに良くマッチしていて爽やかです。 5分ほどで供された白身魚のオイスターソース炒めは、炒め物のイメージとは異なるもの。 大ぶりな白身魚を一口サイズに切りつけ、衣をまとわせてカラッと高温で揚げたメインの具材と、長ねぎ、ニラ、生姜をさっと炒めて、全体を餡で和えたような料理。 食べる前に驚くのはその炒め料理のルックス。 写真を見ても一目瞭然ですが、とにかく地味。 私は、この地味さを好感をもって受け入れていますが、もしかしたら反対意見もあるかもしれないですね。 でも私は、味のバランスが取れない赤や黄色のパブリカを散らして彩りを整えるよりこの地味さのままの方がよっぽど良いと思います。 そして食べてみて驚いたのは生姜の薄切り。 薄切りといってもペラペラではなく、しっかりと歯応えを感じる2〜3ミリの厚さ。 しっかりと辛く、しっかりと噛み応えがあり、白身の次の名脇役です。 この生姜のおかげで、この料理が夏の料理であることがわかります。 おかずのボリュームは適量。 スープとご飯をそれぞれお代わりして、私のお腹にぴったりのボリューム。 デザートのハイビスカスティーのゼリーも美味。 強いて注文を付けるとするならば、白飯がもう少し美味しかったら良かったなという感じ。 今度は麺類をいただいてみましょうかね。
2020/08訪問
1回
不思議な店名、不思議なメニュー、不思議な値付け…一度訪れてみたかった不思議な世界。そして、飲み屋としても使いやすそうな価格帯。 とにかく、不思議な魅力に溢れている街中華です。 例の如くもやしそばを発注。 先客の調理は済んでいるようなので、さっそく私のもやしそばの調理に取り掛かります。 カウンター内の調理場には3人がおりますが、女性の方が麺を茹で始め、続いてラーメン丼にスープの素とスープを注ぎます。 旦那さんの方は、鍋を振ります。 一度味見をしてから火を落とし、麺の茹で上がりを待ちます。双方、その間私語は一切無し。 やがてリリーンとタイマーが鳴り、女性は瞬く間に麺を引き上げスープの中に沈めます。 その背後に覆いかぶさるように旦那さんが鍋を片手に立ち、素早く頭(餡掛けの具材)を麺に載せます。 この間、約4分。完璧なコンビネーションです。天晴れ。 さらに女性が長ネギのスライスを載せ、旦那さんがカウンター越しに、私の目の前に「お待ちどうさまでした!」と配膳されて完成。素晴らしい。 私は大変にせっかちだし、気が短い阿呆者なので、この間の所作に変な間隔があったり、もたもたした動きがあったり、ましてや、レジや電話など遮るような事柄があって、私の大切なもやしそばが一瞬たりとて放って置かれるようなことがあると、カウンター越しに超イライラビームを出して店員を脅し、もはや救出が必要と判断されればカウンターを飛び越えて自らが作って差し上げましょうというほどの短気者です。 ですから、この店のお二方の様に、間髪を入れる隙間もないほどの見事なコンビネーションで私のもやしそばを完成させて、ご主人自らが「お待ちどうさまでした!」の挨拶付きで配膳されたら、思わず涙目でブラボーと叫びながらスタンディングオベーションしてしまうタイプなんです、私は。はい。 ちょっと見では気付きませんが、この丼は間口が広い。一般的な丼に比べて二周り位は大きい。したがって、具材が載る量や麺の量が多いということになりますね。 スープを啜ります。 ん、ちとぬるい。 熱々が好みが私には少し物足りない。 超熱々の頭に対して、すずんとぬるい。本日唯一のマイナスポイント。 調理場の女性は麺茹でタイマーが鳴った瞬間に間髪を入れず麺を丼に移し替えていましたから、丼をあらかじめ十分に熱しておく必要があるかもしれません。 そして、塩味がキツイ。許容範囲といえばいえなくも無いが塩分強めのスープです。これは、好みの問題だから仕方ありませんが、頭の具材と混じり合うと丁度良い塩分になります。 そして具材。 大振りの青梗菜、豚肉、きくらげ、そして飾り包丁が入ったニンジンともやしがたっぷり入っています。 小ぶりな野菜炒めくらいの量はあるでしょう。 最後までほどけないキリッとした餡掛けが秀逸。時には団子になってしまった濃い目の餡掛けがありますが、最後まで熱々をキープする透明な餡掛け。えらい。 具材の味付けは抜群。スープの塩味が活かされます。 そして、麺。 太さは中位のややストレート系ですが、粉の味がしっかりする麺。面白い味です。 タイマーきっちりでしたから、生茹でではない。 とても美味しいと思っている和光市の永利菜館の麺に近いかな。 そして、何よりたっぷりの量の麺が入っています。 今回は初訪問。 しかし、この店の魅力は呑みながらの中華料理にあると思う。是非、次回は350円の春巻や260円のピータンをツマミに一杯やりたいものですね。
