「日曜営業」で検索しました。
1~20 件を表示 / 全 590 件
特上塩らぁ麺 かけ醤油 日向和田駅から、多摩川を渡りつつ自然たっぷりの景色を堪能したあとで、穏やかで素敵な住宅街をぶらりと歩いた先に出てくるラーメン屋さん。大通りに面してはいるものの、喧騒というよりかは寧ろリノベーションを施された古い建物らしい温かみが感じられる店構え。丁寧なポップだったり心遣いが随所に感じられて、心までホクホクするような雰囲気。広くてゆったりとした店内も、空間だけでなく精神的にもどこか穏やかでリラックスした雰囲気で包まれてる。 特上塩らぁ麺は、とにかく鶏の旨味が丁寧に、でもぎゅうっと絞り出されたような優しい旨味が心に残る一杯。スープはクリアやしすごく優しいんだけれども、中心となる鶏の旨味の奥に、色んな食材の旨味が行き交うような深さがすごい。麺も、中心部にはコシが残りつつも、かなりぬるっとした柔らかさが印象的。まさにこの麺の食感の如く柔らかい滑り気をもったようなテイストの一杯。少し厚めの豚バラチャーシューから溢れる脂身の美味しさとか地鶏焼きならではの旨味だとかがスープの優しさに対するコントラストとしても印象的やし、こういう素材の美味しさを取り込みながらスープ自体もまた育っていくようなレベルの高い設計の美味しさ。海老雲呑とか肉雲呑とかは小ぶりで、ラーメンに自然と溶け込むような美味しさ。 一方でかけ醤油は、塩スープとは打って変わって、複数の醤油からそれぞれ異なるコクとかキレ味とかが一気に攻め立ててくるようで、醤油本来の美味しさがかなり際立つ一杯。そこに鶏脂ならではの甘さだったりが乗っかるからもうとんでもない美味しさに仕上がってた。合わせる麺も全く違っていて、小幅で偏平なツルツル麺。まさに醤油のキレ味に乗っかるように、麺自体がしっかりと主張してくるからかなりインパクトが強く楽しめる。鶏脂の甘いコクが鼻に乗ったりと全体としての完成度が高すぎて、唸ってしまうほどの美味しさやった。 調理を切り盛りする若店主も凄く実直で丁寧さを感じるし、とにかく店員さんとかお客さんとかに拠らず、人との距離も近く感じるようで、心温まる素敵な名店でした。
2023/12訪問
1回
鶏白湯の貝塩 釜玉中華(醤油) 鴨ロースト丼 いや〜美味しかったなあ。もう圧巻すぎて腰抜けるなんてもんじゃない。言葉すら出てこないほどの極上。 多摩モノレール万願寺駅から、東西に連なる大通りを渡って少し歩いたところに位置するラーメン屋さん。何の変哲もない平穏な住宅街の中に出てくる、黒と白を基調とした凛とした店構えが印象的。 鶏白湯の貝塩は、まずもう今まで遭遇したことないほど極上な鶏白湯スープ。鶏白湯らしい濃厚でクリーミーでミルクのような味わいがありつつも、めちゃくちゃキメ細やかで絹のように滑らかな舌触り。ただ本当に凄いのはここじゃなくて、口の中で膨らむ多層な旨味の広がり。鶏らしい旨味はしっかり残しつつも、色んな旨味が溢れてるし、中でも貝出汁がしっかり感じられてもはやパニックやった。濃厚で力強い鶏白湯の旨味と、繊細で少し控えるような貝の旨味が共存してるってどういうこと!?ストレート細麺もしっかり細いのに、コシのしっかりした麺でこれもかなり美味しかったなあ。薄切りにされた豚レアチャーシューも、そこらのものとは一線を画す至高の美味しさやし、何よりもスープのクリーミーさとのマリアージュが凄い。カイワレ大根とかほうれん草なんかも相まって、とにかくこの上なく素敵な一杯に仕上がってる。 釜玉中華(醤油)も、見た目通りに極上に美味しい。よりコシをしっかり感じる細麺と、少し甘めなところもある醤油出汁。醤油自体に色んな旨味が詰まってるから、このシンプルな構成だけでずっと食べ続けられる。むしろ卵黄はサブとすら言えるほど完成された一杯。煮干酢を入れるとまた違った味変にもなるのも素敵。 そして鴨ロースト丼もまた極上。肉厚ブリブリな鴨ロースト肉が美味しいのは勿論のこと、全体のバランス感が美しすぎる。濃厚な卵黄とネギの瑞々しさ、そして少量の出汁醤油が醸し出す洗練されたアクセント。少し少なめのご飯だからこそ楽しめる贅沢な余白がここにある。 店員さんもイケオジながら凄く感じの良い雰囲気やし、素敵な人生を送ってきた方なんだろうなとすら思いが馳せる。もう何を食べても極上すぎるだろという圧巻の名店でした。
