ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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行ったお店

「日本料理」で検索しました。

これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。詳しくはこちら

120 件を表示 72

れんげ料理店

居酒屋 百名店 2022 選出店

食べログ 居酒屋 百名店 2022 選出店

れんげ料理店

瓦町、栗林公園北口、栗林/居酒屋、日本料理、海鮮

3.66

310

¥4,000~¥4,999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:3.0

私はもうコチラには伺うことはないだろう。 お一人様という客を雑に扱うお店には……。 1つは予約をしたのがさほど直近とは言われない程度のタイミングだったのに、何故1名の客をカウンターの一番入り口に近い(扉のすぐの場所)席に案内したのだろう? 一番隅でも問題はないが、せめて入り口の扉近くは無いのでは。 それに 予約の段階で「刺身の盛り合わせは必ず注文して頂きます」とのハウスルールに従ったのに、逆にお店が全員に提供していた「お通し」が、私にはいつまでたっても提供されなかった。 お通しとは 果たしてどんな意味を込めて提供しなければならないのかを理解しているのか疑ってしまう。 会計をして欲しいと言った際、合計金額だけが記入された紙を持ってきたので、私は「明細を見せて欲しい」と言ったところ、見せてくれた内容には やはりお通しが記載されていた。 私は「このお通しは頂いてませんよ」と言うと、慌てて戻り、「申し訳ございませんでした」とは言ってくれたが、席へのアテンド、お通しの出し忘れ等々、気持ち良い時間を過ごす事はできなかった。 もういい加減、合計金額だけを渡して会計を求める方法は止めたらどうだろう。 店側にやましい事が無いなら「○○は○○円、○○は○○円……」と、堂々と請求すれば良い。 内容を確めないのに支払いを求める文化は日本以外には考えられない事なのに、いつまでこんな事を続けるつもりなのだろう……。

2024/05訪問

1回

酒亭うり

丸亀/居酒屋、日本料理

3.27

19

¥6,000~¥7,999

-

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.2

私は自分の事を この日こそ「恥ずかしい…」と思ったことはなかった……。 いい歳を重ねながら、未だに人の心遣いがわかっていないようだ。 高松での出張も もうすぐ終わろうとしている休日のある日。 最後の思い出にしようと訪れた讃岐うどんの名店で舌鼓を打ち、丸亀に移動した後は観光名所を巡り、カフェのマダムと楽しく語らい、懐かしい雰囲気の居酒屋さんにも伺えた。 そんな1日の最後を締めくくるべく、予約をさせて頂いたコチラ「酒亭 うり」さん。 真っ白い暖簾が掛かる佇まいは私好みだ。 華美な装飾で飾られたお店より、和食の割烹や寿司店は このような佇まいの方が良いと思えるのだ。 誰かの教えに「和食の懐石(会席)料理の真髄は、侘びさびを理解しないと その本当の良さはわからない」と言われた事がある。 この佇まいが「侘びさび」を備えているとは思えないが、こうしたシンプルな佇まいの奥には、どんなことが待っているのだろう…と期待値も上がろうというものだ。 扉を開けて中へと進むと、既にけっこうな人数の先客が。 従業員の皆さんの教育も 揃って行き届いていて、こうしたお店では私も自然と背筋が伸びる。 「お飲み物から伺います」と言われ、最初から刺身をお願いするつもりだった私は「お勧めして頂ける地元の純米の酒をぬる燗で…」と所望した。 そうして勧めて頂いたのが「おいでまい」だ。 日本酒とは本当に楽しい酒で、様々なお燗の温度の違いで、1つの酒が実にいろんな表情を見せてくれる。 この日も新鮮な地物、旬の物を揃えた刺身の味を、ぬる燗の地酒でゆっくりと楽しみたく思ったのだ。 さて、最初にお通しからだ。 提供された三種盛りは どれも手をかけた素晴らしい味わい。 これだけで最初の日本酒を空けてしまいそうだ。 やがてお待ちかねの刺身の盛り合わせは期待通りの素晴らしさ。 特に白身には店主の拘りを感じることができた。 次なる料理は これも初夏に想いを馳せる「鮑と蓴菜の冷製茶碗蒸し」。 私の大好きな食材でもあり、まさに初夏の陽気を思わせる1日にふさわしい1品だ。 冷ややかな蓴菜のツルンとした食感は官能的であり、鮑の旨味を加えた、季節の走りの味覚を堪能できた。 と、ここまでは良かったのだ……。 お店は人気店らしく、次から次に新規の客が来店して、その人達のオーダーが店内にひっきりなしに響いている。 私は茶碗蒸しの次の料理を楽しみに待っていたが、なかなか提供されない(と、勝手に思い込んでいた)。 あまりの忙しさに てっきり私の料理は忘れてしまったのかな…という思いが頭に浮かんでしまい、スタッフの女性に 「あのぉ、もし○○○をまだ作っていないのであればキャンセルしても…」 という言葉を口にしてしまった。 女性スタッフが店主に その事を伝えると、店主の一瞬の残念そうな表情が伺えたが、仕方ないと理解して頂いた。 私としては店主は大層忙しく振舞っており、予約のお客を捌くのが大変だろう、と気を使ったつもりだったが、会計を済ませた帰り際に 先程の女性から 「申し訳ございませんでしたね。店主はお客様がゆっくりと召し上がっていらっしゃるのを見て、あえて料理もゆっくりと合わせていたようで…。どうかご容赦くださいませ」と。 ………なんという事だ。 気を使っていたのは店主の方だったのだ。 自分を擁護する訳ではないが、ボタンの掛け違いとでも言うか、私は私なりに、店主は店主なりに、お互いが気を使い過ぎてしまったのだろうか……。 結局、私はこの素晴らしいお店で せっかくの料理は先の2品だけで終わってしまった。 招く側の人達の心遣いがわからない愚か者にきっとバチが当たったのだ。 店主、お店の皆様。 大変申し訳ございませんでした。 この場を借りて改めてお詫び致します。

2024/05訪問

1回

小料理屋 おく

片原町(高松)、高松築港、高松/居酒屋、日本料理

3.35

16

¥4,000~¥4,999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

私はどうしたんだろう……。 お店での会話があまりにも楽しかったこともある。 大好きな妻に会えないストレスもあったかもしれない。 しかしながら、コチラで飲んだことを ある程度覚えてはいても、最後はどうやってホテルに戻ったのか。 お店でおでんを食べたことをかろうじて覚えている程度で、最後の写真の料理は注文したのか、食べたのか、お金は支払ったのか、それはいくらだったのかを全て覚えていないのだ。 本当に いい大人がみっともない。 妻に知られたらメチャクチャ叱られただろう。 「小料理屋 おく」さん。 ちょっと個性的なお店だが、コチラに伺うきっかけすら忘れてしまった。 陽気な、お話上手な女将さんとご主人、そして隣席にいらっしゃった紳士二人との会話が楽しかったこと、最初にお勧めのセットメニューと刺身の盛り合わせ、おでんを食べたことまでを覚えているが、その後の記憶が……。 こんなの お店のレビューにはならないが、私の食べログは自身の備忘録の為なので仕方ない。 ただ、我を忘れて酔いしれたのだから、きっと楽しかったのだろう。いや、間違いなく楽しい時間だった。 それだけが救いになった夜だった。 しかし それだけに反省もしなければいけない。 そうでなければ私はただのバカな酔っぱらいだ……。

2024/05訪問

1回

旬彩真 和っか

片原町(高松)、高松築港、高松/日本料理

3.33

23

¥6,000~¥7,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

この日から約2ヶ月の出張で、四国・高松での勤務、生活が始まった。 そんな私の為に、皆さんで歓迎会を催してくださるそうだ。 しかし いつものパターンだが、私はこうした飲み会では食べる、飲むよりも会話を楽しんでしまう。 故に これまたいつものパターンで、食べて飲んだ事は ほとんど記憶に無い(泣)。 しかし料理はとても美味しいと思いながら食べてはいたはずだ。 それに日本酒も。 「凱陣」という、無知な私は聞いたことの無い地酒は 地元の人でさえ入手するのが大変なお酒だと教えてもらったが、確かに美味しいお酒だった。 皆さん、ありがとうございました。 任期は少しでも力になれるよう頑張ります! 宜しくお願いします!

