1回
2014/09 訪問
秘境と呼ぶにふさわしいところ、素晴しいお宿にして旨い食事
峡谷の湯宿 大歩危峡まんなか
2018/10/05
この度は峡谷の湯宿大歩危峡まんなかをご利用いただきまして、誠に有難うございました。
すべてに対し、大変ご満足いただけたご様子が伺え、一同安堵しております。
当館の料理は、決して豪華な食材を使用しているわけでもありません。
皆様にはにし阿波で育まれた食材を活かした田舎風会席をご用意しております。
素材そのものの味、それを活かした味を皆様にご提供しております。
また当館は山間部にあるため、海の食材は使用しておりません。
折角山にお越しになったからには山の物で当館もおもてなししたいからです。
これからも皆様が喜んでいただける宿を目指して精進してまいりますので、お近くにお越しの際は当館をご利用くださいますようスタッフ一同心よりお待ちしております。
2014/10/13 更新
四国、2泊目。祖谷渓の少し手前、大歩危峡という山深いところ。宿の前は川下り舟の出る吉野川、その向こうの山肌には木々を縫うように土讃線が走ります。秘境感たっぷり。
宿、すばらしいサービスです。で肝心の食事は正直期待はぜんぜんしておりませんでしたが、いやーすばらしいものでした。全体に飾らない感じで、地元の食材・食べ方を全面に出しています。
御献立「初秋」
先付:アスパラ柚子胡椒和え、小松菜胡麻和え、鳴門金時と人参サラダ=もうここからお味がいい。
前菜:青豆腐おかひじき(きざみわさび)、そうめん瓜、酢物(生木耳、蓮芋、コリンキー)=豆腐は自家製、生木耳なんて初めて食べました。
蓋物:炊き合わせ(信田巻、茄子煮びたし、南京、いんげん)=旨い。
ここで料理長こだわりの、地卵だけを使った茶碗蒸しがサービスで。卵のお味を味わってほしいので具は入ってません、とのこと。
焼物:鮎塩焼き、ピリ辛はちく、はじかみ、すだち(徳島県特産)=鮎は後から焼きたてを持って来てくれたのですが、上品なお味でうまいです。こんな旨い鮎は初めてでしたが、天然ではなく養殖とのこと。台風による増水と、鵜が増えてどんどん鮎食べてしまうので天然がぜんぜん上がらないらしいです。
酢物:青海苔刺身蒟蒻(吉野川産青海苔使用)、阿波尾鶏梅肉燻製、かいわれ大根、プチトマト、みょうが=トマト超うまい。
揚物:ぜんまいと三つ葉のかき揚げ、四角豆、豆乳餅磯辺揚げ(竹炭鳴門塩)=天ぷらもすばらしい。
鍋物:田舎鍋(料理長秘伝白味噌仕立て、極味豚使用)=これが絶品。旨いの2乗のさらに倍。このスープを販売していたので買って帰ります。楽しみ。
飯物:しめじ、舞茸釜飯=これがまた、すばらしい。既におなかいっぱいなのですがするする入ってしまう。
椀物:蕎麦米吸物
香物:二品
水物:お茶入りパウンドケーキ、梨(徳島県産)、すだちゼリー=さすが徳島、すだちもおいしい。
日本酒:芳山というお酒をいただきましたがとてもおいしくて、後で取り寄せようかとネットで調べてみますと山口のお酒らしく、地元でしか買えない代物らしいです。残念。
ちなみに朝食は、
先付:ちりめんくぎ煮
小鉢:枝豆ひじき
煮物:田舎こんにゃく
焼物:鮎の一夜干し(当館オリジナル)、炙り金時
温物:そばすべし(大根、インカのめざめ、しめじ、人参)調味料(有機三州味醂、三河しろたまり)
※すべしとは、そば粉を手で振るってすべらしながら入れていた為
冷物:温泉玉子
蒸物:蒸籠蒸し(焼豚、ちいたけ、キャベツ、ごうし芋、人参、ブロッコリー)
洋菜:野菜ソムリエが育てた水耕栽培の彩りサラダ
磯物:味付け海苔
飯物:白米
椀物:味噌汁(わかめ、麩)
香物:葉わさび(当館オリジナル)、梅干し、きゅうり
派手さはないので目立ちませんが、全部手のかかったすばらしいものでした。食後、どんな人が作っているのか料理長の顔を見てお礼を言おうと思ったのですが厨房が違う階にあるらしく会えなかった。
遠いですがまた行きたいと思います是非。