KEN21さんが投稿したおたぎ(京都/北大路)の口コミ詳細

KEN21の食べ飲み歩き

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おたぎ北大路、北野白梅町、等持院・立命館大学衣笠キャンパス前/日本料理

1

  • 夜の点数:4.8

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.7
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク 3.8
1回目

2019/11 訪問

  • 夜の点数:4.8

    • [ 料理・味4.7
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク3.8
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

箱は立派な和モダンな造りなのですが、根底にあるのは京都のおもてなしのこころ

この日はかみさんと京都を散策。

やって来たのがこちらの京料理店。

場所は、京都市北区鷹峯土天井町というエリアの住宅街の一角。
悟りの窓と迷いの窓で有名な源光庵の手前にあります。

こちらのお店は以前は、北大路にお店を構えていたのですが、
2018年8月23日にこちらの場所に移転したものです。

ご主人は、京都和久傳の料理長を経て、2012年に独立。
それからというもの連続してミシュラン☆を獲得していましたが、
移転してからはミシュラン☆☆を獲得しています。

京都和久傳の料理長、ミシュラン☆☆という事前情報からも、
かなり期待が出来るのではと考えて、京都旅行のディナーに組み込んだ次第。

賛否両論があるでしょうが、私の場合、事前に情報を調べ上げて、
なるべく失敗しないように計画を立てるタイプなんです。
その代わり、ハードルを上げてしまったり、新たな発見の感動も無いのですが、
高い旅費、滅多に行けない貴重な時間を無駄にしたくないので(^^;

こちらのお店は、

・おまかせコース 20000円(税抜)

のみになりますので、そちらを予約しての訪問になります。

普段であれば徒歩で伺うのですが、この日はちょいとゴタゴタして
そんな暇がなくなり、しゃーないのでガラにもなくタクシーで乗り付けました。

伺ってみるとイメージとは異なる和モダンな豪華な造りですよ。
祇園とかにある町屋造りとは異なるデザイナーズちっくな。

暖簾をくぐって店内へ。

店内は、板場に沿ってカウンター8席。テーブル8席。

なんと我々はご主人の目の前になるカウンター真ん中の特等席へ!
逆に常連さんは端に座ってるし。これはラッキーじゃわいと。

お店は、ご主人、女将さん、男性の板さん3名の計5名で切り盛り。

BGMはありません。お客さんとご主人、女将さんとの会話のみが流れます。

ご年配のご主人は穏やかな雰囲気の持ち主で、非常に居心地がいいです(^^)

この日に頂いたおまかせコース20000円(税抜)の内容は以下になります。

・食前ジュース
  林檎ジュースです。
  柑橘系の果汁も混ぜており、そのおかげでさっぱりと頂けます。
  林檎果汁だけだと甘いのですが、これはいいですね(^^)、

・アサヒスーパードライ中瓶 700円(税抜)
  私のオーダーです。大体スタートは瓶ビールからが好きで。

・梅酒ソーダ割り 800円(税抜)
  かみさんのオーダーです。
  果実酒系は梅酒のみとのことでこちらを。
  普通に美味しいです。

・先付
  白子の白味噌仕立てです。
  白子は炙って香ばしく仕上げています。玄米餅入り。
  これからの季節はほっこりと温まるこの手の先付はいいっすね(^^)

・向付
  勝浦の平目、宮城の鮪、甘海老いくら乗せです。
  このわた醤油、雲丹醤油で味わいます。この調味料だけでも酒が飲めるし(^^;
  甘海老いくら乗せに雲丹を乗せて、あしらいの海苔と供に頂くと至福ですわ。

・椀物
  房総半島の蛤と朝採れ蕪のみぞれ椀です。柚子を散らして。
  蕪が丁度良い食感を残した炊き加減でこれは好みでしたねえ。
  ご主人もその様子を見ていて、この食感が蕪は旨いですよねと。
  蛤は大好物ですが、その出汁とともに旨いわあ。

・強肴
  朝採れの間引き金時人参の胡麻和えです。
  人参の葉と舞茸も和えており、胡麻の風味がしっかりと出ています。
  出汁も含めてこれは旨い!
  美味しいお店はこういう料理に光るものがあるんですよ(^^)

・強肴
  煎り銀杏もほぼ同時に供されました。
  塩をまぶして、もちもち食感。

・酔鯨 特別純米 高知 1200円(税抜)
  私のオーダーです。
  辛口でスッキリと旨い。

・焼物
  京都亀岡牛炭火焼きです。京都の玄琢ねぎを添えて。
  肉は赤身メインで柔らかいです。程よい脂と肉の旨味。
  玄琢ねぎは九条ねぎの祖先みたいですよ。
  太めのシャキシャキの青ねぎです。ぬたにすると美味しそうな。

・握り
  まさかの握り寿司。泉州の穴子炙り寿司です。
  穴子はふわふわの仕上がり具合で、シャリは甘からず酸っぱからずのいい塩梅。
  握りも綺麗なもんですよ。本職が握ったのかと思うくらいに。
  寿司屋としてもトップクオリティの穴子握り。

