4yerさんが投稿した木山(京都/丸太町)の口コミ詳細

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木山丸太町(京都市営)、烏丸御池、京都市役所前/日本料理

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  • 夜の点数:4.8

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.9
      • |サービス 4.8
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.2
      • |酒・ドリンク 4.3
1回目

2022/11 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.9
    • | サービス4.8
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.2
    • | 酒・ドリンク4.3
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

京都で和を味わう

地下鉄丸太町駅から徒歩5分程度、京都御苑の近くの「木山」さんへ。
店主の木山さんは京都の名店「和久傳」さんで15年半もの長い期間修行され、開店1年でミシュランの1つ星も獲得されました。
食べログ2021 gold、2022 silverも受賞しており、各方面から評価が非常に高いお店です。

京都で和食を、それもこの木山さんで食べられるということに心躍りながら訪問しました。
住宅街の中のヴェルトール御所というマンションの1階にあり、勝手に奥まったところにあるイメージだったので、こんなところにあるんだ!という感覚でした。店に入ると中は仄暗い料亭の廊下のようで、何箇所か部屋があるようでした。今回は入ってすぐの右手の部屋に案内され、既に1組いらっしゃいましたが、この部屋は全体で2組くらいの規模の部屋でした。席はカウンター席で、戸で厨房と隔てられていて、緊張感を感じずアットホームな雰囲気で楽しめました。

それでは料理の始まりです。

■中庭でとれた井戸水を温めた白湯
木山さんではいつもこの白湯からスタートされるようです。この良質な水脈と縁があったことから、「だし」をテーマとした料理を提供しようと考えられたそうです。
ここから始まるんだなと、期待感が膨らみます。

■7種のキノコの出汁とゴマ豆腐の汁物
蓋を開けると秋を感じるキノコの心地よい香りが広がります。この7種のキノコは結構王道のキノコも多数使われていて、えのき、しめじ、椎茸、なめこ、平茸、舞茸、柿の木茸の7つを使用していたそうです。ごま豆腐のもっちりとした食感、汁のとろみと良い温かさで身体に優しくかつ美味しい上品な味でした。

■伊勢海老と栗の飯蒸し
飯蒸しは蒸したもち米を利用した料理で、その米の美味しさ、食感が際立っていた逸品でした。
上にふりかけられているのは、まるで鰹節のような見た目ですが、栗の渋皮煮を削ったものです。甘くてしっとりとしていて、伊勢海老との相性も抜群でした。全ての素材が非常に美味しい上に、それぞれが足し算でなく、掛け算のように昇華されていました。リピートしたいお料理でした。

■アワビの柔らか煮と雲子と白菜菜の山かけ
マダラの白子のことを雲子と京都では呼ぶようで、初めてその呼び方を知った一品。
とろりと濃厚な雲子と出汁の効いた粘り気の強い山かけがアワビの味を深めていました。究極のお酒の肴でした。

■カツオの荒節、本枯節、マグロ節と昆布の出汁
その場でそれぞれ削られていた3つの節を出汁で頂きます。出汁で頂いたあとは実際に頂くことができますが、その場で削る様はショーを観に来た感覚です。
荒節とは燻して作ったカツオ節のことで、所謂一般的なカツオ節になります。本枯節は荒節をカビさせることで魚臭さや酸味が少なくなり旨味成分が増したワンランク上のカツオ節だそうです。
実際、食べ比べてみるとそれぞれ特徴があり、カツオ節単体でもこんなに美味しいんだと新感覚になりました。

■ワタリガニの蓮根饅頭
先程の出汁を使用して作られたワタリガニの蓮根饅頭のお椀。旨みたっぷりの出汁に三つ葉やミョウガのアクセントが効きつつ、出汁が染みた蓮根饅頭もまた絶品でした。モチモチとした食感とワタリガニの風味がなんとも言えない美味しさになっていました。

■駿河湾の甘鯛、北海道のウニ、祇園豆
駿河湾の甘鯛は煎り酒で味付けしたもので、醤油感をほのかに感じました。甘鯛は程よい歯ごたえのある食感で、淡白ながらも甘みをしっかり感じました。ウニは美味しいの一言。絶品でした。

■ブリ、マグロ、マコモダケ
ブリは網走、マグロは青森で穫れた123kgのもの。どちらもネタの質がとても良く、脂の乗り方が絶品。マコモダケのシャキシャキとした食感がブリ、マグロの柔らかさを引き立て、マコモダケ自体もほのかに甘さを感じ美味でした。

■キンキと天然しめじ
キンキは北海道産のもの。炭焼きの香ばしさがよく、これまた上品な脂の乗り方でした。天然しめじは普段食べているしめじとは全くの別物。エリンギほどの大きさがあり、食感は柔らかく、不思議な体験でした。

■むかご、銀杏、粟麩の白和え
生麩のもっちりとした生地の中に粟のプチプチとした食感が面白く、むかご、銀杏とそれぞれ食材の特徴が際立ち、全体的に白和えの上品なクリーミーさでまとめられていました。

■甘エビ、柿、蕪、金時草
甘エビは新鮮でプリプリとした身が美味。柿も甘く、秋の味覚と改めて感じました。
蕪、金時草といったお野菜も美味しく頂けました。

■赤バイ貝、香茸
赤バイ貝と香茸の揚げ物。文字通り香りが非常に良い香茸。共に衣がカリっとしていて、香茸、バイ貝の弾力のある食感が非常に美味しかったです。アワビの肝のソースは磯臭さがなく、苦味が絶妙に味をまとめます。

■炊合せ(クエのみぞれ煮)
最後の一品料理はクエのみぞれ煮。黄ニラと七味がアクセントになって、終盤ですが食欲をそそります。
みぞれ煮の優しい味わいにクエのすっと入る脂が絶品です。

■ご飯もの五種
○ハモカツの卵締め丼
○カツオの漬け丼
○子持ち鮎の茶漬け
○海老味噌ラーメン
○じゃこご飯
以上のラインナップですが、なんと全種類注文することもでき、サイズも一口サイズから色々と選べます。
どれも美味しく、どの料理もどんなコースの〆にあってもおかしくないクオリティでびっくりしました。

■果物
シャインマスカット、ピオーネ、梨

■甘味
サツマイモのおはぎ

初めて京都で本格的な和食を頂きましたが、日本食の素晴らしさを改めて感じました。
不思議と食べれば食べるほど、食が進むような感覚があり、全体的なボリューム、最初から最後の一品に至るまで全てに満足でした。
木山さんの人柄の良さもすごく伝わり、高評価のお店ながらも奢らず、雰囲気が非常に良かったです。機会があれば再訪間違いなしのお店でした。

2023/01/07 更新

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