レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2011/10訪問 2019/07/06
千駄ヶ谷にダヴァ・インディア出身のシェフが開いたインド料理屋が在ると聞いて、カレー好き仲間と行ってみました。
駅からはかなり離れていますが大通り沿いのビルにあるので簡単に見つかりましたが、店頭のサインからはとてもインド料理の店には見えない洒落たレストランの雰囲気です。
地下に降りる階段のところに本日のメニューを書いた黒板が置いてあって、一番下には「店内での写真撮影はお断りします」との注意書きがありましたので、今回は料理写真も店内写真も撮っておりませんが我慢してください。
地下に降りてドアを開けると洒落たビストロの雰囲気で若いシェフとフロア担当の女性がお出迎えしてテーブルに案内してくれました。
コース料理は無くアラカルトでおつまみ系が500円~800円くらいでした。
とりあえず2種のインドの豆のサラダを出してもらい、ちびちび摘みながらスリランカの黒ビールライオンスタウトでスタート。
この黒ビールは初めて飲みましたが結構旨いです。
豆のサラダも玉ねぎやトマトも入っていてスパイシーでビールにはピッタリでした。
続いて田舎風パテ、これは「フランスとインドの出会い」という副題がついていて、見た目は完全にフレンチですが、食べてみると胡椒やクミンなどのスパイスがインドっぽいという一品。
レバーの臭みがスパイスで完全に消されていて、ワインにぴったりでした。
調子が出てきたのでトマト風味のスパイシートリッパ煮込みをオーダー、こいつは見た目はイタリアンのトリッパのトマトソース煮込みそのものですが、食べた見るとかなり辛くてヒーヒー言いたくなるくらいですが、ハチノスの旨味がソースに出ていて箸が止まりません。
ハチノスもヒダがぴんとたっていて新鮮そのもので内臓肉の臭みも全く感じられない。
前菜はこれくらいにしてカレーにします。
夜のカレーは基本的には魚のカレーでカルカッタの魚カレー、バングラデシュの豪快フィッシュヘッドカレー、マスタードソースの魚カレーの3種類だったので、一通り全部注文してみました。
カルカッタの魚カレーは鯖を揚げてからカレーで煮込んであるので、鯖の唐揚げ煮おろしみたいな和風感覚が感じられます。
こいつは切り身を使っているので骨も無く食べやすい。
スープはシャバシャバした感じで魚の旨味が出ていて美味しい。
バングラデシュの豪快フィッシュヘッドカレーは鯛の兜煮でした。
ビジュアル的にはクアパッツアかブイヤベースみたいで、見た目も豪華なので写真が撮れないのが残念です。
真鯛の頭とカマの部分で身もたっぷり付いていて食べ応え十分。
箸で解体しながら完食しましたが、カレー味の兜煮は生まれて初めて食べましたが美味しいです。
細かい鱗が取り除ききれていなかったのが残念でした。
マスタードソースの魚カレーは鰈の切り身をどろっとしたカレーで煮込んだもの。
これは今まで食べたことのあるフィッシュカレーに一番近くて、完全にインド料理という印象です。
今までに食べたフィッシュカレーは大抵がカジキマグロの切り身がゴロゴロ入っているだけなのでチキンカレーとあまり変わらない印象でしたが、こちらの魚カレーは完全に魚料理でインド風の味付けと言えるでしょう。
まだまだお店は空いているので、魚好きでカレー好きの方は混むようにならないうちに早めに行って見ることをお薦めします。
3位
2回
2017/09訪問 2017/09/27
【再訪多数】ネパール地震の義捐金に感謝状が贈られたミルミレにご挨拶
ネパールに大地震が起こって甚大な被害が出たのは2015年4月25日のことでした。
ネパール料理のミルミレでは全店で募金を集めてネパールに送ったので、先日ネパールに帰国した際に感謝状を貰ったとのことで、言い出しっぺの1人として見せて貰いに伺いました。
てっきり紙の賞状だと思っていたら、金色に輝く金属プレートに刻印された立派なな楯になっていたので驚きです。
受賞の時の写真も見せて貰って大喜びでビールで乾杯!
定番のアチャール、レバーのスパイス炒め、ダルスープ(豆カレー)、ウォー(玉子焼き)、ミルミレチキンカレーにメニュー外のチャパティをお願いしたら、チャパティ用の全粒粉が無いからナン用の粉で作ってくれました。
もっちりとした生地なのでふっくらと膨らんで美味しかった。
これなら正式メニューに入れても面白いと思います。
一時は大変な人気で忙しかったけど、ネパール料理店が増えたせいか、最近はすっかり落ち着いていて、マダムとゆっくりと話しが出来るようになったのでBARとしても使えますね。
2016年8月
台風一過でようやく夜風に涼しさを感じるようになったので、久しぶりに千駄木のネパール料理店に行きました。
通常は男性シェフが料理を作っているのですが、毎週火曜日はマダムのインジュナさんが自ら料理をふるまってくれます。
女性らしい優しい味で辛過ぎずしょっぱすぎずのマイルドな味付けなので、刺激を求めてインド・ネパール料理店を回っている方にはお勧めできませんが、癒しを求めてネパール料理を食べる方には絶対お勧めです。
この日はネパールアイスというラガービールを飲みながら、お摘みとして砂肝、レバー、羊の舌のスパイス炒めに、海老のフライをいただきました。
海老は唐を剥いて開いてスパイスをすりこみ、パン粉と白胡麻、黒胡麻を混ぜた衣をつけて揚げるという手間のかかる料理なので、他のネパール料理店では見かけない料理です。カリッと揚がった衣の胡麻の香ばしさと海老の旨味が活きた美味しいフライです。
2015年5月
ネパールの地震のニュースを聞いてから、ミルミレのマダムやスタッフの家族や親戚は無事か気になっていたので、機会をうかがって行ってみました。幸いマダムの実家は家族も家も無事だったとのことですが、スタッフの御宅は崩壊したそうで。
ネパール料理を肴に日本酒をいただいて、お釣りを募金箱に入れて来ました。
ネパール料理好きの方の協力をお願いします。
2013年9月
夜に再訪してネパール料理を肴に日本酒で一杯。
写真を追加しました