・蕎麦
  手打ちの九割蕎麦です。
  茗荷と穂紫蘇、焙煎蕎麦の実のぶっかけそば。
  焙煎蕎麦の実が香ばしくていいです。
  蕎麦は細いのにコシがしっかり。
  十割ではなく九割にした秘訣がここにありですね。
  これは本職でもなかなかこのレベルの蕎麦を打てないのでは?
  無茶苦茶旨いですよ。
  それにしても握りに蕎麦と多才ですよねえ。

・鶴齢 純米吟醸 新潟 1300円(税抜)
  私のオーダーです。
  鶴齢は絶対に外しませんのでこちらをチョイス。
  全てのバランスがいいです。甘味、酸味、旨味、辛味。
  とにかく旨いわあ(^^)

・揚物
  キンキのカツレツ 自家製トマトケチャップ添えです。
  高級魚キンキをフライにするとはこれまた贅沢な。
  身はふわっとしっとり仕上がって。
  サイドには、クレソンのサラダも添えられており、
  自家製ドレッシングで和えられているのですが、このドレッシングがこれまた旨い。

・食事
  松茸の土鍋ご飯、すだち、昆布粉、胡瓜、牛蒡、白菜の漬物、なめこと三つ葉の赤出汁。
  松茸の土鍋ご飯は当たり前では終わらせず、炊きあがったところに、
  焼き松茸の追い松茸をしていました。炊いた松茸に、焼いた松茸のダブル。
  これで複雑な香りと味わいになり余計に旨くなると。もちろんお代わりですわ。

・水菓子
  いちじくの白ワインとすだちのゼリーがけです。
  フレッシュないちじくの美味しさ。これは久しぶりでたまらんわ。
  子供の頃は木になっていたものをもいで良く食べたなあ。

・和菓子
  米粉だけで作った自家製みたらし団子です。作り立ての熱々。
  ご主人は和菓子職人でもあるようで。
  どんだけ多才やねん (T▽T)ノ_彡☆ばんばん!

・お薄
  ご主人自ら点ててくれました(^^) 甘さを感じる抹茶で。

これで消費税を加えて〆て48000円。一人当たり24000円。
なんと1000円未満の端数は切り捨てていました(驚)

かなり期待をしての訪問でしたが、そのハードルを軽々と超えていく料理の数々。
さらには、握り、手打ち蕎麦などの多才ぶりも発揮。
そして温和な雰囲気のご主人と女将さん、若い板さんたち。

箱は立派な和モダンな造りなのですが、根底にあるのは京都のおもてなしのこころ。

無茶苦茶満足しました(^^)
なんでここがミシュラン☆☆☆じゃないのか不思議なくらいに。

ここは京都でもトップクラスに再訪したいお店になりましたが、
今回予約が取れたのも運が良いだけで、今後はさらに困難になりそうだなあ(^^;
でも頑張っていつかは再訪したいと思います。季節を変えてね!

ご馳走様です!(2019/11現在、3.09ポイント、ミシュラン☆☆)


  • 食前に出される林檎ジュース

  • 梅酒ソーダ割り

  • アサヒスーパードライ中瓶

  • 白子の白味噌仕立て

  • 白子の白味噌仕立てアップ

  • 勝浦の平目、宮城の鮪、甘海老いくら乗せ

  • 勝浦の平目

  • 宮城の鮪

  • 甘海老いくら乗せ

  • このわた醤油、雲丹醤油

  • 房総半島の蛤と朝採れ蕪のみぞれ椀

  • 房総半島の蛤と朝採れ蕪のみぞれ椀アップ

  • 房総半島の蛤アップ

  • 朝採れの間引き金時人参の胡麻和え

  • 朝採れの間引き金時人参の胡麻和えアップ

  • 煎り銀杏

  • 酔鯨 特別純米 高知

  • 京都亀岡牛炭火焼き

  • 京都亀岡牛炭火焼きアップ

  • 泉州の穴子炙り寿司

  • 泉州の穴子炙り寿司アップ

  • 茗荷と穂紫蘇、焙煎蕎麦の実のぶっかけそば

  • 茗荷と穂紫蘇、焙煎蕎麦の実のぶっかけそばアップ

  • 茗荷と穂紫蘇、焙煎蕎麦の実のぶっかけそばリフトアップ

  • 鶴齢 純米吟醸 新潟

  • キンキのカツレツ 自家製トマトケチャップ添え

  • キンキのカツレツ 自家製トマトケチャップ添えアップ

  • 食事

  • 松茸の土鍋ご飯

  • なめこと三つ葉の赤出汁

  • 胡瓜、牛蒡、白菜の漬物

  • すだち、昆布粉

  • いちじくの白ワインとすだちのゼリーがけ

  • 米粉だけで作った自家製みたらし団子

  • お薄

2019/11/20 更新

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