17回
2024/04 訪問
あおさの芳しさが素晴らしい一品
平日のランチタイム、12時20分に1名にて訪問。先客ゼロ、後客1名。
初夏の限定商品である「五島産 生あおさうどん」1,000円を麺1.5倍(250円増し)でオーダー。現金払いで50円割引きになるので仕上がり1,200円。
今季早くも二度目の「生あおさうどん」である。
待つこと15分ほど、お盆に乗せられた「生あおさうどん」が到着。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、4種類の薬味(生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子)を使って味変を楽しむのも一興。柚唐辛子との相性が特に良いと思う。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
2024/04/24 更新
2024/03 訪問
あおさの芳しさが素晴らしい一品
平日のランチタイム、12時35分に1名にて訪問。先客ゼロ、後客ゼロ。初夏の限定商品である「五島産 生あおさうどん」が早くも登場したとのご投稿をインスタで拝見したので早速の訪問。
ということで、生あおさうどん1,050円を麺1.5倍(250円増し)でオーダー。昨年から50円アップしたがご時勢にかんがみれば合理的な値上がり。現金払いで50円割引きなので、仕上がりは1,250円。
オーダーしてから12〜13分後、お盆に乗せられた「生あおさうどん」が到着。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、4種類の薬味(生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子)を使って味変を楽しむのも一興。柚唐辛子との相性が特に良いと思う。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
2024/04/18 更新
2024/03 訪問
五島への愛に満ちたお店
まとめ(詳細は下記のベース投稿を)
◯ランチタイムは日本三大うどんの一つとされる五島うどんを頂くことができるお店
◯メニューは幅広く、どれもアゴ出汁を使っていてとても美味。個人的には「かきたまうどん」と初夏限定の「生あおさうどん」が秀逸
◯ディナーは「あご出汁割り」をチビチビしつつ五島の食材を主役に据えたお料理を楽しむ
◯今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする
さて、平日のランチタイムに1名で伺った。12時10分頃に1名で訪問。先客ゼロ。
「きざみあんかけうどん」を1.5人前でオーダー。「きざみあんかけうどん」の美味しさについては下記のベース投稿をご参照いただきたい。
いつもどおり、満足度の高いランチであった。
下記はベース投稿
***
小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。ご店主である女性のワンオペ。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
ランチ
ランチメニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあった。どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープである。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにランチタイムにいただいたことのある五島うどんのお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、柚子唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
◯コクうま辛うどん。ココナッツと五香粉(花椒など5種類のスパイスを使った中国のスタンダードな混合スパイス)を使いつつ、スペシャリテである五島のアゴ出汁を使ったもので、辛さはあるのだが円やかで、味に深みがある。タイカレーのようなものを食べたいムードのときとか、少しエスニックなものを食べたいときにぴったりのうどん。
◯きざみあんかけうどん。上述の「かきたまうどん」と並んで寒い日に特にオススメ。おツユはトロ〜リとしていて、熱々で、そしてあご出汁がしっかりで、実に美味。具材は九条ネギとお揚げさん。九条ネギは大きめに刻んであって、少しシャキッとした食感もあってとてもいいアクセント。お揚げさんは上品に軽く甘めに煮てあって、短冊状にカットされたもの、たくさん入っていて、けち臭さがまったくない。薬味は柚子唐辛子、生姜、ネギ、胡麻。小皿が付いているのでそれを利用して味変しつついただく。
ディナー
ディナーもご店主である女性のワンオペであるが、その割にお料理のメニューは多い。五島列島の具材を使ったものが多いが、そうでないものも色々とある。ランチタイムと同じメニューのものも(ランチに比べるとお値段は少しだけ高くなるが)もちろん頂くことができる。
個人的にオススメなのは「生あおさと豆腐のアゴ出汁仕立て」。生あおさを使ったうどん(ランチタイム)は初夏限定だが、このお料理は通年でやっている。磯の香りが芳しく、実に美味しい。
