「中華料理」で検索しました。
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メニューブックの表紙を開くと経営者である店主の想いが書き記されているお店。 「おいしい料理を一番おいしい状態で提供する」 という店主の宣言は大変素晴らしく、簡単そうでなかなかできないことではないかと感じます。 難しいことをちゃんとやり遂げるんだという店主の気概に頭が下がります。 そしてまたいろいろな面から、店主がこの店を単なる街中華ではなく中華料理店にしたいんだという想いが伝わってきます。 大栄翔が優勝したもののまだまだ無名の朝霞市で中華料理店が成立するのか。 広々と取られた厨房とカウンター席の無い店内。 清潔な店内。 紹興酒の品揃え。 メニューの充実。 何台分もの駐車場。 そして、料理の出来栄え。 五目うま煮そば780円税別を注文します。 13時過ぎではありましたが、休日のランチタイムをアルコールと共に楽しむ先客が3グループおられましたので、私の注文した五目うま煮そばは15分ほどしてから供されました。 牡丹の花でしょうか、赤い花の絵があしらわれた器に盛られた五目うま煮そばは、餡掛けの具材の部分がまあるく島状になっていて南極大陸のように見えます。 半透明のスープの下に麺は見えません。 具材は、海老、イカ、豚肉、白菜、キクラゲ、そして、たけのこや絹さやから成っています。 澄んだスープを啜りますと、結構甘めな醤油とオイスターソースの味が口中に広がります。 スープも餡掛けもさほど熱さを感じません。 メニューブックの麺類の部の上方にひときわ大きく掲載されている五目うま煮そばですから、この店の象徴となる料理だと思いますが、それ相応の完成度があると感じます。 しかし、私の舌にはやっぱり全体的に甘すぎます。 甘い=この店の五目うま煮そばの特徴でもあり、セールスポイントでしょうから、狙った甘さだとは思われますがやっぱり私には必要以上に甘い。 スープ自体の甘さに、具材の白菜の甘さが重なって、甘さが追いかけて来る感覚におそわれます。 広東系の高級店でいただいた記憶のある甘さですから、これはこれで良いのでしょうが、私の庶民感覚にはちょっとだけ距離がある将ちゃんの五目うま煮そばでした。
2021/02訪問
1回
私の研究テーマのひとつのもやしそばを、何故か未だいただいていなかった宝楽さん。 今日は念願叶ってもやしそば650円税込を発注します。 厨房で調理を担当する2名の男性は、勝手に親子と決めていましたが、どうやら兄弟であられる模様。 なんてことを考えているうちにもやしそばが供されました。 熱々のもやしそば。 やっぱり、汁麺は熱々でなければ美味しくないですよね。 本場の中国では、そもそも汁麺が主流ではなく、熱々の汁麺にはほぼ出会えませんが、ジャパニーズ中華料理の汁麺は熱々に限ると思っています。 たまに、油の層が表面を覆うため熱々になっている汁麺にも出会いますが、宝楽さんはまさに作りたて15秒以内に供されるから熱々なんだと思います。 スープはかなり薄い醤油というか、醤油と塩の中間みたいな透明感。 私の好みのお味。 野菜の出汁をわずかに感じる優しい味わいです。 餡掛けのとろみは強くなく、餡掛けとスープの境界線ははっきりとしていません。 具材は明らかにもやしが中心で、豚肉、白菜、人参などはほんとに脇役に徹しています。 タンメンとも違う醤油ベースの深い旨味。 ここ宝楽さんの麺類は何をいただいても大変美味しくいただけます。 これまで、タンメン、うまにそばをいただいてきましたが、それぞれがちゃんと特徴を持っていて、これぞタンメン、これぞうまにそば、これぞもやしそばというように料理の特徴を明確に主張します。 たまに、何をいただいても同じようなごちゃごちゃな麺類を出す店もある中、宝楽さんは立派です。 13時をとっくに回っているというのに、ひっきりなしにお客さんは訪れますので、相変わらず店内は活気に満ちてむんむんです。 前回訪問時にいただいたタンメンがあまりに美味しかったので、ランチタイムに再訪。 今回はうま煮そばを注文しました。 私の直後に入店したお客さんが中華丼を発注。 私は「うま煮そばと中華丼の頭を同時に作ることになるんだろうな」と勝手に思い込んでしまいましたが、どうも様子が違います。 大将の調理の様子が目のあたりに出来るカウンター席に座っていたからじっと見つめていたのでわかったのですが、具材を作っている中華鍋にスープと麺を投じてしまいました。 1分弱ほど麺が煮込まれて、その後に麺とスープの一部が丼に盛られ、最後に中華鍋に残された具材とわずかなスープが片栗粉の水溶きでとろみが加えられ丼のてっぺんに載って完成です。 うわ、すごく手が込んでる。 大将はその後素早く中華丼の調理に一から取り掛かりました。 今まで経験した町中華の店であれば、頭は作り回しするものですが、作り回しせずに別々に作る店に初めて出会いました。 もちろん、煮込まれた麺はスープの旨味が移ってとても味わい深い美味さに変化しています。 具材に海老、イカは入ってはいませんが、豚肉、木耳、うずらと大振りに切られた野菜たちで大満足です。 やっぱり、この店は美味いなあ。 次は五目そばに挑戦かな。 11:00、船橋で早めのランチ。 東魁楼本館は11:30からの営業だし、ここは食べログで検索。というわけで、宝楽さんを発見して入店。 Lの字型のカウンターのみで15人くらいのキャパでしょうか。すでに先客が1名おりますが、5分もしないうちにほぼ満席になりました。大変な繁盛店のようです。 迷わずタンメンを注文。 5分ほどで供されました。 見た目は地味ですが期待が持てそうな予感。 野菜は白菜がメイン。 切り方も考えられていて、長手の方向へ7〜8センチ程度に切られている。この切り方が白菜を一番美味しく食べられる切り方だとご主人は知っておられるのですね。 それに合わせた切り方のタケノコやピーマンが入っています。人参は針に切ってありほんの彩り程度の量。 キクラゲと豚肉がアクセントになります。 スープは深みのある優しい塩味。 滋味あふれる一番好きな味です。 麺はほぼストレート。好みの麺です。 全体的に野菜も麺も多めでボリュームはじゅうぶんです。 一心不乱にタンメンに取り組み、わずか5分でたいらげました。 心から美味しいと思えるタンメンに出会って幸せなランチでした。必ず、再訪します。
2021/02訪問
3回
