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昼の点数：3.5
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￥1,000～￥1,999 / 1人
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料理・味 3.6
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|サービス 3.4
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|雰囲気 3.5
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|CP 3.3
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|酒・ドリンク -
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［ 料理・味3.6
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| サービス3.4
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| 雰囲気3.5
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| CP3.3
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| 酒・ドリンク- ］
ラーメンのカテゴリーでは、ないっ！
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2022/07/10 更新
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出来心だった。しんどかった。
しかし、最後は爽快だった。
桜山の頂上を極めた後、次に極めるべき場所は「塩そば まえだ」さんである。
カーナビに従い、住宅街でゆっくりとアクセルを踏む。
なのに、見落とす。どこだ、「まえだ」！？
勝手に想像していた一軒ものの店舗ではなく、集合住宅の1階。
そしてラーメン屋とは思えないセンスの看板（写真参照）。
これは見落としても仕方がない。よく見れば、お客さんが外で待っている。
第二駐車場からは5分もかからないが、焦ってしまうな、これは。
ラーメン屋の範疇は明らかに超越している。
順番待ちのリストに記入し、呼び出しを待つ。
一緒に待っているお客さんを眺めて、違和感を覚える。
若い女性二人組、若いカップル……
平日昼間のラーメン屋とは思えない。
そんなことを考えていたら、相方が駐車場に一旦戻ってしまい、
順番を飛ばされてしまった。ああ、残念……。
ようやく戻って来たので、扉から出て来た店員さんにその旨を告げた。
次に呼ばれるのかと思ったが、そのまま店内に案内いただく。
高級寿司店のような洗練され、清潔な店内に食券機というのが不似合で面白い。
私は看板メニューの「塩そば」。相方は「和そば」。
二人で共有すべく「焼豚丼 並」も購入だ。
コの字型のカウンター深奥に誘導され、着席する。
ここに至っても高級な和食のお店の雰囲気は崩れない。
またここから見える調理器具も美しい光を放っている。
もうだめだ。ここをラーメン屋と表現してはいけない。食券機以外は……。
数分でカウンター内部から「塩そば」「和そば」が運ばれて来た。
ビジュアルが賞賛されているようだが、確かにシンプルで整ったこの外観は見事だ。
大半を白い麺が占め、節の形が明らかなシナチクとピンク色のチャーシューが残りを支配する。
わずかに見える白ネギも良いアクセントだ。
このバランスをあまり崩さないように気を付けながら、麺をほぐす。
いくつかのラーメン屋とは違い、既によい塩梅にほぐれ、スープが絡んでいるのが分かる。
これはもう、啜るのみだ。
博多のとんこつラーメンよりは太目であるものの、細麺と言ってよいであろう
自家製麺の艶と歯触りは申し分ない。
一緒についてくるスープは甘みと酸味を兼ね備えた鰹出汁だ。
瀬戸内によくあるレモンかと思ったが、お品書きの裏面をみるとどうやらリンゴ酢の効果らしい。
なるほど、この絶妙な配合もラーメンの範疇を超えているような気がした。
そしてチャーシューに行こう。
比較的広い面積を占めているが、薄め。
色からすると、ローストポークという名称をつけたくなる。
歯応えもそれに合った引っ掛かりがあり、別世界に誘われる。
そうか、こういうのもありだよなあ。
そのチャーシューを角切りにしてご飯にまぶしているのが焼豚丼である。
玉ねぎのアクセントが効く。
並盛だと、表面は米飯が目立つが、
かつてのすた丼大盛（サッポロ＠国立）を知る身にはどうってことないな。
しかし、味は比較にならないほど端正で、美味い。
このチャーシューは、丼で味わう方がより良いような気がする。
焼豚丼と塩そばを交互に口に運び、唸る。
スープの味に飽きることがない。
相方の「和そば」スープはこれに比べると濃い味であるが、やはり旨い。
ただどちらも脂っこさがない。
和食としてのラーメンを作り出していると言っていいのだろう。
食べ終わったときには、カップルや女性二人組が足を運ぶことに対する疑問は一切消失していた。
他のメニューも制さなくては、とても極めたとは言えまい。
三原の「まえだ」、恐るべし。