2024/03訪問

1回

Garba

森下、大曽根、ナゴヤドーム前矢田/イタリアン、カフェ、日本料理

3.38

27

¥5,000~¥5,999

~¥999

定休日
月曜日、火曜日

夜の点数:4.2

昼の点数:4.0

最近知ったお店だ。 別宅のある場所から徒歩3分程の距離にあり、以前ランチで初訪問した際、とても良い印象を受けたのだ。 ご夫妻が営むこのお店、朝・昼はパニーニをメインとするイタリア風のカフェスタイル、夜は和食をメインとする、ご夫妻それぞれの得意分野を活かしたお店として営業している。 なので今回は夜に来てみたかったが、朝・昼と暖簾が掛かる入り口から趣きが異なっていた。 ゆえにコチラは朝・昼は「Garba 」という店名だが、今回はあえて夜の「雅流」という店名で紹介したい。 約3週間ぶりの再訪となったが、やはり昼と夜では雰囲気が違う。 予約した時間よりも少し早くお店の暖簾を潜った。 入り口から近い、前回ランチで訪れた時と同じ、大きなテーブルの席に案内をされた。 若い奥様がにこやかにメニューを届けに来てくれた。 前回ランチで訪れた際に聞いてはいたが、再度お店のシステムから説明を受ける。 夜はコース料理が2種類あり、いずれも内容はお任せだ。 ショートコースは当日でも大丈夫だが、8,500円のコースは前日までの要予約となる。 あとはアラカルトだ。 この日、私達はいろんな料理を試してみたく、アラカルトの料理をシェアするつもりだと伝えて注文した。 先ずはハートランドを二人で。 軽く喉を潤しながら、様々な料理を待った。 最初に運ばれてきたのは「牡蠣と菜花のお浸し」だ。 とても大ぶりの牡蠣を使用していたが、シェアするつもりだと伝えたことで 提供する前から牡蠣を半分に切り分けてくれてあった。 その心遣いがスターターとしての牡蠣と菜花のお浸しを 更に美味しくする調味料となった。 八寸だ。 ご主人の名刺代わりと思えるような料理の数々。 なんと言えば良いのだろう。 一品ひと品が華やかさよりも優しさが伝わってくる。 豪華ではないが寂しくもない。 丁寧に作られた料理に心がほっこりとするようだ。 思わず日本酒が欲しくなったが、この八寸が提供されてすぐにワインがサーヴされた。 イタリアのトスカーナのワインだが、奥様はイタリアに造詣が深く、セパージュは同じサンジョベーゼながらキャンティとは別物に…云々の説明を丁寧にしてくださる。 なるほど、確かに食中酒には最適なワインだ。 これなら和食とのマリアージュも合いそうだ。 刺身は2種類のうち、帆立の炙りの方をお願いした。 表面に色が付く程度の焼き目を入れた帆立貝。 香ばしさを纏った まったりとした甘やかな貝に濃厚な黄身醤油がとても美味しい。 椀物が。 鱈と筍の炙りの擦り流し仕立てだ。 これもまた最初から半分ずつに盛り付けて頂いた。 日本料理の華である椀物を、本来の姿ではなく崩した形で…とは、せっかく作った料理人の腕前を、料理に込めた思いを台無しにしてしまうようで とても申し訳ない気持ちにさせられたが、これもまたご主人の優しさなのだと感謝して頂くことにした。 自家製の山椒油の風味がたまらない。 筍と相まって 春の伊吹を感じる椀だ。 牛スネ肉の煮込み。山芋の唐揚げと共に白菜餡で。 よく煮込まれた柔らかな牛スネ肉に、白菜餡が優しさを添えている。 これなら日本酒だけでなく、牛肉とはいえ力強い物なら白ワインでも合いそうだ。 そして私の大好きな 甘鯛の鱗焼きだ。 パリパリの鱗の食感は甘鯛独特のもの。 京料理では「甘鯛の若狭焼き」といって、上手に焼けるようになるには余程の修練が必要なものだ。 フレンチの「ナスキャビア」のような焼き茄子のソースがまた良い。 ガロニと共に添えてあるフレークは鰹節から作られた物。 きっと出汁を取った後の物を再利用したと思われる。 精進料理に通ずる姿勢だ。 最後には妻が一番のお楽しみにしていた飛騨牛だ。 赤身の部位のローストだろう。 焼き加減は申し分無く、肉汁を上手く閉じ込めている。 なによりもソースだ。 ちょっと ひなびた感のある牛蒡と山椒という組み合わせが、飛騨で育てられた牛肉のイメージとシンクロする。 妻も「赤身なのに柔らかで美味しい!」と満足そうだ。 ワインが少しだけ残ったので、アソートのチーズも追加した。 ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノにカマンベール。 グリッシーニは奥様のお手製の物だ。 更にはデザートも。 「今日のデザートは?」と尋ねたところ、苺と山羊のチーズを使った物らしい。 山羊が苦手な妻は腰がひけたようだが、私は興味津々。 1人分だけお願いした。 運ばれてきたデザートの皿。 二層になった上部は苺、下部は山羊のチーズ(ギリシャのフェタチーズのことだった)で構成された、フリーズ気味の物だ。 スプーンを上下の部分を一緒に味わえるように入れる。 フェタチーズはギリシャ料理ではサラダにも使用されるように、あまり自己主張が無い、食べやすい物。 苺とのマリアージュはなかなか気に入った。 私が 美味しいと満足気に食べていると「やっぱり私も食べる!」と、何でも興味を示す妻(笑) 恐る恐る口にすると「美味しい!!」と(笑笑) 前回、ランチで訪れた際にも満足したが、今日はそれ以上の満足感が得られた。 まだまだお若いご夫妻のお店。 これからも しばしば訪れて応援してあげたいものだ。 休日のこの日。 妻と二人、久しぶりに別宅のマンションの大掃除に取りかかった。 その別宅の近く。 徒歩で5分とかからない場所にコチラのお店はある。 今から約2年程前にオープンしたらしいが、車で通り過ぎると気が付かないものだ。 それが何故繋がったのか。 私がSNS で繋がりのある酒蔵があり、その「酒蔵開放」のイベントでコチラの食事が振る舞われたと聞き、その食事を提供したお店の所在地は名古屋市の大曽根、としてあった。 「大曽根のどの辺りだろう…」と興味をひかれ調べたところ、なんと私の別宅のすぐ近くではないか。 しかも、コチラのお店を営むご夫妻は それぞれが違う分野の料理人で、朝・昼は奥様のイタリアン、夜はご主人の和食を提供している、ちょっと珍しい形態のお店らしい。 これは見過ごすことは出来ない。 妻に「次に大曽根に行く時は コチラでランチを頂いてみようよ」と提案した。 お店の前にも駐車場があるが、あまりにも近いので私達は自分たちの別宅の駐車場に停め、徒歩で向かった。 すると駐車場は既に一杯で、人気があるのが解る。 席もかなり埋まっており、伺う前に電話で予約をしておいて良かった、と安堵する。 コチラでは来店し、扉を開けたすぐの場所で、着席する前に注文を先にして支払いも済ませる。 私達はお互い別々のパニーニを注文したら、「シェアするなら最初から半分ずつカットしておきましょうか?」との提案を受けた。 それには「我が意を得たり!」と、そうして頂くようお願いした。 違いを確認したくて、私は追加料金を支払いサラダを大盛に。 更に追加で「本日のスープ」もお願いした。 やがて料理が運ばれてきた。 私が注文したのが定番メニューのパニーニ「サルシッチャ」、妻が期間限定メニューの「グランキオ」。 それぞれ半分にカットした物が、お店の雰囲気に合っているウッドプレートに、サラダやポテトと一緒に乗っている。 お店の人から「コチラのポテトは作りたての熱々なので、気をつけてくださいね」と説明を受ける。 なるほど。さっそく そのポテトから頂いてみたが、ふんわりローズマリーが香り、熱々で美味しい。 スープも素材の良さを引き出した、と言うより素材の邪魔をしないように作られた、自然の風合いがとても優しく感じられる。 一緒に運ばれてきた切れのある軽い白のワインが それを引き立てる。 陽気の良い季節の昼下がりにテラス席で楽しむようなワインと料理だ。 そのパニーニ。 2種類を食べ比べてみたが、個人的な嗜好で言えば今回はサルシッチャの方が美味しいと二人共に思った。 バランスがとても良いのだ。 パンの焼き上がり具合、サルシッチャの香ばしさ、それに甘酸っぱいソース……。 それらが渾然一体となり、美味しさが口一杯に広がる。 完璧なハーモニーだ。 私は今までパニーニという料理を美味しいと思えた事がなかった。 しかし、ちゃんとした料理人がちゃんと作るパニーニ(お店は「パニーニ」ではなく「パニーノ」と紹介しているが、きちんとした発音だとそのようなヒアリングになるのかな…)は、これ程美味しいのだ!と、まさしく「目から鱗が落ちた」気持ちになってしまった。 これは良いお店に出逢えた。 しかも別宅のすぐ近く。 嬉しいことに、お店のことや料理のことをアレコレ聞いていたら、和食を担当するご主人もわざわざ奥から出てこられ、ご挨拶をして頂いた。 和食のメニューも魅力的なラインナップだ。 妻もすっかりお気に入りのようで、「次は夜に来てみたいな…」と。 それは私も同感だ。 ご馳走様でした。 また次回は違う一面を楽しみに伺うことにしますね。

2024/02訪問

2回

氷雪の門

豊水すすきの、すすきの(市営)、すすきの(市電)/かに、日本料理、郷土料理

3.48

204

¥8,000~¥9,999

¥2,000~¥2,999

定休日
-

昼の点数:4.6

北海道・札幌へのご褒美旅。 その中でもかなり楽しみにしていたコチラ「氷雪の門」さんでの食事。 前年の正月、我が家は通販のたらば蟹を購入し、食べる事にした。 が、そのたらば蟹、解凍したら方法が悪いのか蟹そのものが悪いのか、水分が一緒に抜けてしまい、情けない程の姿に変わり果ててしまった……。 その時、妻と「蟹はやはりお店で食べるのが一番」との結論づけた、そのリベンジでもあった。 食べログで「札幌・たらば蟹」のワードで検索すると 様々なお店が。 決め手は料理内容だった。 たらば蟹が食べたかった私達の欲求を十分満たしてくれそうな内容で、宿泊するホテルからもとても近い。 随分早い段階で予約を入れさせて頂いた。 当日は酷い猛吹雪の天候になってしまったが、ホテルから近くだったので問題なし。 改めてコチラにして良かったと思えた。 お昼に予約したのも「蟹をかなりガッツリと食べよう、その日の夜はホテルのレストランでアラカルトで少し食べればいいから…」との考えがあったから。 それだけ この日のスケジュールはコチラのお店での食事にシフトした1日にしておいた。 入り口の扉を抜けると、こんな悪天候でも「お席は満席で…」としてある。 コチラの人気の高さが伺える。 店舗は立派なビルになっており、先ずはエレベーターを利用して3F まで登り、そちらで受付をする。 予約した旨を伝えると、同じフロアの個室へと案内して頂く。 この日お願いしたメニューが卓上に用意されてあり、目を通すと おぉ!活けの毛蟹の入荷があったようだ。 最近は毛蟹が不漁だそうで、万が一入荷がなかった場合、他のメニューに切り替えさせて頂きます、との話を聞いていたので、先ずはひと安心。 これで毛蟹とたらば蟹の食べ比べも出来そうだ。 さっそく料理を始めてもらおう。 その前に北海道のお約束「サッポロクラシック」で喉を湿らせておかなくては。 先付けが。 蟹の真丈だ。 ご挨拶代わりの名刺のようなものだ。 コレを肴にビールを流し込んでいると…… うおーっ!! これは豪快だ! 氷で出来た鉢の上には北海道を代表する魚介類のオールスター達の刺身が盛り合わせてある。 たらば蟹の親爪、蝦夷鮑、松川カレイに生の北寄貝、ボタン海老は特大サイズだ。 箸を伸ばす前に しばし見惚れてしまった……。 いきなりの贅沢過ぎるスタートに、この先は何が…と期待値は上昇一途だ。 その期待通り! 次なるは これまた豪快な火鉢が運ばれて来た。 その上には たらば蟹の太身が鎮座している。 ……これだ。 私達が昨年の正月に食べたかったのはまさにコレだったんだ。 蟹が焼ける香ばしい良い匂いが部屋いっぱいに漂ってくる。 もう、この香りだけで一杯イケそうだ。 御指南頂いた通りに焼き上げ、口に運べば それはもう至福としか言い様のない気持ちになれる。 日本酒だ。土地の酒を飲もう……。 蟹身の甘味、殻が焼けた香ばしい匂い、時折「パチッ」と火鉢から弾ける音も聞こえる。 まさに五感全てが喜びに満たされている。 そしてカセットコンロに出汁の入った小鍋が用意された。 たらば蟹の太身のしゃぶしゃぶだ。 太身ゆえに通常のしゃぶしゃぶのようにはいかない。 小鍋の出汁が沸いたところで蟹を投入し、中火で約2分くらい待つ。 頃合いを見て引き上げ、食べる。 うーん、これもいい。 個人的な嗜好では、先に食べた「焼き」の方が好きだが、コレはコレで美味しいし、寒い時などは更に美味しく食べられるだろう。 次なる料理は 担当してくれた仲居さんがイチオシの 活け毛蟹のセイロ蒸しが登場だ。 北海道民は皆さん たらば蟹より毛蟹の方が好きなのかなぁ。 結構毛蟹推しの人が多いと思う。 しかし私達夫婦は やはりたらば蟹だなぁ。 この毛蟹。剥くのが大変だ。チクチク痛いし…。 誰かが剥いてくれた物を食べさせてくれるならともかく、自分でするのはちょっと……。 そんな意味では私達は蟹の「ツウ」ではないのだろう。 でも頑張って剥いた蟹身を甲羅の中で味噌と和えれば それは文句無しに旨い。 日本酒も進む。 箸休めの酢の物で一息つく。 お後の料理は再び蝦夷鮑が。 「水晶焼」と銘打たれたこの料理は? と仲居さんに問いかけると「耐熱ラップで包んだことで水晶に見立てることが出来たから…」との答えが。 ちょっと安直な回答に思わず笑ってしまったが、その耐熱ラップを紐解くと、中に閉じ込められた磯の香りが広がり、鮑の旨味が野菜達にも移る相乗効果と相まって コレもとても美味しい。鮑も柔らかだ。 まだまだ料理は続く。 次なるは たらば蟹の天ぷらだ。 天つゆではなく、藻塩が添えてあり、サクッと揚がった衣と肉厚のたらば蟹が 天ぷらという料理の技法によって魅力をより一層引き立てられている。 コース料理の最後として たらば蟹の炙り寿司が。 どこまでもたらば蟹だ。 軽く炙ることで、生よりも旨味と甘味が引き出され、一緒に出てきた吉野蟹という、私達が聞いたことの無い蟹の吸物が供された。 仲居さんの「それではそろそろデザートでも…」の声に反発するかのように、食いしん坊な私は更に雑炊セットも追加注文した。 この雑炊セットには たらば蟹のほぐし身も付いていて とてもお値打ちだと思う。 最後の1滴まで蟹を堪能した私達夫婦。 まさに北海道堪能コースのタイトルにふさわしい、大満足の食事だった。 コチラは本当に良いお店だ。 機会があれば是非是非もう一度訪れてみたいものだ。