新木場と豊洲の中間のような場所でランチタイムを迎えます。 龍永さんの店内に入ると、すぐにきちんとした人が経営されているお店だとわかります。 厨房の金属製の垂直な壁は油がちゃんと掃除されてきてピカピカです。 食材の注文用なのか、食材の名前が書かれたホワイトボードは手書きの楷書文字で丁寧に書かれています。 そして、いちばん強くきちんとさを感じる点はコロナ対策で、入り口にはアルコールが置かれ、カウンターは隣の席とアクリル板で仕切られています。 こんな店は絶対美味しいに違いないと自ずと思ってしまいます。 サラッとメニューを眺めると、もやしそば750円税込があるので迷わず注文します。 先客があるため10分ほどで供されたもやしそばは、想像とはやや異なり焦げ茶色の不透明なスープ。 上に載った餡掛けの具材は、もやしを中心に、にら、にんじん、きくらげ、豚肉と至って一般的なのですが、いかんせんスープが違います。 麺も、中太のやや縮れ麺で想定どおり。ゆで加減も文句無し。やはり、関心はスープに集まります。 そして、そのスープを一口啜ると、味噌の風味が感じられます。味噌は、どちらかというと八丁味噌系の風味ですが、甘さは一切ありません。 純粋な味噌ラーメンのスープではなくて、醤油スープをベースに味噌を足し込んだような、境界線が曖昧な味。 全体的に熱々のもやしそばを、スープに気を取られながらも夢中でいただいた、全集中できる美味しいもやしそば。 私、もやしそばは結構数多くいただいていますが、デフォルトで味噌が加わったもやしそばを東京でいただくのは初めての経験となりました。
2021/02訪問
1回
漬菜と肉そば(塩)780円税別をいただきました。 そして、漬菜はツケナではなく、ユキナと読むことを店の方から教えていただきました。 メニューには料理の写真が掲載されていないので、料理のイメージを自分なりに想像して注文するか否かを考えますが、見たこともないユキナを私の脳味噌は勝手にタカナに置き換えてしまいます。 つまり、それなりの塩分と僅かな酸味を伴ったタカナ漬けのようなユキナがスープのベースになっていると勝手に想像していました。 だが、供された料理は想像と違っていました。 ユキナは細かく千切られていて、スープに混ぜ溶かれているような使い方であり、スープのベースの味を支配していました。 かといってユキナの味自体が強くもないので、料理がユキナのスープの味だけに染まってしまうこともなく、全体が単調になることがありませんでした。 むしろ、白菜や肉の甘味とスープの塩味が良い対比で飽きずに食べ終えることができました。 白菜の切りつけは、白菜をいちばん美味しくいただける切りつけ。垂直方向に5㎝くらい長さを取り、幅は4㎜程度。 小ぶりの玉ねぎを垂直方向に切りつけたような形をした白菜と、脂身がほぼ無い豚ロース肉を白菜と同じ形に細長く切ったその2種類の具材がわずかなとろみとともに麺に絡んでいる状態。 白菜と肉がもともと持っている甘味が抜群の存在感を示しとても美味しかった。 ただ、写真からもわかるように、炒め油がやや多めなのかうっすらと油の層が表面にあり、料理がテカテカと輝いて見えます。 つまり、油断していただくと下手したらやけどする熱さであり要注意です。 私は、麺類と味噌汁は熱ければ熱いほど嬉しいタイプなんで、ハフハフ言いながら夢中でいただきましたが、これくらいの熱さはむしろ大歓迎なんです。 後ほど調べたら、ユキナはタイサイの項目としてアブラナ科とあり、別名、タイナ・シャクシナとありました。 佐原の地でこのような中華料理をいただけるのはありがたいことと感謝しつつ、次回はやっぱり汁そばから、小海老そばかあさりそばのどちらにしようかとさっそく悩む私でありました。 佐原という街は正直田舎街です。 昔は大変栄えていた様ですが、その片鱗を見せるかの様に稀に優れた店に出会うことがあります。 ここもその一軒。 外観、内観とも街中華とは全く異なった造り。 大きくとられた窓越しに光がたっぷり入る店内。 ピンク色のテーブルクロス。 ランチタイムには洒脱なマダムが集まりそうですが、そこは佐原。三色の器に入れられた調味料も全てのテーブルにセットされているわけでもなく、テーブル間で使い回しです。 それでもランチタイムにさりげなくおごげ料理を注文するマダムもおられました。 田舎の中で精一杯オシャレを楽しむ人が集まる店でしょうか。 さて、もやしそばはメニューにはありません。 無い時は広東麺、または、五目あんかけそばと決めているので五目汁そば750円を発注。 餡掛けの麺類が食べたいのです。 4分くらいで供された料理は五目焼きそば。 私が頼んだのは五目汁そばであることを店員に伝えると、店員は詫びることもなく調味場に再オーダー。 確かにホールの店員さんのミスでは無いけど、失礼しましたの一言も無いのはいかがなものでしょう。 あはは、ここらへんが田舎ですね、やっぱり。 それにしても五目焼きそばはデカかったな。 直径30㎝以上はありそうな巨大な皿に、キラウエア火山の様に盛られた焼きそばはボリューム満点。 どっかのゴルフ場のランチにありそうだ。 さて、さらに5分以上かかって私の五目汁そばが供されました。 具材である餡掛けの照りが凄い。窓からの外光を反射してテカテカ。 丼が受け皿に乗っているのは良いですね。 さてと、やっとこさありつけますがスープを一口。 ありゃりゃ、こりゃ美味い。 理想に近い美味さ。 スープのコクと具材の甘味と脂の加減が丁度良く混じり合ってる。ああ、美味しい。 オーダーミスや、それに対して謝りもしないことなど、ぜーんぶ吹っ飛んでしまうくらい五目汁そばを食べることに夢中になる味。 スープはこれでもかというくらいに熱々だけど、そこも私の好みとぴったんこ。 麺は中太のストレート系。 供された状態で丁度良い茹で加減。つまり、後半には柔らかくなっちゃう心配あり。ま、急いで食べましょう。 具材は多種。 面白いのは鶏肉。豚肉ではなく鶏肉で拵えた餡掛けは初めていただきました。これはこれで美味いから良し。 イカ、ハム、キクラゲなど、脇役も満足なキャスティング。しかも、大量に入っています。 餡掛けもスープも熱々なので、後半にもトロミがほどけず最後まで餡掛けとして楽しめました。 いやー、美味しい一杯でした。 と、食べ終えたところへ冷たい麦茶とソフトクリームを載せた杏仁豆腐が、新型コロナに負けないためにと一言添えられて供されました。 ランチセットを頼んでいないので私にもデザートが付くわけないんだけどな、なんて考えながらも、まいっかといただきました。こちらのお味は至って普通ですが、一息つけたことは確か。 結局、レジで750円を支払って店を出ました。 あのデザートは、全員に付くものなのか、オーダーミスに対する穴埋めなのかはわからないまま。 ま、五目汁そばがバツグンに美味しかったから、あとはどうでもいいんですけど。 次回はおこげ料理をいただきたいがメニューにあったかなあ?