2023/12訪問
1回
特製らぁ麺(醤油)(麺大盛) まず接客がめちゃくちゃ良い。笑 めっちゃ爽やかな感じで、細かく行き届いたオペレーションのための接客をしてくれる感じ。その時点で一気に好感度めっちゃあがる。 ラーメン自体は、東京の美味しい店でよくある感じのサッパリとした醤油スープに細麺を合わせたタイプのラーメン。ただどこか中華そば的な鶏ガラの独特の風味が漂ってて、キレイなだけじゃないところに好感。そのおかげなのか、サッパリはしてるんやけど、しっかりとした味とコクがあって美味しい。上品ながらもそれだけじゃない魅力を持ってる感じ。 チャーシューもどれも美味しいけど、やっぱり低温調理の生豚チャーシューは特筆する感じ。本当にしっとりとした生の食感で、ラーメン全体の完成度を底上げしてる感じはある。 細麺のストレートながら、シャキシャキというよりかはスープと馴染んだかんじの適度な固さの麺も相まって、全体的な完成度としてのレベルの高さを感じる一杯。
2020/08訪問
1回
柚子塩らぁ麺 特製トッピング 柚子薫る鶏節の宝玉卵かけごはん 東久留米駅から西口方面に少し歩いた先に出てくるラーメン屋さん。スーパーなどが立ち並ぶ生活感溢れる中に、まるでガジェット基地かのような可愛い倉庫風の店構えで位置してる。 柚子塩らぁ麺は、たしかに圧巻のクオリティ。まずスープを一口飲んだ瞬間に感じるのは、切れ味鋭い柚子の爽やかさ。そして基本となるスープは、確かに鶏の旨味は感じられるんやけど、決してそれだけではない多層の旨味。これだけクリアな後味なのに、若干のまろみ含めて凄く深みを感じさせるスープ。凄いなあ。そこに合わさる麺は、適度なモチモチさあるストレート中細麺。よくあるテイストながらレベルはしっかりと高い。 あとはトッピング達も圧巻すぎて唸った。美味しさが凝縮された鴨チャーシューに鶏ササミ、豚チャーシューなどもさることながら、やっぱり鶏つくねだったり刻みネギみたいなところに細かな魂感じる。箸を入れた瞬間に崩れるほど優しい握りの鶏つくねなんて見たことない。これだけ一本一本のシャキシャキさ際立つ刻みねぎなんて食べたことない。 もはやラーメンと言うより、お酒とのマリアージュすら楽しめるほどのアラカルトプレート。これが居酒屋なら、このプレートだけで2時間は十分に楽しめるほど。 卵かけごはんも、鶏節の優しい味わいと濃すぎない味付けで上品な一杯に仕上がってる。 そして何よりもオペレーションがめちゃくちゃ良い。このクオリティのラーメンを何故この速度で作れるのかと不思議に感じるほど。そして店員さんの丁寧さも相まって、まるで旅行後のような非日常感でホクホクしてしまう。ラーメンのクオリティもさることながら、体験価値としてのレベルの高さも流石の名店でした。
2023/08訪問
1回
