pen E-P3さんのマイ★ベストレストラン 2016

penジィジの呑み喰い歩き

メッセージを送る

pen E-P3 (60代後半・男性) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

ふらの (すすきの(市営)、すすきの(市電)、資生館小学校前 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥3,000~¥3,999 -

2016/08訪問 2016/09/02

ススキノの古き名酒場で銘酒と美味い肴

アレは2014/11.PM11:30の事、暖簾を潜れば大盛況で空き席無し
涙を飲みつつ入店叶わなかった酒場
初日のゴルフをハーフで終え、ススキノの宿にチェックインしたのは午後五時半。サッポロビール園での宴席は午後八時から、て事で「ふらの」へ連絡すればアッサリと「お待ち申し上げます」の返事だった♪
独酌のつもりであったが、私の行動を見抜いた友人二人から
「penさん、私も連れってって~」
カウンターは六人も座れるだろうか?小上がりも小さな机が二つ
10人も入れば満席となる小さな店、天井も低く、昔はコンナ路地が札幌市内至る所にあったんだろうなぁ・・・と思わせる哀愁漂う古いススキノを垣間見る事の出来る酒場。実直そうな富良野ご出身の店主が迎える。三人故に通されたのは小上がり
「狭いので机二つ使って下さい」
「一昨年の11月、満席で入れなかったんですよ、漸く念願叶いました」
「え、私の店が???そんな事ありましたっけ?」
予約必須の大繁盛店と思ってたが・・・店主の話に寄れば「ウチは狭いからね~」
店主のお任せコース、と行きたかったが
後にジンギスカンが控えてるので料理はアラカルトで
先ずはクラシック生でカンパイ
・お通し:ほうれん草の胡麻和え
・自家製豆腐
・ししゃも焼き
・おでん:大根、鳴門、竹輪、蒟蒻、玉子、はんぺん、ねまがり筍
・雲丹味噌
・鯨ベーコン
・サッポロクラシック生
・吟子物語「純米」(米:瀬棚/秋田:高橋酒造)
・大法螺「純米」(北海道/高砂酒造)

お通しに出された何の変哲もないほうれん草の胡麻和えが、美味い!!!
自家製豆腐は大豆の甘さを感じるプリン、別皿に盛られる柚子塩を掛け味の変化を楽しむ。
友人はお代わりしてた!(爆)
「今日は時化で魚が揃ってないんですよ」
と言われるも、鵡川の焼きししゃもは我々の味わった事の無い風味♪
普通の見てくれのおでんは出汁が絶品、出汁は三人で飲み干してしまい。
自家製雲丹味噌はご飯の欲しくなる味♪
鯨ベーコンも、カツブシと出汁醤油と胡麻油で味付けされ♪
酒飲み泣かせの店だった、やっぱ来てよかった~
(*k-1で撮影)

  • 一杯目はクラシック生
  • お通しはほうれん草の胡麻和え
  • 鵡川の焼きししゃも

もっと見る

2位

舟勝 (御宿 / 居酒屋、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2016/08訪問 2016/08/19

御宿の隠れ酒場で房総の旬を味わう

千葉での打合せを終え、蘇我駅から外房線、向うは御宿
今夜の宿は勝浦だが、隣町の御宿には大田氏が日本百名居酒屋に認めた「舟勝」がある。
千葉への出張が決まったと同時に独酌の予約を入れた♪
午後四時半、御宿駅着、タクシーに乗り「月の沙漠」経由「舟勝」を伝える。
日本で知らぬ者は居ないだろう有名な童謡。大正12年、挿絵画家加藤まさを氏が誌と挿絵を、作曲家佐々木すぐる氏が曲を付け生まれた。モチーフとなる海岸は諸説あるが、結核保養の為に訪れた事や、まさを氏自身が御宿海岸に「月の沙漠記念像」を建てた事から御宿海岸の風景から発想した、と言われる。
五時前到着、え???と思える住宅地の一軒家
行燈も覗かないと解らぬ物で、普通の民家?
入口の子猫を写真に撮ってると、不審者?と思った大将が顔を出し
「penさんですか?外は暑いでしょう、どうぞ中へ♪」
と満面の笑みを浮かべ出迎えてくれた。
料理は大将のお任せとなる。
・焼き茄子の寒天寄せ
・巻貝(シッタカ、ナガラミ、ツブ)
・小烏賊と烏賊口のゴロ煮
・焼き烏賊、卵焼き、焼きアサリ、枝豆
・刺身(ヤリイカ&肝、鯵、鰆、鮃の昆布締め、地蛸、イナダ)
・房総の岩牡蠣
・鯵の酢なめろう
・炙り鰹のサラダ風
・鮃の天ぷら
・チーズの味噌漬け
・豆腐と三つ葉の味噌汁
・焼きオニギリ