2021/01訪問
2回
今回は、にらそばを注文。 にらそばには思い出があって、20年くらい前のことだけど、内幸町の品香軒のニラそばが大好物で内幸町に行くチャンスがあると必ずいただいていた。 その品香軒のニラそばと似たような料理が供されたらいいなと思い注文した。普段はそんなこと思いもしないのになぜ今日は思ったんだろう。 供されたにらそばは、炒めたもやしとニラがそばに載っているもの。 うーん、違う。 品香軒のにらは、炒めていないか、ほんの軽く油通し程度。もやしは入らない。 でも、違っていて当然だからいただいてみる。 シャキシャキのもやしの食感が軽快で気分がいい。 準備体操のようなリズム。 出汁代わりなのか、たまにある小さな肉片が美味しい。にらもたっぷり。 相変わらず麺は太麺。 うーん、これも違う。 でも、ツルツルとした表面のモチモチの麺は相変わらず良い味。 スープは、醤油味で透明度が高い。 このスープはやや近い。 だが、もうちょっと甘味というか旨みを持たせて深い味ならばもっと美味いはず。 さすが、芳葉さんだけあってこれはこれで完成度が高いにらそば。 また、いただきたくなる味。 前回の緊急事態宣言時はテイクアウトだけの営業になったが、今回はどうなるのだろう。 前回訪問から日を開けずに芳葉さんを再訪。 今日は5の付く日。 オリジナルの芳葉麺が300円でいただける日なのです。 あんかけ好きの私にとって、具材自体があんかけ状になっているだけで嬉しいのに、この芳葉麺はスープ全体があんかけになっているという優れもの。嬉しい。 いわゆる大滷麺(ダールーメン)のアレンジバージョンだと思われますが、ワカメを具材に使った中華麺はなかなか珍しいのではないでしょうか。 具材は、ワカメ、溶き卵、青菜と至ってシンプル。 そこに例のチャンポン麺の様な太麺と、ピリ辛味が加わって完成。 熱々のうちに、ハフハフ言いながらひとり黙々とたいらげるこの時間が幸せです。 いやはや、これで300円だなんて、お店の方に申し訳なく思ってしまいます。感謝、感謝です。 コロナの影響でしばらくテイクアウトのみの営業になっておられましたが、非常事態宣言が解除されてから店内での飲食による営業を再開されました。 活き活きとした若夫婦が切り盛りする店内は活気があります。 ご主人の趣味である野球やアウトドア系のグッズが店内にディスプレイされており、一見すると中華店では無い様な印象の店内です。 ご主人はメニューの開発に意欲的で意表を突く料理がいただけます。 ミルクたんめんやペペロンらーめん、砂肝ガーリック炒飯などなど一度は試してみたい料理が並びます。 麺類のメニュー表示も味付けごとに分けて書かれていてわかりやすく工夫されています。特に、あんかけ物が独立したカテゴリーで書かれているのは、あんかけ好きの私にとっては嬉しい表示です。 もやしそば650円税込を注文。 5分ほどで供されたもやしそばは、広口で浅めの丼にバランス良く盛られています。 上に掛かったあんかけは、しっかりと野菜たちをまとめられる力を持つ固めのあんかけ。好みです、この感じ。 具材は豊富。 ひょっとしたら、タンメンのあんかけ、醤油味バージョンではないかと思えるくらい野菜が豊富。その分、もやしは主張出来ないのでもやしそば感はやや薄れます。 特にキャベツが使われているかいないかで全く味わいや印象が変わることを知りました。つまり、キャベツが使われていると、圧倒的にタンメンの印象が強くなることを知りました。 キャベツの有無は重要な分水嶺となっていたのです。 スープは澄んだ醤油味。少しだけ生姜の香りを感じます。 そして驚いたのは麺。 これはチャンポン麺といっても良い太さのほぼストレート麺。 もやしそばに合わせるには中太麺が相性抜群ですが、ここはまさかのチャンポン麺。 しかし、野菜の甘味と薄い上品な醤油味にチャンポン麺のしっかりさが不思議に良く合います。 無我夢中であっという間に完食のもやしそば。 スタンダードから外れた結構イレギュラーなもやしそばですが、とても美味しくいただきました。また食べたくなる味です。
2021/01訪問
3回
麹町駅付近で11時00分にランチの店を探す。気分は中華。 麹町から永田町、赤坂見附の辺りは中華の名店がひしめいている。目の前には登龍さんや、足を延ばせば維新號や四川飯店もある。だが、いずれも11時00分には営業していない。 どうしようかと考えながら、ふと振り返るとランチの立て看板を発見。行ったことのない店だけどチャレンジしてみました。 地下への外階段を降りていくと、自動扉が開き店内へ。 どうやら私は口開けの客のようですが、奥にひとり食事中の女性が。 そうです、新しくて小綺麗な中華店によくありがちな、店員さんの賄いの最中にもかかわらず営業中としてお客さんを入れるパターンの店です。この手の店にあまり良い印象を持っていないので、少しだけぐったりとした気分になります。 そして案の定、賄い中の中国人の店員さんは座ったまま、私の座る席を指定します。そんな時、私は一切指示を無視して私の好きな席に座ります。還暦は過ぎましたが、まだ反抗期が少しばかり続いているようです。 4つのランチメニューから選択することに決め、あれこれ考えましたが、麺が付かない1番は即除外。 2番から4番の間で考えましたが、3番だけは麺が1人前で、2番4番は麺は半分。麺は半分で十分でしょということで4番に決定。エビ玉子チリソース丼+半醤油刀削麺を発注します。 一番乗りですから3分ほどで料理が供されましたが、思ったよりもボリューム満点。 多分食べきれないなと思いながら、まずは刀削麺から片付けます。 スープを一口啜るとかなりの薄味。 雑に調理したんだろうなという考えがよぎります。 麺は歯応えあり。 今まで食べた刀削麺の中でも1番の太さ。うどん以上の太さです。 