かわとよさんが投稿した弧柳(大阪/北浜)の口コミ詳細

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弧柳北浜、堺筋本町、天満橋/日本料理

1

  • 夜の点数:4.1

    • ¥30,000~¥39,999 / 1人
      • 料理・味 4.1
      • |サービス 4.1
      • |雰囲気 4.3
      • |CP 3.4
      • |酒・ドリンク 3.9
1回目

2022/11 訪問

  • 夜の点数:4.1

    • [ 料理・味4.1
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.3
    • | CP3.4
    • | 酒・ドリンク3.9
    ¥30,000~¥39,999
    / 1人

浪速割烹の最高峰「弧柳」さんへ念願かなってお邪魔してきました!

「最近、弧柳さんでバイトしてるっていう若い子が来るんですよ。」
いつも行く居酒屋のご主人から聞いたお話です。

弧柳さんと言えば、
浪速割烹の最高峰の一軒です。
そんな一流の仕事を間近で見られるなんて、
なかなか良い経験をさせてもらってますねと、
話して帰ったその数日後。

自宅で予約サイトを見ていると、
あれ?
弧柳さんの予約取れるんじゃない!?
かみさんの許可をもらって、
18時からの1回転目を早速予約しました。
ずっとお邪魔したいなと思いながら、
予約できないだろうと勝手に諦めていたので、
すごく嬉しかったです。


さて当日、
気持ちがはやって早く到着してしまい、
お店の周りをぐるっとひと回りしました。
天満橋と北浜のちょうど間にあるこのエリアは、
時間帯もあるのかないのか、
人通りもまばらです。

そこへ一本の柳の木を見つけました。
近付いてみれば、
控えめな「弧柳」の表札。
店構えからして佇まいが違います。

お店の前で待っていた女性に予約名を告げて、
いざお店の中へ入ります。
引き戸を開けると石畳の廊下、
その奥の扉を開けると、
どーんと広いカウンター席。
窓から見える川も風情があっていいですね。


まずはビールで乾杯します。
僕は生ビール、
かみさんはDHCさんが提供されている白ビールです。

目の前でご主人がお魚を引くのを見ながら飲むビールは格別です。


「大阪料理」と銘打ったこの日のお料理は、
大好きな白子から始まりました。

先付 天王寺蕪間引き菜 たらの白子 とんぶり 花穂紫蘇
【片口高麗絵向付】 十五代 永楽正全(昭和初期)
【黄瀬戸向付】二代 宮川香雲(昭和中期)

暖かいお料理です。
揚げた白子と裏ごしした白子のダブル白子です。
しっかりした味付けで浪速料理らしいなと思いました。


旬菜
背子蟹(島根県) 能勢原木椎茸 たでの花 マリーゴールド
【紫交趾 菊葉形向付】 十四代 永楽炒全 (大正時代)
【菊花三彩交趾向付】 十五代 永楽正全(昭和初期)

大好きな蟹のお料理でテンション上がりまくりです。
上がりすぎて写真を撮るのを忘れてしまいました。


鱼庭
「魚庭」と銘打ったお造りの盛り合わせです。
ひとつひとつがちゃんとお料理になっていて、
こんなに凄い盛り合わせは見たことがありません。

松の司の純米酒がお燗でお猪口に一杯供されました。
松の司は大好きなお酒なので嬉しかったです。

明石の鯛 香住の海水
【菊花重ね向付】 清水焼 (江戸後期)
白甘鯛(和歌山) 紫蘇の実
【赤楽枯れ葉皿】 十一代 楽慶入(明治時代)

明石鯛は香住の海水でいただきます。
すごく面白い趣向ですが、
僕は山葵醤油の方が好きかも。

甘鯛には紫蘇の実酢がかかっていますので、
このままいただきます。
この紫蘇の実酢が素晴らしくお魚に合いますね。
めちゃめちゃおいしいです。


白海老(富山県) マスキャビア
【青華 魚網紋小皿】 二代 三浦竹泉(大正時代)

山葵オイルで風味漬けされた白エビと虹鱒のいくらを畳いわしと一緒に味わうお料理です。
手で摘んていただきます。
畳いわしがパリパリで、
白エビがねっとりで、
呑ん兵衛にはたまりません。


カワハギ(大分県) 紅芯大根 姫大葉
【京焼仁清磁秋草月高台筒向付】(昭和時代)

皮剥肝和え 紅芯大根おろし すだち醤油
大好きなカワハギです。
紅葉おろしのように見えますが、
紅芯大根をおろしたもので全く辛くありません。


鰆(三重県) 生海苔 アマランサス
【絵唐津撫子四方向付】 丸太雄(現代)