五島の具材を主役に据えたものも美味しい。
五島産きびなごの一夜干しは、シンプルだが、あご出汁割りのいいお供になる。
「五島うどんの焼きうどん」はソースベースではなくて塩味ベース、五島の豚肉もふんだんに使われているし、五島うどんは細めなので、あご出汁割りの日本酒と一緒に飲んでも問題はない。
「揚げたてさつまあげ」は五島のアジだけを使っているそうで、アジの味と香りがしっかりしたもの。
ドリンク類も幅広く一通り揃っている。
ビールは四大ブランドの小瓶が一通り揃っており、お値段はいずれも650円。大瓶はサッポロ赤星だけで850円。珍しいところでは五島列島マルシェのオリジナルビール「バラモンビール」。1,100円なのでお安くはないが、レモングラスを原料の一部に使っているこのビール、レモングラス由来の軽い苦味とか爽やかさを楽しむことができ、なかなか美味。
なんといってもオススメなのが「あご出汁割セット」1,000円。燗にした日本酒をあご出汁で割って飲むもので、これが実に美味。お好きな割合で飲んで構わないが、オススメ割合は日本酒7:出汁3とのこと。色々と試してみたが、たしかにそのとおりかもしれない。出汁の割合が高いと(出汁が美味しいために)グビグビと飲み過ぎてしまうので、あくまでも日本酒をベースに考えた方が良いと個人的には思う。日本酒1合追加は650円、出汁追加は350円。
2024/03/15 更新
2024/02 訪問
五島への愛に満ちたお店
まとめ(詳細は下記のベース投稿を)
◯ランチタイムは日本三大うどんの一つとされる五島うどんを頂くことができるお店
◯メニューは幅広く、どれもアゴ出汁を使っていてとても美味。個人的には「かきたまうどん」と初夏限定の「生あおさうどん」が秀逸
◯ディナーは「あご出汁割り」をチビチビしつつ五島の食材を主役に据えたお料理を楽しむ
◯今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする
さて、平日のランチタイムに1名で伺った。12時10分頃に1名で訪問。先客1名、後客1名。
前回同様、お気に入りの「かきたまうどん」を1.5人前(250円増し)でオーダー、しいたけ甘辛煮150円をトッピング。現金払いで1,150円。
「かきたまうどん」の美味しさについては下記のベース投稿をご参照いただきたい。やはり胡麻油との相性が良いと思う。
しいたけ甘辛煮トッピングは初めて。別皿にて提供。前回いただいた鶏甘辛煮は上品な甘さ・辛さであったが、こちらはどちらかというと強めのお味。
いつもどおり、満足度の高いランチであった。
下記はベース投稿
***
小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。ご店主である女性のワンオペ。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
ランチ
ランチメニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあった。どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープである。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにランチタイムにいただいたことのある五島うどんのお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、柚子唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
◯コクうま辛うどん。ココナッツと五香粉(花椒など5種類のスパイスを使った中国のスタンダードな混合スパイス)を使いつつ、スペシャリテである五島のアゴ出汁を使ったもので、辛さはあるのだが円やかで、味に深みがある。タイカレーのようなものを食べたいムードのときとか、少しエスニックなものを食べたいときにぴったりのうどん。
◯きざみあんかけうどん。上述の「かきたまうどん」と並んで寒い日に特にオススメ。おツユはトロ〜リとしていて、熱々で、そしてあご出汁がしっかりで、実に美味。具材は九条ネギとお揚げさん。九条ネギは大きめに刻んであって、少しシャキッとした食感もあってとてもいいアクセント。お揚げさんは上品に軽く甘めに煮てあって、短冊状にカットされたもの、たくさん入っていて、けち臭さがまったくない。薬味は柚子唐辛子、生姜、ネギ、胡麻。小皿が付いているのでそれを利用して味変しつついただく。
ディナー
ディナーもご店主である女性のワンオペであるが、その割にお料理のメニューは多い。五島列島の具材を使ったものが多いが、そうでないものも色々とある。ランチタイムと同じメニューのものも(ランチに比べるとお値段は少しだけ高くなるが)もちろん頂くことができる。
個人的にオススメなのは「生あおさと豆腐のアゴ出汁仕立て」。生あおさを使ったうどん(ランチタイム)は初夏限定だが、このお料理は通年でやっている。磯の香りが芳しく、実に美味しい。
五島の具材を主役に据えたものも美味しい。
五島産きびなごの一夜干しは、シンプルだが、あご出汁割りのいいお供になる。
「五島うどんの焼きうどん」はソースベースではなくて塩味ベース、五島の豚肉もふんだんに使われているし、五島うどんは細めなので、あご出汁割りの日本酒と一緒に飲んでも問題はない。
