7回
2023/11 訪問
冬の「おぶね」も旬の地産食材が怒涛のオンパレード
静岡県菊川市「新日本料理おぶね」で冬もいつもの「おぶね」メンバーでカウンターを埋め尽くす。
カウンター席は店主:高木一樹さんの素晴らしいパフォーマンスを目前に、愉しく会話も楽しめるので特等席である。
クエ、浜名湖産のふぐ、どうまん蟹等の冬の味覚がふんだんに使われた2023年冬おぶねも季節満載コースを戴きましょう。
【本日の御料理】
▪️ とんぶり(北海道産)入り焼き胡麻豆腐
近江鴨の銀餡、フォアグラの裏漉しバターソース。
胡麻豆腐を焼いて中側がトロッと感じる。鴨の治部煮仕立ての銀餡ソースにフォアグラバターソースが加わり、濃厚でコク深い風味で包み込まれた逸品。
▪️クエ(御前崎産)の唐揚げ、赤山椒塩
インパクト大な大振りのクエを骨ごと唐揚げ。「おぶね秘伝スパイス」で刺激的なオトナ仕立てのOFK唐揚げは赤山椒塩でさらにお好みのスパイシーさを加えて戴く。手で豪快に齧り付きクエの艶やかコラーゲンエキスで手と口の周りがテカテカな輝きを放つ。
▪️朝採れふぐ(浜名湖・舞坂産)刺身
旬のふぐは浜名湖・舞坂産。てっぴ、てっさを数ヶ所部位分けされて盛りつけられている。てっさは1週間熟成と朝採れを豪華に食べ比べ。自家製ポン酢と酢橘岩塩の2つの調味料で味わいの違いも楽しめます。
▪️鰹のたたき
鰹のたたきと言えば、夕方に採れたもち鰹が有名な静岡。流石に夕方に採れたもち鰹ではないが鮮度の良さは噛みしめた時の鉄分ぽい風味が物語る。鰹のたたき専用に仕入れた日本酒をマリアージュさせて戴けば抜群の風味。
▪️どうまん蟹(奥浜名湖産)
幻のどうまん蟹を茹でたてのタイミングで目の前で解し身にして提供。冬の恵みを感じる風味豊かな蟹の味わいで一同沈黙。蟹の甲羅に熱燗を注ぎ、蟹味噌と熱燗が渾然一体のうまい酒も振る舞われる。
▪️鮭と帆立のイクラ銀餡、振り柚子
鮭には程よい熱が通りほっくりとした食感。鮭とイクラの親子共演は柚子の薫りで纏りよくあっさりと感じる。
▪️夢咲牛三角バラのトリュフすき焼き
「おぶね」定番のメイン肉料理は夢咲牛のトリュフすき焼き。食べ応え感じる厚めカットのバラ肉を、艶々濃厚卵黄をコーティングして豪快に戴く。噛み締める度にトリュフの薫りが口の中で花咲く貴賓高いすき焼きの味わい。
▪️トリュフごはん、帆立バター、炙りうに
トリュフすき焼きにトリュフごはんの贅沢な〆ごはん。帆立バターのコクと炙ったうにの濃厚さも加わり怒涛の味わい。
▪️松茸と蛤の土瓶蒸し
赤だしでなく土瓶蒸しが汁物として振る舞われるのも嬉しい。今年の松茸もこれで最後かな?
