ガレットブルトンヌさんが投稿したEl Celler de Can Roca(スペイン/ジローナ空港 (GRO) 周辺)の口コミ詳細

ガレットブルトンヌのレストランガイド

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El Celler de Can Rocaジローナ空港 (GRO) 周辺/スペイン料理

1

  • 昼の点数:5.0

    • ¥20,000~¥29,999/ 1人

      訪問時点の為替レート換算での金額になります。
      • 料理・味 5.0
      • サービス 5.0
      • 雰囲気 5.0
      • CP
      • 5.0
      • 酒・ドリンク 5.0
1回目

2019/02 訪問

  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味5.0
    • | サービス5.0
    • | 雰囲気5.0
    • | CP5.0
    • | 酒・ドリンク5.0
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人訪問時点の為替レート換算での金額になります。

わくわくが止まらない、夢の午餐

「さすが」としか言いようのない、素晴らしい内容でした。

12時半から始まった午餐が終わったのは、午後6時。

5時間半の間、それはまさに夢の中の出来事といえるような

あまりにも楽しく、おいしく、ワクワクが止まらない体験となりました。


この日、ジローナの空は紺碧。

バルセロナから車で1時間ほど。

中世の面影を残す市内を少し散策してから、向かいました。

入り口を入ると、中庭があり、アポイントの12時半まで、

テラス席で少し休憩。

ご存知のとおり、世界のベストレストランで第2位。

世界一予約至難とも言われています。

1986年にロカ兄弟によって創業され、その後、

3人目の弟も加わり、シェフ、ソムリエ、パティシエという

布陣です。


ご両親も料理人で、伝統的なカタルーニャ料理に、

抜群の創造性を加え、地元素材を駆使しています。

そのクリエイティビティたるや、私の想像などはるかに

凌駕するレベルで、最初から最後まで

唸りっぱなしでした。

お味の良さはもちろんですが、ひとつの食事、というものが

こんなにも楽しいときとなるのか・・・と改めて

感じさせられました。


店内は、総ガラス貼りで、

客席に囲まれた中央には、中庭があり、

白樺の林が・・・。


メニューは、tasting menu と feast menu の

2種類。 あらかじめ、feast menuをお願いしました。


プレゼンテーションのすばらしさには、目を見張るものが

ありました。 いたずらに驚きがあるのではなく、

きちんと、それぞれのプレゼンに意味があります。

それでは、5時間半の饗宴、開始です。


1、世界

  なんと、地球儀が登場。
  それもアンティークなスタイルです。
  土台となるところから5本の腕がでていて、
  その先に5種類のアミューズがのっています。
  アミューズは5か国を表しています。
  そのうち、3か国は、腕が地球儀の国の位置を
  示していますが、あとの2か国は、味わって、
  どこの国か当てて、そこに腕を動かします。
  当たると、地球儀の上部がカパっと開き、
  内部に、またアミューズが。
  1品目から、この手の込んだ仕掛け。
  もう、初めてディズニーランドに来た子供のように
  なってしまいました。

  5か国は、
  ① タイ  鶏肉、コリアンダー、ココナッツ、カレー、ライム
  ② 日本  味噌のクリームボール
  ③ トルコ ケバブ、ヨーグルト、ミントソース
  ④ ペルー カウサリメーニャ(ポテトサラダにホワイトチョコ)
  ⑤ 韓国  パン粉のパンに、ベーコン、キムチ、ごま油を挟んだもの

  地球儀の中: 内部は、まるで溶岩のような造り。
         ぼーっと発光する台座に、透明の球体が。
         中身は、海水のジェルで、
         キャビアやいくらが入っています。

2、ジローナ近郊のバルの思い出

  これまた、仕掛けがよくできていました。
  テーブルセッティングのお皿は、円の1/3がタイルのような
  模様になっています。 これ、単なるデザインではなく、
  ちゃんと意味があります。
  ポップアップを角度にあわせ、そこに設置します。
  ポップアップには、2兄弟の幼いころの様子と
  3人目の弟はまだ生まれていなかったので、
  雲の上に。(笑)
  ポップアップを設置すると、タイルの模様は
  台所になることがわかります。
  そこに、5種類のアミューズが運ばれてきます。
  ① モンセのお肉のカネロニ
  ② シェリーであえた腎臓
  ③ 鱈のブランダード
  ④ ハーブ酒とオレンジボンボン
  ⑤ 烏賊のから揚げサンド

3、珊瑚
  
  「さて、これから海に行きましょう」と。
  銀の珊瑚が登場。
  その先は短い柄のついたスプーンになっていて、
  2種のアミューズが。
  ① ザル貝(ベルベレッチョ)とレモン
    初めていただいた貝ですが、こちらでは一般的。
    お味はアサリに似ています。
  ② 鮪のはらみと生姜の酢味噌