「揚げたてさつまあげ」は五島のアジだけを使っているそうで、アジの味と香りがしっかりしたもの。
ドリンク類も幅広く一通り揃っている。
ビールは四大ブランドの小瓶が一通り揃っており、お値段はいずれも650円。大瓶はサッポロ赤星だけで850円。珍しいところでは五島列島マルシェのオリジナルビール「バラモンビール」。1,100円なのでお安くはないが、レモングラスを原料の一部に使っているこのビール、レモングラス由来の軽い苦味とか爽やかさを楽しむことができ、なかなか美味。
なんといってもオススメなのが「あご出汁割セット」1,000円。燗にした日本酒をあご出汁で割って飲むもので、これが実に美味。お好きな割合で飲んで構わないが、オススメ割合は日本酒7:出汁3とのこと。色々と試してみたが、たしかにそのとおりかもしれない。出汁の割合が高いと(出汁が美味しいために)グビグビと飲み過ぎてしまうので、あくまでも日本酒をベースに考えた方が良いと個人的には思う。日本酒1合追加は650円、出汁追加は350円。
2024/02/16 更新
2024/01 訪問
五島への愛に満ちたお店
まとめ(詳細は下記のベース投稿を)
◯ランチタイムは日本三大うどんの一つとされる五島うどんを頂くことができるお店
◯メニューは幅広く、どれもアゴ出汁を使っていてとても美味。個人的には「かきたまうどん」と初夏限定の「生あおさうどん」が秀逸
◯ディナーは「あご出汁割り」をチビチビしつつ五島の食材を主役に据えたお料理を楽しむ
◯今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする
さて、今年の初訪問。平日のランチタイムに1名で伺った。オープンとほぼ同時に入店したこともあって、先客ゼロ、後客1名。
「かきたまうどん」を1.5人前(250円増し)でオーダー、鶏甘辛煮150円をトッピング。現金払いで1,150円。
「かきたまうどん」の美味しさについては下記のベース投稿をご参照いただきたい。やはり胡麻油との相性が良いと思う。
鶏甘辛煮トッピングは初めて。別皿にて提供。上品な甘さ・辛さである。作り置きなはずだが、室温並みの温度で提供され、冷たくないのが良い。
いつもどおり、満足度の高いランチであった。
下記はベース投稿
***
小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。ご店主である女性のワンオペ。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
ランチ
ランチメニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあった。どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープである。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにランチタイムにいただいたことのある五島うどんのお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、柚子唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
◯コクうま辛うどん。ココナッツと五香粉(花椒など5種類のスパイスを使った中国のスタンダードな混合スパイス)を使いつつ、スペシャリテである五島のアゴ出汁を使ったもので、辛さはあるのだが円やかで、味に深みがある。タイカレーのようなものを食べたいムードのときとか、少しエスニックなものを食べたいときにぴったりのうどん。
◯きざみあんかけうどん。上述の「かきたまうどん」と並んで寒い日に特にオススメ。おツユはトロ〜リとしていて、熱々で、そしてあご出汁がしっかりで、実に美味。具材は九条ネギとお揚げさん。九条ネギは大きめに刻んであって、少しシャキッとした食感もあってとてもいいアクセント。お揚げさんは上品に軽く甘めに煮てあって、短冊状にカットされたもの、たくさん入っていて、けち臭さがまったくない。薬味は柚子唐辛子、生姜、ネギ、胡麻。小皿が付いているのでそれを利用して味変しつついただく。
ディナー
ディナーもご店主である女性のワンオペであるが、その割にお料理のメニューは多い。五島列島の具材を使ったものが多いが、そうでないものも色々とある。ランチタイムと同じメニューのものも(ランチに比べるとお値段は少しだけ高くなるが)もちろん頂くことができる。
個人的にオススメなのは「生あおさと豆腐のアゴ出汁仕立て」。生あおさを使ったうどん(ランチタイム)は初夏限定だが、このお料理は通年でやっている。磯の香りが芳しく、実に美味しい。
五島の具材を主役に据えたものも美味しい。
五島産きびなごの一夜干しは、シンプルだが、あご出汁割りのいいお供になる。
「五島うどんの焼きうどん」はソースベースではなくて塩味ベース、五島の豚肉もふんだんに使われているし、五島うどんは細めなので、あご出汁割りの日本酒と一緒に飲んでも問題はない。
「揚げたてさつまあげ」は五島のアジだけを使っているそうで、アジの味と香りがしっかりしたもの。
ドリンク類も幅広く一通り揃っている。