チャーシューつけ蕎麦 大 国分寺駅からの街道沿いをずんずんと南に突き進んでいった先に出てくるつけ麺屋さん。1.5kmの道のりながら、意外にこんなもんかというぐらいの時間で到着できる。 つけ蕎麦は、とにかく魚介なしの動物系のみのスープというのが色濃く印象的な一杯。ホントに濃厚豚骨な雰囲気が強いつけ汁。適度なドロドロ加減としっかり茹で上げられた柔らか食感の太麺がうまくマッチする感じ。太麺は、最初の一口用に据えられた塩でまずいただくという粋なスタイル。麺の風味を感じるには最高やし、何よりもつけ麺屋としての矜持すら感じる。 チャーシューは、部位や調理法の違う豚3種類で少しずつ味わいは違うんやけど、どれも肉厚でパンチのある仕上がり。これも濃厚スープとの相性抜群で美味しかった。 あとはスープ割用のスープが、かなり生姜の効いたテイストだったところにも確たるこだわりを感じた。 後は、店員さん全員が凄く細やかに気遣いしてくれていて、凄く好感持てるところはある。外行列までお冷配ってくれたりとか細かな券売機ケアしてくれたりとかも有難いけど、何より常に笑顔で素敵に対応してくれるのが凄い。これだけ大行列で大変そうやけど、どこか温かい気持ちで帰れるの空気感のあるお店でした。
2022/09訪問
1回
担担麺 薄切りチャーシュー 新大塚駅から大通りを登っていった先に出てくるラーメン屋さん。小さなビル一階の入口を入ると、それはもう高級感溢れる超絶洗練された空間が広がってて圧倒されるほど。 そして肝心の担担麺も驚くほど上品な一杯。まずベースのスープに、澄み渡る湧水のようなクリア感を感じる。ただそこに担担麺らしくしっかりと香る胡麻感が乗っかってくるイメージ。両者がもうほんとに絶妙すぎるバランス。味の力強さと透明感とが共存してる奇跡のような味わい。 そしてそこに合わさるのは絹糸のような細麺。滑らかでセクシーさすら感じるほどの細麺。麺自体はシンプルなんやけど、担担麺のスープにめちゃくちゃマッチしてる。 スープに乗っかる肉そぼろも、変に味噌感あふれる味付けがなくシンプルなのがまたたまらん。これはもう確実な気品の証。そして底から現れるナッツが、香りと食感の両面でアクセントになっててもうたまらん。 そして生チャーシューもすごい。しっとり感とかもさることながら、ほのかに香る中華系スパイスの香りがたまらん。あまりにも雑味がなくて、食べてて背筋が伸びるような超絶の一品。 全体的に余計なものが一切含まれてなくて超クリア。シンプルが故に余白が感じられる、まさに王者のような気品漂う一杯。そして店内の空気感自体もが、あくせくすることのない王者のような余裕すら漂う名店でした。 たぶんベースとなるスープが美味しいから、きっと醤油拉麺とか塩拉麺も美味しいんやろうなあと思うし、これまたクリアで気品高い一杯なんやろうなあとも思う。たまらんね。
2022/08訪問
1回
つけ麺(大盛) いや、もうバチバチに美味かった。若い店主の爽やかなパッションがひしひしと伝わってきて、凄く心地よかった。 坊主頭にハチマキを巻いた姿がとてもよく似合う若い店主。こだわりと丁寧さを兼ね備えた本格派のオーラ漂う店主。実際に接客も丁寧で、お盆の並べ方まできれいに統一された丁寧さが光るイメージ。 つけ麺の麺は驚くほどに太い麺が特徴的。食べてみると、いかにもつけ麺といったような小麦の香りが深く香る。量もめちゃくちゃ多い印象。スープ自体は、これもいかにもつけ麺といった魚介系のスープながらここまでの感動でもはや心酔すらレベルに至ってる。 トッピングも丁寧さが光る素敵な逸品が揃ってるし、日替わりの特製タレみたいなのも味変として嬉しいけど、それ以前にその遊び心にやられる。トッピングの説明も実直さが伝わる丁寧な説明でした。 つけ汁はもちろん熱々やし、大盛以上のつけ麺やとつけ汁を足してくれる。このサービスもやっぱり嬉しい。スカッとするつけ麺が食べれる名店でした。
2020/06訪問
1回