2024/01訪問

1回

にぎりめし

すすきの(市営)、すすきの(市電)、東本願寺前/おにぎり、日本料理、おでん

3.51

824

~¥999

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:3.7

深夜2時に目が覚めてしまい、宿泊するホテルの近くにあるお店でラーメンを食べた後にコチラを訪問した。 私はホテルの朝食はあまり取らない。 何故なら 好きな人には申し訳ないが、ホテルの朝食ブッフェはコスパが悪過ぎるからだ。 確かに多種多彩な料理を食べる事が出来るが、それでも内容は どこで食べてもあまり代わり映えしない。 ハム、ソーセージ、ベーコンにスクランブル、フライド、ボイルドの卵料理…。 味噌汁にご飯に焼き魚…。  そんな自分でも作れ、毎朝食べているようなものに3,000円も支払うなら、私なら同じ金額のランチを食べるだろう。 (もっともブッフェではない、きちんと配膳してもらえる朝食なら話は別だが…) 話がいつものように横に逸れたが、そんなわけで夜中にラーメンを食べたにも関わらず、翌朝(というか、すでに夜明けの時間帯だった)の為にコチラでおにぎりを買って帰ることにした。 イートインもテイクアウトも出来るコチラでは、入り口や受け取り口が違うところになり、私はテイクアウトでお願いした。 おにぎりの種類は実に多彩で、しかも塩味か醤油味かを選べるようだ。(一部、選べない物もある) そして選んだ具材によって金額も違う。 私が今回選んだのは、おにぎりの王道「鮭」と、「焼きたらこ」だ。 迷ったのはご飯の味の方で、これも王道の「塩」にするか、初めて食べる事になる「醤油」か。 お店で注文する際、スタッフの人にお勧めを聞いたところ、どちらも「醤油」との答えが帰ってきた。 (お店のお勧めなのか、スタッフの人の個人的な嗜好なのかはわからないが…) さっそく翌朝(といっても購入から4時間後)の8時に 食べてみた。 包みを開き、手に取る。 やや大きめ、と言って差し支えないサイズだ。 値段的に期待はしていたが、大きな大きな具材が おにぎりに閉じ込められているのには満足出来る。 肝心の醤油味だが、確かにお店から投げられた「変化球」を受ける楽しさはあるが、これだけ良い具材を閉じ込めた美味しいご飯なら、私なら よりご飯自体の味がわかる塩味に軍配を挙げたい。 ただ、コスパが……。 今回の、比較的安価な具材の物を選んで 味噌汁も何も付けずに2つで750円は、私ならもう少し追加してラーメンとかを選んでしまいそうだ。 これが もう少し高額な具材のおにぎりを選んで、味噌汁の他におかずも加えたら…。 今回は あくまで「味見」としての意味合いで購入したが、私個人としてのリピートは難しいかもしれない。

2024/01訪問

1回

一月家

宮町、山田上口、伊勢市/居酒屋、海鮮、日本料理

3.63

229

¥3,000~¥3,999

-

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.4

2024年の初詣に夫婦二人で伊勢神宮に参拝した。 外宮から内宮へと周り、おはらい町やおかげ横丁を巡り、その後の精進落としは私のお約束のお店で。 それがコチラ「一月家」さんだ。 不謹慎だが私にとっては伊勢神宮への参拝よりもコチラが営業している曜日・時間に合わせて行動する事の方が優先事項になる。 故に伊勢神宮の参拝はお店が開店する迄に済ませ、精進落としをコチラで…というのが私の行動パターンになる。 妻も前回連れていって以来のファンになってしまい、今回の再訪を楽しみにしてくれていた。 開店時間の14時よりも5分前にタクシーで到着するが、まだまだ暖簾は掛かっていない。 どう見ても まだ営業しているとは思えない外観だ。 それでも常連よろしく躊躇無く扉を開けると おぉ! カウンターは開店前だというのに既に満席じゃないか!(笑) 細長いコの字型の席は全て埋まってしまっている。 これではコチラの魅力が半減してしまう。 なんとか空いている椅子はないものか… と探したところ、1つ詰めてもらえば なんとか二人座れるスペースが! そこでご常連とおぼしき紳士にお願いし 席を譲って頂いた。 やれやれ、良かった。 こうしたやり取りができるのは、私が執念深い男だからなのだろう(笑) ご常連の紳士にお礼申し上げ、席に着いた。 先ずはビールだ。 銘柄も選べるので、いつもなら「キリン」派の私だが、この日は先程の紳士が飲んでいたものに合わせて「赤星(サッポロラガー)」を。 やはりこうした居酒屋さんには赤星が良く似合う。 苦味の効いたラガービールで夫婦で「いやさか!」だ。 開店直後とあってお店はバタバタ忙しくしている。 しばらくして やっと女将さんが紙と鉛筆を渡してくれて、そこに注文する物を書き込み手渡す。 私が何をさておいても必ず注文する「刺身の盛り合わせ」と「ふくだめ」、妻のリクエストの「鰤の照焼き」、私が食べたかった「エビフライ」からスタートだ。 刺身の盛り合わせはマグロ以外は全てこの地域の近海で水揚げされた物を使用している。 写真は既に妻が1切れ手をつけている三重県・答志島のサワラの刺身が抜群に美味しく、勿論その他もとても良い。 それに「ふくだめ」だ。  (「ふくだめ」については前回の投稿を参照して欲しい) いつも思うのだが、これはもう鮑と言っても過言では無いサイズと思う。 肉厚な切り身を頬張れば、「あぁ、コレだよなぁ…」と思わず呟いてしまいそうになる。 妻のリクエストの鰤の照焼きが。 これまた肉厚にカットされた脂の乗った鰤を上手に焼いてくれてある。 照焼き、と言ってもタレは添えては無く、甘くどさの無いソレが かえってそれが酒を進ませる。 ご飯のおかずならタレはあった方が良いのだろうが、そこは流石! 酒飲みの心を掴んでくれている。 エビフライが到着だ。 コチラのエビフライ、懐かしい洋食店のスタイルだ。 海老が半分に開いてあり、それに衣をつけて揚げてある。 「ここのエビフライは海老が大きいから 開いてあってもちゃんと海老がプリプリして美味しいでしょう」とお隣の、席を譲って頂いた紳士から声が掛かる。 これをきっかけに私達と紳士の会話の交流が始まった。 紳士はもう随分前からの常連客のようで、お店が現在の佇まいに改装するよりも前から通っていらっしゃったようで、先代の大将の事、2代目の大将とは年の差1つの旧知の間柄の事、お店で使用している徳利は全て有田焼の特注品で、手書き故に1つひとつの絵柄が微妙に違う事、等々を御教授して頂いた。 私もさっそく赤星から日本酒の熱燗に切り替えていたので、徳利を見比べてみる。 なるほど、確かにおっしゃる通りだ。 楽しい会話はお互い「差しつ、差されつ」の間柄へと発展していった。   そして会話はさらにお隣の横浜からおみえのご夫妻にまで飛び火して、五人の仲間になってしまった。 そう。 これが この「げつや」(常連さん達は店名の最初のひと文字のイチを略してそう呼ぶ)の魅力なのだ。 「袖すり合うも多生の縁」というが、まさにそれを体現できる場所なのだ。 酒の肴に欠かせないもう一品。 湯豆腐だ。 かの「居酒屋の達人」太田和彦氏曰く「日本三大湯豆腐」と言わしめた、これも欠かすことが出来ない肴だ。 あまりの美味しさに、前回は豆腐好きの妻と取り合いになり、おかわりを所望した程だ。 熱燗徳利は二本、三本と倒れていく…。 この後も「生若芽」「鶏肝の煮付け」伊勢志摩地方の郷土料理「鮫たれ」と、どれも美味しい肴をアテに、会話も進み、酒も進む。 この日も楽しく過ごすことができた。 タクシーを呼び、会計を済ませ、お店の大将やお隣の紳士、ご夫妻にお礼申し上げ、お店を後にした。 程よく酔った身体に冷たい空気が心地よい。 これからも伊勢志摩方面に出かける際には また是非立ち寄らせて頂こう。 ご馳走様。ありがとうございました。 伊勢志摩への結婚記念日旅行。 宿泊した「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」は、ホテルの玄関口から他の近鉄グループのホテルを数ヶ所廻り、その後は伊勢神宮の内宮前まで直行してくれる便利な「パールシャトル」というリムジンバスがある。 私達はそれを利用して今年最後になるであろう伊勢神宮詣りに向かった。 参拝を済ませた後は精進落とし、とばかりに まだ陽も高い時間だが14時から営業しているコチラ「一月家」さんに向かった。 タクシーでお店に到着したのは14時を少し過ぎていたのだが、まだ暖簾は掛かっていない。 どうしたものか…と思案していると、妻が勝手にお店の扉を開いて店の中を覗いている。この行動力が妻の魅力の一端だ(笑) すると「もう入ってもいいって! 誰か先にいるみたいだよ!」 その声に導かれ私も扉を開けると、確かに二人の地元のご常連と思われる方がカウンターに座っている。 カウンターの中から姐さんが「ゴメンねぇ~!どうぞ好きな席に座って!もう大丈夫(開店する)だから。」 こんな一面も老舗の居酒屋らしくて私は好きだ。 勝手知ったる我が家ではないが、事情をよく理解しているご常連は たとえ暖簾が掛かっていようが いなかろうが 構わず自分好みの席に腰をおろす。お店の支度が間に合わなくてもいいのだ。 私達もご常連のお邪魔にならないような席を選んで腰をかけ、とりあえずのビールを飲みながら待つことに。 すると姐さんが 「さぁ、お待たせ!何にする?今日はね、鰯が美味しいんょ。それにね、若芽。これも美味しいわ。ねっ、鰯、食べるでしょ? 姐さん(妻の事)は?飲む?ご飯にする?ご飯あとにしようか?」 と、こんな調子で話しかけてくれる。 「うん、それじゃあ鰯と、あとは「ふくだめ」と、刺身は盛り合わせにしてもらおうかな。それとね、湯豆腐もお願い。」 「いやぁ兄さんわかってはるわ!ふくだめ、美味しいんょ。それと湯豆腐もね。名物なん。ほんなら ちょっと待っててな!」 このノリが好きなのだ。 気取らず、飾らず、笑顔を交わしながらのやり取り。 これこそが居酒屋の醍醐味だ。 それでいて お店やご常連に甘えることなく、邪魔することなく ほんの少しだけ背筋を伸ばして 酒に溺れることの無いように… 先ずは鰯から。 酢で〆られた鰯はスターターとしてふさわしい物。 脂の乗った鰯がさっぱりと頂けることで、胃袋が活性化する。 刺身の盛り合わせは この日は五種類の魚介で。 いずれも伊勢湾で水揚げされた物。脂の乗ったカンパチの腹身や戻り鰹がとても美味しい。 ふくだめ。 伊勢では「福多目」とも記される縁起物としても重宝される。 鮑と とてもよく似ているが、穴の数が違うことで見分けることができる。しかし味は鮑と遜色ない。大きなサイズの物を炊いた ふくだめは、鮑です、と提供されてもわからない程 美味しい物だ。 そして湯豆腐。 かの太田和彦氏曰く「日本三大湯豆腐」と言わしめた逸品だ。 盛岡の「とらや」、横須賀の「大衆酒場ぎんじ」、それに伊勢の「一月家」が 日本三大居酒屋豆腐なのだと。 その湯豆腐、とてもシンプルな物。温められた豆腐が皿に盛られ、タレをかけ、刻みネギと鰹節が添えてある。 たったそれだけ。しかしその滋味深い味わいはどうだ! 確かに見た目には さほどの工夫があるようには見えない。 しかし美味しさは ただの湯豆腐という物ではないのだ。 これは確かに美味しい。その「とらや」や「ぎんじ」の湯豆腐とも食べ比べてみたくなってしまった。 そうなれば おのずと酒は燗酒だ。 二合徳利から盃に熱燗を注ぎ、湯豆腐を口に運ぶ……。 なんと日本人として幸せなことよ! いつの間にか隣の席には自由業と思われる御仁が座り、更に その隣のご夫婦と私達の五人がカウンターのL 字の部分での会話が始まり、それがまた酒の肴になる。 (そして自由業とおぼしき御仁は 私達が帰宅した後に 某有名なグループのミュージシャンだと知ることになる。大将に聞いたところ、コンサートツアーで東海地方に寄る度に来店するそうだ。) たとえそんな出逢いがあっても、何の気取りも飾り気も無い、ただの居酒屋で酒を楽しみ会話を楽しむ客同士だけなのだ。 それがいいのだ。 その後も牛スジの煮込み、姐さんのお勧めの若芽、妻のリクエストの唐揚げと進み、それに併せて熱燗も進む。 私は湯豆腐があまりにも美味しいので おかわりをした。 お品書きには値段の記載が無いことを心配するなかれ。 私達のこの日の支払いは 明細はわからないが8,000円でお釣りがあった。 これだけ飲み食いして この支払い。かえって「安過ぎない?」と逆に心配になってしまう程だ。 さすがは「伊勢に ゲツヤあり!(常連客は店名から「イチ」を省いて「ゲツヤ」と呼ぶ)」と日本中から呑兵衛が集まる訳だ。 この名店、いつまでも続いて欲しいと心から願っている。