2020/05訪問
1回
JR新小岩駅の南側には長いアーケード街があり、平日でも多くの人出があり大変賑わっています。最近ではシャッターが降りたままの店舗が目立つ寂しい商店街が多い中、この賑やかさは懐かしくもあり、私自身の気分が高揚する嬉しい風景でもあります。 それぞれの店舗の業種もバランス良く配置され、衣食住がこのアーケード街でほぼほぼ完結する使い勝手の良さが想像されます。大資本のチェーン店ばかりではなく、地元に根ざした個人店舗が頑張っている姿も素晴らしいですね。 さて、そんなアーケード街の中程に一際目立つ赤い看板の珍来さん。 珍来さんってチェーン店ではなかったかなと、一瞬記憶を辿りますが、やっぱり複数店舗が存在するということは後で調べて確証を得たことであり、店に入った時点では明確ではありませんでした。 店内は結構な大箱で2階もあるようですが、ランチタイムの今は1階だけで営業されているようです。 奥行きのある店内の入り口右側が奥行き方向に厨房になっていて5名が配置に就いています。 ホールは2名の女性が店の中央付近に配置され、入り口を中心に店内を良く観察しています。 あえて配置という言葉を使ったのは、もっとも合理的に働ける場所を店が決めて全ての店員さんがそれに従って働いていると感じたから。 ホールの女性がオーダーを通すのも、厨房の担当者に対してであり、麺類は麺類担当のコックさんの前で、飯類は飯類担当のコックさんの前で、それぞれを明確に分けて注文を告げます。 当然、麺類と飯類は独立して調理されるため、注文の料理が供される順番は飯、麺担当のコックさんの忙しさによって決まります。事実、私の注文した広東麺は、私の5人後に入店したお客さんが注文したカレーチャーハンに追い越されてしまいました。たまたま麺類のオーダーが重なった結果ですね。分業制が徹底していますね。 厨房で鍋を振るうのは男性3名。 真ん中にご主人と思われる体躯の良いご年配。海坊主を連想させるコワモテです。 そのコワモテの両側に、顔立ちの整った若くてまるで少年のような男性がお揃いの紺色のTシャツを着て黙々と調理に励んでいます。もしかしたら紺シャツのお二人は双子さんでしょうか。 絵的に大変面白く、お不動様と脇士の制咜迦童子、矜羯羅童子の様に見えてきました。 ホールの女性もクルクルと良く働きます。 お客さんの水が少なくなれば直ぐに注ぎに行きます。 その都度、お水を注ぎますとお客さんに断ります。 後ろを通る時も、後ろを通りますと断ります。 これは素晴らしい所作ですね。間違いがありません。店の教育が大変しっかりしており、お客のわれわれも気持ち良く食事ができます。 さらに面白いのはホールの女性2人の発音。 全て、同じ音階で発音します。しかも、一音をやや長めに発音します。お二人とも同じ。 あーりーがーとーごーざーいーまーすー、っ感じです。 これも、教育の成果でしょうか(笑 店員さん全員が店名をオレンジ色の文字で冠した紙製のお揃いの帽子をかぶって仕事をしているところも好感が持てますね。 メニューにもやしラーメンがありましたので餡掛けか否かを問いあわせたところ、餡掛けではないとの返答。 それではと、もやしそばが餡掛けでない場合の控えのオーダー広東麺を発注しました。 供された広東麺は見るからに熱々で、熱々ファンの私の期待が高まるのが自分でわかります。 丼は大きめ。深さがあります。 餡掛けは丼の口径のほぼ全部を覆っています。 丼の淵の方からわずかにスープが覗いていますが、スープは澄んでいるタイプです。 一口スープを啜りますが、私にはやや甘い印象。 