▪️ピスタチオアイスとクリームチーズのムース
クレマモーレのピスタチオアイスにクリームチーズが組み合わさりさらに濃厚な味わい。口溶けよいクレマモーレのアイスがとても好き。
料理を堪能しながらペアリングと称された飲み放題化された飲物が美味しすぎてついつい盃が進んでしまう。日本酒、焼酎、ワイン、ビール等がとめど無く大盤振る舞いされるのもおぶね・高木流のサービス。
今回も大満足
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/12/03 更新
2023/06 訪問
菊川の至宝「おぶね」で愉しむ農作物の恵みと海の幸
静岡県菊川市は豊かな自然環境で農産物に恵まれ、周辺には自動車関連の工場や、御前崎にも近いため豊かな海の恵みにも恵まれています。
菊川市で永らく会員制で営んできた「新日本料理おぶね」は東京や大阪、名古屋など全国の食通の人達が忍んで通う銘店。
コロナ禍により一般のお客様の予約を受け付けるようになり、訪問してから虜になってしまった素晴らしきお店。
高木一樹大将の繊細な日本料理の技と知識、そして、食材に対するこだわり、料理に合わせるお酒の取り揃えなど全ての点で細やかな気遣いとセンスを感じ、訪問する度に至高の慶に包まれています。
今年も青梅の甘露煮を仕込むシーズンに「新日本料理おぶね」に訪問できて、愉しいひと時を過ごさせて戴きました。
【本日のコース】
●お通し:冷製玉締め
蓴菜とブルーベリーの冷製茶碗蒸し。初夏から真夏にかけて蓴菜は旬の季節を迎えます。プルプルのゼラチン状の食感が喉越し良く、クリームチーズソースと銀餡仕立ての冷製茶碗蒸しが涼を感じさせてくれます。
●お凌ぎ❶: 飯蒸し
炙ったとうもろこし、蒸した鮑を餅米に載せ蒸し上げた飯蒸し。とうもろこしは「甘々娘」と言う静岡県産の幻のとうもろこしと評される弾ける程の甘みが特徴。バターを上に乗せて、蒸し鮑ととうもろこしにまろやかな風味付けでコク深く仕上げられて真夏を先取りした気分に。
●お凌ぎ❷:毛蟹クリーム和えとキャビア
毛蟹をクリーム和えした瓶詰め。蓋を開ける真ん中には春野キャビアが鎮座している贅沢な一品。毛蟹の旨みにキャビアの塩気の強い濃厚な味わいがシャンパンと非常に良く合う。瓶に貼られたおぶねオリジナルパッケージが高級感をより一層感じさせる。
●お造り:本めじ鮪(越前岬)と真鯛(御前崎)
3歳以下の幼魚の本鮪は脂は少な目で赤身の若々しさが力強く感じる。真鯛はコリッと食感良くタンパクな味わい。調味料は2種(土佐醤油、塩山葵&黄金柑)用意されて、本めじ鮪はかつお出汁とみりんの甘さが感じる土佐醤油で赤身の力強さを引き立たせ、真鯛は黄金柑を絞って塩山葵と合わせてさっぱりと。
●蒸し物:土瓶蒸し
鱧(舞阪)、遠州灘の蛤、駿河鶏 巻海老 三つ葉を土瓶蒸しで出汁の旨さを味わいます。蛤から滲み出る味わいがカラダ中に沁みていく優しい味。ホッとココロも温まり笑顔が自然に出る極上の出汁。
●焼き魚:和良川産天然鮎の塩焼き
郡上市の清流・和良川で採れた鮎は地下から吹き上げる湧き水の力で藻の臭みも感じない澄み渡るタンパクさが特徴。6月解禁の鮎を贅沢に2匹も塩焼きで戴ける贅沢さ!