2024/01訪問

2回

桂新堂本店 お食事処 百福庵

金山、西高蔵、東別院/海鮮、日本料理

3.48

103

-

¥2,000~¥2,999

定休日
日曜日

昼の点数:4.1

以前より気になっていたお店に初訪問できた。 桂新堂という老舗の海老煎餅を扱うお店がプロデュースする食事処であり、喫茶も楽しめる、いわばアンテナショップ的なお店だ。 桂新堂さんの海老煎餅を扱う百貨店をはじめ、あらゆるお店でもコチラのように食事や喫茶を楽しめるのは他にはないと思う。 そんなことで、食事メニューは「海老づくし」1択で、しかも前日夕方までの完全予約制、営業はお昼だけ、11時と13時スタートで、その時間以外はN.G.という、若干のハードルの高さが 海老好きを自認する私の訪問機会を遠ざけていた。 しかし それゆえに海老好きな私としては看過できない。 なんとか訪問する機会を… と伺いながら、とうとう念願かなっての初訪問となったのだ。 散髪の予約を先にしていた都合で 訪問する時間は13時スタートにした。 5分前までに来店してください、とのお店の案内を待ちきれず15分前に来店した私。 本業である、一階の菓子を販売するスタッフの人に 食事の予約がある事を伝えると「どうぞコチラでお待ちください」と、その一階の店内の長椅子に案内された。 しばし待っていると「良かったらコチラをお試しください」と、海老煎餅のサンプルをくれた。 このサービスはちょっと嬉しかった。 桂新堂さんのライバル店で、知名度では凌ぐかもしれない「板○」さんの海老煎餅。 私自身、地方へのご挨拶としての手土産に重宝しているが、桂新堂さんの海老煎餅も同様に美味しそうだし、高級な物だ。 味の違いを確かめたかったが、なかなかそんな機会はなかった。 こうした形で新規顧客を開拓しようとする熱意が伝わるサービスだ。 やがて時間になり、席へと案内されるが、エレベーターを利用して地下に進むことになる。 地下一階に到着し、エレベーターの扉が開くと 桶を抱えた仲居さんが待っていてくれた。 その桶を私に見せて「こちらが本日の塩焼きに使用する活車海老でございます」とプレゼンテーションしてくれた。 なるほど。これはいい。 元気よく泳ぐ車海老は当然美味しそうに見える。 今からコレを食べるのだ、という期待が増幅する。 お店自体はさほど大きくはない。 やはりアンテナショップ的な意味合いがあるからだろう。 コチラで利益を出そう、という感じには思えない。 唯一残念だったのは、このお店ではドリンク類の提供が無い、ということだ。 海老料理を楽しみに ちょっとビールでも… と思っていた私は出鼻を挫かれた感がした。 しかしそれもコチラのお店としての主旨を考えれば納得だ。 丁寧なご挨拶と料理の説明を受けて食事が始まった。 まずは先程プレゼンテーションしてもらった活車海老の塩焼きと、椀物は甘海老の真丈だ。 車海老のサイズは立派とまでは言えない。 天ぷらで言うところの才巻き程度だ。 が、それゆえに頭から尾までの隅々まで食べられる。 香ばしさが加わり海老自体の甘さと合わさりとても美味しい。 椀物はちょっと驚いた。 日本料理の懐石は 椀物が「華」だ。 椀方(椀物を任された料理人)は、その調理場のエースだ。 全ての才覚、官能を椀物にぶつけるのが椀方だ。 その椀物。甘海老の真丈は むしろ団子と言える程の甘海老の食感を残し、滑らかさよりも旨味を強調してくる。 驚いたのは その出汁だ。 料亭顔負けの素晴らしい出汁を 失礼ながらコチラで味わえるとは想像していなかった。 なんとも深い、そして曇りのないスッキリとした出汁の味わいはかなり良い素材を丁寧に丁寧に扱うことでようやく出せる物だ。 そのお膳が下がり、次なるお膳が運ばれてきた。 おまちかねの「海老づくし膳」だ。 四角い蒸籠の蓋を開けると 海老がびっしりと敷き詰められている。 4通りの食べ方を指南され、先ずは1膳目を茶碗によそう。 そのまま食べてみる。 うん。 美味しい。 2膳目をよそう。 今度は薬味と出汁醤油を使用する。 うん! これは美味しい! 先程のそのままよりも数段美味しく思えた。 3膳目には卵を溶かし入れて。 うーん、これもいい! いいが卵が勝ってしまうかなぁ。 もう少し卵を減らして入れれば良かった。 最後は出汁茶漬けで。 これは文句無し! 上記したが、出汁が極めて美味しいから このような食べ方でもとても美味しく頂ける。 4通りの食べ方で私の心を掴んだのは2膳目と最後の茶漬けだ。 卵かけも卵の量を間違えなければ美味しいだろう。 お膳を下げてもらい、最後の菓子と緑茶が。 菓子は海老煎餅の裏側にチョコレートをコーティングした物。 味は悪くないが少々食べにくい。 ポロポロと崩れてしまうのが厄介だ。 和食の最後ならほうじ茶だろうが、緑茶はこの菓子に合わせたものと推察した。 総じて とても満足した食事だった。 スタッフの皆さんの接遇もしっかりしていて、何より料理が美味しかった。 リクエストをするなら、料金は上げてもらって構わないから、蒸籠の中の海老を半分にせず、もっと大きなサイズで提供して欲しい。 このサイズでは おぼろや出汁醤油の力強さに肝心の海老が負けてしまっている気がする。 この料理を食べに来る人は、海老を満喫したいと思い、脚を運んで来ると思うのだから。 点数が若干辛口なのは ドリンク類の提供が無いこと。 それさえ満たされたらなぁ……。

2023/12訪問

1回

いづ重

祇園四条、三条京阪、東山/寿司、日本料理、棒寿司

3.61

659

¥2,000~¥2,999

¥2,000~¥2,999

定休日
水曜日、木曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.1

京都の紅葉を巡る旅。 愛する妻へのお土産をいろいろ購入した。 最後を飾るのはコチラ「いづ重」さんだ。 私達夫婦はコチラの寿司が大好きなのだ。 今や寿司は高級料理と化し、ちょっと名前の知れたお店なら 1人の単価は20,000円~が当たり前な時代になった。 勿論 私達もそのようなお店も好きだが、コチラのような老舗が提供してくれる伝統的な寿司も大好きだ。 その中から お土産には最適、と思えるこの「上箱寿司」と「稲荷寿司」を購入して家に帰ろう。 コチラの寿司は新幹線構内の予約商品受け取りカウンターなら 帰る前にピックアップすれば最終日の荷物にもならない。 お店での販売がない上箱寿司の小さなサイズは、ちょうど食べきりサイズで、これと稲荷寿司を併せればお土産として、待ちきれない人は新幹線の車内で食べれば良い。 コチラは鯖寿司も絶品だ。 「いづ重」の店名は、あの「いづう」さんからの暖簾分け。 ウニやトロといった豪華なネタの寿司も良いが、このような素朴な味わいの寿司も大切にしていきたい味でありお店だ。 京都への旅、番外編③ 妻への土産としてリクエストを伺ったところ、 「いづ重さんのお寿司がいいなぁ」 それに答えて購入して参りましたぞよ! 上箱寿司と「大人のいなり寿司」を! それに加え、新幹線の構内の老舗弁当を販売しているコーナーで、「私も是非お伴に加えてくださいませ」とでも 訴えているかのように「いづう」さんの鯖寿司が残っていたので、まさに桃太郎が猿や雉と偶然道中で出会ったような心境のごとく「よし!ついて参れ!」と相成った。 これだけ多彩な貢ぎ物…もとい! 土産物を献上したのだから奥の機嫌も悪かろう筈がない。 さっそく箱を開け、箱寿司から頂いた。 続けていなり寿司と いづうさんの鯖寿司も。 まさに至福! 帰ってきてからも京都を代表する名店の味に、また桜の咲く頃にもう一度… と思わされた。

