6回
2023/06 訪問
見た目も鮮やかで洗練された料理の数々
6月は連れの誕生月。感謝の気持ちか、半ば強制的かでお伺いしたのが、恵比寿の人気フレンチ店から独立して2019年1月オープンの此方。
完全予約制。月替りのコース料理1本のみ。調理はシェフお1人のみのお店。ですがこの界隈では人気店で、月替りの料理を楽しみに毎月お伺いするヘビーユーザーの方もいらっしゃいます。
予約の時間帯の関係で17時にお伺い。先客は無く貸切状態。既に本日のメニューがカウンター席に置かれています。先ずは私はカールスバーグ、連れはキール。
6月のコースは以下の通り。
・北海道産熟成レッドムーンのヴィシソワーズとパプリカムース
赤馬鈴薯の冷製スープ。柔らかく粘質を感じます。パプリカムースは仄かな甘味。
・水蛸のカルパッチョ茗荷とライムのジュレ
茗荷とライムの酸味が水蛸の甘味を引立てます。色合いも綺麗。
・浜名湖産穴子のフリット赤ワイン山椒ソース
穴子はふっくら柔らかく、土台の西洋ネギの甘み。
ここでドイツ産白ワイン
フレッシュな酸味と清々しいキレの良さ。
・ヒラメのムニエルブイヤベースソース
外側のカリッと感と中のふっくら感。魚介出汁ソースが美味しい。下に置かれた冬瓜もあっさり。
今度はフランス産赤ワイン
柔らかな酸味と熟成された渋みが程良い味わい。
・デラウェアのお口直し
ワイン用ブドウ品種のグラニテ。
・アンガス牛ハラミのローストシャンピニョンソース
肉質は柔らかく、紅色のレア感が食欲を唆ります。肉質は柔らかく、ジューシーで旨味たっぷり。キノコソースとの相性も良しです。
・梅肉トマトの冷製パスタと水茄子のマリネ
梅肉トマトと水茄子のあっさり感。涼し気な一品。
・プラリネムースのミルフィーユとピスタチオアイス
プラニレとはキャラメルコーティングしたアーモンドをペースト状にしたものだそうで、甘さ控えめで美味しい。
毎回お伺いする度に洗練された料理が提供され驚かされます。しかも何れも見た目も鮮やかで美味しい。しかもフレンチ料理としてはかなりリーズナブル。
7月は私の誕生日月なので、予約を入れさせて頂きました。 毎月お伺いされているヘビーユーザーの方程とは言えませんが、もう少し頻度を上げてお伺いさせて頂きます。ご馳走さまでした。
2023/07/23 更新
2023/01 訪問
年初冬の料理を味わいたくてお伺い
乾燥した寒い日が続いた後、久方振りの雨で少し潤った暖かい日の週末、お伺いしたのが5ヶ月振りの此方。
前回は過ぎゆく夏の8月に伺いましたので、今回は年初冬の料理を味わいたくてお伺い。
いつものように先ずは私はカールスバーグ、連れはキールで乾杯。1月のコースは以下の通り。
・根セロリとちりめん山椒のサラダ
セロリの一種だそうですが、セロリが葉を食用にするのに対し、根セロリは肥大した根茎を食用にするそうです。適度な歯応えとちりめん、オリーブ油との相性が良く、初めての食感。
・寒鰤のマリネとポテトサラダ照り焼きソース
上には旬の寒鰤のマリネ、下にはポテトサラダ。マリネはアッサリ、ポテトサラダはしっとりしなやかな食感。
・干し柿とカマンベールチーズのノルマンディー風フリット
揚げた干し柿の中にハムとチーズ。甘い干し柿に優しく円やかなチーズとハムが包み込む。この組合せでこんな味わいを思いつくなんて。この発想と独創性に感動。
ここで慣れない赤ワインを2種類。
銘柄はドメーヌビュルルとドンジョン・ド・ラマルク
前者はスパイシーな香りと力のある味わい、後者は程良い渋味と確りした酸味との事ですが、雰囲気で味わってるだけかも。
・寒鰆のソテー北海大アサリと青海苔ソース
春を呼ぶ魚、鰆(サワラ)はデコレートされた味付けよりも少しの塩味のみが丁度良い。北海大アサリも身が大きい。
・お口直し
みかんのグラニテ(写真取り忘れ)
初めてのミモザ
オレンジジュースの酸味に、シャンパンのキリッと引き締まった酸味。フルーティーでやや辛口な味わい。
・カンガルーランプ肉のロースト
カンガルー肉は此方では初めて。ですが高タンパク低脂肪な肉ですし、ジビエではないですが、シェフの発想からなのでしょう。肉は柔らかく美味しい。
・濃厚ナポリタン
文字通りソースが濃厚。具材もベーコン、マッシュルーム等多く、締めの一品として相応しい。
・スフレチーズケーキとクレームダンジュラズベリーソース
上にはフワッと軽く滑らかなクレームダンジュ、下にはチーズの香りで柔らかく甘みのあるスフレチーズ。一番上には酸味と甘味のある苺。
