2回
2018/02 訪問
第2のリングではエースに
元女子プロレスラー、コンバット豊田のお店。
女子プロレスラーとしては初となるノーロープ有刺鉄線電流爆破マッチで1996年に引退、その後は屋台のラーメン屋を経て <吉四夢 新浦安本店>の店長を12年間務められ、その後独立して2013年にこの場所でお店を始められたようです。
このお店までの途上、<小鉄>という居酒屋さんがあったのがプロレス的には面白い偶然。
開店直後に入ったのですが、予約の有無を聞かれました。またカウンターには「混雑時の利用は2時間ぐらいでお願いします」とも書かれており、人気店であることがうかがえます。
豊田さんは現役時代には100キロを超す、女子プロレス界でもトップクラスの巨漢でしたが、引退して22年さすがに当時よりはかなりスマートになりましたね。
素顔の豊田さんは温和な雰囲気ですが、ふとした瞬間に鋭い目つきをされ(お客さんに対してされるわけではありません)往年の面影を偲ばせます。
特選黒毛和牛盛り合わせ(上カルビ、カイノミ、牛ササミ)とキムチを注文。
注文時、「塩とタレどちらにしますか?」と聞かれたのでタレと答えたのですが、そのあとこのお店は塩が売りだったことを思い出し変更をお願いしました。
快く変更に応じていただけましたが、失礼しました。
キムチが来て、七輪が来る。
キムチは白菜の茎の部分が千切りにされています。
食べやすいし、シャキシャキ感が増していて(o・∀・)b゙イィ!
味自体は甘みがあるわけでもなく、辛くもなく、甘辛とも少し違うちょっと独特な味。
箸休めとか口直し的な役割のキムチと思いました。
到着したお肉は赤身が鮮やか、サシも大理石のような美しさ。
わさびが添えられています。
このわさびが本わさびで、それだけでも酒が進むような品。
実際に焼いて食べると柔らかく、肉汁たっぷり、脂にも甘みがあり絶品。
これはあまり火を通さない方がおいしいのでは? と思い表面を焼くだけで食べるようにしたところ、繊度があがりました。鮮度は繊度に通ず。
わさびともいっそう合います。
非常に鮮度がよいので生のまま刺身としても食べられそうなぐらいです。
追加でホルモン盛り合わせ、ハラミ。
ホルモンは盛り合わせはセンマイほか4種ほど入っているそうです(教えていただけましたが忘れました)。
ホルモンはコリコリして、変な弾力がなく無理なくかみ切れます。
わたしは顎が弱く、安っぽいホルモンを食べると顎や奥歯が数日痛くなることもあるのですが、このお店のホルモンはまったくそんなことはありませんでした。
ハラミもいままで食べたハラミよりも1ランクも2ランクも上。
ホルモン鍋などもいただきたかったのですが、この時点で腹8分目、帰りに京橋の立ち飲みにも寄りたかったのでこの日はおしまい。次回の楽しみにとっておくことにしました。
ビール3杯と上記で6000円弱。安いと思います。
今回は初めてということもあって、黙々と食べましたが、いずれ現役時代のお話も聞いてみたいですね。
一時期、プロレスラー・格闘家のお店をいろいろ訪問して連載してましたが、そのなかでも1番です(当時、ある人がまとめてくれたレビューがまだネットに残っている)。
なお、この評価は純粋に飲食店としてです。
プロレスファンは特にFMWファンなら0.2以上は加点してよいかと。
プロレスでは団体2番手止まりだった豊田さんですが、飲食というリングでは文句なしのエースです。
2018/02/16 更新
予約していたのですが、18:10頃入店でお客さんは一人だけ。
前回は開店直後で、やはり一人。
「このくらいの時間なら予約内でも大丈夫なんですか?」
「平日は空いている時もありますが、すごく混む時もあって一概には……」
前回「ホルモン鍋が食べたい」と書いたのですが、残念ながらもう終わっていました。
前回は黒毛和牛の盛り合わせ(2780円)でした。
今回は普通の焼肉盛り合わせ。ゲタカルビ、ハラミ、ロースで980円。安いです。
ホルモン盛り合わせとハツ、タラチャンジャも注文。
待っている間、前回はゆっくり店内を見回します。
頭上のサインは同期で親友の工藤めぐみさんを筆頭にCooga、アジャ・コングと同期が続き、その次が故・ハヤブサさん。そのほか里村明衣子選手など。
アジャよ、「のんちゃん太ったね」ってあなたに言われたくないと思うぞ(笑)。
壁には吉本の芸人のサインもあり、長与千種選手のサインも。
隣の人間国宝にも選ばれたようです。
スタッフは豊田店長も含め4人全員が女性。
そのうちの一人、なんか見覚えが……FMWで広報だった人?
なんか、みなさんがあまりにも真剣に仕事をされてるので、あんまり気安く話しかけるのがはばかられてしまいます。
焼肉ですが、前回の黒毛和牛とくらべるとさすがに落ちます。
それでも充分によい肉ですし、この値段は安い!
ホルモン盛り合わせはセンマイとハチノスと、あとなんか。
ホルモンは好きだが顎が弱いという弱点のあるわたしにとって、上質でしっかりかみ切れるホルモンを出してくれるのはありがたい。
タラチャンジャもハツも文句なし。
ただ、前回もそうだったんですが、このお店、自分が食べた(と認識している)量以上にお腹がふくれるんです。
不思議ですし、ありがたいような、惜しいような……。
コムタンクッパなどほかにも食べたいメニューがありましたが、京橋が待っているためこれでごちそうさん。
また来ます。
会計の時、思い切って豊田店長に話しかけてみました。
「プロレスラーの方はよく来るんですか?」
「もう随分前に引退しているしねえ……そうでもないよ」
なんとなくプロレスの話はしたくないような雰囲気を感じました。
でも2~3か月に1度はこの店に通うと思います!
豊田店長が表紙になった時の週刊プロレスを所有していますが、持っていったらサインしてくれるかな?