ビールは四大ブランドの小瓶が一通り揃っており、お値段はいずれも650円。大瓶はサッポロ赤星だけで850円。珍しいところでは五島列島マルシェのオリジナルビール「バラモンビール」。1,100円なのでお安くはないが、レモングラスを原料の一部に使っているこのビール、レモングラス由来の軽い苦味とか爽やかさを楽しむことができ、なかなか美味。
なんといってもオススメなのが「あご出汁割セット」1,000円。燗にした日本酒をあご出汁で割って飲むもので、これが実に美味。お好きな割合で飲んで構わないが、オススメ割合は日本酒7:出汁3とのこと。色々と試してみたが、たしかにそのとおりかもしれない。出汁の割合が高いと(出汁が美味しいために)グビグビと飲み過ぎてしまうので、あくまでも日本酒をベースに考えた方が良いと個人的には思う。日本酒1合追加は650円、出汁追加は350円。
2024/01/15 更新
2023/12 訪問
五島への愛に満ちたお店
まとめ(詳細は下記のベース投稿を)
◯ランチタイムは日本三大うどんの一つとされる五島うどんを頂くことができるお店
◯メニューは幅広く、どれもアゴ出汁を使っていてとても美味。個人的には「かきたまうどん」と初夏限定の「生あおさうどん」が秀逸
◯ディナーは「あご出汁割り」をチビチビしつつ五島の食材を主役に据えたお料理を楽しむ
◯今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする
さて、年末、平日のランチタイムに1名で伺った。先客は1組2名、後客は1組2名。
「きざみあんかけうどん」を1.2人前(150円増し)でオーダー、現金払いで950円。お安いお値段。
オーダーから15分弱でお料理到着。丼から湯気が立ち上る。寒い日にはうってつけである。お汁から啜る・・・うん、トロ〜リとしていて、熱々で、そしてあご出汁がしっかり、実に美味。具材は九条ネギとお揚げさん。九条ネギは大きめに刻んであって、少しシャキッとした食感もあってとてもいいアクセント。お揚げさんは上品に軽く甘めに煮てあって、短冊状にカットされたもの、たくさん入っていて、けち臭さがまったくない。薬味は柚子唐辛子、生姜、ネギ、胡麻。小皿が付いているのでそれを利用して味変すること数度。
実に満足度の高いランチであった。
下記はベース投稿
***
小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。ご店主である女性のワンオペ。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
ランチ
ランチメニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあった。どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープである。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにランチタイムにいただいたことのある五島うどんのお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
◯コクうま辛うどん。ココナッツと五香粉(花椒など5種類のスパイスを使った中国のスタンダードな混合スパイス)を使いつつ、スペシャリテである五島のアゴ出汁を使ったもので、辛さはあるのだが円やかで、味に深みがある。タイカレーのようなものを食べたいムードのときとか、少しエスニックなものを食べたいときにぴったりのうどん。
ディナー
ディナーもご店主である女性のワンオペであるが、その割にお料理のメニューは多い。五島列島の具材を使ったものが多いが、そうでないものも色々とある。ランチタイムと同じメニューのものも(ランチに比べるとお値段は少しだけ高くなるが)もちろん頂くことができる。
個人的にオススメなのは「生あおさと豆腐のアゴ出汁仕立て」。生あおさを使ったうどん(ランチタイム)は初夏限定だが、このお料理は通年でやっている。磯の香りが芳しく、実に美味しい。
五島の具材を主役に据えたものも美味しい。
五島産きびなごの一夜干しは、シンプルだが、あご出汁割りのいいお供になる。
「五島うどんの焼きうどん」はソースベースではなくて塩味ベース、五島の豚肉もふんだんに使われているし、五島うどんは細めなので、あご出汁割りの日本酒と一緒に飲んでも問題はない。
「揚げたてさつまあげ」は五島のアジだけを使っているそうで、アジの味と香りがしっかりしたもの。
ドリンク類も幅広く一通り揃っている。
ビールは四大ブランドの小瓶が一通り揃っており、お値段はいずれも650円。大瓶はサッポロ赤星だけで850円。珍しいところでは五島列島マルシェのオリジナルビール「バラモンビール」。1,100円なのでお安くはないが、レモングラスを原料の一部に使っているこのビール、レモングラス由来の軽い苦味とか爽やかさを楽しむことができ、なかなか美味。
なんといってもオススメなのが「あご出汁割セット」1,000円。燗にした日本酒をあご出汁で割って飲むもので、これが実に美味。お好きな割合で飲んで構わないが、オススメ割合は日本酒7:出汁3とのこと。色々と試してみたが、たしかにそのとおりかもしれない。出汁の割合が高いと(出汁が美味しいために)グビグビと飲み過ぎてしまうので、あくまでも日本酒をベースに考えた方が良いと個人的には思う。日本酒1合追加は650円、出汁追加は350円。
