Y・Tパラディーソさんのマイ★ベストレストラン 2014

味のパラディーソ(楽園)を探す旅

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

ぬりや 泉町大通り (水戸 / うなぎ、どじょう)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥4,000~¥4,999

2014/07訪問 2014/07/29

1時間以上待つことは至福の時を迎えるための前奏である。

こちらには、もっと前から予約して行くべきだったかも知れません。
しかし、若人たちの全国的イベント(茨城大会)の隙間を縫って訪問できるかどうか分からな
かったために、当日、開店間もなくの入店となりました。

店は大通りに面していて比較的新しい玄関の設えです。
しかし、風格はあるのでここが老舗のうなぎ屋であることは直ぐに分かりました。

開店が11:30、パラが暖簾をくぐったのがその7分後でしたが、既に満席な上に私メの前に5
組の待ち人がおり、「1時間程度お待ちいただくことになります。」との案内でした。
外をぶらついていても携帯に連絡をくださるようです。

そこで、上うな弁(これは東京・神奈川で言うところの「上うな重」と同じ)をお願いして
おきました。

他に丼(2種)もあれば、特上、極上、コース料理といったラインナップで献立に記載されて
いたようです。
しかも、ご飯と鰻をセパレートにするかどうか選択できるのです。
これらの説明を女将と思しき女性従業員の方が丁寧に説明してくれました。

それからカッキリ1時間後に再度玄関に立ちますと、5分待って小上がりの畳のお席にご案内
です。
座布団に腰を下ろして待つこと15分、ようやくお吸い物と漬物の小皿が登場です。
朱塗りの椀の内側は金色!
大き目の鰻肝とミツバ、短冊に切ったそうめん?の小束が少々、玉麩が浮いて見た目も麗しい。

ちょいと味見しますと、出汁はよく出ており塩加減もウェルバランスでした。

さらに5分程度待って、待ちに待ったうな重(この店では「うな弁」)を運んできてもらいま
したが、岐阜県産の「薫り高い山椒でございます。お試しください。」が添えられていました。

さて、これだけ待たされるという覚悟がない限り、都会の忙しい生活にどっぷり浸かっている
御仁の心には、期待感より待たされ過ぎた苛立ち、あるいは怒りが充満することでしょう。

まぁ、うなぎ屋で、それも注文受けてから調理するのであろう老舗を訪れて「来るのが遅い」
という理由でボロクソにレビューを書くのはお門違いです。

が、当初の1時間待ち以上の辛抱をしたのは事実で、これで月並みなものを食わされた日にゃぁ
容赦しない・・・とお重の蓋を空けました。

これは、見た目は素晴らしい!
お重の箱の内側も金で塗り尽くされており、この店が水戸の鰻の王様だと言わんばかりです。
鰻の肉の厚み、焼き・蒸し作業の丁寧さ、タレの照りの鮮やかさ、どれも完璧です。
よくある串抜きのための身崩れなどまったくありません。

鼻孔を擽る香りにしても、脳内の食欲増進を促すホルモン分泌が一挙にボルテージアップするの
が分かります!

箸で手前の身をご飯ごと掬いますと、抵抗なくホロリと持ち上がります。
皮目、ゼラチンの引きづりなど微塵もありません。
味ですか?
見た目の脂分の乗りに比べ、すんなり舌に馴染み、咀嚼する間もなく溶けだしてしまうという快感
を感じました。

タレの味は淡麗この上なく、甘味を極力抑えた上に醤油が立つこともない。
要は、鰻の身の味そのものを味わえということなのだろうと推察いたしました。

ご飯は、やや硬めに炊かれており、淡麗なタレのかかり具合も控えめです。
タレでご飯がしゃぶしゃぶして米粒が黒く染まるなどということは全くありません。

1/3を食べたところで、店自慢の山椒を少々振り、奈良漬をポリポリいただき、肝吸いをズズッ
と啜って後半のうな重に邁進いたします。

「待ったなぁ。」という思いはいつの間にか「幸せだなぁ。」という感慨に変わっておりました。
自分の食に関する単細胞ぶりに呆れます。

最後まで、鰻の脂の豊かに過ぎる乗りに飽きることなく完食することができました。
(体調が良かったわけでもないのですが・・・。それだけ美味しかったんでしょう。)

