『プィィ・フュイッセ コルディエ 2001』Yuchiuさんの日記

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日記詳細

2011.03.06
BLANC

プイィ・フュイッセ(Pouilly-Fuissé)は、フランスのブルゴーニュ地域圏ソーヌ=エ=ロワール県の中央部で生産される、AOCの指定を受けた辛口白ワインである。

マコン市の南西部から南部に広がるフュイッセ、シャントレ、ソリュトレ・プイィ、ヴェルジソンの4つの村が生産区域である。いずれも面積が数km² 、人口は250人から500人くらいの小さな村である。

ソリュトレ・プイィ村に、プイィ山という、標高550メートルほどの石灰岩でできた山があり、そのおかげでこのあたりは、キンメリジャンと呼ばれるミネラル分の豊富なアルカリ性の土壌になっており、シャルドネ種のぶどう栽培に適している。



コルディエについて
●ドメーヌから見渡せるプーイィ・フュッセの丘

ドメーヌ・コルディエは、1940年にギュスターヴ・コルディエによって創設されました。後に、ギュスターヴの息子であるロジェ・コルディエがドメーヌを 受け継ぎ、現在はロジェの息子であるクリストフがドメーヌの運営を行ってい ます。ドメーヌは独自にボトリングしたワインの販売に着手し、1990年代中盤 には,収穫したブドウの受入システムや空気圧式圧搾機を導入やカーヴに空調 設備を設けるなど大規模な投資を行いました。

畑はブルゴーニュ南部のマコネー地区にある40以上もの区画(土壌は主に粘土 及び石灰岩質)にあわせて14.5ヘクタールを所有しています。

クリストフは、ブドウ畑をくまなく歩き回り、ブドウの栽培の管理を行い、ブ ドウ樹の株毎にブドウの熟し具合を見届け、テロワールに就いての知識を完全 なものにしようと努力を惜しみません。

畑の下草は全く自然のなすがままに生やしており、唯一、生物学的農業で実践 される自然堆肥を必要な時に限り、極少量使用、テロワールが反映されるよう な、極力自然なワイン造りを心掛けています。その最良の状態で成熟したブド ウは区画毎に、そして数回に分けて丁寧に手摘みで収穫を行っています。

丁寧に手摘みしたブドウは除梗せず、細心の注意を払って空気圧式圧搾機を用い、 軽く圧搾します。発酵前に12時間に亘ってデブルバージュ(果汁の不純物を沈殿 させること)を行います。ワインの熟成には、アルコール発酵終了後の澱引きに よって厚い澱を取り除き、繊細な澱とともにワインを寝かせるシュール・リー 熟成を採用しています。このシュール・リー熟成とは、アルコール発酵終了後、 繊細な澱と接触させたままワインを寝かせ、また、定期的にバトナージュを行う ことによって、特殊なアロマや旨みをワインに付与する役割を果たします。また フィルター処理は行わず、そのまま瓶詰めされます。

代々守り続けてきたブドウ畑のプイィ・フュイッセやサン・ヴェラン、そして マコン・ヴィラージュに至るまで、区画の良さをそれぞれに引き出しているド メーヌ・コルディエ。味わいは全体的に強くて引き締まった酸味とミネラル感 がとても印象的です。コート・ドールの銘酒を思わせるほどの複雑な味わいが 感じられる完成度の高さ。マコネのイメージを覆す存在です。


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