asakusa777さんが投稿したべにや(福井/あわら湯のまち)の口コミ詳細

(主に)浅草の良い店美味しい店メモ(現在レビュー活動を物凄くスローペースで再開中です)

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掲載保留べにやあわら湯のまち/日本料理

1

  • 昼の点数:4.5

      • 料理・味 4.5
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 4.5
      • |CP 4.0
      • |酒・ドリンク 5.0
1回目

2016/11 訪問

  • 昼の点数:4.5

    • [ 料理・味4.5
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気4.5
    • | CP4.0
    • | 酒・ドリンク5.0

【福井 芦原温泉】 越前がにと黒龍石田屋、最高の出会い物でした。

「美味いカニが食いたいっ!」と友人が言った。
「なら福井に行かなきゃ」と僕。
数日後、僕たちは越前ガニを食べるためだけに飛行機に乗って福井に向かった。
ズワイガニの最高峰ブランドである越前ガニ、都内でも出す店はあるけど、でもコレだけは現地で食べた方が圧倒的に美味い。
ここは「旅館」だけど昼に行って食事だけもOKとの事、なので日帰り利用も出来る。
この宿を選んだ理由は「創業明治17年」の伝統と有形文化財に指定されている素晴らしい数寄屋造りの建物というのもあったけど、何より1番は福井県が世界に誇る名酒「黒龍 石田屋」が飲めるという事だ。
僕が世界で1番好きな酒「黒龍 石田屋」、それとカニの王者である「越前ガニ」、これらを同時に味わえるなんて奇跡に近い。
福井が誇る美味いものの2トップ、見逃すテは無いでしょ~?
たとえ日帰りでも福井に行く価値は十分にある。
もうウキウキで福井に向かった僕たちだった。

小松空港からタクシーで45分くらいで宿に到着。
流石に北陸で1,2を争う格式ある老舗旅館だけあって、昼だけ利用の僕たちを女将さん、番頭さん、仲居さん達が総出で迎えてくれた。
落ち着いたロビーでちょっと休憩したのちに部屋に通された。
お食事処という場所は無く、昼だけ利用なのに数寄屋造りの客室に通してくれて、そこでゆっくりと食事が出来るというスンポーだ。
窓の外には庭師さんが丹精込めた見事な純和風庭園が広がる。
「もう少ししたら雪吊りをするんです」という仲居さん、雪が降ったらさらに素晴らしい景観になるんだろうな。
そしていきなり「黒龍 石田屋」が登場。
都内でこれを飲めるのは僕的には行きつけのうなぎ屋さんのうなぎ魚政だけ。
なのでいつもはうなぎと合わせて飲んでるけど、それ以外の料理で石田屋を飲むのは以前四谷の鮨 臥龍で1度飲んで以来だ。
やっぱし美味いね~。
僕が日本酒に求める要素の全てが詰まったこの酒の美味さは何度飲んでも綻びる事はない。

この日の料理のメインはモチロン1キロ越えの越前ガニを1匹づつだったけど、その他八寸やお造りやお椀も出してくれた。
これがまた美味しくて、石田屋にピッタシ合うんだよね~。
北陸も福井まで来ると京都文化の影響が強いのかな、京料理の繊細さや上品さが色濃く出ていてすごくおいしい料理の数々だった。
そして、来ました「越前ガニ」。
やっぱし1キロ越えはデッカイね~。
でも、大きいからといって決して「大味」ではない。
繊細な旨味、繊細な甘み、もうこたえられない美味さだ。
いくら流通が発達したとはいえ都内でこの味の越前ガニは食べられない、越前ガニだけは現地で獲れ獲れのヤツを食べるに限る。
ミソもタップリ、これがまたクドさやエグみなんて微塵もない爽やかな味わいで、そのままナメてもカニの身に乗っけて食べても最高に美味い。
仲居さんが足を取って切り込みを入れてくれるから、僕たちはホジホジするだけで良い。
毛ガニと違って身は簡単に取り出せるから食べやすいのも魅力だね。
2人してもう夢中でむさぼり食った。
イヤ~、美味かった~。
そして、〆に出してくれた「せいこガニのせいろ蒸しご飯」、これがまたビックリするくらい美味かった。
せいこガニとは越前ガニのメスの呼び名で、これが金沢だと「香箱ガニ」という呼び名に変わるらしい。
カニ子タップリ、オスと違ってちょっと硬いミソも美味い。
何より、ご飯に付けた下味の出汁が美味かった。やっぱしこーゆーところが京料理だよね。
腹いっぱいだったハズなのに、問題なくペロっと食べれちゃった。

食後のお茶を淹れてくれながら仲居さんが「すぐにタクシー呼びますか?もう少し休憩しても良いですし、お風呂に入っても良いですよ?」と言ってくれた。
黒龍石田屋を空けちゃった後は追加で「黒龍 しずく」を何合か飲んでたから2人ともけっこう酔ってたけど、こんな素晴らしい旅館の源泉かけ流しのお風呂ときたら見逃すわけにはいかない。
「酔ってる時は肩まで浸かっちゃダメですよ」と優しくアドバイスしてくれた仲居さん、彼女の言う通り半身浴だけにしたけど、凄くあたりが柔らかい良いお湯でした。
最高の建物、最高の酒と料理、最高のおもてなし、素晴らしい旅館でした。
ズワイガニの最高峰「越前ガニ」、その中でもさらに様々なレギュレーションにパスした最高峰中の最高峰「極」という越前ガニもあるそうだ。
皇室献上の「極」、大きさによっては10万円を超えるヤツもあるそうで、これにもムチャクチャ興味がある。
次回は和風庭園に雪化粧が施された時期に相方とゆっくり泊りで来たいな。

  • 中庭

  • 中庭

  • 福井の名酒「黒龍石田屋」

  • 八寸

  • 白味噌仕立てのお椀

  • 胡麻豆腐

  • 越前ガニ

  • 越前ガニ(腹)

  • 越前ガニ

  • せいこガニ

2016/11/17 更新

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