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かに天そば(1,050円)
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かに天アップ
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かに天そば麺ズーム
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ざるそば(750円)
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”ざるそば”アップ
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”ざるそば”麺ズーム
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おにぎり【左:うめ、右:かつお】(各200円)
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外観
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玄関の置物(タヌキ)
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玄関の置物(壺)
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カウンター
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座敷
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中庭
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壁掲示
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メニュー
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メニュー裏
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案内カード
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本日、念願の再訪実現。
ここを初めて知ったのは、およそ4~5年前のこと。
家内の実家の人に連れてこられたのが初めて。
その時、ここの”かに天そば”を食べて、衝撃を受ける。
元来、私はシンプルなものを好み、派手な載せ物系は、あまり積極的に食べることはない。
多分一人で来ていたら、”ざるそば”位しか食べないだろう。
しかし、実家の人に、この”かに天そば”を御馳走されて、その私の価値観がくつがえされてしまった。
そして、「いつかまた再訪を・・・」と、その機会をうかがうことになるが、なかなかタイミングも合わず。
年に数回、コンスタントに、この網走を訪れているが、あれ以来、ここへ来る機会が一向に実現できていない。
そのため今回は、「昼食をここで食べてから、札幌へ帰ろう!!」と、かなり前から計画。
今回は、首尾よく計画通りに物事が進行し、うまく実現に至った次第である。
そして、ようやく念願の店舗へ到着。
小さいワンコを車に残し、家内と二人で店内へ。
時間にして、ほぼ正午。
車のエアコンは、かけっぱなし・・・・。
エコには反するが、なにぶん小さい命も守らなければならない。
ここは、ごめんなさいをしよう。
しかし、今日も暑い。
店内は残念ながら、エアコンがない。
この状態で”温かいそば”を食べるのに、瞬時の躊躇いが・・・・。
でも、あれだけの食べたい想いがあったことを思い出し、私は初志貫徹。
家内はダメだったようだ。
「自分は”ざるそば”を・・・・。」とのこと。
そして家内から、さらに”おにぎり”を追加することを提案される。
私はともかくとして、家内が言い出すのは珍しい。
そう、確かここは、ボリュウムに少し、不足感があったことが思い出される。
家内はそれを覚えていたようだ。
結局、
私:”かに天そば”(1,050円)と、”おにぎり”(うめ:200円)
家内:”ざるそば”(750円)と、”おにぎり”(かつお:200円)
と、結果的に家内はともかくとして、私の分は、やや高めのお昼になってしまった。
まっ、まぁ・・・・。
念願の再訪なんだからと、いい訳を口にする・・・。
そして、待つ。
小上がりに座ったため、窓の外の中庭が良く見える。
小さいが凝った創りの和風庭園。
熊の置物がアクセントになっていて、小鳥用の餌場が設置されている。
残念ながら鳥は来てなかったが、緑の庭園の中に、それがあるだけでも結構な癒しの空間である。
これは、カウンター席に座ると、おそらく気が付かないかも。
小上がり席の特権である。
そして、じっとしていると時々だが、冷たい風が窓から吹き込まれてくるのを感じる。
日差しとは裏腹に浜風であろう、幾分暑さも一時的にではあるが落ち着く。
しかし・・・・・。
結構、待ち時間が長い・・・・。
入店してから、20分が経過した頃からは、暑さも手伝ってか、少しソワソワしてきだした。
今日は、特に時間に追われているわけではないのだが、家内が車中のワンコが心配になり見に行く。
