職人!西島兵庫さんのマイ★ベストレストラン 2017

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マイ★ベストレストラン

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マイ★ベストレストラン

1位

鮨匠 のむら (天文館通、いづろ通、甲東中学校前 / 寿司)

4回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2019/10訪問 2019/12/01

[再訪]やっぱりのむらだ、百貫食べても大丈夫!アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/12/01)★4.30/89口コミ[1位/224軒]
(2018/11/18)★4.20/71口コミ[1位/219軒]
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]

◼︎ ディテール
□ 1989年創業。
□ 鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋。
□ 最寄駅は鹿児島市電・天文館通停留所。
□ 鹿児島の海の幸を超一流の目利きと技術、そしてトークの力で堪能させてくれる。
□ 私事ながら、3軒しかない★5.0の満点評価の店の一つであり、2017、2018年度のマイベストレストラン第一位とさせてもらった店。(2016年度は登録期限までにレビュアップできず)
□ 今回で4回目の訪問。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日19時
□ 予約有無:事前予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★5.0/ 東シナ海が育むネタの饗宴
□ サービス:★4.5/ のむらトークが寿司を更に美味しく
□ 雰囲気 :★3.5/ 重厚感のある雰囲気
□ コスパ :★4.0/ この量で大台に乗らないCP
□ 総合  :★5.0/ 食べることがこれだけ楽しい寿司屋は稀
(4.60+0.05/再訪3~4回)

□ オススメ:おまかせ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2019/10]
□ おまかせ
酒肴① とびうおのちきあげと厚焼き玉子
酒肴② ひらめ
酒肴③ 茹でたのまだこ
酒肴④ しょっこ
酒肴⑤ かいとうげ(たこの玉子)
酒肴⑥ たらの白子のリゾット
酒肴⑦ 対馬産まぐろづけ
酒肴⑧ ばしょうかじきの腹側
酒肴⑨ ばしょうかじきの背鰭
酒肴⑩ 天然しまあじ
酒肴⑪ 茶碗蒸し いくら いも 椎茸
酒肴⑫ はがつおのたたき

寿司① あおりいかの握り
寿司② すじあらの握り
寿司③ まだいの握り
寿司④ なみくだひげえびの握り
寿司⑤ くるまえびの握り
寿司⑥ さわらの握り
寿司⑦ あじの握り
寿司⑧ しまあじの握り
寿司⑨ 昆布森産かきの握り
寿司⑩ 唐津産黒あわびの握り
寿司⑪ すじこの握り
寿司⑫ はがつお腹の握り
寿司⑬ ほしがつおの握り
寿司⑭ ばしょうかじきとろの握り
寿司⑮ たちうおの握り
寿司⑯ 対馬産あなごの握り

御酒① 花の露 純米(福岡県久留米市/花の露)
御酒② 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
御酒④ 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
御酒⑥ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑦ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
御酒⑨ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑩ 春鹿 純米 超辛口(奈良県奈良市/今西清兵衛商店)
御酒⑪ 30 VISION 壽限無 超辛口(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑫ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)

⚫︎ 酒肴12品+寿司16貫+味噌汁の堂々たるコース。
⚫︎ 野村さんおすすめの日本酒は今回、12種類もいただいてしまいました、過去最高。アハハハハッ!
⚫︎ のむらの醤油、坊津産釜炊き天日干しの塩、数種類の梅をブレンドした梅ペースト、酢味噌と料理を支える調味料たちも相変わらず、万全である。

⚫︎ ここの魅力の一つは出てくる魚種が他の寿司屋とは大きく異なることだろう。
⚫︎ はがつお、ほしがつお、たちうお、かいとうげ…どれも他の寿司屋でも見るものだが、このうち一つでも出てくれば「珍しいね」と思うもの。
⚫︎ それがこちらでは、何品も出てくる。
⚫︎ それに加えて、なみくだひげえびとか、ばしょうかじきとかが出てくるものだから、とにかく、驚きの連続である。

⚫︎ その珍しい食材に拍車をかけるのが、野村さんご自身の調理とトーク。
⚫︎ 調理については、素人が語れる領域ではないが、トークに関して、少し語ると、お客さんを乗せるのが実に上手い。
⚫︎ さらには惜しげもなく知識を披露してくれるので、一貫の握りから感じ取れる情報量とそこから生まれる想像が半端ない。
⚫︎ 握りの後ろに東シナ海が見える…と言ったら、ややオーバーかもしれないが、ただ、旨いものを食べているのとは違う、プラスαがここにはある。

⚫︎ 食べることがこんな楽しくなる寿司屋は日本でも稀であろう。
⚫︎ やっぱり「のむら」だ、百貫食べても大丈夫!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/11/18)★4.20/71口コミ[1位/219軒]
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]

◼︎ ディテール
□ 1989年創業。
□ 鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋。
□ 最寄駅は鹿児島市電・天文館通停留所。
□ 鹿児島の海の幸を超一流の目利きと技術、そしてトークの力で堪能させてくれる。
□ 私事ながら、2017年度のマイベストレストランNo.1(2016年度は登録期限までにレビュアップできず)であり、2軒しかない★5.0の満点評価の店であり、今回で3回目の訪問。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合  :★5.0/ これが鹿児島の力、支えるのは東シナ海の魚達に対する愛!
(4.60+0.05/ 訪問3〜4回))

□ オススメ:(おまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2018/11]
□ おまかせ
酒肴① たこの玉子
酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴③ もみじ鯛(背・腹身)
酒肴④ のむらのたこ
酒肴⑤ ひらめのえんがわ 腹側
酒肴⑥ 真鱈の白子 シャリ和え
酒肴⑦ しょっこの刺身
酒肴⑧ 芭蕉かじきの炙り
酒肴⑨ 茶碗蒸し いくら30秒漬け さつまいも 菜の花
酒肴⑩ はがつおのたたき

寿司① あおりいかの握り
寿司② 目一鯛の握り
寿司③ ひらめのえんがわの握り
寿司④ なみくだひげえびの握り
寿司⑤ のどぐろの握り
寿司⑥ こはだの握り
寿司⑦ 茹でたてくるまえびの握り
寿司⑧ さよりの握り
寿司⑨ あじの握り
寿司⑩ 天然しまあじの握り
寿司⑪ のむらのTKG いくらの握り
寿司⑫ あわびの握り
寿司⑬ 昆布森産かきの握り
寿司⑭ 芭蕉かじきの握り
寿司⑮ ほしがつおの握り
寿司⑯ まぐろづけの握り
寿司⑰ たちうおの握り
寿司⑱ あなごの握り
味噌汁

御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 蜻蛉 特別純米 ひやおろし 赤とんぼ(福岡県大川市/若波酒造)
御酒④ 南部美人 特別純米酒(岩手県二戸市/南部美人)
御酒⑤ 惣誉 特別純米 辛口(栃木県芳賀郡市貝町/惣誉酒造)
御酒⑥ 酔鯨 純米吟醸 高育54号(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en 秋バージョン(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑧ 玉乃光酒造 純米吟醸 辛口 KARAKUCHI(京都府京都市/玉乃光酒造)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 九州菊 残心 超辛純米(福岡県京都郡みやこ町/林龍平酒造場)

⚫︎ 酒肴10品+寿司18貫という最早追加しようと思わせない圧巻のコース。
⚫︎ 日本酒はまたもや10種類も飲んでしまった…

⚫︎ 結論から言ってしまえば、日本に数多くの寿司屋はあれど、ここに代われる寿司屋はないということだろう。
⚫︎ 食材は鹿児島の西南に広がる東シナ海のもの、それも多く市場に出回らないものを多く使われている。
⚫︎ それだけであれば探せば他にもあるのだろうが、東シナ海を知り尽くした野村さんならではの目利きと購買ネットワーク、技術、そして客を乗せるあのトーク(ここ重要!)で昇華されるわけだから、ここはオンリーワンなのだ。

⚫︎ この日はたこの玉子でスタート。
⚫︎ たこの玉子と言えば、パサッとしてモサっとしたイメージであったが、仄かなコクとともに解ける感じが良い。
⚫︎ もみじ鯛は背と腹の部位が供される。
⚫︎ 背はわさび+塩・ポン酢・梅わさび、腹身はわさび+醤油で味わう。
⚫︎ 適度な脂乗りと仄かな甘さのもみじ鯛もさすがだが、この調味料群も相変わらず良い仕事をしている。
⚫︎ お客さんにお仕着せにならぬよう、多彩な選択肢を提供したいという自由な雰囲気がここの良さの一つだろう。
⚫︎ 定番メニューのたこを酢味噌でいただいた後に出てきたひらめのえんがわと白子のシャリ和え、これは危険だった。
⚫︎ 経験上、酒肴は中盤だろうが、この二品、酒が進んで困る…アハハハハッ!
⚫︎ 芭蕉かじきの炙りは、言わばスーパーレアステーキ。
⚫︎ 東シナ海の魚は肉をも超えるのかと驚かされる。
⚫︎ 芭蕉かじきのこってりの後は茶碗蒸しでさっぱりさせ、はがつおのたたきをいただく。
⚫︎ はがつおのたたきは兵庫の好物の一つであるため、それだけでも嬉しいが、ここのは格別で、もちろん出汁まで飲み干しましたよ。アハハハハッ!

⚫︎ ここの握りはシャリや握り加減は外連味のないものだが、それは正解で、その外連味のなさが共に握られるネタの素晴らしさをしっかりと際立たせている。
⚫︎ 兵庫的にはやはり”なみくだひげえび”は外せない。
⚫︎ これぞ 'King of shrimp' 、これにはあま木のこしおりえびも鮨おおねたのぼたんえびも敵わない。
⚫︎ ここではのどぐろも変わっている。
⚫︎ のどぐろと言えば、濃厚な脂のりが特徴であるが、ここのものは脂は必要以上に感じず、昆布で締めたかのような旨味が先に立つ(昆布締めにしているのかもしれないが)。
⚫︎ 目立たないが、忘れてはならないのが、”のむらの理想サイズのあじ”と”天然しまあじ”のコンビ。
⚫︎ 「鹿児島の魚は…」と言っていた寿司屋がいたが、ここの寿司をいただいて、もう少し知見を養ったほうが良いだろう。
⚫︎ 北海道釧路町の昆布森のかきはトロッとした濃厚なペーストで、あまりに濃厚で次の一貫を楽しむには日本酒で洗い流さないと…というわけでさらに酒が進みます。アハハハハッ!
⚫︎ またもや登場の芭蕉かじきは写真を見ての通り、たまらん!
⚫︎ そして、野村さんの強い押しと共に登場したのが ”ほしがつおの握り”。
⚫︎ 今までの経験で三本の指に入るというが、見た目に騙されるなかれ、ものすごい旨味でかつおとつけるのは失礼だと思ってしまう。
⚫︎ のむらのスペシャリテ "たちうおの握り” はもう過去のレビューで述べたが、これを食べるとコースも終わりに近づき、旨さと寂しさが加わりなんとも不思議な味になるねえ。アハハハハッ!

⚫︎ 今回も満足を超える満足のコースだった。
⚫︎ 今、終盤を迎えている大河ドラマ「西郷どん」の主人公・西郷隆盛は負けると分かっていた戦いに身を投じ、桜島を望める城山で別所晋助に「晋どん、もうここらでよか」と言い、自刃したという。享年49歳。
⚫︎ おそらく、西郷はことに臨む前にこうなることは分かっていただろうし、死に場所は桜島が見える場所でと決めていたのだろう。
⚫︎ 兵庫が事を終える場所は是非、ここでありたい…そう思える寿司屋だね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/07/06)★4.15/48口コミ[1位/220軒]
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]

◼︎ ディテール
1989年創業。
鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋だよ。

魚の美味しさでは日本屈指の鹿児島ながら、実のところ、美味しい寿司屋というのはあまり多くないね。
いや、より正確な表現をすれば、仕事の成された寿司は多くない、なぜなら、そんなことはせずとも美味しく食べられるバナナリパブリック的な土地柄によるものだろう。

そんな中で鹿児島の上質な寿司といえば、やはり最右翼はこちら「鮨匠のむら」であろう。
私事であるが、当方のNo.1レストランだね。
前回は冬でしたので、今回は初夏の魚を楽しみにやってきた次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:電話予約済み
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合  :★5.0/ これが鹿児島の力、支えるのは東シナ海の魚達に対する愛!
(4.50)

□ オススメ:(おまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/06]
□ おまかせ
酒肴① 西伊豆産テングサを使用したところてん
酒肴② 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴③ いさきの刺身(背+塩・腹+醤油) 1kgものの朝じめ
酒肴④ 茹でたてのたこ 梅わさび合う
酒肴⑤ しょっこの腹身 1.5kgものの朝じめ
酒肴⑥ いさきの白子
酒肴⑦ 天然しまあじ(背)
酒肴⑧ きびなご 焼き
酒肴⑨ さわらのたたき 7kgもの
酒肴⑩ 茶碗蒸し 唐津のばふんうに乗せ

寿司① あおりいかの握り 塩 柑橘
寿司② 目一鯛の握り 柑橘
寿司③ あかやがらの握り 3kgもの
寿司④ のどぐろ(赤むつ)の握り
寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
寿司⑥ 本くるまえびの握り
寿司⑦ 真あじの握り 60gもの
寿司⑧ かますの握り
寿司⑨ 天然しまあじ腹の握り
寿司⑩ わらさの握り
寿司⑪ 唐津産あわびの握り
寿司⑫ しゃこの握り

しゃこの爪 クリアな甘み

寿司⑬ 唐津産赤うにの握り
寿司⑭ まぐろづけの握り
寿司⑮ めじの握り
寿司⑯ たちうおの握り
寿司⑰ あなごの握り

にゅうめん

御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
御酒④ 真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
御酒⑤ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑥ 酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
御酒⑧ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 寶劔 純米酒 超辛口(広島県呉市/宝剣酒造)

* 特に産地指定のないものは開聞町川尻漁港等で揚がった地物。

今回は酒肴10品+寿司17貫のコース。
前回より寿司が1貫少ないが、しゃこの爪が出たりしたので、ほぼ同じ分量だろう。
日本酒は人それぞれだが、今回も良く飲みましたなあ。アハハハハッ!

