『『 暮らしの手帖 6 』「 師走のバンコク ロス」』50オヤジさんの日記

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日記詳細

年末にバンコク旅行の50オヤジ。
3回目のバンコクだったけど、超愉しかったナ〜!
でも、帰って来てから《バンコク ロス》が続いてる …
なんか、ココロにぽっかり穴が開いたよ〜な気持ちだゼ!
ナンなんだ、コノ喪失感は〜?って、虚ろな気分の50オヤジ。
でも、正月は待ってくれない。
奥方より「 正月ナニ作るの?明日築地に買出しいくわよ!」とのお達しがあった。
毎年正月のおせち・雑煮以外は、50オヤジが料理担当だ。
ウ〜ン、なんかロスが響いて、あんましやる気が起きないヨ〜!

そんなこんなで、やって来ました築地場外市場。
ウオォ〜!スゲ〜人出じゃん!
これまでは混雑避ける為に早出してたけど、今年は出遅れたもんで、
満員電車並みの混雑だヨ〜!
人混みかき分け、順に昆布やら海苔やら鰹節やら買い込んで、
辿り着いたのは鶏肉専門店の《鳥藤》サン。
50オヤジ恒例の正月料理《炸子鷄 》用の丸鶏を買うトコロ。
今年は違うモノ作ろうかって思ってたけど、なんか家族は楽しみにしてるみたい。
そー云うコトなら、作りましょうかネ。

ココの鶏は、しっとりとした肉質で中々旨い。
なのに丸鶏1羽で¥1000以下って、メチャ安い。
今回は、チョイ小振りな丸鶏を購入した。
《鳥藤》のオッチャン曰く「小振りだけど、コレ旨いヨ〜。」だって。
ついでに出汁用のガラも買って、締めて¥980。
相変わらず安いナ〜。
でも、毎年同じ料理じゃ芸がナイ、他にナニ作ろうかって思ったら閃いた!
オォ〜その手があったか!
そんなら、築地にゃ用はナイ!ってんで、やって来たのは大江戸線東新宿駅から歩いてスグの
《 アジアスーパーストア 》だ。
オッ!なんか隣のビルに移転したみたい、広くキレイになってるし。

賢明なる方々に於かれましては、既にお察しのとおり、ココはタイ食材が豊富なトコロ。
《バンコク ロス》に悩む50オヤジは、正月料理をタイメシアレンジするコトを思いついたゼ!
そうと決まれば、なんか楽しくなって来た〜!
さて、ナニ買うかナ〜?

● パクチー ミント&ライム

ココのパクチーとミントとライムは、タイ直輸入。
茎も太いし、葉の厚みも違う健康優良児。
日本のスーパーで売ってるヘナチョコパクチーやミント ライムとは、風味と食感が段違いだゼ!。
他にもタイ野菜の在庫は中々なモノだ。

● 香米

やっぱ、ジャスミンライスがないと、タイメシは始まらない。
日本では不評だけど、50オヤジは炊いたトキの香りがスキだなぁ〜。

● 調味料各種

・ナンプラー
ココのナンプラーの種類って、尋常じゃナイ。
ドレにするか迷ったけど、あんまり見たコトないのにした。

・ナムソム
今回の旅では、改めてタイ酢に嵌ったゼ!
日本の酢ほど酸味がナイけど、柔かい風味がイイカンジ〜。

・揚げ大蒜
いつもは、生の大蒜を刻んで揚げてたけど、今回はコレにした。
タイメシには欠かせないナ〜。

● ビーフン … センレック5㎜を購入。パッタイかセンレック ナーム作ろうか思案中。


色々買い込み、なんかワクワク50オヤジ。
んで、大晦日から色々料理作り出したヨ〜。
ビール呑みながらの料理作りって、ちとシアワセな年越しじゃナイ?


★『炸子鷄』のガイヤーン風

先ずは、毎年恒例の『炸子鷄』の下準備。
丸鶏を45分煮て、花椒塩+紹興酒で下味付けて冷ましてから、
蜂蜜+紹興酒+香酢等を塗り、一晩放置。
その間に薬味を用意する。
いつもは、白胡椒+塩か花椒塩だけど、今回はタイアレンジのタレを二種作る。

● ナムプリック・プリックナムソム
タイメシ屋に必ずある例のヤツ。
ナンプラー+プリッキーヌ(タイの唐辛子)+刻んだパクチーを合わせる。
ナムソム+プリッキーヌ+パクチーを合わせる。
共に一晩放置する。

んで、あけましておめでとうございマス〜。

元旦の昼から、調理再開。
下味付けた丸鶏を北京鍋で揚げる。
こんがり焼き色付いたら、再度吊るして油切り。
冷めたらブツ切りにして、パクチー添えて出来上がり〜!

待ち構えてた家族共と、イタダキマ〜ス!
ウォッ!なんじゃコノ鶏?
滅茶苦茶旨いゼ!
いつもイイ鶏だけど、今年のコレは更に旨い!
しっとりとした食感と滋味深い味わい。
さすが《鳥藤》お勧めの丸鶏、スゲ〜ナ〜!
ナムプリックかけて喰えば、中華からタイメシに変身ダ!
コレって、なんかガイヤーンじゃネ?
「父ちゃん旨いヨ〜!」って、家族共大喜び。
オ〜、そりゃよかったナ〜。
んで、腹へり家族共に供する次なる料理は?