2012年5月
こちらのお店は食べログネパール料理部門1位になってしまってので、土日は混むようになったらしいですが、場所柄か平日の夜はそうでもなく、ちょっと遅い時間に行くと貸しきり近い状態で美人マダムのインジュナさんと会話しながらネパール料理を摘みにお酒を呑むことが出来ます。
この日は、ちょっとお腹が空いていたのでネパールのお好み焼きのウォーとレバーのスパイス炒め、タンドリー料理のチキンセクワなどをつまみながらワインを呑んでいたら、マスターのネパール土産のキンマのリキュールを一杯呑ませてもらいました。
アルコール度数も強くて草の香りがするからジンやズブロッカみたいな感じで、スパイシーだけど優しいネパール料理にぴったりのお酒でした。
2011年9月
残暑にカラダが参ってきたので、優しくてスタミナの付くカレーを求めて、ミルミレのランチに伺いました。
開店時間が過ぎているのにCLOSEのプレートが出たままなですが、中には人の気配がするので扉を開けてみるとカメラマンが撮影の真っ最中です。不動産屋さんが、近くのマンションのHPに載せるらしい。
それは置いといて、口開けで他にお客さんも居なかったのでランチメニューじゃなくて、夜のメニューからマトンゴーストとサフランライスをお願いして作ってもらいました。
ゴロゴロとしたマトンの歯応えとピリからのスパイシーをフレッシュ感を残した玉ねぎが中和してくれて旨い。
食後にチャイをサービスしてくれました。
最近は土日は混んでいるそうですが、平日のランチタイムは空いているので狙い目ですね。
2010年12月
優しくて美人のマダムにご挨拶に是非再訪したいと思いつつも、年末の夜は忘年会やらで予定が詰まっていたので、平日ランチにさくっと行ってみました。
ランチメニューのカレーからキーマカレーを食べてみましたが、生姜が利いた優しい味です。
ナンではなくライスを注文したら本物のサフランライスです。
生姜もサフランもどちらも血行を良くするので、体が温まって風邪気味のときにいただくと効果がありそうです。
ランチタイムは比較的空いているので狙い目ですね。
2010年9月
ネパール料理といえば小岩のサンサールが一番と思っていましたが、ここ千駄木のミルミレに行ってみて考えを改めなければいけないような気がしました。
地下鉄千代田線の千駄木の駅を出てしばらく歩いて、横道に入ったところにある小さな店で、カウンター数席とテーブル席がひとつだけの鰻の寝床のようなつくりのお店で、カレー屋というよりはBARのような雰囲気のお店です。
店長兼シェフのネパール人の美人マダムが一人で切り盛りしています。
ネパールビールを注文すると鶏皮に衣を付けてせんべいのように揚げたお通しを作ってくれました。
パリパリした歯応えが快く、胡麻を混ぜた衣が香ばしい一品でした。
この日のメインは主食のロティと野菜たっぷりのタルカリです。
タルカリは野菜たっぷりのカレーというよりはカレー味の煮物のような感じで、大根なんかが入っているので、いかにもおふくろの味のような、とても優しい味です。
ロティは ネパールのパンで、インドのチャパティと同様に全粒粉を塩と水で捏ねて寝かせた生地を薄く延ばして焼いたものですが、インドのチャパティよりはずっと薄く延ばしてあるのて、焼いているとプーと膨れ上がってきますが、それを手で押さえて焼き上げていました。
ロティは普段はメニューに有りませんが、常連のレビューアーさんが前日に予約してくれていたので幸運にも食べることが出来ました。
最近は夜は炭水化物は食べないことにしていましたが、このロティは塩味だけなのに本当に美味しくて、ついつい2枚も平らげてしまいました。
沢山焼いているので、「そんなに食べられないですよ」と言うと、「子供たちも大好きだから、たくさん焼いてあげてるんです」と優しいお母さんの表情で応えてくれました。
スクティは水牛のジャーキーをほぐしてスパイスで和えたもので、しっかりとした歯応えと噛めば噛むほど味が出てくるので、おつまみには最高なので、お持ち帰りして家でもビールのつまみにしたいくらいです。
タンドリー窯で串焼きにしたマトンチョエラや、砂肝のスパイス炒めのパングラプタンは不思議と日本酒にも合いました。
様々なスパイスをふんだんに使っているのだけど辛すぎず、塩分も控えめで、油も最低限に抑えているので、刺激的な味を求める方には向かないかもしれませんが、ヘルシーで優しい味を求めている方は絶対にはまるお店だと思います。
4位
2回
2018/10訪問 2018/11/21
【再々訪】奥能登の新鮮な魚と能登牛炭火焼きを斗瓶の竹葉特選大吟醸古酒で堪能
この店に初めて訪れたのは2011年7月でした。
故郷の能登町宇出津港の新鮮な魚を売り物にした居酒屋ができたというので行ってみたら、若い店主は能登町出身で家族で店をやっていて良い雰囲気で居心地が良かった。
あっという間に人気店になり食べログ評価も3.7と師匠の「いたる本店」に次いで金沢の居酒屋ランキング3位になって、ふらりと行っても入れなくなり足が遠のいてしまい、なんと7年ぶりの訪問になってしまいました。
今回の金沢行の日取りが決まってすぐに電話したら禁煙のカウンター席が空いていたのでラッキーでした。
まずはお目当ての刺身の盛り合わせから。
岩だこブツ切り、ガス海老、中トロ、鯖浅〆、塩あら、鰤、ばい貝、鯵、赤いか。
鮮度抜群で実に旨い。特に塩でいただく「あら」は少し寝かせて熟成感を出しているようで絶品でした。
能登牡蠣の昆布焼きはアルミホイールを折ってバット状にしたものに昆布を敷いて、その上に牡蠣を載せて醤油ベースのたれをかけてグリルでさっと焼いたもので、牡蠣そのものの旨味に昆布の旨味が加わった相乗効果で反則技的な美味しさです。
こうなると宇出津の地酒、竹葉の純米酒をゆめりのオリジナルラベルにした1合ボトルでいただきます。
柔らかい口当たりで優しいお酒です。
のどぐろの塩焼きは背開きにして一夜干しにした干物でした。サイズ的には中くらいでしたが脂が乗って美味い。
定番の小坂蓮根の蓮蒸しはほっこりとした優しい味で、すりおろした蓮根饅頭で結構おなかが膨れてきます。