2023/12/28 更新
2023/11 訪問
五島への愛に満ちたお店
平日の午後6時過ぎに1名で伺った。先客も後客もゼロ。
この日のオーダーは以下のとおり。
◯瓶ビール(ハートランド)
◯生あおさと豆腐のあご出汁仕立て
◯五島豚とピーマンの炒め物
◯あご出汁割りセット
◯五島産きびなごのくんせい
◯あご出汁割りの日本酒追加
寒い夜にはこちらの「あご出汁割り」はなかなか秀逸。この日は柚子胡椒をいただいてそれを溶きながら出汁割りを頂いたりして身体をあっためた次第。
下記はベース投稿
***
小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。メニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあったが、どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープである。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにいただいたことのある五島うどんのお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
◯コクうま辛うどん。ココナッツと五香粉(花椒など5種類のスパイスを使った中国のスタンダードな混合スパイス)を使いつつ、スペシャリテである五島のアゴ出汁を使ったもので、辛さはあるのだが円やかで、味に深みがある。タイカレーのようなものを食べたいムードのときとか、少しエスニックなものを食べたいときにぴったりのうどん。
2023/12/28 更新
2023/11 訪問
五島への愛に満ちたお店
平日のランチタイム、12時20分ころに伺った。先客1名。後客1名。
この日は初めて「コクうま辛うどん」1,050円をオーダー。1.5人前に増量して200円増し。
お待ちすること10分弱でお料理が到着。比較的大きな器にスープがたっぷりと。ココナッツの薫りを漂わせている。その上に糸唐辛子。スープはオレンジ色で、上にトッピングされた赤い糸唐辛子と相まって、かなり辛いのではないかと自分を警戒させる。サイドについていたのは刻まれたネギ。
スープを啜る・・・意外とサラリとしている。素直に美味しい。ココナッツと五香粉(花椒など5種類のスパイスを使った中国のスタンダードな混合スパイス)を使いつつ、スペシャリテである五島のアゴ出汁を使ったもので、辛さはあるのだが円やかで、味に深みがある。糸唐辛子のために最初は見えなかったのだが挽肉を炒めたものもトッピングされていた。こちらのうどんは細身だからこの濃厚系スープだと埋没するのではと思ったが、さもあらず。さすが五島うどん、存在感あります。
タイカレーのようなものを食べたいムードのときとか、少しエスニックなものを食べたいときにぴったりのうどん。美味しい一皿でした。
下記はベース投稿
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小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。メニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあったが、どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープである。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにいただいたことのある五島うどんのお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
2023/11/01 更新
2023/10 訪問
五島への愛に満ちたお店
またもや平日のディナータイムに伺った。ランチにフレンチを食べてワインを1本呑み、その後にシガーバーでスコッチやブランデーを数杯ひっかけ、この日の最後の〆にここにふらりと入ってしまった。前回訪問からは2週間ぶりである。
前回訪問時には売切れだった五島列島マルシェのオリジナルビール「バラモンビール」を飲んでみた。1,100円なのでお安くはないが、レモングラスを原料の一部に使っているこのビール、レモングラス由来の軽い苦味とか爽やかさを楽しむことができ、なかなか美味。
前回訪問時と同じく「生あおさと豆腐のアゴ出汁仕立て」700円を頂く。こちらのお店の生あおさ料理は磯の香りが芳しく実に美味しい。
ビールの後に頂いたお酒は「あご出汁割セット」1,000円。やはり前回訪問時と同じ。燗にした日本酒をあご出汁で割って飲むもので、これが実に美味。オススメは日本酒7:出汁3とのこと。日本酒あるいは出汁を追加することができるので、自分は日本酒を1号追加した。
その後にオーダーしたのは「五島うどんの焼きうどん」1,200円と「揚げたてさつまあげ」650円。焼きうどんはソースベースではなくて塩味(かな?)ベース、五島の豚肉もふんだんに使われているし、五島うどんは細めなので、あご出汁割りの日本酒と一緒に飲んでも問題はない。さつま揚げは五島のアジだけを使っているそうで、アジの味と香りがしっかり。
〆て5,830円であった。
下記はベース投稿