----------------------
⚫︎ つまみ全般
今回は初夏ということもあり、西伊豆のテングサで作ったというところてんでスタートだよ。
お馴染みのだし巻きとちき揚げ、ご主人が日本一と豪語するたこと前回と同じメニューもあるが、10品中8品が変わっているね。

その中でも「これは」というものは、
⑴ いさきの白子
⑵ きびなご焼き
⑶ 唐津産ばふんうにを使った茶碗蒸し
だろう。

⑴ いさきの白子
1kgものの白子で、5〜6月だけの季節ものだそう。
ご主人曰く「川の香り」がするとのことだが、確かに臭みという臭みはなく、クリアかつ濃厚な味わいを残して、スッと溶けるようになくなるよ。

⑵ きびなごの焼き物
これまたご主人曰く「刺身にするのは勿体無い」という…
食べてみれば全く同感で、噛めば、焼いたきびなごの中からこれまた白子が溢れてくるね。
刺身であれば捨ててしまう部分なのだろうが、確かにそれは勿体無い話だよ。

⑶ 唐津産ばふんうにを使った茶碗蒸し
茶碗蒸しそのものより、そこに乗せられている唐津産ばふんうにが素晴らしいね。

「唐津産ばふん?赤うにの間違えじゃね?」

と思われるのも無理からぬ話だが、間違えではなく、ばふんうにだよ。
赤うにを取る際に一緒に取れるもので、北海道産とは異なり、小さいので、処理に手がかかるため、あまり出回らないそう。
だが、美味しさというのは手間暇に比例するのであろう。
恐るべき濃厚さに驚き、その後5分はうにの風味が口の中を支配するよ。

いさき・しょっこ・天然しまあじ・さわらのたたきも他なればご紹介の対象となる逸品だが、それをさせないさらなるすごさ。
これが鮨匠のむらだね。

⚫︎ 握り全般
シャリに関しては、外連味のないものだが、そのに乗っているものがどれも只者ではないよ。
その中でも白眉だったのは次のものだね。
⑴ あかやがらの握り
⑵ のどぐろの握り
⑶ なみくだひげえびの握り
⑷ 唐津産あわびの握り
⑸ しゃこの握り
⑹ 唐津産赤うにの握り
⑺ たちうおの握り

⑴ あかやがらの握り
3kgものというあかやがらは、繊細ながら旨味の強い白身だね。
実のところ、あかやがらは鹿児島ではたまに見かけるが、3kgというのは見たことがないよ。
何でも、こちらには5kgもののあかやがらも入荷したことがあるそうだが、何とも鹿児島らしい魚だったね。

⑵ のどぐろの握り
鹿児島沖で上がったというのどぐろ(赤むつ)。のどかまろというとそのとろける脂乗りが人気の魚種だが、こちらのは乗り過ぎていない脂乗りだよ。
旨過ぎる以外は過ぎない鮨匠のむららしいのどぐろだったね。

⑶ なみくだひげえびの握り
錦江湾垂水沖でのみ獲れるという幻のえびは前回に引き続き、印象的だったよ。
他のえびが可哀想になるくらいのえび風味にまたしても脱帽だね。

⑷ 唐津産あわびの握り
江戸前よろしく煮あわびだが、特筆すべきはその柔らかさ。
こんな柔らかく煮られたあわびは食べたことがないよ。

⑸ しゃこの握り
砂地のものではなく、泳いでいたものだそう。
これを茹でたてでいただくのだが、その味は甲殻類の王様の名が相応しいね。
爪の中の身はさらに甘いよ。

⑹ 唐津産赤うにの握り
先ほどいただいた唐津産ばふんうにはガツンと風味の後に、それが持続する感じだったが、赤うには威力は落ちるが、うにの余韻がより長く楽しめるね。

⑺ たちうおの握り
当店のスペシャリテ。
このフカフカはここでしか味わえないが、コースの終わりの近づきを感じ、少しさみしい気分になるのが難点かな。

この他、
⚪︎ 漁場の近さならではのあじ
⚪︎ 軽く昆布締めした爽やかなかます
⚪︎ 歯応えと旨味に富む天然しまあじ
⚪︎ フレッシュな脂乗りのめじ

等など、書きたいことはいくらでもあるが、結局書きたいことは、兵庫にとって、こちらが最高の寿司屋であるということだね。アハハハハッ!

◼︎ 総合
「好きこそ物の上手なれ」というが、まさしくその通りで、それはこの店を支えるものから見ても明らかだろう。
この店を支えるものとは、おそらく、ご主人の東シナ海とそこに棲む魚たちに対する愛だよ。

だからこそ、鮨匠のむらの真似は誰にもできないのだろう。
これこそがここに魅了された人たちのオンリーワンであり続ける理由なのだろうね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:鹿児島県>鹿児島・南薩摩
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/02/01)★4.15/42口コミ[1位/220軒]

◼︎ ディテール
1989年創業。
鹿児島県鹿児島市松原町にある寿司屋だよ。

魚の美味しさでは日本屈指の鹿児島ながら、実のところ、美味しい寿司屋というのはあまり多くないね。
いや、より正確な表現をすれば、仕事の成された寿司は多くない、なぜなら、そんなことはせずとも美味しく食べられるバナナリパブリック的な土地柄によるものだろう。

鹿児島の上質な寿司といえば桐野を薦められることもあるが、やはり最右翼はこちら「鮨匠のむら」であろう。
私事であるが、今回1000レビューを迎えるにあたり、こちらへ訪問した次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:電話予約済み
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★5.0/ 最早筆舌に尽くし難し
□ サービス:★4.5/ 客を乗せる技術は接客の要
□ 雰囲気 :★3.5/ なんとなくシックな雰囲気
□ コスパ :★3.5/ これだけ飲み食いして…
□ 総合  :★5.0/ これが鹿児島の底力、流石
(4.50)

□ オススメ:(おまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2016/12]
□ おまかせ
酒肴① 出汁巻き玉子ととびうおのちき揚げ
酒肴② 鹿児島県産ひらめの昆布締め 1.2kgもの ほんのり昆布締め
酒肴③ わさび菜
酒肴④ 岩手県産若布
酒肴⑤ しょっこ(かんぱちの稚魚)の刺身
酒肴⑥ まぐろづけ 6日熟成 89kgもの
酒肴⑦ 鹿児島県産たこ
酒肴⑧ はがつおの刺身 3kgもの
酒肴⑨ 白子のリゾット
酒肴⑩ お雑煮 焼きエビと椎茸の出汁 椎茸 もやし 蒲鉾 白菜

寿司① あおりいかの握り 塩 ごま
寿司② 真鯛の握り もみじ わけぎ
寿司③ 目一鯛の握り
寿司④ 本かわはぎの握り 肝のせ もみじ わけぎ
寿司⑤ 垂水産なみくだひげえびの握り
寿司⑥ 車海老の握り 茹でてあるもの
寿司⑦ さよりの握り
寿司⑧ しまあじの握り
寿司⑨ まあじの握り
寿司⑩ こはだの握り
寿司⑪ はがつおとろの握り
寿司⑫ 芭蕉かじきの握り
寿司⑬ まぐろとろの握り
寿司⑭ いくらの握り
寿司⑮ まぐろづけの握り
寿司⑯ 厚岸産かきの握り
寿司⑰ たちうおの握り この店の看板
寿司⑱ 穴子の握り 塩 珍しい

自家製十割蕎麦
二十日大根

御酒① 黒龍 純米吟醸「純吟」(福井県永平寺町/黒龍酒造)
御酒② 清泉 純米吟醸(新潟県和島村/久須美酒造)
御酒③ 麒麟山 純米吟醸辛口(新潟県阿賀町/麒麟山酒造)
御酒④ 真澄 純米吟醸 辛口生一本(長野県諏訪市/宮坂醸造)
御酒⑤ 寒北斗辛口純米酒 shi-bi-en(福岡県嘉麻市/寒北斗酒造)
御酒⑥ 酔鯨 吟麗 純米吟醸(高知県高知市/酔鯨酒造)
御酒⑦ 船中八策(高知県佐川町/司牡丹酒造)
御酒⑧ 一ノ蔵 特別純米酒 超辛口(宮城県大崎市/一ノ蔵)
御酒⑨ 大山 特別純米 超辛口(山形県鶴岡市/加藤嘉八郎酒造)
御酒⑩ 日高見 超辛口 純米(宮城県石巻市/平孝酒造)

な、なんと、酒肴10品+寿司18貫+年越しそばの怒涛のコースに、日本酒はおまかせで飲みも飲んだり、約10種類!
今回ほど、会計が怖かったことはなかったね。
逆に会計を聞いた時の安堵感もハンパないけれど…アハハハハッ!

--------------------
⚫︎ つまみ全般
まず、料理の友となる調味料が凄いね。
自家製の醤油、坊津産の東シナ海の海水を天日干しした塩、三種類の梅をブレンドしたペースト、ポン酢、山葵、酢味噌…
この凝った調味料群が料理の味を引き立たせるわけだが、その引き立たせられる側の鹿児島産を中心とした食材の料理もまた凄いよ。

1.2kgもののひらめはほんのり昆布締めで、どの味も立ち過ぎないね。
何かの味を突出させずに、その食材ならではのうまさを主体にバランスを取られている点は、鮨匠のむらの料理に一貫して感じられたポイントだよ。
1kgもののしょっこ(かんぱちの稚魚)も脂が乗り過ぎず、フレッシュな脂の甘みが味わえるが、これもまたそうしたスタンスによるものなのだろうかね。

89kgもののまぐろを使ったづけもまた、サッとその場でつけただけで味はあまりつけない。
それは見て、食べれば納得で、キメの細かい身から出てくるバランスの良い旨味があくまで主役だからなんだろう。

ご主人が「日本一」というたこも同様で、ちょいちょいと調味料で塩気さえつければ、あとは余計なことをせず、たこの旨味に任せておけば極上だね。
客を乗せるのが上手いご主人だが、この「日本一」という言葉には偽りなしだよ。

好物のはがつおは3kgもので軽めにたたいたもの。
まさに旬であり、たたき具合がよろしいのか、はがつおならではの脂の乗った旨味とトロッとした食感がこれまた特上だね。

そして、富士山を逆さにした形のお椀の底にご飯を入れ、その上から軽く火入れした白子を乗せた料理が登場。
白子をあてに日本酒をやり、半分程度食べたところで、混ぜていただくと、食べたことのない海の香りに彩られた濃厚なリゾットとなったよ。

酒肴の最後は、鹿児島ではオーソドックスという焼き海老と椎茸の出汁を使ったお雑煮だそう。
大隅地方は鶏で出汁をとるが、薩摩地方では焼き海老を使うようだね。
なるほど、上品な出汁のお雑煮で、正月らしい心憎い構成だよ。

もうこれで満足して、寿司を食べに来たことを忘れそうになったね。アハハハハッ!

⚫︎ 握り全般
さて、握りの方だが、シャリは酢が強めな部類で、握り具合は適度に思えるよ。
シャリがそこまでクローズアップされないのは、そのネタの素晴らしさの陰に隠れてしまう所以だろうか。

とろけるようなあおりいかに、身のしまった真鯛とこれはこれで美味だね。
だが、美味しいと言われる他の寿司屋でもいただけようし、これをして他のネタに隠れてしまうのが鮨匠のむらの凄いところなのだろう。
なお、目一鯛等知名度の低い魚について、ご主人がiPad(だったか?)で魚種を説明してくれるのは嬉しいところだね。

全部について書くと長くなりすぎるので、特筆すべき一貫についてご紹介したい。

一貫目は本かわはぎの握り。
雑味のないクリアな肝が溶けるように馴染んでくる様は今までなかった体験となったよ。

二貫目はなみくだひげえびの握り。
錦江湾内の垂水沖、水深200m位のところにいるえびだそうで、他の海老が羨むような濃い風味を持つね。
イグアスの滝を訪れたエレノア・ルーズベルト大統領夫人が、その雄大さに驚き、「ナイアガラがかわいそう」と呟いたそうだが、兵庫もまた「他の海老がかわいそう」という感慨にとらわれたよ。

三貫目はしまあじの握り。
しまあじはもとより美味しい魚だが、ここのしまあじは味もさることながら、他でいただくようなネトっとした食感ではなく、スッと歯が入る歯切れの良さがあるね。
聞けば、このしまあじは1kgもので、熟成すると脂が強くなりすぎるので、揚がったその日に出してくれたそう。

四貫目はまあじの握り。
ご主人曰く「理想のサイズ」だそう。
客を乗せることの上手いご主人だが、食べてみて、その言葉に偽りなしのまあじだったよ。

五貫目はこはだの握り。
ほんと軽くにしか締めない締め具合で、こはだらしさが爆発しているという表現がふさわしいね。
この旨味の引き出しひとつ取っても、当店の素晴らしさが感じ取れるよ。

溶けてなくなるはがつお、どんなトロよりもトロらしい芭蕉かじき、絶妙にちょうど良い脂のりのまぐろとろと、これまた鮨匠のむらならではの握りが続くが、最後にご紹介するのは、当店のスペシャリテ、たちうおの握り。
ふわふわふかふかのたちうおが口の中で解けていく様は、まさに筆舌に尽くし難いという言葉を使わざるを得ないね。

とは言え、素晴らしい握りであるが弱点がないわけでもない…
それは…白めの色の魚が多いのに、皿も白いので、写真が映えない点だよ。
それをカバーできる腕もないので、何とかして欲しい、そんなことくらいかな。アハハハハッ!

◼︎ 総合
兵庫の知る、数少ない寿司屋の中、最高の寿司屋と思うよ。
個人的な話で恐縮だが、1,000軒目という節目のレビューで「鮨匠のむら」を紹介できたことは嬉しい限りだね。
この店にはご主人と若い店員さんがおられるが、ご主人は弟子を取らない主義だそうで、この店員さんはバイトの学生さんなんだそう。
この味が遠い将来に途絶えてしまうことは残念だが、唯我独尊、オンリーワンを貫き通すというのは、詳しくはよくは知らないが、ここのご主人のイメージに合っているように思えたよ。

これだけの飲み食いをしたので、翌日が心配であったが、しっかりと午前3時半に起きて、鹿児島市内に出たが、ある銅像の前で足が止まったね。
大久保利通、鹿児島出身者で最も「唯我独尊」の言葉が似合う男だろう。

だが、彼の鹿児島における評価は著しく低い…
征韓論で西郷を政府から締め出したのに、自身の率いる新政府は江華島事件で武力を以って朝鮮政府を開国させ、最後は西郷を死に追いやってしまったわけだから、西郷びいきの鹿児島の人から見れば「西郷先生を政府から追い出し、功績を横取りした挙句、殺した男」と取られるのも無理からぬ話ではある。

ゆえに彼自身は同郷の過激派から命を狙われることもあったし、自分のやっていることが鹿児島の人たちの神経を逆なですることも知っていたはずだが、彼は己の信念を貫き通した、まさに唯我独尊の男だったね。
彼はその後、志半ばで凶弾に倒れるが、彼の作り上げた中央集権体制は、日本に半世紀の平和をもたらす。
彼の思惑を外れ、民間産業は興らず、軍部と政商が結びついて、日本を破滅への道に導いてしまうのは、また別の話だろう。

兵庫も唯我独尊、嫌われても、このスタイルを貫いていきましょうかね。アハハハハッ!

