あかはるたまさんのマイ★ベストレストラン 2016

素材、調理、接客、インテリア
すべてにおいて、突き詰めた最終形なのかもしれません。

ウェイティングルームに入り、白樺の樹液から採取したお水をいただくと、
それからはもう身も心も雰囲気に浸り切ってしまいました。

これまでは個人的に、最高の食材をシンプルに調理したものがベストだと思っていましたが、
ここは更に魔法を一振りかけてくれます。
それは一皿目の「気泡をたくさん含ませたうすいえんどう豆のパン」から
最後の「モストのゼリー」まで、決して解けることはありませんでした。

新しい命を吹き込まれた料理は、それぞれの主張が凄い。
中にはちょっと尖がり過ぎて、ややとっつき難いものもありましたが、最良の結果を探求する意気込みは十分伝わりました。
ありきたりのものは一つも無く、一皿ごとに作り手との会話を介して進んでいくような気がしたのです。

コース料理　￥15,000
生ビール　￥850（箕面ビール・グラス）
ワイン　￥5,500（６種類のグラスワイン）
（尚、すべて一人料金、税・サ別）

驚きと喜びの余韻に浸り、お店を後にしました。

当方、食の知識に乏しく併せて乱文故、名店にふさわしいレビューとは程遠いのですが、どうかご容赦下さませ。

約30年ぶりくらいの訪問になります。
前回は確か高校生の頃、家族に連れられてお昼に訪問しました。

凛としたもてなし、細部まで行き届いた設え。
勿論、研ぎ澄まされた料理にも至って感動しました。
いや正確に言うと若輩ながら、当時はまさに”度肝を抜かれた”という表現が当てはまるでしょう。

思い返せば昔は家業繁盛で羽振りが良く、それなりにゆとりもありました。
青二才で贅沢に味を占めると、ろくでもない人間になるとの言葉通り、今は目も当てられない惨状です。
そして仕事も現在、左うちわには程遠く左前もいいところ。
日々、自転車をふらつかせながら、泥をすするような思いで奮闘しております。

それはさておき

糺（ただす）の森近くに佇む名店の雰囲気は昔と変わらず、
門番であるお弟子さんから丁寧な案内を受けました。
今回利用は”行の間”（10畳の部屋）

冷えた一口の「梅酒」をいただいた後、食事が始まります。

「先附」
蛸とサーモンのりんごと桃の味噌酢和え、
銀杏、イチジク、鴨ロース、蓮の実、なつめ、他


ご挨拶の「酒一献」と共に出された「先附」は、
うさぎの形の入れ物やリンゴをくり抜い器が使われております。

「お椀」吸い物・土瓶
鱧と松茸、銀杏、三つ葉、すだち

「向附」お造り
鯛、車海老、いか
添えられたのがわさび菜、赤万願寺、かぼちゃ
まぐろのトロ（奄美大島産）
こちらはスライスりんごを添えてさっぱりと

「中皿」
あなごのお寿司、鱧の子の塩漬け、ゆり根、枝豆

「八寸」
サーモン、うずらの卵の味噌漬、くわい、冬瓜、子持ち鮎

「煮物」紙鍋
大黒本しめじ、イサキ
菊の花びらがちりばめられて美しい。シークワーサーのちり酢でいただきます。

「焼物」
鮎の塩焼き（滋賀県安曇川産）
「頭からどうぞ」とこ事でしたので、そうさせてもらいました。


「御飯」と「漬物」
下賀茂神社からの献上米を土鍋で炊いてあります。
いくらの醤油漬け、野菜の浅漬け

「果物」
メロン、中にゼリーが入っており、更に甘口ワインをかけて。

「菓子」
羊羹

「薄茶」

ぶどう、くり抜いた梨、くりが一緒に出されました。

最後にほうじ茶を出していただき、終了です。
綿密な構成を基に綴られたドラマが終わりました。
日常では中々味わえない、至福の一時を過ごせました。


本懐石　￥22,000（税・サ、席料別）
お土産（ちりめん山椒）　\3,250
2人で利用し、併せてビール一本と日本酒二合をオーダーし、お会計は６万円台半ばでした。
※2016年10月から新しいコース料金になっているようです。