●替り鉢
折戸茄子(清水産)の含ませ
折戸茄子にじっくりと出汁が染み込むように含め煮して、トリュフクリーム餡を掛けて仕上げた逸品。この茄子が素晴らしく美味しい。サマートリュフもふわふわの綿菓子のように削られて薫りも愉しめる逸品。
●肉料理:遠州夢咲牛 炭火ステーキ
稀少部位カイノミを炭火の七輪で焼き上げメイン料理。
火力の強い炭火で外側カリッと焼き上げるビステッカのような焼き具合が堪らない。味付けは塩山葵、カシューナッツとバルサミコのソース、特製マディラと赤ワインのトリュフソースで味の変化を楽しみます。
●香の物
柴漬け 芥子小茄子
●赤だし
●食事
泉州水茄子とコシアブラの土鍋御飯
茄子の薫りにコシアブラのほんのり苦味が感じるオトナの味わい。
●デザート
湘南ゴールドのイタリアンジェラート
林檎の2色ゼリー
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/06/24 更新
2023/04 訪問
オトナの遠足「新日本料理おぶね」編(静岡・菊川市)
お馴染み食べ友メンバーでオトナの遠足を計画
向かうは静岡県菊川市「新日本料理おぶね」
2022年に初訪問して大ファンになった「新日本料理おぶね」を、いつも仲良くして戴いている皆さんに知ってもらうべく大宴会。いつもの食べ友さんを中心に飲食店オーナーさん等総勢10名が菊川市に大移動です。
「新日本料理おぶね」高木大将も総勢10名を迎える為、旬の食材を仕入れて、ワインも田崎真也さんセレクションと日本酒等を取り揃えてくれ、スペシャルな一夜を過ごす事が出来ました。
【本日のコース】
⚫︎お通し
①水茄子と平スズキ昆布〆
水茄子と平スズキに梅肉とフレッシュ花山椒を添えた春爛漫の一品。
②地元甲イカ 木の芽味噌和え
木の芽味噌を満遍なくまぶし、春の伊吹で包まれた甲イカは口いっぱいに爽やかな木の芽の薫りを運んでくれる。
⚫︎揚げ物: 稚鮎(天竜川産)唐揚げ&コシアブラ天ぷら
稚鮎は唐揚げにする前に生きたままの稚鮎を見せて戴き、とても綺麗で艶々の稚鮎に感激。カリッと上がった稚鮎を2匹も贅沢に戴きます。添え合わせはコシアブラの天ぷらで少し苦味も効いて山菜らしさが感じられます。
⚫︎お造り
・鱧(舞坂産)湯引き
・平目刺身(御前崎)
春爛漫と思った前菜からお造りでは鱧が登場して初夏の味わいをはしりで戴く。調味料は「塩山葵・梅肉・穂紫蘇・真妻山葵」が準備されて味の違いも愉しめる贅沢さ。
⚫︎土瓶蒸し
長野モリーユと鱧、蛤(遠州灘産)、三河鶏、海老が入った土瓶蒸し。蛤に鱧が加わり味の広がりが愉しめる土瓶蒸し。
⚫︎進肴
・毛蟹甲羅詰め(オホーツク浜茹で)
オホーツクの海岸で浜茹でされた毛蟹を丁寧に解して、綺麗に掃除したものを甲羅に詰め直し、土佐酢と新生姜で味を調節しながら戴きます。蟹はやっぱり土佐酢が一番で、蟹専用の日本酒がいいアシストをしてくれた。
・ホタテクリームとキャビア&生雲丹添え
ホタテをヨーグルトとクリームチーズ等のミルキーなソースで合わせ、味の濃厚なキャビアと雲丹で味わうおつまみ。ワインと蟹用の日本酒と非常に良く合う。
⚫︎焼き物:牡蠣と浜北産ブルーベリーの西京味噌焼
牡蠣にブルーベリーを組み合わせ、その上に最強味噌で蓋をするアイデア料理。意外なほどに牡蠣とブルーベリーの相性が良かった。
⚫︎替り鉢:桜マスの利休餡
カリカリに揚げられた桜マスはふっくら揚げられ、加茂茄子が利休餡を吸って、同時に口に含んで戴くと味の融合が非常に絶妙。
⚫︎肉料理:遠州夢咲牛・フィレ肉のトリュフすき焼き
〆は夢咲牛のトリュフすき焼きですが、今回はなんと厚めにカットしたフィレ肉に贅沢にもトリュフをたっぷり掛け回して風味を効かせたトリュフすき焼き。この厚みとフィレ肉の肉質の良さで脂モタレしない極上の逸品。お茶碗のご飯にフィレ肉と卵黄を載せてフィレ丼として戴きました。
⚫︎ご飯
掛川コシヒカリ
香の物
赤だし
⚫︎デザート: イタリアンジェラートミルク寄せ
ローストピスタチオ、ミルクソース、アーモンド等の芳ばしい薫りを纏ったデザート。
飲み物は料理に合わせたペアリングコースで、スパークリングワイン、日本酒、白ワイン、オレンジワイン、白ワイン等がどんどん注がれて凄い贅沢な思い。
メンバーの誰かが「こんな海賊のような飲み方したら死んじゃうと言っていた」笑
季節の食材をふんだんに使い、飲み物もそれに合わせたスペシャルな組み合わせで本当に素晴らしい春のオトナの遠足が出来ました。次回は秋の遠足が決まったので楽しみです。それまでに、ふらっと単独行動で来ちゃうと思うけど。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/05/22 更新
2022/11 訪問
冬のおぶねは「越前かに」が思う存分堪能できる!