とはいえ肉も食べてみたかったので能登牛炭火焼きを追加。
推定200g超ほどの塊肉を炭火で全面に焼きを入れてスライスして完成です。
中心部はピンク色ですがちゃんと火が通っていてミディアムレアの焼き加減。
おろしたての山葵と能登揚げ浜塩田の塩でいただくと至福の境地です。
こうなると日本酒のお替りで竹葉特選大吟醸古酒は1合1800円と値が張りますが、斗瓶を一本買いしてオリジナルボトルに詰めたというレア物なので高くはありません。まったりとした濃厚な味わいで牛肉にぴったりでした。
19時半くらいになると注文のピークも収まってきたので、店主がご挨拶に来ました。
今回は姉と2人で行ったので能登町出身者3人で能登のローカル話題で盛り上がり楽しさ倍増です。
姉もすっかりご満足で面目躍如でした。
2011年9月
羽田発小松行きの最終便が30分遅れで到着したので、2回目訪問はラストオーダーぎりぎりの22時30分になってしまいました。
丁度カウンター席が全員引き上げられたばかりのようで、奥の座敷の宴席が1グループ残っているというだけでしたので、若いご主人と差しで話しながら宇出津の魚を堪能できました。
お決まりの刺身盛合せは前回とほぼ同じでしたが、盛夏を過ぎてやや脂が乗りかけた〆鯖が旨い。
〆ると言うよりは酢洗い程度の浅〆が丁度良かった。
お酒は飲み比べセットでこの季節ならではのひやおろしの3種類を頂きます。
能登、金沢、加賀の酒の特徴が良く分かるセットでした。
〆のご飯代わりにレンコングラタンを試して見ました。
どんなものかと思ったら、お姉さんが小坂レンコンを摩り下ろし始めました。
要するに蓮蒸しのベースにベーコンとチーズとレンコンの薄切りを載せて、オーブンじゃなくて魚を焼くグリルで焼いたものです。
ねっとりとしたおろしレンコンのまったりした味とベーコン、チーズが良く合います。
テレビ番組でやっていたジャガイモグラタンにヒントを得て考案したそうですが、こういうチャレンジも面白いです。
2011年7月初回訪問
能登町の宇出津港は、往時は奥能登第一の港として漁船は勿論、山村から運ばれてきた木材や木炭の積出港としても栄えた歴史があり、現在でも魚市場には近隣の漁船が地元で獲った新鮮な魚が集まってきて威勢の良いセリが行われています。
そんな宇出津の新鮮な魚を金沢の駅前で食べられる店が出来たという情報を得て、早速出かけてみました。
場所はリファーレという18階建ての三角形のオフィスビルの裏手で、派手な外装の焼肉屋の隣でひっそりと粋な暖簾を下げています。
お店は大きなカウンター8席にテーブル席が3つが有ります。他に宴会用の座敷もあるようでしたが、とてもきれいでセンスを感じさせる内装ですから、女性だけのグループやお一人様でも全然大丈夫な雰囲気でした。
まずはお目当ての刺身の盛り合わせから。
炙り柳さわら、太刀魚たたき、鯵、平目、さざえ、赤西貝がどっさり盛られて、これで一人前とは思えないボリュームです。
時期的にはあまりいい魚の無い夏場で、これだけの種類を揃えるだけでも大変でしょう。
特に炙り柳さわらと太刀魚のたたきは、ちょっと火を通すことで臭みを消して旨味を引き出す技に参りました。
江戸前寿司とは違って、新鮮な魚を売り物にした海鮮料理の店ではなかなか出来ないものなんですが大したものです。
能登産もずくとじゅん菜の酢の物のもずくは黒くてコリコリしていますから、おそらくは輪島のモズクと思われます。
富山湾に面した内浦のもずくは絹糸のように細くて柔らかいので、そっちのほうが好みだったのでちょっとがっかりです。
関東のスーパーで販売されている沖縄産に比べたら、大分細いですが。
じゅん菜は、個性の強いもずくに負けてほとんんど存在感が無かったのも残念でした。
続いて、宇出津港の天然岩牡蠣を注文すると「小さいのが2個と、そこそこの大きさの1個のどっちが良いですか?」と板前さんに聞かれたので、小ぶりのものをお願いしました。
ポン酢とレモンを添えてありましたが、まずは何も付けずに一口食べてみると、全く臭みが無く濃厚な旨味が口一杯に広がってきます。
大粒の岩牡蠣は重すぎる感がありますが、このくらいの大きさだと味も軽めで食べやすいくていいですね。
そろそろお腹にたまるものということで、加賀太胡瓜と鶏肉の揚げびたしをお願いします。
いわゆる鶏天と野菜の硬い衣の天麩羅にタレをかけたものですが、加賀太胡瓜だけじゃなくて南瓜、茄子も揚げてあり、小粒のコーンが散らして
ありました。
鶏天は普通でしたが、加賀太胡瓜は何ともいえない不思議な食感です。
そもそも、、胡瓜を揚げ物にするという発想から面白い。
ここらで焼き物も一品と思って、お薦めを聞いてみたら、板前さんが冷蔵庫から色々取り出して見せてくれましたが、やはりノドグロが美味しそうだったので、それでお願いしました。
一匹丸まるではなく片身でしたが、一人で食べるには十分なサイズです。
ねっとりとした脂が染み出してくるよな濃厚な旨味でした。
チャレンジャブルな料理を作り出す板前さんは、なんと若干31歳で店主だそうです。
柿木畠のいたるで修行した能登町出身の方とのことで、魚は勿論宇出津の魚屋さんから毎朝取り寄せているとのこと。
涼しげな和服姿の美人女将さんと、粋でいなせな白衣姿のお姉さんの家族ぐるみで始めた新たな挑戦に拍手です。
日本酒は能登の地酒が豊富に揃っていて、順番に飲み比べしていくのが楽しみです。
羽田発の最終便で行ったので入店したのは22時近くという遅い時間でしたからすんなり入れましたが、それでも先客が2組は居られて、その後も一組入られてカウンターはほぼ満席になりましたから、なるべく電話してから行くほうが安全なようです。
5位
5回
2018/08訪問 2018/08/24
【再訪多数】真夏の七伍屋は夏牡蠣、焼き茄子、冷やしトマトからスタート
蒸し暑い日の夕方、仕事が早く片付いたので七伍屋に電話してみたらラッキーにも空席があるというので当日予約で行くことが出来ました。
生ビールで喉を潤していると女将さんから「今日は良い岩牡蠣が入ってます」というので、もちろんお願いします。