※写真につきましては、お店の外観、室内での撮影は了承を得ました。
尚、建物内の廊下などの撮影はお控え下さいとの事。

食べログにおいて私の存在は完全にエセですが、同業者仲間うちではこれでもグルメで通っているのです。

先日、組合の理事長より尋ねられました。
「なあ、あかはるさん（実際は本名で）。祇園のさゝ木さんって日本一予約が取りにくいんやろ？そんなに値打ちがあるんやったら、いっぺん行ってみたいもんやわ！」
本当に日本一予約が取り難いかどうかは定かではありませんが、頼られたら放ってはおけません。

私「ああ、さゝ木さんですか、素敵なお店ですよね。あちらは是非一度は寄られるべきだと思いますよ」
と、行った事もないくせに、ついはったりをかましてしまいます。

理事長「でもやっぱり、予約って取れへんのやろな」
私「うーん、じゃあ私が何とかしてみますよ」

その場ではさもツテでもあるように言ってみましたが、そんなの当然ある訳もなく、他の一般の方と同じように予約オープンの日（一ヶ月前）の午前9時に電話攻撃開始です。
例によって左手に携帯、右手には固定電話の受話器。
二丁拳銃のへっぽこガンマン気取り、再登場です。

午前9時5分前から電話をかけ始め、20分、30分・・・。
やばい、全くつながる気がしねぇ（汗）
途中の休憩も含め、やっとつながったのが電話をかけ始めてから約一時間後、後で携帯の発信履歴をみると。200件と表示されました。
それでもカウンター席は人気のようで満席。
二階の掘り炬燵の個室をどうにか確保。

そんなこんなで、やっとこさ"さゝ木劇場"に潜り込むことが出来たのです。
エセなりに、これで何とかグルメ通のプライドを保てました。

一斉スタートの時刻（午後6時30分）になり、佐々木氏がご挨拶を兼ね、大きな松茸を携えてご挨拶に来て下さいました。
「今からこれを料理しますわ！」と笑顔でお話しいただき、ここで一同大盛り上がり。

先付け
55度の低温で調理された鱈の白子（くもこ）となめたけと菊花入りのあん、香り付けにスダチが絞ってあります

前菜
炙りかますと鯖のごま酢ソースかけ、いちじく、だいこん、そら豆など

椀物
白みそ仕立てのはもの炭火炙り、揚げ加賀れんこん餅
上にはうぐいす菜ととき辛子

お造り
ぼたん海老（岡山）、やりいか（五島列島）、金目鯛（千葉県南房総）

お寿司
大間のマグロ（トロ）

松茸のお吸い物

香箱ガニ（北陸地方で獲れる雌のズワイガニ）

和牛フィレステーキ

いくらご飯

■ここでまた佐々木氏にご挨拶いただき、一同再び歓声と拍手が。

デザート
梨、巨峰、マスカット、ざくろ、シャンパンゼリーかけ
栗のクレームブリュレ

尚、食事中にいただいたお酒は
冷酒
獺祭（だっさい）純米大吟醸

赤ワイン
ジウリアーナ　メルロー（ヴェネチア）　

次から次へと出て来るスキがない料理の数々。
見せる演出、次に一体何がやって来るかワクワクする期待感。
（あえてお品書きはなくしているそうです）
そしてすべてにおいて決して裏切らない。
記憶に残る感動的な夜を過ごせました。

コース料理　￥19,000（税・サ別）
その日は五人参加で各自、お酒をしこたま飲み、お支払いは一人頭￥28,500でした。
ごちそうさまでした。

こちらにふらっと立ち寄るのは、かなり無理があるようです。
連日連夜、満員御礼の超人気店との事。

到着したのは金曜日の午後５時30分で、オープンまでまだ30分ほど時間があります。
私達はこの時点で待ちは二番目の好位置に付けられました。
それからあれよあれよという間に、ずらずら２０人ほどの行列が発生。
本日の開店は結局、午後６時１０分頃でした。

前菜５種盛り　￥1,000
真鯛のカルパッチョ　￥780
おすすめのパスタ（ブロッコリーとカニみそ）
樽生スパークリング
デキャンタワイン（白）￥900

独特の接客に最初はややとまどいました。
スタッフ対客としての関係などは一切感じさせず、オーダー時もトッポイあんちゃん同士が気軽に交流している風です。
まあ、それも慣れれば素敵世界の一環なのでしょう。
店もかなり古くて、おまけに綺麗ではありません。
西成の立ち飲み屋並みに年季が入っています。