ワシワシと一生懸命咀嚼しながら周りを見渡すと、結構お客さんが入ってきています。やっぱり、11時00分開店は貴重なんですかね。 刀削麺を片付けた時点で結構満腹。 うどんのような麺を咀嚼するのに時間がかかったため、満腹中枢が働きだす前に食べないととても食べきれませんが、ただでさえゆっくり食べるタイプなので15分では食べきれませんね。 エビ玉子チリソース丼は白飯がたっぷり。さらに、その上に餡掛けのエビと玉子がたっぷり乗っています。 味は甘め。 初めのうちは美味しくいただけるのですが、だんだんと飽きがきます。 味の変化が無く、味変の材料を卓上の調味料から探しますが、そうこうしているうちにお腹が一杯になりレンゲが止まります。 今考えると麺も丼もどちらもたくさん盛られていた訳ですが、麺が刀削麺でなければ食べきれた量。 刀削麺、恐るべし。
2021/01訪問
1回
12時ジャストの入店だがほぼ満席。 入り口の正面の2人がけ席が辛うじて空いていたので座ることができました。 予習はして来ませんでしたが、他店ではあまり見かけない椎茸ソバ780円税込をメニューに発見したので迷わず発注。 厨房に2名、ホールに2名の体制ですが、厨房の2名はどちらも鍋を振るっているので調理が早い早い。連動して、客の回転もすこぶる速くなっています。 椎茸ソバは5分も待たずに供されました。 何も聞かれずに、併せて小ライスが供されます。 こちらの店は、自動的に小ライスが単品の汁麺類には付いてくるシステムのようです。 丼の表面を8割方あんかけの具材で覆い尽くしているルックスは全体的に茶色ですが、油が多いのかツヤツヤと反射しています。 これは相当熱そうだぞと警戒して口に運びますが、想像以上の熱さ。でも、この熱さがたまらなく好み。あんかけの麺類はこうでなければいけません。 澄んでいないスープを啜ると塩味が立った醤油ベースの味。スープ自体からはあまり複雑な出汁の旨味は感じないシンプルな味。 具材は特徴的。 まず、肉や海鮮は一切入っておらず野菜のみ。 主体はキャベツ。したがって、キャベツの甘味が椎茸そばを強力に支配しています。 そのキャベツの甘味が支配する土台に、そぎ切りにした干し椎茸を戻した甘じょつばさがアクセントのように効いています。親指と人差し指で作る輪っかくらいの大きさの干し椎茸のそぎ切りが5〜6個位入っています。 キャベツの甘味とスープ、椎茸のしょっぱさが対比する濃厚味の椎茸ソバ。 小ライスの白飯が、良い箸休めになりました。
2020/12訪問
1回
良いお店を偶発見したときのよろこびは、もしかしたら欲しいものを手に入れた時のよろこびよりも上かもしれない。 しかも、C/Pも良しとなればなおさらだ。 春満楼さんとの出会いはそんな感じでした。 麺類のメニューのトップに書かれた、当店特製五目あんかけそば650円税別を迷わず発注。 メニューのトップに五目あんかけそばが書かれるなんて、高級中華飯店くらいなもの。しかも、当店特製なんて期待できそうじゃないですか。 店内は空いているのですぐに配膳されました。 見た目はオーソドックス。 王道の五目あんかけそばのお姿です。 スープをひと口。 澄んでいるスープは、コクがあり深い味。 あんと混じると、甘味が増してさらに美味しくなる。 麺は中太でキツめ縮れ麺。 ゆで加減はちょうど良い具合。 あんかけの具材は、豚肉、海老、イカ、それぞれがたっぷり投入してあり、野菜類も筍を中心に具沢山。 あんかけも含めると、やや塩が強いかなって感じますが許容範囲です。 いや、この五目あんかけそばは出来ばえが素晴らしい。 もし、五目あんかけそば選手権があれば、600円代 の部の3位以内には必ず入る実力。 恐れ入りました。 あらためてメニューを見ると、小皿料理350円税別があります。 豆苗の炒め、鶏肉の紹興酒つけ、モンゴゲソの唐揚げの3品を注文して、ドラゴンサワーをやりたいものです。 目標がひとつ増えました。
2020/12訪問
1回
店の扉を開けると正面にコの字型のカウンター席。 カウンターの奥に2人がけのテーブル席が2つ。 そして、壁を隔てたさらに奥に4人がけの席があるという変わったレイアウトの店内。 入店した19時過ぎは5割の入り。 全てのお客さんがひとり客で、かつ、男性。面白いことに、全てのお客さんが633を飲んでいます(笑 お通しに漬け物。 無料だと思いますがそれなりに食べ応えがあります。 つまみ3点盛り、やきそば、わんたんをいただきましたが、どれも安定の美味しさ。 やきそばを中華屋で注文することはほぼありませんが、自慢亭さんでは何故か注文してしまいます。 麺は無惨にもちぎれちぎれになっていますが、そこがまたいい味を出していて自慢亭さんの焼きそばらしさがあります。 多めの野菜と一緒に強火で炒められており、しっかり火が通っていますが、シャキシャキ野菜の食感が抜群。 自慢の自家製カラシをちょっとつけていただきます。 わんたんもこれでもかと投入されており大満足。 さすが、老舗の信頼感です。 厨房からは常に鍋と五徳がガコッガコッと派手な音を立てていて、全身全霊を込めて調理している様子が聞こえます。 何十年も変わらないスタイルと味に頭が下がる思いがしました。
2020/12訪問
1回