伊豆の「小川家」さん以来の感動、小田原の「友栄」さん以来のゴージャス感、藤沢「うな平
さん以来のこだわりを味わいました。
払った金額¥4000に見合う満足が得られたと申し上げておきましょう。

パダディーソにとりまして、水戸に新たなる鰻屋「規準」ができあがったのは間違いありません。
ここは、誰が何と言おうとプロのお仕事をなすってるお店です。

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2位

天下茶屋 (富士河口湖町その他 / ほうとう、甘味処、郷土料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2014/06訪問 2014/06/24

晴れてくれれば☆4つ。初めて「ほうとう」を旨いと思えた。

『甲府市からバスにゆられて1時間。御坂峠へたどりつく。
御坂峠、この峯の頂上に、天下茶屋という、小さい茶店があって、井伏鱒二氏が初夏のころから、
ここの二階に、こもって仕事をして居られる。
私は、それを知ってここへ来た。
ここから見た富士は、むかしから富士三景の一つにかぞえられているそうであるが、私はあまり
好かなかった。
まるで、風呂屋のペンキ画だ。芝居の書割だ。
どうにも註文どおりの景色で、私は恥ずかしくてならなかった。』

『富嶽百景』から抜粋。

太宰らしい味のある文体ですが、まぁ、そこまで自意識過剰ぎみに目の前の風景を評価しなくて
もいいんじゃないかと思ったり、いや、言い得て妙だと感じたり人それぞれ感想を持つでしょう。

この日6月初旬、長野からの帰り道、高速代を節約しようと一宮・御坂で降りて御坂トンネル経
由で河口湖へ抜けようとしたら、生憎御坂トンネルは天井版を撤去する工事中で、南に迂回しろ
という道案内です。

いやいや、それなら峠越えの旧道で行こうよとワイフと話して山道へ回ります。

思い出したのが、この「天下茶屋」さん。
うちの息子たちがまだ子供だった頃には、御坂山塊に「すずらんの群生地」を見学方々登山して
その下山後、ここで休憩と喫茶したものでした。
そのころは食事はしなかったような記憶です。

梅雨入り前の蒸し暑い晴れの天候。
旧道トンネルを抜けると、午後の陽ざしを受けて半逆光気味の富岳が目の前に現れるのでした。

「いいじゃん。」
「なかなか…。」

麓の河口湖と周辺の町が見える、その向こうにそそり立つ富岳が構図的にいい塩梅で鎮座して
いるのでした。
パラは太宰のように<恥ずかしい>という程お誂え向きな富士とは思いませんんでしたけどね。

車を道脇のスペースに停めて、茶屋の店内に入りますと、この店の従業員のおばちゃまが座敷に
上がれと案内してくれます。

座敷の壁には、ここを舞台にした太宰関連の映画のチラシやポスターなどが展示されています。
また、土間を挟んで二階に上がる階段脇に「太宰治記念館」なる張り紙表札があります。
食事を終えたら、登ってみるのもいいでしょう。

さて、こんにゃくの味噌田楽とこの店オリジナルのほうとうを注文致しました。

こんにゃくは想像通りの味。味噌は甘味が少ないタイプのものです。
運ばれて来た鉄鍋にはてんこ盛りの野菜に埋もれて熱々の味噌ほうとうです。

七味を振り、ハフハフ言いながらいただきますと、野菜の甘みと出汁のコクが相まってスープは
非常に美味であります。

いつぞやは、麓の河口湖周辺の大型店舗で何度か食したほうとうではありますが「まぁ、こんな
もんだろ。」ぐらいの感想しかなかった食べ物です。
名物に旨い物なしなどという文句を言うつもりはありませんが、山梨県民には申し訳ないけど
評価していなかったメニューを今回の茶屋ほうとうで払拭できました。