4、オリーブ盆栽

  まさに、鉢植えのオリーブの木が登場。
  よく見ると、グリーンとブラックのオリーブが
  成っています。いや、かかっています。
  というのも、これ、
  ① グリーンオリーブのアイスクリーム
  ② ブラックオリーブ天ぷら
    こちらには、アンチョビが少し入ってきりりと味を
    しめています。

5、アバス ア ラ カタラナ
  カタルーニャ風そら豆のタルタルで、
  カタルーニャのお母さんの料理です。
  
  美しい緑の葉型の皿に、
  本物のそら豆の葉が並び、そこにそら豆のタルタルが。
  豆のピュレに、レモンの白い皮の部分、黒いソース、
  ソーセージをあしらって。
  葉型の皿は、LUESMA&BEGA のもの。スペイン産です。

6、トリュフ ブリオッシュ

  中華まんのように作ったブリオッシュに、
  トリュフマヨネーズとマッシュルームが入っています。
  トップに、黒トリュフを。

7、赤いサラダ

  酢でマリネしたビーツ
  人参
  炭火焼した赤ピーマン
  赤紫蘇のゼリー
  赤玉葱
  セロリ
  コリアンダー
  ざくろ

  ひとつひとつに仕事がしてあり、
  食感の違いを楽しめます。

8、金の鯛

  皮目を金箔でコートした鯛
  アーモンド豆腐とキャビア
  ソースは、日本酒とライチ

9、カルソット

  バルセロナの冬の風物詩で、真っ黒に焦がした葱です。
  が、こちらでは、
  黒ゴマの灰と、ナッツやピーマンで作った
  黒いロメスコソースで、焦がさない葱を。

10、手長海老

  セージ(アルテミザ)、バニラオイル、
  焦がしバターのきのこソースで。

11、烏賊のタルタル

  なんと、烏賊のタルタルの間に、
  ウサギの腎臓とリブ。
  イカ墨とローストしたうさぎのソースで。

  この組み合わせと調理法のコンビネーション、
  どうやっても思いつきません。

  和紙のように見える真っ白な花のような皿は、
  PORDAMSA。 これもカタルーニャのメーカー。

12、芽キャベツ

  キャベツ、アンチョビのソースで。
  黒トリュフの塊を、目の前で削ってくれます。
  2日前から始まったばかりの新メニュー。
  ソースのコクが得も言われぬお味。

13、メルルーサ

  レアに火入れしたメルルーサに、
  メルルーサの骨のソース。
  グリーンピース、ロケット、青唐辛子で
  きれいな緑の泡とピュレを。
  

14、かさご

  燻製にしたかさご一匹がどーんとプレゼンされます。
  それをサービスの方が、ワゴンで丁寧に切り分けます。
  海藻とイソギンチャクが中に。
  たっぷりの魚のスープと。
  目、頬、尻尾はそれぞれきれいにディスプレイされ、
  身とは別に供されます。

15、ウナギ

  レブレの湿地帯産のウナギの燻製と炭火焼
  ニンニクと赤トウガラシの泡
  ポテト
  サフランオイル

  ウナギの皮が艶々して、日本のかば焼きとは
  まったく異なるイメージ。

16、トリュフスフレ

  「黒トリュフ軍艦」とでもいいましょうか。
  黒トリュフで囲われた中に、3日間低温調理した
  仔牛と牡蠣のブレードを。
  その上から、黒トリュフをたっぷり削って。

  贅沢以外のなにものでもありません。

17、マグレ鴨の燻製

  鴨のソース
  くるみソース
  オレンジのバリエーション(オレンジの泡、ムースなど)

18、野兎

  野兎のコンソメをいただきながら、
  野兎のいろいろな部位やパテを、
  ビーツのピュレ、黒にんにくピュレ、
  カカオの粉、メレンゲ、トリュフ、
  そして、蒸留した土と。

デザートに入る前に、パンをご紹介。

*オリーブオイルフォカッチャ
*トラディショナル
*胡麻パン
*トマトブリオッシュ
*オリーブブリオッシュ
*ワインパン
*アプリコットとくるみ

パンがすべてあまりの秀逸な出来。
特に、ブリオッシュのおいしさは世界の頂点。

ここからデザートです。

1、ペトリコール

  「雨の香り」
  日本語にはない表現ですが、
  ペトリコールとは、雨が降った時に地面から
  上がってくる香りのこと。
  土を蒸して、その水蒸気を冷やした液体、
  つまり蒸留した土です。
  それに、松脂シロップのアイス、
  いなご豆のクッキー、乾燥したもみの木、
  カカオビスケット。

  奇想天外な組み合わせに感じますが、
  おいしいです。
  正直、雨が降った土の香りを感じたかは疑問ですが、
  それは私がそういう感性に疎くなっていたからかも
  しれません。 気づきのあるデザート、初めてでした。