酒は
・生ビールx2
・上喜元(純米吟醸/超辛)冷や
・豊盃(純米吟醸)冷や
・亀亀覇(純米吟醸/皇)冷や

「私の造る料理なんて田舎料理、わざわざ遠くから喰いに来るもんじゃないですよ」
「太田さんお薦めの店はハズレないでしょう、今夜が初めてのハズレだよ~」
と謙遜する大将だが、派手さは無いモノの旬の素材を生かした味付けはどれも素晴らしい!
何と言っても夢にまで見た「酢なめろう」は絶品
今の季節、酢なめろうは鯵、房総の鯵はデカい物だと20kgが揚がるそうだ。
旬の魚で酢なめろうを提供するが、鯵はイチオシとの事♪
そして驚かされたのは房総の岩牡蠣、濃厚な味は三陸産に勝るとも劣らない!
「太田さんとは彼是20年になりますかねぇ、初めて見えたのは彼が資生堂時代ですよ。居酒屋研究会で館山の店へ行きハズレ、鴨川でハズレ、そして御宿のタクシーに連れられたのがココだったんです。ココもハズレですけどね。酒強いですよ~太田さんは!」
などと太田氏との馴初めをお聞かせ頂いた。
私が呑んでる間にも電話は鳴り響き
「ゴメンよ、今夜は満席!」
え?私を含め7名の客ですが・・・
「いやほら俺一人でしょ、賄えないんですよ。家内は耳がほら・・・」
「それに夫婦二人喰ってけばいいからさ」
それに、御宿駅への客の送迎までこなす店主、頭が下がります。
いやぁ・・・房総の味を満喫しました、ご馳走様
太田氏が何度も足を運ぶ理由が垣間見えた夜でした♪
〆の焼きおにぎり(醤油味)は翌朝の車中で朝飯代わりに。
(*k-1で撮影)