オープンキッチンなので目の前で調理されていくライブ感。盛り付けられた料理を彩るお皿も綺麗。相変わらずお一人で無駄のないオペ。調理のみならず、お出迎えから会計、お見送りまでされています。今年はもう少し頻度を上げてお伺いします。ご馳走さまでした。
2023/01/16 更新
2022/08 訪問
過ぎゆく夏を惜しみながらご主人の人柄とポリシーが伝わる料理を堪能
8月最後の日曜日。半年振りにお伺いしたのは、洗練された都会的なフレンチ料理を提供し、下町門前仲町界隈でフレンチ料理で検索すると、第1位になっている人気店の此方。
18時にお伺い。カウンター席の端に案内。聞けば次のお客様は19時にお1人様と奥の個室に3人との事。従って19時迄は私達のみの貸切状態。
明日から9月5日迄1週間、遅い夏休みを取得されるそうで、8月メニューの食材も本日で最後との事。
先ずは私はサングリア、連れはキールで乾杯。
BGMは一昔前のアメリカポップミュージックで、過ぎゆく夏をテーマにした懐かしい音楽が静かに流れています。
オペはご主人お1人ですが、段取りの良さと無駄のない動きで待たされる感は全く無し。オープンキッチンなので調理する様子が手に取るように分かります。
8月最後のメニューは以下の通り。
・とうもろこしのムースとズワイガニ和風ジュレ
とうもろこしの甘さを抑えたムースとズワイガニのデザートのような一品。
・ノルウェーサーモンと新レンコンの青海苔タルタル
サーモンメインと思いきや新レンコンのサクサクとした歯応え感が心地良く、アボカドも入って複合的なタルタル。
・牡蠣のクリームコロッケとシュークルート
牡蠣の旨味をコロッケにして、付け合せのパンと一緒に頂くと美味しい。
・真鯛と子持ち昆布とろろブイヤベース
真鯛の中に子持ち昆布が挟まれています。あっさりした真鯛の食感に子持ち昆布のプチプチ感。上に有る緑の飾付けはおかひじき。
・お口直し
桃のグラニテは仄かな味でサッパリ。
・松阪豚フィレ肉のロースト オレガノ生姜ソース
牛は良く聞きますが豚は初めて。松坂豚は甘くてジューシー。添え物の冬瓜の瑞々しさ。ソースも豚と冬瓜何方にも合います。冬瓜と書いて旬は夏なんですよね。
・穴子のソテーと焼きおにぎりリゾット
食べた瞬間仄かに山葵の香りと穴子の風味が鼻腔をくすぐります。焼きおにぎりも香ばしい。
・シフォンケーキとマスカルボポーネムース
フワフワのシフォンケーキとムースの相性が良かった。
聞けば伝統的なフレンチ料理のみならず、例えばとうもろこしとズワイガニ、サーモンとレンコン、真鯛と子持ち昆布等、意外な素材の組合せで新たな料理の開発、提供に腐心しているとの事。月毎に変わるメニューも敢えて自分にプレッシャーをかけて、同じ料理は提供しないとも。
気さくなご主人ながら料理に対して真摯な方であるな、と思いました。料理も美味しく頂きました。近い内にまた来ます。ご馳走さまでした。
2022/08/31 更新
2022/03 訪問
更にブラッシュアップされた感の有るスタイリッシュで繊細な料理の数々
本日の休日ディナーは月単位でメニューが変わる此方。2年10ヶ月振りにお伺いさせて頂きました。オープンから早3年が経過し、界隈での人気は不動になっているようです。
事前予約して18時に訪問。店内は間引きされたカウンター7席。真ん中の2席を案内されました。本日も満席のようです。
店内は穏やかなBGM。オープンキッチンなので料理が調理されていくのがライブ感覚で見て取れます。調理はご主人のワンオペ。
先ずは私がカールスバーグ、連れはキールで乾杯。
以下は料理のコース内容。
かぶの冷製ポタージュと炙りズワイガニ トマトコンソメジュレ
ホイップされた蕪に、炙りズワイガニとトマトジュレがアクセントで入って、さっぱりした味わい。
馬肉と山うどのカルパッチョ
少しネットリした歯応え感の有る馬肉に、さっぱりした醤油ダレ、今が旬の山うどと食用菊がアクセント。
ホワイトアスパラガスとふき味噌オランデーズソース
繊維質を感じるホワイトアスパラガスと、揚げて少し苦味を感じる蕗の薹に、オランデーソースが包むようにして春を感じさせてくれます。
桜鯛のソテーと春野菜ソースヴァンプラン
ほんのり塩味を感じる桜鯛は柔らかく、菜の花もしんなりして美味しい。さやえんどうの彩りが鮮やか。
お口直し
パイナップルのグラニテ。口がさっぱりします。
もち豚ロースのコンフィと春キャベツのエチュベ
ナイフを軽くあてても切れる程に肉は柔らかく、油脂が流れ出します。春キャベツは素材の持つ水分だけでも、甘味が有ります。
筍焼きおにぎりとトムヤムクンブイヤベース