2、ウイスキー

  ウイスキースポンジに、
  ウイスキーと卵のアイス。
  生クリームと黄身のクリーム、くるみを

3、カカオからチョコレートまで

  生のカカオ→発酵→焼いてチョコレートになるまで。
  そのグラデーションを、
  カカオパルプ、ライチ、酢とマンサニーリャワイン、
  アーモンドミルク、レーズン、チョコレートで表現。

  そこに、ブラウニー、チョコレートソルベ、自家製チョコレート、
  カカオニブを添えて。

4、チョコレートワゴン

  4種類のチョコレートのチョコレートワゴンが登場。

5、デザートワゴン

  ここで、遊園地のようなデザートワゴンが登場。
  本当に楽しい演出で、またまた子供心に戻ります。
 

ここで、席をテラスの見えるソファ席に移動し、

ワゴンのミニャルディーズとティーを。

*チョコ&チャイ
*イチゴゼリー
*青りんご、パイナップル、柚子の
 パートドフリュイ
*パッションフルーツ、ライムのマカロン
*ボンボンショコラ
*プラリネ(くるみ、芥子の実、パチパチ)
*ギモーブ
*マドレーヌ

オリジナルハーブティー

お供は、赤ワインをグラスで。
LA PERDIDA
ビオディナミック農法による
ガルナッチャ・ティントレラ。
ガリシア地方のワイン。
ミドルテイストです。

私はグラスにしましたが、こちらのワインペアリングは

本当に素晴らしく、まずお目にかかれないようなレアな

ものが次々登場。

さすが、6万本のセラーの威力です。


すっかり夕刻になったころ、

ミニャルディーズとティーが終了。

さて、このあと、キッチンとセラーを見せていただける

とのことで、またまたワクワクです。

キッチンは、ディナーの支度に入っていました。

各セクションで部屋が分かれています。

6万本を収納するセラーは、圧巻。

どうやって管理しているのか・・・・。

このあと、ソムリエを務めるロカ氏と記念写真も

撮らせていただきました。


想像を超える料理のマリアージュと、創造性。

果てしない時間と技術が読み取れますが、

けしてスノッブではなく、あくまで、

さらりとフレンドリーなところが印象に残りました。

あくなき素材と技への探求心。

心からのホスピタリティ。

さすが、世界の王座に輝くレストランです。

感動しました。


  

  • 金の鯛

  • 珊瑚

  • うなぎ

  • 金の鯛

  • 世界

  • ジローナ近郊のバルの思い出

  • アバス ア ラ カタラナ

  • 世界

  • ジローナ近郊のバルの思い出

  • メルルーサ

  • かさご

  • 芽キャベツ

  • 3人を表す3つの石

  • かさご

  • 芽キャベツ

  • パン

  • パンに見えるお皿

  • アバス ア ラ カタラナ

  • かさご

  • 世界

  • メルルーサ

  • 珊瑚

  • ジローナ近郊のバルの思い出

  • 外観

  • 外観

  • 外観

  • 外観

  • 外観

  • 外観

  • テラス席

  • 建物の窓

  • 中庭

  • 中庭

  • キッチン

  • キッチン

  • キッチン

  • キッチン

  • キッチン

  • アーモンドの木

  • ウイスキー

  • ワインセラー

  • ワインセラー

  • 受賞歴

  • ジローナ近郊のバルの思い出

  • かさごをさばいています

  • 赤いサラダ

  • うなぎ

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  • 世界

  • ジローナ近郊のバルの思い出

  • ジローナ近郊のバルの思い出

  • 珊瑚

  • セッティング

  • 地球儀の脚

  • 世界

  • 赤いサラダ

  • 烏賊のタルタル

  • メルルーサ

  • 世界

  • 手長海老

  • 世界

  • 芽キャベツ

  • かさご

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  • 芽キャベツ

  • カルソット

  • トリュフブリオッシュ

  • 珊瑚

  • 赤ワインのパン

  • 世界

  • 黒トリュフをかけて

  • オリーブ盆栽

  • 世界

  • カルソット

  • カルソット

  • ジローナ近郊のバルの思い出

  • うなぎ

  • オリーブ盆栽

  • トリュフブリオッシュ

  • 珊瑚

  • 烏賊のタルタル

  • 野兎

  • チョコレートワゴン

  • トリュフスフレ

  • チョコ&チャイ

  • ミニャルディーズ

  • トリュフスフレ

  • トリュフスフレ

  • ウイスキーのデザート

  • カカオからチョコレートまで

  • チョコレートワゴン

  • サロン

  • ペトリコール

  • ウイスキーのデザート

  • トリュフスフレ

  • チョコレートワゴン

  • 野兎

  • デザートワゴン

  • ミニャルディーズ

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  • マドレーヌ

  • デザートワゴン

  • ミニャルディーズ

2019/03/12 更新

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