あとは定番の刺身三点盛り、焼くのに時間がかかる真鯛の兜焼きを注文しておきます。
真夏の岩牡蠣は産卵に備えてたっぷりと栄養を蓄えているのでジューシーで美味しい。
真鯛が焼けるまでのつなぎに焼き茄子、冷やしトマトも注文。
焼き茄子は下拵えして出汁につけて冷たく冷やしてあるので汗が引っ込む爽やかさ。
居酒屋で食べる冷やしトマトは、自宅で食べるより美味しく感じるのはなんでだろうと思うけど、やっぱり美味しい。
刺身はカンパチ、真鯛、縞鰺の三点。もちろん鉄板の旨さだし、真鯛の兜は刺身にした大きな真鯛なのでボリュームもたっぷり。
〆物代わりに蟹クリームコロッケと自家製菊花焼売でおなかを満たして、いつもの通り3種類の地酒を一通り呑んだらご馳走様でした。
初めて七伍屋に来たのは2010年の春のこと。
皮ごと焼いた新筍をスライスして醤油をかけて削り節をかけたシンプルな料理が、筍の野趣あふれる香りとえぐみを残しつつも美味しくて味のセンスに舌を巻いて、魚の目利きと刺身の引き方の巧みさに舌鼓を打ってから頻繁に通うようになりました。
それ以来、毎年筍の季節になるとここで焼き筍を食べないままシーズンを終えるわけには行かないと、早く仕事が終わったタイミングで予約を入れて再訪。
お目当ての焼き筍はもちろん、刺身は旬の真鰈と縞鰺を注文。ぷりっとした歯ごたえで旨味も満点です。
メインは真鯛の兜煮。時間がかかる上に数量限定なので一番に注文しておいて丁度いい。
大きな頭の身をほぐしながら濃い煮汁の旨さを堪能したら、さっぱりとした独活の酢味噌和えでシャキシャキとした食感を味わってご馳走様でした。
錦糸町北口のロッテホテル裏の居酒屋さん。
開店したばかりの頃から定期的に通っていますが、いつ行っても美味しい刺身やおつまみを食べさせてくれます。
お通しは魚卵を寒天で固めたシンプルなつまみですが、しっかり取った出汁が旨い。
今日の刺身三点盛はホウボウ、鰤、鯛の3種。身はプリッとして歯ごたえのある鮮度の良さで、切り身も大きく厚みがあって食べごたえがあります。
定番の菊花シュウマイは蒸したての熱々をふうふう言いながら食べると身体が温まる。
烏賊のワタ焼きは、筒切りにしたイカを、肝入りの味噌でさっと炒めた、肝の旨味たっぷりのおつまみで日本酒が進みます。
ピーマン肉巻きは縦に4等分したピーマンにチーズを入れ、豚肉で巻いて焼いたもので簡単な料理なのですが、ピーマンのシャキシャキした食感に、蕩けるチーズとブタばら肉の旨味の組合わせで、これは旨い。自分でも真似をしたくなるお摘みでした。
日本酒は、本日のおすすめが3種類なので、一通り呑んだらご馳走様することにしています。
行く度に違う銘柄をセレクトしてくれているので楽しみです。
この店のルールは
1.呑み屋なので、アルコール類が飲めない方はお断り
2.常連でも2時間で撤収して、後から来るお客さんに席を譲ること
3.もちろん摘まみは一人一品以上を注文することは常識です。
これさえ守っていれば実に居心地が良く楽しいお店です。
店主のテルさんと、女将さんの優しい笑顔に癒されに、これからもしょっちゅう通いたいが、予約でいっぱいのことも多くてふらっと行きにくくなってしまったのが残念です。
錦糸町駅北口で一番の人気店になった七伍屋さんですが、丁度7年前に初めて訪問したときは開店してから1年も経っていない時で空いていました。
偶然通りかかって店頭メニューの焼き筍と蛍烏賊に惹かれて暖簾をくぐったのがきっかけで気に入って初期投稿したのですが、皆さんにも気に入って貰えたおかげであっという間に満席になって自分でもなかなか入れなくなってしまいました。
たまたま早く仕事が終わったので早速当日予約の電話を入れたら、なんとか入れるというので横浜から錦糸町に向かい6時半の予約時間ぴったりに入店。
取り敢えずの生ビールとお通しの蛍烏賊と青菜で喉を潤したら、懐かしい焼き筍と、刺身は走りの飛び魚と真鰈を注文。
ぷりっぷりの飛び魚と、ねっとりとした旨味の真鰈は旨い。
焼き筍は、皮ごと焼いて薄くスライスした筍に醤油を垂らして鰹節を振りかけただけのシンプルな料理だけに、素材の新鮮さが良く分かる。
稚鮎の天ぷらはふっくらとして骨ごと食べられて、苔の香りの腸の苦味は早くも初夏の香りです。
定番メニューの七伍屋饅頭と蓮根挟み揚げでお腹を満たして、独活の酢味噌でさっぱりとしたらご馳走様でした。
日本酒も飛露喜などの地酒を3種類制覇してぴったり2時間でご馳走様でした。
やはりカウンター席で店主のてるさん、女将さんと無駄話をしながら呑むとすっかり疲れが取れますね。
このところ暫くご主人の怪我の治療で休業していましたが、7月7日より営業再開しました。
再開を待ち望んでいた常連さんであっという間に満席になり、久しぶりの美味しいつまみと日本酒を堪能してご馳走さまでした。
2013年7月
久しぶりに再訪して岩牡蠣と稚鮎の天麩羅といった季節の旬の料理を堪能していたら、新メニューが追加されていました。
それが豚ばらと春キャベツの塩麹ドレッシング温サラダです。
今ブームの塩麹をドレッシングにして旬の春キャベツと豚バラをさっとボイルしてサラダ仕立てにした一品。
豚バラ肉の脂がいい塩梅に抜けて、さっぱりとした味わいで女性に受けそうな新メニューでした。
2012年3月
一寸時間が開いたので電話してみたらたまたま席が空いたというので再訪していました。
そしたらなんとハムカツがメニューに有ったので迷わず注文。
ロースハムの2枚重ねのスタンダードなハムカツですが、衣がカリッと上がっていて油っぽくないのが流石です。
今日の刺身の出色はカマス。丁寧に細かく松笠に切れ目を入れてあるので醤油が染みやすくて食べやすい。
刺身は切り方一つで全然味が違うという見本のような一品でした。
2011年7月
久しぶりに行ってみたら復興支援の東北の地酒を取り揃えてくれていました。
中でも気仙沼の酒米で造った福宿は出色。口開けで一杯頂いてから、みんなで呑んで結局空けてしまいました。
それにしても、このお店に行く度に最初は一人で行ってるのにだんだん人が増えてきて結局宴会になってしまうのは何故なんだろう?