  • [2019/10]寿司⑤ くるまえびの握り
  • [2019/10]寿司⑦ あじの握り ここでしか食べられない「のむらのあじ」
  • [2019/10]寿司⑪ すじこの握り これが「のむらのTKG」

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2位

あま木 (久屋大通、栄町、丸の内 / 寿司)

2回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2018/10訪問 2018/11/05

[再訪]今も昔もあま木(天城)越えが難しいことに変わりはないようで。アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:愛知県>名古屋市>栄・矢場町
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/11/05)★4.02/65口コミ[2位/94軒]
(2017/08/04)★4.01/46口コミ[2位/93軒]

◼︎ ディテール
□ 2015年創業。
□ 愛知県名古屋市中区にある寿司屋。
□ 最寄駅は名古屋市営地下鉄・久屋大通駅か丸の内駅。
□ 東京のすし匠を含め、すし匠系の店舗で経験を積まれたご主人が切り盛りしている。
□ 私事ですが、兵庫が満点(★5.0)を付けたのは、鹿児島の鮨匠のむらとこちらのみであり、2017年のマイベストレストラン第2位とさせていただいた店で、今回2回目の訪問。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日21時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.8/ 常に他の一枚上にいく料理
□ サービス:★4.5/ ご主人のトークが更に料理を美味しく
□ 雰囲気 :★4.0/ 寛げる空間
□ コスパ :★4.0/ CPはすこぶる高い
□ 総合  :★5.0/ 今も昔もあま木(天城)越えは難しい
(4.50)

□ オススメ:(おまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2018/10]
□ おまかせ
酒肴① 日間賀島産たこの桜煮 塩
酒肴② かぶ 渡り蟹のあんかけ 大根の葉
酒肴③ 大山水道産くえの刺身 湯引きした皮 わけぎ 焼き塩 わさび
酒肴④ 熟成ぶりのづけ
酒肴⑤ 師崎産うに しゃり アオサのジュレ 刻み海苔 わさび
酒肴⑥ はもの茶碗蒸し
酒肴⑦ 師崎産かわはぎの肝和え クエの湯引きした皮

寿司① かすごの握り
寿司② きすの昆布締めの握り
寿司③ しんいか(すみいかの子供)の握り
寿司④ しんいかのげその握り
寿司⑤ さよりの握り

酒肴⑧ 太刀魚 茹でピーナツ なす ピーナッツソース和え

寿司⑥ 佐賀産こはだの握り
寿司⑦ 師崎産甘鯛昆布締めの握り
寿司⑧ さわらづけの握り
寿司⑨ 生いくら
寿司⑩ 大分姫島産赤うにの軍艦巻
寿司⑪ きんめ炙りの握り
寿司⑫ 師崎産車海老の握り
寿司⑬ かつお藁焼きの握り
寿司⑭ 戸井産中とろの握り
寿司⑮ 戸井産大とろの握り
寿司⑯ みる貝の握り
寿司⑰ いわしの握り
寿司⑱ こしおりえびの握り
寿司⑲ かんぱちの握り
寿司⑳ さんまの握り
寿司㉑ あなごの握り
寿司㉒ さばの押し寿司
玉子
赤出汁

御酒① 宝剣 純米大吟醸 中汲み(広島県呉市/宝剣酒造)
御酒② 澤屋まつもと 守破離 山田錦(京都府京都市/松本酒造)
御酒③ あたごのまつ 純米吟醸 ささら(宮城県大崎市/新澤醸造店)
御酒④ 白岳仙 純米ひやおろし(福井県福井市/安本酒造)
御酒⑤ 日高見 純米大吟醸 助六江戸桜(宮城県石巻市/平孝酒造)
御酒⑥ 北島 山田錦 純米吟醸(滋賀県湖南市/北島酒造)

⚫︎ 酒肴8品+寿司22貫という堂々たるラインナップに、頼めばまだ出てきそうな雰囲気。
⚫︎ 日本酒も純米大吟醸を含む6種類をいただいた(合計で3合ちょい)。

⚫︎ 結論から言ってしまえば、他の寿司屋の常に一枚上に行かれる印象。
⚫︎ どれを食べても、今まで食べてきたものよりも一枚上手のものが出てくるような感覚。

⚫︎ 熟成ぶりのづけは口に残る油が心地よく、師崎産うににはアオサのジュレをかけただけのように見えるが、海を実に上手く、そして美味く味あわせてくれる。
⚫︎ はもの茶碗蒸しもしそを効かせ、出汁を効かせ、やはり今まで食べた茶碗蒸しよりも一枚上手と感じさせる。

⚫︎ 握りは相変わらず、ネタ毎にシャリを使い分けている。
⚫︎ これ自体は珍しい話ではないが、やはり目利きとネタの使い方が上手いのだろう、何度も繰り返すが一枚上手なのだ。
⚫︎ この力の源がセンスなのか場数なのかわからないが、いやはや感心しきり。

⚫︎ こはだ、甘鯛、さわらの連続した3貫なんぞは寿司屋の仕事の偉大さを立て続けに叩き込まれたような、素晴らしい体験ができる。
⚫︎ そして、驚いたのは軽く三分漬けしたといういくら。
⚫︎ かつて、北海道森町の寿司屋で食べたいくらを絶賛したことがあるが、ここ名古屋でそれに匹敵するいくらを食べられるとは思ってもみなかった。
⚫︎ この日一番というかつお藁焼きの握りは、この日どころか、今シーズン一番であった。
⚫︎ 面白かったネタはこしおりえび。
⚫︎ 少し火入れして提供されたこしおりえびは兵庫的日本一のえび「なみくだひげえび」同様、200mの深海にいるえびだそうで、これまたなみくだひげえび同様、えびの風味が濃い。

⚫︎ 一つの区切りである二万円を超えたものの、これだけ飲み食いして二万円ちょっとというCPの良さも嬉しいところ。
⚫︎ 前回同様、総合評価は満点(★5.0)は当然の結果であろう。
⚫︎ これは他の寿司屋がここを越えるのは大変だろうね、今も昔もあま木(天城)越えは難しいということで。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:愛知県>名古屋市>栄・矢場町
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/08/04)★4.01/46口コミ[2位/93軒]

◼︎ ディテール
2015年創業。
愛知県名古屋市の名古屋市営地下鉄・久屋大通駅近くにある寿司屋だよ。
ご主人はすし匠系何店かで修行された方なんだそうだね。

名古屋の寿司屋といえば、某店が有名だが、お会いしたことはないものの、某レストランガイドに掲載されている写真のカメラ目線が実に苦手で、足が向かない…(それは岡山の某寿司屋もそうであるが)
対して、こちら「あま木」は複数のマイレビュアーも絶賛されており、ブックマークしていたので、これを機にお伺いした次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日21時30分頃
□ 予約有無:事前予約済
□ 混雑状況:先客2組4名[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.8/ 爽やか+旨味、そして圧倒
□ サービス:★4.0/ ご主人・スタッフには頭が下がります
□ 雰囲気 :★3.5/ 落ち着いて食事できる
□ コスパ :★4.5/ これで2万円以下とは…
□ 総合  :★5.0/ 出るべくして出た満点
(4.50)

□ オススメ:おまかせコース全般

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/07]
□ 初夏のおまかせコース

酒肴① はもと夏野菜 梅のソース ジュレ
酒肴② 日間賀島産たこの桜煮 塩
酒肴③ 師崎産こち みる貝 ごまさば
酒肴④ はもと松茸の吸い物
酒肴⑤ かつおづけ 山わさび ねぎ 鰹節
酒肴⑥ みる貝の焼き物 七味
酒肴⑦ 茄子のかにあんかけ
寿司① 山口産けんさきいかの握り
寿司② かすごの握り
寿司③ きすの昆布締めの握り
寿司④ 浜名湖産しんこの握り
酒肴⑧ きんめの炙り 柚子胡椒 柑橘

寿司⑤ 天草産こはだの握り 赤酢
寿司⑥ あじの握り 赤酢
寿司⑦ いさきの握り 赤酢 湯引き+炙り
酒肴⑨ いばらの内子 じゃがいも いかの塩辛
寿司⑧ とり貝の握り 裏面焼き
寿司⑨ 車海老の握り 赤酢
寿司⑩ まぐろづけの握り 赤酢
寿司⑪ 中とろの握り 赤酢
寿司⑫ 大とろの握り 赤酢
寿司⑬ 唐津産赤うにの握り
寿司⑭ あかむつ(のどぐろ)の蒸し寿司
寿司⑮ いわしの握り 赤酢
酒肴⑩ 煮鮑と赤うにの茶碗蒸し

寿司⑯ しめさばの握り
寿司⑰ 網走産釣きんきの握り
寿司⑱ 桑名産にはまの握り 4年もの
寿司⑲ 対馬産あなごの握り
寿司⑳ かますの押し寿司
寿司㉑ とろたく巻き

えび入り玉子

御酒① 澤屋まつもと 守破離 雄町(京都府京都市/松本酒造)
御酒② 長珍 SUMMER JUN 純米 無濾過生詰(愛知県津島市/長珍酒造)
御酒③ 田光(三重県菰野町/早川酒造)
御酒④ 宝剣 純米吟醸 酒未来 28BY 火入(広島県呉市/宝剣酒造)

初夏のおまかせコースは、驚きの酒肴10品+寿司21貫(含む巻き物)だよ。
すし匠系らしく、酒肴と寿司が織り交ぜて供されるが、今回に関しては、他のすし匠ほど織り交ぜ具合が激しくないように感じたね。

なお、従来は酒肴と寿司に分けてレビューしていますが、今回は織り交ぜていることもありますので、「序盤」「中盤」「終盤」に分けてレビューさせていただきます。

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⚫︎ 序盤(酒肴①〜⑧)
序盤のテーマは「爽やかさ」ではなかろうか。

最初はおとなしめな立ち上がりだね。
はもと夏野菜に梅で味をつけた涼やかな一品から始まる辺り、食べてへの配慮を感じ、好感が持てるよ。
この辺りは兵庫の大好きな鮨匠のむら菊鮨とも共通するね。

白眉だったのは、師崎で揚がったというごまさばだろう。
その身厚な形状から、まな板の上に出て来た時点でただならぬ雰囲気を醸し出していたが、香ばしく炙られたその脂乗りはごまさばを超えており、一方でまさばのようにくどくもない。
理想に近いさばだね。

ねっとりとした甘さのこちや、軽く漬けにしたかつお(これはかつおもさることながら、漬け汁が秀逸)と来て、握りと酒肴が織り交ぜて、供されるステージに入る…

握られる寿司のシャリは爽やかな米酢(白酢)を使い、ネタも厚い身の割にフレッシュなかすごや多くの寿司屋で使われる天草産よりも身の柔らかい浜名湖産しんこ等、スーッと食べられる感じのものが続くよ。
そして、中盤とのつなぎ役となるのはきんめの炙りで、柚子胡椒や柑橘で爽やか仕立てでありながら、やはりきんめならではの脂の旨さを感じさせるね。

⚫︎ 中盤(寿司⑤〜酒肴⑩)
中盤のテーマ話はきんめから受け継ぐ「旨味」ではなかろうか。
ここからは旨味の強いネタに合わせ、シャリは赤酢メインとなるよ。

脂乗りの良いこはだとあじ、そして、湯引きをした上で炙り、旨味を凝縮したいさきと来る…
ここで「あの」いばらがにの内子を使った塩辛で旨味祭りは一つ目の頂点を迎えるね。
今はなき網走の鮨むらかみのいばら内子の軍艦巻きは未だに忘れられないよ。

もとい、その後も裏面のみを炙ったとり貝やまぐろ三昧の握り、入手の難しくなってきた唐津産赤うにの軍艦巻き、そして、あかむつ(のどぐろ)の蒸し寿司と旨味祭りは続き、最後に出てきたのは魔法の壺だね。

人気SF小説「銀河英雄伝説」のアムリッツア星域会戦の中で、壊滅的損害を被ったビッテンフェルトが総司令部に援軍要請を送るが、それを受けた総司令官ラインハルト・フォン・ローエングラムが激怒したくだりを覚えている読者も多いだろう(多いか?)。

「援軍?援軍だと!私が艦隊の湧き出る魔法の壺でも持っていると思うのか!」

確かに艦隊が湧き出はしないが、目の前にある壺は旨味が幾らでも湧き出る魔法の壺だよ。
壺の中身は、あわびと赤うにを乗せた茶碗蒸しにあわびの煮汁で作った餡をかけたもの。
いやあ、魔法の壺、ありましたねえ。アハハハハッ!

⚫︎ 終盤(寿司⑯〜玉子)
普通なら中盤で一通りコールがかかってもおかしくないが、ここは終わらないよ。
「爽やかさ」「旨味」と来て、終盤のテーマは「圧倒」だろうね。
ここで食べ手は満足感に圧倒され、言葉を失うことになる…

まず、序盤で登場したあのさばが今度はしめさばの握りとなって帰ってきたね。
この日のさばは本当にすごかったよ。

そして、お好み的にどうぞということなので、釣きんき・はまぐり・あなごをお願いする。

釣きんきと言えば、そう今は亡き網走の鮨むらかみ…の話はやめておくが、網走漁協所属の3隻の漁船のみが取ることを許された超高級魚であり、よくもまあこんな魚を引けるものだね。
溶けるような味わいはのどぐろ以上と思うよ。

ご主人オススメの4年もののはまぐり、ふわっふわの対馬産あなご、ここまで来ると最早、脳内お花畑状態だね。

長くなりましたが、要はここは凄いですよ!ということですよ。
一言で言えば。アハハハハッ!

◼︎ 総合
いやあ、出会ってしまいましたね。
鮨匠のむらに出会った時はなみくだひげえびや目一鯛等、未知との出会いであったが、ここの場合は既知との出会いであった点で大きく異なるよ。
今回いただいた食材はいずれも口にしたことのあるものばかりだが、その食材を調理した料理はかつてのものを大きく超えるものだったね。

この二つの寿司屋をボクサーに例えるのなら、鮨匠のむらはナジーム・ハメドであり、あま木はフロイド・メイウェザーだろう。
両者ともボクシングルールには則っていたが、ハメドのボクシングは近代ボクシングのセオリーに全く沿わない天性のものであるのに対し、メイウェザーは近代ボクシングのセオリーを完全に極めたものであるという点で大きく違っていたよ。
だが、強さという点では甲乙付け難かったね。

なるほど、強さに二つの形があるように、旨い寿司にも二つの形があるのだろう。
普通の寿司屋にない旨い寿司を求めるなら鮨匠のむら、見知った寿司で旨いものを求めるならあま木ということになろうか。
ムムッ、こちらも甲乙付け難いよ。アハハハハッ!