食べても食べても、野菜が出てくる。
カボチャも、キノコも大根も白菜も人参も葱も、もっちり食感のほうとうと絡んで気持ちをホッ
カリさせてくれます。
いわゆるホームメイドな作りなのですが、さりとて素人臭さはない。

御坂トンネルが工事中でなかったら寄らなかった「天下茶屋」での遅い昼食は当たりでした。

食後、二階の太宰が使っていた机や火鉢を置き執筆室の再現を設えた記念館に立ち寄りました。
窓から毎日のようにこの富士山の風景を見て「月見草がよく似合う」などと書いていたのかと
う感慨が湧いてまいります。

文学にも風景構図にも興味がなくても、人並みの感性と味覚があればお勧めできるお店です。


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3位

エシレ・メゾン デュ ブール (二重橋前、有楽町、日比谷 / ケーキ、パン、ジェラート・アイスクリーム)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2014/02訪問 2014/02/02

唯美主義

「ザ・ビューティフル~英国の唯美主義」展を三菱一号館に見に行きました。

19C以降の激変するヨーロッパ美術の状況において、イギリス国内では固有の流れがあったこと
がこの企画展ではよくわかります。

アカデミーを主流とする保守勢力と革新を図る「芸術のための芸術」を標榜するアーティスト達と
の間で様々な軋轢があったのでしょう。

以前にもこの美術館では、バーン・ジョーンズやプレ・ラファエル兄弟団などの企画展を開催して
きていましたが、またもや、同時代の絵画やデザイン工芸品を公開してくれています。

見応えがありました。
後半、やや疲れてしまいました。
冬晴れの暖かな日差しが差し込む中庭のベンチで、喫煙はできないけど一時の休息をもらって
周囲を見渡すと向かいのレストラン棟の2Fでは窓越しに披露宴の様子が見てとれます。

さて、地下の駐車場に戻るかと歩み初めて、ふと左のブーランジェリーのような小さな店を覗き、
「ある予感」があって、扉を開けました。

店の名前も評判も何も分からずに冒険的に訪問するのがパラのいつもの悪い癖です。

ショーケースに入っているものに華やかさはありません。
どれも茶褐色~白の地味な出で立ちのパンやスウィーツ、焼き菓子などなど・・・。

 * ピスタチオのクランチを塗したデニッシュ
 * スノーシュガーを振ったデニッシュ
 * エクレア×2

フィナンシェを迷って「次回」とし2000円弱を支払ました。

これらを車に乗せたまま、世田谷の馬事公苑に向かいます。

近所のコインパーキングに駐車して、珈琲を片手に馬事公苑内に侵入します。
いきなり若い騎手の玉子達が、乗馬訓練をしている光景を目の当たりにします。

公苑内は遊歩道やベンチが所々に設置したありますので、ゆっくり休むことができるのでした。

購入したパンはバターがジュワッと滲み、実に風味豊かで美味しいのです。
ピスタチオとレザンのデニッシュは全体のバランスと調和が見事です。

スノーシュガーを振ったデニッシュはパン生地の焼けたサクサク感が中のクリームと相まって
心地よい食感を演出しています。

エクレアは中にチョコクリームがギュッと詰まって、甘すぎないけど濃い味わいです。

いずれも熱い珈琲とマッチして、素敵な午後のランチ兼おやつになりました。

この後、円形の馬場で7~8頭のグループによる訓練をボーっと眺めて、馬のフォルムの美しさ
に見入っていました。

いつの間にか、超多忙な日常にすり減っていた神経が癒されていることに気づきました。

エシレバターをふんだんに使ったのであろうパンとお菓子で唯美的なアフタヌーンを過ごせた
幸せをしみじみ味わって帰路についたのでした。

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4位

KIBIYA ベーカリー 本店 (鎌倉、和田塚、由比ケ浜 / パン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2014/06訪問 2014/06/26