それに反して、料理の内容はどれも素晴らしですね。
この美味しさと良心的な価格は驚異的です。

店内の雑然とした様、それと素晴らしい料理の数々が全く正反対で共存しています。
どちらとも究極感が際立っていました。
印象深くて近々夢に出てきそうなくらい。

とある土曜日の夜、久しぶりにかみさんと二人っきりで夜ごはんを食べました。
たまにはこういうのもないと、マンネリ関係が益々加速してしまいます。

子ども達は早めに夕飯を食べさせ、風呂に入っておくように言いました。
行きは阪急で向かい、帰りはタクシーで帰宅。
まだいろいろと事前の段取りが必要です。

イカリヤ食堂さんは前評判が非常に良く、訪問が楽しみでした。
ちょうど一ヶ月前に予約していたので、眺めの良い窓側の席を確保。
風になびく柳の木と鴨川が窓越しに見えます。

他のレビュアーさんがすでに試された、評判の良いオーソドックスな料理をお願いしました。

スチーム野菜のパンナバーニャカウダ
お肉の繊細盛り合わせ5種
丸鶏のコンフィ（ハーフ）
牛ホホ肉とフォアグラのパイ包み
自家製お野菜のピクルス
ケーキ（スフレチーズケーキ、ガトーショコラ）
アメリカーノ

二人で合計￥13,000弱でした。

どれも本当に美味しかった。
お肉系は香ばしい風味と焼き加減が最高。
蒸し野菜のバーニャカウダも変わってて印象的でした。
ここを選んで本当に良かった。

お店の方の接客がとっても丁寧でスマート。
つぼを押さえた接客は、客の気持ちを上手に盛り上げてくれます。
このお店の欠点はごく限られているように思う。
強いて言えば、少々狭苦しい席配置くらいでしょうか。

帰りがけにイケメンスタッフさんから「外はお寒いでしょ」とポケットカイロをいただきました。
それはもうすでにホカホカになっていた。
女性だったらきっとメロメロになるはず。
私も是非とも誰かにやってみたいのですが、基本的に ”但しイケメンに限る” なんでしょうね。

2～3カ月に一度、かみさんと二人っきりで外食するのが定例になってきました。
子どもに留守番させ、二人の好みに合わせてお店を選び食事を楽しむ。
ごくありきたりの事かもしれませんが、今の私達にとっては十分幸せです。
少なくとも私はそう思っている。
Coming Spring !

その日の夜は、同業者間の親睦会で鰻をいただきました。
所属組合の理事長が
「どうしてもここの鰻が食べたい」
とわがままを言ったので、その願を叶えるべく私が幹事役を買って出たのです。

こちらはアクセスにやや難ありで、気軽に寄れる場所ではありません。
今回は地下鉄烏丸線で国際会議場に集合し、そこからタクシー分乗で駆けつけました。
しかしその欠点を補うに余りあるほど、雰囲気も含めて本当に素敵なお店でした。

竹林に囲まれた純和風の建物は、遠方からはるばる訪れる価値に見合うほど素晴らしく、
その中でいただく鰻料理はそれはもう格別でした。

鰻御膳　￥11,780
（鰻肝煮、鰻白焼き、うな重、赤出汁、香の物）

うスープ（小鍋）　￥7,452

肝心の鰻は背開きの関東風。
タレは甘さ控えめのあっさり味。
繊細な味付けでとっても美味しかった。
また白焼きは、わさびと塩でいただきましたが大変気に入りました。
こちらも鰻自体の風味がよく伝わる、極上の一品でした。

そして感動したのは”うスープ”
ぶつ切りの鰻が入った薄くちのスープは、生姜が隠し味の優しいお味。
基本の出汁がしっかりしていて、口へと運ぶのが止まらない美味しさでした。

ここはまずお店自体のしつらえが素晴らしいですね。
そして丁寧な接客で、心身共に心から寛げます。
時間にゆとりを持って思う存分その雰囲気に浸りきりましょう。

※南座の東、四条にある「祇をん松乃」は系列店だそうです。

ご近所さんなんですが、こんな近くにベーグルのお店があるなんて全然知りませんでした。
かみさんもそうだったので、ちょっと地味な存在かもしれません。
ただ、個人的にベーグルが大好きだし、とっても楽しみです。