2023/11訪問

3回

あげは

野町、北鉄金沢、金沢/海鮮、日本料理、海鮮丼

3.73

242

¥5,000~¥5,999

¥1,000~¥1,999

定休日
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夜の点数:4.2

金沢の2日目の夜。 マイレビュアーさんの投稿から興味を抱いて予約を入れたコチラ「あげは」さん。 そのマイレビュアーさんはお昼の利用が多いようだが、情報によるとランチはかなりの行列ができるようで、それなら…と予約を受けてくれる夜の時間帯に利用してみよう、となった。 その予約も一旦断わられかけたが、私が一名での利用だと告げると、ちょうど一席空いていたようで、なんとか滑り込みで間に合ったようだ。 夜の料理は全てお任せの内容だそうで、予め5,000円、もしくは6,000円のいずれかを尋ねられる。 内容はその日に決めるらしく、何を食べられるかは当日までのお楽しみになる。 金額の差も何が違ってくるのかもわからないので、1000円の違いなら、と6,000円の内容でお願いした。 当日の夜、19時に予約をして伺った。 楽しみに伺ったが、何やら私よりも先に開店時間(18時)に到着してスタートしていたのであろう 賑やかな女性達の嬌声が店内に響いている。 扉を開くと、驚いたことにカウンターだけの店内の席はほとんどが女性で埋め尽くされ、男性客は二人だけだ。 こんなに女性に人気があるのかな……。 そのあまりの賑やかさに軽いアウェー感に襲われるが、幸いにも私の席はカウンターの一番奥の席。 なんとか皆さんのハイテンションに巻き込まれずに、ひっそりと楽しめそうだ。 気の良さそうなお母さんが「飲み物は何がいいの?」と。 既にビールで喉を潤していた私。 日本酒に良い物を揃えているようだ。 先ずはお勧めの地物を頂くとしよう。 卓上には最初からお通しの梅貝が。 このような巻き貝の上手な取り出し方は、調理法は勿論だが、貝自体の鮮度も重要な要素だと思う。 その点、コチラの梅貝は良い物を使っているのだろう。 スルリと取り出すことが出来た。 すると先ずはコチラのお店のご挨拶の名刺替わりのような、揚げたての練り物がたくさん届けられた。 私はコレにやられてしまったのだ……。 当時 私の父母は小さな居酒屋を営んでおり、まだ子供だった私は店で使う味噌おでんのネタとして、近所の練り物を製造販売しているお店まで この練り物と同じボール型の物を買ってくるよう しばしお使いに出された。 そこでお願いした物を受け取る際に、練り物を揚げているおじさんから「いつもありがとうよ!」と「お駄賃」替わりに揚げたての練り物を食べさせてもらった記憶がある。 美味しかった…… 寒い冬に自転車を漕いで、冷えきった指先にもらった揚げたての練り物の記憶。 不覚にもこの一品が私の涙腺を刺激してしまった…… そこに次なる刺身の盛り合わせも。 鮮度の良い刺身と日本酒、揚げたての練り物。 もう、なにも言えない。 頭の中はぐちゃぐちゃだ……。 と、そこでお隣のご夫妻が私に話かけてくれた。 ご夫妻は滋賀県にご在住とはいえ、コチラのお店に惚れ込んでいらっしゃるようで、わざわざ金沢までこの味を求めて来店しているとの事だ。 そんなご夫妻にコチラのお店についていろいろとご指南頂いた。 ご主人は練り物作りの達人であること、様々なメディアに取り上げられた人気店であること、これまでの華々しい受賞歴の数々…。 そんな話に耳を傾けている間にも香箱蟹の蟹面、ノドグロの一夜干しなどの美味しい料理が次々と運ばれてくる。 お店の雰囲気に似合わないナイフとフォークは何のため?と思っていたら、この日のメインなのだろう。 スフレのようなふわふわの擂り身を穴子で巻き上げた物が蒲焼きのようなタレを纏って提供された。 なるほど。 この料理がコチラのお店を、ご主人を物語っているようだ。 最後の〆の海鮮ちらしのような丼物まで食べつくし、美味しい料理とお酒、楽しい語らいを満喫し、ご夫妻とお店のご主人、お母さんにお礼を告げて店を出た。 旅の醍醐味とはまさにこんな出逢いがあることだ。 また金沢を訪れる機会があれば、是非再訪させて頂きます。

2023/11訪問

1回

旬菜庵 季

/日本料理

3.28

37

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
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昼の点数:3.6

休日のこの日。 いつも参加させて頂いている、馴染みのレストランのシェフが催すプライベートな仲間内との食事会に参加することになっていた。 その前にコチラの施設のラインから「18周年記念企画」として、普段の平日は850円で利用するのだが、この日はワンコインの500円で利用できる日になっています、という案内が届いた。 もうすっかり朝夕が冷え冷えとしてきたこの頃、食事会に行く前にゆったりとお湯に浸かり、湯上がりの冷たいビールをアペリティフにして行こう、と思いついた。 平日とはいえ 周年記念祭の期間だけに「芋洗い」とまではいかないが結構な混み具合だ。 それでも泉質の良いコチラの湯に脚を伸ばして浸かれば、夕暮れ時の涼やかな風に細やかな幸せを感じることができた。 湯上がりのお楽しみは勿論よく冷えたビールだ。 躊躇うことなく注文した。 何か… ちょっとだけアテが欲しいな。 メニューから「生マグロの刺身」が目に飛び込んできた。 この後はフレンチのディナーだ。 畑違いだが、まぁいいだろう。 運ばれてきた刺身は本マグロとは違うキハダマグロの刺身。 しかし なかなかのボリュームだ。 厚めに切られたキハダの刺身が9貫も乗っている。 これは以外だった。 もう少しボリュームが無いものだと思い込んでいた。 湯上がりの火照った身体にはビールの方が先行してしまう。 仕方なく(本当か?…)ビールをもう1本おかわりだ(笑) ついでにフライドポテトも(笑) 最近、お腹が出てきたことを気にしている割には、我ながら暴挙に出たものだ。 この後のフレンチ、完食できるかなぁ……。 久しぶりに休日にスーパー銭湯を利用した。 身体が疲れていたのでゆっくりと湯に浸かり、マッサージを施して欲しかった。 それらをこなせば、後はもちろん…   ビールでしょう!w ということで、コチラに伺った。 この日、他の所用をこなす為に別行動している妻が迎えに来てくれるまでの時間潰しを兼ねて…。 その妻とはこの後夕食を共にするので、食べる物は控えめにしないと。 先ずはなにがなんでもビールだ。 久しぶりに大ジョッキを注文する。 ビールにも美味しく味わう為の適温があることは百も承知だが、私個人の嗜好ではビールはキンキンに冷えていないと満足できない。 その点、この大ジョッキを凍らせた生ビールは 湯に浸かり火照る身体が理屈抜きに求めるものだ。 喉に当てるように流し込む……。 じんわり涙が出てきた。 旨い! 旨すぎて涙が出てしまう。 これを至福と言わず何が至福なのだろう。 昔見たテレビ番組のセリフに、美味しそうにビールを飲む出演者がしみじみと言った 「この1杯の為に生きてるなぁーっ!」 というシーンは今も脳裏に焼き付いているが、あの時と同じ気持ちが理解できる。 つまみが欲しくなった。 簡単な物で……  そう、フライドポテトにしよう。 注文した後に提供されたフライドポテトは「こんなに食べられないよ…」というほどの量だ。 ビールとフライドポテト。 タヌキ腹一直線のマリアージュだ。 私もこんな年齢になった。 一番「やってはいけない」マリアージュと知っていながらそれでもたまには食べてみたくなってしまう、禁断のマリアージュだ。 あぁ、もうすぐ妻が到着する時間だ。 この食べきれなかったフライドポテトはどうしよう…。 お店の人に「コレって持ち帰ってもいいんですか?」と尋ねたところ「どうぞどうぞ」とパックとビニール袋を頂けた。 ヨシッ! これをポテト大好きな妻に勧めてみようっと! タヌキ腹への道連れだぃ!www 可児市にある、天然温泉 三峰 という施設内にある食事処。 最近、仕事がとても忙しく身体も心も疲れきっていたのでたまにはこういう施設でダラダラした休日を過ごしてみたかった。 先ずは温泉に浸かりリラックス。 最大の楽しみはお昼からの風呂上がりの冷えたビールだ。 ……うーん! たまらん! あっという間に大瓶の半分程を飲んでしまった。 さて、この先のビールのお伴には串カツを。 メニューには味噌串カツとしてあったので、味噌タレは別添えにしてもらった。 ビールがすすむ。2本目を注文。 次に食事としてこの日お勧めの奥美濃古地鶏を使った鍋がメインのセットメニューを。 これもそこそこ美味しい。 やはりこういった施設内の食事だから感動する程ではないが、それでも及第点だと思った。 温泉の泉質も良く、また疲れた時に利用しよう。