この日も座敷の小さな2人テーブルで始めたのに、気が付いたら5人で騒いでいた。。。
2010年10月
魚錦分店で酷い刺身を食べさせられたので、口直しに旨い魚が食べられる一番近い店というので、こちらに再訪しました。
白子ポン酢の白子の妖艶なピンク色は、絶妙な湯の通し方で生臭みを除いてあるのdさっぱりといただけました。
刺身の3点盛りはメジナ、マグロ、黒そいで厚く引いてあるけど、こりっとした新鮮な魚の食感を残しながらも簡単に噛み切れる柔らかさで絶妙な包丁の引き方です。
鯛の頭は限定2点、焼きにするか煮魚にするか悩みましたが、こちらの煮魚の味も試してみたくてカブト煮でお願いしました。
煮汁がちょっと甘すぎでしたが、注文してから煮始めて煮詰めているわけではないので、身自体がサッパリしているので問題ありませんでした。
牡蠣フライは閉店してしまった日本橋の今泉みたいに小粒の牡蠣を5,6個まとめて揚げるやり方で、牡蠣は大葉も巻いてあるのであっさりといただけました。ソースはいわゆる中濃ソースだったので、できればタルタルソースでいただきたかったです。
嬉しいことは珍しい純米酒を探して置いてくれるようになったことです。
この日は広島の富久長の辛口純米酒の「新橋の男達の酒」という銘柄でした。
2010年4月
桜も満開になりかかった温かい日には通勤電車を途中下車して公園の夜桜でも眺めていこうと、缶ビール片手に錦糸公園を一回り。
温かい日とはいえ、すっかり体も冷えてきたので燗酒で温まろうと居酒屋を物色していると、道路に置かれた黒板メニューに春鰹、新筍、蛍烏賊と春らしいおつまみがずらりと並んでいるじゃありませんか。
こういう季節感に溢れる摘まみを揃えているお店にハズレは無いはずと暖簾をくぐってみました。
店内はいわゆる小料理屋の典型的な造りで、カウンターと小上がりの座敷だけで、ご夫婦と思しきお二人で店を切り盛りしているようです。
熱燗と蛍烏賊の酢味噌和えで一杯。
ぷりっぷりの蛍烏賊が旨い。
酢味噌も甘すぎず酸っぱ過ぎずで丁度良い塩梅です。
春鰹はあっさりとした上り鰹です。
脂は乗っていませんが、その分爽やかで春らしい味わいでした。
新筍は皮のまま焼いて蒸し焼きにしたものを綺麗に食べやすくスライスしてありました。
これぞ春の香りを胸いっぱいに吸い込んで柔らかいけどサクッとした食感を楽しみました。
お酒の種類は余りありませんが、料理のセンスはなかなかのもので、どちらで修業したのか訊いてみましたが教えてはくれませんでした。
女将さんのフレンドリーだけどしつこくない接客も好感がもてる良店でした。
こんどは仲間を連れて行きたくなる、そんなお店でした。
6位
1回
2011/07訪問 2013/01/11
【被災地応援】大津波に耐えた海鞘(ホヤ)は三陸の海の馨りを運んでくれました。
三陸を襲った大津波で岩手の海鞘(ホヤ)は全滅したと聞いていましたが、それは養殖の海鞘(ホヤ)の話で天然物のホヤは岩にぴったりしがみついているので大津波にも耐えて生き残ったのだそうです。
そんな天然の大きな海鞘(ホヤ)が入ったから食べてみないかというので、見せてもらったら、それは今まで見たことも無いような立派なサイズで見るからに美味しそうですから、刺身にしてもらいました。
夏の海鞘(ホヤ)は産卵期を迎え、一番身が肥えてくる時期だそうです。
体内のホヤ水からは三陸の海の馨りが口一杯に広がり、まるで海の中で泳いでいるような気持ちになります。
味はなまこの腸の塩漬けの「このわた」に似た味ですから、このわたが食べられる人なら絶対に美味しくいただけると思います。
新鮮だから生臭さもなく、今まで苦手だったという友人も美味しいと食べてくれました。
後で調べたら、100年以上もの歴史を持つ伝統の「南部もぐり」というヘルメットをかぶった潜水士たちが獲ってくるそうです。
潜水士さんたちは「たくさん水揚げをすることが、経済の復興につながる」と、いつにも増して力を入れているとのことですから、居酒屋でホヤを見つけたらぜひ食べてみてください。
2011/4【花見のススメ】魚好きの魚好きによる魚好きのためのお店です。
東日本大震災の悲報を受けてどこぞの知事が花見の自粛を呼びかけたので、都立公園は花見禁止になったとか言いますが、こんな時だからこそ桜の花を愛でながら酒を酌み交わして被災者の方たちの鎮魂を祈り、復興に向けて自分たちが何が出来るかを語り合い、落ち込んだ経済回復に微力ながらも貢献すべきではないかと思います。
とはいえ、花見時に公園に設置される仮設トイレはほとんど被災地に送ったとのことなので、冷える野外での花見はそこそこにして飲食店に移動して東北のお酒を呑むことにしましょう。
都心に近い大崎と五反田の間の目黒川沿いの桜並木は、夜でも街灯に照らされて満開の桜が綺麗に咲いていることでしょう。
五反田駅に程近いホテルロイヤルオークという洒落た感じのホテルの2Fには、なんと裏路地の飲み屋街のような光景が現れてきます。
おさしみ家というサインを目印に暖簾をくぐると、そこはカウンターだけの小料理屋といった感じの小さなお店です。
それなのに、お品書きを見ると刺身だけで15種類もの魚があるので驚きです。
当日のお勧めはクロソイだったのでお願いすると、なんと身をあっさりとした背側と、脂の載った腹側に分け、皮は湯引きで、更には肝と卵まで出してくれました。
アンコウだと七つ道具といって内臓も食べさせる店は有りますが、クロソイをここまで徹底的に食べ尽くす刺身は初めてです。
もちろん普通に関アジ、石鯛、金目鯛の刺身も旨い。
評判の生ウニオムレツは溶き卵の中に、箱雲丹を半分入れて焼き上げて、残りの半分を焼きあがったオムレツの上にたっぷりとトッピングした豪華版オムレツでした。
臭みも無く甘味さえある良い生ウニを一箱丸まる使って800円という驚きのコスパでした。
