Y・Tパラディーソさんのマイ★ベストレストラン 2013

味のパラディーソ(楽園)を探す旅

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

普段の外食生活の中から、ここならワイフを連れて行っても大丈夫かな、あるいはワイフと意見が一致して良かったな、という店を選んでいる。何も特別な思い入れはなく、アニバーサリーの食事もしない我が家のささやかなベスト10である。
地元、藤沢から1店選べたのは良かったが、職場の横須賀からはどこも選べなかったのが残念。
鮮烈な印象を残しているのは、葉山ホテル音羽の森のカフェテラスから見る夕日と海を前に食べた天使の海老のパスタ。そいて、関内の「割烹蒲焼わかな」でいただいた鰻丼の熱々ご飯の旨さである。
舌の記憶に残る料理と出会うことは、年に数回あるかないかだろうと思う。
フレンチだ、イタリアンだ、懐石だ、と金に糸目を付けずにグルメを楽しめる身分になれば、ベスト10の様相も変わってくるだろうが、それはパラディーソの流儀ではない。お金をかけたい分野は他にあるので今年も「この程度」でご勘弁いただきたい。

マイ★ベストレストラン

1位

旬鮮炭火焼 獺祭 (藤沢、石上 / 居酒屋、日本料理、日本酒バー)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥5,000~¥5,999 -

2013/10訪問 2013/10/24

居酒屋というカテゴリーでは括れない

【2013,10 再訪】

ワイフと彼女の同僚(藤沢市民)と仕事帰りの3人で、久しぶりにお伺いしました。

「美味しい魚、いいッスね。」というリクエストにお応えして、最初は「翻車魚丸」に行くかと
玄関を開けたら、「ゴメンナサイ、今日は早仕舞いです。」とのこと。

それで、江ノ電のガードをくぐって駅方向にトボトボ歩くうちに、「獺祭」さんに決めたのでした。

21:00ちかくになるけど、店内は満席です。
しかし、お会計になるテーブルがあるので暫し待たれよとのご案内でしたので店外で待ちます。

その間、お姉さんがメニューを持って来て、「先にリクエストしておいてください」って優しく言って
くだいましたので、3人でワクワクしながらメニューを覗きます。

 * 刺身の盛り合わせ(3人前)
 * 新いくら、スモークサーモンのボテトサラダ
 * 長芋とえのきのバター焼き
 * 手羽先揚げ 6本
 * 中々
 * ビール(アサヒスーパードライ)
 * ウーロン茶
 * 〆は、焼き鯖の土鍋ご飯

漸く店内に入れてもらってテーブル席につきましたが、この夜のお通しは「魚の南蛮漬け」です。
量的にささやかですが、味はgood。

乾杯して後は、同じ業種ということもあり、もっぱら仕事の話が中心となります。

最初に出てきた刺身は黒い大皿に美しく盛り付けられており、魚の身はぶ厚く切り揃えています。

 ・伊 東 産  黒むつ
 ・網 代 産  かんぱち
 ・伊 東 産  あおり烏賊
 ・伊 東 産  鰹
 ・塩 竈 産  めばち鮪
 ・長 崎 産  ひらまさ
 ・北海道産 ぶり

若い同僚  「わぁ~、うま! こんな刺身食べたことない。」
ワイフ    「やっぱり違うわねぇ。」
パラ     「だね。」

この皿のどの切り身を食べても外れはありませんでした。
例によって、醤油も普段とは違うので、味に食べる充実感や快感があります。

同席した若い彼は、この店を知りませんでしたが、普通に食べる刺身とレベルが違うと感激して
おります。

次に手羽先揚げですが、当然の如く外側はパリっと、中はジューシーに仕上がっており、あっと
いう間に各自2本を食べてしまいました。

新いくらとスモークサーモンのポテトサラダは、見た目、円形のケーキのように美しく盛られて出て
まいります。
ナイフで3糖分して小皿に分け、それぞれが口にいたしますと、全員が目を合わせて「・・・・・・。」

あまりに美味しい!