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小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。メニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあったが、どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープである。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにいただいたことのある五島うどんのお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
2023/11/22 更新
2023/09 訪問
五島への愛に満ちたお店
平日のディナータイムに伺った。こちらのお店で夜にお酒を頂くのは初めてだったが、結論としてとてもいい時間であった。
ビールは四大ブランドの小瓶が一通り揃っており、お値段はいずれも650円。大瓶はサッポロ赤星だけで850円。自分は赤星大瓶を頂いた。ちなみに五島列島マルシェのオリジナルビール「バラモンビール」を飲んでみたかったのだが、残念ながら品切れであった。
ご店主である女性のワンオペであるが、お料理のメニューは予想していたよりも多かった。五島列島の具材を使ったものが多いが、そうでないものも色々とあった。自分がいただいたものは下記のとおり。
◯生あおさと豆腐のアゴ出汁仕立て700円
◯ナットウミンチのレタス包み750円
◯五島産きびなごの一夜干し350円
◯よだれナス650円
ビールの後に頂いたお酒は「あご出汁割セット」1,000円。燗にした日本酒をあご出汁で割って飲むもので、これが実に美味。オススメ割合は日本酒7:出汁3とのこと。色々と試してみたが、たしかにそのとおりかもしれない。出汁の割合が高いと(出汁が美味しいために)グビグビと飲み過ぎてしまうので、あくまでも日本酒をベースに考えた方が良いかと思う。日本酒1合追加は650円、出汁追加は350円とのこと。自分は日本酒を1号追加した。
〆て5,000円ちょっと(5,060円だったかな?)。ちなみに御値段は税抜き価格なので注意されたい。また現金決済にすると全品50円引きである。
下記はベース投稿
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小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。メニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあったが、どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープであろう。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにいただいたことのあるお料理(ランチ)は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
◯ジャージャーうどん。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
2023/09/27 更新
2023/09 訪問
五島への愛に満ちたお店
月曜日のランチタイム、12時40分頃に伺った。先客ゼロ、後客は常連と思しき女性1名、そしてやはり常連と思しき男性1名。
この日は「じゃーじゃーうどん」1,050円をチョイス。大盛りは1.2人前と1.5人前とがあり、1.2人前は350円増し、1.5人前は450円増し。「肉味噌も増量の為」と注意書きがある。たしかに大盛りによって増量されるのが麺だけだったらそんなに高くならないだろうから、誤解を招かないようにするためのメッセージは大切ですね。
オーダーしてから11分、お料理が到着。要するに炸醤麺(ジャージャー麺)のうどん版なわけだが、肉味噌は五島産の牛と豚の合挽肉を使い、タケノコと干しシイタケを合わせたもの。見た目の色の濃さの割には塩分が控えめで上品な味わい。白髪ネギがトッピングされ、別添えで青ネギもある。食べる辣油、コチュジャン、花椒が添えられているので、それら調味料を使って味変しつつ楽しむ。
満足できる一品であった。
下記はベース投稿
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小田急線・経堂駅から400mほど、徒歩5分ほどの場所にあるお店。以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったもの。
店内には4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。メニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあったが、どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、それは分からないが、とにかく五島愛に溢れたお店である。