塩そば(中) 肉丼 いや〜もう腰抜けるなんてもんじゃない。洗練された空間での洗練された一杯。ほんとに言葉を失うほど美味しい。 芦花公園駅を降りてすぐの商店街に出てくるラーメン屋さん。駅から降りて徒歩30秒の立地も素敵。 塩そばは、透き通るスープに、凛として上品に佇む麺の美しさで既にもう心奪われまくる。なんというか家柄の良さがオーラで伝わってくるあの感じ。そして一口食べた瞬間にそのオーラをはるかに上回る美味しさ。このスープの透明感でいながら、旨味のふくよかさがすごい。キノコとか乾物の旨味とかが口いっぱいに広がる感じで、決して味が濃いわけではないのに、味の奥行きがすごい。さらに少し焦げたような芳ばしい薫りも漂わせててもうお手上げ。少しスモーキーな生チャーシューも極上やし、三つ葉の下に隠れるメンマも太いのに柔らかくて上品。 しっかりとした小麦の風味を感じさせる太さのストレート麺も、このスープの絶妙なバランスとうまくマッチしてたまらん。麺自体のレベルが高いのもあるけど、それ以上にスタンダードな方向性の麺だからこそ、スープの実力を最大限露わにしてるといった雰囲気。 肉丼は、甘めの醤油ジュレがかかった濃いめの味付け。ただこれも、丼の中身とのマリアージュでどんどん美味しさが増してすごい。肉のしっとり感とフライドガーリックのザクザク感、醤油ジュレの甘さとワサビの刺激的な風味。複合的な味のコントラストがもはや美しかった。 店員さんの接客も超素敵やし、これはもうほんとに極上の名店でした。醤油そばも食べてみたいけど、もはやこれ以上の美味しさに出会うのが怖いレベル(錯乱)。
2022/09訪問
1回
ラーメン(100) いや、これはもうマジモンの宗教麺。完全に教祖と信者。まあでもたしかにそれに納得するだけの要素は多くあった。 ラーメンは上品、下品、100、悪魔とかいう種類があって、それぞれに純正と不純とかがあったりするらしい。その日のスープによって、今日はこれ的なんがあるらしい。そしてスープの出来を点数つけてブログで公開してる。なんか可愛い。笑 100を食べたけど、スープの塩辛さはだいぶすごい。たしかにこれにタレを加えた下品はだいぶ下品なんやろうなとも納得。てかこれタレ入ってないの!?ということに驚くレベル。ただ単純に塩辛いだけじゃなくて、色んな旨味が詰まってる。ラーメンのスープとして極上に美味い。癖になる。 麺はシンプルな黄色系ストレート麺。麺がシンプルやから、このパンチの強いスープにそのまま馴染んで、うまくマッチしてる。美味い。これまた塩辛く煮付けられたバラ肉がこれでもかというぐらい乗ってて、それとは別にあるチャーシューも美味い。たまに出くわすネギやメンマのアクセントに安定の煮卵。至福な一杯。 そして家元と呼ばれる教祖と信者との関係性も素敵。信者は並んでるときも常に笑顔で幸せそう。教祖もよそものを寄せ付けない頑固系ではなく、本当にフレンドリーで誰をも受け入れる優しいおじいちゃん。一回ラーメンを食べて、そのあともう一回列の最後尾に並んで別の味食べるとかディズニーランドかよw でも信者もすごく楽しそうに笑顔でそれをしてて、教祖も嬉しそうに受け入れる。ここに教祖の奥さんがおるのもまたエモいポイント。結婚した親父の夢を呆れながら、でも楽しみながら付き合ってる感じ想像しちゃう。本当にピースフルな空間。本当の幸せってこういう風に作るんやろうなあというヒントをもらえた気がしました。 でも女・子供は受け付けないラーメンの武骨さ。そうまさに武骨。この武骨さに焦がれて信じて付いていっちゃうんやろうな。 ※注 上品:スッキリ清淡スープ 下品:濃厚いろんなスープ 100:下品スープのタレなし 悪魔:なんかよく分からんけど一番やばそう 純正:その日とったスープ 不純:前日とかから残ったスープ
2020/02訪問
1回