2023/10訪問

3回

滝寿司

鶴舞、矢場町、上前津/寿司、日本料理、居酒屋

3.14

23

¥3,000~¥3,999

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

昼の点数:4.2

宮古島、石垣島とおよそ2ヶ月程行ってきた私。 帰ってきたことを報告がてら昼飲みに友人の寿司店を訪れた。 この友人、交際範囲が広く、他の友人達からの信頼も厚い。この友人に伝えておけばアッという間に他の友人達に広げてくれる。 私が帰ってきたことも またしかり。 それに久しぶりに顔も見たかったのだ。 ランチは忙しくしているだろう、と気を遣って13時頃に店に行くことにした。  扉を開けて中に進む。お客さんは誰もいない。 ちょうどランチ利用の人達が落ち着いた頃合いなのだろう。 これなら他のお客さんに迷惑をかけることもないかな。 私なりの気遣いが功を奏した訳だ すると友人の大将、ちょっと驚いたようにこう言った。 「いらっしゃい‼️  って、……なぁ~んだ。 ○○かぁ。 何しに来たんだ? いつの間に帰って来とったんだ?」 おぃ!(笑) そりゃねぇだろ!(笑)  一応客として来てんだぞ!(笑) すると奥から大将の美人奥様が出てきて 「あら! ○○君! 帰ってきたんだ! えっ? お土産まで? それでわざわざ来てくれたの? 嬉しい! ホントありがとうね❤️」 これだょ!  この美人奥様でこの店はもっているようなモンだな!(笑) 友人よ。わざわざお前の汚い顔を見に来てやったんだぞ。 まだ陽は高いんだから労働者諸君はもっと汗して働け(笑) で、俺はビールと刺身ね❤️(笑) 「今日は生の本鮪が手に入ったんだわ。」と大将の友人。 おぉ!コレ、旨いじゃん! 先島諸島は鮪の水揚げが盛んだけど、キハダなんだよね。 やっぱり本鮪は旨いや❤️ ひとしきり先島諸島での話に花を咲かせ、追加のビールと一緒に…… 「なぁ~ まぁちょこっとなんかツマミちょ~」と私。 (すいません。もう少し何かツマミを頂けますか、の意味) (私は地元に帰ると名古屋弁がひどくなる傾向がある……) 「何ぃ~? まだ飲むのぉ? 寿司はぁ? 食べるんか? 早ょ喰えって! ツマミ、穴子でいいだろう? お~い、○○(美人奥様の事)、こいつに穴子やって!」って…… おぃ!(笑)   いくら他に客がいないからって そりゃねぇだろ(笑) まだ営業時間内じゃねぇか(笑) 何ぃ? 穴子ぉ? そりゃアンタの仕事じゃなくて、○○ちゃん(奥様)の仕事じゃん! ……ったく、めんどくさがりやがって!(笑) こんな会話や提供の仕方、され方も お互い同級生という間柄だからこそ。 大将の名誉の為に付け加えておくが (もうとっくに傷つけてるよ!ってか?) 普段はきちんとした仕事、元気の良い挨拶、気持ち良い受け答えをする好漢だ。 私という人間に対してかしこまった態度はかえって気持ち悪い。 これでいい。これがいいのだ。 「じゃあ さっさと帰るから寿司、握ってよ。 あっ、赤出しもね! 美味しいヤツね 赤出し、宮古島や石垣島には無かったからさ。」 「おぅ! 早ょ喰って帰れよ。 何ぃ? 休憩だがや。 俺には休憩ってモンが必要なんだよ。お前みたいに真っ昼間から酒かっ喰らってプラプラしとる人間と違ってな。」 ハイハイ、耳が痛いこと言いやがる。 ごっそさ~ん! おあいそしてちょ! ○○ちゃんありがとね❤️アンタに会いにまた来るわ❤️  じゃあな大将! また来るでょ!  「来るな!」って言っても来たるでな! それまで精進しろよ!(笑) 同級生の友人の寿司店に出かけた。 名古屋市の金山駅の商業施設で、大好きな二人の演奏家のミニライヴを聴かせてもらい、その後にコチラで私が金沢での長期出張から帰った事を報告しておこうと訪れた。 人徳に恵まれたこの友人は、他の友人達からの人気があるというか信頼されているところがあり、私が帰ってきた事は自然とこの店を通じて広めてくれる事になるだろう。 ただ顔を出すだけでは面白くもなんともない。 勿論 一杯飲ってから帰ろう。 しばらく向こう(金沢)での話をしたが、酒があれば何かアテが欲しいのが私。 「お任せでいいから何かツマミを出してよ」 との私のリクエストに応えてもらったのが写真の刺身の盛り合わせだ。 鮮度の良いネタに舌鼓を…… と ならないのが子供の頃からの友人同士www 刺身よりも、寿司よりも、話がネタになってしまった。 またまた寿司までたどり着けず。 いい迷惑客なんじゃね? ワシ等……。(苦笑) 大曽根にある私の行きつけの居酒屋さんに寄ってから、同級生が営むコチラにも寄って〆の寿司をつまもうと暖簾をくぐった。 平日の夜、閉店時間が近かったからか店内はノーゲスト。 そこへ私が電話することもなく突然訪問したので 同級生の大将と美人の奥様はちょっと驚いていたwww この日コチラに立ちよったのは 私がしばらく金沢に長期出張することになるので、人柄が良く、同級生の間にも慕われているこの店の大将にそのことを言い残しておこうと思ったからだ。 そんな訳で〆の寿司をつまんだら帰るつもりだったのに、 話こんでいるうちに……  「なんだか口さみしいなぁ… ちょっと刺身でも出してよ」 と 口走ってしまうと、すると奥様が 「○○君、焼酎は水割りだよね?」と……。 おいおい! 寿司だけつまんだら帰るんじゃなかったのかよ! これじゃあ「薮をつついて蛇を出す」じゃねえか! ……って、使い方違うか?www    「ちょっと…」と言ったのに、結構な量の刺身が盛り合わせで出てきた。 焼酎も1杯では終わらない。 結局、このキープしてあった焼酎が空になったこともあり、ようやく寿司を握ってもらうことに。 寿司と一緒に提供される赤だしには 普段はお目にかかることの無い蛤が。 「○○君だから……  特別に、ね❤️」だって! おいおい○○ちゃん(大将の奥様)、旦那よりも俺に惚れちゃったんじゃない!www いつもの同級生の寿司店。 この日は下田の土産の「特上真アジの干物」を渡したついでに 酒のアテとしても一枚焼いてもらった。 こんな無理、わがままを聞いてくれる同級生はありがたいことだ。 焼き上がる前に刺身を少し出してもらった。 おっ? 私の好きな新子があるじゃん! なかなか良いぞぉ www アジもさすがの美味しさ。 下田では一番人気のある「小木曽商店」さんの干物だけある。 この日もお昼から ろくに寿司をつままず 酒ばかり飲んでしまった。 いやぁ、いつも 申し訳ない! 毎度お馴染みの同級生の寿司店。 この日は妻とバンテリンドームに野球観戦に行くので、 せっかくだからお昼はコチラで、となった。 いつもは何かの肴をアテにビールや酒を飲んでいるが、 今回は珍しく寿司だけに……  なるわけ無いわなぁ。 ネタケースを覗いたら美味しそうな白身が。 「なぁ、それなぁに?」 「伊勢湾で上がった天然のスズキ。つまむ?」 「うん!ちょーだい!ついでにビールも!」 と、まぁいつもの展開に。 妻は糖質を気にしているのでシャリは小さめに、と。 一通り頂いた後、最後に手洗いを済まそうとしたら、 「おぉ!なんじゃこりゃ!?」 まさに昭和の遺構のような和式トイレが最新式のトイレと内装に変わっていた! まぁ良いことだ。トイレが綺麗ということは、食事を提供するお店としては基本中の基本だ。 ようやく腰を上げて改装したか。偉いぞぉ!笑 今夜は小中学校時代からの友人達との小規模な飲み会。 この飲み会は話に花が咲き過ぎて、あまり肴に手が伸びない。というか、寿司屋の友人の店なのに売り上げに貢献しているのはビバレッジがほとんど…という迷惑極まりない客になってしまうのだ。 店主である友人はもはや諦めの境地らしく、私達には小言の一つも言わない。 しかしそれに甘えては、と私は何かしらの肴を注文する。 いや、私は何かしらの肴が無いと酒が進まないのも理由のうちだ。 この日は金目鯛の炙りを。 その後は穴子を塩でつまみにした。 〆の寿司はお任せにして、ほどよくお腹も満足。 さて、飲み会もお開きとなり、会計を……と奥方に声かけすると「今日はね、もうM君からみんなの分も頂いているんだよ」とのこと。 なんでも昼間の競馬でちょっとした臨時収入があったらしい。 ばっかやろう! それならこの日に空けちゃった焼酎のボトルも新しくしておけよ! ……って、ゴチになっても悪態をつける間柄なのが私達なのだ。 ありがとう。ごちそうさま。また当ててね(笑)。 師走になり世の中が忙しくなってきた。 年末ではお互いにゆっくり話もできないであろうと思い、 挨拶代わりに訪問した。 ビールを飲みながらアテを「何か適当に…」と言ったら「フグでいいか?」と言われた。 いつからこの店はそんな高級食材を扱うようになったんだろうw 「いいねぇ!それでいこう! 酒もついでに熱燗で!」と。 専門の職人ではないので鉄刺のような美しい盛り付けとまではいかないが、多少厚めになっている方が私好みだ。 〆には「そんなに沢山じゃなくていいからお任せで」と 寿司を握ってもらった。 うん。旨い。なかなか良いネタを使っている。 これなら他のお客さんにも納得してもらえるだろう。 同級生のお店だけにこれからも繁盛して欲しいものだ。 中学校からの友人のお店。 この日はランチで利用。この上寿司で1,800円。(貝汁付き) やはり友人とはいえ職人が握ってくれる寿司は回転する寿司とは比べ物にならない良さがある。 友人である大将は先代からの2代目になるのだが、地域の住民や企業に愛されているのが長く続けていられる理由だろう。 奥様はとても気が優しく愛想の良い人で、友人達はこの奥様と結婚した大将を羨ましく思ったものだ。この奥様がお店を、大将を支えている。 同級生だけに長く元気に営業を続けて欲しいものだ。

2023/09訪問

9回

日本料理 八重山

石垣市/日本料理、沖縄料理、海鮮

3.44

106

¥5,000~¥5,999

-

定休日
-

昼の点数:3.9

その他の点数:4.0

インターコンチネンタル石垣での最後の朝食。 基本的に私の好みは やはり朝食は和食が好きだ。 昨日、一昨日と同ホテル内のレストラン「サルティーダ」さんで素敵な朝食を頂いたが、さすがに3日連続するよりも最後は和食で締めたいと思った。 昨夏にも利用させて頂いたが、コチラはその時と同じで落ち着いた雰囲気でゆっくりと食事ができるのが良い。 やはりホテルでの食事は給仕(サービス)する人が「どうぞお召し上がりくださいませ」と運んでくれるものを頂きたいものだ。 その料理も沖縄の食材、郷土料理を反映させたもの。 今回もとても美味しく頂けた。 加えてコチラのスタッフの皆さんも このホテルの他の皆さん同様に笑顔、ホスピタリティーが素晴らしい。 いつ利用しても、どこで利用しても、必ず満足させてもらえる。 また来たいと思える理由はそこにあるのだ。 ANAインターコンチネンタル石垣島リゾート、3日目の朝。 朝食は和食のレストランを選んだ。 昨朝の朝食はブッフェ料理を楽しんだので、せっかくだから和食も…となった。 ブッフェ料理の会場と違い、コチラは落ち着きがあって良い。 本当の意味でゆっくりとした朝食を取るならやはり和食だろうと思った。 料理も県産、島産の食材を中心に品の良い味付けで構成されている。 朝からマグロ丼が提供されるのも石垣島ならではだろう。 ゆし豆腐、もずく煮、ラフテーに青パパイアのしりしり… どれも優しい味わいの美味しい料理だ。 やはり私は 朝はこのような朝食が好きだ。

