2回
2014/06 訪問
間違いなく徳島ナンバー1である
もう説明はいらないほど有名になった羽ノ浦の中華料理店『神龍』さん。
麻婆豆腐や担々麺がオススメでお客さんの半数以上がオーダーしている。
お昼時に伺いましたが、ひっきりなしにお客さんが訪れ回転率が半端じゃありません。
今日のオーダーは二人で陳麻婆豆腐定食と担々麺と海老チャーハンの満腹セット。
チャーハンは塩コショウに香りからするとオイスターソース?
本格中華料理店のチャーハンとしては素晴らしい出来です。上品さがあります。
ラーメン屋の化学調味料に慣れた徳島県民には物足りないないかも知れませんがその比べ方は愚の骨頂。
完全にジャンルが違いますね。
担々麺は初オーダーでしたが、これぞ担々麺と言わんばかりの芝麻醬の風味が存分に感じられた。
徳島で担々麺と言うと沖ノ州の『牡丹苑』が有名だが、芝麻醬の風味は強いものの数年前からスープの出汁がほとんどお湯に近い状態でがっかりしてしまった。
同じ陳建一の元で修行した『あらき』の担々麺も良かったが芝麻醬の使い方で神龍に軍配をあげたい。
単なる麻婆豆腐なら好みが別れよう。でも“陳”麻婆豆腐と名乗るならいくら県民性に合わせたとしても限度があると思う。
僕にはあらきさんの陳麻婆豆腐のそれとはまったく別物に感じられた。
それにしても陳建一の店で修行もしていないのに勝手に陳麻婆豆腐と名乗っている店の多いこと。
麻婆豆腐に使う豆腐は数社の豆腐専門店から1番麻婆豆腐にあった豆腐を厳選していて、口に入れると豆腐の角が当たらずぶるんとしている。
この口当たりの食感を出す麻婆豆腐を徳島では私は他に知らない。
舌が痺れる四川花椒、ピーシェン豆板醤の辛味、甘みのある自家製甜麺醤、豪快でありながら繊細。
先日スーツァンレストラン陳の陳麻婆豆腐ランチ(1800円!)を食べたばかりだが、神龍の陳麻婆豆腐は厳格なレシピに従った味であると断言できるし、これでも県民性に合わせているのかと思うと頭が下がる。
辛すぎると言う意見もある。
だが陳麻婆豆腐は辛くて当たり前であり、食べたいけど辛いのは苦手と言うならば数人でシェアしてもいいだろうと思う。
都内なら1800円のランチが徳島では800円という最強コスパ。それだけ無理をしてでも食べる価値がある。
徳島でこの辛さを恐れずに出した、赤坂四川飯店本店副料理長まで登りつめた小島シェフの肝っ玉を私は買いたい。
2014/06/28 更新
最近よく県南の方に用があって頻繁に神龍のランチを頂くのだが、もうはっきり言おう。
ここが一番、No.1だ。
オーダーは鉄板のキラーメニュー、
◆麻婆豆腐
◆坦々麺
このふたつ。
相変わらず、豆腐と餡のとろみ具合が神がかっている。
トロンとしていて角のない豆腐の柔らかさ、餡との一体感。
こんな麻婆豆腐を徳島で提供するお店はない。
都内でも珍しい。
陳建一がこんなことをテレビで言っていた。
『麻婆豆腐は見ただけで美味いかどうかわかる。
それはとろみだ。下手な麻婆豆腐は時間がたつとシャバシャバになる』と。
入店は11:45。
相変わらず満席で2回転目の席へ案内された。
店主児島くんの凄さは料理のセンスだけでなく手の速さだ。
客席30オーバーの大箱を涼しい顔してなんなくこなし、
昼時の満席でも提供が遅いと感じたことがない。
児島くんなら徳島どころか東京、世界でもその腕を発揮できると思う。
よほどの猛者が徳島に降り立たない限り、児島伝説は今後4半世紀無敵の時代が続くはずだ。
神龍。
その名の通り、神の子であり、龍の子なのである。