アン肝は普通は巻き簾で整形して筒型に蒸し上げますが、ここのは整形せずに自然の肝の形のままで蒸し上げてありました。
このほうがふんわりと美味しくなるとのこと。
まだ若い店主は板前さんという訳ではなく、釣り好きの若者が釣った魚を美味しく食べたいと料理を勉強したという感じで、料亭ではありえない発想の魚料理が味わえました。
私のような魚大好き人間にはたまらないお店ですから、再訪は必至ですね。
7位
2回
2017/12訪問 2017/12/30
【再訪多数】コロダッチ名人のレシピを受け継ぎ、ワインに合う和風おつまみ新風を。
コロダッチというのは小型のダッチオーブンのことで、半球形のと長円形のカプセル型の2種類の分厚い鉄鍋です。
これを使ってフレンチ風だったり、和風だったり、スイーツまで作ってしまう今吉理恵シェフはダッチオーブン料理のレシピ本も何冊も出している美人シェフですが、もうすぐリタイアするという知らせを聞いて駆けつけました。
今後はフレンチ出身の小川将シェフがレシピを受け継いでいくとのことで安心しました。
理恵シェフはキッチンは既に任せてサービスに回っていたのでお話も出来て良かった。
火曜日と木曜日は本物のシャンパーニュが半額になるというので、普段は1万円のボトルが5千円なのでもちろんお願いします。
お通しは洋風おでん。スープで煮た竹輪、うずら卵、大根を串に刺した「おそ松くんおでん」スタイルで出てきたので大笑い。海老のおでんも美味しい。
寒鰤のカルパッチョは鰹のたたきみたいな炙りを大根おろしとポン酢でいただく鰤しゃぶスタイル。
名物の国産豚の特製焼売は鉄板の美味しさで、地黄卵のダッチオーブン玉子焼は冬バージョンでゴルゴンゾーラ入りの濃厚な旨味です。
白子のこがしバター焼き、牡蠣の西京焼きと和風ながらもフレンチのテイストを活かしてワインを楽しむ楽しくて美味しいお店なので、シェフが変わっても応援し続けたいものです。
ダッチオーブン料理のミニヨンsakanoueが、メニューを一新して和風料理のミニヨン坂の上になったというので、久しぶりで再訪しました。
エントランスには白い暖簾がかかって、確かに和風のしつらえになっていましたが、店内の内装はほとんど以前と変わらぬ洒落たカフェ風のインテリアのままでした。
厨房には、コロダッチオーブン料理の名シェフの理恵さんが、変わらぬ笑顔で御迎えてくれたので、ほっと安心です。
お通しは大根のスープ。おろし大根をポタージュ風に仕立てたスープで、火を通した大根の甘味がほっこりと美味しい。
魚料理はカルパッチョではなく、鰤のたたき。鰹ではなく鰤で鰹のたたき風に仕上げてあり、鰹独特の癖が無くてさっぱりとした味わいでした。
特製の焼売は3個単位で小さな蒸篭で蒸して提供されます。しっかりとした豚挽肉の歯応えが有り、3個でも結構おなかにたまりました。
玉子焼き(小)は、小さなダッチオーブンの中で作っていて、お皿の上にひっくり返して載せると、まるで巨大な明石焼きみたいなビジュアルです。
ふっくらと柔らかくてスフレのような玉子焼きでした。
壺田楽は、昔ながらの壺に阿多t会湯を入れて、その中に串刺しにしたうずら 、蒟蒻、竹輪、大根が入っています。
特製の田楽味噌をたっぷりつけていただきます。
牡蠣とちぢみほうれん草の焦がしバター焼きは、典型的なダッチオーブン料理で、下記の旨味が染み込んだほうれん草が旨い。
箱生うにとホイップのブリオッシュのせは、ブリオッシュにホイップクリームとディルを載せたものに、一箱丸ごとの生雲丹をスプーンですくって食べるという贅沢な料理で、意外な取り合わせの味のマリアー十が面白い。
お酒も今までのワインの品ぞろえはそのままに、日本酒のラインナップが加わって面白くなりました。
2010年12月
美人シェフの理恵さんのファンだから何度もおじゃましていますが、今回は食べ歩き仲間の忘年会で飲放題付きのコースメニューを食べてみました。
詳しい料理の内容は追加した写真を見ていただければお分かりになると思いますが、前菜も多彩だし今回のメインのブイヤベースはダッチオーブンならではの魚介類の出汁がぎゅっと濃縮されたスープが、寒い夜にはほっとさせられます。
年末の忘年会シーズンのため大繁盛なので理恵さんとお話も出来ませんでしたが、年末挨拶だけは出来たのでよかった。
2010年12月
すっかり冷え込みが厳しくなってきましたが、皆様風邪など引かぬようにお気をつけください。
こんな凍える夜にぴったりの暖かい料理を紹介しましょう。
場所は渋谷駅から明治通りを代官山方向に歩いて並木橋交差点角にminiyon本店があり、そこから六本木通り方向に坂を上ったところにあるので'miniyon sakanoue'というネーミングになったようです。
店内は元々スタジオだったところを改装しているので、ちょっと変わった配置になっていますが、気さくな感じのビストロ風です。
この日はちょっとした記念日というので、この店の常連の友人が予約してくれたので一番奥の落ち着いたテーブルに案内してもらえました。
メニューはコロダッチ料理名人の今吉理恵シェフにおまかせでコースにしてもらったとのことで、何が出てくるか楽しみです。
先ずは定番の冷奴のカプチーノ仕立ランプフィッシュキャビア添で、今回は生ウニもトッピングしてくれました。
作り置きではなく、そのつど仕立てたふんわり感がなんとも言えず、ランプフィッシュのキャビアと生ウニとの相性もばっちりです。
続いて5種類の大根サラダ、大根だけでもこんなにバラエティが有るんだと言うのを改めて認識させてもらいました。
更に鴨とスモークチキンのわさび菜とクレソン添え、こちらのオーナーがスモーク名人で香りがなんともいえないくらい香ばしい。
パンも付けてくれましたが、このパンも理恵シェフが焼いているということでしたが、パン屋さんに転職しても食べていけるくらいの美味しさで、つい食べ過ぎてしまって、あとで公開する羽目になりました。