焼きおにぎりにトムヤムクンは合うかなと思いましたが、仄かに焦げた焼きおにぎりと、酸味の有るトムヤムクンが意外に合います。上に有るのはパクチーではなく三つ葉だそうです。苦手な方がいるからだそうですが、ご主人も苦手だそうです。
抹茶ホワイトチョコのテリーヌと黒豆きな粉アイス
ホワイトチョコと黒豆のハーモニー。
都会的で洗練された料理とは思っていましたが、前回訪問時よりも更にブラッシュアップされた印象。しかもリーズナブル。
会計が終わった際には態々お見送りまでして頂き、有り難うございます。急な階段なので酔った際には慎重に降りましょう。ご馳走様でした。
2022/03/08 更新
2019/05 訪問
下町門前仲町に洗練された都会的なフレンチ店が出来ました
まだ5月だと言うのに真夏日となった本日、伺ったのが此方。今年1月のオープンながら、恵比寿の人気店シェフが出店したとの事で、口コミ数は少ないものの食べログ食通の方々の口コミにより、注目著しいフレンチ店です。
場所は門前仲町駅から直ぐですが、裏通りの2階にひっそりと隠れ家的な佇まい。
コースはお任せ7千円のみ。月毎にメニューは変わるようです。
店内は洗練された落ち着いた雰囲気で、カウンター9席と1個室テーブル席のみ。この日は予約で既に満席。
売りは目の前で調理されるライブ感だそうで、シェフとは別に女性アシスタント(奥様?)の方もいらっしゃいました。
先ずは私はカールスバーグ、連れはキールで乾杯。
5月のメニューは以下の通り。
パプリカのムースとじゅんさい野菜のコンソメジュレ
フワフワの食感で口当たりは優しく、じゅんさいのトロミが感じられます。
パンはフォカッチャ。ふんわりしっとり。
炙りトビウオと加賀太きゅうりのマリネ新生姜のポワローヴィネグレット
西洋ネギのポワローを土台にトビウオ、加賀太きゅうりを積み上げた前菜。少し酸味が効いたアッサリ味。
天使海老の焼きクネル・ア・ラ・リヨネーズおこげ風
海老は見あたりません。すり潰して卵や調味料と共に円筒形のクネルにしたとの事。ソースは甲殻類のコクが確り残っています。
ドリンクが空になったので、私はウォッカをロックで、連れはブルゴーニュの白ワインを注文。
鮑と姫竹の鉄板焼き 焦がし肝味噌バターソース
鮑は少し小さめですが、鉄板で焼かれたばかりで味が染みて柔らかく、肝味噌ソースは濃厚で美味しい。姫竹は塩味が丁度良いです。
口直しにはさっぱりすだちのシャーベット
黒毛和牛シンシンのステーキと蕪の岩塩焼きトリュフ塩とタスマニアマスタード
シンシンは牛の後ろ脚のつけ根部分の肉だそうで、多少の筋は有りますが、きめ細かく柔らかで弾力が有ります。蕪はフォークでも切れる程に柔らかく、アッサリした味付けに岩塩が印象的です。
お任せパスタは鴨を煮込んだパスタです。連れが注文したのを一口頂きました。この頃になるとウォッカが効いて具材が鴨なのか良く分からず。
季節のサラダフリュイ
アップルマンゴーとゴールドキウイの自然な甘味と少しの酸味で酔いも少し冷めました。
盛付けはフレンチ料理としてはゴージャスと言うよりシンプルな感じですが、味付けは洗練された都会的なイメージを受けました。
門前仲町にまた楽しみなお店が出来ました。ご馳走さまでした。
2019/05/27 更新
茹だるような週末。7月は私の還暦誕生月。先月に続き17時に予約してお伺いしたのが此方。
BGMは90年代の映画音楽。ライブ感のあるオープンキッチンからシェフの調理を眺めながらドリンクを注文。
7月のメニューは以下の通り。
・茶豆の冷製ポタージュと帆立貝
濃厚ながらあっさりとした茶豆に揚げた玉葱がアクセント。帆立もしっとり甘い。
・炙りカンパチ新生姜とバジルソース
新生姜とバジルソースがカンパチを引立てます。上には九条葱。
・ハモとスカモルツァチーズのロールフリット和風タルタルソース
鱧がこんな形で提供されるとは少し驚き。鱧とチーズの間にハムでしょうか、意外な組合せながら美味しい。
・鮎の鰹節コンフィ酒盗ヴァンブランソース
フレンチに鮎の姿煮が見れるとは。頭から頂いても香ばしい。
・お口直し
葡萄のグラニテ
・松坂豚のフィレ肉のロースト
甘味の強いジューシーな松坂豚。土台にはふっくらした米茄子。
・鴨もも肉のラグーと赤米ガーリックライス
鴨もも肉の煮込みソースにガーリックが味を締めています。
・ピーチメルバのパフェ仕立て
桃とバニラアイスに苺ソースをかけた彩り鮮やかなデザート。
本日も予約満席らしく、お客さんが予定時間より早く来たり、遅れたりと、予想外な出来事が起きたにも拘らず、何食わぬ顔で、1人オペながらそつなくこなしておりました。
旬の食材に洗練された料理によって、美味しく頂きました。また来ます。ご馳走様でした。