理想の街中華に出会ってしまいました。 これは嬉しい出会いです。 大好物である蒸し鶏をはじめとする点心類がとても美味しくて安い店。 味は本格的の一歩手前ですが、c/pは優に100を超える超満足なお店です。 もともと餡掛け好きな私は、デカデカと路面に表示されたターロー麺の文字を見て、きっと大滷麺(ダールー麺)のことに違いないと思っていましたが、想像どおりスープ全体が餡掛け状のまさに大滷麺でした。 そんなことでピンときましたので、お腹は一杯でしたが入店してみました。 紹興酒と蒸し鶏を注文。 狭い厨房には2人の図体のデカイ中国人コックさんがいて、私語を中国語でしていますが、ホールからの注文が入ると何故か日本語で対応します。その姿がなんだか微笑ましく笑えます。 蒸し鶏は本格的。 骨付きで供されます。 全体的に小さめの鳥ですが、半身をぶつ切りにして皿に盛ってあるようで、ムネや手羽の部分など、いろいろな部位が楽しめます。 どこの部分も瑞々しくて柔らかく、プリプリというか、プルプルというか、新鮮そのものといった印象で骨までしゃぶり大変美味しくいただきました。 何も付けずにそのままでも十分な美味しさですが、タレを付けるとまた違った味で楽しめます。 焼売は肉肉しい食感で、旨味をぎゅっと凝縮させた味。 つなぎ無しって感じがしますが、実際は僅かなつなぎで調理されていると思います。洋辛子が良く似合います。 仕上げにターロー麺を小の方でもいただきたかったのですが、まだこれからも飲まなきゃいけないのでターロー麺で仕上げるわけには参りません。 ターロー麺は次の楽しみに取っておいてここら辺でこのお店は引き上げます。 近いうちにまた来ます。
2020/12訪問
1回
ひかり食堂さんで夕餉。 昼とは辺りの雰囲気が一変して、ひかり食堂さんと隣の辰巳寿司さんの2軒だけに煌々とあかりが灯ります。 20:00はお店の夜の部のピークなのでしょうか、小上がりの2卓を除いて席が埋まっています。 正確に言うと、カウンター席は1席ごとにお客さんが綺麗に並んでおり、コロナ禍において間の席に割り込むのは気が引けます。4人がけのテーブル席も1人での利用が目立ちますが、6人掛けの小上がりが空いているので1人ですがそちらに座ることにします。 まずは瓶ビール。 あまり好みではない一番搾りの大瓶ですが、きちんと冷えていてこれは美味しい。小さなテトラに入った柿の種とピーナッツが付いてきます。 前回昼間に来た時にメニューを眺めながら、夜来た時に注文したいと決めていた、春巻き(4本)450円税込と豚バラのカリッと揚げ650円税込を注文します。 揚げ物二つの組み合わせは失敗かなと脳裏をよぎりましたが、結果はやはり失敗でした。 小上がりの席からは厨房の中が見えるのですが、業務用の冷凍春巻きを袋から出して揚げ始める姿が丸見え。 この値段とメニューの豊富さですから、冷凍の業務用を利用するのは当たり前と言えば当たり前なので、そこまでは問題ないのですが、供された春巻きは揚げ過ぎで、しかも油が切れていないオイリーな春巻き。食べ切れるかなと心配になるビジュアル。 この店は胡椒などの最小限の調味料はテーブルに用意されているものの、からしやケチャップなどは店員さんにお願いしないと供されません。 店員さんの受け応えはとても感じが良く、壁にも調味料は何でも申しつけて下さいと書いてあるので、問題ないと言えば問題ないのですが、春巻きにからしを付けて提供しない、あるいはテーブルにあらかじめ用意がないのはどうしたものか。 お皿の片隅に、ちょこっとだけからしを付けてくれればそれで満足なのにな。 豚バラのカリッと揚げがとても厳しい出来ばえ。 衣、肉、衣の構造になっている天ぷらの様な料理だと勝手に想像していましたが、供された料理はカリカリに焼かれたベーコンの様な物体。アメリカンな朝食でよく見るカリカリベーコンは塩味があるのでまだマシですが、こちらは味が無くただただオイリー。 最後のスーカンツラーメンだけはいつものお味でしたが、前の2品は出来ばえもも味もかなり残念なもの。 ひかり食堂さんでの注文においては、冒険は禁物だということがよく分かりました。 つい先日ラーメン丼がとても小さい中華屋さんに伺いましたが、こちらの店のラーメン丼の大きさはこれまた対極にある巨大さ。一般的な家庭用フライパンと同じくらいの口径です。 そして、メニューの多さも圧巻。 とても細かく味付けの違いによりメニューが設定されています。 私が注文したもやしラーメンあんかけ800円税込も、あんかけと炒めに分かれています。 この店、暖簾には中華料理と書かれていますが、店名はひかり食堂になっていて中華屋を思わせるネーミングではありません。 しかし、このメニューを見ると、料理の数と種類が中華料理屋さんの枠を超えていることは確かで、食堂のネーミングが理解できるのです。 供されたもやしラーメンは丼の口径が巨大ゆえ、餡かけがその口径全域を覆い尽くすことはありません。 餡かけ自体がゆる目なのか、餡かけ感はほとんど感じません。 旨味よりも塩味の方がやや立ったスープと具材を食べ進みますが、なかなか減りません。それどころか、終盤には丼の底に沈んだ大量のもやしが出現し、単調な味と相まって食べ飽きてきます。逆二郎。そんなフレーズが頭に浮かびます。 まさしく質より量という感じのパワーラーメンですが、税込800円の価値は感じられません。 五目あんかけ焼きそばが同じ800円の設定なので、やっぱりもやしラーメンは700円が妥当なところではないでしょうか。 次回は、春巻きでもつまみにして一杯やりたいところですが、2合で550円という値段の日本酒も怖いなあ。
2020/11訪問
2回