  • [2018/10]寿司⑬ かつお藁焼きの握り
  • [2018/10]寿司⑱ こしおりえびの握り
  • [2018/10]寿司⑪ きんめ炙りの握り

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3位

菊鮨 (大野城、白木原 / 寿司)

3回

  • 夜の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2018/12訪問 2019/01/06

[再訪]モナコ帰りの鮨のファンタジスタ、大野城にあり!アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:福岡県>太宰府・宗像・糟屋郡
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/01/01)★4.34/101口コミ[1位/114軒]
(2017/12/08)★4.21/66口コミ[1位/116軒]
(2016/08/12)★3.96/33口コミ[1位/116軒]

◼︎ ディテール
□ 1980年(昭和55年)創業。
□ 福岡県春日市にある寿司屋。
□ 最寄駅はJR鹿児島本線・大野城駅。
□ 先代が興した店を、福岡の高玉やモナコの五つ星レストラン「Yoshi」等で経験を積まれだ二代目が営まれている。
□ 私事ではありますが、2016年マイベストレストラン第1位、2017年マイベストレストラン第3位とさせていただいた店で、今回で三度目の訪問。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:土日祝日20時30分
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.8/ 酒肴が更に美味しく
□ サービス:★3.5/ 寿司屋として標準的
□ 雰囲気 :★3.5/ 特に過不足はない
□ コスパ :★3.5/ 2万円を超えてきたか…
□ 総合  :★4.7/ ここいらでファンタジスタの新しい魔術を拝見したい
(4.25+0.05/ 訪問3〜4回)

□ オススメ:おまかせ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2018/12]
□ おまかせ
酒肴① はまぐり40個を使ってとった出汁
酒肴② とらふぐのお造り
酒肴③ 対馬産やいとかつおの自家製藁焼き 玉ねぎ醤油
酒肴④ 鹿児島産かずのこ
酒肴⑤ 余市産あんきも
酒肴⑥ 香箱ガニあんかけの茶碗蒸し
酒肴⑦ 佐賀県いろは島産かき 酢醤油ジュレ
酒肴⑧ 白子 赤酢系シャリ 海苔醤油 白子エスプーマ
酒肴⑨ とらふぐの唐揚げ(菊鮨のクリスマスメニュー)

寿司① あおりいかの握り 赤酢
寿司② 白甘鯛の握り 赤酢
寿司③ 宇部産本みる貝の握り 赤酢
寿司④ 天草産まぐろ 濃い赤酢
寿司⑤ 九十九里産煮はまぐりの握り 濃い赤酢
寿司⑥ こはだの握り しまえびのおぼろ入り 赤酢
寿司⑦ 鯖の棒鮨 海苔巻き 濃い赤酢
寿司⑧ 地元産くるまえびの握り 叩いた味噌等仕込み 濃い赤酢
寿司⑨ 佐渡産ぶりの握り
寿司⑩ 道産ばふんうにの握り
寿司⑪ 対馬産あなごの握り
えびすり身入り玉子焼き
赤出汁

御酒① 横山四十(長崎県壱岐市/重家酒造)
御酒② 若波(福岡県大川市/若波酒造)
御酒③ 田中六五(福岡県前原市/白糸酒造)
御酒④ 八仙(青森県八戸市/八戸酒造) *半合

⚫︎ ほぼ前回と同じ、酒肴9品+寿司11貫+玉子+赤出汁の構成。
⚫︎ 前回は肴低鮨高(肴に比して寿司が素晴らしかった)だったが、今回は肴高鮨低(鮨に比して肴が素晴らしかった)。

⚫︎ 酒肴は冬を詰め込んだ、贅沢なもの。
⚫︎ とらふぐ、あんきも、香箱がに、かき、白子と冬の主役級が並び、これらがモナコ帰りのファンタジスタの手にかかるのだから、結論は言わずともお分かりであろう。
⚫︎ その途中にはあまりという出回らないというやいとかつおのたたきが出てきたり、構成も飽きさせない(兵庫的には先月、鮨匠のむらでいただいたばかりだけど→ほしがつお)。
⚫︎ この店の凄いところは、今回3度目であるにもかかわらず、メニューが全く被らない点。
⚫︎ こちらへ伺わせていただく季節をずらしていることもあるが、これはひとえに店主の料理人としての引き出しの多さであろう。
⚫︎ 一方、発想という点では、初回に感じたような自由さは鳴りを潜め、寿司屋っぽいものが増えた気もするが、この辺りは多くの人の様々な期待もあり、難しいところなのだろう。

⚫︎ 鮨は前回同様、赤酢を使った二種類のシャリを使い分けたもの。
⚫︎ 前回はこれにやられたが、流石に2度目となると慣れてくるのだろう、冷静にいただけた。
⚫︎ このシャリは抜群に美味しいし、ネタも目新しさこそないが、大したものだ。
⚫︎ だが、やはりここでも、多少の物足りなさを感じてしまう。
⚫︎ 酒肴でも鮨でも毎回驚きを与えてくれた前体験が仇となったか、そうした驚きを求めてしまう…
⚫︎ まさに「隴を得て蜀を望む」、自戒せねばならなりませんね。アハハハハッ!

⚫︎ ところが驚きは最後にあった。
⚫︎ 前回までは1万円台前半だった価格が2万円を超えてきたこと。
⚫︎ 確かに酒量は2合→3合→3.5合と増えているし、何より、寿司自体の金額が2年前より上がっており、仕方ないことだろう。
⚫︎ モナコ帰りのファンタジスタの料理を楽しむためには、より一層、働かなくてはならないだろう。
⚫︎ お、これがホントの「労(隴)を得て食(蜀)を望む」だね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:福岡県>太宰府・宗像・糟屋郡
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/12/08)★4.21/66口コミ[1位/116軒]
(2016/08/12)★3.96/33口コミ[1位/116軒]

◼︎ ディテール
1980年創業、1989年移転。
福岡県大野城市のJR大野城駅から徒歩10分程度のところにある寿司屋だよ。

二代目となる今のご主人は同じ福岡県博多の高玉を経て、モナコへ渡り、帰国後にこちらを継がれたのだとか。
東京・高円寺の波やしや秋田・由利本荘の鮨駒のご主人など、最近は海外での経験を積まれている寿司職人の方が増えたね。

何を隠そう(隠してないけど)、こちらは2016年度マイベストレストラン第1位のお店。
前回の訪問(2016年7月)から1年4カ月ぶりですが、この間でレビュー数が33も増えているよ。
ラーメン屋ならともかく、これは寿司屋としても異例の増え方だろう。

もとい、そろそろマイベストレストランの時期も近づいてきたが、前年の第1位を食べずして何がマイベストレストランよと思い、訪問した次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日20時30分
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

当方が予約した際には時間をこちらから指定したのだが、行ってみると、一斉スタートになっていたね。
たまたまなのか、変わったのかはわかりませんが、事前予約の際はご注意ください。

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.8/ シャリが劇的に進化
□ サービス:★3.5/ 一斉スタートに変更?
□ 雰囲気 :★3.5/ 以前より手狭感はない
□ コスパ :★4.0/ CPは少し低下も相変わらず安い
□ 総合  :★4.8/ 今から次回の予約が不安になる出来ぶり
(4.35)

□ オススメ:(夜はおまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/11]
□ おまかせ
酒肴① かぶのすり流し 甘鯛のあら こぶ ゆず
酒肴② 長崎九十九島産 生牡蠣 ポン酢
酒肴③ 五島産あらの刺身 5日間熟成
酒肴④ 玄界灘産さわらのたたき 玉ねぎ醤油 6kgもの
酒肴⑤ 桜えびのかき揚げ
酒肴⑥ おこげの香箱ガニあんかけ
酒肴⑦ 白子の昆布締め焼き
酒肴⑧ のどぐろの蒸し寿司 赤酢 山芋 わさび 海藻の匂いが良い

寿司① 島原産甘鯛の昆布締めの握り
寿司② 対馬産しめ鯖の握り
寿司③ はがつおの握り
寿司④ 大間産とろの握り 10日間熟成
寿司⑤ 天草産こはだの握り
寿司⑥ ほたての握り
寿司⑦ 大分産かます炙りの握り
寿司⑧ くるまえびの握り
寿司⑨ 小樽産ぶりの握り
寿司⑩ 煮はまの握り
寿司⑪ 北海道産ばふんの握り
寿司⑫ あなごの握り
玉子

御酒① 純米酒 田中六五(福岡県糸島市/白糸酒造)
御酒② 銘柄不明(二日市、はつというメモ書きあり…アハハハハッ!)
御酒③ 伯楽星(宮城県大崎市/新澤醸造所)

酒肴8品+寿司12貫+玉子の構成だよ。
品数は前回と大きく変わらずだが、中身がどれだけ変わったか楽しみですね。

------------------
⚫︎ 酒肴全般
体を温める蕪のすり流しからはじまるよ。
甘鯛のあらや昆布で取った出汁に柚子では風味をつけており、ほっとする一品だが、これは味よりも心遣いの一品だね。

さて、続く二品目からが本番だろうが、先に結論を言えば、酒肴に関しては前回に及ばなかったよ。
非常に良くできた寿司割烹の酒肴ではあるが、前回の方がソースや出汁も面白く感じたね。

九十九島産の牡蠣も5日間寝かせたあらの刺身も、さわらのたたきとそれに合わせた玉ねぎ醤油も文句なしに美味しいよ。
だが、前回はソースもちりずも拭うようにしてきれいに食べたものだが、この日は完全に脇役だね。
そう、前回は素材とソースの全員野球だったものが、今回は素材頼みになってはいないだろうかと…

すると、目の前に土鍋が二つ登場し、シャリを作り始めたよ。
あらあら、劇場型が進んだねえとやや皮肉な目で見ていたが、ここから様相が変わってくるんだよね。

土鍋のおこげを使った香箱ガニのあんかけはこら旨いよ。
外子とあんかけのうまさはもとより、実に香ばしいね。

さらには白子の昆布締め焼き。
白子の旬はこれからだろうが、それを補って余りある旨味をまとった白子だよ。

そして、すりおろした山芋をかけたのどぐろの蒸し寿司。
のどぐろに負けず劣らず、赤酢を効かせたシャリが美味しいね。

だが、ここの本領はここからであったことをこの時の兵庫はまだ知らなかったよ。アハハハハッ!

⚫︎ 握り全般
先に結論を言えば、前回よりも格段に美味しくなっているね。
これはひとえにシャリの力だろう。

前回は白酢と赤酢の二種類のシャリを使い分けていたが、今回は赤酢の効かせ具合を変えた二種類のシャリを使用していたよ。
そして、そのシャリの出来は、過去の寿司屋遍歴の中で最高に近いものであったね。

このシャリにもともと定評のある此の方のネタが加われば、そりゃ旨いよ。

対馬産さばを使ったしめさば、はがつお、大分産かます、小樽産ぶりあたりはもうジョーカー(切り札、悪者じゃないよ)のようなものだね。

前回は対馬行きフェリーに乗る関係で抑えた酒量もここの日は三合いただき、大変満足。
いやいや、今回もファンタジスタ、魅せていただきました。アハハハハッ!

◼︎ 総合
凄い寿司屋になってしまいましたね。
今回も二ヶ月前に予約を取らせてもらい、ご主人の眼前の特等席に座れましたが、次回は予約できるか不安になりましたよ、気の早い話ですが。アハハハハッ!

前回のレビューでモナコでの経験を持たれるご主人をイタリア元代表のロベルト・バッジョになぞらえて、「寿司のファンタジスタ」と呼ばせていただいたことに間違いはなかったよ。
残念ながら、そうした人材を欠いたイタリア代表はロシアW杯に出場できませんでしたが、この店は多くの方のマイベストレストランの出場記録をどんどん更新していくだろうね。

寿司のファンタジスタが福岡のみならず、日本に君臨する日も近い!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:福岡県>太宰府・宗像・糟屋郡
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2016/08/12)★3.96/33口コミ[1位/116軒]

◼︎ ディテール
1980年に博多で開業し、1989年に大野城へ移転してきた寿司屋だよ。

今のご主人は二代目で、博多の高玉で修行された後にモナコへ渡り、帰国後にこちらを継がれたのだとか。
東京・高円寺の波やしや秋田・由利本荘の鮨駒のご主人など、最近は海外での経験を積まれている寿司職人の方が増えたね。

大野城というあまり観光客が足を運ぶ場所ではないが、県外から来る常連さんも多く、予約は必須の店だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:休日17時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ 次々と決まる摘みと寿司
□ サービス:★3.5/ 明るいご主人だが手一杯
□ 雰囲気 :★3.5/ もう少しスペースが欲しい
□ コスパ :★4.5/ あり得ない金額を見る
□ 総合  :★4.7/ 鮨のファンタジスタと云うべき存在
(4.30)

□ オススメ:おまかせ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

[2016/07]
□ おまかせ
酒肴① 山芋のシャーベット 茗荷 かいわれ
酒肴② クエ(あら)の刺身 フランス産岩塩
酒肴③ 長崎産まながつおと唐津産赤ウニ
酒肴④ 対馬産のどぐろの幽庵焼き
酒肴⑤ たこ オクラソース 和出汁 柑橘
酒肴⑥ 銚子産かますの炙り 朝倉産とうもろこしのかき揚げ 青のり ちりず
酒肴⑦ 毛蟹の小茶碗蒸し

寿司① やりいかの握り 白酢
寿司② 島根産あじの握り 白酢
寿司③ 天草産しんこの握り 白酢
寿司④ かつおのたたきの握り 赤酢
寿司⑤ 境港産とろの握り 赤酢
寿司⑥ かすごの握り 赤酢
寿司⑦ 九十九里産はまぐり 赤酢
寿司⑧ 大分産車海老の握り 赤酢
寿司⑨ 煮帆立貝の握り 赤酢
寿司⑩ 唐津産赤ウニの握り 赤酢
寿司⑪ 銚子産金目鯛の握り 赤酢
寿司⑫ 対馬産穴子の握り 赤酢

赤出汁
玉子

デザート

【飲み物】
御酒① 若波 純米吟醸 FY2(福岡県大川市/若波酒造)
御酒② 新政 No.6 S-type(秋田県秋田市/新政酒造)

つまみ7品・寿司12貫・玉子・赤出汁の堂々たるコースだね。

--------------------
⚫︎ つまみ全般
素材・調理・構成すべてに話題に事欠かない品々だよ。

シャリシャリとした食感の山芋のシャーベットで外の暑さから解放されたところから始まる気遣いが心憎いね。

産卵前のクエの刺身や、油通しして旨味を凝縮したたこと出汁の効いたオクラのソースの組合せも秀逸だったが、特に気に入ったのは、次の三品だよ。

一品目は長崎産まながつおと唐津産赤うににトマトソースをかけたもの。
脂の乗った長崎産まながつおに、周りの味を圧倒しない程度に濃厚な唐津産赤うに、それをさっぱりとして鰹出汁の旨味あるソースがうまく調和している感じだね。
素材も良いが、このソースが上手くて旨いよ。

二品目は対馬産のどぐろの幽庵焼き。
素材も良いが、パリッと焼かれた皮と溢れ出す脂…この焼き方が秀逸なんだろうね。

三品目は銚子産かますの炙り。
資源保護の観点から、3年のうち1年しか漁をしないという銚子のかます漁で獲れたかますの希少性はもとより、その溢れんばかりの脂と旨味を引き出す炙り加減が上手いね。
そして、このちりずが実に良く合うよ。

いや、素晴らしいおつまみでした。

⚫︎ 寿司全般
つまみから一転、寿司の方は最近のトレンドに沿いつつも、オーソドックスな感じだが、これがまた頭一つ出た寿司だったよ。

シャリはネタにより白酢と赤酢を使い分けるタイプで、米粒の輪郭がハッキリしているね。
そして、ネタを下にして口に入れるため、一旦寿司を横にして箸で掴む、恒例の「兵庫流ストレスチェック」に対しては、崩れそうで崩れない、やや柔らかめの握り具合だったよ。

ネタの方もどれも立派で、シャリとの馴染みも良いね。
この中で強いてあげるのなら、境港産のとろ・唐津産赤うに・銚子産金目鯛の三つは舌を喜ばせたが、どれも旨かったといのが本当のところだよ。

いや、素晴らしい寿司でした。

◼︎ サービス
寿司を握るご主人1人に対し、お客さんは9名…
これはカウンターサービスでのギリギリの比率ではないかな。

バイタリティのありそうなご主人は色々な話をしてくれるが、これでは忙しかろうね。

◼︎ 雰囲気
雰囲気はいいのだが、スペース的にはもう1,2席、抜いてもらえれば、心地よいスペースとなる感じだよ。

前述のサービスも含め、詰め込み過ぎな感は受けたね。

◼︎ CP
一瞬、目を疑う価格だね。
東京・高円寺の波やし以外にも、こんな価格で出す店があろうとは…

◼︎ 総合
「ファンタジスタ」としてあまりに有名なロベルト・バッジォ選手を彷彿とさせる寿司屋だったね。

目の覚めるような直線的なシュートを打ったと思ったら、人を食ったようなループシュートで人々を驚かせ、マークされ、自分がシュートを打てない時は、実は味方のスペースを作り出していた…
まさにバッジォ一人がいるだけで、相手チームが翻弄されてしまう、稀有な選手だったよ。

こちらもバッジォのように、独創的な発想と素材・調理・構成全てを駆使して、お客さんを魅了するという点で、ファンタジスタと言って良いんじゃないかな。

発想の幅が違うのだろうか。
やはり、広い世界を見てきた人の寿司は違うねえ。アハハハハッ!