  • 月の~沙漠を~♪♪
  • 風情ある佇まい
  • ナガラミ、シッタカ、ツブ

もっと見る

3位

割烹 魚仙 (長岡 / 日本料理、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 5.0

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2016/12訪問 2016/12/21

やっぱ新潟の酒は美味いわ

キリ番レビューは長岡の名酒場
ココは大田氏も「日本百名居酒屋」に認め、日本中の酒好きが集まる店と聞く、が・・・殊の外食べログ評価が低いのは何故???一抹の不安を抱えつつも入店
「こんばんは~、連絡した者ですが」
「口開けの御一人様なのでご予約いただかなくても大丈夫とは思いましたが、ありがとうございます」
実直そうな大将がカウンター内から迎える。ホールは若いお嬢さんスタッフ3人と女将さん、奥の厨房に煮方&焼方2人、かなりの大所帯だが、長いカウンター席、小上がり、個室、離れ部屋、二階座敷と集客量を見ればこのスタッフは必要なんだろうな・・・
「写真撮影は大丈夫でしょうか?」
「そう言って戴けると有難いです、何も言わない方も多くて・・・」
とカメラを出せば
「凄いカメラですね、写真はお仕事で?」と、一番客であろう独酌のご常連&大将から声が掛かる。この方とは独酌同士話が弾むのだが・・・この時期は寒ブリが美味い、鰤のなめろうを注文、ビールは済ませたので「鶴の友」を燗酒で暖まろう。味付けされた鰤のなめろうはネットリと脂が乗り、脇に添えられる辛味調味料を付ければ・・・酒一合では足んない、「酔法師」のお燗を一合を注文し、白子の天麩羅もお願いする。なめろうのネットリと白子のネットリを燗酒で流す至福。
「新潟は安酒が美味い、高く美味い酒は全国に負けます、安く美味い酒が新潟」
「その最たる酒が鶴の友です、よくご存知ですね」と店主から軽いジャブの返礼
呑みたい新潟の酒は山ほどあるが独酌でそうは呑めまい、利き酒セットなる五種の呑み比べセットも気になるが、上越酒造の酒を戴こうか。
「コチラ冷やになります、百米に満たない小さな蔵元の酒です」
上越酒造、素晴らしい!!!こんな酒を造る小さな酒蔵がゴチャマンとあるなんて。
小生が三河から来た事を伝えれば
「なんと、我々は親子ですね。長岡藩は牧野氏が治め、沢山の三河商人も一緒に来たんですよ」
「三河屋とか美濃屋なんて店がありました」
二階宴席の料理も落ち着いた処で、大将を含めご常連と小生の談笑は続く・・・新潟の東西酒番付や利き酒セットのメニューは置かれるが、単品酒メニューは見当たらず、ココから先はアテに合わせ大将に身を任せよう。次なる肴は旬の「ハタハタとフナベタのお造り」一品づつのお品書きだが合盛りを快諾してくれた。大将が用意した酒は「越の若竹」フナベタとは岡山で言うデベラ鰈と同種で脂が乗り美味い、ハタハタの刺身は驚くほど上品な美味さ。
次のアテは「鰊の山椒漬け」と「里芋と椎茸の炊合せ」どれほど大きな里芋から切り出したの?と思える四角い芋はネットリと美味しく、優しく炊かれた椎茸と共に餡が掛かる。コレも酒に合うねぇ。大将が用意した酒は「ゆきつばき」
「大将、コノ酒は反則級の美味さだねぇ」
「新潟には百米に満たない蔵元が多いんです、名も無き美味い酒も多いですよ」
そろそろ酔い心地もMAX、そろそろ最後の酒とアテを大将にお願いすれば
「ウチ来たらコレ食べてって下さい」と「油揚げ焼き」を薦められ、最後の酒は「雪紅梅」を用意。
油釜を薪で焚き、ジックリと30分以上掛けて揚げた油揚げだ
「ココは看板も出してない小さな店なんですよ、でも美味いですよ」
油揚げに日本酒?と思ったが、油臭さは皆無でサクッと暖められた油揚げ、芯は豆腐の風味が残り絶品の味。ゆきつばきのキリリとした濃い目の味が油揚げの油分をアッサリと洗い流す、こりゃイカンまたまた呑みたくなる気持ちをグッと堪え、夜食用にオムスビ(鮭・明太子)を包んで貰い、熱いお茶を〆とした。
そして、年に1~2度行われると言う「酔法師の会」に入会。
以下が独酌での呑み喰い、よ~け呑んで喰ったな
・お通し:アオヤギとほうれん草の和え物
・寒鰤のなめろう
・白子と牡蠣と旬野菜の天麩羅
・ハタハタとフナベタのお造り
・鰊の山椒漬け
・里芋のきのこ寄せ
・特選油揚げ焼き
・オムスビ(鮭・明太子)
・鶴の友(樋木酒造)お燗
・酔法師(河忠酒造)お燗
・越の若竹(上越酒造株式会社)冷や
・ゆきつばき(雪椿酒造)冷や
・雪紅梅(長谷川酒造)冷や

〆て¥9,200-
カウンターの独酌ご常連、三合の酒を飲み欲し
「ココは0次会でして、今から忘年会ですわ」と・・・いやはや新潟県民はお強いね。
身も心も大満足の夜、今夜はハシゴせずホテルへ戻ろう♪
(*k-1で撮影)
おお!気が付けば久々の2000文字レビュー(爆)
雑談:
若いお嬢さんスタッフの話す言葉が妙に聞き取り辛い、新潟は訛りの弱い国だった筈だが・・・聞けば日本人じゃ無かったのね、私が訛りと感じたのはお国訛りじゃなく中国訛りだって話。その事を大将に話せば大笑いのワンシーン。
ご常連がイイのは店がイイ証拠、居酒屋の居は居心地の居。

