2回
2018/04 訪問
心のこもったおもてなしと工夫を凝らした逸品の数々で今回も堪能しました。
2018/05/03 更新
2017/07 訪問
癒しの空間で頂く天才が織り成す極上の味と演出！
オープンされてまだ2年足らずですが今京都で大注目を浴びるこちら 富小路 やま岸さん！
食通の友人にお誘いを賜り初訪問となりました。
お店はいかにも京都らしい歴史を感じる風情ある一軒家で奥ゆかしい暖簾をくぐり
引き戸を開けるとそこに現れるのは石が敷かれた露地で
更に奥まで歩いて右手に曲がると靴脱ぎ、そしてお店という遊び心感じるレイアウトです。
中に入ると綺麗な一枚板のカウンターに9席で最初は凛と張りつめた緊張感を感じますが
板場に出られたご主人と素敵な女将さんの笑顔と微笑みに癒されて
一瞬にして和やかな雰囲気に包まれます。
先ずは席に着き冷たいおしぼりで暑気を拭うと瓶ビールをオーダー。
女将さんが一人一人についでくれますが
これがなかなか見事なもんで決して溢れる事なく極限まで目一杯注いでくれます。
敢えて湿らせた木のお箸で頂いたこの日のお料理は
１．鱧とじゅんさいのジュレ酢掛け
・大きな蓮の葉に盛り付けられた梅肉を乗せたはもちりとじゅんさいを
添えられたジュレ酢でいただきますが見た目もお味も涼しげな夏らしい逸品です。
２．鮑と冬瓜のお椀
・隠し包丁を入れた肉厚の鮑と冬瓜に綺麗な昆布出汁と酢橘の皮で香り付け、
繊細な味わいと食べ応えある鮑の食感が贅沢です。
３．甘鯛、イカウニのお造り
・こちらは見た目が至ってシンプルなお造りに思いましたが
甘鯛のねっとりとした食感と濃い旨みが技ありです。
４．鮎の姿焼きと小なすの田楽
・いわゆるこちらで言う杉八寸でいかにも京都らしい見た目と魅せる演出、
そして炭の香りと絶妙な塩加減の鮎が実に美味いです。
ここらで冷酒をいただきました。
銘柄はよく知らないので友人と女将さん任せで…
５．鯛の昆布〆粽寿司
・こちらはまた手の込んだ演出で一筆添えられての登場。
笹の葉の香りと昆布〆の鯛の旨みが絶妙な素晴らしいひと品です。
６．加茂茄子の白味噌掛けと鰊の煮物
・柔らかく炊かれた賀茂茄子を甘みの強い白味噌仕立ての餡と酢橘の香りで
いただくこれも京都らしい美味な一品。鰊の煮物もお酒に良く合います。
７．芋茎の煮物、唐黍のかき揚げ、鯵の梅風味なめろう、イタヤ貝の鮑肝和え
・こちらは打って変わってまるで居酒屋さんのような肴が並びます。
どれも美味しいですが特に鯵のなめろうの梅の風味が斬新でとっても爽やか~♪
８．マグロとこのわたの手巻き寿司、ウニの手巻き寿司
・こちらの名物的なお料理でご主人が2種類の手巻き寿司を
とろけるような笑顔と共に提供してくれます。
これはもう至福のひと時でございます。
９．鰈の焼き物
・肉厚で脂の乗った鰈は北海道産とのこと
一口含めば これ、ノドグロ？いやいや、鰻？ってくらいの
半端ない脂と旨み。こんな美味い鰈食べたことないです。
１０．御飯 明太子、なめこ、ちりめんじゃこ
厨房に設えられたおくどさんで炊かれた土鍋ご飯に3種の友が付きます。
一杯目は水の美味さが際立ち二杯目からはお代わりする度に
お米の旨みが熟成されてきてもう止まりません。
１１．抹茶の羊羹とお薄
お腹一杯でしたがご主人自ら点ててくださるお薄と鮮やかな緑の羊羹は
まさに別腹。口の中が清められます。
そして最後に暖かいおしぼりで名残を惜しみながらホッと一息。
癒しの空間の中で
時には目にも美味しい本格的な懐石の逸品、時には質実剛健で直球な美味い肴、
そして懐石でそれはないでしょう！と思いながらも笑顔が止まらない手渡しのお寿司等、
茶道に華道までも嗜まれるというご主人の天才的な味と多彩な演出、
そして気取らない暖かいお人柄でのもてなしは素晴らしいの一言に尽きます。
ちなみに予約は半年以上先まで一杯だそうです。
そりゃそうですよ！ホントに美味しかったですから！またぜひ来たいですね。ご馳走さまでした。
2017/08/06 更新
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昨年7月の初訪問以来二度目となります やま岸さん。
今回も友人のお誘いを得てお伺い出来ました。
今回の内容は
1.胡麻豆腐の白味噌仕立て
いきなりの椀物で白味噌に胡麻豆腐、稚鮎と菜の花が添えてあります！
2.タイラギ木の芽ジュレ掛け
大きなタイラギを炭火で炙り酸味のある木の芽のジュレが掛けられた涼しげな一品！
3.太そうめん白子和え
小豆島の太そうめんを河豚白子で和えた珍しい一品、
芽葱が下に敷いてありもっちもちの麺に
クリーミーな白子ソースが見事に合った斬新でとっても美味なお料理です。
4.玉子カステラ、ふき味噌、ごり
滑らかな食感でお菓子のような玉子に苦味が大人なふき味噌、
そしてごりと一皿に酒肴3種盛り！
5.甘鯛の沢煮
甘鯛に春野菜を賑やかにあしらった季節感のあるお椀、
優しい味わいで昆布出汁がとっても美味！
6.熟成しまあじ、明石鯛の雲丹乗せ
ここでお造り、熟成されて旨味が増したしまあじに
鯛の雲丹乗せと間違いない取り合わせ！
7.鯖へしこ
小皿で登場。脂の乗った鯖のへしこを炭火で炙っていて
塩辛さがお酒を誘います！
8.とり貝とホワイトアスパラ
今回の杉八寸は見事なとり貝とご立派なホワイトアスパラの取り合わせ。
塩とオリジナルソースが付きますがそのままでも旨い！
9.筍木の芽焼き
目の前で皮付きの見事な筍を調理され炭火で木の芽焼きに。
えぐみなし、フルーツのような甘さと瑞々しさが秀逸です！
10.たらの芽と空豆の天婦羅
春と夏の旬野菜を一度に味わう今ならではの天婦羅！
11.雲丹の手巻き寿司
待ってました！こちらの千両役者、
こちらでこれを食べないと やま岸さん じゃない！
くらいの名物で雲丹が贅沢に使われた手巻きを手渡しで頂きます！
12.さくらます焼き物
味醂が効いたほんのり甘味のある味付けでこれも日本酒に合いますねぇ！
13.釜炊きご飯とご飯の友
〆はおくどさんで炊かれた艶々ご飯に 明太子、しらす、なめこの3品、
お腹一杯なのについおかわりしてしまいます！
これらの絶品料理を
ビールと友人持ち込みのシャンパーニュ2本、日本酒をやりながら堪能しました。
少し飲み過ぎたためちょっと後半の記憶が飛んでますが
やま岸さんならではの工夫を凝らした逸品の数々、
そしてご主人、奥様の心のこもった笑顔とおもてなし、今回も実にお見事でした。
ちなみに年内は予約で一杯だとか…
次回はいつになることやら…
今回も本当に美味しかったです。ご馳走さまでした。