麺をいただきますが、さすが自家製の手打ち麺というだけあって美味しい麺です。 中太ストレートで表面はツルツル。 もちもち感が強く、しばらく夢中で麺だけを啜っていただいてしまうほどの美味しさ。 ただ、後半になってからは、麺の伸び感が早めに出てきて、美味しさが半減してしまいました。 この麺は炒めて炒麺にしたらいちばん美味しくいただけそうです。 具材は野菜とウズラと豚肉と肉団子。 野菜は白菜中心で、ピーマン人参の細切りとキクラゲ、タケノコ。タケノコが良いアクセント。 面白いのは肉団子ですが、食感もやや粗く好み。海鮮はありませんが、肉団子がカバーしています。 餡はオイスターソースが効いた甘めの味。 白菜の甘さと相まって後半は甘さだけが全体を支配してちょっと厳しい感じ。 他のお客さんの注文を何気なく聞いていると、タンワンメンなる注文がありました。 メニューをよくよく見ると、他の麺との組み合わせもできますと隅っこに書かれています。 タンワンメンはその類なんでしょうか。塩味のワンタン麺なんでしょうか。興味しんしんです。 いろいろな意味で魅力的な珍来さん。 たまたま新小岩駅で降りて、たまたま通りかかって初めて入ったお店ですが、また再び伺って今回とは違う料理をいただいてみたいものです。
2021/03訪問
1回
やっとこさ、念願叶って松楽さんに行くことができました。仕事中も自家用車で移動している私にとって、京成幕張駅前はなかなかのハードルの高さ。 幹線道路からかなり細い道に入り込んで進んでも店前まではたどり着けず、歩いて3分弱のコインパーキングに停めての訪問です。 さてさて、白濁するスープが美味そうな五目ソバもいつかはいただきたいのですが、今日はやっぱりもやしそばにしましょう。 初夏ともいえるこの季節は、店の扉を開け放っていて開放感たっぷりです。もちろん、換気もバッチリです。 カウンター席は手作りのカバーがスツールを覆っています。カウンターの中では老夫婦が寸分の無駄もなく、流れるような所作でお客さんのオーダーをこなしています。 5分もしないでもやしそばが供されました。 褐色の澄んだスープが印象的です。 具材の様子、麺、スープ、どれをとってもオーソドックスなもやしそばです。気をてらったところが全くありません。 スープを一口。 比較的醤油味の立った味。出汁よりも醤油の印象が勝ります。美味しい。 麺は細めでほんの少し縮れています。スープがよく絡んで美味しい麺です。 さて、具材はというと、もやしを中心に、ニラ、ニンジン、キクラゲがもやしのように刻まれて入っています。 餡掛けの具合もちょうど良く、熱々で美味しい。 ここで気がつきましたけど、この店はどちらかと言えば化調がかなり控えめ。 一心不乱にもやしそばに取り組んで、あっという間に完食。私の理想とするもやしそばにかなり近いもので満足。 コインパーキング代、400円を払ってでもいただく価値のあるもやしそば620円でした。
2020/05訪問
1回
浅草橋駅、午前11時30分。 深酒の翌日はタンメンが食べたくなる私。 11時30分開店の水新菜館に滑り込む。 私で1巡目が終わり、後の人からは2巡目の待ち行列に並ぶことに。 頭はタンメン一色になっていましたので迷わずタンメンを注文しました。 水を一口飲み、フーっと一息ついて周りを見渡すと、餡掛け物を注文している人が半数以上・・・。 広東麺、餡掛け焼きそば、餡掛けかた焼きそば、中華丼、餡掛け定食など、それぞれですが頭に載っているものは変わらない。 そういえば、店先の張り紙には広東麺が推されていたな、と広東麺好きの私の脳裏には一瞬後悔の念が走りましたが、酒に疲れた胃の腑はやっぱりタンメンモードで納得。 10分待ちでタンメンが供されました。 熱いから気を付けてと言われたとおり、かなり熱いタンメン。今までで一番の熱さかも。 しかも、レンゲが金属製で深さが無いので、スープを啜る度に熱さをまともに感じます。これはいかん。何故このレンゲなのか。 スープはやや醤油の効いた透明なスープ。タンメンにしては脂が多めですが美味しいです。文句ありません。 麺は中細わずかな縮れのストレート系で硬めに茹でられての提供です。麺の量も多めで、硬めに茹でられていないと終盤戦で伸びてしまうとの計算でしょうか。 具材には、タンメンにしては珍しく挽肉が使ってあり、薄切り肉ではありません。また、キャベツは結構な細かさで切られていて他店ではあまり見ない形状です。この熱さだと、具材が大きいと火傷の確率が高まるからでしょうか、この小ささはきっと正解なのでしょう。 熱々のスープの深みのある滋味と、たっぷりの麺を堪能させていただきました。 次回は広東麺に挑戦かな。