ベースとなるのは、もちろん五島うどん、そしてアゴ出汁のスープであろう。アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかで歯応えがある。さすがに讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」と呼ばれるだけのことはある。
自分が今までにいただいたことのあるお料理は以下のとおりである。
◯かきたまうどん。温かいうどんである。たっぷりのアゴ出汁のスープに五島うどん、その上に卵餡が掛けられたものて、餡は「ふわり」と「トロリ」とが共存していて、とても美味。胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
◯生あおさうどん。初夏の限定品で、自分はこの商品を勝手にこのお店のスペシャリテと認定している。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかくこと必至である。
◯五島牛の肉うどん。アゴ出汁の効いたスープに五島うどん、そして五島牛と九条ネギのコンビネーションである。使われていた五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
2023/09/04 更新
2023/05 訪問
あおさの芳しさが素晴らしい一品
平日の正午過ぎに1名にて訪問。先客はゼロだったが、自分の後にすぐに女性一人客が入ってこられた。
この季節の限定商品である「五島産 生あおさうどん」1,000円をオーダー。今季二度目である。ちなみにもう1人のお客さんも同じオーダー。
この日は準備に少し時間がかかり、オーダーしてから15〜16分後、お盆に乗せられた「生あおさうどん」が到着。
ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
薬味は青ネギ、生姜、柚唐辛子の3種類になっていた。小皿があるのでそちらに少量移して味変して食べることができるようになっている。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
下記は昨年の訪問記
+++
平日の正午過ぎに2名で伺った。先客ゼロ、後客は2名1組。
この季節の限定商品である「五島産 生あおさうどん」800円をオーダー。
女性のご店主さんお一人でやってらっしゃるし、丁寧に作られているからであろう、(前回初訪問の際にも思ったのだが)お料理が出てくるまでに少々時間が掛かる。この日は15分くらいだろうか。ランチタイムに訪問する際には時間に余裕をみてお越しいただきたい。
さて、お盆に乗せられてお料理が到着。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかきながら頂いた。
お料理の提供に少し時間が掛かるとは申し上げたものの、お店に入ってから出るまでに35分程度であったので、とてつもなく遅いということはない。
2023/05/24 更新
2023/05 訪問
あおさの芳しさが素晴らしい一品
土曜日の午後1時10分ころに2名にて訪問。先客は小さなお子さんを連れたお若いご夫婦、後客ゼロ。
この季節の限定商品である「五島産 生あおさうどん」1,000円をオーダー。昨年から200円アップしたがご時勢にかんがみればやむを得ないかと。
この日は最高気温28度の夏日、とはいえ店内にはまだエアコンが入っておらず少々暑かったのでビールを。こちらは瓶ビールではあるが各ブランドを揃えていらっしゃる。自分はハートランドをチョイス。
オーダーしてから12〜13分後、お盆に乗せられた「生あおさうどん」が到着。前回の投稿を繰り返すことになって恐縮だが。。。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
昨年の訪問時には薬味は4種類あったが、今年はゴマがなくなっていて、青ネギ、生姜、柚唐辛子の3種類になっていた。小皿があるのでそちらに少量移して味変して食べることができるようになっている。が、自分は特に味変することもなく一気に食べ切って飲み切ってしまった。お味については昨年の訪問記(下記)をご参照いただきたい。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。
下記は昨年の訪問記
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平日の正午過ぎに2名で伺った。先客ゼロ、後客は2名1組。
この季節の限定商品である「五島産 生あおさうどん」800円をオーダー。
女性のご店主さんお一人でやってらっしゃるし、丁寧に作られているからであろう、(前回初訪問の際にも思ったのだが)お料理が出てくるまでに少々時間が掛かる。この日は15分くらいだろうか。ランチタイムに訪問する際には時間に余裕をみてお越しいただきたい。
さて、お盆に乗せられてお料理が到着。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかきながら頂いた。
お料理の提供に少し時間が掛かるとは申し上げたものの、お店に入ってから出るまでに35分程度であったので、とてつもなく遅いということはない。
2023/05/06 更新
2023/04 訪問
五島牛の肉うどん
