レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2013/05訪問 2014/07/12
10年前に日本を周りたくなってまずは北海道へ。1週間で最終地は出雲。
最初は北見から帯広へ。
まだふるさと銀河線があったころ。
雨の中、乗ったのが、あの線に乗る最後となりました。
今は廃線となり、もうありません。
「田舎へ泊まろう」で俳優のなすびがふるさと銀河線の駅長さんの家に泊まり、その縁で廃線の前の日営業最終日に再び訪ねる会は涙涙の光景でした、
帯広で何気なく入った居酒屋がこちらのえふしさん。
その時にお店の人にとても親切にしてもらいました。
大きなえびをご馳走して頂き、山わさびまで頂いてしまいました。
優しさに触れました。嬉しかった。
そして今回はそれ以来の訪問です。
まずは玄関、そして店内。
嬉しい。10年前と全く変わっていません。
8人のカウンタと小さいお座敷のお店。ふるぼけているけど落ち着ける佇まい。居酒屋の光景。
地元の人たちしかいない。
カウンタで黙々と料理や焼き物を作る親爺さんとせっせと元気に走り回るおかみさんの光景も同じ。
メニューの内容は北海道帯広の山海の幸と郷土料理ばかり。
黒板にメニューが書いてあるスタイルも昔と同じ。
カウンタのガラスケースにも新鮮な刺身がたくさん鎮座してます。
日本酒の種類もたくさん。北海道のものは全て揃い、本州以南のものもたくさんあります。
地酒かわら版にずらりと日本酒が並びます。
えふしさんは隠れた銘酒居酒屋なんです。
日本酒で郷土料理を頂くのが好きな方は大好きになると思います。
えふしさんのお料理。
とにかく北海道ならではの肴がずらりと。
郷土の味は行者にんにくの醤油漬け、糟さんま焼き、さつま揚げなどなど
魚介類は、大きなほたて、大きなぼたんえび、ひらめや厚岸の牡蠣などなど。
いわゆる炉端焼きでアジの開きなども焼いて頂けます。
とにかく日本酒に合う肴のオンパレードです。
糟さんまはさんまを糟漬けにしてあるものを炉端焼きしたもの。
さんま独特の味に糟のほんのりとした味が広がりしっとりと焼いてあります。
郷土の辛味噌麹を茄子に焼いたものにつけて食べます。ベタだけど麹の食感と辛味が茄子の味に良くなじんでいます。
日本酒はやはり北海道のものが良いですね。
当然ですが日本酒の最北端蔵は北海道にあり、それは増毛にあります。
そちらの銘柄は国稀ですが、これが北海道郷土料理を引き立てます。
地元の料理はやはり地元の日本酒が一番合いますね。
根室の福司も中々良い日本酒です。
そして何といっても帯広の居酒屋料理には山わさびです。
これが本わさびよりも香り高く、素材の味を引き立てます。
えふしさんでは、たっぷりの山わさびが刺身にも、焼き物にも、さつま揚げなどにのってきます。
料理の味に、辛くて香りの高い山わさびがぴったりです。
この山わさびだけでも日本酒が何杯も行けます。
あれもこれも様々料理を頂き、北海道の日本酒を制覇するのは幸せです。
ふるさと銀河線は廃線で無くなり、北海道の風景も変わって行きます。
でもえふしさんの光景は全く変わらない。
「くりかえす、いつかみたいなあの光景がよみがえるの。」
まさに、思い出の居酒屋の光景は全く変わらず、思い出がよみがえりました。
本当に大好き。親爺さんとおかみさん、ありがとうございます。
これからは時々顔を出したい。
いつまでもあの光景を帯広の地で続けて欲しいです。
3位
1回
2013/06訪問 2014/07/12
旭川の夜は居酒屋で一杯やります。
旭川で居酒屋と言えば独酌三四郎さん。久しぶりの来訪です。
居酒屋、何とも心地良い響きです。
いろいろなタイプのお店がありますが、独酌三四郎こそが旧き良き日本の風情と情緒を持ったお店と思います。
昭和21年創業なので、70年近く営まれています。
店内は旧き昭和の世界そのもの。時間が止まったように、すごく静かな雰囲気の空間です。
