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ダビィ (男性) 認証済
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1回
夜の点数：4.0
2010/01 訪問
スタイリッシュイタリアン
京都市の南に隣接する人口約19万人の町で、全国的には世界遺産平等院や宇治上神社がある町、茶どころとして多少の認識がなされているかもしれない。近年では源氏物語の最終帖「宇治十帖」に因んで、源氏物語ミュージアム、紫式部文学賞など、源氏物語の町、文学の町としてもアピールしているようだ。TRE VERTI（トレ ウ゛ェルディ）はそんな宇治市の風光明媚な場所にある。店が位置する宇治橋周辺は宇治市で最も風光明媚な地区。店の前の道は東海道自然歩道として親しまれ、宇治上神社や平等院、曹洞宗の名刹興聖寺にも近く、休日にもなると沢山の方々がウォーキングを楽しまれている。店に到着、店はカウンター6席程度と4人掛けテーブル席が3テーブル。調理は店主のみがなされるようだ。このくらいが店主の目配りが利くスケールなのだろう。私も居心地よく感じる。カウンター席の最奥席に着座。最近の我が一人飯コンセプトよろしく楽しもう。飲み物はグラスワインで。先ずは前菜の盛り合わせ。蕪のスープ、フォワグラと豚肉のソテー、鯛のフリット、スモークサーモンのサラダ、野菜の煮込み、鴨のローストといったところ。各々の名前についてはやや覚束ない。好印象の品々。ワインを飲みながら次の品が来るのを待つには適した品々だ。先ずはスモークサーモンのサラダで味覚を目覚めさせ、蕪のスープの甘味を楽しみ、鯛のフリット、フォワグラ、鴨、野菜の煮込み、と流れゆく。いつも福井県で新鮮な鯛をいただいている私からすると鯛の質が少々残念だったが、そこは京都の内陸部、福井でいただく鯛と比較する方がおかしいのだろう。スモークサーモンのサラダはかなり大ぶりの胡瓜（それともズッキーニか？）と和えられていたが丁寧な下拵えが施されておりサーモンとの取り合わせの妙が心地好かった。またフォワグラと豚肉を合わせたものは初めて食したがこの組み合わせには感心した。強めに火を通した豚肉のパリッとした食感と挟まれたフォワグラの食感が対比的で美味だった。次にオイルサーディンとセロリのオイルスパゲッティ普段は好んでは食べない二つの食材。何故か惹かれるところがありオーダーしてみた。セロリは葉の部分が用いられていた。セロリ独特のクセはまろやかで気にならない。そのまろやかなクセが鰯の青魚のクセとマッチして美味だった。腹具合も頃合いとなったので次品をラストとしよう。岩手産白金豚の頬肉の煮込みそのふくよかに煮込まれた頬肉にナイフを入れると肉の太い繊維があらわになる。その繊維に沿ってナイフを入れるとほろほろと解れ、それを口に含むと太い繊維から肉汁がじんわり染み出し繊維は心地好く溶ける。かけられていたソースは野菜のコクが深くまろやか。ソースが何のソースか分からなかったので尋ねてみたところ煮込みに使った香味野菜のピューレだそうだ。なるほど、肉と合う訳だ。以上完食。店内に置かれていたイタリアを特集した雑誌を読みながらの食事だったが、その雑誌に当店の記事が掲載されていた。それによると店主は北イタリアで修業されたそうだ。そこで培われたセンスなのだろうか、店はヴェンゲ調のシンプルでスタイリッシュな趣。私が一人飯するにはお洒落すぎて似合わないかもしれない。ろくに調べもせずに「我が故郷に美味い店無し」と考えた己の狭量思考と新店を開拓する意欲が欠落していたことを反省。これからも己が第六感、各種情報に敏感にキャッチし新店の開拓に努めたい。
2010/03/25 更新
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京都市の南に隣接する人口約19万人の町で、全国的には世界遺産平等院や宇治上神社がある町、茶どころとして多少の認識がなされているかもしれない。
近年では源氏物語の最終帖「宇治十帖」に因んで、源氏物語ミュージアム、紫式部文学賞など、源氏物語の町、文学の町としてもアピールしているようだ。
TRE VERTI（トレ ウ゛ェルディ）はそんな宇治市の風光明媚な場所にある。
店が位置する宇治橋周辺は宇治市で最も風光明媚な地区。
店の前の道は東海道自然歩道として親しまれ、宇治上神社や平等院、曹洞宗の名刹興聖寺にも近く、休日にもなると沢山の方々がウォーキングを楽しまれている。
店に到着、店はカウンター6席程度と4人掛けテーブル席が3テーブル。
調理は店主のみがなされるようだ。このくらいが店主の目配りが利くスケールなのだろう。私も居心地よく感じる。
カウンター席の最奥席に着座。最近の我が一人飯コンセプトよろしく楽しもう。
飲み物はグラスワインで。
先ずは前菜の盛り合わせ。
蕪のスープ、フォワグラと豚肉のソテー、鯛のフリット、スモークサーモンのサラダ、野菜の煮込み、鴨のローストといったところ。各々の名前についてはやや覚束ない。
好印象の品々。ワインを飲みながら次の品が来るのを待つには適した品々だ。
先ずはスモークサーモンのサラダで味覚を目覚めさせ、蕪のスープの甘味を楽しみ、鯛のフリット、フォワグラ、鴨、野菜の煮込み、と流れゆく。
いつも福井県で新鮮な鯛をいただいている私からすると鯛の質が少々残念だったが、そこは京都の内陸部、福井でいただく鯛と比較する方がおかしいのだろう。
スモークサーモンのサラダはかなり大ぶりの胡瓜（それともズッキーニか？）と和えられていたが丁寧な下拵えが施されておりサーモンとの取り合わせの妙が心地好かった。
またフォワグラと豚肉を合わせたものは初めて食したがこの組み合わせには感心した。強めに火を通した豚肉のパリッとした食感と挟まれたフォワグラの食感が対比的で美味だった。
次にオイルサーディンとセロリのオイルスパゲッティ
普段は好んでは食べない二つの食材。何故か惹かれるところがありオーダーしてみた。
セロリは葉の部分が用いられていた。セロリ独特のクセはまろやかで気にならない。
そのまろやかなクセが鰯の青魚のクセとマッチして美味だった。
腹具合も頃合いとなったので次品をラストとしよう。
岩手産白金豚の頬肉の煮込み
そのふくよかに煮込まれた頬肉にナイフを入れると肉の太い繊維があらわになる。その繊維に沿ってナイフを入れるとほろほろと解れ、それを口に含むと太い繊維から肉汁がじんわり染み出し繊維は心地好く溶ける。
かけられていたソースは野菜のコクが深くまろやか。ソースが何のソースか分からなかったので尋ねてみたところ煮込みに使った香味野菜のピューレだそうだ。なるほど、肉と合う訳だ。
以上完食。
店内に置かれていたイタリアを特集した雑誌を読みながらの食事だったが、その雑誌に当店の記事が掲載されていた。それによると店主は北イタリアで修業されたそうだ。
そこで培われたセンスなのだろうか、店はヴェンゲ調のシンプルでスタイリッシュな趣。私が一人飯するにはお洒落すぎて似合わないかもしれない。
ろくに調べもせずに「我が故郷に美味い店無し」と考えた己の狭量思考と新店を開拓する意欲が欠落していたことを反省。
これからも己が第六感、各種情報に敏感にキャッチし新店の開拓に努めたい。