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2011/12訪問
1回
スペイン料理を出す居酒屋さんだとのこと。お昼の営業も始めたらしい。 ある夜、一人で訪問。 カウンターテーブルの客席に通された。 お酒は、メニューに載っていたスパークリングワインの「Oriol Rossell Brut(オリオル ロッセール ブリュット)」をお願いした。これは市価でおよそ1,400円前後。私がよく手を出す価格帯の、まあ、安酒である。このお店での価格は3,500円。このように、飲食店では市価に2,000円くらい載せられているのは普通のことだが、その上乗せ料金で提供されるサービスは、お店により様々。このお店では、開栓だけお店がして後は手酌、あまり冷えていないうえに氷バケツも用意しない、というサービス内容。気儘に飲みたいので、手酌は望むところだが、この酒は、かなり冷たくしたほうが味の欠点が露呈しにくかった筈。 なお、ワインリストはメニューとは別にある。尋ねたら出してくださる。 スペインのパンが出された。ずっしりとした重量感にややしっとり感を伴う独特のもの。これがおいしい。単独で齧ってもしっかりした味があるし、他の料理の皿に残ったソースや油を拭っていただくのもまたよい。 「オリーブ盛り合わせ」(小皿350円)は、大小さまざま色とりどりのオリーブの実の盛り合わせで、見た目にも楽しい。 「カルソット(太ネギ焼)」は1本400円。太ネギは、丸焼きで出された。これが手許のナイフで上手く切れず難儀した。ネギを切るのに適したナイフを出すか、厨房で一口大に切って出すかしていただきたかった。これには、サルサ・ロメスコというアーモンドやトマトを使用したというオレンジ色のソースを付ける。味はすこぶる良い。 「ムール貝激辛煮込み」(900円)は、ムール貝の油煮込み。にんにく、唐辛子、カイエンペッパーがたっぷり。土鍋でグツグツに煮立った状態で出された。ムール貝は剥き味だったのがありがたい。串で突付きながら暢気にいただく。気取らぬジャンクっぽさが楽しいし、酒とともにやたら食が進んだ。 私が案内されたカウンターテーブルの左端の席は、厨房、レジ、客席を結ぶ要の位置にあり、スタッフの皆さんが私の前方~左横~背後を囲むようにひっきりなしに行ったり来たりなさる。その意味では落ち着かない席。ただ、ありがたいことに、お店の方が無駄にうるさく話しかけてくることなどは一切無かったので、私の憩いは邪魔されず、比較的静かに酔うことができた。 お会計は、5,150円。パン代やチャージ料などの加算は一切ないようだった。クレジットカード可。 ご主人はかつて、福岡市のスペイン料理店「ロス・ピンチョス」にでもいらっしゃったのだろうか? お店の公式ブログにも、「ロス・ピンチョス」の名がやたら出てくる。ただ、私が「ロス・ピンチョス」を訪問したのは、10年ほども前にたった一度。しかもそのときは男四人で大酔してしまったのであり、肝心な記憶はあまりないという体たらく。したがって、このたびの「トレス」訪問で、「こういうところに『ロス・ピンチョス』の血統を感じる」だとか、「この点には独自性がある」だとかの感想を述べることが、私にはまったくできそうにない(笑)。
2010/12訪問
1回
「ラーメン」
2009/12訪問
1回
ラオス・タイ料理
2010/10訪問
1回
昭和テイストを今に伝える大衆食堂。 このお店の愛用者は多岐に亘るようだが、とりわけ、近隣の大学生や高校生の若い胃袋たちの支持も目立つ。 680円から700円くらいの定食が、「焼肉定食」「野菜炒め定食」「唐揚げ定食」「チキンカツ定食」をはじめ、豊富にラインナップされている。いずれもサラダ、みそ汁、小鉢、ごはん、コーヒー付き。 ワンコイン500円でいただける「夜の500円メニュー」というものもある。それには「ハンバーグと魚フライ」「唐揚げとクリームコロッケ」「野菜炒め」「串カツと焼肉」「チキンカツと魚フライ」の5種類が掲示されていた。これらは、ごはん、みそ汁付き、となっていた。 ある夜、「夜の500円メニュー」の「野菜炒め」をいただいた。セットの内容は、野菜炒め、ごはん、みそ汁のほか、冷奴、福神漬けが付いていた。 野菜炒めの材料は、キャベツ、ニンジン、タマネギ、シメジ、ネギ、ちくわ、豚肉、かまぼこ、といったもの。キャベツのシャキシャキ感が楽しめる炒め具合。味付けはほどよいソース味だった。 みそ汁の具は、わかめ、ネギ、タマネギ、タケノコ、油揚げ、だった。 味もボリュームも500円としては上々。文句のないものだった。 木曜日は「カレーの日」と称して、通常500円の「カレー」が、300円で提供される。 木曜日の夜は、それをいただいてみた。茶色でとろみのある、何の変哲もない大衆食堂らしい懐かしい感じのカレー。それに一口大のカツ(チキンカツ?)がいくつも入っていた。ボリュームは普通にあり、ちゃんといける味と、カツが付いていることを勘案し、このカレーは、通常価格の500円でも十分納得するし、カレーの日の300円ならその大盤振舞いの心意気に応えて、また来なくちゃな、という気にまでさせられる。お店を出たときの私は少しニヤケていたかもしれない。 お店の所在地は、市電「水前寺駅通」停留所の目の前。豊肥本線「新水前寺」駅からも近い。 営業時間は11時半から21時まで。定休日は日曜日。 駐車場なし。 (2010年記す)
