「ラーメン」で検索しました。
1~20 件を表示 / 全 210 件
旭川市滞在中、仕事がない水曜日を利用して、留萌市の留萌神社を訪ねてみた。 波乱の生涯を送った伯父の遺稿集を読んだのがきっかけだった。そのなかの一遍に、1933年頃、中学5年だった伯父が友人とともに遭った留萌神社の夏祭りでの事件の思い出が綴られていた。 探し当てた留萌神社は、石段を上った小さな丘にあった。 この神社も樹木が多い。それなりに年月を重ねた風格が感じられた。誰もいない静かな境内で、68年くらい前の夏祭りの賑わいを想像した。 それから周辺の市街地も見て回った。つめたい雨が降り出したが、傘をさして歩きまわった。たくさん歩けば、伯父と自分の足跡が重なる箇所があるかもしれないと思った。 旭川市へ戻るのに乗るべき沿岸バスの旭川行の発車時刻は、15時21分。時間があるので、留萌駅前のバスターミナルに近いお蕎麦屋さんに入った。 店名は「きそば丸長」と表記されていた。 中休みなしで営業されているらしく、このような中途半端な時間帯にもお邪魔することができた。 そば専門店ではなく、そばも出す大衆食堂といったところだろう。 店内は、若干湿気た感じがして綺麗ともいいがたいけれども、ぐずついた空の下で歩き回ったあとだったから、雨風が凌げ、椅子とテーブルにありつけることがとにかく嬉しかった。 入ったとき、ほかにお客さんの姿は無かった。読み古されたような漫画週刊誌がそこらに放置され、テレビ放送が垂れ流しになっていたが、この日はあまり気にならなかった。むしろ、風情すら覚え、憩えた。 つめたいキリンの瓶ビールを飲んだ。 ざるそばをいただいた。 温かいそば湯を飲んだ。 心に沁み入る味だった。
2001/10訪問
1回
喜多方ラーメンのチェーン店。 金沢文庫駅と金沢八景駅との間、金沢区役所、保健所、警察署などにごく近いところに立地している。 このお店のラーメンのスープも、喜多方のラーメンに多いタイプの、主にとんこつを使用した、白濁していない、さっぱりと澄んだ、コクのあるスープ。 (というものの、たとえば同じ福島県でもダシに違いがある白河ラーメンあたりと比較すると、透明度は少々低く、醤油の色は薄めで、癖も感じる。その差異が楽しい。) 麺は少し平たく、縮れているタイプ。 広範囲に多数のお店を展開しているわりには、喜多方ラーメンの基本的特徴をあまり崩さずに維持しているほうではないかと思う。 自分はここのメニューのなかでは、ねぎラーメンが好きだ。このお店のラーメンは白髪ネギとの相性がとても良く、おいしいと思う。
2002/03訪問
1回
2004/01訪問
1回
(2000年記す) とんこつラーメン発祥のお店「南京千両」。 昭和12年創業。南京占領が報じられた頃だった。 今も路上で、屋台で営業している。 夕方から夜にかけて現れる。 これまでに出店場所に変遷があったのかどうかは知らないが、現在は、西鉄久留米駅からJR久留米駅方面へ明治通りの右側の歩道を歩くと見つかる。熊本ファミリー銀行久留米支店の前あたりである。一つ目のバス停の日吉町までに見つからなければ、出ていないと見做していいだろう。暖簾と看板に屋号ははっきり出ているから、他の屋台との見分けがつかないということもまずないだろう。 今回は、旭川からおいでになったラーメンに関心の高い方をこちらへご案内した。 ラーメンは450円。 シナチク入り。 スープの色は、半透明の薄茶色。後に流行する盛大に白濁させるとんこつスープが久留米の他の屋台で生まれる前の時代の、原初のとんこつスープの姿を残している。 麺も、いまの久留米の主流であるストレート麺ではなく、やや縮れがあるもの。太さも少々太めに感じられる。 当然、味わいも、もはや現代の久留米においては異端といってもいい。 お店同士の切磋琢磨によってとんこつラーメンは進化を続けてきた。それには必ず古いものの淘汰も伴う。しかし「南京千両」という原点中の原点が淘汰されることなく守られ続け、いまも往年の味を知ることができている。素晴らしく貴重なことではないかと思う。