2019/10訪問
1回
で、同じ日の夜にリベンジ。 広東麺を食べに来ました。 夜は空いているな。ガラガラ。 来た来た広東麺! これこれ。 これが食べたかったんだよなあー。 スープを一口。あー、美味い。 具もとりどりで楽しいね。 昼と夜を同じ店で食べることは年に一度もないけど、広東麺にはそれだけの価値がありますね。私には。 船橋でランチ。 シャポーの中にも魅力的な店が何軒かありますが、結局いつもの栄華光さんに。 昼どきは混んでますねー。料理が供されるまで20分かかりますと入り口でアナウンスしています。 ほんとは広東麺が食べたいのですが、ランチの牛肉と野菜の炒め物定食を注文です。 最近、老化現象か、麺類を食べるとワイシャツにシミが付くんですよ。かっこ悪いですねー。で、定食。 バランスが良い優等生的な定食ですね。 値段の割にはとても美味しい。 丁寧に作られている感じがします。 卵スープも美味いな。中華ではコーンスープの次に好きかな。 いや、満足。 でも、広東麺が気になるなあ。
2019/06訪問
2回
いつも、桂花ラーメンを注文します。 変わらぬ味で良いですね。安心します。 この麺、好きだなあ。 最近は札幌ラーメンから派生して、やや透明な蝋みたいな麺がたまにあるけど、やっぱりこっちの方が好みだな。
2019/01訪問
1回
メニューブックの表紙を開くと経営者である店主の想いが書き記されているお店。 「おいしい料理を一番おいしい状態で提供する」 という店主の宣言は大変素晴らしく、簡単そうでなかなかできないことではないかと感じます。 難しいことをちゃんとやり遂げるんだという店主の気概に頭が下がります。 そしてまたいろいろな面から、店主がこの店を単なる街中華ではなく中華料理店にしたいんだという想いが伝わってきます。 大栄翔が優勝したもののまだまだ無名の朝霞市で中華料理店が成立するのか。 広々と取られた厨房とカウンター席の無い店内。 清潔な店内。 紹興酒の品揃え。 メニューの充実。 何台分もの駐車場。 そして、料理の出来栄え。 五目うま煮そば780円税別を注文します。 13時過ぎではありましたが、休日のランチタイムをアルコールと共に楽しむ先客が3グループおられましたので、私の注文した五目うま煮そばは15分ほどしてから供されました。 牡丹の花でしょうか、赤い花の絵があしらわれた器に盛られた五目うま煮そばは、餡掛けの具材の部分がまあるく島状になっていて南極大陸のように見えます。 半透明のスープの下に麺は見えません。 具材は、海老、イカ、豚肉、白菜、キクラゲ、そして、たけのこや絹さやから成っています。 澄んだスープを啜りますと、結構甘めな醤油とオイスターソースの味が口中に広がります。 スープも餡掛けもさほど熱さを感じません。 メニューブックの麺類の部の上方にひときわ大きく掲載されている五目うま煮そばですから、この店の象徴となる料理だと思いますが、それ相応の完成度があると感じます。 しかし、私の舌にはやっぱり全体的に甘すぎます。 甘い=この店の五目うま煮そばの特徴でもあり、セールスポイントでしょうから、狙った甘さだとは思われますがやっぱり私には必要以上に甘い。 スープ自体の甘さに、具材の白菜の甘さが重なって、甘さが追いかけて来る感覚におそわれます。 広東系の高級店でいただいた記憶のある甘さですから、これはこれで良いのでしょうが、私の庶民感覚にはちょっとだけ距離がある将ちゃんの五目うま煮そばでした。
2021/02訪問
1回