三つの食材が口の中で混ざり合い、それぞれが食感と風味を主張しつつ、やがて溶け合っていく
のでした。

この料理は、素材の選択と下拵えの丁寧さ、盛付けの美しさによって見事に成功していると思い
ました。

長芋&エノキを丸い鉄板皿でバター焼きしたものには、好みで醤油をかけていただきます。
香ばしい香りと新鮮な素材そのものの食感、味が生きています。

そして、焼き鯖といり胡麻がたっぷりのっかった土鍋ご飯。

もはや、説明し難い幸福感に満たさえる一時であります。
茶碗の2杯目を、お店の出汁と薬味でお茶漬けにしていただきました。

メニューに関する談笑と、仕事の話とが交互に繰り返され、美味しいお酒とともに時が過ぎてい
きました。

若い同僚   「今度、母の誕生日に連れて来ようかなぁ。」
ワイフ     「それはいい思いつきね。」
パラ      「でも予約必須だよ、ここは。早めに押さえておくといい。」

大満足で一人5000円ほど。
この満足感は、よくある組織の会合で会費5千とか6千とか取られる飲み会とは比べ物になりま
せんね。

この店が藤沢にあるということが誇らしく思える・・・、そんな夜でした。


【初回レビュー】

「体調あまり良くないの」と、ワイフが言います。
「軽く一杯飲んで、すぐ寝たいわ」と急かすようにどこかで夕食を済ませたい意向です。

先入観も、予約もないまま夜22:00近くに通りすがりで入ったお店。
(だって居酒屋系はパラディーソの守備範囲じゃございませんので、下調べがないんです。)

ただ、『どこかで聞いたことあったなぁ』ぐらいのうろ覚えで看板をチラ見して店の入り口に・・・。
ワイフは、入ったことのないお店に警戒感をあらわに「大丈夫なの?」と訊いてきます。
しかし・・・・・ここが、噂の「獺祭」だったという奇遇(であり幸運)であります!

焼酎の「百年の孤独」の源酒、「なかなか」って名だったかな?などを注文してじっくりメニュー
を眺めておりますと、いきなりの炭火の火鉢に網をかけてカウンターにドンと置く。

いきの良い烏賊ゲソが小鉢に一盛り、刺身でも食べられるというそのゲソを口に含むと、出汁に
漬け込んだらしく、強い旨味の下味がつけられております。
これを炭火で炙っていただきますと・・・。

<旨い!>

突き出しの安易さなどどこ吹く風と言わんばかりの食の喜びが湧きおこってまいります。

 * 刺身の盛り合わせ
 * 烏賊のワタ和え炒め
 * 焼き鯖の土鍋ご飯(2~3人前)

                などを注文いたしました。

さて、お刺身ですが、一つ一つの切れが大きな寿司ネタのようにデカい!
本鮪トロ、スズキ、金目鯛、赤メバル…etc
一つ一つの魚の旨味をしっかり味わえ!と言わんばかりの盛り方です。
語弊を恐れずに言えば、これらの魚達は男の口の楽しみの為にともされていると言ってもよい
でしょう。
刺身を「頬張る」という感じで食すのです。

鮪はスジばってましたが、それ以外は脂がのって、美味しいですねぇ。
醤油もただの醤油じゃない。
若干の甘味と出汁の効き具合(けれど透明感がある)から、これが土佐醤油なのかしら? 

烏賊のワタ和えの炒め物は、突き出しのゲソと被ってしまいましたので、取り立てて感激はあり
ませんが充分に水準を超えて美味しいです。

ところで「なかなか」という焼酎のコクの強さと旨さは大したものです。
ロックでいただきましたが、なんだろうこの旨さは・・・。『ウ~ン、…ナカナカ…。』 → Aaa~(^^:


食には、まだまだ知らない世界と異なるレベルの旨さがある。
それを思い知らされたのは土鍋ご飯です。
茶碗に4杯たっぷり分ある出汁ご飯に、焼きたての鯖の半身と溢れるほどの胡麻をのせて登場
です。
カウンターでじっくり10分蒸らして女性スタッフが丁寧にかき混ぜて茶碗に盛ってくださいます。

これがとんでもないお味!!
私メ、この食べログで一度も使用したことがない言葉=「絶品」、をここで使いたくなりました。
だって、これ程美味しい土鍋ご飯は、他のどんな店でも味わったことがないもので。
まぁ、食の経験は豊かとは言えませんけど、この美味しさは分かりますよね。

ワイフは最初、「そんなに食べられないワ」とか言ってました。
気がつくとペロっと完食しているじゃありませんか!
体調よくないのにしっかり飲んで食べてる…。

こちら、素材を最大限活かす技と創造性は群を抜いておりますよ。
不調の客を元気にしてしまう。
こんなお店が藤沢にあったというだけでも幸せですね。

横須賀(県立大学駅)の『無風』さん以来の感動がありました。

焼き鯖土鍋ご飯、大盛り一杯分を、深夜に実家戻り予定の長男に食べさせようとパックに詰めて
もらって、お会計ですが、思いの外リーズナブルなお値段でした。


必ず、また来ます。
とワイフも言ってます!

