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1回
夜の点数:4.2
昼の点数:4.2
2016/06 訪問
夜の点数:4.2
昼の点数:4.2
南千住 匂い立ち、お客様の笑顔が語る美味しい鰻屋さん
記事URL:http://shokudo-raku.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/2016615-6ede.html
2016/07/18 更新
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7月に夫婦二人で再訪しました。 う巻、鰻重大とお吸い物、白焼きとご飯小、ビール小に冷酒をお願いしました。
う巻。大きな厚焼きの黄金色の玉子焼きの中に、たっぷりとタレの浸みこんだ鰻が詰まっています。旨い。冷えたビールがどんどん進みます。別添えで来た小皿のタレにちょこんと付けると、またまた旨い。鰻はほぐした感じになっているので、口の中で一体となり、たまらない美味しさです。
今か今かと待っていると白焼きが登場。冷酒も注文。まずは何も付けずに白焼きをぱくり。ふんわり、とろっとした鰻が口の中で溶けました。脂はのっていますが、とても上品な白身そのものの味わいです。皮と身も一体化しており、どうしてここまで品よく仕上げられるのか、脱帽です。ワサビを付けても良し、醤油をちょんと付けると、また、たまらない美味しさとなります。桜正宗の冷酒の杯が、自然に進んでしまいます。
そして、忘れてはいけないのが、山椒。香りが鮮烈で心地よい刺激、やはり素晴らしい山椒です。毎日挽いているのでしょうか?本当に素晴らしい山椒で、時折、ちょんと鰻に付けて食べると極上の刺激を与えてくれます。白いご飯も最高でした。前回、鰻重のご飯も印象的でしたが、白いご飯を今回頂き、お米自身の美味しさを改めて実感をしました。
今日は年休です。曇りで小雨が降りそうだったため、普段行けないお店で、鰻を食べ、スパでのんびりする案にしました。やることを片づけてから出たため、11:45頃の到着。すでに行列です。門と大きな暖簾が目立つ平造りのお店構えは、昔の趣を感じさせます。敷地内にお稲荷さんがあり、驚きました。
小雨が降ったり止んだりの天気、50分程度待ったでしょうか。その間に、店員さんが、鰻料理だけの注文を聞いて回っています。鰻料理は、お土産も含め、店内内で追加注文が出来ないようです。
第1陣が食事を終えて、順番にお店に入ることが出来ました。店内は、広々としたお座敷で、寛ぐことが出来ます。着席すると、店員さんがお茶を持って来てくれます。鰻以外の注文を聞かれたので、肝吸いをお願いしました。
待つこと20分程度だったでしょうか。店員さんが、鰻重をテーブルに置こうとする時、何とも言えないよい香りが、すーと、突き抜けて行きました。芳ばしく、甘い匂いです。
鰻重大。蓋を開けます。肉厚の鰻が覆っています。美しい、そう思いました。まず、鰻を一口口に運びます。鰻は、ふっくらと蒸しあがり、しっとりとして、とても口どけが良かったです。上品で、濃厚な味わいを持つ白身の印象です。皮と身は完全に一体化しており、何の抵抗も感じません。
すっきりとした甘みを押さえたタレが、鰻の旨さを引き立てています。丁度良い加減に炊き上げられた御飯も美味しかったです。しっかりと鰻とタレを受け止めています。
途中、山椒もかけてみました。山椒もとても香りが立っており、趣を変えたりするのによいアクセントになっています。鰻自身があまりに旨いので、結局、大部分はかけずに頂きました。お重の中が、はかなく減っていくのを惜しみながら、味わいました。
三つ葉、玉子どうふの入った鰹節の香りの立った肝吸いも美味しかったです。江戸を感じました。キャベツ・きゅうり・生姜を塩もみした浅漬け、沢庵も美味しく頂きました。
店内を見渡すと、皆、顔をほころばせています。そうそう来れる値段ではありませんが、これだけの賑わい。お店の雰囲気はとても気さくで、小さなお子様連れのご家族、老夫婦、サラリーマン、とても多様な顧客層でした。
人気がある理由の一端を垣間見させていただいた気がします。もともと高値の花の鰻が、より高値になった昨今ですが、もう少し手に届き易い環境に戻れると、ありがたいなと思いつつ、何となく温かい気持ちになって、お店を後にいたしました。