平日にもかかわらず12時から昼食の店を探し始めたので、あちこち満席やら駐車場が満車やらでふられ続け、7、8軒目でやっとこさたどり着いたのがこちらのお店。 たどり着いた時はすでに12時40分を過ぎておりました。 両隣がラーメン店という奇異な立地。 向かって右側が風々ラーメンさんで、左側が餃子の満洲さん。 ラーメン店が3軒続いているなんて、ラーメン博物館くらいでしか見たことがありません。 両隣のお店は時間的に大勢のお客さんが入っていますが、こちらは先客1組だけ。 いまどきですから、ソーシャルディスタンスの面ではもっとも優れた店を選んだことになりますね。 単品メニューからもやしラーメン600円税込を発注。 ほどなくして供されたもやしラーメンはほぼメニューの写真どおりのビジュアル。 残念ながら餡かけタイプではないもやしラーメンでしたが、確認もせずに発注した訳は、店員さんに確認しても日本語が理解されるか怪しかったから。 しかし、これが当たり。 ほとんどの具材がマッチ棒の形にカットされていて、具材をいただく食感が快い。 味付けは塩味がちょうど良い塩梅で、旨味を始めから最後まで感じることのできる優れた味。 隠し味に何か使われているけど何だかわからない。鶏油?何だろう?わからないけど美味い。 麺は縮れた太麺で、昔の札幌ラーメン道産子の麺を思い出させる。 もやしラーメンにはあまり適さない麺だと思うが、全体的にはバランスしていて料理人の腕が良さを感じさせる。 明らかに日本人ではない経営のこの手の中華屋に、あまり美味しいというイメージを持っていない私ですがここは美味い。 料理が丁寧に作られていて料理人の心意気を感じます。 もやしラーメンは600円と安価ですが、一品料理はそれなりの値段。 一度、夜に来ていろいろいただいてみたくなる、そんな魅力的なお店でした。 確実に両隣りのお店より美味しいので、3軒続きでもやっていけるのですね。
2020/11訪問
1回
交通量の多い幹線の坂道の半ばにある中華店。 あらかじめ入ろうと決めていないと、ブレーキが間に合わず店を通り過ごしてしまう立地。 そんな、少しだけ車では入りにくい立地にありながら、いつも店内にはお客さんの姿が見られます。 11時30分、先客3名。 L字型カウンターの短辺側に座る様にホール係の女性に言われます。ソーシャルディスタンスへの配慮なのでしょうか。 私の席と厨房の間はコロナ対策のための柄付きのビニールシートで仕切られていて、シートにできたわずかな隙間からだけ厨房内を見ろことができます。 丁度シンクやまな板が見える角度なんですが、外皮を剥いた真っ白な玉ねぎが十個以上お行儀良く一直線に並んでいる姿が見られます。 メニューにはもやしラーメンがありますので、餡掛けなのかと尋ねてみるとNOとの返答。それではと、広東メンを発注。餡掛けは譲れません。 10分弱で供された広東メンは、広口で平べったい丼に盛られて登場。 丼が広口のため、頭と呼ばれる餡掛けと具材が丼の円周全体には行き渡らず、行き渡らなかった所から麺が顔を出しています。 麺は中細のストレート。 本来は好みの麺ですが、茹で過ぎにより明らかに柔らかい。 具材をほぼ作ってから、麺を茹で始めたので、よくありがちなマルチな調理による余裕の無さからの茹で過ぎでは無いことは明らかです。とすると、本来の手順どおりに調理されていると考えられますので、この柔らかさ加減がスタンダードなんでしょうか。 スープは塩味が若干強め。 夏場に欲しい味。 はじめはそれほど塩味を感じませんが、いかんせんスープがたっぷりとありますから、終盤には塩を感じてしまいます。しかも、出汁味薄めの単調な味。 餡と具材はちょっとがっかり。 餡自体、スープの延長上の味が強く、甘味やコクが感じられない。これまた単調。 具材は、豚肉一片とウズラ一個と野菜のみ。 エビ、イカの類は無し。 ここでつながるのですが、野菜はほとんどがタマネギで、白菜、ピーマン、ニンジン、椎茸がほんのわずか。 広東麺でタマネギは初体験かも。 日本の中華屋さんの多くが供される広東麺とは似て非なる、オリジナリティあふれる広東メンでした。
2020/10訪問
1回
雨の分倍河原駅前、11時25分。 昼飯に許された時間は20分間だけ。 傘をさしたくないので、この時間に営業している駅前の中華屋に飛び込んだ。 先客無し。食べかけの賄いがテーブルに残っている。 考えもせず、ランチメニューから五目そば650円税込を発注。3分で供される。良いペース。 スープを一口。 熱い! よく見ると脂の層が1cm弱も丼を覆い尽くしている。 なんじゃこりゃ。これが五目そばの脂か? 家系ラーメンじゃないんだから、ひでー五目そばだなと思いながらも必死で熱い麺を啜る。あと15分。 餡掛けの餡もほぼほぼ無く、これはなんという料理なのか分からなくなる。 中国人の若きコックは、中国語をひとり捲し立てながら賄いの席に戻り食事を再開する。 食べながらも、ひとり中国語を捲し立てる。なんなんだ、この店は。 私は一応客なんだけど… ほとんど、客無視のマイペース中国領でした。
2020/10訪問
1回
13時前後にもかかわらず店内の入りは6割程度。 広い店内はホスピタリティが素晴らしく居心地が良い。 久しぶりに中華屋さんのランチタイムに麺類では無く定食を選択。酢豚定食816円税込を発注します。 10分も待たされずに供された酢豚定食は、酢豚定食界のお手本のような姿。 タマネギやピーマンなどは明らかに油通しされたもの。 酢豚の野菜はこうでなきゃならないですよね。よしよし。 油に通しただけの調理法って、中華料理くらいでしか味わえないし、中でも酢豚で出会える確率が高いですよね。 甘酢の味も優等生的な味でだれもが想像するその味。 肝心な老肉は、小ぶりなものが少しだけとさびしい内容。ま、816円だからc/pは丁度バランスしているかな。 次回はやっぱり麺類をいただいてみたいな。
2020/10訪問
1回
