褐色の無さんが投稿したカセント(兵庫/県庁前)の口コミ詳細

褐色の無のレストランガイド

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カセント県庁前、元町(JR)、元町(阪神)/イノベーティブ、スペイン料理

1

  • 夜の点数:5.0

    • ¥40,000~¥49,999 / 1人
      • 料理・味 5.0
      • |サービス 5.0
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 5.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2019/11 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥40,000~¥49,999
    / 1人

「BE KOBE」。前菜からおじや(オジャ)、ペアリングワイン、そして接遇まで、すべてにおいてパーフェクトでした!

神戸のみならず日本を代表するレストランに初めてお邪魔しました。「スペイン料理(ヌエバ・コシーナ)」「フュージョン」「イノベーティブ」・・・やはり同店は福本伸也シェフの料理ということでしょうか。

福本伸也シェフに関しては数多くのインタビュー記事やご自身の著作もあり、超有名人なのでいまさらですが、やはり素晴らしいお料理に感銘いたしました。マネジャーでソムリエの大山達也氏の接遇も完璧です。

神戸のスペイン料理というと、いまから四十年ほど前の学生時代、1970年代終わりか80年代に入ったあたりですが、兄から「神戸にスペイン料理を食べに行こう」と誘われ、男二人でスパニッシュを食べに行った記憶があります。いまと違って、お洒落な空間に二十歳そこそこの男二人は異様だったかもしれません。
店名は忘れましたが、当時、評判のお店だった記憶があります。イメージでは土色の無機質なスペースで、その後のバブル時期に流行ったカフェバー的?な作りだったような・・・。

さて一年ぶりの神戸で、何を食べようかと思い、真っ先に頭に浮かんだのは「カセント」さんでした。四十年前のお店はおそらくベタなスパニッシュだったと思うのですが(それも好きですが)、カセントさんは地元兵庫県に限らず、全国からの食材を、スパニッシュの最新技法で調理し、類まれな美食へと昇華させると聞き、非常に興味を持っておりました。

しばらくの間、改装で休店なさっていたそうで、夜のメニュー23,000円(税込み)一本のみとのこと(サービス料は8%)。ワインリストは非常にリーズナブルな価格帯で、いつもの「泡」で攻めようかとも思ったのですが、お料理が分からないので、ペアリングコース8種(フルで15,000円)をお願いしました。

〇ペアリングのワイン
(A)シャンパーニュ:「ユリス・コラン ブラン・ド・ノワール」
(B)スペインの白:「リロンド」
(C)南アフリカの赤:「クリスタルム」
(D)シェリー:「バロン・ミカエラ」
(E)ドイツのシャルドネ:「アルテ・レーベン」
(F)イタリアのオレンジワイン:「インフラスカート」
(G)スペインの赤:「ラウル・ペレス バルトゥイエ」
(H)スペインのロゼスパークリング:「パゴ・デ・タルシス」

〇メニューは、下記の11品(ペアリングのワインはアルファベット表記です)。

1.キクイモ=ペアリングワインはA
丹波有精卵のフランの上にキクイモのムース、そしてバター、オゼイユソース

2.ボタン海老=A
 塩水につけた北海道産のボタン海老。青レモンを添えて

3.小皿(Small plates)=BとC(Cの赤はサンマとアンチョビに)
 ・カツオ 白インゲンピューレ モコソース
 ・カワハギ キモのソース
 ・コハダ ショウガ、シェリー、ナスタチウム(キンレンカ)
 ・サンマ ふきのとう
 ・アンチョビー 上には薄くスライスしたナガイモ、ディルソース
 ・モルシージャ(ブータンノワール)、佐渡の黒イチジク

 ・自家製パン チャバタ

4.フォアグラ=D
 フォアグラ、洋ナシ、ポルト酒のジュレ、ナツメヤシ

5.お野菜=E
 金ごまと焦がしバターのサラダ(たっぷりです)、その上から六甲のホエー

6.お魚=F
 五島列島の白アマダイ、マルサラワイン

7.お肉=G
 フランスのルーアンガモ、ナスタチウム(キンレンカ)

8.お米=H
 魚介類のおじや(オジャ)

9.ほおずき
 ほおずきとダリア

10.栗。これもすごかったです。

11.アイス

どのお皿も絶品でした!! イタリア経由スペインで修行なさった福本シェフのオリジナリティを感じさせるお料理ばかりです。スペシャリテのおじやは以前は鉄鍋だったのを、現在は信楽焼の鍋に変えて、おこげもでき、美味しいですね! 魚介類のみでオイルを足していないとのこと、DHA/EPAたっぷりです。
 
メインダイニングは四人掛けのテーブル席が四つで、ゆったりしています。丸テーブル主体で、お料理のディスプレイも美しいです。中華でなく西洋料理でも、丸テーブルは良いですね。

全てにおいて、欠点のないお店です。当日は地元の常連様が多かったようですが、このような素晴らしいお店が近くにあるのは羨ましいです。高額ですが、コスパは非常に良好です。
 
なお、お店の電話は営業時間になるとかからないので、暗くなって道が分からなくならないよう、ご注意ください(私はついかけてしまいました)。外から大きなガラス越しに、お客様の愉し気な様子が見えるので、大丈夫でしょうが・・・。

また神戸に来ることができれば、お邪魔できればと存じます。
本当にご馳走様でした!!!

  • 絶品のスペシャリテ、魚介のオジャ(話題の信楽焼)

  • キクイモ

  • ボタン海老

  • カツオ(右)とカワハギ(下に)Small plates

  • コハダ Small plates

  • サンマ Small plates

  • アンチョビ Small plates

  • Small platesの一部

  • モルシージャ Small plates

  • 自家製パンも美味です

  • フォアグラ

  • 五島列島の白アマダイ

  • フランスのルーアンガモ(食べかけで恐縮です)

  • ほおずき

  • 栗が絶品!!!

  • アイス

  • お野菜。ホエーをかけて

  • お野菜たっぷりです。

  • シャンパーニュ:「ユリス・コラン ブラン・ド・ノワール」

  • スペインの白:「リロンド」

  • 南アフリカの赤:「クリスタルム」

  • シェリー:「バロン・ミカエラ」

  • ドイツのシャルドネ:「アルテ・レーベン」

  • イタリアのオレンジワイン:「インフラスカート」

  • スペインの赤:「ラウル・ペレス バルトゥイエ」

  • スペインのロゼスパークリング:「パゴ・デ・タルシス」

  • 当日のメニューです

2020/02/24 更新

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