静岡県菊川市「新日本料理 おぶね」
住宅街に黒塀の日本建築が威風堂々と砦のように鎮座する。
門を潜りアプローチを歩いていく雰囲気がとても素敵で高揚感が掻き立たされる。
「越前かに」のコースが始まったとの事で高木大将の蟹コースを堪能しに訪問した。「越前かに」は、福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニ。全国各地にある蟹の中でも越前かには皇室に献上されている唯一の蟹との事。
「越前かに」コースは本ズワイガニ蟹タグ付き活き蟹と新和食のコースで¥38,500だが、タグ付き訳あり脚折れカニコースだと¥22,000で戴く事ができる。
サラリーマンには訳ありコースが背伸びしてやっと手が届く高級メニュー。頑張って靭帯伸びそうなぐらい背伸びしてみた。
【本日のコース】
・越前 本ズワイ蟹タグ付き 訳あり脚折れ蟹コース ¥27,500
※夢咲牛トリュフすき焼き
・ペアリング【飲み放題】¥5,500
●どんぶり焼胡麻豆富(海老味噌焼)
● 契約農園さんの熟成じゃがいもの唐揚げと自家製生からすみ
●お造り
・越前かに氷水で締めてプリプリにした蟹刺し
・さわら(福井県産)たたき
・鯛(御前崎産)薄塩
●なごりの松茸(山梨県昇仙峡)と秋トリュフ(イタリア産)の土瓶蒸し※地蛤、巻き海老、三河赤鳥
●坊主銀宝(北海道産)西京焼
●越前かに甲羅焼
●蟹味噌焼きと蟹刺しの身
●甲羅酒
●アワビの唐揚げ※銀杏、赤山椒塩
●遠州夢咲牛のトリュフすき焼き
●越前かにの炊き込みご飯
●デザート※秋トリュフのイタリアンジェラート
葡萄 柘榴 らフランスのスープ
今回は「越前かに」の脚折れ訳ありに定番の「夢咲牛のトリュフすき焼き」の贅沢三昧なコース。
脚折れ訳ありとの事でしたが登場した「越前かに」はちゃんと全ての脚があり、高木大将が満面の笑みでコレは少しサイズ小さいから脚折れ訳ありにしてあげるとのサプライズ!
泡をブクブク噴き出す「越前かに」をカウンター越しに捌いていく光景はエンターテイメントショー。焼きガニ、蒸し蟹、刺身、かに炊き込みご飯などそれぞれに使う部位も説明してくれて期待が益々膨らみます。
お造りは活蟹ならではの華開く冷水締めをされて登場します。醤油、割り醤油、蟹酢などで味変しながら戴きます。個人的には蟹酢で食べるのが一番身の甘味が際立って感じた。
蒸し蟹と浜湯で蟹の食べ比べも戴き、越前で水揚げされてすぐに釜茹でされた蟹の美味さにビックリ。
焼きガニは蟹専用の熱燗と冷酒をペアリング戴き、蟹味噌焼きと蟹刺しの身も堪能。蟹味噌の旨さが残った甲羅に日本酒を注いで甲羅酒を戴けば、甲羅酒で冷酒を飲む謎の行動に出てしまう。
蟹三昧に舌鼓を打ちながら、蒸し鮑の唐揚げと焼魚は赤ワインで愉しみメインの夢咲牛へ。
トリュフすき焼きの準備を見ているのもまた楽しい。夢咲牛の肉をトリミングして脂身ですき焼き鍋を温めてから特製トリュフ割下を鍋に入れて丁寧に仕上げてもらいます。
トリュフが大盤振る舞いに牡丹雪のように鍋に擦りおろされて香りも周りに充満。この匂いで赤ワインがグイググイ。
すき焼きが出来上がるタイミングで越前かにの炊き込みご飯も炊き上がり一緒に戴く豪華な〆ご飯。これは最高過ぎる!