2023/09訪問

2回

和風ダイニング やえびし

宮古島市/沖縄料理、日本料理、中華料理

3.41

56

¥5,000~¥5,999

-

定休日
-

夜の点数:4.3

宮古島東急ホテル&リゾーツの中にある和食と中華料理が楽しめるレストラン。 私の59回目の誕生日は それを共に祝ってくれる妻と共にコチラでお世話になることにした。 コチラでは和食と中華の他に寿司カウンターや鉄板焼コーナーも併設され、勿論沖縄の郷土料理まで様々なメニューを楽しむことができる。 今回は放栓料を支払い、ワインは北海道・余市の「平川ワイナリー」の「エスプリ」という、平川ワイナリーのトップキュヴェ「ローブ」のセカンドを持ち込ませてもらった。 北の大地が育んだワインを南の島で楽しむのも一興だろう。 先ずはビールを。勿論オリオンだ。 アサヒがライセンス生産するようになってからは内地でも楽しめるようになったが、なぜか沖縄で飲むオリオンは以前と同じように美味しいままで頂けるのが不思議だ。 きっと沖縄の風土に合っているのかもしれない。 料理はコースもあるが、今回は全てアラカルトで注文した。 その口取りの意味を込めて注文した「ミミガー」。 コリコリとした歯ごたえを楽しむのだか、コチラではそれをジーマミー(沖縄でピーナッツの意味)で和えてある。 せっかちな私は何か口に運ぶものがないと酒が進まないがそれを満たしてくれた。 お造りの五種盛りが。 沖縄近海で捕れる白身魚「ミーバイ」、「アカマチ」と、他も近海であがるセーイカ、キハダマグロ、シマアジが盛り込まれていて、どれもがとても美味しい。 なかには「沖縄の魚は美味しいのかなぁ…」と懐疑的な諸兄もいらっしゃるようだが、なんのなんの!  沖縄の魚はとても美味しいんです。 キハダマグロやカツオは沖縄近海でよく捕れるので、台風でもない限り冷凍物など一切無い。 その他の魚介類も、逆に この地に来ないと食べることすらかなわない素敵な海の幸(例えばヤシガニ等)が沢山ある。 その海の幸の一つ、鮑を。 中華料理も出来るので和食と どちらかの好みの料理方が選べるのだが、これは和食の酒蒸しに。 別添えになっている肝のソースを付けて頂くのだが、シンプルに蒸しあげた鮑をそれと一緒に食べるのは、もはや美味しいが決定しているようなもの。 文句の付けようがない美味しさだ。 もう一品 海の幸を。伊勢海老だ。 沖縄では伊勢海老も捕れる。 その地物の伊勢海老も次の料理を勘案して和食仕立てで。 半身にカットされた伊勢海老を、頭の味噌を取り出し雲丹と合わせた物をソースとして焼き上げる。 時に鉄板焼を食べる時に思うのだが、鮮度の良い魚介類はあれこれと凝った技法で調理するよりも、あまり手を加えない、シンプルに焼き上げた物をシンプルなソースで食べるのが一番美味しいのでは…と思うことがあるが、今回の鮑といい伊勢海老といい、まさにその調理方法に近い、素材の味を最大限に活かしたものだった。 さぁ、そろそろ中華料理も頂きたくなった。 ミーバイの黒酢あんかけをお願いした。 先に刺身でも登場したミーバイ。 鮮やかな赤色の魚体のハタ科の白身魚は沖縄では高級魚だ。 そのミーバイをカラッと揚げて、野菜と合わせた黒酢の餡をかける。 サッと炒めた野菜を黒酢のさっぱりとした餡にしたソースで、ミーバイは先程の刺身とは違う魅力を振り舞いてくれる。 もう一品、中華料理を。 海老のマヨネーズソースにはシークヮーサーの風味を加えたもの。 えもいわれぬ美味しさはシークヮーサーの爽やかさが演出したものだろう。 様々な料理をワインを共に楽しめば、いつからか店内には三線の音色が。 沖縄民謡を三線の演奏と共に歌って聞かせてくれるのだ。 私の好きな「安里屋ユンタ」を歌ってくれた時には、ちょっと恥ずかしかったが「さぁー ゆぃゆぃー」と合いの手を入れると演奏もノリノリになってくれた。   素敵な演奏にいつしかワインも空になり、次なるは勿論泡盛だ。 休日に見学に訪れた「多良川」のフラッグシップ「久遠」を頂こう。 最後の〆にはソーメンチャンプルーだ。 コチラのソーメンチャンプルーの量は凄まじい。 とてもレギュラーサイズのは私達初老の夫婦では完食するのは無理だ。 そこで「ハーフサイズで…」とお願いしてみると快く了解して頂いた。 料理に酔い、酒に酔い、歌に酔い…… 素晴らしい宮古島での夜を過ごすことができた。

2023/08訪問

1回

イグレック志摩

賢島/海鮮、日本料理

3.25

24

¥10,000~¥14,999

-

定休日
-

夜の点数:3.8

新型コロナウィルスの影響から大きく落ち込んだ日本の観光、飲食業界。 それを救済する政策として始まった「全国旅行支援」。 そのウィルスもようやく落ち着き、平穏な生活を取り戻そうと動き出した昨今だが、予算的な余裕がある自治体は この旅行支援策が継続している。 その自治体の1つ、三重県を訪れた。 三重県方面は私達夫婦が大好きな土地だ。 伊勢神宮に始まり、かの「東の魯山人、西の半泥子」と言われた陶芸家にして実業家でもあり政治家でもある「川喜田半泥子」の作品が多数置かれた石水博物館がある津市、蛤の名産地の桑名など推挙に暇がないが、その中で最も愛して止まないのがこの伊勢志摩なのだ。 風光明媚な英虞湾はリアス式海岸の景観が美しく、海の幸に恵まれ、それを使用した美味しい料理が堪能できる。 日本を代表する銘柄牛の「松阪牛」をはじめ、伊勢海老、鮑など魅力的な食材が溢れんばかりだ。 そんな大好きな土地であるにも関わらず未だに全国旅行支援を継続している三重県に行かない手は無いだろう。 今回は1泊だけの予定でもあり、あちこちと動き回らずひたすらゆっくりとしたいね、と妻。 私も同感だ。 そうしたことからディナーも宿泊するホテルで頂くことにした。 ならばいっそのことプランで夕、朝食付きにしたら良い。 そう考えて和食とフレンチが選べるなか、コチラを選択したのだ。 英虞湾に沈む夕陽を二人でビールを飲みながら部屋で眺めた後、レストランへと向かった。 食事を始めるにあたり、プランの特典としてスパークリングワインがサーヴされ、先ずはそれで乾杯だ。 先付けが運ばれる。 焼き茄子のお浸しの翡翠色に卵豆腐の黄、飛子の朱が美しい。 八寸は走りの鱧の押し寿司などが、まだ始まったばかりの夏を感じさせる。 この辺りで何か日本酒を飲みたくなりリストを所望する。 すると驚くことに、地元の三重県が誇る銘酒「而今」がボトルのみでの販売とはいえオンリストされている! 昨今の日本酒ブームから、今や入手困難となってしまった「而今」が杯数や数量の限定でもなく普通に販売されているのは やはり蔵元とホテルとの長きに渡る信用の賜物なのだろう。 そしてそんな入手困難な日本酒をホテルでの販売価格としては適正なものでの提供している事に驚きを禁じ得ない。 (最近では入手困難な故にネット販売を利用してでも どうしても購入したかったお店が販売している事が多いので、そうしたお店での販売価格もそれを反映し高騰している、もしくは杯数を限定している店舗が多いのが現状) これを選ばない手はないだろう。 さっそくお願いした。 造里は三種盛り。 地元の天然真鯛、シマアジ、キハダマグロだ。 料理の内容としては、入り口のメニューから勘案して三種類の中から一番安価なものが提供されているようだが、それでも十分満足できるもの。 一品一品、手をかけた美味しい料理が提供された。 勿論それに合わせた「而今」も。 今回の目的であった「ひたすらゆっくりする」ということが達成できた。 しかしせっかくの「而今」が飲みきれなかった。 どうしよう……。 レストランのスタッフに 「飲みきれなかった而今は持ち帰り、部屋でも飲みたいのだが それは大丈夫ですか?」 と聞いてみたところ「大丈夫です」との答えを頂いた。 丁寧に栓をした後にラップで包んでくださり、手提げ袋に入れて渡してもらった。 ありがとう! こうした顧客の思い、希望に寄り添うサービスを受ける事ができるのがホテルの最大の良さだ。 今回は食事、日本酒、サービス全てに満足することができた。 気分が良いので、この後は隣にあるバーで余韻に浸るとしよう……。

2023/06訪問

1回

かち馬 錦糸町店

錦糸町、住吉、菊川/居酒屋、日本料理、馬肉料理

3.34

60

¥3,000~¥3,999

-

定休日
-

夜の点数:3.8

娘達とのディナーを楽しんだ後、長女が「ココで二次会しようよ!お父さん、馬(競馬)が好きだもんね!」(苦笑)と連れてきてくれた。 馬肉の専門店のようだ。 東京スカイツリー近くのフレンチレストランでしっかりと食事をした後なので、馬肉料理は刺身を頂いた程度になってしまったが、その質感といい満足できる内容だった。 機会があれば次はもっといろんな料理を楽しんでみたいと思った。

2023/05訪問

1回

酒肴奥座敷まる耕

新可児、可児/居酒屋、日本料理

3.17

13

¥6,000~¥7,999

-

定休日
日曜日

夜の点数:3.9

地元で「居酒屋」と検索するとヒットするコチラ。 居酒屋というよりはむしろ割烹と呼ぶのがふさわしい。 それだけの設え、雰囲気と料理や酒を提供してくれるお店だ。 お昼過ぎから別行動していた妻と合流し、コチラを再訪した。 再訪、と言っても前回から随分と時間も過ぎてしまった。 感覚としては初めての訪問に近い気分だ。 お店はちょっと解り辛いが、一階部分の入り口から進み、二階の入り口にたどり着くと、ユニークな扉が。 まるで茶室のにじり口のように低く設えてある。 その扉がコチラの店主の品格を表しているようだ。 どんな身分の高い人物でも ここに入るには頭を低くしないと中へと入れないというのは茶の湯に通じるものがあると感じた。 そのにじり口のような扉をくぐると まさに自身の茶室に招いた主人のような物腰と笑顔が出迎えてくれた。 先ずは日本酒から。 コチラの日本酒のラインナップは この辺りのお店としては素晴らしく、最初は肴との相性から「新政」のNo.6 を選んだ。 切子のグラスに注ぎ入れられた新政を頂いていたら、妻のリクエストのサラダが最初に提供された。 それをコチラは取り分けてくれ、別添えのドレッシングは好みで使用するようだ。 刺身の盛り合わせが。 三種類の魚は真鯛、勘八と皮目を炙った金目鯛だ。 どれも美味しい。鮮度の良い物を提供してくれている。 その後も様々な料理を日本酒と共に楽しんだが、楽しんだのはそれだけでなく器も。 この地域には美濃焼や瀬戸焼といった器の産地があるが、そういった器を使用して料理なりを提供してくれ、日本酒には切子のグラス…。 まさに日本料理を楽しめる設えが揃えてあるのも魅力だ。 久しぶりの利用だったが良かったという印象を取り戻した。 また寄せて頂こう。