日曜日の夕刻、駅から自宅に帰る道すがら、小腹が空いてしまい、7時半過ぎに1名で寄らせていただいた。先客ゼロ、そのあとに常連と思しき方が1名いらっしゃっり、ビールを頼んでお飲みになられていた。
自分のオーダーは「五島牛の肉うどん」。恐縮ながら五島牛にも五島うどんにも造詣はないのだが、こちらのお出汁はアゴ(だと想像するのだが)が適度に効いていて、なかなか美味である。うどんは少しばかり細身で適度なコシ、詳しくないので偉そうなことは言えないが、誰にでも好かれるような、そんな感じである。五島牛はどちらかというと脂が少なめなのか、よくは分からないがタイトな食感、香ばしい九条ネギと一緒くたにして食べるととても良い。
そろそろ「あおさうどん」が始まるころだろうか。昨年の5月頃に食べたあの鮮烈なお味はなかなか忘れられない。楽しみである。
2023/05/01 更新
2022/05 訪問
あおさの芳しさが素晴らしい一品
平日の正午過ぎに2名で伺った。先客ゼロ、後客は2名1組。
この季節の限定商品である「五島産 生あおさうどん」800円をオーダー。
女性のご店主さんお一人でやってらっしゃるし、丁寧に作られているからであろう、(前回初訪問の際にも思ったのだが)お料理が出てくるまでに少々時間が掛かる。この日は15分くらいだろうか。ランチタイムに訪問する際には時間に余裕をみてお越しいただきたい。
さて、お盆に乗せられてお料理が到着。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、様々な薬味を使って味変を楽しむのも一興。生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子があったが、柚唐辛子との相性がとても良かった。熱々で供されるので、汗をかきながら頂いた。
お料理の提供に少し時間が掛かるとは申し上げたものの、お店に入ってから出るまでに35分程度であったので、とてつもなく遅いということはない。
2023/01/18 更新
2021/11 訪問
ハイクオリティな五島うどん
という表題にしてしまったが、実は自分はこの歳になるまで五島うどんを食べたことがなかったし、五島うどんが讃岐・稲庭と並ぶ「日本三大うどん」だということさえ知らなかったので、その点はご承知置きいただきたい。
こちらのお店、以前は無国籍料理を出すバルであったが、どこかの時点で五島うどんをはじめとする五島列島のお料理を出すお店へと業態転換をされた。ランチタイムはカレーを除いて五島うどんだけで、カレーも五島列島から来た牛肉や豚肉を使ったものであった。
平日の午後1時に伺うと先客1名。店内は4人用テーブルが二つと2人用テーブルが一つという小躯なお店である。入口すぐの4人用テーブルに席を取る。メニューを拝見すると、冷たいうどん、釜揚げ、地獄炊き、カレーつけ麺、温かいかけうどんなど、小躯なお店の割りには比較的幅広い品揃え。
自分は「かきたまうどん」850円、揚げ煮トッピング100円、1.25人前100円。同伴者は「きざみあんかけうどん」800円を。
店内には長崎県五島市に公認された飲食店であることを証する盾のようなものがあったが、どういう公認制度(お店の何を公認する制度)なのか、分からない。
5分ほどして比較的大きなお盆が到着。薬味は九条ネギのようなネギ、生姜をすりおろしたようなもの、そして唐辛子ペーストのようなもの。すり鉢に入った胡麻。そして胡麻油。揚げ煮は別皿で。また味変用にということで小皿も付属。
まずはスープから啜ると、アゴから出汁を取ったスープはしっかりと煮干しの味がするものの臭みや雑味はまったくなく、仄かに甘くて、優しいお味。その上に掛けられた卵餡は「ふわり」と「トロリ」が共存している。うどんは予想に反して随分と細麺だが、その割りにはしっかりとしたコシがあり、それでいてしなやかだった。
胡麻油を足すと中華料理のような雰囲気が出るという説明があったので、小皿に少し移して胡麻油を掛けてみると、確かに雰囲気が大きく変わった。その後、次々と小皿に移しては、すりごまを振りかけてみたり、おろし生姜を溶かしてみたり、唐辛子ペーストを溶かしてみたりなどして、味の変化を楽しむことができた。
想像以上に美味でお得感のあるランチであった。
2021/11/25 更新
平日のランチタイム、1時25分に1名にて訪問。先客1名、後客ゼロ。
前回と同様、初夏の限定商品である「五島産 生あおさうどん」を麺1.5倍でオーダー。
オーダーしてから12分後、お盆に乗せられた「生あおさうどん」が到着。ビジュアルからしていかにも「あおさ」。まさに碧である。濃くて美しい碧。「あおさ」をたっぷり含んだ餡が掛けられていて、箸で麺を引き上げようとするとトロッというかドロっとした粘り強さ。鼻腔をくすぐる「あおさ」の薫りが実に芳しく、どこかの海の岩場にいるみたいな錯覚に陥る。
お味もとても良い。出汁は(こちらのお得意である)アゴ出汁なのだと想像するが、それはともかく、出汁がしっかり取られていて、それが「生あおさ」と組み合わされると海の香りがますます引き立つ。麺は細めながらコシがあり、あおさ餡としっかり絡む。小さな取り皿があるので、そこに小分けして、4種類の薬味(生姜、胡麻、青ネギ、赤い柚唐辛子)を使って味変を楽しむのも一興。柚唐辛子との相性が特に良いと思う。
ちなみに、今は不定休となっているので、お店を訪問される前にインスタかFacebookで営業日を確認されることをオススメする。