  • 先ずは新潟の一般酒「鶴の友」のお燗で温まる
  • アオヤギとほうれん草の和え物
  • 絶品、鰤のなめろう

もっと見る

4位

田吾作 (益田 / 居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 4.9

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥8,000~¥9,999

2016/03訪問 2016/03/29

益田で「いい人 いい酒いい肴」

益田市は長い人生の中で縁も所縁も無い街、歴史は古く石器時代まで遡るそうだ。島根と言え山口との県境に近く、広島市から直線距離で60km。だが交通アクセスは悪く、鉄道は山口市から山口線、或いは出雲から山陰本線のみとなる(羽田・伊丹から空路もある模様)。午前中で打合せを終え、午後12:53「スーパーおき」に乗車「益田」を目指す。午後二時半、初めての地「益田駅」に降り立つ。駅前通りから住宅地を抜け田園風景が広がる頃、築何十年は経つであろう堂々とした佇まいの古民家(元旅館だそうな)が「田吾作」の暖簾を風に揺らし迎える。玄関脇に立つ「案山子」も微笑ましい♪
古い銭湯が如き下駄箱に靴を仕舞い階段を下れば、ソコが店内。正午から午前零時まで通し営業する居酒屋使いの出来る和食店だ。ランチ時を過ぎた時間帯、店内はヒッソリと静まり返る・・・階段を下りた右手は大きな生簀が並び、昔懐かしいお竈さんと幾つものガス代の並ぶ大きな厨房の前に五人掛けの大きなカウンター席、奥には囲炉裏端が切られた大部屋と小部屋、二階は宴会利用できる広間もある。
「いらっしゃい、お電話のpen様ですね。」
カウンターに通され、冷えたビールで喉を潤し、お品書きに目を落す
「御一人だと色々食べられるコースがイイかな?」と女将の一言で料理は決まり。カウンターに置かれた湯気の上がる大皿料理から、煮しめ、オカラ、大根膾、そして自家製竹豆腐がお通しとして用意される。煮しめは炊合せ(油揚げ、里芋、大根、牛蒡、人参、椎茸)で甘い味付けがホッとする、自家製豆腐から作る油揚げが絶品、しみじみ美味いなぁ・・・他界したバァチャンの味を思い出す。竹豆腐はおぼろ豆腐風で豆乳感覚で戴く、大豆の甘さ自然の甘さが美味い。一口ごとについつい「美味い!」が漏れる、すると女将が顔を上げニコリ
次の料理はヤリイカの活造り
「年々漁獲量が減ってねぇ、今日はたまたまイイのが入ったから」
うぅ~ん、先だって函館で喰ったイカ刺しより美味い!
「メインは天麩羅、焼き物、煮魚から選べますよ」との問いに迷わず
「煮魚でお願いします」
「ハイよ」の返事に女将の自信を感じた♪
次の料理はサクラ鯛の薄造り、皮はボイルし、鮃と鯵が添えられる。
「薬味代わりにコレで食べても美味しいよ」
と出された小皿は、腹子、肝などをボイルしピリ辛ボン酢で和えた物。薄造りで包んで食べれば!!!
そしてメイン皿は煮魚、「ぼっこ」と言われたが・・・方言でカサゴの事だ。腹子を持ち、自家製豆腐、葱、生ワカメが添えられる。カサゴが新鮮なのは見て取れる、隠し包丁が入るも、新鮮な魚を煮ると皮が爆ぜるのだ。煮魚に生ワカメを入れる発想は無かったが・・・磯の風味が際立ち美味いネェ、醤油本位の味付けは箸が止らない♪
「後はご飯と味噌汁になりますが」
ご飯はオニギリにして貰い、もう少しアテを貰おう。
赤海鼠と油揚げの煮しめを追加。
〆に鯛のアラで出汁を取った味噌汁が・・・美味いなぁ♪
飲んだ酒は
*エクストラゴールド
*オリジナル純米「田吾作」(益田の扶桑鶴)冷や一合
*純米大吟醸「水澄みの里」(日本海酒蔵)冷や一合
*特別純米「宗味」(益田の右田本店)燗酒で二合
¥4,230-お任せコース
・お通し:煮しめ(油揚げ、里芋、大根、牛蒡、人参、椎茸)、おから、大根膾、竹豆腐
・お造り:活けヤリイカ
・お造り:活けサクラ鯛、鮃、鯵(鯛の内蔵と皮の湯引き)
・煮魚:ぼっけ(かさご)
・鯛アラの味噌汁
・ご飯(おにぎりに変更)

