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外観
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内観
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料理
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料理
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料理
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メニュー
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泉北高速鉄道光明池駅から徒歩１５分くらい、泉北４号線沿いの雑居ビル２Ｆにあるフレンチ・レストランです。明るく開放的な空間は、ファミリーにもカップルにも順応します。シェフと奥様のお二人でやっておられる様子。アットホームな温かさが感じられる店内です。基本的にカジュアルですが、くだけ過ぎた感じでもなく、ちょうど良い塩梅ですね。自宅から徒歩圏内ということもあって、これまで何度かお邪魔していますが、いつも安定して美味しい料理を提供してくれます。席はテーブルのみです。
昼はコース料理のみ、夜はコースメニュー以外にアラカルトもあります。
今回の訪問もランチ、したがって注文はコースになりました。一番安いコースは、前菜、スープ、肉ｏｒ魚のメイン、食後のドリンクという組み合わせで２，４００円。ドルチェを付けると＋４００円。肉＋魚のメインに変えると確か４千円台で、ＣＰが突如悪化します。いつもは４千円のコースを注文しているのですが、諸々の事情で今回は一番安いコースに。それでも十分満足できました。
ここの料理は大変クラシカルでシンプルさが特徴と言えます。いわゆる現代風フレンチや創作フレンチ、あるいはモダン・スパニッシュ的な料理を好む向きからは、多少古臭く感じられることと思います。しかし、それは一方で基本に忠実であることも意味しているように思う。お伺いすると、シェフは大阪市内の名店「エテルニテ」（西区靭本町）で長く修行されていたとの由。なるほど頷けますね。
素材は地元・南大阪の良質なものを使っています。南大阪・泉州地域は東に車を走らせれば地産地消の野菜の宝庫であり、また西に車を走らせると岸和田や泉佐野、田尻などの漁港や市場で大阪湾の新鮮な魚介が容易に手に入ります。当店では、野菜は主に和泉市の市場、魚は岸和田漁港から調達しているそうです。そんなわけで素材の良さは先ずもって確か。これにシェフの腕前が加わって、なかなか良質なコース料理に仕上がっています。特にポワソンは目新しさこそないけれど、地に足がついたとでも言いましょうか、ど真ん中を行ってますね。火の入れ加減も良。文句なしの逸品です。
ただ、フランス料理のコースってなんと言っても非日常なんですよね。時には驚きが欲しいんです。その点で言うと、ここの料理には驚きが乏しい。美味しいんですけど、予想を超えないところがある。そこが欠点と言えば欠点でしょう。そのあたりは、おそらくシェフも理解していて、やはり土地柄、客層、料金設定等々を考慮したときに、ここで提供できる料理としてはこのあたりが限界というのがあると思います。もっとグレードの高い料理を作るポテンシャルを感じさせますが、マーケティング的にはそうもいかないというか。
まだオープンして１年そこそこのレストラン。固定客が根付いて評判が上がって、経営がより安定した暁には、シェフの実力を１２０％発揮できるようなチャレンジングな料理も期待したいと思います。それでも、今の料理、今の味を忘れて欲しくはないですけれど。
フレンチとしては安い方ですが、味は本格的で、いわゆるビストロやブラッスリー、そこかしこに乱立するバル系のお店とは比較になりません。点数は若干期待を込めて付けさせてもらいましたが、味、雰囲気、料金設定・・・どこを取っても不満はないはず。日常でも非日常でも、フォーマルでもカジュアルでも、いかようにも使えるレストランです。またお伺いします。