『『哀れなるものたち』』トカトントンガラシさんの日記

美味しい記憶

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2月29日(木)

横浜ワールドポーターズのイオンシネマみなとみらいに
「哀れなるものたち」を
観に行く。

第80回ベネチア国際映画祭金獅子賞
第81回ゴールデングローブ最優秀作品賞、最優秀主演女優賞と
第96回アカデミー主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、
メイクアップ&ヘアスタイリング賞とを
受賞した作品。

不思議な映像と音楽の中で展開された
バーナード・ショー「ピグマリオン」と
メアリー・シェリー「フランケンシュタイン」に
スパイスを一杯効かせた物語。

ベラ・バクスターの圧倒的な存在を中心に
(ベラはプリマベーラのベラを想起させる)
フランケンシュタインの容姿のゴドウィン・バクスターと
そして、ゴッドの意志を引き継ぐマックス・マッキャンドルスとが取り巻き
ロンドン、リスボン、船上、アレクサンドリア、パリ、再びロンドンへと
話は展開する。

ロンドンからリスボンへは弁護士ダンカン・ウェダバーンが性の快楽を。
リスボンからアレクサンドリアへの船上では
淑女マーサ・フォン・カーツロックが哲学や礼節を。
アレクサンドリアではハリー・アストレーが世界の現実を。
  この地はロレンス・ダレルが繰り広げた物語があり
  カヴァフィスの詩の数々があったことを忘れてはならない。
パリでは売春宿のマダムスワイニーが性の快楽の絶頂と
知識の絶頂の場へと。
  マルキ・ド・サドにサン・シモンか?
再びロンドンでは
待ち受けるアルフィー・ブレシントン将軍に
屈服しない女性として出現する。


監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:トニー・マクナマラ
原作:アラスター・グレイ
製作:エド・ギニー、アンドリュー・ロウ、
   ヨルゴス・ランティモス、エマ・ストーン
製作総指揮:オリー・マッデン、ダニエル・バトセック
音楽:イェルスキン・フェンドリックス
撮影:ロビー・ライアン
編集:ヨルゴス・モヴロプサリディス

キャスト
ベラ・バクスター/ヴィクトリア・ブレシントン:エマ・ストーン
ダンカン・ウェダバーン:マーク・ラファロ
ゴドウィン・バクスター(ゴッド):ウィレム・デフォー
マックス・マッキャンドレス:ラミー・ユセフ
アルフィー・ブレシントン:クリストファー・アボット
マーサ:ハンナ・シグラ
スワイニー:キャサリン・ハンター
ハリー・アストレー:ジェロッド・カーマイケル
フェリシティ:マーガレット・クアリー
トワネット:スージー・ベンバ

一度では味わいつくせない映画であった。

アルフィー・ブレシントン将軍の山羊化。
男は所詮そんなもの?
ヤギに失礼か?

byビート
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