『ちょっとした宝物。大切なひとたち。inブエノス・アイレス』セルジさんの日記

パレルモ地区の広場。いろんな地方の民芸品が売られていた。
さすがアートの街ブエノス・アイレス。センスのいいものが多く、私には珍しくちょちょこ買い物をした。
その中の１つがこちら。こんなエピソードつき。
「アルゼンチンのナポリ人（おそらくイタリアからの移民のこと）は貧しい時代、パスタで小さな天使を作って親しい人に渡した。
もらった人は紙に願い事を書いて、この天使の中に入れた。願いごとを実現するために。」
いくつか買った。
売り子のおじさんが素朴でとても人当たりがよかったこと、心に温かく残っている。

私の友人にこんな人がいる。今自分が何をするのが一番世の中のためになるか、常に考えて動いている人。
今は震災復興の仕事に専念。世間の尊敬を集めるちょっとした有名人。
そんな彼にこの人形を渡したら、じんわり温かいエピソードをくれた。
彼の好きな旅行家が言っていたそう。
「旅行をしていると、たくさんの人にお世話になる。
お世話になった人には感謝の気持ちをこめてちょっとしたプレゼントを渡す。ちょうどこの天使みたいな。
みんなに同じものを渡すのがポイント。
もうその人たちの多くとは2度と会わないかも。
でも、お世話になった心優しい世界中の人みんなが、このプレゼントを通じて つながっている。」

私もこの天使、大切なひとたちに渡した。私の大切なひとたちは、この天使を通じてつながっている。（っていう自己満足＾＾；）
私も大事に持つことにした。