12時ジャストの入店だがほぼ満席。 入り口の正面の2人がけ席が辛うじて空いていたので座ることができました。 予習はして来ませんでしたが、他店ではあまり見かけない椎茸ソバ780円税込をメニューに発見したので迷わず発注。 厨房に2名、ホールに2名の体制ですが、厨房の2名はどちらも鍋を振るっているので調理が早い早い。連動して、客の回転もすこぶる速くなっています。 椎茸ソバは5分も待たずに供されました。 何も聞かれずに、併せて小ライスが供されます。 こちらの店は、自動的に小ライスが単品の汁麺類には付いてくるシステムのようです。 丼の表面を8割方あんかけの具材で覆い尽くしているルックスは全体的に茶色ですが、油が多いのかツヤツヤと反射しています。 これは相当熱そうだぞと警戒して口に運びますが、想像以上の熱さ。でも、この熱さがたまらなく好み。あんかけの麺類はこうでなければいけません。 澄んでいないスープを啜ると塩味が立った醤油ベースの味。スープ自体からはあまり複雑な出汁の旨味は感じないシンプルな味。 具材は特徴的。 まず、肉や海鮮は一切入っておらず野菜のみ。 主体はキャベツ。したがって、キャベツの甘味が椎茸そばを強力に支配しています。 そのキャベツの甘味が支配する土台に、そぎ切りにした干し椎茸を戻した甘じょつばさがアクセントのように効いています。親指と人差し指で作る輪っかくらいの大きさの干し椎茸のそぎ切りが5〜6個位入っています。 キャベツの甘味とスープ、椎茸のしょっぱさが対比する濃厚味の椎茸ソバ。 小ライスの白飯が、良い箸休めになりました。
2020/12訪問
1回
13時前後にもかかわらず店内の入りは6割程度。 広い店内はホスピタリティが素晴らしく居心地が良い。 久しぶりに中華屋さんのランチタイムに麺類では無く定食を選択。酢豚定食816円税込を発注します。 10分も待たされずに供された酢豚定食は、酢豚定食界のお手本のような姿。 タマネギやピーマンなどは明らかに油通しされたもの。 酢豚の野菜はこうでなきゃならないですよね。よしよし。 油に通しただけの調理法って、中華料理くらいでしか味わえないし、中でも酢豚で出会える確率が高いですよね。 甘酢の味も優等生的な味でだれもが想像するその味。 肝心な老肉は、小ぶりなものが少しだけとさびしい内容。ま、816円だからc/pは丁度バランスしているかな。 次回はやっぱり麺類をいただいてみたいな。
2020/10訪問
1回
平日にもかかわらず12時から昼食の店を探し始めたので、あちこち満席やら駐車場が満車やらでふられ続け、7、8軒目でやっとこさたどり着いたのがこちらのお店。 たどり着いた時はすでに12時40分を過ぎておりました。 両隣がラーメン店という奇異な立地。 向かって右側が風々ラーメンさんで、左側が餃子の満洲さん。 ラーメン店が3軒続いているなんて、ラーメン博物館くらいでしか見たことがありません。 両隣のお店は時間的に大勢のお客さんが入っていますが、こちらは先客1組だけ。 いまどきですから、ソーシャルディスタンスの面ではもっとも優れた店を選んだことになりますね。 単品メニューからもやしラーメン600円税込を発注。 ほどなくして供されたもやしラーメンはほぼメニューの写真どおりのビジュアル。 残念ながら餡かけタイプではないもやしラーメンでしたが、確認もせずに発注した訳は、店員さんに確認しても日本語が理解されるか怪しかったから。 しかし、これが当たり。 ほとんどの具材がマッチ棒の形にカットされていて、具材をいただく食感が快い。 味付けは塩味がちょうど良い塩梅で、旨味を始めから最後まで感じることのできる優れた味。 隠し味に何か使われているけど何だかわからない。鶏油?何だろう?わからないけど美味い。 麺は縮れた太麺で、昔の札幌ラーメン道産子の麺を思い出させる。 もやしラーメンにはあまり適さない麺だと思うが、全体的にはバランスしていて料理人の腕が良さを感じさせる。 明らかに日本人ではない経営のこの手の中華屋に、あまり美味しいというイメージを持っていない私ですがここは美味い。 料理が丁寧に作られていて料理人の心意気を感じます。 もやしラーメンは600円と安価ですが、一品料理はそれなりの値段。 一度、夜に来ていろいろいただいてみたくなる、そんな魅力的なお店でした。 確実に両隣りのお店より美味しいので、3軒続きでもやっていけるのですね。