★ 『センレックナーム』

丸鶏を煮たスープに《鳥藤》のガラ投入。
オォ〜!3羽分のガラ入ってた。
しかも、脚と頭付き。
こりゃ、イイ出汁取れそうだゼ!
アクを丹念に掬って、クズ野菜と共に3〜4時間煮込むと、
澄んだスープストックの出来上がり〜!
別鍋にスープを張って、湯で戻したセンレックを煮るコト1〜2分、
ナンプラーで味付けしたら、刻んだ小口ネギ・ニラ・ミント・パクチー・プリッキーヌとヒゲを取った
モヤシを投入する。
それぞれ器に取り分け、揚げニンニクとライムを搾り入れたらイタダキマ〜ス!
ウォッ!超ウメェ〜!
スープの深みがスゲ〜!
香草から醸し出された風味に奥行きを与えている。
さすが《鳥藤》のガラ、怖るべし …
センレックも滑らかでコシのある食感が素晴らしい〜!
こりゃ、バンコク現地の味わいじゃん!
「父ちゃん、スゲ〜旨いヨ〜!」
オォ〜そうか、そうか、家族共よ、お次はコイツだ!


★ 『香米の炊き込み なんちゃってカオマンガイ風』

いよいよ、満を持して登場するのは、50オヤジん家の最終兵器《伊賀鍋》だゼ!
熱伝導に優れたコイツで、香米を炊いてみた。
《鳥藤》で別に買った、骨付きブツ切り肉をナンプラーに漬け込み、
砥いだ香米にトマトと共にIN。
スープストックをヒタヒタになる位入れ、蓋をして炊くコト15分で炊き上がり〜!
簡単でしょ〜。
蓋を開ければ、ダイニングキッチンいっぱいにジャスミンライスの香りが広がる。
オォ〜!タイメシ屋の匂いじゃん!
茶碗によそって、パクチー添えれば、出来上がり〜。

「ホレ喰え、家族共〜、オコゲ付きだゼ!」

「父ちゃん!父ちゃん!コレ超旨いヨ〜!」

どれどれ?って、50オヤジも喰ってみる。
オォ〜!こりゃまさしくカオマンガイじゃん!
香米に濃厚鶏出汁が染み込み、深く優しい味わい。
ナムプリックやプリックナムソムをチョイかけすると、
さらに気分はバンコク屋台だヨ〜!

フゥ〜、お腹いっぱい大満足な50オヤジと家族共。
バンコクロスなんか、どっか行っちゃったヨ〜。

んで、正月二日目

★ 『 ローストビーフ 』

コレも毎年恒例料理。
今年はTボーンステーキにしようと思ってたけど、

「父ちゃん、ローストビーフ喰いたいヨ〜!」

って、家族共が云うモンだから仕方がナイ。
またしても《伊賀鍋》の出番だゼ!
牛ランプ1㎏にたっぷりの黒胡椒と岩塩を挽き廻し、《伊賀鍋》の蓋して、
15分焼いたら出来上がり〜!
超簡単だけど、ミディアムレアな焼き加減がイイカンジ〜!
ココは、シンプルにホースラディッシュだけで充分旨いヨ。
肉の旨味をダイレクトに味わえるし。

「父ちゃん、やっぱローストビーフ旨いヨ〜!」

家族共、超喜んでいる。
でも、コレには赤ワインだよナ〜、って収納探してたら、
思わぬモンが見つかった!

ウォッ!BAROLO 1997年物!
十年以上前、知り合いのフードプロデューサーに頂いたモノだ!
収納にしまったまま忘れてたゼ。
酸化してないかテイスティングしたけど、超旨い〜!
馥郁たる芳香と深みのあるフルボディな味わい。
流石BAROLO!ローストビーフとのマリアージュは、何もかもが素晴らしい …
おっと、そー云ゃ件のフードプロデューサー、開栓したら空気に触れさせ、
ナンチャラカンチャラって言ってたナ〜。
デキャンタに移して、3〜4時間置いて呑んでみた …
ウオォ〜!なんじゃこりゃ〜!
舌下に含み転がすと、さらに芳醇たる深〜い味わい。
超旨いヨ〜!
フードプロデューサー、改めて御礼致しまス〜!
BAROLOチビチビ、50オヤジの夜は更けていく …

ほんで、元旦3日の昼頃、奥方不在で腹へり娘共に起こされた50オヤジ。

「父ちゃん、腹へったヨ〜!なんか作って〜!」

「ウルセ〜ナ〜。オマエら、自分達でなんか作って喰えばイイじゃネ〜か!」

って、ブツクサ云いながら、残りのローストビーフでサンドイッチ作り出す。
こんなコトも有ろうかと、《 POMPADOUR 》でパン買っといて良かったナ〜。
でも、作り出したら凝り出す50オヤジ。
軽くトーストしたパンにバター+ディジョンのマスタードを塗って、
レタスとフルーツトマトにローストビーフとホースラディッシュをサンドして、仕上げに《 DAURO 》のEVOをひとかけ。

「ホレ喰え、娘共!」

「父ちゃん、父ちゃん、ウンマイヨ〜!」

たくさん作ったローストビーフサンドも、アッっと云う間に無くなりそう。

「オマエら、俺の分残しとけよナ〜!」

さて、おせちの残りをアテにして、《 羽根屋 》で昼呑みするかナ〜。
シメにローストビーフサンドだナ。

コタツに陣取り、娘共やニャンコと一緒に録画しといた《 ガキ使 》
見ながらの昼呑み50オヤジ。
コレは、なんかシアワセかも〜。
ポン酒も回り、コタツヌクヌクな50オヤジは、いつしか微睡み始める。

「オマエら、ローストビーフサンド全部喰うんじゃねーゾ … 」

と呟きながら、心地よい眠りに落ちてゆく50オヤジの正月三日の昼下がりは
ゆっくりと過ぎて行くのであった…


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