2代目の親爺さんの奥さんが、優しく接待され、親爺さんがかまどで焼き物を焼いています。
料理ですが、まず、お通しはずっと昔から酢大豆です。
大豆の旨みが凝縮し、少し固めに茹でられていて歯ごたえが良いです。
酢の味が大豆の味に良くマッチしています。
メニューはお刺身や焼き魚、野菜料理ですが、全部北海道のもの。
ホワイトアスパラやたけのこを焼いたり、大地の恵を感じることができますね。
そして、珍味がたくさん、
鰊の切込や手造り松前漬、身欠きにしん、甘エビの塩辛、かすべ、など。
北海道の肴はどうしてこんなに北海道なのか、本当良いものです。
隠れた逸品は鶏料理。相当美味しいです。しんこ焼きは日本酒に合う鶏のタレ焼きです。
日本酒は旭川の高砂酒造や山崎酒造、新十津川村のなどが揃っています。
地元の居酒屋の肴で地元の日本酒を飲むのが一番です。
グラスで出される日本酒は良く冷えています。
一期一会と書いてある箸袋から箸を取り出し、日本酒と共に頂く北海道珍味は美味しい。
料理もお酒も良いですが、独酌三四郎さんの一番良いのは何といっても雰囲気です。
一番良い席は焼き物を担当される親爺さんの前のカウンタ席。
真っ黒になったかまどで親爺さんが魚や野菜を焼いていますが、時間ができるとお話して頂けます。
独酌三四郎さんは先代の親爺さんが始められたそう。
戦後すぐに始めて、お母さんがその後10年継ぎ、その後現在の親爺さんが既に40年以上続けられているそうです。
もはや独酌三四郎という存在自体が文化財です。
いつまでも今のまま続いて欲しい。
まぶたを閉じると、あの時間が止まった世界がよみがえります。
4位
1回
2013/07訪問 2014/07/12
九州は基本的に焼酎がメインですが、佐賀県はなぜか日本酒がすごい。
確かに景色は見渡す限りの田んぼが広がり良いお米ができそうです。
こちらのふるかわさんは佐賀の郷土料理を佐賀の日本酒と合わせて頂けるお店です。
カウンタ7席と小上がりの4人がけ2つの小さなお店です。
カウンタではオヤジさんとおかみさんが世話してくれます。
カクンタの後ろには日本酒がズラリと並んだ冷蔵庫があります。
カウンタの上の大皿には見慣れない料理も並びます。
お店は地元の方々で既に一杯です。
実は昼間に鍋島や天山などの酒蔵に見学に行っていました。
日本酒気分を高めての訪問です。
まずはビールを一杯。
こちらのビールはエーデルピルスの樽生一種類のみです。
日本酒にこだわるお店はビールにもこだわっています。
さすがにエーデルピルスはホップ3倍の苦味と香りが華やかです。
その継からは日本酒ですが、これは佐賀の日本酒を全部お任せです。
おかみさんが料理に合わせて選んでくれます。
鍋島、天山、松浦一、万齢、東一などなど。結構全国区のものもありますね。
佐賀のお酒には「SAGA」というシールが貼ってあります。
ガラスのグラスで頂きます。このグラスに透明な日本酒を入れて飲むのが好きです。
そして料理もカウンタの上から見繕って出して頂けます。
この料理が秀逸です。佐賀の郷土料理のオンパレードです。
佐賀の郷土料理とは、一言でいうと有明海の海の幸です。
むつごろうやイソギンチャクや三味線貝などですが、適度な泥臭さがたまりません。
イソギンチャクは始めて食べたかもしれませんが、丁寧に下処理がしてあり、薄味でシャキシャキ感が日本酒に合いすぎです。
えその干物も日本酒には最適です。
本格的な刺身も出して頂けます。
まぐろや貝やうになど。すごくレベルの高いお刺身です。
お店のお客さんは佐賀の人ばかり。
その中で今回の訪問はサプライズがありました。
昼間、天山の蔵元まで見学に行ったのですが、残念ながらお休み。
でも、しばらく飲んでいると天山の杜氏と社員の方が現れました。
せっかくなので天山のお話などお聞きしていたら、杜氏さんが商売用というより自分が作りたかったという持参品を飲ませて頂きました。
大吟醸なのですが、吟醸香が喉元でふっと消えてなくなり微かに尾を引くことを目指したとのことですが、全くそのイメージどおりの味です。