2010/05訪問
2回
なかなか意欲的で、凝ったお店。 その名の通り、甘味処としての性格が柱。ぜんざい、パフェ、あんみつ、氷、といったものの種類が非常に豊富。とりわけ、抹茶を使用したものに力が入っている。それ以外に、数多くの創作性の高いうどん類、丼類、カレー類、お膳、定食、コース料理まで出す。果ては、パーティや宴会にも対応するという。 お品書きは手書き。大半のメニューに、詳細なイラストと説明がついているのがユニーク。どれも魅力的に見え、選ぶのが楽しい。 私はこれまでのところ、こちらのお店には、残念ながら、甘味とともにのんびりとした時間を楽しむために訪問するような機会には恵まれず、手早く晩ご飯を済ませたいというような目的で2回訪問したのみ。ある夜は、「グラスワイン」(赤/350円)を1杯と「スパイシーカレー」(750円)を。別の夜には、「冷し黒胡麻担々うどん」(800円)のみ。 「スパイシーカレー」は、昆布・鯖・うるめ・鰹・煮干でとった和風だし、鶏がらスープ、数種類のフルーツ、スパイスを2日間煮込んだ、という凝ったもの。骨付き鶏、人参、ジャガイモ入り。ごはんは雑穀入り。ゴマがトッピングされている。なにか香ばしいような風味があり、深みのある旨みと、品のある辛さが良かった。ただし、塩分は1.7gと表示されていたが、けっこうショッパイのが気になった。(このお店には、他に、一品に含まれる塩分が5gくらいに及ぶメニューもある。スイーツ以外のメニューで1.7gというのは、このお店ではけっして多いほうではない。)このカレーには簡単なサラダも付いていた。量的には満足。 「冷し黒胡麻担々うどん」もやはり凝っている。黒胡麻と生野菜がたっぷりトッピングされている。小さな鶏唐揚げ付き。汁はクリーミーな白練り胡麻の風味が豊か。辣油の辛味も効いている。「担々」というだけのことはある。ただしやはりこれも塩分量1.7gでかなりショッパイ。うどんは細め。断面は正方形に近いもの。少し透明感のある灰色がかった色調。表面はたいへん滑らかな舌触り。プルプルした弾力と剛性のある面白い麺だった。 このお店は、上通に面した狭い入口から階段を上がった二階にある。玄関で履物を脱いであがり込む。 水、お茶はセルフサービス。 個室っぽい掘座卓と、入れ込みの座卓とがある。前者は着座姿勢がいまひとつしっくり来ない。後者は座卓のサイズが小さく、座卓同士の間隔も狭く窮屈。だが、雰囲気自体は、質素なようでありながら、華やかさも覚える、和やかさと可愛らしさが宿ったものであり、それは悪くない。 店内の温度は暑がりの私にとってはかなり暑苦しいように思ったが、まあ、寒がりの女性がかき氷を食べたりするのには良いのかもしれない。ユニークで夥しい数に上る甘いもののメニューは、辛党の私が見てもなかなかそそるものがあったので、いつかそういうものをのんびりいただく機会を持ちたいものだと思う。 (2010年記す)
2010/06訪問
2回
「指定農場特選豚」を使用したという「特選厚揚げ膳」カテゴリーのなかから、「厚揚げロースかつ膳(180g)」(1,890円)をいただいた。 以前、支店の大劇店でいただいたとんかつよりも、パン粉が粗く、刺々しい口触り。硬口蓋の粘膜を若干荒した。逆に、油切れのほうは良かったと思う。厚めだが、内部にまでしっかりと熱は通っているようで、断面は白っぽい。豪快な噛み応えを楽しむタイプのかつ。旨みのある脂っこい汁気は小じっかり。食べ応えを感じつつ、まあおいしくいただいた。 とんかつに付けるものとしては、塩、辛子、洋風ソース、和風ソース、胡麻が用意される。和風ソース、洋風ソースとも、九州のお店としてはやや甘みが少なめで塩気が強いように思った。 近隣にはとんかつで比肩しうるお店はあまり見当らず、熊本市中心部でとんかつといえばこのお店を筆頭に挙げる人も多いだろう。一方、広域で見ると、このレベルのお店は県庁所在地クラスの都市ならわりとどこにでもあるだろうと思われる。その意味では突出したものではない。価格相応というところか。 お膳には、お漬物、ごはん、口直しの大根おろし、せん切りキャベツ、赤だしが付いていた。 接客は、マニュアル一辺倒といったところ。従業員教育そのものは行き届いてはいる。ただ、その教育はけっこう偏っていて、最初から黙って置いておけば良いと思われる無料で取り放題の高菜漬の壷を、勿体付けた説明をしながら運んできたり、お替り無料のごはん、キャベツ、赤だしなどを、「お替りいかがでしょうか」と煩いほどに頻繁に訊いてきたり、というところばかりに力点がおかれている。こちらには今日は軽く奮発気分で入った、という人にとって、奮発したからには元をとらなくてはと思う庶民感覚を、上手にくすぐろうというものだろう。一瞬、私も少し嬉しいような気がしそうになったが、落ち着いて考えてみると、けっこう世知辛い、ちょっぴり悲しい風景にも見えてくる。 客席は全面禁煙とされているが、お店の出入りの際に、玄関とレジの間の、とくに仕切られてもいない喫煙所を通り抜けなければならないという、中途半端な分煙。 お店は昭和50年創業というから35年くらいこの商売を続けていらっしゃることになる。その歴史に恥じぬクレジットカードの取扱いの適正化をお願いしたい。 (2010年記す)