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2位

ひいき家 (観光通、西浜町、思案橋 / 海鮮、居酒屋、ふぐ)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2013/08訪問 2013/08/30

長崎の夜の心地良さはこの店の味に負うところ大

若い衆が宿舎の部屋で楽しんでいる隙に、パラディーソ他神奈川県の同業のおじさん、おばさん
達は夜の思案橋に繰り出して「打合せ会」です。

この店は、私メが予約し準備しました。(胸を張って『エヘン!』だよ)

と、言えるだけの成果があったわけです。

4500円の料理・(飲み放題付)ですから、あまり過大な期待をしない方がいいのかと予想。
ただ、「うめぇ魚が食いてェんだよな。」という飲兵衛オヤジ連の我儘を叶えてやりたいだけ。

それで、長崎に出発する前から、珍しく予習して、目星をつけていたのが「ひいき家」さんです。

店は、銅座の裏道と言ってもいいほど狭いストリートに面しており、観光客には見つけにくい処
にありました。

入口の間口は狭いものの、店内は奥に深く、突き当りに座敷があります。

そこに10人分の宴会卓を用意してもらって、予定より遅れて20:45開始となりました。


出された料理は以下の通り。

 * つき出し・・・・・・・・・・・・・・・・・何だったか忘れた。

 * 刺身盛り合わせ(大皿)×2・・・でっかい!ヒラメ(エンガワ付)の姿造り、鰹、カンパチ、
                      烏賊、蛸、きびなご。どれも獲れたての新鮮さ。

 * 自家製サラダ・・・・・・・・・・・・・ボリューム凄い!

 * エビのチリソース・・・・・・・・・・・プリップリの海老の食感とマイルドな味付け

 * 魚のから揚げ・・・・・・・・・・・・・「河豚かよ!」 って声が上がった。夏なのに旨い。

 * アサリの酒蒸し・・・・・・・・・・・・とまらん!

 * ご飯

 * 味噌汁・・・・・・・・・・・・・・・・・・お腹いっぱいだから入らないと言ってたのに完食!

海に面した神奈川県人の皆さんでも、この店の料理には感心しきりで、お酒もグングン進み
ます。

さすが、九州だけあって焼酎も各種用意しているようです。
客人は、いろいろ試したくてメニューを再三問合せ、品物を変えながら飲み続けます。

「都心や横浜で同じものを食したら、7~8,000円行っちゃうんじゃないのぉ。」という感想も。

とにかく予算内でこれほど豪華な肴が用意されているとは思わなかったので、自主幹事
としては嬉しい限りの成果でした。

「パラちゃんいつも済まないね。でもここは大正解だよ。」と、労いのお言葉も頂戴しました。

旅に出ると、その地の飲食に評価が甘くなりがちというレビュアーさんもおられるかと思います
が、この店に関しては『もし横浜や湘南にあったら』という前提で考えてみました。
すると、標記のような判断になってしまいますね。
むしろ、地元長崎の方々の方が普段使いの店への評価をなさることとなります。

パラディーソ的には甘いつもりは全くありません。

店のご主人の心意気を感じられる、そんなお店でしたね。

長崎にお仕事で行かれる関東の方、思案橋付近なら、「ひいき家」はお勧めですよー♪


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3位

葉山ホテル音羽ノ森 カフェテラス (葉山その他 / カフェ、ハンバーガー、ヨーロッパ料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 5.0
    • | CP 2.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2013/05訪問 2013/05/29

相模の海の夕日を見る、大人のための絶景ポイント

相模湾の夕日を見る絶景ポイントはいくつもあるのですが、音羽ノ森ホテルのカフェテラスは
その中でも群を抜いて素晴らしいのです。

この南側には「プラージュスッド」や「マーロウ」「レストランDon」なども控えているのですが、
海に近接しているにもかかわらず標高を稼いだ分だけ見晴らしは良いのです。
テラス右手には長者ヶ﨑の突端から、遠く伊豆半島方面が見渡せ、夕暮れ時に金色に輝く
海を眺めることは至福の時なのです。