かにの炊き込みご飯、意外にも薬味でネギを載せて戴くとまた味が〆って素晴らしく美味しい。
贅沢三昧でボリューム満点の「新日本料理 おぶね」冬の陣も大満足の宴。
こんなに蟹食べたのは人生で初めての経験。
次回は4月の春の陣を団体予約したのでそちらも楽しみ。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/04/18 更新
2022/09 訪問
「新日本料理おぶね」2022年秋の収穫祭!堪能。
静岡県菊川市「新日本料理おぶね」
黒塀で囲まれた日本家屋は武家屋敷のような重厚感ある佇まいで、門をくぐり玄関までのアプローチを歩けばなんだか高揚感が湧き出てくる雰囲気。この瞬間から今日の料理が楽しみに思えてくる。
カウンター席とテーブル席、個室のテーブル席が設けられており、利用の用途や人数などでシーンの使い分けが出来る。
2022年6月に訪問して高木大将の人柄に感動して一発で大好きなお店となり再訪問。
【本日のコース】
●お通し:アワビとホタテキャビアクリーム
生クリームに鰹節で味を受けてホイップさせてからホタテと和えて鮑スライスで挟んだ前菜はキャビアの塩味で戴くクリーミーで磯の香りが駆け抜ける前菜。
●揚物:クエと栗、銀杏のもちおくら
クエをフライドチキンのように濃い味付けをしてガラリと揚げられた唐揚。サクサクの衣と身のふっくらしたホクホク感のギャップがとても愉しい。栗と銀杏、鱧を素揚げして添えられて酒のつまみとしても楽しめる。
●造り:鱧刺と湯引、鰹おろしポン酢、鯖寿、クエ肝ポン酢。
鱧の刺身は人生初体験。クエの刺身は肝ポン酢でタンパク質な身を濃く深く肝で味付けしながらポン酢で後味さっぱり。
●蒸物:土瓶蒸し(松茸と鱧、ホタテ)
鱧(遠州灘産)、松茸(信州産)、ホタテの土瓶蒸しは松茸の香りで秋を感じるハシリの料理。胃に染み渡る優しい和出汁に食材それぞれの旨味が染み渡りとても美味しい。
●進肴:牡蠣と柿釜焼
味噌ベースのクリーミな牡蠣のグラタンを柿をくり抜いて釜状にして焼き上げた逸品。
●進肴:つる紫と青茄子の揚げ浸し
菊の花餡を掛けた鮮やかな一品は茄子の旨さが油を吸ってトロトロ食感でとても美味しい。つる紫のシャクシャク食感も絶妙な茹で加減。
●焼物:油ぼうず
コチュジャンと豆板醤を酒粕(静岡県いそじまん)をソースにした焼魚。生粒胡椒の塩漬けが所々でアクセントになって脂をたっぷり含んだ油ぼうずには非常にマッチしていて美味しい。
●鍋物:トリュフすき焼き
「おぶね」銘物料理のトリュフすき焼きは、極上の霜降り肉を丁寧に大将が焼き上げて仕上げにトリュフを豪快に摺り下ろした絶品すき焼き。
●ご飯:松茸と栗の炊き込みご飯
松茸の芳醇な薫りに栗のホクホクした食感と甘さが贅沢な炊き込みご飯。仕上げにいくらを盛り付けられて目にも鮮やか。
●デザート
ヨーグルトのアイスクリームとシャーベット
総じて今回もコース全体のボリュームが凄い。お酒を嗜みながら全てを戴くとかなりの満腹感で動きたくなくなる程。
この季節ならではの夏と秋の食材を組み合わせて構成されたコースの内容はかなりの充実度を感じる事ができる。
何よりカウンターに座り、高木大将と周りのお客さんと愉しく会話しながら食事できる雰囲気と空間作りが素晴らしい。