東中野にはその昔2年くらい暮らしたことがありますが、おそらく当時は無かったお店だと思います。 この近辺で憶えているのは「ラッキーセブン」という名の洋食屋さんですが今はもうお店が無い様です。 何しろ30年以上も前の話ですから記憶も曖昧です。 ここら辺は神田川沿いの桜が春になると見事に咲いて楽しめる場所です。 まさにかぐや姫の神田川の歌のように、当時は銭湯に通い、たまにラッキーセブンに寄って洋食を楽しむのが贅沢でした。 本日、淀橋市場は休市日。 この近辺は人もまばらです、 カウンター席に陣取りもやしそばを発注します。 年配の女性が厨房の中を半ば片付けながら開店準備を兼ねて調理開始です。 はじめにきゅうりの漬け物と稲荷がひとつ供されました。後からの客にも同じように普通に振る舞われていたので、これが流儀なんですね。 お世辞にも綺麗とは言えないごちゃごちゃした厨房の中を、ザルやら鍋やら定位置に収めながら、さらに冷蔵庫からキクラゲや千切りのニンジンやらを出してこちらも定位置に並べながら中華鍋を振るいます。 やや時間がかかりそうなので、稲荷寿司をいただきながらもやしそばを待ちます。 稲荷寿司は小ぶりですが胃を目覚めさせる役割には十分なものでした。 しばらくして供されたもやしそばは、残念ながら餡掛けタイプではありませんでした。 それでも作りたての、もやしたっぷりのもやしそばは美味しくできており満足いく味。 シャキシャキのもやしは絶妙な炒め加減で食感バッチリ。 麺も好みの中太ストレート。 期せずして当たりのもやしそばをいただけました。 今どきこれで税込600円は価値ある600円でした。
2020/09訪問
1回
中華料理の人気店。 大塚方面から春日方面へ移動する道すがら何回か店の前を通り、いつも繁盛している店があるなあと気にはなっていましたが、ここがあの豊栄さんだとは食べログを見てから知りました。 店は本当にこじんまりとしていて4人がけテーブル×2、6人がけテーブル×1といったキャパシティ。 入り口にアルコール消毒はありますが、ディスタンスは確保できません。 地域別に中国酒が選べるとのことで、黄中皇5年をボトルで発注。ストレートでいただきます。 甘さが控えめで味のはっきりした飲みやすい口あたり。進みます。 この日注文した中で良かった料理(また来店していただきたい料理)は、 ー前菜盛り合わせの中の、酔っ払い海老、クラゲ、プチトマト。 ー葱油鷄。 の2品。 酔っ払い海老はほんとに味噌が旨くて、身もしっかりとした味があり前菜にピッタリ。 クラゲは表面がざらざらしており、普段いただくツルツルタイプとは異なるクラゲ。しっとりと味が滲みており食感の楽しさに加え味も秀逸。プチトマトは酸味と甘味がこれでもかと小さい果肉にギュギュっと限界まで詰められた様な味。小さな宇宙を感じます。 葱油鷄は気を衒ったものではなく、スタンダードな材料を突き詰めて美味しさを追求して丁寧に作った逸品。 鶏自体の美味しさは、肉の柔らかさ、脂身の柔らかさ、温度から成っていると感じました。普段いただく葱油鷄は、肉が柔らかくても脂身や皮が硬かったりしますが、こちらのはどこをいただいても同じ柔らかさ。 タレの醬も素晴らしく鶏肉に調和しており箸が進みます。薬味の葱と生姜なども手の込んだもので、鷄の美味しさを最大限に引き立てます。 私がいただいた極々狭い範囲にはなりますが、この店の葱油鷄はNo.1間違いなし。 美味しかったけど、感動が乏しかった料理は、 ー前菜の上記以外 ー烏骨鶏ピータン ー黑ツブ貝煮 ーカサゴの煮付け→残りのツユに麺を追加 ー上海蟹の豆腐炒め煮 上海蟹は、大仰に姿蒸しをホジホジした方がやっぱり性に合うなぁ。 残念だった料理(次回は注文しないかな)は、 ーえびワンタンの甘辛ソースがけ ワンタンへの期待が大きかっただけに残念。イメージも違ったし、口にも合わなかった。 カサゴの煮付けが1,800円というのはとてもリーズナブルでありがたいこと。 中華料理店で魚を丸ごといただくには、安くても5,000円は覚悟しなければなりませんから、ほんとにお得。 次回は、予約が必要な料理と、その日の魚料理、それと葱油鷄をいただきたいですね。
2020/09訪問
1回
山梨県の国母通りを通るたびに気になっていたお店。 この日のランチタイムは、国母の若鮨さんがお目当てでしたが、混雑していてだいぶ待たされそうだったので方針を変更して台湾料理福福さんに入りました。 店は角地にあり、車が停め易い立地です。 店内に入ると意外と大箱。 ファミレスのような背の立った4人掛けボックス席がざっと見回しただけでも10以上あり、更に小上がりもある大きさです。 この広いホールを女性2名がテキパキとさばいており不都合は感じません。 壁に貼ってあるメニューから坦々麺+中華飯をチョイス。注文してから5〜6分で供されました。 なんとなくボリュームが多い店なのかなとは感じていましたが、実際に料理が運ばれてきてびっくり。 それぞれがしっかり一人前ずつあります。 考えてみれば、メニューにも「半」の文字はありませんから、当たり前と言ったら当たり前なんですが、残念ながら最後まで食べきることはできませんでした。 フードロスをしてしまいました。ごめんなさい。 坦々麺は、どちらかというと坦々麺風というか、なんちゃって坦々麺の部類。コクが全く感じられません。 芝麻と辣油と挽肉で坦々麺風を装っている一品。 ま、台湾料理屋で坦々麺を注文する方がいけないのですが、坦々麺だけはレギュラーな値段に50円プラスされるのでもう少しはまともであって欲しかった。 中華飯はなかなかのもの。 具材もまともだし、味も深みがあって美味しい。 単品でも650円以上の価値はありますね。 ということで、坦々麺のマイナスをしっかりと中華飯が補ってめでたしめでたしという感じ。総じて◯。 この値段でちゃんとしたおしぼりが出されたことや、坦々麺と中華飯用に、れんげとスプーンの両方が付いてきたことなど、細かい配慮も◯。 この手の台湾料理屋は近辺に地味にチェーン展開している場合がありますが、こちらの福福さんもその形態の様です。 茨城県や千葉県に同形態の四季紅さんがありますが、山梨県の土地柄か、福福さんの方が千葉県香取市佐原の四季紅さんより100円安いですね。 安くてボリュームたっぷりの福福さんはますます発展しそうですね。
2020/09訪問
1回