これまた大好きな鰆。
生姜風味の生海苔と一緒にいただきます。
下に敷かれた赤いアマランサスが映えますね。


天然黒鮪(青森県大間)
【織部菊菱形小皿】【萩焼 木の葉皿】

大間産の鮪に卵黄の醤油漬けを合わせていただきます。
文句なくおいしいんですが、
いつもお邪魔する「すし丈」さんの黄身醤油の方が好みでした。


煮物椀
伊勢海老(淡路島) 能勢天然クレソン 柚子
【輪島塗 萩蒔絵椀】 (昭和初期)
【輪島塗 菊花絵替り椀】(昭和初期)

活きた伊勢海老をこの場で捌いて提供されます。
身は焼かれて、
頭と味噌は真薯に仕立てられて、
お椀の中に入っています。


焼肴
天然本モロコ(琵琶湖) 河内蓮根(門真市) 難波葱(河内長野) 新銀杏 むかご
【信楽焼織部皿】 中川一辺陶 (雲井窯)

お店に着いた時、
お弟子さんが串打ちをしていて、
何のお魚だろうなと思ってたんです。
モロコもおいしいですが、
揚げた銀杏がおいしかったです。


強肴
富田林の海老芋 フェンネル フィンガーライム すだち ナメコ ヒラタケ
【楽焼 牡丹絵 中鉢】六代楽左入(江戸中期)
【青交趾 木瓜形七宝蓋向付】 十六代 永楽即全 (昭和後期)

海老芋は蒸してから揚げてあるそうです。
こんな構成を思いつくなんて、
凄いセンスだなぁと感心しました。
フェンネルは香りが強くなり過ぎないように双葉を使っているそうです。


温肴
能勢黒牛 勝間南京(東住吉区) 大阪菊菜(東住吉区) 完熟赤山椒
【芙蓉手陽刻鹿文中皿】 山本長左(宮内庁御用達) 現代

牛肉のしゃぶしゃぶを黄身酢と山椒オイルでいただく趣向です。
全部を一緒にいただくのが正解でした。


御飯
九絵(長崎県)高山真菜(茨木市) キヌヒカリ(高槻市) 唐墨
【麦藁手飯茶碗】 真葛光斎

贅沢にもクエの焼き物と唐墨が乗ったご飯です。
こんなのおいしいに決まってます。
唐墨がけご飯はおかわりできます。
もちろん、
おかわりしました。


小吸物
筋子の醤油漬け なにわ製麺所の生茶そば 山葵
【鼠志野 筒向付】

茶そばをいただいた後にいくらが残るので、
ずるっと飲み干しました。
かみさんはご飯にいくらをかけて楽しんでいました。


香の物
赤かぶら 胡瓜 梅酢沢庵 芽キャベツ
【白磁龍紋小皿】 十二代 永楽和全(江戸後期)
【赤絵八角小皿】 十四代 永楽妙全(昭和初期)



水物
洋梨(ラフランス) ブランデー 柚子味噌 白胡麻豆腐
【渦巻きガラス鉢】 (大正時代)
【透かし水玉ガラス鉢】 杉江智(現代 亀岡)



茶菓
紅玉 松の実
【菊花形小皿】真葛香山 (幕末~明治)
八女茶(福岡)
【染付輪花辰砂ザクロ絵小皿】 永楽妙全(昭和初期)

皮をむいて干した紅玉を松の実・あんこと合わせたきんつばです。
甘さは控えめで林檎の風味がほのかに香ります。
甘いもの好きの僕はもう少し甘い方が好みでした。


お酒もたくさんいただきました。
石鎚、
玉川、
秀鳳、
磯自慢 水響華。
お料理がおいしいんですから、
たくさん飲んでも仕方がありません。


遅刻してきたお客さんが居たからか、
最初のお料理が提供されたのは18時20分頃でした。
2回転目の予約は21時からですから、
それまでにお料理を全て出せるのかと心配になりましたが、
慌てて食べるようなこともなく食べ切ることができました。

味付けは、
全体的に優しい塩梅ながら、
京都とは明らかに違うと感じました。
今まで浪速料理はやや味の濃い印象でしたが、
弧柳さんのお料理をいただいて、
浪速料理の認識を新たにしました。

弧柳さんでは献立に器銘も書かれています。
見る目のない僕にはさっぱりですが、
器に興味のある方は更に楽しめると思います。


また季節を変えてお邪魔できればいいなと思います。
おいしかったです。
ごちそうさまでした。

2022/12/16 更新

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