ウ~ム、おぬし、なかなかのやり手

パラディーソはパンも好きですが、ここのパンには一目置いております。

つい最近、久しぶりにワイフと明るい時間に買い物をいたしましたが、その際に立ち寄らせて
いただきました。

当初目的は、横須賀線ガード脇にある「鎌万」で野菜や魚、お惣菜を買って帰るつもりだった訳
ですが、せっかくのたまの日曜日ですから周辺をぶらり一周しようと通りを変えて歩きます。

江ノ電踏切近くの陶器販売店で器をみたり裏駅方向に続く商店街でお酒屋さんに入ってワイフの
好みの焼酎を探したり、そんなことをしていて路地を入ると「KIBIYA」さんがあるのですね。

古民家改造のちっちゃな店舗の棚にいかにも手作りなパンが種類は多くないけど並べられており、
店奥の工房も覗けるのでした。

店内の空気は香りは、天然酵母特有なのかどうか知りませんが柔らかくて温かな香ばしさです。

パンを買う予定はなかったにもかかわらず、パンが「ちょっと手に取って嗅いでみろ」と言わん
ばかりに我々を見上げているように感じます。

ライ麦のクラシックなバゲットは想像がつきましたが、この店の胡桃はまだ未経験でしたから、
トングで取ってトレーに入れます。

袋入りの「いろいろなパンのラスク」も魅力的でしたからのせました。

たった2種類しか買いませんでしたが、これが後で食べたら、すこぶる付きでうまい!
ラスクは、帰りの車で齧ったのですが、どれも甘すぎず頃合い良くキャラメルコーティングされ
ており、紅茶か珈琲と一緒なら尚更イケてたでしょう。

胡桃のハード系は、パン生地自体の味わいが素敵に複雑で「後引く」美味しさです。
ガワの固さも半端なくしっかりしており、頑丈な顎と歯でもって意識的に咀嚼しなければなりま
せんが、その分コクと僅かな酸味と胡桃の油分が滲んでくるのでした。

胡桃そのものもたっぷり散らばっており、食べていて飽きることがありません。
これはスライスするより、手で千切っていただくほうが旨みを強く感じることができるのではない
でしょうか。

「今日はシチューだ。」とか「クリームソース系のメーンだから…。」などの予定であれば、ここ
のパンをわざわざ買いに来て夕食の準備をしてもよいだろうと思ってしまいます。

「神戸屋」さんのような、全国的チェーン展開の大型大量販売のパン屋とは正反対の傾向にありま
すが、このクォリティで地域に愛され続けることでしょう。

また、来ますね。


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5位

一酵や葉山 (安針塚、逸見、横須賀 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/08訪問 2016/06/02

知ってる人は知っている(あさりもイケる!)

【あさりラーメンに嵌る】

この店に断続的にランチでお世話になって、既にかなりの時間が経過したのですが、再訪問の
記事をレビューアップする機会がありながら、忙しさにかまけておりました。

今回は、最近食べた浅蜊ラーメンについて一言申し上げます。

この、塩系スープと、たっぷりの浅蜊が添えられた一品は、新たな至福の時間を提供してくれ
ております。

通常の定食屋で出されるような浅蜊の味噌汁ぐらいなら3~4個浅蜊が入っていればいい方です
が、この店のラーメンの浅蜊はさにあらず。

食べても食べても「まだある」状態でした。
数えてみるとスーパーで売ってるパックを丸々一つ使っているんじゃないかってぐらいの量。

麺は相変わらずの歯ごたえのある美味しい麺です。
そして今回も、スープは全部飲み干してしまいました。
およそ想像がついていた筈の味が期待を上回った場合、人は評価を変更せざるを得なくなります。