今度は冬の「新日本料理おぶね」の世界を体験しに来たいと思う。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/04/18 更新
2022/06 訪問
外観の凛とした雰囲気とは裏腹に大将の柔和さは料理でも感じた。
静岡県菊川市の懐石料理のお店「新日本料理 おぶね」
美味しい懐石料理を愉しむために食通の方々がわざわざ遠方からも訪問する隠れた銘店があると誘いを受けて初訪問。
「菊川市」は茶畑の町であるが、JR菊川駅から「新日本料理 おぶね」は住宅街でポツポツと高級な料理店も点在する不思議な場所。
お店の前に到着した時に、店構えが武家屋敷や平城のようなりっぱな作りで驚いた。大きな門を開けて玄関へと向かうアプローチがなんとも高級感があり素晴らしい。
もともとこちらのお店は店主が二十数年前から営み、知り合いしかカウンター席は予約がとれない知る人ぞ知る隠れた銘店だったが、近年はカウンター席も一般予約を受け付けるようになったとの事。
【本日のコース】※お任せコース
・青梅の甘露煮
梅雨入り前後から食べられる日本料理では定番の爽やかな一品。手間暇かけて1週間以上かけて作られる青梅の甘露煮は甘味控え目で爽やかな口当たり。champagneとの相性も抜群。
・飯蒸し
もち米を水に浸けて十分にふやかしたあと蒸しあげられるため、モチモチ食感が楽しめる。具材はそら豆、万願寺トウガラシ、グリンピース、紫蘇が使われて万願寺の薫りと風味が夏到来を告げ来た。
・土瓶蒸し
マコモダケ、ブラウンマッシュルーム、はまぐり、鶏肉、海老、三つ葉などふんだんに具材が入れられた豪華版。しっかりとした出汁が胃に染み渡る極上の仕上がり。
・刺身盛り合わせ
鱧の梅肉ソース(三河湾)、平貝の炙り(三河湾)、鰹のたたき(御前崎産)、ヒラメの薄造り(雲丹、肝、分葱、スダチ)、サバの炙り、本メジマグロ(鳥取産)
まるで刺身の八寸的なビジュアルは豪華絢爛。これだけ刺身がいろいろと食べられるのは凄い。薬味や調味料もラインナップが素晴らしく、塩ポン酢は初めていただいた驚きの旨さ。
・アユの塩焼き
皮面をパリッと焼き上げられながら身はふっくら。夏を感じる極上の塩焼き。
・米ナスの田楽
赤味噌田楽と西京味噌が塗り分けられたアツアツでジューシーな一品。
・すき焼き(トリュフかけ)
極上の霜降り肉を丁寧に大将が焼き上げて仕上げにトリュフを豪快に摺り下ろした絶品すき焼き。黄味が濃厚でオレンジ色の生卵で戴くとまろやかさ爆発。
・鮑とトウモロコシの炊き込みご飯
蒸した鮑とトウモロコシをバター醤油味で仕上げる炊き込みご飯。トウモロコシの甘味とバター醤油の芳醇な香り、鮑の柔らかくプリプリした食感が素晴らしい。
・味噌汁、香の物
・デザート
冷凍ブルーベリーとアイスクリーム。ひんやり口直しのデザートは「CUVEE」のCONACと一緒に戴く豪華さ。
噂以上に素晴らしいお店。
カウンター席での食事は大将の朗らかで素敵な笑顔から発せられる料理の知識と愉しい会話がさらにお店の魅力として輝いて見えた。
お酒も地酒から有名な冷酒、ワインやchampagneの品揃えも豊富でついつい飲み過ぎてしまった。
また伺いたいと心から思える素敵なお店に出会えた喜びで帰りの新幹線は笑顔が止まらなかった。
ご馳走様でした‼!!!