この辺で、時間のかかるダッチオーブン料理が続々と登場してきました。
・生うにと海老・キノコ・ヤングコーンのクリーム焼き
雲丹と海老の二大巨頭が喧嘩せずに良いハーモニーで、クリームソースの濃厚な味にも負けていません。
・牛すね肉のダッチオーブン煮込み
これはガッツリ肉を食らうぞという感じの料理ですが、すね肉にしては柔らかくて食べやすいのはダッチオーブンのおかげでしょう。
・骨付き鶏もも肉と豚バラ肉のコンフィ
こちらは鶏肉と豚バラ肉という対極にある食材を組み合わせて、お互いの欠点を補い合うように考えられています。
一寸脂っこい豚バラ肉を、さっぱりしたとりモモ肉が和らげて、逆に淡白な鶏肉に深みを与えているようです。
・色々野菜とキノコのダッチオーブン蒸焼
今度は野菜中心の料理で口直し。
肉の脂でこってりとした口中をさっぱりとしてくれました。
・オレンジ白菜とベーコンのダッチオーブン焼き
オレンジ白菜というのは、本当にオレンジ色をした白菜でした。カロチンを豊富に含んでいるから赤いのだそうです。
トロトロに蕩けた感じに煮込まれて、なんとも言えないくらい甘みが強い白菜でした。
ワインは最初はグラスワインのシャブリで、2杯目からはオーナーが取り置いてくれていた珍しいワインをいただきました。
デキャンタで空気を含ませると味がすっかり変わってしまう面白い赤ワインで楽しませてもらいました。
最後はお腹一杯で何とか完食しましたが、熱々のコロダッチ料理の数々がリーズナブルな料金で楽しめる、このコース料理は本当にお得だと思います。
8位
1回
2011/09訪問 2011/10/01
イタリアワインを呑み比べながらワインに合わせた料理を味わうバカリ
高級イタリアンのサローネグループのレストランですが、この店は色々なイタリアワインを楽しみながら、それぞれのワインに合わせた料理を少しずつ味わえるカジュアルなワインバーと思ったほうがいいです。
ですから、しっかりと料理を味わいたい方や、洒落た雰囲気を重視される方には、お薦め出来ませんが、わたしたちのように一人で一本は軽く空けてしまう飲兵衛たちには堪らない店でした。
料理は4200円のコースのみで、ワインは自由に選んでもいいがお店が料理にあわせたワインを用意していて、5種類で2500円、7種類で3500円、9種類で4500円というお手軽価格でイタリア各地のワインが楽しめるという仕組みです。
といってもワインの量は通常のグラスワインの半分ですから5種類でグラス2杯半分、7種類でグラス3.5杯分の量ということになりますが、9種類で4.5杯分かというと9種類の場合は最後の一杯はSTOPというまで次いでくれるので、グラスにすりきりまで入れると2~3杯分に相当するから、結局ボトル一本近い寮が飲めることになります。
一品ずつまずワインを次いでから、そのワインの説明が有って、それに合わせてこんな料理という説明をしてくれますから、よくわかります。
これ以上は写真を見ていただくほうが、下手な文章で説明するより分かりやすいと思います。
これだけのワインと料理で1万円未満で済むのでCP抜群と言っても言いと思います。
9位
1回
2011/06訪問 2015/07/22
【遂に7月末で閉店】野毛の伝説の居酒屋は、お酒は三杯つまみは五品。
7月22日の神奈川新聞によると、93歳になったおばちゃんは今月末での閉店を決心したそうです。
2週間前に伺った時は、元気に鱈豆腐を作ってくれたのに、ショックです。。。。
http://www.kanaloco.jp/article/110567
2013.3
しばらくお休みしますという張り紙が出ていましたが、昨日(3月8日)は再開したそうです。
オバチャンもお元気だったということで、安心しました。
2011年6月
ヨコハマ桜木町といえばみなとみらいの近未来的なビルやお洒落な赤レンガ倉庫というイメージが強いが、駅の反対側の野毛は対照的に猥雑な飲食店街が連なっている。
そんな中で、最も昭和レトロな雰囲気を残しているのが武蔵屋である。
野毛山動物園に向かう通りからちょっとわき道に入ったところにある、ごく普通の木造家屋で看板の類は一切無いから、行列が無ければここが飲食店だとは気付かないだろう。
開店10分前に着いたが既に10人以上の行列が出来ていて、その後も続々と集まってくる。
時間通りに扉が開いて順番に入店すると、店内は入って右手が厨房でその前がカウンター、左手がテーブル席、奥に小上がりの座敷という典型的な昭和の居酒屋の造りである。
厨房の真ん中に小柄な白髪のお女将さんが座ったまま調理をして、その周りを学生バイトぐらいの若い女性と男性がお運びを担当している。
小上がりの小さなテーブルに案内されて「お酒ですか?」と取りビーを注文。
ビールは大瓶と小瓶があり、最初の一杯だけで良かったので小瓶で十分。
ピーナツのお通しとともに小瓶が出てきた。
ぐいっとビールを流し込んだら、すぐにお酒を注文。
こちらのシステムはお酒三杯に、お決まりのつまみ五品で2200円、ビールは別に何杯でも良いし追加のつまみも何種類かあるので、ビールと追加つまみで盛り上がっているグループ客も居たが、ほとんどのお客さんは静かに酒をちびりちびりと飲っている。
燗酒は大きな土瓶で温めたのを別の土瓶に移して、コップに勢い良く注いでくれる。
コップの口から40cmぐらいの高さまで土瓶を持ち上げて泡立つくらいの勢いでジャーッと入れる、初めて見る驚きのパフォーマンスだ。
「その注ぎ方って何か意味あるの?」と尋ねると、「亡くなった先代のご主人から伝わるやり方で、理由はちょっと分からないです。」ってことでした。
でも、その効果なのか酒の温度は程よいぬる燗で、暑い中でも爽やかに呑める温度になるから不思議だ。
おつまみは一杯目の時は玉葱の酢漬け、とおからです。玉葱で口の中をさっぱりとさせたら、おからで空腹感を満たす。