一般に吟醸香は素晴らしいのですが、料理の味とぶつかってしまうことが多々あると感じていました。
でも日本酒の魅了はライスワイン的な吟醸香でもあるし。
いろいろお話が伺えて素晴らしいサプライズでした。
お若いお二人でしたが、ぜひ佐賀日本酒の発展のために頑張って欲しいです。
(家に天山の純米吟醸買って帰りましたが、本当に美味しかった。良くできています)
その後もおやじさん、おかみさん、お店のお客さんとも佐賀話で盛り上がり。
佐賀の人って郷土愛にあふれていますね。(笑)
佐賀県、小さくて地味なイメージですが、日本酒にかけては全国のトップクラス県です。
その佐賀日本酒を有明海の幸と一緒に頂けるのがこちらのふるかわさん。
おやじさん、おかみさん、お店のお客さん、蔵元の方々と日本酒談義に盛り上がりながら佐賀日本酒を楽しめました。
まさに人よし、酒よし、肴よしの三拍子揃っている銘酒居酒屋です。
5位
1回
2013/04訪問 2014/07/12
日本酒が大好きです。
特に地方の有名では無い地酒は、その地方の料理との相性が合います。
そう、地酒を飲めば郷土の肴が引き立ちます。
山形は米どころ。
近所の米マイスターのお店で山形の玄米を買って土鍋で玄米を炊いていますが、これが美味しい。
良く食べるのは山形のお米、つや姫です。
そして米が美味しい地方の日本酒も種類豊富でおいしいものが多い。
なので山形の日本酒はとても種類がたくさんあります。
そのような山形の日本酒と郷土の肴を味わえるのがこちらの酒菜一でさんです。
酒の菜と書いて「さかな」と読むのが良いですね。
日本酒の銘柄が左右に貼られた階段を登ると2Fにお店があります。
カウンタと座敷がいくつかあります。
カウンタは写真にも載せましたが、昔の山形駅の風景写真があります。
その前にクリスタルの日本酒グラスがズラリと。
モノクロの写真の前に並ぶカラフルなグラスとの対比が美しい。
この風景を見ながら飲む雰囲気が良いです。
メニューですが日本酒がズラリと。何十種類もあります。
素晴らしいのは全部それが山形の日本酒ということ。
山形も北から南まで、海側から内陸側まですいぶんと広く、地方によって日本酒も様々なようです。
中には、私の好きなお米山形のつや姫から作られたものもあります。
食べるお米で作る日本酒なんて贅沢、なんとなくお米の味と同じなのがわかります。
日本酒はカウンタの中にいるソムリエに頼むと選んで頂けます。
十四代などもありますが、無名で小さな蔵のものを選んで頂きます。
山形のお酒は旨みがあり豊穣な味です。
さてそんな日本酒に合う料理ですが、これが秀逸。
山形の郷土の味ですが、何かというと、筋子の粕漬けとか、にしん身欠きとか、カラカイ煮とか。
他にも、アスパラや山菜の天ぷら、コゴミの黒ごまあえなどなど。
魚の刺身、焼き物、煮物、干物など種類も豊富です。
もう書く必要も無いほど日本酒のあてすぎます。
日本酒の味を含んだ後、少しづつ肴を頂く至福。
なにものにも変えられません。
郷土の日本酒を愛し、郷土の肴を堪能する。
本当幸せですね。
酒菜一は名前どおり、山形の日本酒と肴を味わう最高のお店です。
6位
1回
2013/11訪問 2014/07/12
(2013年11)
前来たときから、お店が移転しましたので再掲します。
前のお店は繁華街のほうにありましたが、今度はJR久留米駅の近くになりました。
新しいお店には8席のカウンタと座敷にテーブルが2つあります。
でも、相変わらずお店の人気具合は変わらず、なかなか入れません。
でも弁慶さんに行くため、わざわざ久留米で泊まりましたので、ここはじっくり待って入店です。
それにしても、あらゆる部位の焼き鳥と居酒屋メニューがおいしいです。
フライドポテトも、たれがからまりおいしいです。
焼酎もセルフでロックを作りますが、これがゆるりとしていていいです。
家族経営の頑張りぶりも見ていて気持ち良いです。
弁慶さんは久留米焼き鳥の名店です。