  • [2018/12]寿司④ 天草産まぐろ
  • [2018/12]寿司② 白甘鯛の握り
  • [2018/12]寿司⑥ こはだの握り しまえびのおぼろ入り

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4位

谷川米穀店 (まんのう町その他 / うどん)

3回

  • 昼の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 2.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/02訪問 2017/03/30

[再訪]これぞ日本の技!小麦の芸術、ここに極まれり!アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:香川県>観音寺・琴平周辺
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
(2017/03/30)★4.15/378口コミ[1位/204軒]
(2016/06/03)★4.13/381口コミ[1位/208軒]
(2014/12/XX)★4.21/317口コミ[1位/211軒]
(2014/10/XX)★4.28/315口コミ[1位/209軒]

◼︎ ディテール
前回レビューをご参照ください。

◼︎ 注文方法
① カウンターで、うどん・玉子を注文
② うどんが茹で上がるまで、席に座って待機
③ うどん受領
④ ねぎ等の無料トッピングを選択
⑤ 醤油等で味付
⑥ 実食
⑦ お代わりをする場合は、席から口頭で依頼
⑧ 指示に従い、丼を引渡し、うどんを受領
⑨ 食べた分を自分で申告し、会計

◼︎ 訪問時の状況

[2017/02]
□ 訪問時間:平日11時頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:6名待ち[待ち時間約10分]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ うどんにこれ以上は望めない
□ サービス:★2.5/ 後会計のセルフ式
□ 雰囲気 :★3.0/ 製麺所系ならでは
□ コスパ :★5.0/ 他のうどん屋を疑いたくなる価格設定
□ 総合  :★4.6/ 小麦の芸術、ここに極まれり
(4.25)

□ オススメ:うどん・温(150円)+玉子(50円)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ

◼︎ 料理・味

[2017/02]
□ うどん小・温(150円)
□ 玉子(50円)
□ おかわりうどん小・温(150円)

釜からあげたばかりのうどんに玉子を投入してもらい、醤油とねぎをかけていただくよ。

…ぅぉぉぉぉ、毎回同じセリフだが、相変わらず美味しいのだから仕方がない…

艶やかな純白のうどんは太さこそ普通だが、そこから生み出される粘りや伸びといった食感と小麦の旨味は類を見ないよ。
須崎食料品店同様、塩加減がよく、醤油をかけなくても十分美味しいのだが、やはり、醤油と小麦の相性の良さは格別だね。
さらに醤油うどん最強のドーピングである玉子まで加わるわけだから、鬼に金棒だよ。

相変わらずの「king of UDON」だね。
そして、その旨味に学習効果を麻痺させられ、食べ歩きでは禁じ手のお代わりをまたまたしてしまいましたよ。
常人の理性が谷川米穀店のうどんに抗うことなど不可能だろうね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:香川県>観音寺・琴平周辺
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
(2016/06/03)★4.13/381口コミ[1位/208軒]
(2014/12/XX)★4.21/317口コミ[1位/211軒]
(2014/10/XX)★4.28/315口コミ[1位/209軒]

◼︎ ディテール
1962年(昭和37年)創業。
讃岐うどんを語る上では避けて通れない、かの名著「恐るべきさぬきうどん」のS級指定10店舗のうちのの一つだよ。

土器川沿いに流れる小さな集落の製麺所で、食糧管理法下にあっては、米や麦などの販売許可の名残りで、米穀店という名前なのであろう。
その立地・名前からして、おおよそ、うどんが食べれるとは考えられないところであるが、こうした店を世に紹介した麺通団は、実に素晴らしかったね。

今や押しも押されもせぬ、香川を代表する店の一つだよ。

◼︎ 注文方法
① カウンターで、うどん・玉子を注文
② うどんが茹で上がるまで、席に座って待機
③ うどん受領
④ ねぎ等の無料トッピングを選択
⑤ 醤油等で味付
⑥ 実食
⑦ お代わりをする場合は、席から口頭で依頼
⑧ 指示に従い、丼を引渡し、うどんを受領
⑨ 食べた分を自分で申告し、会計

◼︎ 訪問時の状況

[2016/06]
□ 訪問時間:平日10時15分頃[開店直後]
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:先客7名[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ うどんにこれ以上は望めない
□ サービス:★2.5/ 後会計のセルフ式
□ 雰囲気 :★3.0/ 製麺所系ならでは
□ コスパ :★5.0/ 他のうどん屋を疑いたくなる価格設定
□ 総合  :★4.6/ 小麦の芸術、ここに極まれり
(4.25)

□ オススメ:うどん・温(150円)+玉子(50円)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ

◼︎ 料理・味

[2016/06]
□ うどん小・温(150円)
□ 玉子(50円)
□ おかわりうどん小・温(150円)

次も控えている事から、最初から玉子を投入してもらい、醤油とねぎをかけていただくよ。

…ぅぉぉぉぉ、相変わらず、美味しい!
こちらの麺は塩分が少し強めなので、醤油をかけなくても、塩気は十分なのだが、醤油と小麦がお互いの甘みを引き出す相乗効果を味わうなら、やはり、醤油だね。
麺だけでここまで旨いとは、king of UDONとも言うべし…
そして、結局、食べ歩きでは禁じ手のお代わりをしてしまいましたよ。アハハハハッ!

◼︎ 総合

「綾川の魔法は消えたが、土器川の魔法は今後も続く…」

今回、厨房に見慣れぬ若い女性がおり、麺を茹でていたのが印象的だったね。
うどんには死角のない当店も、いつまで食べられるかという店では不安があったが、その点も克服されていきそうだよ。

かつて、兵庫を心酔させた綾川の魔法は消えてしまったが、土器川の魔法は今後も楽しませてくれそうだね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:香川県>観音寺・琴平周辺
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
(2014/12/XX)★4.21/317口コミ[1位/211軒](2014/10/XX)★4.28/315口コミ[1位/209軒]

◼︎ ディテール
1962年(昭和37年)創業。
讃岐うどんを語る上では避けて通れない、かの名著「恐るべきさぬきうどん」のS級指定10店舗のうちのの一つだよ。

土器川沿いに流れる小さな集落の製麺所で、食糧管理法下にあっては、米や麦などの販売許可の名残りで、米穀店という名前なのであろう。
その立地・名前からして、おおよそ、うどんが食べれるとは考えられないところであるが、こうした店を世に紹介した麺通団は、実に素晴らしかったね。

今や押しも押されもせぬ、香川を代表する店の一つだよ。

◼︎ 注文方法
① カウンターで、うどん・玉子を注文
② うどんが茹で上がるまで、席に座って待機
③ うどん受領
④ ねぎ等の無料トッピングを選択
⑤ 醤油等で味付
⑥ 実食
⑦ お代わりをする場合は、席から口頭で依頼
⑧ 指示に従い、丼を引渡し、うどんを受領
⑨ 食べた分を自分で申告し、会計

◼︎ 訪問時の状況

[2014/10]
□ 訪問時間:平日10時30分頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:店内7割程度[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ うどんにこれ以上は望めない。
□ サービス:★2.5/ 後会計のセルフ式。
□ 雰囲気 :★3.0/ 製麺所系ならでは。
□ コスパ :★5.0/ 他のうどん屋を疑いたくなる価格設定。
□ 総合  :★4.6/ 小麦の芸術、ここに極まれり。
(4.25)

□ オススメ:うどん・温+玉子

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ

◼︎ 料理・味

[2014/10]
□ うどん小・温(150円)
□ 玉子(50円)
□ おかわりうどん小・温(150円)

こちらは丼を持つ者が王となれる店で、丼さえ持っていれば、何度でもお代わりが自由な仕組みになっているよ。

というわけで、まずはシンプルに醤油とねぎでいただくよ。

…うおぉぉぉ、相変わらず、美味しい!
純白なうどんは不思議な程に艶やかで、表を流れる土器川の清流のように、ツルツルと喉を流れていく、さすがの喉越しだね。
そして、噛めば、柔らかな、でも弾力のある感触と、醤油に引き立てられた炭水化物由来の甘味が口に広がるよ。
この超絶な麺は、ここでしか味わえないだろうね。

一杯目を食べ終わると、この後のうどん屋訪問のモチベーションは失われ、二杯目をお代わり…アハハハハッ!
二杯目は、生玉子を絡めていただくよ。

先のうどんに、玉子が更なるコクを与えるから、これはもう止まらないね。
これはもう魔法だよ。

◼︎ サービス・雰囲気
外には清流が流れ、麺打ち場の見える席で、小麦粉の香りに包まれながら、絶品うどんをいただくのは、好き者にはたまらないね。

◼︎ CP
もはや言うことなし。

◼︎ 総合

「小麦の芸術、ここに極まれり!」

小麦と水と塩、こんな身近な食材が、ここまでの感動を織りなす…
この感動は、札幌の寿司屋「すし善本店」で黄綬褒章を受賞した嶋宮勤氏の握った寿司を食べた時に匹敵するね。

まったくこの店を褒章しないとは、「役人どもの目は節穴か!」とどやしつけたくなるよ。
うどん県を標榜するなら、香川県は是非とも国に抗議してほしいね!アハハハハッ!

  • [2017/02]うどん小・温(150円)+玉子(50円)
  • [2017/02]うどん小・温(150円)+玉子(50円)
  • [2017/02]うどん小・温(150円)+玉子(50円)

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5位

奴寿司 (天草市その他 / 寿司、海鮮)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥6,000~¥7,999

2017/11訪問 2017/12/10

都会偏重に抗う現代のかぶき者のような名寿司屋だね。アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:熊本県>天草
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/12/10)★3.79/64口コミ[1位/37軒]

◼︎ ディテール
熊本県天草市本渡バスターミナル近くにある寿司屋だよ。
天草という土地柄で全国区の知名度を持つものは多くないと思うが、こちら奴寿司は天草で全国区の知名度を持つ寿司屋だね。

そのきっかけは、兵庫の嫌いな料理評論家がベタ褒めしていたことが原因のよう。
確かに多くの味を知っていることは料理を楽しむ上で必要不可欠であるが、事それにビジネスが絡むと折角のご口上も銅銭臭く感じてしまうんだよ。
そう、評論は嫌いではないが、金を受け取った時点で評論は評論ではなくなるんだね。

もとい、この店に罪はない…
今回、SUNQパス北九州版という北九州5県のバスが乗り放題のパスで旅をしているので、今回は天草へも足を伸ばしたよ。

すると、

天草+兵庫=奴寿司

というわけのわからない公式が自分の中で成立し、お伺いした次第だね。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:土日祝日12時
□ 予約有無:事前電話予約済(当日は予約のみ)
□ 混雑状況:店内5割程度[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ 天草産海の幸と味付けの妙
□ サービス:★3.5/ 食材の説明もしっかり
□ 雰囲気 :★3.0/ トイレのみは要改善か
□ コスパ :★4.0/ 内容を考えれば満足
□ 総合  :★4.5/ 料理人と食べ手の理想の寿司屋か
(4.15)

□ オススメ:おまかせ(6000円)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/11]
□ おまかせ・十二貫(6000円)
□ ビール(550円)

寿司① 春子の握り
寿司② 石鯛の昆布締めじめの握り 梅塩乗せ
寿司③ こはだの握り 白板昆布乗せ
寿司④ しまあじの握り 柚子胡椒乗せ
寿司⑤ はがつおの握り 出汁醤油につけた生姜
寿司⑥ くえの握り 赤ウニ仕込み 出汁醤油につけたわさび
寿司⑦ 車海老の握り 少し火入れ
寿司⑧ ぶりのづけの握り 11kgもの わさびと青胡椒
寿司⑨ 煮あわびの握り からすみ乗せ
寿司⑩ 五島産とろステーキの握り
寿司⑪ 炙り太刀魚の握り ガーリックチップ仕込み

追加① 真鯛湯引きの握り 岩塩乗せ
追加② 鯖炙りの握り わさびと青胡椒

おまかせ十二貫(出てきたのは十一貫だけど)に追加で二貫お願いしたよ。

------------------
⚫︎ 握り全般
白酢(米酢)を使った爽やかなシャリだが、ここにあまり特徴的なことはないね。
その特徴はやはり天草産を中心としたネタであり、それに合わせた味付けだろう。
味付けをした寿司が提供されることは珍しくないが、こちらほど多様な味付けはなかなか見ないよ。

まず、世間でいう春子よりも小さい状態の鯛である天草の春子の握り。
天草ではこの時期二週間程度の間にしか食べられないそうだね。
成魚とは異なる繊細な味わいはスタートに相応しいよ。

そして、五島沖で獲れたというまぐろ以外は全て天草産という海の幸と味付けの妙が織りなす饗宴が始まるね。

九州の醤油というのは、締めたての魚を食べるのに合わせて甘めに作られるので、魚を熟成させる寿司にはあまり向かないというよ。
そんな理由かはわからないが、こちらの味付けの基本は天草産の塩だね。
これにだし醤油につけた生姜やわさびだ、わさびと青胡椒だ、からすみだ、ガーリックチップだ、岩塩だと組み合わせて、時に魚の強すぎる脂を抑えたり、旨みを引き出したりと縦横無尽の働きをしているよ。

石鯛は昆布締めに天草産の塩を使った梅塩を添えているね。
この石鯛、味もさることながら、歯の入りがとても良く、サクッといった調子で歯が入るのが軽妙だよ。

こはだは好みからすれば、少し酢で締めすぎだが、それ以外はどれも素晴らしいものだね。

くえに仕込まれた天草産赤うには今残っているもので、今年はもうおしまいだそう。
今年も赤うにには大変お世話になりましたねえと妙に年の瀬を感じたよ。

11貫出たところで、これでおまかせは全部出たとのことなので、2貫ほどおまかせで追加したのだが、これも良かったね。

鯛の湯引きに岩塩を乗せた握りは鯛の弾力が咀嚼を要求し、その咀嚼により岩塩が噛み砕かれることで鯛の旨味をより一層強く感じさせる逸品だったよ。

一転、この辺りに根付いた鯖の握りは細工不要とばかりに脂が滴っているね。
この辺りは、本来、回遊魚であるはずの鯖が根付いてしまうほど居心地の良い海ということなのだろう。
兵庫も鯖同様、居着きたくなったが、そうもいかないね。

大変満足な寿司をいただき、店を後にしましたよ。

◼︎ 総合
ロジスティクスの発達により、産地から離れたところでも鮮度の高い食材を手に入れることが可能となったが、やはり産地に近いところには敵わないことに変わりはないね。
だが、産地に近くあろうとすれば、大消費地からは離れざるを得ず、実力のある寿司屋は都会へと移転してしまうのだろう。

こちらの場合、冒頭書いた通り、某評論家がベタ褒めしたことで全国区の知名度を手に入れたため、産地に密着しながらも相当の客入りを実現しているが、やはり都会へ出た方がもうけという点では大きいんじゃないかな。

だが、この店にはそうなっては欲しくないね。
何でもかんでも都会都会という風潮に逆らい、地方で粋に握るかぶきものであって欲しいよ。
まるで江戸時代初期の旗本奴のように、現代社会で存分にかぶいて欲しいね。
それでこそ、奴の寿司屋、奴寿司…アハハハハッ!

