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夜の点数:3.4
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¥2,000~¥2,999 / 1人
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料理・味 3.4
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|サービス 3.4
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|雰囲気 3.4
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|CP 3.3
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|酒・ドリンク 3.3
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[ 料理・味3.4
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| サービス3.4
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| 雰囲気3.4
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| CP3.3
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| 酒・ドリンク3.3 ]
牛に睨まれ、ご入店
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2022/06/10 更新
まだ新しいホテルの脇道を進むと、開放的な空間が目に飛び込んでくる。
そして、感じるのだ。
ん? 見られている……
なんと、牛の等身大模型がこちらに睨みをきかせていたのだった。
ここは焼肉店なのだろうと、それで察しがつくのだが、妙にお洒落な雰囲気だ。
店内を覗くと、四人の男性がジョッキを片手に肉を焼きながら頬張っている。
これでようやく、ここが焼肉店だと確信する。
ちょっと気後れしながら、僕は開けっ放しの扉をくぐった。
一人ということで、カウンター席へ。
卓上には、配管されたガスを使うグリルが置かれている。
一人で使うには大振りだが、普通はカウンターも二人利用だな、と納得する。
ふと右を見ると、僕と同じく一人の男が焼いていた。同志がいるのは、心強い。
メニューをみるとどうもやはり数人前が基本だ。
ひとまず今日もノンアルコールビールを注文し、吟味する。
しばらくして、店員さんが教えてくれた。
水曜日は「切り落とし盛」がお得です。いろいろ入ってますし。
実は入口の手書き風看板でチェック済だったのだが、やはりそれしか無いようだ。
そのセットをお願いした直後にノンアルコールビールとお通しが運ばれてきた。
お通しは、ハム。旨い。
これは期待できるのではないか、とアルコール無しでも心拍数が上昇した。
客がそれなりにおられたこともあり、肉が来たのは十五分程度あとだった。
そんなことで腹を立てる僕ではないが、
これから焼き上がりを待つのだと思うと腹が鳴ってしまう。
しかし、とにかく焼かねば。
焼き上がり時間を考慮し、数分ずらしながらトングで生肉をグリルに載せた。
いくらお一人焼肉でも、口に運ぶ箸を生肉に触れるのは止そう。
お店も十分に管理しているだろうが、そこはリスクがある。
それをしようがしまいが、脂が落ちるこの音はやはり耳に心地よい。
しかもこの香り。必然的に腹が鳴った。
しかし、十分に焼いてから食べねばならない。
ここも安全のためには重要なのだ。
そして、至福の時間がやってきた。
やはり脂身がほどよく入るものが美味。
口腔内で溶け出すそれは、今自分が焼肉と向き合っていることを十分に理解させてくれる。
う、うまい……
こういう肉食文化が、実は無くなってしまうかもしれない、とふと思う。
動物福祉? 環境保全?
しかし、この味を知ってしまったものが、そこから逃れるのは、無理だろうな。
肉総量はしかし、やや少なめに感じていたので
肉麺と「瀬戸キュン」というレモネードを追加注文した。
肉を平らげてわずか数分で、肉麺がやってきた。
美しくトップを飾る卵黄、その周囲を守り固める挽肉。
なんとも好看な姿である。
しっかり混ぜて食べてください。
とのことなので、新しい箸を割り、混ぜ混ぜ。
周囲に追いやられていた挽肉が、麺に絡みあったころ、
黄色い麺をつまんで、口に運んだ。
これは旨い!
おそらく挽肉の味付けが濃厚な卵黄と絶妙にマッチし、
この見事な作品を作り上げているのではないか。
俄然食べ進めるが、勿体ない気持ちも湧き上がる。
舌と粘膜、そして歯までもがこれを堪能し、
想定以上の時間を焼肉ジャーニーで過ごしてしまった。
単品だと少し量が不足気味だが、このためだけに通ってもいいと思った。
お支払いはクレジットカード。
最近はそうでもないかもしれないが、
旨い焼肉屋はクレジットカード不可だったりするイメージがある。
が、ここはそんなことは無い。
そういえば、ここは以前も「ジャーニー」という店名だった。
経営者さんは同じなのだろうか。
「洋風おでん」もよかったのだが、転向して正解だろうな。
ご馳走様でした。
(前のお店)
https://tabelog.com/hiroshima/A3403/A340301/34024992/dtlrvwlst/B421631172/?use_type=0&smp=1#109704985