以下は追加料理
・赤ナマコ酢、油揚げの煮しめ
二階で行われる昼宴会の料理を進めながらも、話し相手をしてくれる女将さんは、女将さんと言うより定食屋の気のイイオバチャンだ。妹さんの息子(甥っ子)が厨房に入り、跡取りが出来たと嬉しそうに話す。
ふと時計を見れば、午後五時近く!!!
二時間以上をマッタリと昼酒を楽しんでしまった(爆)
「こんな物でよかったら」と田吾作オリジナル杯を頂き、外までお見送り。
30mほど行き写真に収めようと振り返れば・・・女将さんがまだ手を振ってる。
良い店だったなぁ・・・♪
(*RX-1で撮影)

  • サクラ鯛の薄造り、鮃、鯵
  • 鯛の内蔵の湯引きピリ辛ポン酢
  • お煮しめ

もっと見る

5位

入福 (天草市その他 / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.9

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2016/01訪問 2016/02/04

天草の旬を肴に肥後の人と酒に酔う

さかな屋さんの台所は思惑とハズレ、ちと不完全燃焼だった。
時計を見れば10時前、入福に電話をすれば優しげな女将さんの声が「大丈夫ですよ♪」
「おそ掛けにゴメンね」
「いらっしゃい、どおぞ、どおぞ」と優しげな大将がカウンタ越しに♪
「軽く食べてるから軽めに見繕って貰おうか」
「じゃ、旬の魚を少しづつ盛りましょうね」
四代目である白髪の優しげな大将は10歳年上、長女は熊本を離れ、次女は市内で働くそうだが・・・二人とも未婚、五代目の予定は無く
「私が目一杯働き後は・・・」と寂しげに笑う。
焼酎文化圏(球磨焼酎)に於いて、ココの酒揃いは凄い!
地酒から全国の旨い処を取り揃える、聞けば
「私が日本酒好きでして、ちょっと好みが偏ってますが」
店では滅多に客の酌を受けないそうだが
「そりゃ嫌なお客も居ますよ、家へ帰り客を思い出し晩酌するんです」
と、小生の差し出す徳利を嬉しそうに受け杯を傾ける。
・お通し三品:蓮根のきんぴら、酢の物、菜の花
・刺し盛り:蛸、めじな、コウイカ、しめ鯖、寒鰤、鮃、クエ、鮗
  刺身は厚切りでボリィミィ、でもって新鮮で美味い!
・魚のフワフワ:いわゆる薩摩揚げだが
  食感が面白い、そして美味い!
・タコ味噌:サービス
  コレが美味い!!!酒のアテにもイイが白飯が欲しくなる一品
・千代の園酒造「泰斗 純米吟醸 無濾過生原酒」冷や一杯
 「くまもと酒文化の会」オリジナル商品、オリ絡みで発泡感のある爽やかな味
・齊藤酒造「英勲 純米吟醸生原酒」燗二合
  濃厚な味はまさに燗向けな酒
コチラは太田氏が「日本百名居酒屋」に認めた店、地酒と全国の酒揃え、そして天草の旬の魚が堪能できる。魚以外も大将の熟練の技が繰り出す、肥後の馬、牛、鶏、豚料理も目が離せない♪
正に「いい酒いい人いい肴」の名酒場
うぅ~ん、誠に残念だ、端からコチラにお邪魔すべきだった、美人女将に弱いからなぁ(苦笑)
(*α7R&カーツツァイスズームで撮影)