浅蜊の出汁が効いた半透明な白いスープが快感でもありました。
このメニューは消さないでいて欲しいものであります。


【前回レビュー】
蕎麦屋に行こうとして、久々に横須賀IC下のゴルフ打ちっ放し練習場の坂道を入ると、そこは
今年の3月からラーメン屋さんに変わっておりました。

ムシ暑い気候だから、職場の横須賀で冷たいせいろ、な~んて思っておりましたのに・・・。

期待も何もあったもんじゃございません。
他を探すのも癪なので、妥協してラーメンで我慢いたしましょう、と最初は思いました。

店は、元蕎麦屋の居ぬきで、ラーメン屋と言うには違和感のある和モダンテイストのインテリア。
仕方がねぇ・・・麺違いだが我慢すっか、と席につきました。

でもね、これが不幸中の幸いと言うものでしょうか。
メニューの写真を見るに、これはもしかして淡麗系の魚介スープに拘ったパラ好みの系譜では
ありますまいか?

豚塩ラーメン(大盛り無料)を頼んでみます。
同僚は、担々麺を熱盛りのつけ麺で注文していました。

食べたら、これが旨い!
麺に特有の個性が感じられます。
この麺に見覚えがある、いや食べ覚えがありますねぇ。

出汁は透き通った節系の塩スープ。

横須賀市民のラーメン好きなら、この小麦かおるオフホワイトの中太麺は、もしや北久里浜~
公郷の製麺所の味では?とお気づきでしょう。


2日後、再度訪問いたしまして、今度は「一酵やつけ麺」を頼んでみます。
やはり、熱盛りでね。
同僚は、鶏塩ラーメン。

つけ麺のつけ汁はしょっぱくない。
でも、コクは充分にある。
好みでラー油を垂らしても良い感じです。

つけ麺だと、いよいよ麺の味がよく分かっていい感じです。
しかも普通の盛りなのに大盛りなみに多いので、オジサン的には嬉しいですね。

同僚の鶏塩の鶏肉を一切れもらいましたが、鶏肉の香りがしっかりついている腿肉です。

具の豚肉のバラ肉なんだけど控えめな味が付いていて汁や麺との調和が図られています。
これは、豚塩ラーメンと共通です。

最後にスープで割って、つけ汁をゴクリと飲みますと、嫌みなく喉を通過していきますね。

ここは餃子とかサイドメニューのミニ丼なんかもあるので、また来たいです。
パラディーソがラーメン屋に通うって、従来はあり得ないことだったんですけどねぇ。

ちょっと惚れたかも、です。

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6位

カフェぽっけ (茅野市その他 / カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2014/05訪問 2014/06/12

隠れ家ミュージアムのパティオ・カフェ

6000坪の森の中に佇む康耀堂美術館は、2001年7月に佐鳥電機株式会社前会長佐鳥康郎氏の個人
美術館として緑豊かな八ヶ岳の麓、長野県茅野市に開館したのだそうです。
初代館長が急逝した後、2005年8月より京都造形芸術大学が運営を引き継ぎ、世界的に活躍して
いる日本画家の千住博氏を迎え、大学附属美術館として2006年4月、新たに開館し現在に至りま
した。。
日本画家高山辰雄画伯の作品を中心に、近現代の日本画・油画・水彩画・版画など300点あまり
を収蔵し、年4回のコレクション展を開催しています。

という能書きのパンフレットを見ながら、期待に胸膨らませて訪問したのは5月の最終節ですが、
既に真夏のような陽の光をあびた緑の茂りが眩く、上着の要らない陽気の高原美術館です。