  • [2017/11]おまかせ 十二貫(6000円)・寿司① 春子の握り
  • [2017/11]おまかせ 十二貫(6000円)・寿司② 石鯛の焼きじめの握り 梅塩乗せ
  • [2017/11]おまかせ 十二貫(6000円)・寿司③ こはだの握り 白板昆布乗せ

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6位

鮨 大門 (魚津、新魚津 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2017/07訪問 2017/07/22

魚津の地ですし善進化形の蜃気楼を見たよ。アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:富山県>黒部・魚津周辺・下新川
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/07/22)★4.03/18口コミ[1位/56軒]

◼︎ ディテール
2012年創業。
富山県魚津市のあいの風とやま鉄道・魚津駅前にある寿司屋だよ。
ご主人は札幌の名店で、長らく兵庫のNo. 1寿司屋であった「すし善」ご出身なのだとか。
何もすし善出身の方を探しているわけではないのだが、至る所ですし善出身の方のお店に当たるとは、おそらく相性が良いのであろうね。

魚津市は人口4万2千人、富山県東部に位置する自治体だよ。
隣国の越後(今の新潟)と越中の間は親不知・子不知と言われる日本海と断崖に挟まれた狭隘な地形で、その越中側の出入口にある魚津は戦国時代、上杉家の越中経営の拠点として機能していたことで知られるね。
ゆえに1582年6月の織田軍による魚津城攻略は上杉家の本拠地・越後春日山の喉元を抑えたのに等しく、滅亡の危機に瀕するが、本能寺で織田信長が横死したことにより、その命脈を保ったのはご存知の通りだよ。

この日はえちごときメキ鉄道が大雨のために不通で、北陸新幹線経由で魚津入りを果たし、念願の鮨 大門訪問を果たした次第だね。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:土日祝日19時半
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:カウンター席満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.3/ しっかりした技術によるきっちりした一手間
□ サービス:★3.5/ 退店時の対応のみが残念
□ 雰囲気 :★3.5/ 上品な町の寿司屋
□ コスパ :★4.5/ CPはかなり高いと思う
□ 総合  :★4.5/ 蜃気楼の地で昇華したすし善の技術
(4.15)

□ オススメ:おまかせ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/07]
□ おまかせ
酒肴① みずだこの三種盛り(吸盤+わさび醤油、塩レモン、番茶炊き+柚子胡椒)
酒肴② 甘鯛の昆布締め アスパラ 柑橘
酒肴③ ひらめ 卵黄とからしのソース
酒肴④ 冷製茶碗蒸し
酒肴⑤ はも はもの卵の梅肉和え
酒肴⑥ 毛蟹 味噌 マグロのジュレ
酒肴⑦ トキシラズ 昆布蒸し
酒肴⑧ 太刀魚 梅 山芋

寿司① 真鯛の握り
寿司② 佐賀産しんこの握り
寿司③ ばかがいの握り
寿司④ しろえびの握り
寿司⑤ 甘えびの握り 味噌がけ
寿司⑥ 佐賀産こはだの握り
寿司⑦ トキシラズ醤油漬けの握り
寿司⑧ のどくろ炙りの握り
寿司⑨ 能登産あなごの握り

赤出汁

御酒① 賀茂鶴(広島県東広島市/賀茂鶴酒造)
御酒② 勝駒(富山県高岡市/清都酒造場)
御酒③ 名誉北洋 大吟醸 酒造年度(富山県魚津市/本江酒造)

基本的には魚津で揚がったものを使用している魚介を使用した酒肴8品+握り8貫のコースに、しんこの握りを追加したよ。
量的に適度で、財布にも適度なグッドバランスなコースだね。

----------------------
⚫︎ 酒肴全般
魚津の魚介にしっかりとした技術ときっちり一手間が加えられており、結論から申し上げると、こちらの味付けはとても好みだね。

一品目のたこはまだこではなくみすだこだが、番茶で炊いてあったり、塩レモンで味付けしてあったりするので、旨味の不足感はなく、その旨味と食感を共に楽しめるよ。

ひらめもそうで、これに組み合わされる卵黄とからしのソースが旨いね。
ひらめ自体は淡白だが、食感はいいので、このソースのおかげで食感もより楽しめるよ。

その究極が冷製茶碗蒸しで、余市産うにの濃厚さやゆり根の食感の良さも良いが、この出汁が実に美味しいよ。
この茶碗蒸しは今まで頂いたものの中でも、一、二位を争うものだったね。

夏の訪れを感じさせるはもは、はもの卵の梅肉和えと旨味の強い酢醤油テイストの出汁でいただくよ。
ふわふわの食感の皮側の香ばしさがたまらないね。

毛ガニにはかにみそとマグロのジュレが、トキシラズは昆布が、太刀魚には梅と山芋と、とにかく素材の旨みを拡大して提供してくるよ。

二品目の甘鯛の昆布締めだけは、もう少し塩気が欲しかったが、それ以外はほんと美味しかったね。
魚津まで来てよかったよ。

⚫︎ 握り全般
3種類の赤酢をブレンドしたというシャリが適度に握られているね。
すし善本店は赤酢を使用していなかったのに、鮨みなとや鮨十兵衛等、すし善門下の方々が赤酢にこだわるのは、実に興味深いね。

さて、ここ 白眉はやはりのどぐろだろう。
炙られて脂の量が調整されるとともに、旨味が封じ込まれ、さらに香ばしさを手に入れたのどぐろは正に最高だよ。
この一貫だけでも食べに行く価値はあるかもしれないね。

白えびと甘えびのえび軍団も富山の面目躍如だろう。
えびの風味の強さでは鹿児島のなみくたびけえびに及ぶべくもないが、ほんのりが極まったかのような甘みもえびの醍醐味だろうね。

トキシラズの醤油漬けはすし善の系譜を感じさせる一貫だよ。
すし善の技術が息づいていることが感じられるのは、すし善ファンには嬉しいところだね。

能登産というあなごがやや土臭く今ひとつだったが、今年初のしんこも食べられたし、満足のいく握りだったよ。
魚津まで来て、本当に良かったね。

◼︎ 総合
この料理と旨い日本酒、そして仕事の合間に繰り出されるナイスガイなご主人との語らいは正に至高の時間であったよ。
満足を共に店を出て、店側に振り向き、挨拶しようとするとお見送りがなくて、拍子抜けしたが、お忙しいのだから仕方ないね。

魚津は蜃気楼の町としても知られ、かの上杉謙信もまた蜃気楼をこの地で見たそうだよ。
ご存知の通り、蜃気楼とは幻ではなく、実際にあるものが、様々な見え方をすることを言う。
そして、ここ魚津の地で、蜃気楼の如く、すし善の技術が違った形で見えてきたとこは、兵庫にとって大きな喜びだったね。アハハハハッ!

  • [2017/07]寿司⑧ のどくろ炙りの握り
  • [2017/07]寿司② 佐賀産しんこの握り
  • [2017/07]寿司④ しろえびの握り

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7位

鮓 きずな (京橋、JR野江、大阪城北詰 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2017/10訪問 2017/11/18

寿司屋に長居した無粋者は…実は自分でした。アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:大阪府>大阪市>京橋・OBP・森之宮
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/11/18)★4.11/183口コミ[1位/42軒]

◼︎ ディテール
大阪府大阪市都島区のJR京橋駅から徒歩10分弱のところにある寿司屋だよ。
ご主人は明石にある菊水鮓で修行されたそうだね。

ミシュランでは星を取っていないものの、某レストランガイドを含め、日本の食通には大人気のようだよ。
そのため、こちらは夜のみの完全二部制(17時開始・19時40分開始)を取っているね。

当日も19時半に店へ着くと、19時40分開始の部の方が店の前で入店を待っていたよ。
おそらくは17時開始の部は19時半には退店するスケジュールなのだが、長居した無粋者がいたのだろう。
ま、これが都会の人気店ということなのだろうね。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:土日祝日19時50分頃
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ センスの良さで食べる鮨
□ サービス:★3.5/ 劇場型の中に見せる配慮
□ 雰囲気 :★3.0/ 如何ともし難い狭さ
□ コスパ :★4.0/ 内容と支払の素晴らしきアンバランス
□ 総合  :★4.5/ ついつい長居してしまう寿司屋
(4.15)

□ オススメ:(おまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

[2017/10]
□ おまかせ
酒肴① 長崎産鯖の棒鮨
酒肴② 鳴門産あわび 九十九里産はまぐり 青森産岩のりのスープ
酒肴③ 明石産たい
酒肴④ 明石産ひらめ 一切れはポン酢ジュレ乗せ
酒肴⑤ 淡路産さわらのづけ 山形産和がらし
酒肴⑥ 対馬産太刀魚のたたき ネギと生姜のペースト
酒肴⑦ 明石産たこ
酒肴⑧ 鳴門産蒸し鮑のリゾット
酒肴⑨ 明石産焼きあなご わさび 宮城産海苔
酒肴⑩ 北海道産かきのワンスプーン寿司
酒肴⑪ 銚子産いわしのオイルサーディン
酒肴⑫ 北海道産さんまの藁燻し 肝醤油かけ
酒肴⑬ 淡路島由良産赤うに 北海道産いくらのてこね寿司
酒肴⑭ 青森県産もずく

寿司① 明石産かわはぎの昆布締め 肝入り
寿司② 淡路島産小あじの握り 生姜とネギのペースト
寿司③ 北海道産ぶりの握り 辛味大根

酒肴⑮ 長野産平茸の茶碗蒸し

寿司④ 大間産赤身づけの握り
寿司⑤ 大間産まぐろじゃばらの握り
寿司⑥ こはだの握り
寿司⑦ 長崎産車えびの握り
寿司⑧ 明石産しろいかの握り
寿司⑨ 煮はまの握り
寿司⑩ 明石産あなごの握り
寿司⑪ 干瓢巻き

玉子
赤出汁

御酒① 松の司(滋賀県竜王町/松瀬酒造)
御酒② 磯自慢(静岡県焼津市/磯自慢酒造)
御酒③ 丈径(島根県東出雲町/玉祿酒造)
御酒④ 悦凱陣(香川県琴平町/丸尾本店)

酒肴15品+寿司11貫(含む巻き物)+玉子+赤出汁の構成だね。
これに日本酒4種をいただいて、1.5万円チョイとCPにも優れるよ。

カウンター席12席に対して、板場はご主人と助手1名で、基本はご主人が対応されるため、劇場型スタイルでの提供だね。

-----------------
⚫︎ 酒肴全般
ご主人の解説とともにスタートした酒肴は全14品、少量多種な構成だよ。

「こちらは鳴門産あわびですね。(中略)鳴門産あわびは今年はこれで終了です。」
「さあ、明石産ひらめは新ものですよ。」

といった調子の解説とともに繰り出される酒肴は寿司割烹の見本とも言えるものだったね。

明石産鯛や明石産ひらめ、淡路島産さわらの漬け等など、どれも一切れ、二切れだが、この少し足りないくらいの分量が最も美味しく感じられる量なのだろう。
この量配分のものが15品も続くのだから、楽しいことこの上ないよ。

そして、料理のセンスが良いのだろうね。
ひらめにはジュレ、さわらの漬けには少し苦味のある和がらし、対馬産太刀魚のたたきにはネギと生姜のペースト、藁で燻したさんまには肝醤油と組合せが更なる彩を加えているよ。

今回、幸運にもご主人の目の前に座れたのだが、鳴門産蒸し鮑のリゾットに乗せるあわびを切る時の香り。
味もさることながら、この香りがたまらなかったね。

そして、レンゲに乗せられた北海道産かきの寿司はクリーミーな海の旨味を発しながら蕩けていくようだったよ。
これには言葉を失ったね。

当たり前のことながら、寿司屋は毎回出るものが違うので、個々の料理につき詳細を語ってもあまり役に立たないが、こうしたセンスの良さは美味しい料理には不可欠だろう。
適量2合、過ごして3合のお酒を4合も飲んじゃったよ。アハハハハッ!

⚫︎ 握り全般
クッキリとした輪郭のあるシャリはほんのりと赤酢が使われているよ。
完全二部制を取っていればこそで、おそらくはこの提供時間に合わせて、米を炊き上げているのだろうね。

使っている魚に関しては、先日訪れた青森の寿司一の方が良いものを使っているのだろう。
だから、それを補うべく、様々な形でドーピングして提供するのだが、ここでもまたご主人のセンスが活きているよ。

かわはぎの昆布締めには肝乗せならぬ下に仕込んで、淡路産小あじは軽く酢で〆たものに先のネギと生姜のペースト、蕩けるような北海道産ぶりには辛味大根と言った具合だね。
まぐろはさすがに分が悪いが、それは比較すればこそで、これはこれで満足できるものだよ。

これだけの集客は大都市・大阪という土地柄のみにあらず、そのセンスにあるのだろうね。

◼︎ 総合
これだけのお客さんを相手にしていながら、時折入る詳細な個別解説には頭が下がるよ。
惜しむらくは席が狭いことくらいだろう。

さて、冒頭のディテール欄にこう書いたことを覚えておいでだろうか?

----------引用開始----------
おそらくは17時開始の部は19時半には退店するスケジュールなのだが、長居した無粋者がいたのだろう。
----------引用終わり----------

結局、兵庫が店を出たのは、開始から3時間以上過ぎた23時過ぎだったんだよね。
長居した無粋者は実は兵庫本人でした…
いやあ、面目ない!アハハハハッ!