このおからの味付けがぬる燗にぴったりで旨い。
二杯目を注文すると納豆が出て来た。日本酒に納豆は合うのかと思ったが意外と合う。
そして、メインの鱈豆腐は塩鱈から出た出汁の旨味が豆腐に染みて美味。
暑いときに熱々の豆腐で燗酒が、ここまで旨いとは目からうろこの気分である。
三杯目にはお新香が出てきて「これでおしまい」という合図。
丁度いい塩梅に酔いが回ったところでお愛想です。
お金を払うと、女将さんからのサービスとしてお猪口に一杯のお酒と、丁寧なご挨拶がいただけます。
若いスタッフたちも一生懸命に働いている姿が気持ちよく、良い気分で二軒目に繰り出していくのでした。
10位
1回
2011/04訪問 2011/04/23
4月22日の神奈川新聞にリアルハーフホッピーの記事が掲載されました。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1104220019/
リアルハーフといえば、黒いギネスと白いエビスビールを半々にグラスに専用の道具を使ってグラスに注いで綺麗に2層に分かれるハーフ&ハーフビールのことですが、これをホッピーで作れないかとホッピー仙人が構想から2年間の試行錯誤の上でようやく完成し、4月18日から販売を開始しました。
樽生ホッピーの白とキンミヤ焼酎をジョッキに半分そそいだら、小さなピッチャーに入れた黒生ホッピーとキンミヤのブレンドをシロップ用の長柄杓に静かに注いで溢れさせていくと、クリーミーな泡とともに徐々に黒い層が厚くなっていきます。
専用の白いスタンドコースターに載せたら、ホッピーの層の分かれ目が綺麗にわかります。
呑んでみると泡の滑らかさにびっくり!
静かに注ぐから泡がきめ細かくなるようです。
そして黒ホッピーも普通のハーフ&ハーフよりもすっきりした味わいです。
どうやらジョッキを傾けると半分づつ口に入っていくらしく、半分呑んでも不思議なことにまだ半々の層が残っていました。
こちらはホッピーは樽生の白ホッピー、黒ホッピーに瓶の白ホッピー、黒ホッピーがあり、一杯500円ですが、このリアルハーフホッピーだけは技術料をプラスして700円です。
それでもカクテルのような味わいが700円なら安いものです。
おつまみは乾き物と缶詰という角打ちスタイルです。
野毛の飲食街からやや離れた大岡川に面した都橋商店街というディープなゾーンの風情も楽しく、お客さん同士がすぐに仲良くなれる楽しい店ですから通いつめることになりそうです。
再訪して写真を追加しました。
パットキーマウ(酔っ払い炒め)という料理名に惹かれて注文したら、きしめんみたいな平打ち麺の焼そばみたいな料理でした。
空きっ腹にはナンプラーで味付けした麺が美味しくて、たっぷりの浅蜊の剥き身と野菜にバイマックルの厚い葉の香りが食欲をそそります。
プラーピロート(揚げ魚と野菜の炒め物)は、魚の天ぷらみたいなのに野菜炒めをかけたような料理で、味付けはかなりピリ辛でビールに良く合間しました。
魚もカラッと揚がっている為か臭みも無くて旨かったです。
〆はグリーンカレーをライス抜きでスープ代わりにいただきましたが、こちらにも大きく切った筍やパプリカに鶏肉がたっぷり入っているので、ワインのつまみに丁度良い。
ココナッツミルクの甘味が強くてマイルドな味でしたが、日本人向けに調整しているので言ってくれれば現地の辛さに辛くできますとのことでした。
劇辛好きの方は「辛くしてください」と注文したほうが良いかと思います。
今回はさっと食事をしに行ったのですが、店内はほぼ満席で一斉にお客さんが入ったのか厨房がパニック状態で料理の出が遅いようでした。
なにせ、お母さんが一人で料理しているのでイライラせずに気長に待ってやってくださいね。
2010年9月
錦糸町の歓楽街ど真ん中のタイ料理のお店です。
タイ料理は今までに5,6件レビューを上げていますが、その中でも一番現地らしさの強いお店で、なにせ日本語がまともに通じません。
それでもメニューは写真入で辛さの表示もあるので、注文はメニューを指差せば大丈夫でした。
サラダ代わりにヤム・ムウセンと、スープにトム・ヤム・クンを注文して生ビールで時間をつぶします。
ヤム・ムウセンは普通はヤムウンセンという春雨と野菜のサラダですが、海老や烏賊もたっぷりと入っているのでビールのつまみにはぴったりです。
ドレッシングは唐辛子の辛さがかなり効いていますがレモン汁の酸っぱさとナンプラーの旨みが後を引く美味しさなので、ヒーヒー言いながらも完食できました。
トムヤムクンは素焼きの土鍋に入っていて、固形燃料で保温しながら取り分けていただきますので、冷めないで熱々の状態で戴くことが出来ました。
レモングラスとこぶみかんの葉がたっぷり入っているので美味しそうな香りが周囲に漂っていますが、これは食べられないのでよけながらいただきます。
ライム汁の酸味と爽やかさにココナッツミルクの甘み、唐辛子の辛さが絶妙なバランスで、今までに食べたトムヤムクンの中では一番美味しいと思います。
海老やシメジもたっぷりと入っているので、これとライスだけでも十分な食事になりそうですが、夜は炭水化物は取らないようにしているので、タイの玉子焼きを追加しました。
玉子焼きといっても挽肉が入っていてもっちりしているので、挽肉入りのチヂミみたいな感じでした。
ケチャップとスイートチリをソースとして持ってきてくれましたが、ナンプラーをかけて食べるのが一番美味しく感じました。
最初に行ったときは、お客さんは誰も居なくてガラーんとしていましたが、今回久しぶりに行ってみたら満席で何とか潜り込むことが出来ました。
食べログのランキング上位に入って、ものすごい人気店になったようですから、予約していくほうが良いと思いますが、オジサンの日本語はかなりあやしいので注意してください。。