結局、30分が経過しようかという頃に、ようやく”おにぎり”が、先に到着。
”そば”もすぐ来るかと思っていたら、まだのようなので、先に”おにぎり”からいただくことに。
まず、ほおばる。
あ~、やっぱり日本人。
結構、お腹も減ってきていたため、今は”そば”のことは忘れ、”おにぎり”に集中。
ふっくらしたご飯と、適度な塩加減。
うまい。
なかなか、具の”うめ”が出てこないが、それでもおいしい。
しかし・・・・・。
”おにぎり”が結構大きく、にぎりも甘いため、一口、ガブリといったところで、もうボロボロに崩れだした。
思わず、お茶碗と箸を要求したくなるほど。(それじゃ、おにぎりの意味ないが・・・)
おいしいんだけれど、これはちょっと、いただけない。
手がご飯でベタベタになり、家内が店員さんにオシボリを依頼。
そう、これだけ暑い日なので、オシボリかペーパータオルは、事前に出しておいてくれるとありがたい。
”おにぎり”でこんな展開になるのであれば、なおのこと。
それと、付け合せに漬物をつけてくれたのはありがたいが、”大根の粕漬”だけでよかった。
もう一種類は、ネバネバがすごかったため、おそらく”長芋”の何かであろう。
多分、珍しいものなのであろうが、私は”長芋”だけは食べられない。
好き嫌いとかのレベルではなく、身体が受け付けない。
子供の頃、料理に隠して混ぜられても、吐いてしまっていた。
以来、親公認のダメ食材となり、今もそのまま食べておらず。
そのため、余談だが”山かけ”とか”とろろ”は、”ご飯”も”そば”も、私にはNGメニューである。
さて、”おにぎり”と悪戦苦闘しているところに、かなり遅ればせながら、ようやく、”かに天そば”と”ざるそば”が到着。
さぁ、”そば”を食べよう。
これが、食べたかったという念願の”そば”。
相変わらず、豪快。
網走、前浜で獲れた地物の”ズワイガニ”の天ぷらが、贅沢に4本載っている。
これがまた、大きい。
この天ぷらにカプッと、かぶりつく。
”かに”特有のスジ状の骨があるため、ツツーっとスライドさせて、程よい天ぷらの衣に包まれた身を口に運ぶ。
”そばつゆ”が、また、ちょうどよく衣に染みており、とても美味。
これは、たまらない・・・・・。
そして、”そば”。
この店では、斜里郡清里町産の「秀峰そば」を、店主自ら石臼で”そば”を挽く自家製粉を使用。
そして水は地元各所の、湧き水天然水を使用しているとのこと。
”そば”の三たてを、見事に体現しようという、店主の強い姿勢が現れている。
そばの実は、玄そばを使用しているため、麺全体にうっすらと黒味がかり、そば殻の黒いつぶつぶが目立つ。
私が食べたのは、温かい”そば”であったが、のど越しは、正直、あまり良いとは言えない。
モチモチっとした麺で、コシもあまり感じられない。
しかし、その分”つゆ”とのからみがよく、”そば”の風味とうまみは確かなもの。
噛むと、”そば”の風味とうまみが、口の中でしっかりと広がる。
だが、この”そば”で、冷たい”そば”だと、どうなんだろうか?と、目の前で”ざるそば”を食べている家内に聞くと、「おいしい、おいしい」と・・・・・、結構夢中に。
本当は、家内も”かに天そば”を、食べたかったはずなのだが、この暑さで”さるそば”に変更。
でも、それはそれで、「ここの”そば”は、おいしい!!」と、満足しているようだ。
これはいつか、自分で確かめるしかない。
”そばつゆ”は、この店、独特の”つゆ”。
醤油の尖った部分を抑えて、ダシを強く前に出す感じ。
そしてそのダシは、鰹をベースにコンブの風味を効かせ、”そば”の風味を殺さないよう、”つゆ”全体として、さっぱりとした仕上げ。
見た目も薄味に見えるが、味わいはしっかりとしていて、”そば”のうまみとの相乗効果をうまく発揮している。
また、ここの店主が地産池消にこだわり、地元の海産品を積極的に取り入れていることから、その種物のおいしさをも、引き立てるよう、計算されつくした”つゆ”のように思われる。
”そば屋”だから、”そば”にこだわっていればいい!!というのではなく、丼の中全体のそれぞれのうまさに、こだわるというのが、この店のポリシーのようだ。
確かに、それぞれがうまい。
暑い中で、温かい”そば”を「ふうふう」言いながら食べていたが、”そば”に夢中になり、流れ落ちる汗も、ほとんど気にならず。
大満足である。
ただし、ちょっと・・・・・。
と、思うところも。
まず、”そば”の量が、もう少しあってもいいのでは。
今回は、”おにぎり”を食べていたので、腹持ちは何とかなったが、本来、”おにぎり”なしで、もう少し”そば”を食べてみたかった。
それと、待ち時間・・・・・・。
これは仕方ないのかなぁ・・・・・・。
店内は、どうみても混んでいるという状況ではない。
女性店員の接客も、どこといって悪いところがある訳ではない。
しかし、待ち時間以外の様々なことでも、客目線の意識は、やや薄いように思える。
多分、いい意味でも、悪い意味でも、マイペースなんだろうと思う。
まぁ、その分を差し引いても、ここの”そば”はいい。
また来たい、食べてみたいという想いにさせられる。
”かに天”のみならず、この店イチオシの、季節ものではあるが”牡蠣そば”も魅力的だ。
また、今日、家内が食べた、シンプルな”ざるそば”も、ぜひとも味わってみたい。
札幌ー網走間の距離が恨めしい。
次に来れるのが、いつになるだろうか。
いいタイミングが現れることを、期待したい。