2回
2016/09 訪問
国領という住宅街に、チャレンジャブルな料理がおいしいイタリアンがあるとは。
先日、祖師ヶ谷大蔵のアオジソシガヤでミニオフ会をした際に、次回は国領のドンブラボーで会いましょうと約束していましたが、正直言って国領にそんなに美味しいイタリアンがあるとは信じられない気分でした。
というのは学生時代(何年前じゃ!)に、国領で下宿していて土地勘があったからで、小さな駅の踏切のところから狛江方向にはパチンコ屋と韓国料理のモランボン、通りを挟んだ向かいには熊王ラーメンがあるだけのひっそりとした街だったからです。
ところが今回数十年ぶりに行ってみたら駅は地下化されていて、駅前には立派なショッピングビルが建っていてパチンコ屋もなくなっています。
熊王ラーメンも場所が変わったようで発見できないのでがっかりしながら歩いていると、ちょっと横道に入ったところにブルーの外壁の洒落たイタリアンを発見。
店内にはテーブル席が並び、キッチンには大きな薪窯に火がメラメラと燃えている。
今回は6名のオフ会で、6,000円のコースをオーダーしてありました。
前菜は真鯛のカルパッチョにシャインマスカットの角切りと新生姜のスライスを合わせて和風の味わいでスパークリングワインにぴったり。
二品目は牛肉を塩水につけて生ハムにして細かくたたいてタルタルに仕上げて牡蠣のソースを和えている。赤身肉の旨味に牡蠣の旨味が加わって、どっしりとした白ワインとよく合います。
魚料理は薪窯で焼いた秋刀魚にレバーパテを添えて、潰した栗をトッピング。薪の薫りが付いた秋刀魚の身の旨味にはらわたの苦みとレバーパテが不思議な調和を見せて、栗の香りが秋の深まりを感じさせる絶品料理でした。
パスタはきのこのパスタ。幅広の手打ちパスタに色々なキノコを合わせて、細かく起案だキノコを何時間も煮詰めて旨味を引き出したソース。
きのこの出汁が利いた素晴らしいパスタです。
ピッツアはクアトロフォルマッジオ。4種類のチーズが溶け合ってもっちりとした生地に絡めていただくと旨いですね。
次も魚料理で、低温で火入れした鰆を仕上げに薪窯でパリッと瞬間だけ炙ったという火入れの技術の粋をあ詰めたような料理です。
鰆の身がふんわり柔らかくて蒸したような感じですが、皮目と表面はカリッとして旨い。
トッピングのキャロットラペがまるでパスタのようで面白い。
デザートはグラッパ、リモンチェッロ、梅酒に着けた果物のコンポート。デザートというより、フルーツカクテルのように甘くて強いお酒のオンパレードで、アルコールに弱い方がいたら出てこなかったでしょうね。
どの料理も時間をかけて丁寧に仕込んだことが伺える素晴らしいものばかりです。
これで6,000円は安すぎではないかと心配になるほどで、ワインも一本4000円ちょっとと手ごろな価格なので、一人1万円ちょうどのお会計でご馳走様でした。
2016/09/27 更新
京王線の国領駅から狛江方面に暫く行った脇道にブルーの外装のイタリアンがあります。
ちょうど1年ほど前にオフ会のお誘いがあって初めて行ったのですが、こんな場所でその美味しさに驚いたことを思い出します。
今回もお招きいただいて再訪。
最初に出てきたお抹茶みたいなものは、豆のスープ。
そのビジュアルから、「おやっ?前回は完全にイタリア料理だったけど、和風のテイストも取り入れたか?」というのが第一印象です。
続いての前菜は、鰹のたたきのような一品です。
ピザ窯の薪で表面を軽く炙った鰹を分厚く切って新玉ねぎのソースをかけて砕いたナッツと玉葱を少し載せて、凍らせたゴルゴンゾーラを削って振りかけてある。
旬の鰹のねっとりとした旨味に、さっぱりとした新玉ねぎの酸味とチーズの味が是妙なバランスです。
南蛮漬けのようなフリット、シンプルなグリーンアスパラと行者大蒜なんかは割烹料理のような盛り付けです。
サービスの方に伺うと、シェフは最近コラボ企画等で和食やフレンチの料理人さんとの交流があり、それに刺激を受けて色々チャレンジされているとのこと。
勿論定番のパスタ、ピッツア、ステーキは鉄板の安定感があり実に美味しい。
ワインも冒険的なワイナリーのワインを揃えてくれていたので、次々とボトルを開けて気が付いたら1人1本ペースで空けていました
ピッツアもお替りしてデザートも頂くとすっかりお腹がぱんぱんになってご馳走様でした。