ゆうじ88さんが投稿したとれふる(愛知/千種)の口コミ詳細

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

メッセージを送る

この口コミは、ゆうじ88さんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

最新の情報とは異なる可能性がありますので、お店の方にご確認ください。 詳しくはこちら

利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。 問題のある口コミを報告する

とれふる千種、車道、今池/フレンチ、洋食、ヨーロッパ料理

2

  • 夜の点数:4.6

      • 料理・味 -
      • |サービス -
      • |雰囲気 -
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
2回目

2024/02 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

この日は私達夫婦が入籍した記念日だ。

挙式はお互い「いい歳だから…」と、恥ずかしさから二人きりでシンガポールで挙げてきたのだが、入籍はその後に「立春大吉だから…」と京都で済ませて来たのだ。

その私達が出逢って初めて食事をしたお店がコチラ「とれふる」さんだった。

記念日のディナーは その思い出のお店に久しぶりに出かけよう、となったのだ。


別宅のマンションの駐車場に車を停めれば、そこからドア・トゥ・ドアで15分もかからない程の距離にお店はあるので、いつもなら外で食事をする際にハンドルキーパーを努めてくれる妻にも「今夜は一緒にワインも飲もうね」と。


そのワインは あらかじめ10日程前にお店に伺い、預かって頂いてもらったスペインワイン。

フィロキセラに犯され、全滅の危機にさらされた欧州の葡萄畑のなかで、奇跡的にその害から逃れることができた ほんの僅かなスペインのテンプラニーニョ。

それゆえ樹齢は160年をゆうに越えるが、そんな希少なテンプラニーニョの単一畑で造られたのが、この日のワインだ。

この葡萄の樹のように、どんな困難があっても 二人がいつまでも長く一緒にいられますように、との願いを込めたワイン選びだった。


お店に伺う3時間程前にはワインを抜栓しておいてください、とお願いしたにも関わらず、テイスティングしてくれたメートルもホストテイスティングした私も「まだまだですね」との意見が合い、ワインはデキャンタージュしてもらうことになった。

長い年月を耐え抜いた樹の葡萄から出来たワインだ。
慌てることなく ゆっくりと楽しむことにしよう。


やがて最初の料理がサーヴされた。

初めて食事をした時から印象に残っていた、メートルの素敵なバリトンによる料理の説明は 提供された料理の最後に加えられる最良のスパイスとなる程。

その素敵な声によって説明された最初の一皿から私達は魅了された。

北海道産のズワイ蟹を使用したセルクルだ。

人参のマリネを敷き、トップには食用の薔薇を添えたセルクル自体も美しいが、更にオリーブオイルをパウダー状にした白とレモンとボッタルガのソースの黄色、エッジには百合根とブロッコリーのピューレ、スプラウトが華やかさを演出している。