福岡に来たら、再訪は必須です。
--------(以前の記事)---------
久留米は焼鳥が名物とのことで
行ってみました。
弁慶さんへ行ってみたところ、
満員でしたが、ちょうど空いたので
入れました。
とても人気があるお店のようです。
焼鳥だけでなく豚足や豚焼きなど
がありますが、とにかく、
大きい
美味しい
安い
の3拍子揃っています。
お客さんが次々と注文し、
親父さんと若い方が黙々と焼き、
料理がきたらビールをぐびぐび
行きながらかぶりつく。
うまい、ごくごく、うまいごくごく
のサイクルとなります。
久留米の焼鳥おいしいです。
このためだけにまた久留米に
行くことになりそうです。
7位
1回
2013/10訪問 2015/04/16
日本で知られていない隠れた美食。
それはロシア料理と思っています。
でも日本で食べるロシア料理は日本人向けにアレンジされすぎています。
しかもメニューが画一的で種類が少なすぎます。
ロシアのモスクワ、サンクトペテルベルグ、ウラジオストク、どの都市のレストランも驚くべく水準が高く、バリエーション、工夫、味付け、どれをとっても日本で食べるロシア料理とは全く別物です。
周りではなかなか信じてもらえませんが、ロシア料理は世界でも最も水準の高い美味しい料理のひとつだと思います。
こちらのペチカさんは、稚内にあるロシア料理のお店です。
日本で最もロシアに近いところにあるロシア料理レストランです。
場所は稚内駅から歩いて10分くらい。副港市場の屋台街のうちのひとつです。
礼文島に沈む夕陽を見た後、やって参りました。
木造りの小屋の外見にロシア語でペチカの看板のかかっているお店がペチカさんです。
そんな佇まいのお店に入ると、暖炉が置いてあり、その可愛い内装や小物がロシア的雰囲気を醸し出しています。
料理と味ですが、一言で言えば本格的で最高に美味しいです。
ロシアで食べるロシア料理の味を少しだけ日本人向けにアレンジしている程度。
メニューもロシア正統派料理に加えて、シャシリクやピラフなど中央アジアの料理も揃っています。
中央アジアのテーストは旧ソ連時代の名残です。
料理人もロシア人のようです。
ただし日本なので、タコの唐揚げとかえだ豆とか、居酒屋つまみもありますが、そこがまた良いですね。
料理の内容ですが、まずは前菜として、きゅうりのピクルスであるロシア漬とにしんの酢漬けが良いです。
これに黒パンを頼んでビールで乾杯です。
ロシア料理は黒パンが定番ですが、ペチカさんではロシア風黒パンが出ます。
本当はもう少し酸っぱいほうがロシア的で私は好きなのですが、でも充分ロシア的です。
ビールはバルチカ3と9があります。
バルチカビールはロシアの定番ビールですが、0番から10番までの11種類があります。
0番はノンアルコールですが、番号毎に味わいが異なり、気分で番号を選ぶなんて何かかっこよいです。
ちなみにバルチカ3はペールエールっぽく、バルチカ9はアルコール度数が高く深い味わいです。
いずれにしてもロシアのビールは濃い目の味が魅力です。
(そう言えば稚内空港に売ってある、サハリンで委託生産している地ビール林蔵ビールも濃い味でした)
ロシア漬とにしんの酢漬けはウオッカが一番合います。
ペチカさんにはウオッカも豊富に揃っています。
その中でも正真正銘ロシアのプレミアムウオッカが合います。
やはり寒い地方ではウオッカが飲みたくなります。
黒パンかじりながら、にしんをつまみ、ウオッカをこぴりんこと飲むのが愉悦の瞬間です。
メインの料理のほうですが、ペチカセットがおすすめです。
このセットにはロシア料理が全部詰まっています。
ビーツのサラダのヴィニグレット、ボルシチ、ピロシキ、ロシア風餃子餃子のペリメニ、ウズベク風ピラフと焼肉、量もたくさんでお安いです。
味のほうはどれも本格的で美味しいです。
まさにロシア本国の味そのもの。
ビーツのサラダのヴィニグレットは日本ではあまり食べませんが、これは何とも言えない良くできたサラダです。ビーツの舌触りが独特です。