我が国の日本画・洋画の重鎮の作品が少なからずコレクションされており、小さいながらも見応
えのある展示作品を一頻り巡っての休憩で立ち寄ったカフェ。

コンクリートのモダン建築の中庭に水を張った幾何学系の池のほとりに全面ガラス張りのささや
かなカフェがあります。
ランチ、ケーキ、ドリンク各種用意されています。

他に客はいない静かなひととき。
我々夫婦は、モンブランとキャラメルケーキの各セットをお願いしました。

男性のマスターっぽい従業員の方が丁寧にコーヒーをたててくれます。

ケーキは全く期待しておりませんでしたが、予想に反して美味しい。
断面を見ますと真面目に作ってあります。
モンブランはともかく、キャラメル系のケーキの層にあるムースなどは甘さも程よく、口溶けは
優雅な食感でした。

まぁ、ここで作っている訳ではなさそうですが、外注だとしても質の良さが感じられます。

この美術館の成り立ちなどをマスターさんからお聞きし、店内の本棚にあった収蔵作家の画集を
パラパラ捲って見たりしながら3~40分が過ぎました。

時節ごとに企画が変わっていくようですから、またの機会に訪問したい美術館です。
その際には、この喫茶カフェにも立ち寄らせていただきましょう。


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7位

ユニオン (浅草(つくばEXP)、田原町、稲荷町 / その他)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2014/01訪問 2014/01/25

世界の珈琲豆が手に入る

【初回レビュー】・・・エクアドル産の飲み比べ


近頃、合羽橋に来たら必ず寄るお店が「ユニオン」さん。

ここは、世界の珈琲・紅茶を扱うことを看板にしているので、店内トコロ狭しと焙煎した豆や生豆を
置いています。

2階にもスペースがあるようですが、喫茶スペースとして営業されているのかどうか?
ここでは豆を購入するだけでして、ちょっと覗いただけでは分からないのです。
また、店主に聞いたわけではないので・・・・。

前回の訪問では、ガラパゴス諸島サンタクルス島産出のアンティーク・ブルボン種の豆を200gほど
ドリップ用に挽いていただきました。
煎った状況は、色から察するにハイロースト~シティロースト(ジャーマンロースト)レベルかと想像
できます。

ガラパゴス諸島は、ご存知の通り世界遺産の自然環境ですから、その生態系を守るために、たとえ
農園と言えども農薬類は法律で禁じられていて使用できないらしいのです。

そんな厳しい制約の中で、逆に言えば100%オーガニックな生豆を栽培しているのがこの地の珈琲。
従って、産出量は多いとは言えず、価格はやや高めですし、常に店に常備しているのかどうかも
分かりません。

生豆の輸出は概ね7~8月なので、新年度に日本で飲めるのは秋~冬ということになります。

さて、持ち帰って飲んでみると、驚くのは「何の癖もない」ぐらい素晴らしいバランスであることです。
苦味、酸味、いずれもほとんど嫌味に感じることがない。
香りは、気品とも呼べる甘さがあって、口に含んだ途端にアロマが豊かに広がります。

この珈琲は冷めてから以後が、もっと良くなる・・・と言うと可笑しな表現になりますが、普通は酸味
が強まったりえぐ味を感じたりするところ、それらは全く無く、舌にまとわりつくようなボディ感だけが
残ります。

ですから温度が下がっても美味しさに変化がないのです。

「価格が高いけど、相応のグレードの味わいがあるんだわ。」と一人納得できたりします。
窓辺に、冬でも咲く花の鉢を置いて、フランクのVnソナタなど聴きながら飲むってのはいかが?