新宿の随園別館さんと微妙に字が違う埼玉県北の隋苑さん。 しっかりとした中華料理をいただけるお店だと期待していましたが、残念ながら餃子は業務用の冷凍物。 さすがに手作り餃子は専門店でもないと期待できないのかな、今日では。 オープンキッチンになっていますから全てがお客さんに見えてしまうのですが、冷凍庫から業務用と大きく書かれたビニール袋に入った餃子を取り出して餃子鍋に入れるのはどうかと思います。 五目そばはそれなりなんですが、一口すすったスープがぬるいのが残念。私は何でも熱々チリチリでないとダメな方なんで、いきなりぐったりします。 そして、麺が細い縮れ麺。 具材がたっぷりでしかも立派なだけに、細い縮れ麺はちょっぴり合わないんじゃないかと思います。 餡掛けは味も具材も満足できるもの。 たまにお目にかかる、豚肉ではなく鶏肉を使ったもの。 麺とスープの温度が残念でしたが、餡掛けの出来栄えの良さで十分カバーされておりました。
2020/09訪問
1回
JR新小岩駅の南側には長いアーケード街があり、平日でも多くの人出があり大変賑わっています。最近ではシャッターが降りたままの店舗が目立つ寂しい商店街が多い中、この賑やかさは懐かしくもあり、私自身の気分が高揚する嬉しい風景でもあります。 それぞれの店舗の業種もバランス良く配置され、衣食住がこのアーケード街でほぼほぼ完結する使い勝手の良さが想像されます。大資本のチェーン店ばかりではなく、地元に根ざした個人店舗が頑張っている姿も素晴らしいですね。 さて、そんなアーケード街の中程に一際目立つ赤い看板の珍来さん。 珍来さんってチェーン店ではなかったかなと、一瞬記憶を辿りますが、やっぱり複数店舗が存在するということは後で調べて確証を得たことであり、店に入った時点では明確ではありませんでした。 店内は結構な大箱で2階もあるようですが、ランチタイムの今は1階だけで営業されているようです。 奥行きのある店内の入り口右側が奥行き方向に厨房になっていて5名が配置に就いています。 ホールは2名の女性が店の中央付近に配置され、入り口を中心に店内を良く観察しています。 あえて配置という言葉を使ったのは、もっとも合理的に働ける場所を店が決めて全ての店員さんがそれに従って働いていると感じたから。 ホールの女性がオーダーを通すのも、厨房の担当者に対してであり、麺類は麺類担当のコックさんの前で、飯類は飯類担当のコックさんの前で、それぞれを明確に分けて注文を告げます。 当然、麺類と飯類は独立して調理されるため、注文の料理が供される順番は飯、麺担当のコックさんの忙しさによって決まります。事実、私の注文した広東麺は、私の5人後に入店したお客さんが注文したカレーチャーハンに追い越されてしまいました。たまたま麺類のオーダーが重なった結果ですね。分業制が徹底していますね。 厨房で鍋を振るうのは男性3名。 真ん中にご主人と思われる体躯の良いご年配。海坊主を連想させるコワモテです。 そのコワモテの両側に、顔立ちの整った若くてまるで少年のような男性がお揃いの紺色のTシャツを着て黙々と調理に励んでいます。もしかしたら紺シャツのお二人は双子さんでしょうか。 絵的に大変面白く、お不動様と脇士の制咜迦童子、矜羯羅童子の様に見えてきました。 ホールの女性もクルクルと良く働きます。 お客さんの水が少なくなれば直ぐに注ぎに行きます。 その都度、お水を注ぎますとお客さんに断ります。 後ろを通る時も、後ろを通りますと断ります。 これは素晴らしい所作ですね。間違いがありません。店の教育が大変しっかりしており、お客のわれわれも気持ち良く食事ができます。 さらに面白いのはホールの女性2人の発音。 全て、同じ音階で発音します。しかも、一音をやや長めに発音します。お二人とも同じ。 あーりーがーとーごーざーいーまーすー、っ感じです。 これも、教育の成果でしょうか(笑 店員さん全員が店名をオレンジ色の文字で冠した紙製のお揃いの帽子をかぶって仕事をしているところも好感が持てますね。 メニューにもやしラーメンがありましたので餡掛けか否かを問いあわせたところ、餡掛けではないとの返答。 それではと、もやしそばが餡掛けでない場合の控えのオーダー広東麺を発注しました。 供された広東麺は見るからに熱々で、熱々ファンの私の期待が高まるのが自分でわかります。 丼は大きめ。深さがあります。 餡掛けは丼の口径のほぼ全部を覆っています。 丼の淵の方からわずかにスープが覗いていますが、スープは澄んでいるタイプです。 一口スープを啜りますが、私にはやや甘い印象。 麺をいただきますが、さすが自家製の手打ち麺というだけあって美味しい麺です。 中太ストレートで表面はツルツル。 もちもち感が強く、しばらく夢中で麺だけを啜っていただいてしまうほどの美味しさ。 ただ、後半になってからは、麺の伸び感が早めに出てきて、美味しさが半減してしまいました。 この麺は炒めて炒麺にしたらいちばん美味しくいただけそうです。 具材は野菜とウズラと豚肉と肉団子。 野菜は白菜中心で、ピーマン人参の細切りとキクラゲ、タケノコ。タケノコが良いアクセント。 面白いのは肉団子ですが、食感もやや粗く好み。海鮮はありませんが、肉団子がカバーしています。 餡はオイスターソースが効いた甘めの味。 白菜の甘さと相まって後半は甘さだけが全体を支配してちょっと厳しい感じ。 他のお客さんの注文を何気なく聞いていると、タンワンメンなる注文がありました。 メニューをよくよく見ると、他の麺との組み合わせもできますと隅っこに書かれています。 タンワンメンはその類なんでしょうか。塩味のワンタン麺なんでしょうか。興味しんしんです。 いろいろな意味で魅力的な珍来さん。 たまたま新小岩駅で降りて、たまたま通りかかって初めて入ったお店ですが、また再び伺って今回とは違う料理をいただいてみたいものです。