どの料理も味つけが良くできています。
ペチカセットはワインと一緒に行きたいですね。
ロシア料理にワインと言えばグルジアワインで決まりですが、こちらにグルジアワインは白も赤も良いものなのにボトルで2200円とか安すぎ。
その他、細かく切ったじゃがいもをかりかりに焼き、スメタナクリームをかけて食べるドラニキや、ディルがたっぷりかかったトマトと玉ねぎのサラダなど、一品ものも秀逸です。
もちろんタコの唐揚げなどの北海道居酒屋メニューも美味しいです。グリジア赤ワインに良く合います。
北海道の一番北の街で、ロシア料理と日本居酒屋つまみが融合しています。
デザートのハスカップのケーキも秀逸です。
それにしてもロシア料理は、日本では見かけないウハー、サリヤンカ、アクローシカなどのスープが美味しいし、ジャルコーエなどの肉じゃが風料理も水準が高く、とても美味しい料理と思っています。
ペチカさんはロシア料理の美味しさを気軽に味わえ、未体験の方にお勧めです。
料理もビールもワインもウオッカもお値段が驚くほど安いです。
日本では知られていないロシア料理の奥深い美味しさ。
ロシアに場所も味も最も近いペチカさんで最高のロシア料理が頂けます。
8位
1回
2013/01訪問 2013/02/23
こちらは私が宮崎地鶏の炭火焼を初めて知ったお店です。
こちらで宮崎地鶏の炭火焼を初めてたべたとき、真っ黒な鶏肉のしこしことした固さ、噛み締めるとあふれる旨み、そして炭火の程よい香りなどすっかり驚愕し大好きな食べものになりました。
そしてチキン南蛮のタルタルソース味も初めてで、そのハーモニーにとても幻惑された覚えがあります。
こちらのご店主はもともと和食の料理人なので、茄子の揚げ浸しなど様々な和食メニューがあり、とても美味しいです。
秘密は昆布塩というもので、これは昆布についたグルタミンと塩を削り取ったもので、これが昆布の旨みに程よい塩分を与えています。
いわゆる旨みのかたまりのような味です。
これで地鶏焼きも焼かれてとのこと。鶏の旨みが引き出されています。
実は少し頂いたのですが、おうちで万能調味料として利用しています。
こちらは市内の繁華街から離れており、バスかタクシーで無いといけませんが、昔からの宮崎地鶏のもも焼きや本当に美味しい和食料理を食べたい方には本当にお勧めです。
地鶏もも焼きやせせり焼きは、焼き加減、味付け、何よりもしこしこ噛み締める固さ、本当に美味しいと思います。
場所柄、普段は地元の方がほとんどのようですが、そういう地元民御用達の中に良いお店ってあるものですね。
宮崎の観光関係の方にお願いがあります。
こちらのご主人にもお聞きしましたが、最近の宮崎地鶏は柔らかいもも焼きを出すお店が多いとのこと。
宮崎地鶏焼きも柔らかくてジューシーな肉汁があふれるのが好きな人もいるし、私のように固くて噛み締める炭火焼が宮崎地鶏焼きと期待している人もいるし、何らかの目印をお店に表示して欲しいです。
【地鶏硬度(じどコード)1から5までみたいな感じ】
お店によって地鶏焼きのテーストが違いすぎて、どちらの店が自分の好みの固さと焼き加減なのかを事前に目安として知りたいです。
9位
1回
2013/08訪問 2013/09/08
徳島に行ったときの楽しみはこの店に伺うこと。
海賊居酒屋恵比寿丸さんです。
場所は小松島市郊外の国道の脇です。
とても行きにくいです。
列車の最寄駅は阿波赤石ですが、歩くと結構かかります。
今回は阿南市のほうから路線バスで訪問です。ローカルバスの風情が好きなので、バス振興も兼ねて公共の交通機関を利用します。
バスだと大林というバス停のすぐ近く。便利です。
徳島市方面から来るときもバスが便利です。
近づくと見えるのが、赤いネオンで彩られた「海賊居酒屋」の文字。
外見は香港的雰囲気で怪しい。
のれんをくぐり、中に入ると雑多な水槽が並んでいます。