  • [2017/10]寿司① 明石産かわはぎの昆布締め 肝いり
  • [2017/10]寿司② 淡路島産小あじの握り 生姜とネギのペースト
  • [2017/10]寿司③ 北海道産ぶりの握り 辛味大根

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8位

鮨おおね田 (森 / 寿司、日本料理、海鮮)

4回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥6,000~¥7,999

2019/08訪問 2019/09/23

[再訪]おまかせ他@鮨おおね田【北海道茅部郡森町】

◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2019/09/23)★3.83/38口コミ[2位/160軒]
(2018/10/21)★3.74/31口コミ[2位/156軒]
(2017/10/23)★3.70/24口コミ[2位/161軒]
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]

◼︎ ディテール
□ 2009年創業。
□ 北海道茅部郡森町にある寿司屋。
□ 最寄駅はいかめしで有名なJR函館本線・森駅。
□ 東京の寿司田や函館の梅乃寿司で経験を積まれたご主人が出身地である森町で満を持して開店されたそう。
□ 2012年に引き続き、ミシュランガイド北海道2017でも☆1つを獲得したことでも知られる。
□ 今回で4回目の訪問(夜2、昼2)。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日12時30分
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.0/ 完成度の高い握り
□ サービス:★3.0/ 食堂として過不足なし
□ 雰囲気 :★4.0/ ゆったりとして広い視界が良い
□ コスパ :★4.0/ 価格競争力は相変わらず高い
□ 総合  :★4.3/ 選べるのであれば、秋の方がオススメ
(3.90+0.05/ 訪問3〜4回)

□ オススメ:(おまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2019/08]
□ おまかせ
寿司① いかの握り 飾り包丁
寿司② 鵡川産ひらめのえんがわの握り
寿司③ ほっき貝の炙りの握り
寿司④ ぼたんえびの握り
寿司⑤ 毛カニのほぐし身の握り
寿司⑥ まぐろづけの握り
寿司⑦ 中とろの握り
寿司⑧ いくらの握り 地元客にはますのすけ?
寿司⑨ 森産ばふんうにの握り
寿司⑩ 森産あなごの握り

追加① ますのすけの握り ねぎのペースと 白ごま
追加② つぶ貝の握り

お吸い物

□ サッポロクラッシク生

⚫︎ 昼のおまかせは握り10貫、これに2貫追加してもらった。
⚫︎ 赤酢をブレンドした外連味のない握りは相変わらずだが、時期によるものだろう、あまり目新しいネタに欠けていた。

⚫︎ いつもなら味噌なり卵なりが乗せられたぼたんえびはそのままの提供であったし、いくらも秋に提供されるその日に腹を開けたものとは当然モノが違う。
⚫︎ 兵庫自身の過去レビューではぼたんえびといくらを絶賛しており、時期とはいえ、残念ではあった。
⚫︎ とはいえ、寿司は季節モノ、そのことばかりを言っていても仕方ないし、こちらの握りの基本性能の高さは相変わらずだし、結果的にうまくまとめてくるのはさすがだと思う。

⚫︎ なるほど、北海道観光のオンシーズンは夏、北海道を舞台としたNHK連続テレビ小説は「なつぞら」だが、寿司に限っては夏よりも秋かな。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2018/10/21)★3.74/31口コミ[2位/156軒]
(2017/10/23)★3.70/24口コミ[2位/161軒]
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]

◼︎ ディテール
□ 2009年創業。
□ 北海道茅部郡森町にある寿司屋。
□ 最寄駅はいかめしで有名なJR函館本線・森駅。
□ 東京の寿司田や函館の梅乃寿司で経験を積まれたご主人が出身地である森町で満を持して開店されたそう。
□ 2012年に引き続き、ミシュランガイド北海道2017でも☆1つを獲得したことでも知られる。
□ 今回で3回目の訪問(夜2、昼1)。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:土日祝日18時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:先客なし[待ち時間なし]

⚫︎ 但し、この日は予約で満席であり、やはり予約は必須。

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.0/ 旨さ噴火級!
□ サービス:★4.0/ ピークは外して楽しみたい
□ 雰囲気 :★4.0/ 相変わらずゆったり
□ コスパ :★4.5/ ジリジリ上がるも高CP
□ 総合  :★4.5/ もはや森駅は通過駅ではない
(4.10+0.05/ 訪問3〜4回)

□ オススメ:おまかせ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

[2018/09]
□ おまかせ
酒肴① たこの桜煮
酒肴② 噴火湾産つぶ
酒肴③ 噴火湾産いか
酒肴④ うなぎ
酒肴⑤ 噴火湾産毛蟹ほぐし
酒肴⑥ 駒ヶ岳産松茸の土瓶蒸し えび等 柑橘

寿司① 噴火湾産ひらめの握り 柑橘
寿司② 炙りほっきの握り
寿司③ ぼたんえびの握り 玉子 肝乗せ
寿司④ たらば剥き身の握り
寿司⑤ 赤身の握り
寿司⑥ 中とろの握り
寿司⑦ 天草産こはだの握り
寿司⑧ 煮あわびの握り
寿司⑨ いくらの握り
寿司⑩ うにの握り
寿司⑪ あなごの握り
追加① かつおの握り

御酒① 特別純米 奥尻(北海道夕張郡栗山町/小林酒造)
御酒② 二世古 純米吟醸原酒 吟風 秋あがり(北海道虻田郡倶知安町/ニ世古酒造)
御酒③ 上川大雪(北海道上川郡上川町/上川大雪酒造)

⚫︎ 酒肴6品+寿司10貫のコースに、1貫を追加してもらった。
⚫︎ 日本酒は北海道産のものばかりを3種類。
⚫︎ 結果から言えば、今回も満足であった。

⚫︎ 昨年と同じ時期の訪問ということもあり、魚種が似通るのは当然だが、旅先で一年も経っているので、素直に美味しくいただける。
⚫︎ ここのつぶ貝はいつもながら、コリコリと甘く、つぶ貝をあわびの代用品と見向きもしなかった昔の人がかわいそうだ。
⚫︎ 昨年はニュースにもなったいかの不漁は函館側は相変わらずも、噴火湾は去年よりも良いようで、透明感のあるボディがたまらない。
⚫︎ 築地からひいたといううなぎはあってもなくても良かったが、駒ケ岳産の松茸を使用した土瓶蒸しは美味しかった。

⚫︎ 握りは赤酢をブレンドしたシャリを適度に握ったもの。
⚫︎ 昨年の松川に代わり、ひらめでスタート。
⚫︎ 何でも、松川はここのところすごい値がついているそうだ。
⚫︎ 味噌と玉子が乗せられたここのぼたん海老の握りは、相変わらず、えびの東日本代表というに相応しい美味しさ。
⚫︎ 昨年ほど感動しなかったのはいくら。
⚫︎ 昨年は「他のいくらが食べられない…」と形容するほどだったが、これは昨年が幸運だったのかもしれず、朝どりのいくらはこれはこれで美味しいもの。

⚫︎ 今回改めて気がついたのは、満席だとややテンポが悪くなること。
⚫︎ 今まではマンツーマンという恵まれた環境での訪問だったから、それに比較した場合の話ではあるが。
⚫︎ それでも、森駅がもはや通過駅ではないことに変わりはないけどね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/10/23)★3.70/24口コミ[2位/161軒]
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]

◼︎ ディテール
2009年創業。
北海道森町のJR森駅近くにある寿司屋だよ。
森駅と言えば、最近値上げを断行した駅弁・いかめしで有名な駅だね。

さて、こちらのお店、東京の寿司田や函館の梅乃寿司で経験を積まれたご主人が出身地である森町で満を持して開店されたそう。
そして、2012年にはミシュランで☆1つを獲得し、名実ともに北海道における名店の一つに仲間入りしたよ。

2016年3月の昼にお伺いして以来、いずれは夜にと思っていたが、ようやく念願叶っての訪問となった次第だね。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日20時
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:先客なし[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.0/ ここのいくらを食べたら他では食えない
□ サービス:★4.0/ トークにも更なる磨きが
□ 雰囲気 :★4.0/ ゆったりした雰囲気が◯
□ コスパ :★4.5/ 夜はさらにCPが高い
□ 総合  :★4.5/ 最早森駅は通過駅ではない
(4.10)

□ オススメ:おまかせ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

[2017/09]
□ おまかせ
酒肴① たこの桜煮
酒肴② 戸井産まぐろ
酒肴③ 鹿部産つぶ貝
酒肴④ するめいか 鯛の酒盗添え
酒肴⑤ 子持ち昆布
酒肴⑥ 森産ほっけの大吟醸粕漬け

寿司① 松川の握り
寿司② 炙りほっき貝の握り
寿司③ さばの握り 昆布乗せ
寿司④ 毛がにの握り
寿司⑤ ぼたんえびの握り 味噌 玉子のせ
寿司⑥ あわびの握り
寿司⑦ ますのすけの握り
寿司⑧ まぐろづけの握り
寿司⑨ 初物いくらの握り その日に腹を開けたもののみ使用
寿司⑩ 室蘭産むらさきうにの握り

椀物 釣きんきのあら汁
玉子

御酒① 二世古 純米原酒 秋あがり(北海道倶知安町/二世古酒造)
御酒② 男山 特別純米 ひやおろし(北海道旭川市/男山)
御酒③ 華一風(青森県弘前市/玉田酒造)

酒肴6品+握り10貫+椀物+玉子という構成。
北海道、特に噴火湾の海の幸が楽しめるよ。

------------------
⚫︎ 酒肴全般
寿司割烹ほど凝った料理は出てこないが、これで良いのだろうね。
なぜなら、良質な素材に恵まれているから、無理に手を加える必要はないよ。

鹿部産というつぶ貝はその食感はもとより、味もルックスも抜群だね。
その証拠に、この旅でこのつぶを超えるつぶとは出会わなかったよ。

また、いかに合わせた鯛の酒盗というも面白いね。
先日、東京に行かれた際に買って来たとのことだが、他の酒盗に比べ、妙なクセがなく、いかと良く会うよ。

そして、噴火湾側で取れたというほっけを大吟醸の粕で漬けた焼き物は絶品だったね。
いやいや、恒例となりつつありますが、今回もまた適量を過ごしすぎてしまいました…アハハハハッ!

⚫︎ 握り全般
松川から始まる握りはこの土地で寿司屋を営まれることの集大成と言うべきものだよ。
だが、今回はご主人を恨むね。
何せ、ここのいくら、美味しすぎて、他のところのいくらが凡庸に感じられてしまうようになったからだよ。

その日に腹を開けた物しか使わないそうだが、この日は今年の初物だったそうで、それはツイテますねなんて話をしていたのですが、明らかにフレッシュなそのいくらは張り・香りともに明らかに他の寿司屋のものとは違うね。
そして、プチッと溢れ出る爽やかな旨味、これは筆舌に尽くし難いよ。

ぼたんえびも相変わらず美味しく、そして美しいね。
透明感のあるそのボディに、鮮やかな卵と濃厚な味噌が乗っているよ。
南のえび代表が鮨匠のむらのなみくだひげえびならば、北のえび代表は間違いなく、ここのぼたんえびで良いだろうね。

そして、釣きんきのあら汁を差し出し、「いやあ、こちらの身の方を食べていただきたかったですね」との一言。
この一言が好き者にはまた嬉しいね。

まさに全弾外れなし、噴火湾産の海の幸が口の中で旨味を噴火させているよ。
兵庫的北海道No. 1寿司屋だね。

◼︎ 総合
2016年3月26日に開業した北海道新幹線。
その開業への想いは人それぞれだが、旅の楽しむ向きからはあまり評判がよろしくない…
やはり、トンネルばかりで景観が楽しめないのでは旅の魅力は半減だろう。
だが、新幹線は更に多くの人達にとってはプラスに作用したようで、2031年には札幌まで延伸すべく、工事が進んでいるよ。

計画では、新函館北斗→新八雲→長万部→小樽→札幌となっており、森には止まらないようだね。
更に新幹線開通後は、在来線はJRから切り離されて、第3セクターによる運営となるらしい…
森はますます遠くなりにけりだよ。

だが、それであってもおそらく森へ足が向くだろうね。
前回のレビューで「森駅は最早、通過駅ではない」と書いたが、それもそのはずだよ。
「森駅は北海道へ行く目的地の一つ」と言っても過言ではないからね。アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:北海道>函館・松前・檜山
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2016/04/02)★3.90/17口コミ[2位/170軒]

◼︎ ディテール
2009年創業。
駅弁のいかめしで有名な北海道・森駅にある寿司屋だよ。

ご主人は東京の寿司田で10数年間、修行された後、函館の名店「梅乃寿司」でも修行され、ご出身である、ここ森町で店を開いたんだとか。
確か、梅乃寿司も元は森町の寿司屋だから、いずれは函館へ…と余計な想像をしてしまうね。
そして、2012年にはミシュランで☆1つを獲得し、名実ともに、北海道における名店の一つに仲間入りしたと言って良いのではないかな。

そんなこんなで、20数年ぶりに森駅で列車を降り、お伺いしたよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:休日12時
□ 予約有無:事前予約済
□ 混雑状況:満席[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.3/ 少し変化を加えてくるのが面白い。
□ サービス:★4.0/ 森町愛に満ちたトークは必聴。
□ 雰囲気 :★4.0/ 高級店の装い。
□ コスパ :★4.0/ 昼とはいえ、飲んで食ってで1万円切り。
□ 総合  :★4.5/ 森は最早通過駅ではない。
(4.18)

□ オススメ:おまかせ

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理・味

【料理】
□ おまかせ
酒肴① つぶの醤油漬け
酒肴② 森産 ほたての炙り 塩
酒肴③ 森産 たこの桜煮
酒肴④ 森産 ぼたんえび 塩 かぼす
酒肴⑤ たらこ炙り

寿司① 噴火湾産 ひらめ昆布締めの握り
寿司② しめ鯖の握り 鹿部昆布 しそ
寿司③ 八雲産 炙りほっき貝の握り(写真失念)
寿司④ 森産 ぼたん海老の握り 味噌乗せ
寿司⑤ 毛蟹の握り
寿司⑥ 森産 バフンウニの握り
寿司⑦ いくらの握り
寿司⑧ 島根県産 まぐろづけの握り
寿司⑨ 島根県産 大とろの握り
寿司⑩ 穴子の握り

お椀

【飲み物】
□ サッポロクラッシック生
□ 雪の茅舎 純米吟醸(秋田県由利本荘)

おそらく、現在は昼もおまかせ一本だと思われるよ。

--------------------
⚫︎ つまみ全般
森町で水揚げされた材料を中心にした食材に、それぞれ、必要最低限の仕事を加えて出してきたという印象だね。
必要最低限の仕事とは、あくまでも主役は食材で、その良さを損なうことなく、引き出す方向で手を加えられたという意味だよ。

例えば、ほたてはそのまま食べても、旨いのだろうが、ほんの軽く炙ったものを塩でいただくとか、ぼたん海老もサッと柑橘を利かせてあるだとか、なかなかに手が込んでいるね。

また、ぼたん海老は、熟成はかけずに、朝獲れたものを、そのまま出してくれたよ。
これは当方が遠方から来たことを勘案して、あまり食べられない朝〆のものを出してくれたようで、こうした機微も感嘆するね。

⚫︎ 握り全般
北新地の「寿しおおはた」のシャリが、好みにドンピシャだったので、それ以来、シャリには随分厳しい感想が増えたが、赤酢と白酢を混ぜているというこちらのシャリは、申し分ないものだったよ。
それをベースに、握られる寿司の数々は、つまみ同様、何かしらの変化を加えてこられたね。

噴火湾産の弾力に富むひらめには柑橘を。
しめ鯖には、献上品でもある極上の鹿部産昆布としそを。
八雲産ホッキ貝は軽く炙り柑橘と塩を。
森産ぼたん海老にはその味噌を。
ほたて漁の際、一緒に取れてしまう未解禁の森産バフンウニには塩を…

一つ一つを取れば、他でもありそうな組合せだが、それが延々と続くのが面白いよ。
そして、バフンウニに見られるような、小ネタの数々も忘れてはならないね。

そして、最後は築地から引いているという正統派なまぐろ2貫と、ツメも旨いあなごで締め…

まるで、一つの劇のようだったよ。

⚫︎ 飲み物
サッポロクラッシック生と雪の茅舎という、好きなビールと日本酒に囲まれ、幸せだったね。

◼︎ サービス
やはり、ご主人の仕事を眺めながら、その合間に、色々なお話を伺いながら、いただく寿司は最高だね。
やはり、故郷への思い入れが強い人が振る舞う故郷の味に間違いはないよ。

◼︎ 雰囲気
高級寿司屋の佇まいと言って良いんじゃないかな。
快適に食事ができましたよ。

◼︎ CP
これで9,000円ですからね。
波やしとさえ比べなければ、ありがたい価格設定だよ。

◼︎ 総合
「最早、森駅は通過駅ではないな…」

店を出て、思わず、そう呟いてしまう店だね。

いかめしを食べたことのある人でも、森駅で降りたことのある方は、そう多くないのではないかな。
それだけ、森町というのは、あまり立ち寄ることのない町なんだよね。

ただ、この店の存在が、森駅の価値を変えてしまったよ。
ここを素通りするなんて、もうあり得ない。
だから、最早、森駅は通過駅ではないわけですね。アハハハハッ!