ちゃーしゅー味噌らーめん(麺特盛、もやし大盛) いやー美味かったなあ。麺はズボッとしたストレートな丸麺やけどかなりモチモチで弾力あふれる。これが一口目からかなり印象的。味噌スープは、よく煮込まれた白湯スープかのようなとろみの中に白味噌的な味が溶け込んでる感じ。この少しとろみのある濃厚スープやからこそ、このモチモチの麺がかなり活きてくるし、マリアージュしてる感じすらある。 油でサッと炒められたもやしと、白髪ネギも相まって味噌ラーメンにベストなアクセントとなるシャキシャキ感。またチャーシューはしっかりと火の通ったしっかり&ごわごわ系のチャーシューで、これまたしっかり食べたい味噌ラーメンとマッチしてる。 スープ、麺、トッピングたちの単体で食べても美味しいけど、全体的に丼の上でのバランスが素敵でさらに魅力をスパイラルさせてる一杯。
2020/09訪問
1回
特製背油煮干そば(大盛) いや、ばちばち旨い。あまりの旨さにびびるレベル。煮干のラーメンは良くあるんやけど、このポップな煮干感を楽しめるラーメン屋はなかなかない。凪とかと似たタイプの煮干スープの旨さではあるものの、濃厚さと深みが別格。 そこに畳み掛けるような平打ちちぢれ麺の麺としての旨さに、煮干スープとのマッチングが幸せすぎて無限に食べれちゃう。 ただ本当にここだけで、ラーメンとしてのド級の美味しさは完結してるんやけど、この生チャーシューに言及せずに終わらせてはいけない。それぐらい上等なのがこの生チャーシュー。火の通ってない状態でのチャーシューを食べて腰抜かした。本当に常温で生肉の温度なんやけど、味も生肉かと思うぐらいの舌触り。そしてラーメンのスープに浸かって、火が通ったあとも上質な肉としての味わいがめちゃくちゃ深い。 お決まりの刻み玉ねぎと、これまた極上の穂先メンマで味わう煮干ラーメンはこの上ない至福の時間。普段は東京民のラーメントッピングとしての嗜好を疑問視してしまう海苔までもが絶妙な旨さを誇る。 旨さとしてはポップな部類ながら、記憶に残る一杯でした。 優しみの溢れる夫婦で切り盛りしてる感じと、ベビーカー余裕ではいれます。という人柄を表す貼り紙も相まっての極上の名店。
2019/11訪問
1回
特製中華そば 肉ご飯 東銀座駅から少し離れて、新富町駅に迫ろうかという位置に凛と佇むラーメン屋さん。少し大衆ポップな雰囲気もありつつも、東銀座は木挽町らしい趣きあるしっかりした店構えが印象的。 特製中華そばは、まさにラーメンと言うより和食割烹の一品を食べてるような感覚。フレンチを背景に持つシェフとは分かりつつも、何だか底知れない奥行きの深さに和的な畏敬を感じる。カエシと呼ぶような味わいは最小限に抑えられてて、最小限の優しい塩味を感じる程度。その反面に、スープに込められた様々な旨味の厚みがめちゃくちゃしっかりしている。ただこの旨味も、動物系や乾物のような大味な旨味というよりも、もっと繊細なそれぞれ。まさに香味野菜だったりから、丁寧にじっくりと抽出したような美味しさ。薄張りグラスのような超繊細なバランスの一杯がここにはあるという感じ。 そこに合わさる麺は、このスープを邪魔しないような優しさに徹したような細ストレート麺。 あとは着丼の瞬間に香る香味野菜のような斬れ味鋭い香りも印象的。 肉ご飯も味付けは一切ない。その代わり本当に無垢で綺麗な旨味だけがそこにあると行った不思議な感覚。中華そばのスープを掛けながら食べると、ここで始めて肉やスープの旨味がそれぞれ輝き出すといった趣向。 厳かさすら感じる独特の雰囲気で、流石のこだわりと一貫したブランディングを感じた。まさに圧巻です。
2023/08訪問
1回
かしわぶっかけ(大) 高松市の港沿いに、東西に伸びる瀬戸大橋通りに位置するうどん屋さん。高松競輪場の前で、中心街からは少し離れたところに位置する。簡易な立地が讃岐うどん感あって、この時点で素敵。 ぶっかけとしては、流石讃岐というべき貫禄の安定感。うどんはモッチリムニュムニュ系なんやけど、手切り独特の太さの違いとかが良い味を出してる。ぶっかけ出汁も、濃すぎずにうどんの爽やかさを最大限に引き立たせる感じ。生姜も相まって、讃岐うどんらしいさっぱりさある。 ただもう何よりも特筆すべきは、かしわ天の美味しさよ。