大きな魚が泳ぐものや、えびだけのもの、貝が入っているもの、そして伊勢海老の水槽とたくさんの魚介類が所狭しと水槽に放たれています。
そうです。こちらの恵比寿丸さんは注文があれば、ここの水槽から取り出してきて料理をします。
水槽を通り抜けると、その奥にコの字のカウンタだけの居酒屋があります。
狭い店内に所狭しとメニューが飾られ、大きな鎖や古時計、船のハンドルなど海賊感が高まります。
こういう雰囲気好きです。
店内はいつも満員。ほとんど地元の方です。
料理ですが、海賊なので魚のオンパレードです。
季節で魚の種類は違いますが、なんと言ってもお刺身盛り合わせです。
これは豪勢かつ相当にレベルが高いです。
8種類くらい盛られますが、どれも鮮度が高い。
都会でも味わえない魚の新鮮さです。
またあぶりや薬味も非常に工夫されており、最後はすだちをふりかけて頂くのが恵比寿丸流です。徳島はやはりすだちですね。
忘れていけないのは付け合せのワカメ。これまた新鮮で磯の香りがします。
アナゴの天ぷらやタコの唐揚げなども素材の良さがわかります。
アジの南蛮も酸味をトマトで出したり、と素材に加えて料理のほうも工夫されています。
メニューは何でもありますが、お任せにしても適当に見繕って頂けるようです。
私は自分で水槽を見に行って自分で見繕いますが。これがまた楽しいです。
その他伊勢海老が安く食べられるのもウリです。
あと特筆すべきは、店員のおばさんの接客パフォーマンスの高さ。
店主のおやじさんが刺身を造り、2代目風若旦那は焼き物や揚げ物などの料理を担当していますが、お酒類や細かい注文はおばさんがさばきます。これが超ハイパフォーマンス。注文の意図を理解し、必要なことのみ尋ね返し、その後テキパキと仕事を遂行する。
本当見ていてホレボレします。
このお店では、海賊的気分でいろいろと豪快に注文しているうちに品数が積み上がりますが、お会計はかなり安いです。
満足度が相当高い。
海賊居酒屋恵比寿丸さんは、全国でも珍しい個性と変化自在質実剛健な居酒屋です。お魚好きな方には驚天動地です。
まさに海賊居酒屋そのもの。
このパイレーツぶりが素晴らしい。
いつまでも続けて欲しいです。
10位
1回
2013/09訪問 2013/09/29
仙台から名古屋まで太平洋フェリーに乗りました。
このフェリーは苫小牧、仙台、名古屋の間を航行しているのですが、船は、「きそ」「きたかみ」「いしかり」の3隻があります。
今回は「いしかり」に乗船です。3隻の中では最も新しい船です。
船内はきれいでゆったり、お風呂も大浴場で、いつでも入れます。
仙台を12:50に出発して、名古屋には翌日の10:30に到着です。
レストランは昼食を最初に次の朝食まで3食、レストラン「サントリーニ」にて全てバイキング形式で頂けます。
こちらのお味ですが、想像を超えた種類の豊富さと美味しさです。
船の上での調理なので、それほど味は期待していませんでしたが、いやはや本格的で素晴らしいです。
まずは昼食ですが、こちらは12:00から食べられるので出航前に頂けます。一人1000円です。
10種類のおかずメニューにサラダバイキング、そうめんやうどん、そしてスープカレー、デザートがあります。
このスープカレーが秀逸です。
スパイシーで味付けが良く、専門店に全然負けていません。
普通のカレーも味つけが良です。ご飯も炊き方が上手です。
昼食の後はいよいよ出航です。デッキに出て出航を見ます。
タグボートにひかれて反転します。そして前進。30分もすると外洋に出ます。
穏やかな海が太陽の光に照らされてキラキラしています。
夕方には夕焼けの光が赤く海を照らします。
船は本当良い乗り物ですね。
空が暗くなると夕食です。こちらは2000円です。
これがまた創意あふれる8種類くらいの献立に加え、寿司やステーキも食べ放題です。
ステーキはその場で一枚一枚焼いて頂けます。
献立は「肉を使わないマーボ豆腐」、「ごぼうのおかか煮」、「青梗菜とベーコンの炒め物」など作り置きでは無い料理が供されます。