2023/06訪問

1回

鯛茶福乃

名鉄名古屋、近鉄名古屋、名古屋/お茶漬け、日本料理

3.77

808

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.0

実はコチラには以前に二度三度と伺ったことがある。 新幹線の時間が早い時など、朝食を頂きたくなったらコチラで美味しい朝食を食べることが度々あったのだ。 勿論、駅ホームの立ち食いのきしめん等も大好きなのだが、得られる満足度が違う。 拘り抜いた食材を見事に活かし提供される鯛茶漬けは、コチラのお店のご主人の気持ちというか覚悟のようなものを感じさせる。 その美味しい鯛茶漬けの味を私だけが知っているのは夫婦として妻がかわいそうだ。 この日は後程映画を観に行く予定になっていたので、その前に頂くランチはコチラで…となった。 その日は日曜日だった。 私は人混みが大の苦手…というより大嫌いだ。 そんな日に街中に出かける事が本当は嫌だったが、休日が一定ではない職業故に仕方ない。 けっこう早めにお店に到着したつもりでも、さすがに人気店だ。 満席状態だったが、幸いというべきか他に待っている人はいないようだ。 お店の中の人に声をかけ、しばらく待つことにした。 なにせ料理は鯛茶漬け1択なのだ。 回転率も悪かろう筈がない、という判断だ。 それでも20分くらいは待っただろうか。 ようやく席に案内してもらえた。 一応メニューに目を落とすが、先ほど触れたように鯛茶漬け1択なのだ。 あとは追加する物があるのか無いのかだけの問題だ。 鯛出し茶漬けを二人分お願いした。 やがて運ばれた鯛出し茶漬け。 先ずは鯛の切り身の美しさに目が行く。 しかしそれだけでは決してない。 添えられた脇役たち。 鯛のそぼろ、ひじきのサラダ、勿論お米に赤だしも…。 皆、それぞれが高いレベルの物たちだ。 最初に鯛だけをゴマだれをつけて食べてみる。 鯛自体の美味しさは勿論だが、やはり特筆すべきはゴマだれだ。 風味が素晴らしい。 焙煎にも拘った物なのだろうか、口にした瞬間に舌だけでなく香ばしさが鼻腔をも喜ばせてくれる。 これだけで日本酒が飲みたくなった。 鯛のそぼろと共に、時にひじきのサラダを挟み、それぞれを混ぜ合わせて、最後に鯛出し緑茶をかけて…… 変幻自在な味わい方が楽しめる。 ご飯があっという間になくなってしまった。 コチラではご飯と赤だしはお代わりができる。 それぞれをお代わりし、追加に鯛とゴマだれ、それに名古屋コーチンの生卵をお願いする。 今度はそのコーチンの生卵をときほぐし、ご飯にかけてから味わってみる。 また違う味わいを楽しむことができた。 私個人の嗜好としては、生卵は無くても良いと思うが、鯛の追加は次回も是非、と思わせるものだった。 ご馳走様でした。 妻も勿論満足しておりました。 私としても妻が喜んでくれたことがとても嬉しかった。 またお伺いさせて頂きます。 良く晴れた休日。第三セクターの樽見鉄道に乗って岐阜県は根尾谷の「薄墨桜」を見に行くことにした。 先ずは腹ごしらえからだ。 以前から来てみたかったのだが、緊急事態宣言やまん延防止措置などの影響が長く続き、なかなか私が行けるタイミングが合わなかった。 それがようやく日常に戻りつつあるなか、コチラも営業を再開してくれた。 諸兄の書き込みにあるように、名古屋では名店の誉れ高い和食のお店が鯛茶漬け1本で勝負しているお店だ。 さっそく朝鯛茶漬けをお願いする。 さすがにこれだけなので届けられるまでさほど時間はかからなかった。 食べ方の指南書のように順番に食べてみる。 なるほど、皆さん一様におっしゃるように鯛の切身は歯ごたえを残した厚目に切ってあり、それに負けないように胡麻ダレは濃厚な味だ。 次に鯛そぼろをご飯にふりかけ、ひじきのサラダと共に口の中に運ぶ。 鯛の身に僅かな山椒の風味を加えたそぼろはとても優しい味わい。 ひじきのサラダも鯛のおぼろの邪魔をしないように薄味に炊かれている。 その組み合わせでも勿論美味しいが、やはり主役は胡麻ダレを絡めた鯛だ。 その鯛の身をご飯に乗せて熱い焙じ茶をかける。 これで厚みのある鯛は軽くしゃぶしゃぶにしたような状態になる。しかし厚みがある故に鯛そのものの味を損なうことは無く、美味しく頂くことが出来る。 一緒に添えられた赤だしはこの地方ならではの八丁味噌を使用した物。中の具材は若芽と三葉だけのシンプルな物。 しかし総じてシンプル故に朝食としては理想的と言える。 席を立ち上がり会計をする際、やっと念願かなって頂くことが出来ました、とお礼を申し上げると 「お昼からの内容は同じでも、お茶が焙じ茶から緑茶と鯛出汁をブレンドした物に変わりますので、その時にまたお越しください」 と、教えて頂いた。 そうなんだぁ! その方が断然美味しそうじゃん! 次回はそれを試してみよう。

2023/05訪問

2回

うなぎ四代目菊川 クロスゲート金沢店

金沢、北鉄金沢、七ツ屋/うなぎ、日本料理、海鮮

3.22

82

¥4,000~¥4,999

¥4,000~¥4,999

定休日
-

昼の点数:4.2

地元に帰るべく金沢駅に到着した。 出発前の朝食が素晴らしく、その余韻が残るなか、午後出発の「しらさぎ」で急がずゆっくり帰るつもりの便を予約しておいたので、お昼も何か食べておかないと…。 そう思い選んだお店がコチラ「うなぎ四代目菊川」さんだ。 最近、急成長しているうなぎ料理のチェーン店が金沢にもあったので、それまで名古屋のお店で何度か利用している私としては信頼に足りるお店だ。 久しくうなぎを食べていなかったなぁ…。 よしッ! うなぎを食べて元気一杯で帰ろう! お店はお昼時とあってなかなか繁盛しているようだが、お一人様の私は幸いにもカウンターの端の席に空きがあるようだ。 そこに腰掛けてメニューに目を落とす。 先ずは「一本うなぎ」についての、お店の拘りについての口上が記載され、うなぎ料理にかける意気込みを感じる。 そのグランドメニューとは別に、お昼限定の会席料理があるようだ。 様々なうなぎ料理を楽しみたいので とても魅力的だが、これでは名物の「一本うなぎ」が食べられない。 そこで店長を努める女性に相談すると、「お差額頂戴出来ましたら対応致します」との理解ある応対をして頂いた。 話の解る店長のおかげで存分にうなぎを楽しめそうだ。 先ずは生ビールで軽く喉を潤す。 前菜として提供された物は、うなぎを焼き上げる為に要する時間を 退屈にさせない為にも必要だ。 と言うのも、コチラではうなぎを注文を受けてから捌き、焼きはじめるという「本物の」うなぎ料理店だからだ。 昔の粋な旦那衆は勿論それを承知しているので、うなぎを待つ間にお銚子を一本、もう一本と空けていく。 そのちょっとしたアテも必要なのだ。 私もうなぎ料理を頂くお店選びの基準は「注文を受けてから捌きたてを焼く」お店なのかどうかが大切なポイントで、その為にかかる時間は惜しまない。 そもそも うなぎを食べることで時間がかかることをイライラしたり怒ったりすること自体が野暮っていうものだ。 うなぎは時間がかかるに決まっている。 この三点盛りの前菜でビールを飲み干した私は、次の刺身に合わせるつもりで ちょっと珍しい日本酒を選んだ。 「農口尚彦研究所」という変わった銘柄だが、その名の由来となった伝説の酒造りの農口尚彦氏の手法を研究し、忠実に再現することを目的にした蔵の酒だ。 私は初めて口にするが、酒米の五百万石の特徴を活かしきった、滑らかで美味しい酒に仕上がっている。 しかし想像だが、やはり当時と比べて使用していた酒米が、気候が、蔵の設備が違うはずだ。 全く同じような酒に仕上がっているとは思えない。 が、しかし美味しい酒、という評価に陰りはない。 素直に美味しいと思わせる銘酒だ。 そうしているうちに待望のうなぎが。 先ずは白焼きだ。 添えられた山葵、塩、それに生姜を溶かした出汁で頂く。 ふっくらと、しかし表面はしっかりと焼き目の付いた歯ざわりの良い焼き上がり。 最初はシンプルに少量の追い塩と山葵で食せば、うなぎそのものの美味しさを一番感じることができる。 日本酒を流し込み、次は生姜入りの出汁を試してみる。 せっかく上手に焼き上げたうなぎに水分を含ませるのは いささか気が退けるが、コクのあるうなぎをさっぱりと頂ける。 次には「うざく」が。 出汁が酸味を優しくしている。 うなぎと胡瓜はまさに「出逢い物」だ。 殊の外相性が良い。 濃厚な味わいが続くなか、この酢の物は嬉しい。 肝焼きだ。 私が大好きな肝焼きは、注文できるお店であれば必ずお願いする物だ。 当然だが肝はうなぎ一匹に1つしかない。 肝吸いを提供するお店なら、それだけで終了だ。 故にお店が納得する品質の肝を選び、仕入れ、その肝を焼いて提供してくれるお店はとても貴重なのだ。 コチラの肝焼きはあまり焼かないタイプと感じるのだが、それがしっとりとした、パサつき感の無い焼き上がりになり、味もしっかり乗せてある。 山椒も卓上にあるが、それに加えて添えられた木の芽の香りに品の良さを感じる。 さて、いよいよメインだ。 名物の「一本うなぎ」を頂こう。 やはり肝吸いや薬味を従えた特別注文の器に、標準よりも大きなサイズのうなぎ丸々一本は迫力がある。 しっかりとうなぎを食べたい、という欲求を満たしてくれる質と量だ。 しかし私は偏屈者で、このしっかりと焼き上げられた美味しいうなぎに、わざわざ薬味など別の味を添えなくても… という考え方なのだ。 故に私はめったに「ひつまぶし」は注文しない。 たいていは「うなぎ丼」か「うな重」しか注文しない。 が、今回は仕方ない。 本来提供されるスタイルを、無理を言って変更してもらっているのだ。 これ以上はワガママというか、なんなら最初からアラカルトで好きなように注文するべきかもしれない コチラのうなぎの美味しさに変わりはない。 多少のことは我慢しなくては…。 最後まで美味しいうなぎに舌鼓を打ち、とても満足した。 さぁ! お腹もいっぱいになった! 我が家に帰ろう! 大好きな妻が待ってくれている!

2023/05訪問

1回

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