さらに、ここがリゾートホテルのカフェテラスであることから、雰囲気はカジュアルながらサー
ビスのありようはフォーマルで、大人を満足させる居心地です。

土日・休日の客層は幼い子供を連れたファミリーや若年のカップルも居るには居ます。
しかし、ここのメニューの価格帯やもてなしのグレードから言うと、ゴールイン間近、あるいは
新婚のカップル~落ち着いた中高年夫妻あたりに似合うお店といったイメージでしょうか。


さて、パラはロシアの巨匠「イリヤ・レーピン」を渋谷で3回、葉山で2回、都合5回も観に行っ
てしまいました。(いくら好きでも、ほとんどアホですね。)
何度見ても、この画家の優れた描写力と人間洞察の深さには感服してしまいます。
「ヴォルガの船曳き人夫」習作はじめ、妻ヴェーラのうたた寝の肖像や家族を描いた絵は、
心打たずにおきません。


その仕上げに、初夏の眩い光を浴びて相模湾を見下ろす音羽ノ森ホテルのカフェに来てしま
ったという、プチ・ブル(古ッ)なアフタヌーンです。

長者ヶ先のカーブを過ぎてすぐ、急な登りを駆け上がると絶壁に建つお洒落なホテルの黒服
が出迎えてくれます。

車のキーを預け、フロントに入るとすぐ目の前左にバー、正面にはティールームとテラスが目に
入ってきます。
晴れていれば、言わずもがなで外に出たくなりますよ。

爽やかな午後の風を頬に受けて、テラスの北寄りの席を陣取ったパラは、アイスカフェオレと
「天使の海老、松の実のペペロンチーノ」を注文いたします。

ところで、「天使の海老」とは何ぞやと思いますが、これはこのホテルが勝手に命名した訳で
はなく、れっきとしたニューカレドニア産の養殖?高級食材の海老なのですね。

人工的に美味しくなるよう品種改良された「ホワイト海老」を(株)ゴダック社が独占販売して
いるというものです。

すこし前までの時代では、この手のメニューに「スカンピ」=ラングスチーヌを使っていたように思う
んですが、今やアカザエビは高すぎて一般の市場に出回らない。
となれば、輸入ものでも高級美味な「天使の海老」を使うといったトレンドなのでしょう。

風はさわやかでも日差しは真夏並みにきつく、まくった腕が焼けてしまいそうな午後のテラス。

やや、待たされた感があったもののペペロンチーノが来ましたよ。

麺は芯なしの過ぎたアルデンテ(この方がパラは好き)、味は鷹の爪のパンチとフルーツトマト
の仄かな甘み、海老の出汁が溶け出して、頃合いのよい塩加減が好ましいのです。

件の「天使の海老」ですが、これが非常に強い旨味を宿しておりまして、下拵えに手抜きなく
ソースと絡めていることがわかります。
この海老の甘さ、旨味はちょっと表現のしようがないぐらい。

松の実の食感も心地よく、スパ麺の食事はするすると進みます。
また、食べたくなる味と申してよいでしょう。


遠く三浦半島南部の長井あたりからのパノラマに目をやると、暮れゆく海の色の変化が今日
の一日の幸福感に花を添えてくれます。

この店の評価は、「この場所にある」という存在価値に対しての評価といたしましょう。

冷たいカフェオレを喉に流しこんで、黄昏に近づくR134を北上し帰路につきました。

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4位

越後屋 (日光その他 / 旅館・民宿)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2013/08訪問 2013/09/10

女将さんの人柄に☆彡

この夏、スケッチ合宿の基地として宿泊したのは、奥日光湯元温泉の「四季の宿越後屋」さん。

3年前と今年、2度に渡って3泊4日で貸切り利用させていただきました。

真夏でも冷房がいらない涼しい場所、窓を開ければ山から爽やかな風が吹きわたり、温泉の
硫黄の香りも仄かに漂います。

こちらは、家族経営のようで、一家の温かな「おもてなしの心」を感じることができる旅館です。
特筆すべきは女将さんの気配り、息子さんの誠実な働き、若奥さんの謙虚で丁寧な対応です。
そして、大旦那さんがどーんと構えていらっしゃる、という感じでしょうか。