  • 気さくな大将の振るう料理は絶品
  • お通しは三種盛り
  • 魚のふわふわ

もっと見る

6位

四季 粋花亭 (五稜郭公園前、杉並町、中央病院前 / 日本料理、居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 5.0
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 5.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2016/03訪問 2016/03/23

五稜郭でいい酒いい人いい肴

函館には太田氏が「日本百名居酒屋」に認め「函館の星、いや北海道の星」とまで言わしめた名酒場「粋花亭」がある。函館山からの夜景撮影を終え、冷え切った体で五稜郭を目指す・・・電停「五稜郭公園」下車、函館市電通りから五稜郭方向へ進み、正面に五稜郭タワーを望む閑静な住宅街にポツンと一軒、店はある。午後八時「こんばんは、三月とは言え函館は寒いね~」
ココは数年前よりコース料理のみとなる(¥3,700/¥5,500)
酒をタップリ料理に合わせたいので¥3,700-のコースでお願いしたが・・・果たしてこのスタイルが居酒屋と呼べるのか?疑問の残る処だが函館出身の御主人は、東京の店で伝統的な和食の技術を身に付け、北海道の豊富な食材を料理に生かそうと帰省し店を開く。当初は割烹スタイルでオープンするも地元に受け入れられず、苦労しながら居酒屋スタイルに変更したそうだ。そして函館で押しも押されもしない存在となった今、彼の技の真骨頂とも言えるスタイルに戻したと言えるのでは???
生ビールをグラスでいただき喉を潤す。
旬を八種盛り付けた先付けが運ばれる、卵黄の味噌漬けのみでビールを流し、さぁ酒だ♪
酒は最近質の上がった北海道地酒をもらおう。
二世古の特別純米をお薦め通りに冷やで一杯
生ビール一杯&冷酒一杯で先付けを楽しむ。
シーズンオフと諦めてたごっこ汁が運ばれた。
ほほぉ、西条の石鎚があるじゃないですか!
「石鎚をご存知で?」
「新居浜でその美味さを知りましてねぇ、以来ぞっこんです」
「でも、赤ラベルは知らないなぁ」
燗酒純米「石鎚」を45℃で貰う、ごっこ汁と合わせる石鎚の燗酒は最高だ。
次は六種盛り込んだお造り
合せる酒は竹泉の燗、ちょっと低めの43℃で燗付け
次は柳の舞(ソイ)のアラ魚
カスベの煮凝りはサービス、ゼラチンと軟骨の食感が絶妙
合せる酒は石鎚グリーンラベルを燗で、コチラも低めの43℃、刺身には温燗が合う
続いての料理は鴨のふろふき
合せる酒は石鎚グリーンラベルの冷や、濃厚な鴨を石鎚の冷やはスルリと流す。
一息ついた処でご飯物となる
自然薯ご飯とナメコ汁と漬物で〆る、ふぅ・・・ココは素晴らしい店だねぇ。
早い時間の客も引き上げ、店内は大将のご友人一人と地元らしい女性客二人
厨房から顔を覗かせた大将と酒談義を交わす
大将が目を輝かせる「気持ちのイイ呑みっぷりですね」
「ゴメンねぇ、酒と料理を合わせたくて少な目のコースにしちゃって」
「いやいやいや、料理人冥利に尽きるお客さんで嬉しいです」
とてもシャイなイケメン大将の作る味は、北海道の味と言っても過言では・・・
・先付け:焼き鱈子、卵黄の味噌漬け、えんどう豆の擦り身、ボタン海老の塩焼き、じゃがバタ塩辛、焼きトマト、鮭の棒寿司、海藻の酢の物
・椀物:ごっこ汁
・お造:鮭の昆布締め、水蛸、鮪、メバル、寒鯛、鰺
・煮魚:柳の舞(ソイ)のアラ煮
・箸休:カスベの煮凝り
・焼物:鴨のふろふき
・飯物:自然薯飯、ナメコ汁、漬物
・二世古(特別純米)冷や
・石鎚(燗酒純米)燗
・竹泉(純米)燗
・石鎚グリーンラベル/燗&冷や

