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離島シリーズ第3弾は、西表島のキッチンイナバさん。 西表島は石垣島から1時間弱かけてフェリーで行くしかない。西表島に向かおうと港を出てからすぐに、血の気がひくような大波に襲われた。前方の海面が有り得ない高さまでもりもりと盛り上がるとあっという間に迫ってくる。次の瞬間急激な上下動にもまれる。近くに座っていた女の子たちが、揺れるたびにキャーキャーと悲鳴をあげる。ご主人の腕を握り締めたまま固まって動かないおばあちゃんもいた。わかる!わかるよその気持ち!この先どうなることやら(涙)?しかし、船が進むにつれて海は穏やかになり、無事到着することができた。どうやらこの航路では、大波はごく一部の海域だけらしい。 西表島は北端の上原と南端の大原に港があるが、上原は秋から冬にかけて季節風で海が荒れるのでほぼ毎日フェリーは欠航。欠航の場合は上原までの乗船券を買って大原行きのフェリーで大原に行くと、船会社の送迎バスで上原の先の一番遠い集落まで無料で乗せてくれる。そして、運転手に言えば、終点までの間の好きな場所で下ろしてくれるのだ。 当日も上原行きは欠航だったため、我々も大原から送迎バスに乗った。台湾が目と鼻の先という場所柄のため車窓からから見える植物はどれも熱帯風で、河口ではもれなくマングローブが密生している。昼も近かったので、上原の少し先にある今回行きたかったキッチンイナバさんの前で下ろしてもらった。 【お店の様子】 * 広い敷地で駐車の心配は無用 全体に短い草が生えた敷地はとても広く、駐車には困らなさそう。あと、店の目の前は幹線道路が走っているだけで見える範囲に建物らしいものは一切無い。車以外でここに来る手段はほとんどなさそうだ。 * 広くて温かみのある心地よい空間 店内に入ると長細くて奥行きが広く、窓際に沿って4人がけのテーブルがたくさん設置してある。整理が行き届いていて、清潔で温かみを感じるウッディーな内装。窓辺から差し込む日の光によって店内はとても明るく心地がよい。そしていかにもリゾート風のフュージョン系のBGMがかかり、心地よい空間の演出に一役買っている。 *敷地内でヤギと戯れることができる(かも) 座席から敷地内でくつろぐヤギを見つけた。寝そべりながら草を食んでいる。ながーいロープが首にかけてあるので、敷地を離れることはできないが、結構自由に動けるようで時々視界から消える。運が良ければヤギと戯れることができるかもだ。後で気づいたが、西表島では至る所で同じようにヤギが飼われていた。どうやら天然の草刈器にしているらしい。 【メニューと料金】 ランチメニューは次のとおり一般的な料理もあれば沖縄特有のメニューもとりそろえているが、価格は都会とそう変わらない。なお、夜のメニューは不明。 ・ハンバーグステーキ 1,300円(サラダ、スープ、ライス付き) ・豚ヒレカツ定食 1,360円 ・チキン照り焼きライス 1,050円 ・ラフティー丼 1,050円(小鉢、アーサ汁付き) ・Inaba風パスタ 1,260円 ・お子様プレート 850円 ・イラブー汁 1,800円(おにぎり付き) ・ガサミ汁 1,650円(おにぎり付き) ・猪汁 1,300円(おにぎり付き) ・タコライス 900円(スープ付き) ・チキンカツカレー 950円(サラダ付き) *珍しい「イラブー汁」「ガサミ汁」「猪汁」について 沖縄特有の珍しい料理があったので一応解説。「イラブー汁」は海蛇の肉を煮込んだもので精力がつくらしい。「ガサミ汁」とは、渡り蟹の仲間の「ノコギリガサミ」を煮込んだ汁。そして西表島には八重山猪という島固有の小さな猪が居て、秋口から食べられるらしいが、そのモツと骨を煮込んだのが「猪汁」とのこと。 【料理について】 *注文したのは、「ラフティー丼」 イラブー汁や猪汁にものすごく興味があったので、店員さんに聞いてみたところ、かなりの癖があって人によってはまったく受け付けられないそう。その言葉で簡単にくじけてしまい(笑)、沖縄らしくてかつ好き嫌いがあまりなさそうな「ラフティー丼」を食べることにした。なお、ガサミ汁は渡り蟹の仲間なら美味しいのは間違いないが食べるのが面倒そうなので見送った。 *提供時間は問題なし 団体さんの来店が控えているらしく、なんとなくばたついていたものの、そんなに待たずに提供された。 *ボリュームたっぷりでとろとろの豚肉が美味 提供された丼はかなり大きめ。汁や小鉢がついていて見た目結構豪華。食べると豚肉はよく煮込んであってとろとろ。そして甘い脂身がとても美味で食欲を増進させる。量は見た目以上にたっぷりめで、豚肉は10枚くらい入っていた。また、食べてもご飯がなかなか減らない。食べ終わったころには苦しいぐらいの満腹になっていた。いや~満足満足。 【接客】 *正装でのきちんとした接客に好感。 フロアー係りの女性は白シャツに黒ベストといったきちんとした格好をしていて、丁寧な接客だったのが良かった。 【総合評価】 島内では小さくて年季の入った大衆食堂的な食事どころが多い中、これほど広くて心地よい空間のお店はそうそうなさそうだ。また接客も料理の味も一定以上のレベルなことから、下記の基準にしたがって「だれにでもお薦め」レベルの3.6としておきたい。 ちなみにバスでこんな人気の無いところまで来てその後どうしたかというと、手配していたガイドさんに車で迎えに来てもらい、原生林と鍾乳洞探検を堪能し、宿まで連れて行ってもらいましたとさ。 人によってはお薦め ■ ■ ■ ■ ■ 3.1 3.3 3.5 だれにでもお薦め ■ □ □ □ □ 3.6 3.8 4.0 素晴らしいお店 □ □ □ □ □ 4.1 4.3 4.5 究~極のお店 □ □ □ □ □ 4.6 4.8 5.0
2017/10訪問
1回
石垣島代表グルメ 石垣牛ステーキを堪能
2017/10訪問
1回
本場の沖縄そばはやっぱりうまかった