サービスに出ていた年配のコックさんと少しお話しましたが、すごくこだわりがあり、味に自信を持っていました。こういう人が上にいるからだから従業員のサービスも良いし、何よりも美味しい料理が頂けるのですね。
船のレストランなので、陸地や船の灯かりを見ながらです。この雰囲気は本当にいい。
ここは当然ビールを飲みますが、ビールは生ビールです。セルフでは無くタップからグラスに注いで頂けます。注ぎ方も上手です。しかもキンキンに冷えていて、このあたりも配慮が徹底しています。
アルコールも焼酎、日本酒サワー何でもあります。
夕食の後は20:00からラウンジにてショータイムです。今回はジャズのライブでした。
外人のピアノボーカルに、ベースとドラムを日本人が担当です。
これがまた結構本格的です。
このフェリーはクルーズ的楽しみも充実しています。
ちなみにお土産は北海道、仙台、名古屋のものが揃っています。
朝起きると知多半島のへんでした。
夜は船が全く揺れないのでグッスリ熟睡できました。
最後の食事は朝食を頂きます。こちらは1000円です。
朝食も一般的な和食に加えて洋食メニューもたくさん。
塩辛や漬物などのご飯の友も種類がたくさん。
牛乳やヨーグルト、サラダ、デザートも豊富です。
こちらの太平洋フェリーは単なる移動の手段だけで無く、クルーズ気分で贅沢な雰囲気が味わえます。
乗船代金も高く無いです。新幹線で移動するよりも全然安いです。
日本は海洋国家なので、フェリーをあちこち就航させて、船で移動する文化が根付いて欲しいです。
フェリーでの旅と船上の極上レストラン。本当におすすめです。
会津若松と言えば、観光の名所でありますが、私が会津へ伺う理由は何といっても、こちらの籠太さんに伺うためです。
籠太さんは、会津郷土料理を中心とした居酒屋です。
会津郷土料理、まずはこづゆ、にしんの山椒漬け、馬刺しです。
こづゆの何とも言えない優しい味が胃に染み渡ります。中の小芋とかこんにゃくとかが干しホタテのスープに合います。
にしんの山椒漬けは、最高の日本酒のあてでは無いでしょうか。
馬刺しはこちらでは蹴飛ばしというらしいです。確かに馬ですからイメージは合います。
籠太さんは会津郷土料理の他に魚料理も美味しいです。
今回はさんまの焼いたものをタレをつけて巻いたものを頂きました。
これは、さんまに濃い味の醤油たれが良く合います。
こういう居酒屋料理もどれも実に手がこんでいます。
メニューの品数が実に豊富です。
そして会津郷土料理には日本酒です。
籠太さんには県外のものも揃えてありますが、やはり会津若松の郷土料理には会津若松の日本酒が一番です。
会津若松周辺は喜多方のほうも含めて日本酒の蔵がたくさんあります。
メニューには会津若松の地酒が10種類ほど載っていますが、実はメニューに無い日本酒もたくさんあります。
おやじさんにお願いすれば次々と出してくれます。
どれもこれもいけます。
とにかく郷土料理との相性がピッタリです。
会津の日本酒の特徴ですが、一言で言うと「ゆる濃い」です。
純米でも吟醸系でもシャープな感じではなく、ゆる~い感じで米の味が濃く感じられるタイプです。
にしんの山椒漬けなど、濃い味の料理と、この「ゆる濃さ」が良くマッチします。
やっぱり料理と日本酒はお互いを引き立てる成り立ちで作られていますね。
籠太さんは、おやじさんとおかみさんが切り盛りされていますが、このおやじさんが厨房カウンタで料理をしながら。お話しながら相手をしてくれるので、やっぱりカウンタが良いです。
良い居酒屋にありがちな、おかみさんがしっかりしていて、おやじさんは半分遊んでいる感じ。でもこれが居酒屋のひとつの魅力です。
カウンタ越しにおやじさんやお客さんと交わりながら飲む魅力があります。
そのかたわらでおかみさんがきっちりと仕事をしているおかげなのですが。(笑)
籠太さんは会津郷土の味が隅から隅まで楽しめて、会津の日本酒を10種類以上堪能できます。
郷土料理居酒屋の最高峰と思っています。