お世話になりました、ご馳走様~
「また是非お立ち寄りください♪」
身も心も満喫し、ブラリブラリと電停「五稜郭公園前」へ歩く・・・ふぅ大満足
(*α7R&カールツァイスで撮影)

  • 良い徳利と盃持ってるねぇ
  • 先付け七種盛り
  • ごっこ汁

もっと見る

7位

○家 (西大寺町、県庁通り、田町 / おでん)

1回

  • 夜の点数: 4.8

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 5.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2016/11訪問 2016/11/23

映画セットが如きおでん店で癒される

瀬戸内の旬と酒を堪能したが、道すがら気になる店を発見し・・・「○家」ってマルヤで良いのか?
店前に二人のお嬢さんが立つ
「待ってるの?店は一杯?」と聞けば
「友達待ってるんです、御先にどおぞ~」と屈託のない笑顔で返す
行燈は「おでん」とあるが、前情報なしに暖簾をくぐる。
カウンター向こうにおでん鍋が湯気を上げ、いい香りが漂う♪
「こんばんは、独りですが・・・」
店内は6人は座れるカウンターとテーブル3席とこじんまり、いやいやいやいや・・・映画セットが如き昭和の酒場
一つ空いてるL字カウンターの角席に滑り込む
「ごめんなさいね、お仲間に入れて下さい」
右手は観光者らしき老夫婦
左手は近所のご常連二人、そして大阪からの出張族一人、一番奥手はよう解らんご常連(爆)
ご近所に住むご常連(60代)は40年以上も通うそうだ
一時期は存続の危機にもあったそうだが、熱烈なご常連の支持により・・・開業を聞けば
「戦後すぐからだから、昭和23年からかな?」
道路拡張の立ち退きで、内装は当時とは多少変わっているそうだが、それでも昭和47年の話らしい。
外で会ったお嬢さん三人が来店
「何人さん?ゴメンね~満席なのよ」
テーブル席は空席なのに・・・
「今日は私一人なの、お相手できないのよ」
そういう事なんですね
・牡蠣、イイダコ、大根、小芋、油揚げ
・サラダ
・酒燗一杯、常温一杯
締めて¥950-

注文毎におでんを食べ易いサイズに切ってくれる優しい女将
濃い目に炊かれたおでんは酒にあい美味い
自家製マヨネーズの特製サラダも美味い、ドレッシングが如き自家製マヨネーズのサラダはご常連お薦め
「ウチの人気商品なんよ」
岡山のオバちゃんの人柄に魅かれる客も多いだろう。
何十年も変わらぬ味を提供し続けるお店
訪れたいBARもあるが、ホッコリ気分を壊したくない、今夜はココで〆よう♪
(*RX100で撮影)

  • 注文毎に増えるボタン?
  • 牡蠣、蕗、イイダコ
  • 里芋、油揚げ

もっと見る

8位

千代娘 (駅前、駅前大通、札木 / 日本料理、居酒屋)

2回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 5.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2020/02訪問 2020/03/03

豊橋の名酒場

千代娘がリニューアルオープンし四年、て事は四年ぶりに訪れる。もう四年か、早いなぁ・・・日中は暖かかったが午後七時半ともなれば流石に冷える。日本酒千代娘の熱燗で温まろう♪
お通しをつまみに一口二口と吞みだせば美魔女の登場
「素敵な店ね、大将も色男!」
・お通し:大根と蒟蒻の柚子味噌
・菜花のお浸し
・ひめ鮑煮
・刺身三点盛り
・干しアサリ
・出汁巻玉子
・タコ軟らか煮
・おから
・千代娘、八海山、出羽桜、山本