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」
2023/04/18 更新
2024年2月の連休に静岡ぶらり旅をして来ました。
マイカーのチョロQくんで「浜名湖周辺、浜松市、島田市、御前崎市、菊川市、豊川市」を周遊した3日間
とても楽しく想い出深い旅になりました。
そんな想い出の中でやはり一番記念になったのは2024年新春に訪れた「新日本料理 おぶね」
訪れる度に感動の嵐が吹きまくる高木一樹大将の料理と人柄に魅了されて、今回で7回目の訪問。
【本日の御料理】
〜2024年新春スペシャル〜
御料理:¥27,500/ペアリング:¥5,500 (税込)
●お通し
御前崎メジナ昆布締め、生カラスミ酒盗和え、干し柿 山葵菜甘酢、木の芽、花穂
小鉢に多種多彩の食材を和えた珍味な一品。土佐酢ジュレでさっぱり味付けした中に、干し柿の甘み、酒盗とカラスミの濃厚な風味が七変化するかの如く口の中で現れては消える福袋のような愉しさ。
●春菊豆腐蕗味噌焼き、ふきの葉
モチモチした春菊豆腐は麩餅に近い食感で春菊の青味と蕗味噌のほろ苦さがオトナの風味で日本酒が呑みたくなる。
●浜名湖寒鰻 唐揚げ、磯自慢酒粕天ぷら、山椒塩
天然の浜名湖産寒鰻をフライドチキンのように唐揚げにした逸品。オリジナルスパイスの味わいが非常にスパイシーでサクサクな衣にふっくらとした身からは熱々の鰻エキスが閉じ込められて素晴らしく美味しい。ふぐの唐揚げやクエの唐揚げは今まで「おぶね」で戴いてきたが、鰻好きにはこの唐揚げが一番美味しい。磯自慢の酒粕の唐揚げもアイデア満載の珍味。
●豊後水道4kgトラふぐ10日寝かし、白子のトリュフソース、イタリアのビアンケットトリュフ
トラふぐのてっさは10日寝かしてしっとりした身の食感に熟成した美味しさが感じられる。白子のクリーミーさにビアンケットの刺激的なトリュフの風味と薫りが豪華料理を更に昇華させている。
●活き越前蟹(スッポンスープしゃぶしゃぶ)
・御前崎新わかめ、地元芹、ポン酢
・蟹しゃぶキャビア
・甲羅肝焼き
・甲羅酒
越前港の福漁丸のタグが付いた活き越前蟹はスッポンスープで豪華にしゃぶしゃぶ。まずは蟹足をしゃぶしゃぶして半生状態で戴けば口福感が押し寄せてくる。
蟹の出汁をまとったスッポンスープには芹と新わかめのしゃぶしゃぶを追加しえ新わかめのシャキシャキ感と磯の薫り、芹のシャキシャキ食感と独特な青味をポン酢で堪能。
蟹身をしゃぶしゃぶして解した塊にキャビアを載せて、濃厚なキャビアの風味で戴く贅の極み。
蟹身に蟹味噌を解して焼き上げた蟹味噌焼きは甲羅酒でチビチビと味わう呑兵衛には昇天する程の嬉しいおつまみ
●浜名湖牡蠣と極太白葱、聖護院かぶらあんかけ、クリームチーズ、柚子
牡蠣と極太白ネギは天麩羅にしてから、聖護院かぶらでみぞれ和えにしてあり衣に旨みが染み込んだ牡蠣と葱が頗る美味しい。
●遠州夢咲牛(鈴木牧場サーロイン)トリュフすき焼き
おぶねのスペシャリテとして定着してきたトリュフすき焼きはビアンケットトリュフを豪快にたくさんすりおろして戴きます。サーロインが卵黄に包まれて噛み締めると旨みが溢れ出す。
●帆立バターのトリュフご飯
帆立を炊き込んでトリュフを回し掛けた炊き込みご飯はバター風味でピラフのような味付け。
今回も食事のボリュームが凄くて食べきれずにトリュフご飯は軽めに1膳戴き残りはお弁当にして戴き翌日美味しく堪能。
●デザート①
ナッツキャラメル、イタリアンジェラート、コーヒークリームソース、はと麦、パンプキンシードオイル
●デザート②
・菊川大竹屋「かりんと饅頭」
・摩利支のお茶
幻の緑茶と言われる稀少な緑茶「摩利支」には菊川の銘物和菓子「かりんと饅頭」と共に戴きました。
新春スペシャルは越前蟹、浜名湖産トラふぐ、浜名湖産寒鰻など豪華食材を旬食材と組み合わせて唸るほど美味しい料理の数々。
〆のホタテバタートリュフご飯は今回初の体験。
毎回食べたい絶品の〆でお通しから〆まで完璧。
今年はシーズン毎に訪問したい。
ご馳走様でした‼︎‼︎
それではまた次回まで「ご機嫌好う♪」