まじで日本NO.1なんじゃないかと思えるほどの極上の美味しさ。もう腰抜けるなんてもんじゃない。まず特徴的なのはかなり薄いのにパリッとする独特の衣。淡い揚げ色もオシャレやし、何よりもこの衣の食感がまず美味しい。ただそれを一口噛んだらびっくり。驚くほどのジューシーなかしわ。溢れ出す肉汁と、その肉汁から出てくる脂の旨味が大変。もうこんなかしわ天が世の中にあるんやと心の底から驚くほどやった。 香川の讃岐うどん屋さんらしくすごくほっこりする店内。メニュー番号を入力していく独特の券売機も印象的でした。
2022/07訪問
1回
ワンタン中華そば、味付き替え玉 かなりの煮干し感溢れる一杯。ただ煮干しだけじゃなく、塩味というかコクがしっかり乗っかった感じ。でもセメント系のスープとはまた全然違う。普通の中華そばでこの煮干し感なら、上煮干しそばはどんなことになるのかとすら思ってしまう。ワンタンは中身がしっかり詰まった肉肉しい感じもあるワンタン。麺は普通の細麺。 味付き替え玉は煮干しと烏賊の旨味が詰まった油そば感ある感じで、これだけ食べても十分美味しいし、でもラーメンに入れるのもまた味が変わってどっちに入れるかは悩みどころ。 合わせて出てくる烏賊と煮干しのお酢も良い感じ。
2020/06訪問
1回
らーめん 大盛(特増し) スタンダードな魚介豚骨ラーメンといった感じ。シンプルでよく口にしたことあるがような印象。麺も自家製麺とのことやけど、まあよく食べたことある感じの定番麺という感じもする。ツルツル系の中太の若干のちぢれ麺。 チャーシューは低温調理系の生チャーシューやけど、これは極美味い。上等なローストビーフかのような生肉の食感と、ローストビーフには無いような肉自体の旨味の溢れた一品。メンマも結構入れてくれてるからアクセントとしては楽しい。 まあでも普通レベルの美味さの魚介豚骨スープ×普通レベルの美味さの中太ツルツルちぢれ麺て感じの普通レベルの美味さのラーメン。魚介豚骨は若干の上品さがある気もする。 当たり前のことを当たり前にする美味さの店かあと思う反面、辺鄙な立地にあるラーメン屋の食べログ評価高騰する現象のお店かあという印象もある。 店構えは昔から地元の駅前にずっとある店って感じで、おっちゃんとおばちゃんも地元にある感じで印象に残った。
2020/02訪問
1回
特製ご恩らぁめん(塩) 半チャーハン 高円寺駅と野方駅を繋ぐ環七沿いのちょうど両駅中点ぐらいのところに出てくるラーメン屋さん。ガラス張りの爽やかでオープンな店構えで、陽光さしこむ綺麗めカフェ感あるようなオシャレ雰囲気。 特製ご恩らぁめんは、まず一口食べた瞬間に、しっかりと厚みのあるクリアな塩スープの旨味が前面に来るのが印象的。清湯スープなのに全然弱くなくて、絶妙な濃度バランスの鶏スープの旨味が全体の塩スープをリードしているような感じ。ただ何よりもそこに合わさる麺がとにかく印象的。麺線の綺麗に揃った中太ストレート麺は、噛んだ時に少し芯の残ったようなシコシコ感が感じられる。まじで唯一無二を感じる食感やし、麺レベルが各地でどんどん上がってることを実感。 トッピングのチャーシューも、ササミは優しいスープに順当にマッチするものの、豚バラの方はむしろ逆行するような荒々しさ。でもここから溢れ出す旨味と良い意味での臭みが、逆にスープの良いアクセントになってさらに美味しさが加速されてた。 半チャーハンは、まさに鉄鍋で炒めた感の伝わる中華屋さんらしいチャーハンで本格的。醤油のしっかりとした濃いめの味わいが印象に残る。ボリュームもしっかりと多めで満足度は高め。 店名からも感じられる通り、すごく穏やかで丁寧な接客が素敵なお店でした。
2023/09訪問
1回
