『晩秋の得月』信楽の置物さんの日記

柚子湯の代わりに、柚子も入浴剤もケチって食べ終えたミカンの皮を風呂に入れてみたら。。。

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信楽の置物 (60代後半・男性) 認証済

日記詳細

え~…
すっかり冬支度が必要な季節になって参りましたな~。
まぁタマにはリアルタイムの日記でも、てぇコトになりまして…
いやぁ、「季節先取り」もそれはそれでイイんですけどね、
アパレル業界の季節感は、どうにもいただけませんですね~。
何しろ、欲しい時に欲しいモノが売っていない。
例えば、真夏に夏服が買えない、残暑の時期だとなおさら買えない、
これって、どうなんでしょうね~。

なーんてコトを考えますと、やはり季節に合うた諸々のモノのほうが
イイってぇコトになりますな。

さて。今は「晩秋」…かな?
「中秋の名月」てぇ言葉がありますが、今夜は「晩秋の得月」でゴザイマス。
近所の酒屋に「得月、入荷しました。」なんてぇ札が掛かっておったので
ついフラフラと衝動買いしちまいまして…

いやね、近所の酒屋云うても場末の鄙びた酒屋じゃなくて
立派な「朝日酒造特約店」なのですね、これが…
だからこそ「得月」なんてぇ酒を売ってるっちゅうワケで。
ついでに「久保田・萬寿」と「天狗舞・山廃吟醸」「四季桜・花宝」なども衝動買い。

実を言うと「得月」は初めてなのです。
そりゃアナタ、「萬寿」が\3,490-の酒屋で\4,090-ですからね~、
そう簡単には買う気にもならんでショ。

ナゼ今回買う気になったのか?
それはデスね、かの有名な食べログ界の文豪、桑畑30郎センセが
用賀の某店に置いてあったとかレビューに書いてあったモノだから、
そんなにウメェなら、飲んでやろうじゃねぇか。
と、エっラそうなコトを思ったワケであります。

さてこの「得月」、30郎センセも書いておられましたが
な、ナンと、精米歩合は28%であります。
つまり7割以上削ってしまうという、何とも贅沢な酒であります。
ちなみに「萬寿」は…ラベルに書いてないし…でも35%だったハズですな。
「天狗舞」で45%、「花宝」で50%、この辺りは良心的です。
品評会に出すような大吟醸酒などは大抵35~40%ですからね。

して、そのお味は?
まずは口開けは常温で頂きます。
火入れしてあるお酒は、やたら冷やすよりも常温のほうが美味しい場合があるからです。
一度冷やしてしまったらもう冷やしたままにするしかないので…

…あれ?“28%”とそのお値段から、もっと芳醇な吟醸香を勝手に予想してしまいましたが、
そうでもない…
う~む…それならこんなに磨く意味があるのだろうか?
というのが正直な第一印象ですな。

同時に呑み比べた「花宝」のほうが、ふくよかな吟醸香を味わえたので
余計にそう感じてしまいました。
この時点では、「得月」は高いだけの酒かな、と。

次に冷やして呑んでみました。
おっ!これは!
冷やしたほうが良さそうです。
スッキリとキレの良い酒になりました。
吟醸香は口に含んだ後の温度差によって花開くような感じです。
常温で飲んだ時に感じた“重さ”がやわらいだようにも思えます。
これは、あとを引きますね。
何しろ、このアトに飲んだお酒が物足りなく感じてしまいます。
「萬寿」でさえも余計な雑味があるように思えて来ました。
コイツゎヤバい…また買ってしまいそうです。
30郎センセに責任とってもらわねば…(¬.¬)
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