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この口コミは、キスケ@狭い範囲でくいだおれさんが訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。
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1回
夜の点数:4.0
昼の点数:4.0
2008/12 訪問
夜の点数:4.0
昼の点数:4.0
思い掛けない再会に感謝
2009/12/21 更新
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大阪市内在住の我が家は物産展大好き。特に梅田界隈の百貨店で開催される物産展にはよく顔を出します。
昨年冬に梅田阪急百貨店で東北物産展が催され、ふらりと訪ねてみたら、店内飲食コーナーに見覚えのある名前のお寿司屋が!そのお寿司屋さんの名前は「浜寿司」。青森の大間にあるお寿司屋さんです。びっくりして入店してみると、懐かしい女将さんがそこに!
実はさらに以前、夫と共に大間に旅行したことがあるのです。毎年10月に大間にて催される「まぐろ祭り」に参加すべく、初東北への旅でした。函館から朝夕たった二便のフェリーに乗り1時間。到着は19時前ぐらいだったと思います。大間に1軒しかないホテルにチェックイン、お腹がペコペコでホテルの人の紹介されたお寿司屋に行って夢の大間鮪を食すつもりが、なんだかパッとしない鮪が出て、「えーこんなもん〜?やっぱり鮪は全部東京に行っちゃうの〜?」とかなりがっかりしたことを覚えてます。一泊して次の日は大間の漁港で催されたまぐろ祭りに参加、ここでは他の魚介のメインに食べ、後は鮪の解体ショーの見学と解体した鮪の購入と自宅への発送をメインにしました。
この解体ショー、一日中やっているのですが基本は地元の漁師さんが解体してくれますが、東京築地から呼び寄せた鮪の業者さんが解体する時間が1日に数回ありました。どちらも解体が終わるとパックされて並んだ人順に購入できるのですが、驚いたのは漁師さんと築地のプロがさばいたのでは、鮪の出血量が違う、ということでした。鮪に限らずおいしい食材が手に入っても、上手い料理人が料理にしなければ値打ちが活かされないのだと、その時初めて心から理解しました。(決して漁師さんを貶める話では無く)
で、その晩。まぐろ祭りで冷えきった体を温泉で温めて、ホテルに戻る途中に利用したタクシーの運転手さんにお薦めされたのが「浜寿司」さんでした。
予約をせずに入店したので、ちょっと待たされたのですが、待ったかいがあっておいしい鮪にありつけました。大トロや中トロがおいしいのはもちろんですが、赤身がとってもおいしいんてすよね。大間で食べた記憶はちょっと遠くなってしまってあやふやですが、同行した夫共々感激しました。
お座敷で食べたので職人さんとはほとんどお話できなかったのですが、女将さんとはいろいろ話し、帰阪後も年賀状のやりとりなどを続けていました。
東北物産展への出店は急だったそうで、在阪の告知するヒマが無かったと謝っておられましたが、偶然にも再会でき、なんかいろいろとこみあげてくるものがありました。物産展のイートインの中ではお高いほうだとは思いますが、気合いの入った鮪が出てくるので、食べて見れば全然高くないことがわかります。1週間の開催中、三日ぐらい通っちゃいました。握りのコースと鮪丼のコースがあり、丼の方がちょっとお安め。握りは大トロ・中トロ・赤身・赤身細巻総て味わえますが、丼は大トロが入ってませんでした。私は中トロと赤身があればわりと満足なので、お得な丼をよく食べました。
そして「キスケさん家が大間に来るより、物産展で私がこっちに向かうほうが再会しやすいよね〜」と女将さんはおっしゃってて、今年の冬もとても楽しみにしていたのですが、今年阪神百貨店に引っ越して開催された東北物産展には来られておらず、残念だなーと思っていたところ、「行きたかったんだけど、今年は高速1,000円の影響でお店へのお客さんが劇的に増え、日々の客足の見込みが読めなくなったのと、まぐろ祭りのスケジュールなどが重なって、日程調整出来なかった」と言うことでした。とても残念〜。来年お会いできると良いんだけどなあ〜と思います。
大間は、車以外のアクセスだと青森漁港から出ている高速シャトル船で2時間か、一旦函館まで出て朝夕二便しかないフェリーで1時間のどちらかしか選べないのですが、断然函館からの便が便利です。実際大間の緊急医療の受け入れ先は函館だと聞いています(ヘリで搬送するのだそうです)。その函館・大間便が今、廃止の方向に向かっているそうです。高速1,000円の影響で全国のフェリー航路が休止・廃止に追い込まれている中で、廃止の話が勢いついて進んでしまわないよう、遠方から祈っています。