南州自然豚 ロース膳(豚汁) 南州自然豚 フィレ膳(しじみ汁) 一口メンチカツ ばちばち美味い。もう入った瞬間の店構えから美味い。かなり上品ながらも爽やかな印象の店内。豚カツを揚げる油も、泉のように澄み渡った色で爽やかさを加速させる。この泉のような油で低温からじっくりと揚げてくれるらしい。 肝心の豚カツも、ロースとフィレともに中心部にまだ赤身の残る火加減で提供してくれる。セクシーさすら感じる美しさに完全に心捕まれる。衣はサクサクで、お肉の食感との相性も抜群。お肉はもちろん柔らかいものの、厚切りなこともあり、豚肉らしいしっかりとした食感も残った感じのイメージ。そのままでも十分美味しいけど、岩塩とかわさび醤油がまためちゃくちゃ合う。でも自家製ソースも美味しすぎてもはやパニック。 一口メンチカツも、食べた瞬間にびっくりするぐらいの凝縮された肉感と溢れだす肉汁。豚カツ以上に、サクサクの衣とミンチの柔らかさのギャップを感じられる。これは絶品。 あとはキャベツも、黒トリュフドレッシングが美味しすぎてびびる。もはやこれだけで主役張れるレベル。豚汁とかしじみ汁なんて完全に主役級の美味さ。豚汁の豚肉含む具の量は尋常じゃないし、しじみ汁のしじみ出汁の濃厚さなんて意識が飛びそうになるレベル。超絶染み渡る一杯。無限に飲みたい。 そして美味しいトンカツを食べて欲しいと言うこだわりをばちばちに感じる。でも押し付けじゃなくて、爽やかな向上心からくるこだわりて感じで素敵。
2020/06訪問
1回
特中華そば 白河ラーメンを主体とするラーメン屋。店内の内装は割かし綺麗な感じ。町田駅からも意外にそんなに遠くない。 ラーメンは、一口食べた瞬間に鶏油的な中華そば独特の臭みがくる感じで素敵。薄口醤油的な感じで、コクはしっかりあるんやけどパツンとした後口なのが印象的。色は濃いけど、味はスッキリと飲めちゃうぐらいのテイスト。麺は茹でる直前に、手もみで平打ちにしてくれる。モチモチ感が強くて、平打ちやけどしっかり食べ応えがある感じの弾力感もある。この麺が美味しいし、なんと言ってもこのラーメンは、醤油スープとこの平打ち麺のマリアージュがポイントかなという感じがした。 チャーシューは、タイプの違う豚チャーシューが二種と、鶏チャーシューの計三種類。豚チャーシューは香ばしさもありかなり美味しかった。正直かなり美味しかった(再掲)。ワンタンは、皮よりも圧倒的に餡の存在感が強くてほぼつくねの様な感じ。肉がギッシリなんやけど、どこか空気を含んだようなフワフワ感もあり美味しい。 中華そばてやっぱり美味しいし、普段使いがしたくなる安定した美味しさのラーメン屋という感じ。
2020/12訪問
1回
牛もつ味噌煮込みはまじでえぐかった。完全に腰を抜かした。ホルモン自体に全く臭みが無いのはもはや当たり前で、ホルモン自体の旨味とか食感が極上に美味しかった。そこに味噌煮込みの絶妙な味付けがめちゃくちゃ上手くマッチしててたまらん。そらご飯が欲しくなる味噌煮込みやわというのを実感。こんな美味しいもつ煮は、後にも先にも無いんやろうなあというぐらいの名店。 もちろんミックスホルモンもめちゃくちゃ美味いし、完全にホルモンでは飛び抜けて美味いなあと思った。 赤身肉とかカルビとかも超絶美味いけど、そこはやっぱり東京には色んな名店あるし優劣つけがたいところはある。ただホルモンに絞ると完全に優勝。とはいっても、中切り落とし(カルビに相当するらしい)とかミスジとかもさすがの美味さ。やっぱり最高級の肉を少しだけ食べるのが良いんやなと実感。 ホルモンという軸がしっかりしてるから、赤身肉含めてすごく高いレベルに感じられる感じ。 生野菜も海苔がたっぷり入ったサラダで、食感も面白くて美味しかった。あと場所柄なのか、店員さんのノリも関西に近くて、意外なまでにフレンドリーで面白さと気遣いを両方を感じた。まあ店構えも含めてそら名店やなあというのは、しかと感じさせられました。