スタッフの皆さんも動きがよく、我々若い衆の団体客の様々な問い合わせや欲求に、よく応え
てくださいます。

通常、団体客はいろいろ制約があって然るべきところでしょうが、こちら越後屋さんは、絵画制作
の活動で必要な融通はほとんど聞いてくださいました。

こちらが施設を汚さない限りにおいて、廊下や大広間の時間外使用も大目に見てくださいます。

また、湯滝エリアのグループの送迎もマイクロバスでお願いしました。
指導者の深夜入浴も許していただき、助かりました。

食事は、団体学生用のメニューながら食材のアレンジ・工夫で飽きさせず、美味しく調理して
います。
温かいものは温かく、冷たい物は冷やして提供してくれます。
お陰で、好き嫌いや偏食のあるメンバーでもほとんど残さず食べていました。

そして、露天を併設したお風呂!
大きくはありませんが、身体の芯まであたたまる素晴らしい泉質の温泉です。

1泊3食(活動時の昼食おにぎり弁当付)で8000円ちょっとで済むというリーズナブルな価格は
大変助かりました。

小学校の修学旅行を請け負ったり、我々のように美術系の学生合宿での利用も可能ですが、
通常は一般営業されています。

集落の一番奥(湯元温泉の源泉地)にあって、静かな宿なのです。

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5位

ザ・リッツ・カールトン東京 (六本木、乃木坂、六本木一丁目 / ホテル)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP -
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - -

2013/06訪問 2013/06/30

ここのレセプ料理は一段上

ある公募団体の表彰セレモニー&レセプションに参加しました。
2Fの「グランドボールルーム」でのことです。
半分仕事ですが、リッツカールトンの厨房の仕事の一端を覗けたのでレビューを書くことにします。

所詮、宴会料理なんだからホテルの調理をそれで評価されたくもないでしょうが、「リッツ…」の
名のもとにおもてなししている以上、除外とは考えません。

今回の公募団体は、年々格が上がってきているのか、参加数が増加の一途をたどり、入選や
上位賞を獲得するのが難しくなってきています。
とりわけ、昨年度のオープニングには現在の首相や文部科学大臣などもテープカットに駆けつ
けてくれるなど、主催者は鼻高々に権威性の在りようを自慢しております。

出席者の面々を見ても、各国駐日大使やその書記官、各大学の名誉教授、元文科省視学官、
ゲストに人間国宝級の芸術家が名を連ねており、この団体の親分の人脈と実力が一体いかな
るものなのか<得体の知れない>存在感を示しております。

この度は、パラの門下生の出品作品が評価され、団体で2年連続全国上位の受賞を果たした
こともあって、レセプに付添いで参加したといういきさつです。

一通り、挨拶や海外の代表受賞者のスピーチなどセレモニーが終わって中休みのレセプが始
まりました。
会場の外側とテラスを舞台に立食形式でホテルのご馳走にありつける頃、厨房スタッフも肉や
魚を切り分け、サーブする体制でお客様を迎えます。

パラも一通り(とまではいきませんでしたが)、いくつかのお皿を手にテラスで暫しの休息です。

食べてみてわかることは、食材のレベルが一段も二段もグレードが上だということ。

さすが東京のど真ん中、それもミッドタウンに陣取ったホテルのプライドなのでしょう。
決して最高級ランクの宴会料理ではないにしても、選ばれた料理にさほどの手抜きは感じられ
ず、どれも丁寧でバランスの良い味付けがなされています。
ソース類も然り。

添えられたハード系のパンなども、焼いてから時間が経過しただろうに美味しいものでした。

パラが特におかわりしたくなった物は熱々のチーズリゾットや焼き立てのローストポークでした。
ロストビーフは、国産牛のもも肉でしょうけど、夏向けにウェルダンの冷製がごとき状況で提供
されており、少々残念な結果でした。

マリネ類や小グラスに入った南瓜のビシソワもクリーミーで美味しかったですね。

何より東南アジアやイスラム圏からのお客様のために用意されたメニューや食材にも細心の
注意が払われていることが分かります。
例えばインドネシアあたりでよくある串物の調味料やナシゴレンの味付けは、日本人でも現地
人でも不満はないだろうという出来栄えでした。

短時間のレセプションのための料理として、その種類に不足はなく、どこにもぞんざいさや適当
さが見当たらないところは立派です。

ここなら、当然でしょうけど、若い衆はグラスのジュースが全部生搾りの(つまり果肉の繊維が
入ったままの)味わいにも感激している微笑ましい場面がありました。

宿泊して、別の施設やレストラン、ラウンジなどを利用すれば、評価の観点も変わってくるでしょう
が、今回は一般的な宴会料理の満足度で報告いたします。

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6位

割烹蒲焼 わかな (関内、桜木町、馬車道 / うなぎ、日本料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2013/06訪問 2013/06/03