  • [2019/08]寿司① いかの握り
  • [2019/08]寿司② 鵡川産ひらめのえんがわの握り
  • [2019/08]寿司③ ほっき貝の炙りの握り

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9位

すし蓑 (勾当台公園、青葉通一番町、広瀬通 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2017/03訪問 2017/04/08

仙台の寿司の体現者、すし蓑にあり!アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:宮城県>仙台市
□ ジャンル:寿司
□ 食べログでの評価
(2017/04/06)★3.66/62口コミ[3位/317軒]

◼︎ ディテール
宮城県仙台市青葉区にある仙台一、いや東北一の歓楽街と言われる国分町にある寿司屋だよ。
ご主人は仙台の名店「蓑寿司(閉店)」で修行を積まれたのだそう。

カウンター8席、小上がり4席とこじんまりしており、ご主人の目が行き届くのが、何とも嬉しいね。
ご主人がどんなに立派でも、目が行き届かなければ意味がないわけで、徳島にあった青柳の小山裕久氏などはその最たる例だろう。

そして、この日の到着は21時とあって入店できる寿司屋も限られるが、こちらになんとか間に合うとは幸運以外の何者でもない…
そう思い、伺った次第だよ。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:平日21時頃
□ 予約有無:事前電話予約済
□ 混雑状況:先客2組6名[待ち時間なし]


◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.5/ 摘みと寿司の波の心地よさ
□ サービス:★4.0/ ご主人の会話は金言が多い
□ 雰囲気 :★4.0/ 靴を脱ぎ、別世界へ
□ コスパ :★3.0/ 地方として高めも納得価格
□ 総合  :★4.5/ 鮮度+豪快さ+技術=すし蓑
(4.10)

□ オススメ:(夜はおまかせのみ)

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/03]
□ おまかせ
酒肴① あん肝の蒸し寿司 わさび
酒肴② のれそれ わさび
酒肴③ 白魚 たまり醤油 生姜
酒肴④ 青なまこ このわた
酒肴⑤ 千葉産さばのきずし
酒肴⑥ 甘エビ わた ゆず
酒肴⑦ コハダ わさび 千切り生姜
酒肴⑧ えびの殻炒り
酒肴⑨ ほっき貝の吸い物

寿司① あおりいかの握り
酒肴⑩ あおりいかのげそ焼き 甘い醤油タレ

寿司② 真鯛昆布締めの握り しそ

寿司③ 赤貝の握り
酒肴⑪ 赤貝ひもの海苔巻き
酒肴⑫ 赤貝肝 ポン酢

寿司④ あわびの握り 塩 わさび
酒肴⑬ あわびのきも 海苔巻き

寿司⑤ かつおのたたきの握り 自家製藁焼き
寿司⑥ むらさきうにの握り 塩
寿司⑦ 北海道産ばふんうにの軍艦巻き 塩
寿司⑧ 穴子の握り 塩 わさび

酒肴⑭ めひかりの焼き物

寿司⑨ さわらの炙りの握り
寿司⑩ めじまぐろのとろ
寿司⑪ 平貝の握り
寿司⑫ めじまぐろの大とろ

寿司⑬ 平貝のひものたまり醤油つけ 軍艦巻き

寿司⑭ 車海老の握り 半生 塩
寿司⑮ 甘海老の昆布締めの握り

玉子焼き

御酒① 生ビール
御酒②③ 墨廼江(宮城県石巻市/墨廼江酒造)
御酒④ 銘柄失念

すし匠系のように摘みと寿司を織り交ぜて出すスタイルだね。
このスタイル、何品食べたかわからなくなりがちなのだが、食べに食べたり、酒肴14品+寿司15貫+玉子!
JPY20Kを超える価格となったが、そりゃそうだろう。

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つまみと握りを織り交ぜて提供されるので、いつもとは少し違う書き方になるよ。

【構成】
同じ食材の異なる部位を組み合わせてくるやり方で、手法自体は珍しいものではないが、それが三品も出てくるともなると、なかなか徹底しているね。

⚫︎ なまこ+このわた
⚫︎ 甘えび+わた
⚫︎ あわび+きも

のようにわたを使って、食材のらしさを際立たせる組み合わせてくるよ。
これらは単品でも十分旨いが、このわたや苦味の薄いクリアなきもと組み合わせることで、何倍も美味しくなるね。

一方で、

⚫︎ やりいかの握り → やりいかのげそ焼き
⚫︎ 赤貝の握り → ひも → きも
⚫︎ 平貝の握り → ひもの軍艦巻き

のように異なる部位を続けて出すことで、部位による味や食感の違いを楽しませてくれるよ。
これも三品だね。

さらには、異なる食材でも、ある種の対比が描かれているようで、これまた面白いよ。

⚫︎ のれそれ+山葵 → 白魚+たまり醤油+生姜
⚫︎ むらさきうにの握り → ばふんうに軍艦巻き
⚫︎ 車海老の握り+塩 → 甘えび昆布締めの握り

ちゅるちゅるとした食感ののれそれをポン酢とわさびでいただいたのちに、たまり醤油で漬けたプリプリの白魚の対比などは堪らないね。

もっとも、ご主人にそういう意図はないのかもしれないが、食べる方がそう思えて幸せなのだから、良しとさせていただきたい。アハハハハッ!

【酒肴】
組合せの妙味もすごいが、もちろん単品でも実に美味しいよ。
前述の内容と被っても何なので、ほっき貝の吸い物とめひかりの焼き物について触れたい。

宮城県の海岸は北は岩場、南は砂浜と大別できるが、そのため、北にはあわびやうに、南には閖上に代表される赤貝やほっきが採れるそう。
そんな話を聞きながらいただくほっき貝の吸い物は優しい旨甘さが全身をいやしてくれるかのような逸品だね。

めひかりはご存知、身のほぐれが柔らかい白身の深海魚だが、かつて食べたものとはものの違いが明らかに感じられるよ。
めひかりを食べつつ聞く、

「その辺りのものと同じものを出していたのでは商売にならないんで。」

というご主人の言葉は、今、この口の中ではっきりした形で証明されているのだから、何とも頼もしい言葉だね。

適量二合を超え、三合の日本酒を飲み干したのもまた、こちらの酒肴の素晴らしさ故だろう。

【握り】
しゃりはネタ毎に白酢と赤酢を使い分けるタイプで、固さ・温度共に申し分なく、握り加減も適度だね。

これも前述の内容と被らぬように書くと、かつおたたきの握りとめじまぐろ(とろ・大とろ)について触れたい。

こちらで藁で燻したというかつおは鼻から口から旨いだろうと主張してくるよ。
この燻し方に限らず、ご主人の料理は其処彼処で巧みさを感じさせるね。

そして、めじまぐろ。
ご存知、よこわと言ったり、しびと言ったりする、出世魚・本まぐろの一名だよ。
トロッとしていながら、幾分のフレッシュさを感じさせるのは魚体の若さゆえなのだろうか。
兵庫的には好きな味だね。

ご主人のお話では、こちらがめじを使うのは、こちら(宮城)で手に入るまぐろのうち、最もお眼鏡にかなっているからだと言うよ。
推察するに、本当に良いまぐろというのはやはり築地へ行ってしまい、それを法外な値段で引き戻すことになるのだろう。
この辺り、首都圏以外の寿司屋はご苦労されていて、海外から直接持ってきたり、まぐろ自体を出さない寿司屋もあるのは過去のレビューの通りだね。

であるならば、こちらで手の入る最高のまぐろであり、築地へ行ってしまうまぐろに匹敵するめじを出そうということなのだろう。

おそらくは、こちらなら首都圏の名店並みのまぐろをひくことは可能だろう。
だが、敢えてそうしないのは、ご主人の次の一言に集約されているのではなかろうか。

「仙台の寿司(の良さ)は石巻で揚がる魚介の鮮度と豪快さだからね」

築地のまぐろを引いてしまえば、今回の品々のような豪快な出し方はできないし、何よりそのまぐろから仙台ならではの鮮度は感じ取れないだろう…

正に彼を知り己を知れば百戦して危うからず。
仙台へ来て、ここで食べない手はないんじゃないかな。アハハハハッ!

◼︎ 総合
ご主人の考える仙台の寿司のあり方には大いに喝采を送りたいね。
何故なら、兵庫は東京の寿司を再現したものが食べたくて、仙台で寿司を食うのではなく、仙台ならではの寿司を食べたいから、ここへ来ているのだから。

さらに、ご主人の数々の金言はこちらの寿司並みに必聴ものでしたよ。

「こんな金額払って寿司を食べにくるというのは、ある意味、趣味の世界だよ。
食べなくても生きていけるんだから。
でも、そういう人に食べてもらえるのは嬉しいね。」

こんなこと言われると、また行ってしまうじゃないですか。アハハハハッ!

* 文中のご主人の発言は一言一句、正確ではなく、当方の理解・解釈による部分がある点、ご留意ください。

  • [2017/03]寿司③ 赤貝の握り
  • [2017/03]寿司② 真鯛昆布締めの握り しそ
  • [2017/03]寿司⑨ さわらの炙りの握り

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10位

須崎食料品店 (三豊市その他 / うどん)

2回

  • 昼の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 2.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2017/02訪問 2017/03/29

[再訪]うまいうどんには出汁などいらないね。アハハハハッ!

◼︎ 基本情報
□ 地域:香川県>観音寺・琴平周辺
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
(2017/03/29)★3.88/265口コミ[4位/204軒]

◼︎ ディテール
前回レビューをご参照ください。

◼︎ 訪問時の状況

□ 訪問時間:土日祝日9時15分頃
□ 予約有無:なし
□ 混雑状況:先客4名[待ち時間なし]

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.3/ 西讃を代表するうどんは剛麺
□ サービス:★2.5/ セルフサービス
□ 雰囲気 :★3.0/ 何ともこの生活感がいい
□ コスパ :★4.5/ 何と200円!
□ 総合  :★4.4/ うまいうどんは出汁に頼らない
(4.03)

□ オススメ:うどん全般

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2017/02]
□ 小(200円)
□ 生玉子(30円)

茹でていた途中らしく、少々、待っての提供。
待たされて嬉しいのは、うどんの茹で時間くらいのものかな。アハハハハッ!

うむ、むっちりとしてズシリと重みのある太麺は健在だね。
相変わらず、うどんの塩気が程よく、醤油はかけ過ぎずに風味付け程度で十分だよ。
さらに今回は生玉子を追加したので、コクが加わり、まさに恍惚状態に。

谷川米穀店同様、うまいうどんというのは出汁に頼らずとも、美味しいものなのだと思い知らされるね。
西讃の雄はいりこに頼らない!アハハハハッ!
◼︎ 基本情報
□ 地域:香川県>観音寺・琴平周辺
□ ジャンル:うどん
□ 食べログでの評価
→データなし

◼︎ ディテール
1941年(昭和16年)創業。
香川県三豊市にあるうどん屋だよ。
いや、うどん屋というより、須崎食料品店という商店に併設されている製麺所だね。

某レビュアーに紹介されてきたんだけど、行列がなければ、絶対に分からない佇まいが只者ではないことを醸し出しているよ。

◼︎ 訪問時の状況
→データなし

◼︎ 西島兵庫の感想

□ 料理・味:★4.3/ 西讃を代表するうどんは剛麺
□ サービス:★2.5/ セルフサービス
□ 雰囲気 :★3.0/ 何ともこの生活感がいい
□ コスパ :★4.5/ 200円!
□ 総合  :★4.4/ うまいうどんには醤油で十分
(4.03)

□ オススメ:うどん各種

各項目の詳細は、下記に記載したので、お時間のある方、興味のある方はどうぞ。

◼︎ 料理詳細

[2014/02]
□ 小(200円)

行列に並んでいると、注文を聞きにくるよ。
うどんのメニューは、
⚫︎ 温かい or 冷たい
⚫︎ 大 or 小
のみで、うどんの入った器を渡されるので、これに好みで生玉子又は温泉玉子をトッピングして、ペットボトルに入った出汁醤油とねぎをかけていただく醤油うどんスタイルだね。

さて、実食。
おお、こりゃうまいね。
太めの麺は見た目の通り、かなりの剛麺だね。
だが、固いんじゃなく伸びと粘りに飛んだ食感に加え、粉の味わい深い麺だよ。

出汁はそこら辺のものだと思うんだけど、ここではあくまで主役は麺だね。
うまいうどんにはそれを引き立たせる塩気があれば十分だと納得だよ。

そういや、日本一うまいと思っている谷川米穀店も主役の麺に醤油をかけるだけであれだけうまい、それに通ずるものがあるね。

こりゃ、確かに名店だよ。アハハハハッ!

◼︎ サービス
セルフサービスだから、慣れていないと、ちょっとまごつく感はあるね。

◼︎ 雰囲気
池上製麺所みたいにきれいな店舗に立て替える訳ではなく、昔ながらの製麺所という感じがしていいね。
製麺所の雰囲気も讃岐うどんの楽しみの一つだと思うよ。

◼︎ CP
美味かろう安かろうだね。

◼︎ 総合
西讃地方一のうどん屋と紹介されてきたけど、今時珍しいくらいの生活感を漂わせている製麺所系うどん屋だったね。
昔はそんな感じの店も多かったが、うどんバブルで当時の面影を残す店は減ってきたから、妙に懐かしい気がしたよ。
なんて言うんだろ、姫路城や松山城みたいな現存12天守に近い感覚…あ、城マニアにしかわからないかな、アハハハハッ!

◼︎ 現存12天守とは
江戸時代以前に作られ、今もなお残っている12の天守閣(カッコ内は兵庫オススメ度)

① 弘前城(★)
② 松本城(★★)
③ 犬山城(★★★)
④ 丸岡城(★)
⑤ 彦根城(★★)
⑥ 姫路城(★★★)
⑦ 備中高松城(★★★)
⑧ 松江城(★★)
⑨ 丸亀城(★)
⑩ 松山城(★★)
⑪ 宇和島城(★★)
⑫ 高知城(★★)

  • [2017/02]小(200円)+生玉子(30円)
  • [2017/02]小(200円)+生玉子(30円)
  • [2017/02]小(200円)+生玉子(30円)

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