野菜とウィンナーのフォカッチャ　￥200　
フォカッチャの生地の上に野菜、ウィンナー、チーズを乗せて焼いてあります（オリーブ油入り）

ブルーベリー＆クリームチーズ　￥200　
中に入ったブルーベリーとクリームチーズは、もっちりベーグルと相性抜群

フォカッチャ（たまご）￥180　
たまごがほくほく（オリーブ油入り）

かぼちゃのおやき　￥170　
中身は甘いかぼちゃあん

きなこクリームベーグル　￥180　
中にはきなこのクリーム入り

こちらのパンは麹（コウジ）・米・水から作った甘麹を砂糖の代わりに使用しているそうです。
発酵には「酒種」を使い、パン生地の材料は麹（コウジ）・小麦粉・塩・水・ご飯のみとの事。

すべてとっても美味しかった。
これは予想以上。
かみさんも感激していたので、きっと一般受けするでしょう。
いずれそこそこ人気店になるような気がします。

おねえさんがお一人ですべてされており、毎日の営業までは手が回らないそうです。
いろいろ丁寧に説明して下さいました。

ホームページの情報によると、午前11時頃が一番品ぞろえが充実してそうです。
また、売り切れや臨時休業などもあるので、ツイッターでの事前情報確認がおすすめかと思います。

ご近所に素敵なお店が出来てとっても嬉しい！

パーキングがなかなか見当たらず、この周辺を三周もしました。
たまたまなのか、それとも慢性的に周辺駐車場が足らないのか。
15分程あたりをぐるぐる回り、お店の北東方面にあった普段は空いてそうなコインパーキングにやっとこさ停められました。
（お店の東方向ふた筋目を北に上がった西側。10台ほどあって￥200/60分でおすすめ。でもそこも最初の通過時点では満車だった）

入店は日曜日のオープン約20分後、店内は約八割方の入り。
まだ余裕がありますね。
皆さん、駐車場探しに奮闘中なのかもしれません。
奥の二人がけテーブルに座りました。

本日のスペシャルランチ ¥1,100
(ハンバーグ・デミグラスソース、鶏唐南蛮、エビフライ)

おかわり可のごはんは一杯目に白米の大盛り、二杯目には玄米の小盛り。
予想通り、とっても美味しかった。
かたさが絶妙ですね。
それと精米仕立てだからこんなに美味しいのでしょうか。
家で炊いたらぼそぼその玄米も、ここのは食べやすい。

白米 滋賀県産コシヒカリ新米
玄米 滋賀県高島産

本当はごはんと置いてある漬け物だけで良かったのですが、そういう訳にもいかず、
やむなく”本日のスペシャルランチ ”をオーダー。
これが予想に反してとっても良かった。
なかでもハンバーグは有名レストランなみにジューシーでした。

開店後、約30分で店内は満席。
やはり人気がうかがえます。
でもこれだけ美味しかったら、何とか都合を付けて訪問したい気になりますよね。
次は家族と是非来たいと思いました。

クラブ活動で休日もしごかれまくっている長女を除く、家族四人で初訪問しました。
烏丸高辻から少し奥まった所にあり、意外と静かな佇まいです。

ロティサリーチキン＆ジャッキータコスセット　￥1,580
ロティサリーチキンセット　￥1,000

いろいろ付いてボリューム満点なのですが、なんといっても断トツ一番はやはりチキン。
やわらかく絶妙の焼き加減で、ホロホロと簡単にほぐせます。

私達は家族だったので、
「手でいっといたれ！」
と、まるで「はじめ人間ギャートルズ」のように、のっけからかぶりつきましたが、
ほやほやカップルや上品な方なら、いくらやわらかいと言えどもそれなりに手間がかかるかもしれません。

あと、付け合わせの野菜がとっても美味しかった。
水菜、小松菜、菜の花など、メキシカン料理のお店ではないようでした。
こういう所の手抜きない姿勢が、お客さんを魅了し続けるのでしょうね。

レビュアー様の評判通り、大変満足感が得られるお店だと思います。
私達が食事中、土曜日の午後１時過ぎにも関わらず、終始お客様の出入りがありました。
どうやら押しも押されぬ人気店のようです。