「たまには、お昼にうな丼」というあなたへ

駅近い店で昼を済ませたい。
それでも、しっかりご馳走食べたい。

そんなわがままなことを言ってるあなた、これからの季節、うな丼なんぞいかがでしょう。

関内駅から徒歩2分の根岸線ガード脇のビルの2階と3階に「わかな」さんがありますよ。
と、宣伝したくなるぐらいです、ここは。
出張ついでとは言え、そんな贅沢をしたくなるタイミングで見つけたお店でした。

一般の一人客は2階のレストランホールに通されます。
きっと昔から変わらぬサービスの仕方でベテラン女性従業員が注文を受けてお茶を出して
くれます。

うな丼と言っても、きちんと鰻が一匹分のせてあるらしい丼で、ランチタイム価格かどうか知
りませんが\2625という価格ですから、これは注文したくなります。

因みに、「上うな重」は一匹半(3切れ)のせて3000円代後半ですから、昼にはチト重い。

丼にきも吸い\375をつけて、丁度\3000です。

それ程待つこともなく、漬物と丼が来ました。

ここの丼は表面積が大きめですが、これにたっぷりご飯が盛られ中ブリの鰻蒲焼がのっかっ
ております。

さっそくいただきましょう。

身は、良く蒸されていて箸でほろりと崩れます。
ご飯と共に口に運びますと、これはこれはリーズナブルな価格に似合わず・・・

「う、・・・旨いじゃないか!」

この旨さは、米の炊き方のうまさ、タレの程良い甘辛の濃度、適度に脂落としされているが
充分に滑らかな鰻の身の三位一体の旨さではありますまいか。

所謂、「バランス」で食わせる鰻丼の典型であるように思われます。

きも吸いは小さめのきもが2~3切れはいって、出汁はよく出ています。
これも美味しいですね。

後半の半身を、山椒の粉末をぱらりとまぶしていただきました。
冷め始めてもわかる、やや硬めに炊いたご飯の美味しさに感心してしまいます。

丼ものはご飯が命ですねぇ。

入ってよかったと思えるお店でした。
今度は同業の友人や、あるいはワイフと来る機会があれば誘いたいです。

古くからあるお店のようですが、なんでパラはここに入らなかったんだろうと悔やまれます。
本当に、ご馳走さまでした。

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7位

ホテル四季彩 (日光その他 / ホテル)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2013/07訪問 2013/07/25

ホスピタリティ溢れる湖畔の宿

ワイフの誕生日&結婚記念日の息抜きの旅で茨城~栃木方面へ。

実は、若い衆を連れて3年ぶりに奥日光でスケッチ合宿をやろうという計画もあり、以前と異な
る事項がないかを確認する目的の下見利用でもあります。

この宿の利用は2度目。
何が気に入っているかと言えば、

一つ目に、従業員のもてなしのあり方。

  これは、玄関に到着したところから始まります。笑顔で旅の疲れをねぎらう言葉を掛けて
  案内してくれます。
  館内の若い女性従業員も接客は丁寧で教育が行き届いていることが分かります。

二つ目には、良質な温泉。

  内風呂と外風呂は連結しています。
  森林浴しながらの硫黄泉での入浴は心底癒されます。
  明るい時間なら、木立の合間から湖面の輝きが透けて見えます。

三つ目には、美味しいお食事。

  3年前と料理長が代わっていました。
  今回の方は、若い料理長ですが京都で修行なされた方とか。
  全般に味付けは薄味上品な傾向ですが、西日本型の舌を持つパラやワイフには違和感なく
  美味しくいただきました。
  特に湯葉を掬っていただくことは滅多にありませんから、感激でした。
  盛り付けの工夫や季節の演出もなかなかレベルが高いと感じました。

  なお、朝食も豪華で品数も多く、お腹一杯になります。

四つ目に、ぐっすり眠れる清潔かつ造りのよいお部屋。

  和室ですが、コーナーを一段高くした寝床で、ベッドルームっぽくした設えです。
  窓からは湖畔からの風が木々を渡って爽やかに流れ込むのです。
  時々、野生のニホンザルが侵入することがあるので要注意だそうです。

最後に、内容に比較してリーズナブルな料金、でしょうか。

  日光、中禅寺湖畔~奥日光への観光の起点になり得る宿です。
  お勧め!