温かいオードブルは更に私達を歓喜に導く。

同じく北海道産の、とても大粒な帆立貝柱と雲丹だ。

最初の蟹といい、もしかして私達夫婦の好みの食材を最初からご存じだったのですか? とでも言いたくなるようだ。

たっぷりの雲丹を惜し気もなく使用した逸品は、その雲丹とソースのサフランの黄色に包まれ、そこに妻の大好きなモロッコいんげんの細切りの緑が鮮やかだ。


魚料理は2種類の食材で。

三重県産の真鯛と活オマール海老だ。

ポワレした真鯛にはブール・ブランのソース、ポシェしたオマールにはアメリケーヌといった、いわば王道のマリアージュ。

しかし特筆すべきはシェフの食材に対する火加減だ。

先程の帆立貝柱といい、オマールといい、まだ生なのでは…と思える程のレアな断面だが、しっかりと火は通っている。

帆立貝柱やオマールの魅力である甘味を活かしきる為のギリギリのタイミングを見切っているのだ。


もうこの時点で私達夫婦の心は鷲掴みにされてしまった。

楽しみにしていたワインもデキャンタの中で、注がれたグラスの中で変化を遂げていて、その移ろい行く様が美味しい料理と相まってとても良い感じだ。


メイン料理だけはゲストが選択し、その食材によってはエキストラチャージを支払う方法だ。

私達は大好きな鴨肉を、追加したフォアグラも添えて提供してもらうことに予約した段階から決めていた。

持ち寄ったワインも 鴨肉をメインにするからV.V.のテンプラニーニョにしたのだ。

嬉しいことにワインも このメイン料理に合わせるかのように花開いてくれた。

料理のソースもシェフはワインに合わせてくれたのだろう。

真っ先に赤黒い果実を思わせる色と香りにスパイスのニュアンスも感じられるワインにピッタリなソース。

またもや見事な火加減のフォアグラは、勿論そのまま食べても、また そのソースに少し潰しながら混ぜ合わせて食べることで、鴨肉の美味しさが更に引き立てられる。


もはや言葉にならない程、私達は……。


満足したディナーを締めくくるデザートは、大人の魅力溢れるラムレーズンのグラスと料理の余韻を引き摺るかのような赤い実の果実ムースだ。


少しメートルとお話をして、私達がこのお店が最初の食事をした思い出話を聞いて頂いたり、それからの幸せな毎日を送っている事を喜んでもらい、その幸せな気持ちになれた時間を過ごせたことに感謝して お店を後にした。


あまりに久しぶりになってしまったが、改めてコチラの素晴らしさを再認識した。

これからもまた、是非ともお世話になりたい…
そんな思いだ。

  • 表通りに面したお店の案内。

  • コチラが入り口。

  • 料理はお任せになる。

  • 駐車場の案内。

  • この扉を開けて中へと進む。

  • 店内の様子。

  • 卓上の設え。

  • ワインは持ち込みの物を。

  • デキャンタージュしてもらい、ようやく開いてくれた。

  • 冷製のオードブル。

  • 北海道産のズワイ蟹だ。

  • オリーブオイルで作ったパウダーの白、ボッタルガとレモンピールの黄色に、エッジには百合根とブロッコリーのピューレ、スプラウトと色鮮やか。

  • パン。

  • 温製のオードブル。

  • こちらも北海道産の大粒の帆立貝柱とたっぷりの雲丹を使用した贅沢な逸品。

  • サフランのソースに雲丹、という黄色が目立つ中、モロッコいんげんの細切りの緑が鮮やかだ。

  • 魚料理。

  • 三重県産の真鯛のポワレと活のオマール海老のポシェ。

  • 真鯛にはブール・ブラン、オマールにはアメリケーヌといった王道のマリアージュだ。

  • 選べるメイン料理は鴨胸肉にフォアグラを追加した物。

  • 先程の帆立貝柱やオマールでも感じた事だが、このフォアグラも鴨肉もシェフは食材を活かしきる火加減が素晴らしい!

  • 限界ギリギリに焼き上げられたフォアグラを、少しずつ潰しながらソースと併せて口に運べば えもいわれぬ幸福感に包まれる。

  • デザート。

  • ラムレーズンのグラスと赤い果実の実のムース。

  • コーヒー。

  • 記念写真を撮って頂いた。

2024/02/07 更新

1回目

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味-
    • | サービス-
    • | 雰囲気-
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-

2018/08/17 更新

エリアから探す

すべて

開く

北海道・東北
北海道 青森 秋田 岩手 山形 宮城 福島
関東
東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 栃木 茨城
中部
愛知 三重 岐阜 静岡 山梨 長野 新潟 石川 福井 富山
関西
大阪 京都 兵庫 滋賀 奈良 和歌山
中国・四国
広島 岡山 山口 島根 鳥取 徳島 香川 愛媛 高知
九州・沖縄
福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄
アジア
中国 香港 マカオ 韓国 台湾 シンガポール タイ インドネシア ベトナム マレーシア フィリピン スリランカ
北米
アメリカ
ハワイ
ハワイ
グアム
グアム
オセアニア
オーストラリア
ヨーロッパ
イギリス アイルランド フランス ドイツ イタリア スペイン ポルトガル スイス オーストリア オランダ ベルギー ルクセンブルグ デンマーク スウェーデン
中南米
メキシコ ブラジル ペルー
アフリカ
南アフリカ

閉じる

予算

営業時間

ページの先頭へ