2度目の今回は、「アンデスマウンテン」です。

ティピカあるいはカトゥーラ種の豆

この種の豆は、他の焙煎業者の多くがシティーローストまでもって行くのに比べ、この店の焙煎では
浅い煎り(おそらくミディアムロースト~ハイロースト)あたりで抑えてあるように見うけられました。

それは、挽いた豆の色と香りでパラが想像して言っているだけで、素人判断ですからあてにはなりま
せんけど。(;^ω^)

ドリップで淹れた直後にカップに鼻を近づけると、マイルドで幅のある香りが強く漂います。
最初の一口は、非常にスキッとした印象です。
でも「尖っている」というのとは違って、透明感があると言ってもいいような飲み口でしょう。

続けて飲んでいると、その味わいはまろやかで甘味も感じる一方、苦味がほとんどない。
(焙煎が浅いという印象はおそらく間違いないでしょう。)
従って、冷めると仄かに酸味が残る感じなのです。

これも素敵な豆ですね。

ガラパゴス産のブルボンよりリーズナブルですし、味の偏りがなく飲みやすい珈琲です。
個人的には、もう少しだけ煎りを深くしてもいいかなという感想ですが。

この豆のスキッとした個性を残すには、これぐらいが適当だったのかもしれません。

自宅のリビングでヘンリー・パーセルのチェンバロなどBGに聴きながら啜るってのはどうでしょう?

以上、エクアドルの珈琲の飲み比べレポートでした。
ご馳走様。

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8位

たこ焼十八番 道頓堀店 (大阪難波、日本橋、近鉄日本橋 / たこ焼き)

1回

  • 昼の点数: 3.7

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/02訪問 2014/03/11

塩で食うなら

高校時代の恩師、「反骨・孤高」の版画家・清田雄司先生の画集出版記念&個展開催に合わせ
て帰阪した折に、宿をとった難波~道頓堀界隈を歩いてみました。

東京や横浜でタコ焼きなんぞ決して食すことがないパラですが、故郷大阪に戻ると、今さらなが
ら「たこ焼き屋」が軒を連ねて繁盛している≪なにわ文化≫に目を瞠ります。

どこの店が評判なのか、下調べもないまま「とにかく久しぶりに食うか」と雨の降るなか買い求め
た店が『十八番』さんだったという流れです。

場所は、この界隈で最もにぎわっている通りにありますが、さすがにしょぼつく雨の影響か、行列
ができるほどではありませんでした。

メニューを見ると、味も色々、ハーフ&ハーフ(塩&ソース)なんてのもあります。

作り手の作業場を見るともなく眺めていると、この店は比較的硬いめの揚げ玉を少なからず使用
してたこ焼きを焼いている様子でした。

自分より前の若いお姉ちゃん2人組が、ハーフ&ハーフを頼んでいましたので、真似て「同じもの
を一皿お願い」と申しました。

5個づつ、塩をふったものとソースを塗ったものの上に海苔、鰹節をまぶして爪楊枝を添えてくれ
ます。¥580という価格は、大阪にしてはやや高めなのかとも思いました。

「関東と値段が変わらんやん・・・。けど旨かったらええねん」

店脇に、ビルと店の間の隙間があって、ベンチとパラソルが設えてあります。
小雨をしのぐように、そこに腰かけて胸の高鳴りを抑えつつ塩を一つ、口に放り込んでみます。

「あつっ、ハフ・・・、もぐもぐ。―――おー、これは揚げ玉と焼き加減の相乗効果でカリっとしとる。」

次にソース味を食べてみます。
「ほう、こっちのソースはやっぱしマイルドなんや。」

「思てた程にはトロトロやないけど、これはこれで高い水準いってるやんけ。」
などと勝手に納得しながら、自販機で購入してあったお茶とともに完食いたしました。

 *後でこの店の評価を知りましたが、関西の皆さんは辛口ですねぇ。
  しかし、普段たこ焼きと言えば、神社の縁日で露天商が焼くたこ焼きを付き合いで口にする程度
  の神奈川県人からすれば、「十分旨い!」といえる出来ですよ。

「十八番」さんのたこ焼きに限って言えば、ソースも旨いが塩がおすすめなのではないでしょうか。

まぁ、そんな訳で、大阪での久々のたこ焼きの買い食いは幸せな一時でありました。

ご馳走様。


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