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8位

大和田 (神泉、渋谷、駒場東大前 / うなぎ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2013/02訪問 2013/02/06

お忍びで行きたい

上野の都美術館で昼前に仕事があり、その帰りに首都高速に乗ってから空腹を感じました。
何処で食事しようか、色々考えを巡らせるうちに、渋谷で評判の鰻屋があったことを思い出しま
した。

本当はBUNKAMURAミュージアムにでも行った帰りに行くべきところ、思い出したら行かないでは
いらせません。
渋谷で降りて予約の電話を入れてみると、土曜日にもかかわらず『お一人様でしたら大丈夫
ですよ。お待ちしております。』とお店の女性のご丁寧な返事。

『ご注文いただいて4~50分かかりますが・・・、』の言葉に『では、真ん中のグレードの鰻重を
予めお願いしときましょう。』と事前注文しておきます。

「大和田」さんはBUNKAMURAの渋谷側入口から目と鼻の先の角を入って坂道に差しかかる
すぐのところに地味~にあります。

昭和な日本家屋みたいな入口を開けますと、一般住宅的な玄関で靴を脱ぎます。
びっくりするのは、食事する広間とかフロアがまったくないこと。

「先ほど予約入れたパラディーソです。」とご挨拶いたしますと、右手からベテラン従業員さん
だか女将さんだかが顔を出され、『お待ちしておりました、どうぞお二階へお上がりください。』
二階の奥のこじんまりした個室(和室で4,5畳だったかな?)に通されます。

熱いお茶をいただき、待つこと10数分。
その間、BUNKAMURAで近々開催予定のリューベンス展やアントニオ・ロペス展のチラシを読み
「楽しみだなぁ・・・」などと想像して楽しんでいるうちにお品がやってきました。
肝吸い(別注文で\100)と香のもの(糠漬けの大根・胡瓜、人参)とお重が運ばれて来ます。
『ごゆっくりどうぞ。』と言葉をそえて襖を閉めてくれます。

知らなかったとは言え、この密室でお膳を間に、差し向いでどなたかと食事することを妄想する
と、少々ドキドキしたりします。
この日は、独りきりでなんにも面白くないけど、鰻重をじっくり味わうことはできますね。

最初に肝吸いですが、これは絶妙な塩梅です。
おおぶりの肝がひとつ、三つ葉、僅かに柚皮?で、出汁はしっかり出ております。

さて、お重の蓋を開きますと、香ばしいい香りで中ブリの身が照りも眩く横たわっております。
先ず、何もふらずに箸で切った一切れをご飯とともに口に運びましょう。

「お、思いの外淡麗なタレの味わい。身は柔らかで脂分も十分。ご飯は普通な硬さ。」
次に瓢箪に入った山椒粉を慎重にふりまして二口目に進みます。
うなぎの身のしっぽから食べ始めても十分に美味しゅうございますねぇ。

「淡い甘味で良かった。これはこれで関東らしい上品な味わいだわ。」と独りで納得しながら
後半の胸の身に移ります。
ここで山椒を多めにふって一気呵成にかっこみ、ズズズっと肝吸いを飲み、香のものをパリ
パリといただきます。
最後の米粒をつまみあげ、口に運んでお茶をいただきますと、風雅な土曜日のお食事は終了
でございます。

「すばらしい!」
このお忍びにぴったりな鰻屋さんには、異性の方と二人きりでおいでになることをお勧めいたし
ますね。
「奥の小部屋で」とリクエストされますとよろしいかと思います。

帰りのお会計でも、女将の丁寧でゆったりした接客態度は好感度UPでした。
都内では、また行きたい鰻屋さんですね。

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9位

中華菜館 同發 本館 (元町・中華街、日本大通り、石川町 / 中華料理)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2013/08訪問 2013/09/12

アヒル焼きが、叉焼が、旨いじゃないか!