あぁ・・・ココの料理はシミジミ美味い。菜花の優しい苦みが体に染み渡る。大将の優しい笑顔と娘さんにも癒される。ん?見慣れぬ女性スタッフが1人増えましたか?彼女の接客態度もイイですねぇ♪
そして思う、近ければもっと・・・
(RX100m3で撮影)
(2016/2/某)
大女将の御不孝、もらい火により店舗全焼。と、度重なる災難から立ち直られ、二年と三ヶ月ぶりに見事リニューアルオープンを果たした愛知の名酒場「千代娘」さん。真っ先に火事の訃報をお教え下さった豊橋のマイレビさんと、開店二日目に伺う事になった♪
白を基調とした真新しい建物、創業当時から店の顔だった欅の看板もどうどうと掲げられる。しかし、この看板は1/3が焼失した、ご常連のご厚意で復元し頭上で客を迎える。折しも雨降る午後5時、大将の盛り塩する姿を写真に収めてると
「penさんですね?初めまして」と、ごん左衛門さんの登場
「あははは、恥ずかしい姿を・・・今夜はヨロシク♪」
真新しい木の香漂う店内は、以前より少しコンパクトか
「使い勝手が解らず、まだまだ慣れませんや」と、はにかみながらも嬉しそうな大将
千代娘むすめも笑顔の出迎えにホッと胸を撫で下ろす♪
店内には太田和彦氏からの祝いの生花も届く。
振舞い祝い酒の枡酒から始め、ヱビス瓶ビールで乾杯。お通しはおから・・・大皿料理から、鰯煮蛸軟らか煮お煮しめをいただく。合わせる酒は勿論「千代娘」のお燗、しみじみ美味い酒だ。派手さは無いが丁寧に味付けされたおばんざいとあう!
今日から、千代娘の新たな歴史が始まる事でしょう、心よりおめでとうございます。
(*RX-1で撮影)
-------------------------
(2012/3/某)
全国の居酒屋を歩き回って本を書かれている太田和彦氏の著作「ニッポン居酒屋紀行」にも掲載され
読んだ方々が千代娘さん目的に豊橋を訪れるそうです。
刈谷での会議が終わったのは午後三時半、今日は帰社しないと会社へ告げた。
JRに乗り、降り立った駅は「豊橋~」
東口から松葉公園方向を目指す、この辺りの筈なんだが・・・脇道へ入り住宅に囲まれる様にヒッソリと佇む千代娘があった。
午後五時15分
カウンターの一番奥に、手作りのコースターと箸置きに箸がセットされ
「どうぞコチラへ」
と着物姿に割烹着、笑顔の優しい千代娘が迎えてくれた。
時間が作り出す独特の艶とでも言おうか、店内はいい感じに古くなってる。
そう言えば、地元で贔屓にしてる店も、改装前はこんな雰囲気だったなぁ・・・
実は、二十数年前にココへは訪れた事があるんです。
○C全国大会豊橋大会が開催された時に・・・
「あら、西○さんが理事長の時ですよね。そうだったんですか」
と、その事をキッカケに千代娘さん、ご主人、千代娘娘さんともグッと距離が縮み話が弾む。
お通しの味噌蒟蒻はシッカリ温められ、甘味噌が心地よい。
旬の刺身の三種盛りを待つ間、大皿から鰯の煮付ときんぴらごぼうをいただく
サッポロ黒ラベルは半分しか飲んでないが、三種盛りが出れば酒でしょう♪
静岡は浜松の酒、千代娘をぬる燗でいただく。
血合いの嫌いな私だが、初鰹はアッサリと美味しく、酒は旬の魚を美味しく洗い流してくれる。
煮て美味い魚を聞けば、メバルとカワハギがあり、カワハギは肝が残してあるそうな
大きさも一人で丁度イイサイズだったので、迷わずカワハギの煮付を注文
既に酒は二合徳利二本目に♪
〆に出汁巻き卵とお茶をいただいた。
会計は一万を少し超えてしまったが、この味とこの雰囲気ならば十分に満足が行く。
「ご馳走様でした、また来ます。」
と、暮れた街を駅を目指し歩く、冷たい風が心地よい・・・しかしこの後事件が!
酔った身に電車の揺れが・・・、ついつい深い眠りに陥り、気が付けば名古屋もすっ飛ばし岩倉駅???
九時には十分帰宅できるはずが、帰宅は十時になってしまった・・・(汗)

  • 刺身三点盛り
  • ひめ鮑煮
  • 久し振りだな

もっと見る

ページの先頭へ