お盆に、和歌山から甥っ子が遊びに来ました。
新横浜まで車で迎えに行って、昼過ぎだったので「何か食うか?」と尋ねると、空かさず「中華」
と反応します。

そこで、新横浜のキュービックプラザ内でもよかったのですが、せっかくだからとか何とか言いな
がら、関内~中華街まで走ってきました。

お盆の時期、観光客でゴッタ返す中華街はまっすぐ前に歩けないほど。
どこにするか迷って、店先に吊るした肉が香ばしく香ってきそうな「同發」さんに入ることに。

 「○君は何が食べたいン?」

 「せやなぁ、チャーハンかな。」

 「分かった、海老入り炒飯にしぃや。」

パラは、ワンタン麺と二人で分け合う焼き物をいろいろ迷って、「明炉焼鴨」<家鴨の香味焼き>
をお願いしました。
メニューには『家鴨の脂の旨みと、梅ソースとの相性は抜群。本場香港の味が愉しめます。』と
解説があります。

この選択は、正しかったと思います。

先ず、甥っ子の炒飯ですが、少し味見させてもらいましたが、優しい塩加減とブリブリの海老の
食感が素敵です。
ご飯もパラリとまではいきませんがきれいにほぐれて油ギッシュではありません。

ワンタン麺は、ワンタンが実に大きくて餡も美味しい。
麺は中華店特有のストレート細麺ですが、弾力、喉越しともに上々です。
スープは透き通った鶏出汁の上品な味わいです。

そして、家鴨の香味焼きですが、中華包丁でダン・ダーンと叩き切ったぶつ切り骨付き肉がずら
っと皿に並べられて、梅ソースを添えて出てきます。

これにシャブリつき、時々梅のたれを付けていただきますと「中華食ってるなぁ」という充実感が
味わえますね。

 「どや、旨いか?」

 「うん、炒飯も肉もめちゃ美味しい。」

と素直な感想を言ってほほ笑みます。

横浜・湘南方面での最初の昼食が「同發」さんの焼き物とは、甥っ子にとってグルメな夏休み
になりそうなスタートです。

レジで叉焼を一本、我が家にお土産に買って帰りました。

これをスライスしておいて、ワイフはプレモルの肴に、次男坊は家ラーメンのトッピングに楽しんだ
のでした。

正解です。

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10位

ウーナジョルナータ (逗子、新逗子 / イタリアン)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2013/10訪問 2013/10/31

下拵えの丁寧さが伝わる

湘南方面に出張する道すがら、逗子で寄り道してランチをいただきました。

池田通りに面した小さなお店の店頭にイタリア国旗がぶら下がっております。

雰囲気はカジュアルで、入りやすい雰囲気です。
ランチメニューが黒板に記されていますが、中でじっくり選ぶこともできますね。

昼、早めの入店だったのに、我々が注文した直後には平日にも拘わらずあっという間に満席です。

この日、お願いしたのは相方が「パスタランチ」のデザート付きコース \1575。
パラディーソは「お魚ランチ」\1890でした。

 *前菜(共通)・・・
    キノコのソテー、パプリカのムース(ラスク添え)、カポナータ、クリームチーズなどが
    長い皿に少しづつ綺麗に並べてある。 どれも美味しいです。
    特にパプリカのムースは、しっかりパプリカの風味とクリーミーさがマッチしており秀逸。

 *パスタランチ・・・
     「イベリコ豚のソーセージと青菜のトマトソース」を選びました。
    90gのスパ麺ですが充分なポーション(210円プラスで大盛り120gにもできます。)です。
    ソースの味はトマトの酸味も優しく、イベリコ豚ソーセージから染み出したコクがソースの
    旨味となっております。
    麺は芯部分の嫌味が残らない見事なアルデンテ。

 *お魚ランチ・・・
    この日は「カンパチのシチリア風、軽い煮込み」でした。つまりアクアパッツァみたいな感じ。
    浅蜊、フルーツトマト、小さなじゃが芋、ケイパー、オリーブ、などがカンパチの切り身2切れ
    とともにスープ煮されております。
    塩加減は、とても良い塩梅です。このスープはパンに浸しても美味しいですね。

 *ドルチェ(共通)
    パンナコッタ、ティラミス、りんごのミルフィーユ状(名前忘れた)3種類のデザートを少しづつ。
    お酒が効いていて大人のドルチェ。

 *コーヒー(共通)


価格相応というより、若干お得な感じがいたしました。
それというのも、前菜から手間をかけて下拵えしていることが分かるからかもしれません。

メーンも丁寧に調理していると思われますし、私メの味覚にフィットしていましたので…。
   
商店街のイタリアンですが、地元民にも愛されているようです。
優秀なお店とお見受けしました。

また、逗子に立ち寄って食べてみたいですね。
夜のメニューも楽しみであります。

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